JP2002083546A - プラズマディスプレイ装置とその製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイ装置とその製造方法Info
- Publication number
- JP2002083546A JP2002083546A JP2000272829A JP2000272829A JP2002083546A JP 2002083546 A JP2002083546 A JP 2002083546A JP 2000272829 A JP2000272829 A JP 2000272829A JP 2000272829 A JP2000272829 A JP 2000272829A JP 2002083546 A JP2002083546 A JP 2002083546A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display device
- discharge
- plasma display
- protective film
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
み放電を高速で安定に行うことができるようにすること
を目的とする。 【解決手段】 プラズマディスプレイ装置において、一
対の基板のうち少なくとも一方の基板上に、複数の走査
電極および維持電極とその表面を覆う誘電体層とを形成
するとともに、前記誘電体層の上に保護膜としてのMg
O膜23を形成し、かつ前記保護膜としてのMgO膜2
3の結晶カラムの断面形状を、膜厚方向に対して5〜5
0度の角度をもった形状とした。これにより、保護膜の
構成粒子の入射角度を最適にすることにより、高速書き
込み時の黒欠陥問題を解決することができる。
Description
表示用のプラズマディスプレイ装置とその製造方法に関
するものである。
認性に優れた表示パネル(薄型表示デバイス)として注
目されており、高精細化および大画面化が進められてい
る。このプラズマディスプレイ装置には、大別して、駆
動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型
と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化お
よび製造の簡便性から、現状では、AC型で面放電型の
プラズマディスプレイ装置が工業上の主流を占めるよう
になってきている。
おけるパネル構造の一例を図7に示している。
な前面側の基板1上には、走査電極2と維持電極3とで
対をなすストライプ状の表示電極が複数対形成され、そ
して基板1上の隣り合う表示電極間には遮光層(図示せ
ず)が配置形成されている。この走査電極2および維持
電極3は、それぞれ透明電極2a、3aおよびこの透明
電極2a、3aに電気的に接続された母線2b、3bと
から構成されている。前記透明電極2a、3aはインジ
ウムスズ酸化物(ITO)や酸化スズ(SnO2)等で形
成され、母線2b、3bは、クロム−銅−クロム(Cr
−Cu−Cr)の積層体または銀(Ag)等で形成され
る。なお、透明電極2a、3aがなく、母線2b、3b
のみで表示電極を構成する場合もある。また、前記前面
側の基板1には、前記複数対の電極群を覆うように硼珪
酸ガラス等からなる誘電体層4が形成され、その誘電体
層4上にはMgOのような耐イオンスパッタ性に優れ、
高い2次電子放出係数を有する材料からなる保護膜5が
形成されている。
る背面側の基板6上には、走査電極2及び維持電極3の
表示電極と直交する方向に、複数のストライプ状で前記
母線2b、3bと同様に、クロム−銅−クロム(Cr−
Cu−Cr)の積層体または銀(Ag)等からなるデー
タ電極7が形成されている。このデータ電極7間には、
データ電極7と平行にストライプ状の複数の隔壁8が配
置され、この隔壁8の側面にかけてデータ電極7を覆う
ように蛍光体層9が設けられている。
および維持電極3とデータ電極7とが直交するように、
微小な放電空間を挟んで対向配置されるとともに、周囲
が封止され、そして前記放電空間には、ヘリウム、ネオ
ン、アルゴン、キセノンのうちの一種または混合ガスが
放電ガスとして封入されている。また、放電空間は、隔
壁8によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極
とデータ電極7との交点が位置する複数の放電セル10
が設けられ、その各放電セル10には、赤色、緑色及び
青色となるように蛍光体層9が一色ずつ順次配置されて
いる。
を示す。
たは維持電極3に放電開始電圧を超える高い電圧を印加
して、全放電セルにて放電が起こり壁電荷の形成・消滅
が起こる。この初期化動作により、全放電セルの壁電圧
をほぼ同じ状態にする。次に、書き込み動作において、
データ電極7に正の書き込みパルス電圧を、走査電極2
には負の走査パルス電圧を印加すると放電空間内で書き
込み放電が起こり、走査電極2上の保護膜5の表面に正
の電荷が蓄積される。この後、維持動作の最初におい
て、走査電極2にさらに正の電圧を印加し、維持電極3
に負の維持パルス電圧を印加すると、走査電極2上の保
護膜5表面の正の電荷により維持放電が起動する。その
後、走査電極2と維持電極3に正の維持パルス電圧を交
互に印加することで、維持動作が持続される。この維持
放電の停止は、維持電極3に正の消去パルス電圧を印加
することにより行う。
装置の保護膜の材料としては、電子ビーム蒸着などで形
成された酸化マグネシウム(MgO)膜が用いられてお
り、所定の条件下で電子ビーム蒸着などによって形成さ
れたMgO膜は誘電体層よりも2次電子放出係数(γ)が
高いため、放電開始電圧を下げることができる。また、
結晶性が高く緻密な膜であるので、走査電極または維持
電極上に形成された誘電体層が放電中にイオンの衝突を
受けてスパッタされ消耗することを、MgO膜によって
防止することができる。このことが、保護膜層と呼ばれ
る所以である。
方法として、電子ビーム蒸着法が用いられる。図9
(a)、(b)にその装置構成を示しており、成膜室に
おいて、水平に配置されたMgO単結晶のターゲット1
1に対して、電子ビームを磁場などで偏向することで照
射して、MgOを加熱し蒸発させる。この時の蒸発粒子
の分布はコサイン(cos)分布になると知られてい
る。前記ターゲット材料に対向してガラス基板12を平
行となるように真上に配置して、MgO膜を形成する。
式にする。このような従来例として、例えば特開平10
−176262号公報がある。基板通過方式を採用する
場合、図9のように、ターゲット11からガラス基板1
2へ入射する粒子が角度θ0、θ1が、通過の開始時と
終了時で同じとなるよう、すなわち対称(θ0=θ1)と
なるように蒸着遮蔽部材13a、13bが設けられてい
る。この蒸着遮蔽部材13a、13bは、入射角が35
度より大きくならないようにするために設けられてい
る。なお、図9(b)のようにターゲット11の数はガ
ラス基板12の大きさに応じて、基板搬送方向と直交す
る方向に1つないし複数配置している。この図では4つ
のターゲット11を配置している。
の基板搬送方向の断面図を図10に示す。この図10で
は、電子顕微鏡(SEM)で観測した断面を模式的に示
している。
ず、−θ0度で入射する構成粒子がガラス基板12につ
きはじめ、ガラス基板12が動くとともに、入射角が−
θ0度から0度、そしてθ1度へと連続的に変化しなが
ら、MgO膜14が形成されていく。これに伴い、ガラ
ス基板12に形成されるMgO膜14の結晶カラムの成
長方向も連続的に角度を変え、図10のように「弓な
り」状の形状になる。
うな断面形状を持つ保護膜を用いると、高精細のパネル
において書き込み動作に利用できる時間が短くなる。す
なわち、高速書き込みを行うときに、所定の時間内に書
き込み放電が終了せず、黒欠陥(ちらつき)となり、表示
品質が低下するという問題が発生することがわかった。
この黒欠陥のレベルは、書き込み電圧のパルス幅のみな
らず、書き込み電圧の電圧値・傾斜などに依存し、この
黒欠陥の原因を調べると、保護膜である酸化マグネシウ
ム(MgO)の膜質が原因であることがわかった。すな
わち、MgO膜の膜質の違いにより、MgO膜の放電特
性が決まるのである。
で、書き込み放電を高速で安定に行うことができるよう
にすることを目的とする。
るために本発明においては、少なくとも前面側が透明な
一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向
配置するとともに前記放電空間を複数に仕切るための隔
壁を少なくとも一方の基板に配置し、かつ前記隔壁によ
り仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電
極群を配置するとともに放電により発光する蛍光体層を
設けたパネル本体を有するプラズマディスプレイ装置に
おいて、一対の基板のうち少なくとも一方の基板上に、
複数の走査電極および維持電極とその表面を覆う誘電体
層とを形成するとともに、前記誘電体層の上に保護膜を
形成し、かつ前記保護膜の結晶カラムの断面形状を、膜
厚方向に対して5〜50度の角度をもった形状としたも
のである。
ぼすと考えられる保護膜の成膜条件(成膜条件として
は、基板温度、酸素の供給量、成膜圧力、成膜レート、
構成粒子の入射角度である)と放電特性の関係を調べた
結果、成膜粒子の入射角度が最も放電特性に影響を及ぼ
すことを確認したことに基づくもので、構成粒子の入射
角度を最適にすることにより、高速書き込み時の黒欠陥
問題を解決することができる。
は、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放
電空間が形成されるように対向配置するとともに前記放
電空間を複数に仕切るための隔壁を少なくとも一方の基
板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で
放電が発生するように基板に電極群を配置するとともに
放電により発光する蛍光体層を設けたパネル本体を有す
るプラズマディスプレイ装置において、一対の基板のう
ち少なくとも一方の基板上に、複数の走査電極および維
持電極とその表面を覆う誘電体層とを形成するととも
に、前記誘電体層の上に保護膜を形成し、かつ前記保護
膜の結晶カラムの断面形状を、膜厚方向に対して5〜5
0度の角度をもった形状としたことを特徴とするプラズ
マディスプレイ装置である。
少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空
間が形成されるように対向配置するとともに前記放電空
間を複数に仕切るための隔壁を少なくとも一方の基板に
配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で放電
が発生するように基板に電極群を配置するとともに放電
により発光する蛍光体層を設けたパネル本体を有するプ
ラズマディスプレイ装置において、一対の基板のうち少
なくとも一方の基板上に、複数の走査電極および維持電
極とその表面を覆う誘電体層とを形成するとともに、前
記誘電体層の上に保護膜を形成し、かつ前記保護膜の結
晶カラムの断面形状を、膜厚方向に連続的に角度を変え
ながら5〜50度の角度をもった形状としたことを特徴
とするプラズマディスプレイ装置である。
2に記載の発明において、保護膜の結晶カラムの断面形
状が、膜厚方向に連続的に角度を変えながら5〜50度
の角度をもっており、かつ表面側の角度の方が大きいこ
とを特徴とするものである。
項2に記載の発明において、保護膜の結晶カラムの断面
形状が、全膜厚の表面側3分の2において、膜厚方向に
連続的に角度を変えながら5〜50度の角度をもってい
ることを特徴とするものである。
レイ装置の製造方法においては、保護膜を真空蒸着法に
より形成し、その保護膜の結晶カラムの断面形状の角度
を制御するために、1枚以上の入射角度制御板を用い
て、入射角度を制御することを特徴とするものである。
が、蒸着室内の真空を維持しながら、装置外から制御可
能な可動式の入射角制御板であり、さらに1枚以上の可
動式の入射角度制御板が各々独立に制御可能なものであ
ることを特徴とするものである。
明する。
ために、所定の電圧パルスを印加してから放電が起こる
までの放電遅れを評価した。放電遅れの評価方法として
は、「ラウエプロット」と呼ばれるものを用いた(詳細
は、電気学会技術報告書第688号「プラズマディスプ
レイ内の放電基礎特性」P.68参照)。
印加して時間t経過した後に放電にいたらない確率をQ
とする。縦軸がlogQ、横軸が時間tとなるようにプ
ロット(ラウエプロット)すると、この傾きから統計遅
れtsが求められる。
なる時間から形成遅れtfが求められる。
から放電を完成させる初期電子が現れてくるまでの遅れ
時間、形成遅れtfはその電子が現れてから放電破壊に
至るまでに必要な時間を意味する。
sと前記黒欠陥レベルに強い相関があることを見出し
た。すなわち、統計遅れtsを用いることで、黒欠陥を
定量的に評価することができ、統計遅れが小さいほど、
黒欠陥レベルは良いことを見出した。
への構成粒子の入射角度と放電特性の関係を調べる実験
を行った。
素導入後の蒸着圧力が1×10-3(Pa)、蒸着レート
は10Å/s、膜厚は6000Åである。
入射角度に対する放電遅れと放電開始電圧の関係を示
す。本実験では、基板は静止状態であるため、膜の断面
形状としては、膜厚方向に全体がほぼ同じ角度で傾いて
いる。また、本実験は小型のサンプル破片を用いて評価
した。
度付近で最も放電遅れが小さく、放電開始電圧が低いこ
とがわかる。また、入射角が0度付近が特に放電特性が
悪い。
からの構成粒子の入射角が5〜50度にすることによ
り、放電特性の良いMgO膜を得ることができる。
の形成方法の実施例を示す。
通過方式の電子ビーム蒸着法で説明する。
対してガラス基板を平行になるように真上に配置してい
るが、必ずしも平行になるようにガラス基板を配置する
必要はない。
て、水平に配置されたMgOのターゲット21に対し
て、電子ビームを磁場などで偏向することで照射して、
MgOを加熱し蒸発させる。
12を平行となるように真上に配置して、MgO膜を形
成する。
板12へ入射する粒子の角度が5〜50度となるよう
に、入射角制御板22a、22bを設け、入射角度はそ
れぞれθ10とθ11になるように制御している。本実
施例では、入射角度はθ11の方がθ10よりも大きく
なるように入射角制御板22a、22bを配置してい
る。実際には、θ10=6度、θ11=40度となるよ
うに入射角を制限して蒸着を行い、パネルを作成して評
価を行った。
素導入後の蒸着圧力が2×10-3(Pa)、蒸着レートは
20Å/s、膜厚は6000Åである。
面形状の模式図を図3に示しており、23はMgO膜で
ある。
=θ1が30度となる条件でもパネルを作成し、評価を
行った。他の実験条件は、本実施例と同じである。
計遅れが小さくなり、放電特性がよくなることがわか
る。そして、この結果、高速書き込み時に問題であった
黒欠陥は発生しなくなった。
a、22bは、蒸着室内の真空を維持しながら、装置外
から制御可能な可動式の入射角制御板としたり、さらに
1枚以上の可動式の入射角度制御板を各々独立に制御可
能なものとしてもよい。
では成膜室内の構成は第1の実施例とほとんど同じ構成
としているが、入射角制御板22a、22bにより入射
角度をそれぞれθ12、θ13としている。また、本実
施例では、θ12の方がθ13よりも入射角が大きくな
っている。
3=10度となるように入射角を制限して蒸着を行い、
パネルを作成して評価を行った。
面形状の模式図を図5に示す。入射角度以外の条件は、
第1の実施例と同じである。
り、放電特性がよくなることがわかる。その結果、高速
書き込み時に問題であった黒欠陥もほとんど発生しなく
なった。また、本実施例は従来例よりは放電特性が良い
が、第1の実施例ほどは良くなかった。これは、より表
面に近い層の結晶カラムの傾きが、第1の実施例では3
0〜40度であるのに対し、本実施例では10〜20度
であることが原因と考えられる。すなわち、図1の結果
から30〜40度の入射角が最も放電特性が良いためと
考えられる。
1、第2の実施例では、入射角制御板により遮蔽される
部分が多く、比較的蒸着効率が悪くなってしまう。そこ
で、本実施例では、入射角が5度以下となる部分も構成
粒子が入射するようにしている。入射角制御板22a、
22bにより入射角がそれぞれθ14、θ15となり、
入射角が5度以下の部分も含まれるが、入射角θ15を
θ14よりも大きくし、全膜厚の表面側3分の2におい
て結晶カラムが傾くように入射角を設定している。実際
には、θ14=8度、θ15=40度になるように入射
角を制限して蒸着を行い、パネルを作成して評価を行っ
た。他の蒸着条件は第1の実施例と同じである。その結
果を表1に示す。
が、従来例よりも放電特性がよくなることがわかる。そ
の結果、高速書き込み時に問題であった黒欠陥もほぼ発
生しなくなった。
を実験ごとに真空を一度やぶって交換したが、可動式の
入射角制御板にすれば、真空をやぶることなく、条件を
変更することが可能となる。また、入射角度を制御する
ことにより結晶カラム形状を制御し、その結果として放
電特性を制御できる。
により、放電特性が最良であるMgO膜の成膜、放電特
性は最良ではないが蒸着効率を高めた成膜などを要求さ
れるパネルの放電特性に合わせて、蒸着装置を停止する
ことなく、自由に選択蒸着することが可能となる。な
お、保護膜の材料としてMgOの例を示したが、酸化カ
ルシウム(CaO)や酸化ストロンチウム(SrO)な
どのMgO以外の材料を用いることもできる。
Dなどによって形成してもよい。
板のうち少なくとも一方の基板上に、複数の走査電極お
よび維持電極とその表面を覆う誘電体層とを形成すると
ともに、前記誘電体層の上に保護膜を形成し、かつ前記
保護膜の結晶カラムの断面形状を、膜厚方向に対して5
〜50度の角度をもった形状とすることにより、高速な
書き込み動作が可能で放電開始電圧の低いパネルを実現
することができる。
ターゲットからの構成粒子の入射角度に対する放電遅れ
と放電開始電圧の関係を示す関係図
ている状態を示す説明図
形状を示す説明図
ている状態を示す説明図
形状を示す説明図
ている状態を示す説明図
り欠いて示す斜視図
明するための駆動波形図
す説明図
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも前面側が透明な一対の基板を
基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとと
もに前記放電空間を複数に仕切るための隔壁を少なくと
も一方の基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた
放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置す
るとともに放電により発光する蛍光体層を設けたパネル
本体を有するプラズマディスプレイ装置において、一対
の基板のうち少なくとも一方の基板上に、複数の走査電
極および維持電極とその表面を覆う誘電体層とを形成す
るとともに、前記誘電体層の上に保護膜を形成し、かつ
前記保護膜の結晶カラムの断面形状を、膜厚方向に対し
て5〜50度の角度をもった形状としたことを特徴とす
るプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項2】 少なくとも前面側が透明な一対の基板を
基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとと
もに前記放電空間を複数に仕切るための隔壁を少なくと
も一方の基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた
放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置す
るとともに放電により発光する蛍光体層を設けたパネル
本体を有するプラズマディスプレイ装置において、一対
の基板のうち少なくとも一方の基板上に、複数の走査電
極および維持電極とその表面を覆う誘電体層とを形成す
るとともに、前記誘電体層の上に保護膜を形成し、かつ
前記保護膜の結晶カラムの断面形状を、膜厚方向に連続
的に角度を変えながら5〜50度の角度をもった形状と
したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項3】 保護膜の結晶カラムの断面形状が、膜厚
方向に連続的に角度を変えながら5〜50度の角度をも
っており、かつ表面側の角度の方が大きいことを特徴と
する請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項4】 保護膜の結晶カラムの断面形状が、全膜
厚の表面側3分の2において、膜厚方向に連続的に角度
を変えながら5〜50度の角度をもっていることを特徴
とする請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項5】 保護膜を真空蒸着法により形成し、その
保護膜の結晶カラムの断面形状の角度を制御するため
に、1枚以上の入射角度制御板を用いて、入射角度を制
御することを特徴とする請求項1または2に記載のプラ
ズマディスプレイ装置の製造方法。 - 【請求項6】 入射角制御板が、蒸着室内の真空を維持
しながら、装置外から制御可能な可動式の入射角制御板
であることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディ
スプレイ装置の製造方法。 - 【請求項7】 1枚以上の可動式の入射角度制御板が各
々独立に制御可能なものであることを特徴とする請求項
6に記載のプラズマディスプレイ装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000272829A JP4626035B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | プラズマディスプレイ装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000272829A JP4626035B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | プラズマディスプレイ装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002083546A true JP2002083546A (ja) | 2002-03-22 |
JP4626035B2 JP4626035B2 (ja) | 2011-02-02 |
Family
ID=18758882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000272829A Expired - Fee Related JP4626035B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | プラズマディスプレイ装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4626035B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100615245B1 (ko) | 2004-08-20 | 2006-08-25 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 보호막 및 그 제조방법 |
CN100454475C (zh) * | 2005-03-31 | 2009-01-21 | 西安交通大学 | 具有角度控制的等离子体显示屏介质保护膜形成装置 |
WO2009113171A1 (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-17 | 株式会社日立製作所 | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09143678A (ja) * | 1995-11-29 | 1997-06-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 真空蒸着装置の成膜方法および真空蒸着装置 |
JPH10176262A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-06-30 | Ulvac Japan Ltd | 蒸着装置 |
JPH11176325A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-02 | Fujitsu Ltd | プラズマディスプレイパネルの保護層及び保護層形成方法 |
JPH11335820A (ja) * | 1998-05-20 | 1999-12-07 | Fujitsu Ltd | 蒸着方法及び蒸着装置 |
JP2001118518A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 |
JP2002033054A (ja) * | 2000-05-11 | 2002-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子放出性薄膜およびこれを用いたプラズマディスプレイパネルならびにこれらの製造方法 |
-
2000
- 2000-09-08 JP JP2000272829A patent/JP4626035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09143678A (ja) * | 1995-11-29 | 1997-06-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 真空蒸着装置の成膜方法および真空蒸着装置 |
JPH10176262A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-06-30 | Ulvac Japan Ltd | 蒸着装置 |
JPH11176325A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-02 | Fujitsu Ltd | プラズマディスプレイパネルの保護層及び保護層形成方法 |
JPH11335820A (ja) * | 1998-05-20 | 1999-12-07 | Fujitsu Ltd | 蒸着方法及び蒸着装置 |
JP2001118518A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 |
JP2002033054A (ja) * | 2000-05-11 | 2002-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子放出性薄膜およびこれを用いたプラズマディスプレイパネルならびにこれらの製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100615245B1 (ko) | 2004-08-20 | 2006-08-25 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 보호막 및 그 제조방법 |
CN100454475C (zh) * | 2005-03-31 | 2009-01-21 | 西安交通大学 | 具有角度控制的等离子体显示屏介质保护膜形成装置 |
WO2009113171A1 (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-17 | 株式会社日立製作所 | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4626035B2 (ja) | 2011-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4468239B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JPH10106441A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP2000001771A (ja) | 誘電体保護層の製造方法とその製造装置、並びにそれを用いたプラズマディスプレイパネルと画像表示装置 | |
JP3582946B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル及び保護膜の形成方法 | |
JP3523184B2 (ja) | 高周波プラズマディスプレーパネル | |
KR20010038965A (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 구조와 그 구동방법 | |
JP4626035B2 (ja) | プラズマディスプレイ装置の製造方法 | |
US6744201B2 (en) | Plasma information display element and method for producing the same | |
JP2003317631A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP2010212171A (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2003109511A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
KR100759444B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
JP4381649B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法および誘電体保護膜製造装置 | |
US8692463B2 (en) | Plasma display panel having inert film and manufacturing method | |
JP4788227B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP4736933B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP2002117758A (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
JP2009099395A (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法及びそのための装置 | |
JP2010037610A (ja) | 成膜材料 | |
JP3982568B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
KR100649522B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
KR100692032B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
JP2002175760A (ja) | プラズマ情報表示素子およびその製造方法 | |
JP4507694B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2005093440A (ja) | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070627 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20070712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090818 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091019 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20091119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101012 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101025 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |