JP2011105966A - 成膜材料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハースやハースの材料受け部上の成膜材料量を常に一定として、安定した蒸着が可能な成膜材料供給装置を提供する。
【解決手段】回転する材料受け部33を有するハース23に成膜材料22を供給する成膜材料供給装置であって、内壁面に螺旋溝を有する回転体を備えた材料フィーダ43と、材料フィーダ43から材料受け部33に成膜材料22を滑落させて供給するシューター45と、材料受け部33に残留する成膜材料22の量を検出する検出部34と、検出部34からの出力情報に基づいて回転体の回転数を制御する回転制御部35とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、成膜装置用の成膜材料供給装置に関し、特にAC型プラズマディスプレイパネルの保護膜を成膜する成膜装置の成膜材料供給装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能、視野角が広い、大型化が容易である、自発光で表示品質が高いなどの理由から広く普及しつつある。
AC型PDPは、前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置している。さらに、放電により発光する赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルを構成している。放電によって発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起し、赤色、緑色、青色の放電セルからそれぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発光することによりカラー表示を行っている。
このような構造のPDPにおいては、基板の放電空間に露出する側が放電に晒され、イオン衝撃のスパッタリングにより表面状態が変化してしまうことを避けるために、基板の放電空間側に例えば酸化マグネシウム(MgO)材料による保護膜を形成している。このような保護膜の形成は、酸化マグネシウム(MgO)粒子などの成膜材料を電子ビームによって加熱して蒸発させる電子ビーム蒸着法により成膜する方法が一般的に用いられている。
このとき、成膜装置としての電子ビーム蒸着装置は、成膜室内に設けたハースに成膜材料を供給するための成膜材料供給装置を備え、ハース内の成膜材料に電子ビームを照射して成膜材料を蒸発させ、その蒸発ガスを移動する基板上に蒸着させることにより行われる。
これらのハースへの成膜材料の供給方法として、材料フィーダからシューター上に供給された成膜材料を、シューター上を滑落させながらハースに投入する例が特許文献1に開示されている。また、複数段の材料ホッパーと回転円筒フィーダとを用いて成膜材料をリングハース上に安定的に供給する例が特許文献2に記載されている。
特開2008−19473号公報 特開2006−45589号公報
PDPの保護膜を安定して成膜するためには、ハース上へ成膜材料を安定的に投入し、ハース上の成膜材料量を常に一定に保つことが要求される。ハースに材料受け部があり、回転する材料受け部の所定位置に電子ビームを照射させて蒸着させる場合、材料受け部の成膜材料量に分布があると、成膜材料の蒸発量が変動して基板上への成膜レートが変動する。したがって、成膜材料は、材料フィーダから安定してシューターに供給されるとともに、シューター上を安定的に滑落してハース上の所定位置に供給され、ハース上の成膜材料量が常に一定に保たれることが重要となる。
すなわち、ハースやハースの材料受け部上の成膜材料量を常に一定に保ち、電子ビームが照射される領域での蒸発量の変動がないように制御する必要がある。
本発明はこのような課題を解決して、ハースやハースの材料受け部上の成膜材料量を常に一定として、安定した蒸着が可能な成膜材料供給装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の成膜材料供給装置は、回転する材料受け部を有するハースに成膜材料を供給する成膜材料供給装置であって、内壁面に螺旋溝を有する回転体を備えた材料フィーダと、材料フィーダから材料受け部に成膜材料を滑落させて供給するシューターと、材料受け部に残留する成膜材料の量を検出する検出部と、検出部からの出力情報に基づいて回転体の回転数を制御する回転制御部とを有している。
このような構成によれば、材料受け部の成膜材料量を常に一定に保つことができ、成膜レートを安定化させることができる。
さらに、検出部が材料受け部の成膜材料の量を監視するカメラ装置であってもよい。このような構成によれば、簡単な構成で材料受け部の成膜材料量を常に一定に保つことができる。
さらに、検出部が、材料受け部と材料受け部の上面に設けた電極との間で形成されるコンデンサであってもよい。このような構成によれば、確実に材料受け部の成膜材料量を常に一定に保つことができる。
さらに、検出部が、材料受け部に設けたLEDと受光素子とからなるフォトカプラであってもよい。このような構成によれば、簡単に材料受け部の成膜材料量を常に一定に保つことができる。
さらに、材料受け部の上端部に、材料受け部からの成膜材料を掻き取るスクレッパを備え、検出部がスクレッパに掻き取られた成膜材料の量を検出するセンサであってもよい。このような構成によれば、回転する材料受け部に余剰に成膜材料を投入して、余剰分を材料受け部から掻き取り、その掻き取られた成膜材料の量を一定とすることで、電子ビームが照射される領域での材料受け部の成膜材料の量と平面性をより正確に一定とすることができる。
さらに、センサがスクレッパに掻き取られた成膜材料の量を検出するLEDと受光素子とからなるフォトカプラであってもよい。このような構成によれば、より正確にスクレッパに掻き取られた成膜材料を検出することができる。
以上のように本発明の成膜材料供給装置によれば、ハース上の成膜材料量を常に一定に保ち保護膜を安定して成膜することができる。
AC型PDPの構造を示す斜視図である。 実施の形態における成膜材料供給装置を用いてPDP用の保護膜を形成するための成膜装置の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1における成膜材料供給装置の検出部の構成を示す図である。 実施の形態2における成膜材料供給装置のハースの平面図である。 図4のX−X線断面図である。 実施の形態3における成膜材料供給装置のハースの平面図である。 図6のY−Y線断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、PDPの構造について図1を用いて説明する。図1はAC型PDPの構造を示す斜視図である。図1に示すように、PDP1は前面ガラス基板3などよりなる前面板2と、背面ガラス基板11などよりなる背面板10とが対向して配置され、その外周部がガラスフリットなどからなる封着材によって気密封着されている。封着されたPDP1内部の放電空間16には、キセノン(Xe)とネオン(Ne)などの放電ガスが55kPa〜80kPaの圧力で封入されている。
前面板2の前面ガラス基板3上には、走査電極4および維持電極5よりなる一対の帯状の表示電極6とブラックストライプ(遮光層)7とが、互いに平行にそれぞれ複数列配置されている。前面ガラス基板3上には表示電極6と遮光層7とを覆うように電荷を保持してコンデンサとしての働きをする誘電体層8が形成され、さらにその上に保護膜9が形成されている。
また、背面板10の背面ガラス基板11上には、前面板2の走査電極4および維持電極5と直交する方向に、複数の帯状のアドレス電極12が互いに平行に配置され、これを下地誘電体層13が被覆している。さらに、アドレス電極12間の下地誘電体層13上には放電空間16を区切る所定の高さの隔壁14が形成されている。隔壁14間の溝ごとに、紫外線によって赤色、緑色および青色にそれぞれ発光する蛍光体層15が順次塗布して形成されている。走査電極4および維持電極5とアドレス電極12とが交差する位置に放電空間16が形成され、表示電極6方向に並んだ赤色、緑色、青色の蛍光体層15を有する放電空間16がカラー表示のための画素になる。
次に、保護膜9を形成するための成膜装置について説明する。図2は本発明の一実施の形態における成膜材料供給装置を用いてPDP1用の保護膜9を形成するための成膜装置の概略構成を示す断面図である。成膜装置20は、成膜材料を電子ビームで加熱、溶融して蒸着させる電子ビーム(EB)蒸着装置である。
成膜装置20は、真空槽である真空チャンバ21の内部に、成膜材料22を満たしたハース23が配置されている。真空チャンバ21の側壁には電子ビーム源24が設置され、電子ビーム源24から電子ビーム25をハース23上の成膜材料22に照射する。電子ビーム25の照射は、ハース23の側面に配置された磁気回路(図示せず)による電磁石を制御することにより、その照射位置を制御できる。また、真空チャンバ21を真空排気するための排気ポンプ26や真空度を計測するための真空計27などが設けられている。
また、ハース23の略上方には、PDP1の前面ガラス基板3上に表示電極6とブラックストライプ(遮光層)7、および誘電体層8が形成された前面板2が設置され、さらに、この前面板2の上方には成膜時に前面板2を加熱するための加熱ヒーター28が設置されている。そして、前面板2とハース23との間には、シャッター板29が設けられ、シャッター板29を回転させることにより成膜時以外のタイミングで蒸着粒子30が不用意に前面板2に付着するのを防止するようにしている。なお、前面板2に成膜された保護膜9の膜厚を膜厚モニタ31で随時、計測するようにしている。
PDP1の保護膜9としては酸化マグネシウム(MgO)の薄膜が用いられる。そこで本発明の一実施の形態では、成膜材料22としては酸化マグネシウム(MgO)の成膜材料22を用いている。
ハース23に収容した成膜材料22に電子ビーム25を照射して、成膜材料22を蒸発させ、その蒸発ガスを、前面板2の誘電体層8上に蒸着させることにより保護膜9の形成が行われる。また、図2に示すように、ハース23は回転軸32によって回転可能な構成となっており、ハース23において成膜材料22が供給される位置と、電子ビーム25が照射される位置とを異ならせるようにしている。
成膜装置20には、ハース23内の成膜材料22が、成膜に伴う加熱、蒸発により消費されるため、成膜材料22を補給するための成膜材料供給装置40が連結されている。成膜材料供給装置40は材料ホッパー41と、材料ホッパー41の排出口42の直下に配置された材料フィーダ43と、材料フィーダ43のフィーダ排出部44に連結されたシューター45とからなる。なお、材料ホッパー41、材料フィーダ43は、真空排気された真空槽チャンバ(図示せず)に設置され、成膜材料22である酸化マグネシウム(MgO)に吸着した水分を除去する作用とともに、成膜材料22を供給する際の真空チャンバ21内の真空度低下を最小限に抑える予備真空室となる。
また、成膜材料供給装置40の材料ホッパー41の排出口42には開閉弁(図示せず)が設けられ、開閉弁の開閉によって材料フィーダ43への成膜材料22の投入を制御している。また、図2に示すように、材料フィーダ43はその下部に駆動モータ43aを備え、駆動モータ43aの駆動軸43bが容器43c内のスクリュー(図示せず)などに連結されている。容器43c内のスクリューの回転によって、材料ホッパー41から材料フィーダ43の容器43cに投入された成膜材料22が容器43cの底部から上部に搬送されて、傾斜した容器43cの上端面のフィーダ排出部44よりシューター45に滑落するようにしている。
シューター45への成膜材料22の供給量、すなわちハース23への成膜材料22の供給量の制御は、駆動モータ43aの回転数などを制御することによって行うことができる。
次に、図2を参照しながら成膜材料22をハース23に供給する工程について詳細に説明する。材料ホッパー41には、連続運転する期間に応じて、必要量の成膜材料22である酸化マグネシウム(MgO)が収納される。例えば、成膜装置20を所定期間連続運転する場合、その期間にハース23で消費される量に相当する成膜材料22を材料ホッパー41に収納しておく。材料ホッパー41の下部は漏斗状になっていて、排出口42に設けた開閉弁の開閉を制御して材料フィーダ43への供給を制御し、材料フィーダ43の容器43c内における成膜材料22の量が略一定となるように制御している。
材料フィーダ43は、その容器43cの内部に軸心を傾斜して回転する螺旋溝を有する回転体を備え、その回転体が駆動軸43bによって駆動モータ43aに連結されている。また、容器43cは水平面に対して50度〜60度の角度で傾斜している。
材料フィーダ43の容器43cに供給された成膜材料22は、回転するスクリューの回転によって容器43cの上方に移送され、容器43cの最も低くなっている上端面のフィーダ排出部44からシューター45の上端部に所定の供給量が滑落供給される。
シューター45は、その上端部が容器43cの上端面に位置し、下端部がハース23に位置するように、全体として容器43cからハース23に向けて傾斜して構成されている。すなわち、シューター45の上端部に供給された成膜材料22が、シューター45を滑落しながらハース23に供給される。
また、図2に示すように、ハース23は同心円状にくり抜かれた円板状であり、くり抜かれた部分に材料受け部33が形成されている。すなわち、材料受け部33の深さは成膜材料22の粒子径の2〜3倍であり、ここに成膜材料22が収容される。材料受け部33のシューター45から成膜材料22が供給される位置は、材料受け部33の電子ビーム25が照射される位置と離間している。図2では、ハース23上で成膜材料22が供給される位置と電子ビーム25の照射位置とは回転軸32に対して対称な位置にある。すなわち、シューター45から材料受け部33に供給された成膜材料22が、ハース23の回転によって電子ビーム25の照射位置まで移動して電子ビーム25が照射されて蒸発する。
したがって、ハース23内の成膜材料22が加熱、蒸発により消費されるのを補うように成膜材料供給装置40が運転される。
さらに、本実施の形態1における成膜材料供給装置40は、材料受け部33に残留する成膜材料22の量を検出する検出部34と、検出部34からの出力情報に基づいて螺旋溝を有する回転体の回転を制御するよう駆動モータ43aの回転を制御する回転制御部35とを備えている。
次に、実施の形態1における成膜材料供給装置40についてさらに詳細に説明する。成膜装置20のハース23上の成膜材料22は成膜装置20の運転に伴って消費されて減少する。したがって、長時間に亘って安定的に連続運転をするためには、消費された成膜材料22に見合う成膜材料22をハース23に連続的に供給して、ハース23上の成膜材料22の量を常に一定に保つ必要がある。消費量に対して供給量が不足すると、ハース23の材料受け部33の成膜材料22厚みが薄くなり成膜レートが低下してしまう。逆に、消費量に対して供給量が過多になると、材料受け部33上に蓄積された成膜材料22の厚みが厚くなり成膜レートが局所的に増大したり、材料受け部33から成膜材料22が溢れて落下し、成膜材料22の利用率が低下したりする。
図3は、本実施の形態1における成膜材料供給装置40の検出部34の構成を示す図であり、図2における成膜装置20の要部のみを示している。図3に示すように、本実施の形態1における成膜材料供給装置40では、検出部34として材料受け部33内の成膜材料22の量を監視するカメラ装置36を真空チャンバ21の側壁に取り付けている。
すなわち、このカメラ装置36によって、材料受け部33の成膜材料22の量をモニタリングし、得られた画像をあらかじめ設定した画像と比較することにより材料受け部33の成膜材料22の量を判別する。その判別結果を図2における回転制御部35に伝達し、材料受け部33に残留する成膜材料22が一定となるように、駆動モータ43aの回転を制御する。
すなわち、材料受け部33に残留する成膜材料22の量が少ないと判断した場合には、成膜材料22の供給量を増加させるため駆動モータ43aの回転速度を速め、逆に、残留する成膜材料22量が過多であると判断した場合には、駆動モータ43aの回転速度を遅くする。
なお、カメラ装置36で監視する材料受け部33の位置は、シューター45から成膜材料22が供給されて電子ビーム25が照射されるまでの位置であることが望ましい。
このように、本実施の形態1では、材料受け部33での成膜材料22の量を常にカメラ装置36でモニタリングしてその量の多さを判別し、その判別結果に基づいて、材料フィーダ43からの材料受け部33への成膜材料22の供給量を制御している。その結果、電子ビーム25が照射される位置での材料受け部33の成膜材料22の量を一定とすることができ、長時間に亘って安定した保護膜9の成膜を実現することができる。
(実施の形態2)
図4、図5は、実施の形態2における成膜材料供給装置の構成を示す図であり、図4は実施の形態2における成膜材料供給装置のハース23の平面図、図5は図4のX−X線断面図である。
図4および図5に示すように、ハース23は矢印R方向に回転する。成膜材料22はシューター45からハース23上の位置60に供給され、位置61で電子ビーム25が照射される。また、検出部37は、ハース23が回転する方向の位置60と位置61との間に設けられている。
本実施の形態2では、検出部37は電極38と電極39との間とで構成するコンデンサであり、コンデンサの容量値に応じて成膜材料22の量が検出できる。成膜材料22である酸化マグネシウム(MgO)の比誘電率は約10であるので、酸化マグネシウム(MgO)の量が多くなるに伴って容量値が増大する。したがって、回転軸32の周りにハース23が回転するのに伴い、ハース23の材料受け部33に積載されている成膜材料22の量を検出できる。当然、この場合には、ハース23はカーボンや金属などの電気導電体であることが必要である。
このような構成によって、材料受け部33に積載されている成膜材料22の量を、簡単な構成で判別でき、これらの電気信号としての判別結果を図2に示す回転制御部35に伝達させることができる。その結果、ハース23の材料受け部33に供給する成膜材料22の供給量を制御することができる。
(実施の形態3)
図6、図7は、実施の形態3における成膜材料供給装置の構成を示す図であり、図6は実施の形態3におけるハース23の平面図、図7は図6のY−Y線断面図である。図4および図5に示すように、ハース23は矢印R方向に回転する。成膜材料22はシューター45からハース23上の位置60に供給され、位置61で電子ビーム25が照射される。また、スクレッパ62が、ハース23が回転する方向の位置60と位置61との間に設けられている。
スクレッパ62は、材料受け部33の上面部63に近接してハース23の上面に設けられている。スクレッパ62はハース23の材料受け部33に所定の高さ以上に積載された成膜材料22を剥ぎ取る役目を果たすとともに、スクレッパ62に検出部64を備えている。すなわち、本実施の形態では、材料受け部33に余剰に成膜材料22を供給し、余剰分をスクレッパ62で掻き取りながら、その掻き取られた余剰分の成膜材料22を検出して、その余剰分が一定となるように制御するものである。
このように、掻き取られた成膜材料22の量を一定とすることで、電子ビーム25が照射される位置61での材料受け部33の成膜材料22は、常に材料受け部33の深さに一致した平面性が保たれた量とすることができる。
なお、スクレッパ62には検出部64が設けられている。本実施の形態における検出部64としては、LEDと受光素子からなるフォトカプラなどであってもよい。すなわち、スクレッパ62の前面65にLED素子を取り付け、その面からの光量を受光素子で受光してスクレッパ62で掻き取られる余剰な成膜材料22の量を検出することもできる。
また、検出部64がスクレッパ62の前面65に取り付けられた圧電センサであってもよい。圧電センサは高周波電圧を印加して振動状態にある圧電素子が、付加荷重によって振動状態が変化することを利用するものである。ハース23が回転することにより、スクレッパ62の前面65に余剰な成膜材料22によって印加される付加荷重を検出することができる。
以上のように、本実施の形態3では、スクレッパ62に滞留する余剰な成膜材料22の量を検出し、その量が一定となるように材料フィーダ43からの成膜材料22の供給量を制御することができる。
なお、成膜材料22の供給量があまりにも過剰である場合には、スクレッパ62の前面65に多量の成膜材料22が滞留されてハース23の正常な回転が阻止される場合がある。そのために、スクレッパ62に回転機構を設け、スクレッパ62を回転させてスクレッパ62の前面65に蓄積した成膜材料22をハース23外に振るい落とすようにしてもよい。
以上の説明では、検出部としてカメラ、コンデンサ、フォトカプラ、さらには圧電素子などを例として説明したが、これらに限らず、例えばハース23の重量を計測する重量検知部などを設けてもよい。
以上のように、実施の形態における成膜材料供給装置によれば、簡単な構成でハース上の成膜材料の量を常に一定に保つことができ、長時間に亘る連続運転においても安定的に均一な成膜を実現できる。
本発明による成膜材料供給装置によれば、長時間に亘り連続して安定的に成膜することが可能で、広く薄膜成膜装置などに適用が可能である。
1 PDP
2 前面板
3 前面ガラス基板
4 走査電極
5 維持電極
6 表示電極
7 ブラックストライプ(遮光層)
8 誘電体層
9 保護膜
10 背面板
11 背面ガラス基板
12 アドレス電極
13 下地誘電体層
14 隔壁
15 蛍光体層
16 放電空間
20 成膜装置
21 真空チャンバ
22 成膜材料
23 ハース
24 電子ビーム源
25 電子ビーム
26 排気ポンプ
27 真空計
28 加熱ヒーター
29 シャッター板
30 蒸着粒子
31 膜厚モニタ
32 回転軸
33 材料受け部
34,37,64 検出部
35 回転制御部
36 カメラ装置
38,39 電極
40 成膜材料供給装置
41 材料ホッパー
42 排出口
43 材料フィーダ
43a 駆動モータ
43b 駆動軸
43c 容器
44 フィーダ排出部
45 シューター
60,61 位置
62 スクレッパ
63 上面部
65 前面

Claims (6)

  1. 回転する材料受け部を有するハースに成膜材料を供給する成膜材料供給装置であって、内壁面に螺旋溝を有する回転体を備えた材料フィーダと、前記材料フィーダから前記材料受け部に前記成膜材料を滑落させて供給するシューターと、前記材料受け部に残留する前記成膜材料の量を検出する検出部と、前記検出部からの出力情報に基づいて前記回転体の回転数を制御する回転制御部とを有する成膜材料供給装置。
  2. 前記検出部が前記材料受け部の成膜材料の量を監視するカメラ装置であることを特徴とする請求項1に成膜材料供給装置。
  3. 前記検出部が、前記材料受け部と前記材料受け部の上面に設けた電極との間で形成されるコンデンサであることを特徴とする請求項1に記載の成膜材料供給装置。
  4. 前記検出部が、前記材料受け部に設けたLEDと受光素子とからなるフォトカプラであることを特徴とする請求項1に記載の成膜材料供給装置。
  5. 前記材料受け部の上端部に、前記材料受け部からの前記成膜材料を掻き取るスクレッパを備え、前記検出部が前記スクレッパに掻き取られた前記成膜材料の量を検出するセンサであることを特徴とする請求項1に記載の成膜材料供給装置。
  6. 前記センサが前記スクレッパに掻き取られた成膜材料の量を検出するLEDと受光素子とからなるフォトカプラであることを特徴とする請求項5に記載の成膜材料供給装置。
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