JP2011104460A - 除湿装置及びそれに用いる再生機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸湿体の再生に用いる空気に対して加熱をするための専用の加熱器を必要とせずに、再生すべき吸湿体に高温の空気を供給できる再生機及びそれを備えた除湿装置を提供すること。
【解決手段】 除湿処理に用いられた吸湿性液体Lの再生処理を行う本発明の再生機3は、再生処理を行う再生空間を形成する筐体31と、筐体31に設けられ、再生処理に用いられた空気を筐体31の外部に排出するための排気口33と、筐体31に設けられ、再生処理に用いる空気を再生機31の外部から吸入するための吸気口32と、排気口33から筐体31の外部に排出された空気を吸気口32の前の空間に流れるように案内する排気案内手段37とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、除湿処理に用いた吸湿体を再生する再生機及びそれを備えた除湿装置に関する。
従来、除湿装置では、除湿処理機にて吸湿体に空気中の水分を吸収又は吸着させる除湿処理を行うとともに、再生機にて水分を含んだ吸湿体から水分を脱離させる再生処理を行う(例えば、特許文献1を参照)。例えば、吸収式の除湿装置(湿式除湿装置)では、吸湿体として吸湿性液体を用い、吸湿性液体に空気中の水分を吸収させて、空気の除湿を行う(例えば、特許文献2を参照)。この吸湿性液体を再生するときは、吸湿性液体に含まれる水分を空気中に放出させる。除湿処理機と再生機は2本の配管で連結される。除湿処理機で除湿処理に用いられて水分を多く含んだ吸湿性液体は、1本の配管を通じて再生機に送られる。再生機で再生された吸湿性液体は、他の1本の配管を通じて再生機から除湿処理機に送られる。
吸湿性液体を再生する際には、吸湿性液体から水分を脱離させやすくするために吸湿性液体を加熱するとともに、この吸湿性液体に空気を接触させることにより、空気中に水分を放出させる。吸収性液体の再生に利用される空気としては、再生機の外部に存在する外気が用いられる。このとき、外気の温度は高いことが望ましい。高温の空気であれば、相対湿度が低くなり、吸湿性液体から水分を離脱させやすいからである。
特開平10−296039号公報 特開平10−267528号公報
そこで、外気を加熱器で加熱することが考えられる。しかしながら、この場合には、そのような専用の加熱器が必要となってコストが増加するとともに、加熱器を駆動するためにエネルギーを消費することにもなる。熱交換器によって排気と吸気との間で熱交換を行い、排気熱を吸入外気に再利用することも考えられるが、これまたコストがかかることになり、装置が大型化することにもなる。
また、他の設備からの排熱を利用して再生に使用する空気を加熱することも考えられるが、この場合には、排熱源から排熱を搬送するための設備が必要となり、そもそも排熱源となる他の設備が存在しない場合には実現できない。
なお、吸着式の除湿装置(乾式除湿装置)についても同様の問題がある。吸着式の除湿装置の場合には、吸湿体として吸着剤を用い、除湿処理機で吸着剤に空気中の水分を吸着させることで空気の除湿を行い、再生機で吸着剤から水分を脱離させることで、吸着剤を再生する。この吸着剤の再生においても、吸着剤に高温の空気を接触させるのが望ましいが、空気を高温にするために専用の加熱器を用いると、上記と同様に、加熱器が必要となってコストが増加し、加熱器を駆動させるエネルギーも必要になる。
本発明は、吸湿体の再生に用いる空気に対して加熱をするための専用の加熱器を必要とせずに、再生すべき吸湿体に高温の空気を供給できる再生機及びそれを備えた除湿装置を提供することを目的とする。
本発明の再生機は、除湿処理に用いられた吸湿体の再生処理を行う再生機であって、前記再生処理を行う再生空間を形成する筐体と、前記筐体に設けられ、前記再生処理に用いられた空気を前記筐体の外部に排出するための排気口と、前記筐体に設けられ、前記再生処理に用いる空気を該再生機の外部から吸入するための吸気口と、前記排気口から前記筐体の外部に排出された空気を前記吸気口の前の空間に向かって流れるように案内する排気案内手段とを備えた構成を有している。
この構成により、再生処理に用いられて水分を多く含んだ空気が排気口から排出されて吸気口の付近に導かれると、その排出された空気が吸気口の付近で外気に対して水分を放出するとともに、高温を維持したまま再生処理空間に戻される。よって、吸湿体の再生に用いる空気に対して加熱をするための専用の加熱器を必要とせずに、高温の空気を吸気口に供給できる。なお、再生処理に用いられた空気は高温であるとともに、水分を多く含んで高湿の空気となっている。この高湿の空気をそのまま吸湿体の再生に用いると、吸湿体から空気への水分の放出が進まず、再生には不利となる。しかしながら、上記の構成により、吸気口付近で外気に晒された排気は、急速に潜熱拡散して、湿度は外気と同程度となる。よって、上記の構成により、温度のみが高く湿度は外気と同程度である空気が吸気口から吸入されて再生に利用されることになる。
本発明の再生機において、前記排気口は、前記筐体の一つの面に設けられ、前記吸気口は、前記筐体の前記排気口が設けられた前記面と接する面に設けられ、前記排気案内手段は、前記排気口に覆せられた三角フードであり、前記排気口から排出された空気を前記三角フードで跳ね返らせて前記吸気口の前の空間に向かって流れるように案内する。
この構成により、簡易かつコンパクトな構成で、排気口から排出された空気を前記吸気口の付近に案内できる。
本発明の再生機において、前記排気口は、前記筐体の一つの面に設けられ、前記吸気口は、前記筐体の前記排気口が設けられた前記面と接する面に設けられ、前記排気案内手段は、前記排気口を覆うように設けられた排気チャンバであり、前記排気チャンバは、前記筐体の前記排気口が設けられた前記面から突出する突出部を有し、該突出部の前記吸気口に面する部分から空気を排出して前記吸気口の前の空間に向かって流れるように案内する。
この構成により、簡易かつコンパクトな構成で、排気口から排出された空気を確実に吸気口付近に供給できる。
本発明の再生機において、前記排気案内手段は、一端が前記排気口に接続され、他端が前記吸気口に向かって開放された排気ダクトである。
この構成により、排気口から排出された空気を確実に吸気口付近に供給でき、かつ、吸気口付近に供給する際には吸気口に向けて空気を供給するので、排気が有する顕熱の利用効率が向上する。
本発明の除湿装置は、吸湿体の吸湿作用を利用して空気の除湿処理を行う除湿処理機と、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の再生機と、前記除湿処理機にて使用された吸湿体を前記再生機に搬送する第1の搬送手段と、前記再生機にて再生された吸湿体を前記除湿処理機に搬送する第2の搬送手段とを備えた構成を有している。
この構成により、吸湿体の再生に用いる空気に対して加熱をするための専用の加熱器を必要とせずに、高温の空気を再生処理空間に供給して吸湿体の再生処理を行うことができる。
本発明の方法は、除湿処理に用いられた吸湿体を再生機にて再生する方法であって、再生に用いられた空気を前記再生機の吸気口の前の空間に向けて前記再生機の外部に排気として排出し、前記吸気口から前記排気を含む空気を吸入し、前記吸気口から吸入した空気を前記吸湿体と接触させることで前記吸湿体を再生する。
この方法によれば、再生に用いられて湿度が高くなった空気が再生機の外部に排出されたときに、該空気中の水分を外気に放出して外気と同程度の湿度となり、当該外気と同程度の湿度となった空気が高温を保ったまま吸気口から吸入される。
本発明によれば、吸湿体の再生に用いる空気に対して加熱をするための専用の加熱器を必要とせずに、高温の空気を吸気口に供給できる。
本発明の実施の形態の除湿装置の概略構成図 本発明の第1の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の斜視図 本発明の第1の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の断面図 本発明の第2の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の斜視図 本発明の第2の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の断面図 本発明の第3の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の斜視図 本発明の第3の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。まず、本発明の実施の形態の除湿装置の概要について説明する。以下では、吸湿体として吸湿性液体を用いる吸収式の除湿装置(湿式除湿装置)に本発明を適用した場合を説明する。
図1は、本発明の実施の形態の除湿装置の概略構成図である。図1に示すように、除湿装置1は、除湿処理機2と再生機3を備えている。除湿処理機2と再生機3とは2本の配管4,5によって連結されている。除湿処理機2は、除湿処理空間を形成する筐体21を備えている。筐体21には、吸気口22及び排気口23が設けられている。吸気口22はファン221を備えている。除湿処理機2は、ファン221を駆動することで、吸気口22を介して、筐体21によって形成される除湿処理空間に、除湿処理機2の外部の空気を吸入する。排気口23もファン231を備えている。除湿処理機2は、ファン231を駆動することで、排気口23を介して、除湿処理機2の外部に、筐体21によって形成される除湿処理空間内の空気を排出する。よって、空気は、吸気口22から筐体21内の除湿処理空間に取り込まれ、排気口23から外部に排出される。
筐体21の内部には、吸湿性液体Lを滴下するための複数のノズル24が設けられている。ノズル24の下方には吸湿性液体Lを保持するための保持部材25が設けられている。保持部材25のさらに下方は、吸湿性液体Lを溜めるための液槽26が設けられている。複数のノズル24には配管4の一端が接続されており、配管4の他端は、後述する再生機3の液槽36に接続されている。また、液槽26には配管5の一端が接続されており、配管5の他端は、後述する再生機3のノズル34に接続されている。
再生機3は、再生処理空間を形成する筐体31を備えている。筐体31には、吸気口32及び排気口33が設けられている。吸気口32はファン321を備えている。再生機3は、ファン321を駆動することで、吸気口32を介して、筐体31によって形成される再生処理空間に、再生機3の外部の空気を吸入する。排気口33もファン331を備えている。再生機3は、ファン331を駆動することで、排気口33を介して、筐体31の外部に、筐体31によって形成される再生処理空間内の空気を排出する。よって、空気は、吸気口32から筐体31内の再生処理空間に取り込まれ、排気口33から筐体31の外部に排出される。
筐体31の内部には、吸湿性液体Lを滴下するための複数のノズル34が設けられている。ノズル34の下方には吸湿性液体Lを保持するための保持部材35が設けられている。保持部材35のさらに下方は、吸湿性液体Lを溜めるための液槽36が設けられている。複数のノズル34には配管5の一端が接続されており、配管5の他端は、前述の除湿処理機2の液槽26に接続されている。また、液槽36には配管4の一端が接続されており、配管4の他端は、前述の除湿処理機2のノズル24に接続されている。
再生機3の筐体31の外部には、排気口33から排出された空気を吸気口32付近に導く排気案内部材37が設けられる。排気案内部材37は、再生機3の一部として構成されている。排気案内部材37は、排気口33から筐体31の外部に排出された空気を吸気口32に向かって流動するように案内する。
排気案内部材37は、排気口33から排出された空気(排気)が吸気口32から吸入されるまでの間に、外気と交わるように、外気に対して開放した開口370を有する。これにより、吸気口32も、外気に対して開放されている。排気案内部材37の開口370は、吸気口32の付近に設けられ、開口370と吸気口32との距離は、好ましくは10mm〜800mmであり、より好ましくは50mm〜300mmであり、さらに好ましくは80mm〜200mmである。なお、図1では、排気案内部材37を模式的に表しているが、排気案内部材37の具体的な構成については、後で詳しく説明する。
上述のように、再生機3の液槽36と除湿処理機2のノズル24とは配管4で接続されており、除湿処理機2の液槽26と再生機3のノズル34とは配管5で接続されている。配管4には、液槽36に溜められた吸湿性液体Lを、配管4を通して汲み上げるためのポンプ41が設けられている。また、配管4には、配管4を通る吸湿性液体Lを冷却するための冷却器42が設けられる。配管5には、液槽26に溜められた吸湿性液体Lを、配管5を通して汲み上げるためのポンプ51が設けられている。また、配管5には、配管5を通る吸湿性液体Lを加熱するための加熱器52が設けられている。
以上のように構成された除湿装置1の動作を説明する。除湿装置1は、吸湿性液体Lと空気とを気液接触させることで空気の除湿及び吸湿性液体Lの再生を行う。除湿処理機2では、空気を除湿する処理が行われる。ポンプ41が再生機3の液槽36から再生された吸湿性液体Lを汲み上げると、吸湿性液体Lは冷却器42を経て冷却されて除湿処理機2のノズル24に供給される。吸湿性液体Lは、再生機3の再生処理によって濃縮されており(含水率が低く)、かつ、冷却器42によって冷却されるので、ノズル24には、濃縮された低温の吸収性液体Lが供給される。
吸湿性液体Lはノズル24から除湿処理空間に滴下される。ノズル24から滴下された吸湿性液体Lは、ノズル24の下方に設けられた保持部材25に保持され、保持部材25を下方に流れて液槽26に落下する。吸気口22のファン221及び排気口23のファン231が駆動されると、空気は吸入口22から保持部材25を通過して排気口23に向かって流れる。このとき、空気は保持部材25に保持された吸湿性液体Lと接触する。濃縮された低温の吸湿性液体Lが空気と接触することで、吸湿性液体Lは空気中の水分を吸収する。この結果、空気は保持部材25を通過することで除湿される。除湿された空気は排気口22を介して筐体21の外部の除湿対象空間に排出される。
空気中の水分を吸収して希釈化された吸湿性液体Lは、液槽26に溜められる。液槽26内の吸湿性液体Lは、配管5に設けられたポンプ51によって汲み上げられる。ポンプ51が吸湿性液体Lを汲み上げると、吸湿性液体Lは加熱器52を経て加熱されて再生機3のノズル34に供給される。吸湿性液体Lは、除湿処理機2の除湿処理によって希釈化されており(含水率が高く)、かつ、加熱器52によって加熱されるので、ノズル34には、希釈化された高温の吸収性液体Lが供給される。
吸湿性液体Lはノズル34から再生処理空間に滴下される。ノズル34から滴下された吸湿性液体Lは、ノズル34の下方に設けられた保持部材35に保持され、保持部材35を下方に流れて液槽36に落下する。吸気口32のファン321及び排気口33のファン331が駆動されると、空気は吸入口32から保持部材35を通過して排気口33に向かって流れる。このとき、空気は保持部材35に保持された吸湿性液体Lと接触する。希釈化された高温の吸湿性液体Lが空気と接触することで、吸湿性液体Lは空気中に水分を放出する。この結果、吸湿性液体Lは保持部材35を通過することで再生される。
再生に用いられた空気は、高温の吸湿性液体Lに接触したこと及び吸湿性液体Lから水分を吸収した際の気化熱によって、温度が上昇する。従って、排気口32を介して筐体31の外部に排出される空気(排気)は、高温多湿である。
排気口32から排出された空気(排気)は、排気案内部材37により案内されて、吸気口33の前の空間に向かって流れ、開口370から排出されて吸気口33の付近の外気に晒される。ここで、上記の「吸気口33の前の空間」とは、筐体31の周囲の空間のうちの、吸気口33に対応する部分をいう。排気案内部材37は、吸気口33の開口面と垂直な方向から吸気口33の前の空間に向けて排気を流してよく、吸気口33の開口面と垂直でない方向から吸気口33の前の空間に向けて排気を流してもよい。
排気が外気に晒されると、排気からは急激に潜熱が拡散して湿度が低下し、外気の湿度と同程度になる。一方、排気の有する顕熱は潜熱ほど急速には拡散しないため、その温度(高温)は維持される。よって、吸気口33は、外気を吸入するとともに、排気口33から排出されて排気案内部材37によって案内されてきたこのような高温の排気を吸入することになる。再生処理空間では、このような高温の空気を希釈化された高温の吸湿性液体Lと接触させることで、吸湿性液体L中の水分が空気中に放出される。即ち、本発明は、蒸気の拡散速度が温度の拡散速度よりも速いことを利用して、蒸気のみが外気に拡散し、温度が維持されている排気を、吸湿性液体Lの再生用の空気として利用するものである。
次に、排気案内部材37の構成について説明する。以下では、排気案内部材37の3つの実施の形態を説明するが、本発明の排気案内部材はこれらの実施の形態に限られない。
(排気案内部材の第1の実施の形態)
図2及び図3は、それぞれ第1の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の斜視図及び断面図である。再生機3の筐体31は直方体であり、その上面311に排気口32が設けられ、前面312に吸気口32が設けられる。排気口33の上部には、排気案内部材としての三角フード371が設けられる。三角フード371は、2枚の台形の板部材3711,3712が屋根状に組み合わされて構成され、排気口33を覆うように筐体31に取り付けられている。この2枚の板部材3711,3712は、筐体31の上面とで形成される三角の開口3713が前面に向かって開放されるよう配置されている。
台形の板部材3711,3712は、対向する平行な2辺のうちの短い方の辺が筐体31に取り付けられ、互いの長い方の辺が接続されて尾根3714を形成している。尾根3714の前面側端部は、筐体31の前面312よりも前に出ている。よって、板部材3711,3712と筐体31の上面311とで形成される三角の開口3713は、斜め下向きに開放されている。なお、背面側の三角の開口は閉じられている。
排気口33から排出された空気は、三角フード371によって、筐体31の前面312方向に導かれるとともに、斜め下向きに開口3713から排出される。即ち、排気口33から排出された空気は、三角フード371の開口3713から、吸気口32の前の空間に向かって排出され、吸気口32付近に達して、吸気口32から再生処理空間内に吸引される。このとき、開口3713から排出された空気は、外気に晒されると、潜熱は直ちに拡散するが、顕熱は維持され、高温を維持したまま湿度が外気と同程度にまで下がった空気となって、吸気口32に吸入される。
吸気口32からは、排気以外の外気も同時に吸入されるが、吸気口32から取り込まれる空気全体としては、外気よりも高温となる。例えば、外気の温度が30℃であり、絶対湿度が17g/kgである場合に、吸気口32から吸入される空気は、温度が33〜35℃となり、絶対湿度は17g/kgのままである。即ち、排気口33から排出された高温多湿の空気を吸気口32に戻し、吸気口32から外気とともにこれを吸入することで、吸気口32から吸入される空気は、外気自体と比較して、温度が3〜5℃上昇し、湿度は上昇しない。
本実施の形態によれば、三角フードという簡易かつコンパクトな構成で排気案内部材を実現できる。なお、筐体31の背面にも吸気口を設けて、三角フードの背面側にも開口を形成してもよい。
(排気案内部材の第2の実施の形態)
図4及び図5は、それぞれ第2の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の斜視図及び断面図である。再生機3の筐体31は直方体であり、その上面311に排気口32が設けられ、前面312及び背面313にそれぞれ前面側吸気口321及び背面側吸気口322が設けられる。排気口33の上部には、排気案内部材としての排気チャンバ372が設けられる。排気チャンバ372は、排気口33を覆うように筐体31の上面311に取り付けられる。排気チャンバ372は、中空の直方体形状に形成され、その前後方向の長さは、筐体31の上面の前後方向の幅よりも長く、前面側及び背面側がそれぞれ前面側突出部3721及び背面側突出部3722として、筐体31の前面312及び背面313から突き出すよう筐体31に取り付けられている。
排気チャンバ372の底面には、排気口33に対応して排気導入口3723が形成されており、前面側突出部3721及び背面側突出部3722の底面には、前面側開口3724及び背面側開口3725が形成されている。
排気口33から排出された空気は、排気導入口3723から排気チャンバ372内に導入され、その一部は前面側開口3724から前面側吸気口321の前の空間に向けて排出されて、前面側吸気口321付近に達し、前面側吸気口321から再生処理空間に吸引され、一部は背面側開口3725から背面側吸気口322の前の空間に向けて排出されて、背面側吸気口322付近に達し、背面側吸気口322から再生処理空間に吸引される。このとき、前面側開口3723及び背面側開口3725から排出された空気は、外気に晒されると、潜熱は直ちに拡散するが、顕熱は維持され、高温を維持したまま湿度が外気と同程度にまで下がった空気となって、それぞれ前面側吸気口321及び背面側吸気口322に吸入される。
本実施の形態においても、前面側吸気口321及び背面側吸気口322からは、排気以外の外気も同時に吸入されるが、前面側吸気口321及び背面側吸気口322から取り込まれる空気全体としては、外気よりも高温となる。本実施の形態によっても、簡易かつコンパクトな構成で排気案内部材を実現できる。
(排気案内部材の第3の実施の形態)
図6及び図7は、それぞれ第3の実施の形態の排気案内部材を備えた再生機の斜視図及び断面図である。再生機3の筐体31は直方体であり、その上面311に排気口32が設けられ、前面312に吸気口32が設けられる。本実施の形態の排気案内部材は排気ダクト373である。排気ダクト373は、一端が排気口33に接続されており、他端は開放端として開口3731が形成されている。開口3731は、吸気口32の付近に、吸気口32の面と平行になるように形成されている。
排気口33から排出された空気は、排気ダクト373に導入され、排気ダクト373内を流れて開口3731から、吸気口32の前の空間に向けて排出されて、吸気口32付近に達し、吸気口32から再生処理空間に吸引される。開口3731から排出された空気は、外気に晒されると、潜熱は直ちに拡散するが、顕熱は維持され、高温を維持したまま湿度が外気と同程度にまで下がった空気となって、吸気口32に吸入される。本実施の形態においても、吸気口32からは、排気以外の外気も同時に吸入されるが、吸気口32から取り込まれる空気全体としては、外気よりも高温となる。
本実施の形態によれば、排気口33から排出された空気を確実に吸気口32付近に供給できる。また、排気ダクト373の開口3731の面が吸気口32の面と平行であるので、開口3731から吸気口32に向けて高温の空気が排出されるので、排気が有する顕熱の利用効率が向上する。
なお、上記の実施の形態では、排気案内部材37が開口370を有し、開口370から排出された空気が吸気口32に吸入されるまでに外気に晒される構成を説明したが、本発明はこれに限られない。排気案内部材37は、排気口33から吸気口32に排気を案内する過程で排気を外気に晒して排気の潜熱拡散を実現できる構成であれば、開口を有していなくてもよい。例えば、第3の実施の形態で説明した排気ダクト373の開口3731を直接吸気口32に接続するとともに、ダクトの途中に複数の小さな気孔を設けてその部分で排気中の蒸気を外気に拡散させるようにしてもよい。
以上のように、本発明は、吸湿体の再生に用いる空気に対して加熱をするための専用の加熱器を必要とせずに、高温の空気を吸気口に供給でき、除湿装置の再生機等として有用である。
1 除湿装置
2 除湿処理機
3 再生機
4 配管
5 配管
21 筐体
22 吸気口
23 排気口
24 ノズル
25 保持部材
26 液槽
31 筐体
32 吸気口
33 排気口
34 ノズル
35 保持部材
36 液槽
37 排気案内部材
41 ポンプ
42 冷却器
51 ポンプ
52 加熱器
370 開口
371 三角フード
3713 開口
372 排気チャンバ
3721 前面側突出部
3722 背面側突出部
3723 排気導入口
3724 前面側開口
3725 背面側開口
373 排気ダクト
3731 開口


Claims (6)

  1. 除湿処理に用いられた吸湿体の再生処理を行う再生機であって、
    前記再生処理を行う再生空間を形成する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記再生処理に用いられた空気を前記筐体の外部に排出するための排気口と、
    前記筐体に設けられ、前記再生処理に用いる空気を該再生機の外部から吸入するための吸気口と、
    前記排気口から前記筐体の外部に排出された空気を前記吸気口の前の空間に向かって流れるように案内する排気案内手段と、
    を備えたことを特徴とする再生機。
  2. 前記排気口は、前記筐体の一つの面に設けられ、
    前記吸気口は、前記筐体の前記排気口が設けられた前記面と接する面に設けられ、
    前記排気案内手段は、前記排気口に覆せられた三角フードであり、前記排気口から排出された空気を前記三角フードで跳ね返らせて前記吸気口の前の空間に向かって流れるように案内する
    ことを特徴とする請求項1記載の再生機。
  3. 前記排気口は、前記筐体の一つの面に設けられ、
    前記吸気口は、前記筐体の前記排気口が設けられた前記面と接する面に設けられ、
    前記排気案内手段は、前記排気口を覆うように設けられた排気チャンバであり、前記排気チャンバは、前記筐体の前記排気口が設けられた前記面から突出する突出部を有し、該突出部の前記吸気口に面する部分から空気を排出して前記吸気口の前の空間に向かって流れるように案内する
    ことを特徴とする請求項1記載の再生機。
  4. 前記排気案内手段は、一端が前記排気口に接続され、他端が前記吸気口に向けて開放された排気ダクトであることを特徴とする請求項1記載の再生機。
  5. 吸湿体の吸湿作用を利用して空気の除湿処理を行う除湿処理機と、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の再生機と、
    前記除湿処理機にて使用された吸湿体を前記再生機に搬送する第1の搬送手段と、
    前記再生機にて再生された吸湿体を前記除湿処理機に搬送する第2の搬送手段と、
    を備えたことを特徴とする除湿装置。
  6. 除湿処理に用いられた吸湿体を再生機にて再生する方法であって、
    再生に用いられた空気を前記再生機の吸気口の前の空間に向けて前記再生機の外部に排気として排出し、
    前記吸気口から前記排気を含む空気を吸入し、
    前記吸気口から吸入した空気を前記吸湿体と接触させることで前記吸湿体を再生する
    ことを特徴とする方法。
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