JP2011102822A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材を端子を介して接地させることが可能で、かつ、小型化を図ることが可能なレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】レンズ駆動装置1は、レンズを保持しレンズの光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ駆動する駆動機構と、駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材10と、カバー部材10を接地させるための端子21とを備えている。カバー部材10の反被写体側には、切欠部10fが形成され、端子21は、カバー部材10に当接する当接部21aを備えている。切欠部10fと当接部21aとは、Y方向で重なるように配置されるとともに、当接部21aは、カバー部材10の内側に配置されている。カバー部材10と当接部21aとは、切欠部10fの端面において溶接されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、レンズを保持して光軸方向に移動する移動レンズ体と、板バネを介して移動レンズ体を移動可能に保持する固定体とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、移動レンズ体を構成する筒状のスリーブの外周に駆動用コイルが巻回され、駆動用コイルの外周面に対向するように、駆動用磁石が配置されている。また、駆動用磁石の外周側を囲むようにバックヨークが配置されている。
また、このレンズ駆動装置では、光軸方向における移動レンズ体の両端側に板バネが配置されている。移動レンズ体の反被写体側に配置される板バネは、2枚のバネ片によって構成されており、一方のバネ片には、駆動用コイルの巻き始め側の端部が接続され、他方のバネ片には、駆動用コイルの巻き終わり側の端部が接続されている。また、2枚のバネ片のそれぞれには、端子が形成されており、このレンズ駆動装置では、板バネを介して、駆動用コイルへの給電が可能となっている。なお、特許文献1には、バネ片にバックヨークを接続して、バネ片を介してバックヨークを接地させても良い旨が記載されている。
特開2008−122470号公報
特許文献1に記載のレンズ駆動装置において、駆動用磁石の外周側を囲むように配置されるバックヨークが接地されていると、レンズ駆動装置にシールド機能を持たせることができ、レンズ駆動装置の誤動作等を防止することが可能である。一方、近年、携帯電話等に使用されるカメラの市場では、カメラの小型化の要求が一段と高まっており、そのため、カメラに搭載されるレンズ駆動装置の小型化の要求も一段と高まっている。
そこで、本発明の課題は、駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材を端子を介して接地させることが可能で、かつ、小型化を図ることが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持しレンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、可動体を光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、可動体を光軸方向へ駆動するための駆動用コイルおよび駆動用磁石を有する駆動機構とを備え、固定体は、導電性および磁性を有する材料で形成され駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材と、カバー部材を接地させるための端子とを備え、光軸方向におけるカバー部材の一端側となるカバー部材の反被写体側には、カバー部材の反被写体側端から光軸方向におけるカバー部材の他端側となるカバー部材の被写体側に向かって切り欠かれる切欠部が形成され、端子は、カバー部材に当接する当接部を備え、切欠部と当接部とは、光軸方向に略直交する第1方向で重なるように配置されるとともに、当接部は、第1方向におけるカバー部材の内側に配置され、切欠部の端面において、カバー部材と当接部とが溶接されていることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置では、駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材と端子とが溶接されており、カバー部材と端子とが電気的に接続されている。そのため、端子を介してカバー部材を接地させることが可能になる。したがって、本発明では、レンズ駆動装置にシールド機能を持たせることが可能になり、レンズ駆動装置の誤動作等を防止することが可能になる。
また、本発明では、カバー部材に形成される切欠部と端子に形成される当接部とは、光軸方向に略直交する第1方向で重なるように配置されるとともに、当接部は、第1方向におけるカバー部材の内側に配置されている。また、切欠部の端面において、カバー部材と当接部とが溶接されている。そのため、カバー部材と端子との溶接時にカバー部材および/または端子が溶融して形成される溶融部をカバー部材の切欠部の中に配置することが可能になる。したがって、カバー部材と端子とを溶接しても、カバー部材の外形からの溶融部のはみ出し量を抑制することが可能になる。その結果、本発明では、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
なお、切欠部において、カバー部材と当接部とを半田付けすることで、カバー部材と端子とを電気的に接続することも可能である。しかしながら、カバー部材と当接部とを半田付けする場合には、一般的に、カバー部材の外形からの半田のはみ出し量は、カバー部材の外形からの溶融部のはみ出し量よりも大きくなる。そのため、カバー部材と当接部とを半田付けする場合には、レンズ駆動装置を小型化することが困難になる。また、カバー部材と当接部とを半田付けする場合には、フラックス汚れが発生するため、このフラックス汚れを除去する必要が生じる。さらに、カバー部材と当接部とを半田付けする場合には、カバー部材の内部へフラックスが流れ込むおそれがあり、カバー部材の内部へ流れ込んだフラックスを除去することは困難である。これに対して、本発明では、これらの問題を解決することが可能になる。
本発明において、第1方向における当接部の外側面には、第1方向におけるカバー部材の内側面に向かって突出する凸部が形成されていることが好ましい。また、この場合には、凸部は、光軸方向と第1方向とに略直交する第2方向における凸部の幅よりも光軸方向における凸部の長さが長い細長形状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1方向における当接部の外側面と切欠部の端面との境界部分において、第1方向におけるカバー部材の内側面と当接部の外側面とを確実に当接させることが可能になる。したがって、カバー部材と端子とを適切に溶接することが可能になり、カバー部材と端子との接合強度を高めることが可能になる。また、このように構成すると、たとえば、カバー部材と端子とをレーザ溶接する場合には、凸部に照準を合わせてレーザを照射することができるため、レーザの照射位置を定めやすくなる。
本発明において、固定体は、絶縁材料で形成され端子を保持する端子保持部材を備え、端子は、端子保持部材に固定される被固定部を備えるとともに、当接部が被固定部よりも第1方向の外側へ飛び出すように、折り曲げられて形成されていることが好ましい。また、この場合には、端子は、当接部と被固定部とを繋ぐ折曲げ部を備え、光軸方向と第1方向とに略直交する第2方向における折曲げ部の幅は、第2方向における当接部の幅および被固定部の幅よりも狭くなっていることが好ましい。このように構成すると、折曲げ部の弾性変形を利用して、第1方向におけるカバー部材の内側面と当接部の外側面とを確実に当接させることが可能になる。したがって、カバー部材と端子とを適切に溶接することが可能になり、カバー部材と端子との接合強度を高めることが可能になる。また、このように構成すると、折曲げ部の弾性変形を利用して、第1方向におけるカバー部材の内側に当接部を比較的容易に配置することが可能になる。したがって、レンズ駆動装置の組立時の作業性を高めることが可能になる。
本発明において、被固定部は、当接部よりも反被写体側に配置され、端子保持部材には、端子保持部材の反被写体側から被固定部が差し込まれて固定される差込み溝が形成されていることが好ましい。このように構成すると、被固定部よりも被写体側に配置される当接部が被固定部よりも第1方向の外側へ飛び出すように折り曲げられて形成されている場合であっても、被固定部を反被写体側に向かって通過させるための孔や溝等を端子保持部材の被写体側部分に形成する必要がなくなる。したがって、端子保持部材の内部に塵埃が入るおそれを低減することが可能になる。すなわち、固定体の内部に塵埃が入るおそれを低減することが可能になる。
本発明において、第1方向から見たときに、当接部の面積は、切欠部の面積よりも広くなっていることが好ましい。このように構成すると、第1方向における当接部の外側面と切欠部の端面との境界部分において、第1方向におけるカバー部材の内側面と当接部の外側面とを確実に当接させることが可能になる。したがって、カバー部材と端子とを適切に溶接することが可能になり、カバー部材と端子との接合強度を高めることが可能になる。また、このように構成すると、たとえば、カバー部材と端子とをレーザ溶接する場合には、レーザが端子以外の部分に照射されるのを防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、レンズ駆動装置は、略四角柱状に形成され、固定体は、駆動用コイルに電流を供給するための給電用端子を備え、給電用端子と端子とは、レンズ駆動装置の1つの側面に沿って配置されている。この場合には、給電用端子および端子を固定するための部材に固定される前の給電用端子および端子を一部品化することが可能になる。したがって、固定される前の給電用端子および端子の取り扱いが容易になる。また、給電用端子および端子の固定作業を簡素化することが可能になる。
本発明において、たとえば、固定体は、絶縁材料で形成され端子を保持する端子保持部材を備え、カバー部材と端子保持部材とは、接着で固定されている。本発明では、カバー部材と端子とが溶接されているため、この場合には、端子を保持する端子保持部材とカバー部材との固定強度を高めることが可能になる。
本発明において、カバー部材と端子とは、レーザ溶接されていることが好ましい。このように構成すると、カバー部材と端子とを溶接する際に電極等を配置する必要がなくなる。したがって、レンズ駆動装置の組立時の最終段階であっても、カバー部材と端子とを溶接することが可能になる。その結果、レンズ駆動装置の組立工程の自由度を高めることが可能になる。
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材を端子を介して接地させることが可能で、かつ、小型化を図ることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図3に示す板バネ、ベース部材、接地用端子および給電用端子の組立状態を示す斜視図である。 図1のF部の拡大図である。 図5のG−G断面の断面図である。 図3に示すベース部材、接地用端子および給電用端子を反被写体側から示す斜視図である。 図3に示すベース部材に固定される前の接地用端子および給電用端子の状態を説明するための図である。 図3に示すカバー部材の製造方法を説明するための図である。 図3に示すカバー部材の製造方法を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。図4は、図3に示す板バネ6、7、ベース部材11、接地用端子21および給電用端子22、23の組立状態を示す斜視図である。
以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。また、図1等のX1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。また、X方向とY方向とから形成される平面を「XY平面」、Z方向とX方向とから形成される平面を「ZX平面」とする。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話、ドライブレコーダあるいは監視カメラシステム等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。具体的には、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。また、レンズ駆動装置1の4つの側面は、左右方向または前後方向と略平行になっている。
なお、本形態では、Z方向(上下方向)が光軸方向と一致している。また、本形態では、Y方向(前後方向)は、光軸方向に略直交する第1方向であり、X方向(左右方向)は、光軸方向と第1方向とに略直交する第2方向である。また、本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、下側に図示を省略する撮像素子が配置されており、上側に配置される被写体が撮影される。すなわち、本形態では、上側(Z1方向側)は被写体側(物体側)であり、下側(Z2方向側)は反被写体側(撮像素子側、像側)である。
レンズ駆動装置1は、図1〜図3に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4とを備えている。可動体2は、板バネ5〜7を介して固定体3に移動可能に保持されている。本形態では、1個の板バネ5が可動体2の上端側に配置され、2個の板バネ6、7が可動体2の下端側に配置されている。
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ8を保持するスリーブ9を備えている。固定体3は、レンズ駆動装置1の側面を構成するカバー部材10と、レンズ駆動装置1の反被写体側の端面を構成するベース部材11と、板バネ5の一部が固定されるスペーサ12と、カバー部材10を接地させるための端子としての接地用端子21と、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル15に電流を供給するための2個の給電用端子22、23とを備えている。なお、図3では、レンズホルダ8の図示を省略している。
レンズホルダ8は、略円筒状に形成されている。このレンズホルダ8の内周側には、複数のレンズが固定されている。
スリーブ9は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略筒状に形成されている。具体的には、スリーブ9は、上下方向から見たときの内周面の形状が略円形状となり、上下方向から見たときの外周面の形状が略正方形状となる略筒状に形成されている。このスリーブ9は、その内周側でレンズホルダ8を保持している。すなわち、スリーブ9の内周面にレンズホルダ8の外周面が固定されている。
スリーブ9の下端には、ベース部材11に形成される後述の基準面11bに当接する当接する当接面9aがXY平面と略平行に形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるスリーブ9の下端の略中心位置に、かつ、略90°ピッチで、4個の当接面9aが形成されている。
カバー部材10は、導電性および磁性を有する材料で形成されている。たとえば、カバー部材10は、導電性および磁性を有する金属材料で形成されている。また、カバー部材10は、底部10aと筒部10bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。
上側に配置される底部10aには、貫通孔10cが形成されている。筒部10bを構成する左右両側面には、左右方向の外側に向かって広がる拡幅部10dが形成されている。具体的には、前後方向における左右両側面の略中心位置に拡幅部10dが形成されている。カバー部材10は、可動体2および駆動機構4の外周側を囲むように配置されている。カバー部材10のより具体的な構成については後述する。
ベース部材11は、絶縁性を有する材料で形成されている。たとえば、ベース部材11は、樹脂材料で形成されている。また、ベース部材11は、略正方形の扁平なブロック状に形成されている。
図3、図4に示すように、ベース部材11の中心には、略矩形状の貫通孔11aが形成されている。ベース部材11の上面には、光軸方向における可動体2の基準位置を決めるための基準面11bがXY平面と略平行に形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるベース部材11の上面の略中心位置に、かつ、略90°ピッチで、4個の基準面11bが形成されている。また、ベース部材11の上面の四隅には、板バネ6、7の一部を固定するためのバネ固定部11cが形成されている。ベース部材11は、カバー部材10の下端側に取り付けられている。ベース部材11のより具体的な構成については後述する。
スペーサ12は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略正方形の扁平なブロック状に形成されている。このスペーサ12は、カバー部材10の底部10aの下面に固定されている。スペーサ12の四隅の下面には、板バネ5の一部を固定するためのバネ固定部12aが形成されている。
板バネ5は、スリーブ9の上端側に固定される円環状の可動体固定部5aと、スペーサ12のバネ固定部12aに固定される4個の固定体固定部5bと、可動体固定部5aと固定体固定部5bとを繋ぐ4本の腕部5cとを備えている(図3参照)。この板バネ5は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ9およびスペーサ12に固定されている。また、板バネ5は、後述の駆動用コイル15に電流が供給されていないときに、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとが当接して可動体2が所定の基準位置に配置されるように、撓んだ状態で、スリーブ9およびスペーサ12に固定されている。
板バネ6は、スリーブ9の下端側に固定される可動体固定部6aと、ベース部材11のバネ固定部11cに固定される2個の固定体固定部6b、6cと、可動体固定部6aと固定体固定部6b、6cとを繋ぐ腕部6dとを備えている(図4参照)。同様に、板バネ7は、スリーブ9の下端側に固定される可動体固定部7aと、ベース部材11のバネ固定部11cに固定される2個の固定体固定部7b、7cと、可動体固定部7aと固定体固定部7b、7cとを繋ぐ腕部7dとを備えている(図4参照)。
板バネ6、7は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ9およびベース部材11に固定されている。また、板バネ6、7は、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとが当接しているときに板バネ6、7による付勢力が生じないように、スリーブ9およびベース部材11に固定されている。
駆動機構4は、スリーブ9の外周側に巻回される2個の駆動用コイル15と、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに配置される駆動用磁石16、17とを備えている。
2個の駆動用コイル15は、光軸方向に所定の間隔をあけた状態で、スリーブ9の外周面に巻回されている。すなわち、駆動用コイル15は、略正方形状に巻回されている。2個の駆動用コイル15は、たとえば、1本の導線が順次、巻回されることで形成されている。また、たとえば、駆動用コイル15の巻き始め側の端部は、板バネ6の可動体固定部6aに半田付け等されて電気的に接続され、駆動用コイル15の巻き終わり側の端部は、板バネ7の可動体固定部7aに半田付け等されて電気的に接続されている。
駆動用磁石16、17は、略矩形の板状に形成されている。この駆動用磁石16、17は、駆動用コイル15の外周面に対向するようにカバー部材10の筒部10bの内側面に固定されている。具体的には、駆動用磁石16は、筒部10bを構成する前後両側面の内側に接着剤等を介して固定され、駆動用磁石17は、筒部10bの拡幅部10dの内側に接着剤等を介して固定されている。本形態のカバー部材10は、磁気回路を形成するためのヨークの機能を果たしている。なお、本形態では、図3に示すように、駆動用磁石16の左右方向の幅は、駆動用磁石17の前後方向の幅よりも広くなっている。
駆動用磁石16、17の駆動用コイル15との対向面は、2極に着磁されている。具体的には、上下方向で異なる磁極が重なるように、駆動用磁石16、17の駆動用コイル15との対向面が着磁されている。なお、本形態では、上側に配置される磁極の上下方向の幅が下側に配置される磁極の上下方向の幅よりも狭くなるように、駆動用磁石16、17の駆動用コイル15との対向面が着磁されている。
スリーブ9の上端側には、略円環状に形成された磁性部材18が固定されている。具体的には、磁性部材18は、駆動用磁石16、17の上端面よりも上側に配置されるように、スリーブ9に固定されている。そのため、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間には、可動体2を下方向へ付勢する付勢力が作用している。すなわち、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間には、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとを当接させる方向の付勢力が作用している。
(接地用端子、給電用端子およびその周辺部分の構成)
図5は、図1のF部の拡大図である。図6は、図5のG−G断面の断面図である。図7は、図3に示すベース部材11、接地用端子21および給電用端子22、23を反被写体側から示す斜視図である。図8は、図3に示すベース部材11に固定される前の接地用端子21および給電用端子22、23の状態を説明するための図である。図9、図10は、図3に示すカバー部材10の製造方法を説明するための図である。なお、図10(B)は、図10(A)のH部の拡大図である。
接地用端子21は、導電性を有する金属材料で形成されている。たとえば、接地用端子21は、リン青銅で形成されている。また、接地用端子21は、平板状の金属材料が折り曲げられて形成されている。図7に示すように、接地用端子21は、カバー部材10の筒部10bの内側面に当接する当接部21aと、ベース部材11に固定される被固定部21bと、当接部21aと被固定部21bとを繋ぐ折曲げ部21cとを備えている。
接地用端子21は、当接部21aと被固定部21bとが略平行になり、当接部21aおよび被固定部21bと折曲げ部21cとが略直交するように形成されている。本形態では、当接部21aおよび被固定部21bがZX平面と略平行になり、折曲げ部21cがXY平面と略平行になるように、接地用端子21がベース部材11に固定されている。また、当接部21aが上側に配置され、被固定部21bが下側に配置されるように、接地用端子21がベース部材11に固定されている。さらに、当接部21aが前側に配置され、被固定部21bが後ろ側に配置されるように、接地用端子21がベース部材11に固定されている。すなわち、当接部21aが被固定部21bよりも前側に飛び出すように、接地用端子21がベース部材11に固定されている。
当接部21aの前側面には、前側に向かってわずかに突出する凸部21dが形成されている。凸部21dは、たとえば、当接部21aにエンボス加工を行うことで形成されている。この凸部21dは、図7に示すように、左右方向の幅よりも上下方向の長さが長い細長形状に形成されている。また、凸部21dは、ベース部材11に形成される後述の第1配置部11hに当接部21aが配置されたときに、ベース部材11の前端側に形成される後述の突出部11dの前端面よりも前側に突出するように形成されている。
被固定部21bの下端側には、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラ内に配置されるソケットの接地用の雌端子に差し込まれる差込み部21eが下側に向かって突出するように形成されている。また、本形態では、図7に示すように、左右方向における折曲げ部21cの幅は、左右方向における当接部21aの幅および被固定部21bの幅よりも狭くなっている。そのため、折曲げ部21cは、当接部21aおよび被固定部21bよりも撓みやすい。
給電用端子22、23は、導電性を有する金属材料で形成されている。たとえば、給電用端子22、23は、リン青銅で形成されている。また、給電用端子22、23は、平板状に形成されている。図7に示すように、給電用端子22は、板バネ6の固定体固定部6cが半田付けされて接続されるバネ接続部22aと、ベース部材11に固定される被固定部22bとを備えている。同様に、給電用端子23は、板バネ7の固定体固定部7cが半田付けされて接続されるバネ接続部23aと、ベース部材11に固定される被固定部23bとを備えている。
本形態では、ZX平面と略平行になるように、給電用端子22、23がベース部材11に固定されている。また、バネ接続部22a、23aが上側に配置され、被固定部22b、23bが下側に配置されるように、給電用端子22、23がベース部材11に固定されている。被固定部22b、23bの下端側には、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラ内に配置されるソケットの雌端子に差し込まれる差込み部22e、23eが下側に向かって突出するように形成されている。
図8に示すように、ベース部材11に固定される前の接地用端子21および給電用端子22、23は、接続板31と繋がっている。具体的には、被固定部21b、22b、23bの下端側と接続板31とが繋がっている。すなわち、ベース部材11に固定される前の接地用端子21および給電用端子22、23は、接続板31によって一部品化されている。接続板31は、たとえば、矩形状に形成されるとともに、接続板31の中心には、所定の治具等を用いて接続板31を保持するための保持孔31aが形成されている。
上述のように、カバー部材10は、導電性および磁性を有する金属材料で形成されている。本形態では、カバー部材10は、金属製の板状部材50(図9(A)参照)をプレス加工することで形成されている。すなわち、図9(A)に示す平板状の板状部材50に図9(B)に示すような絞り加工を行って、最終的にカバー部材10となる絞り加工部51を形成した後に、図10の破線で示す切断面52で板状部材50から絞り加工部51を切り離す抜き加工等を行うことで、カバー部材10が形成されている。そのため、カバー部材10の筒部10bの下端部の外側面には、図5、図6等に示すように、板状部材50から切り離す際に形成された切断面10eが形成されている。また、筒部10bの下端部の内側は、図6等に示すように、前後方向または左右方向の外側に広がる曲面状になっている。
カバー部材10の前側面の下端側には、カバー部材10の下端から上側に向かって切り欠かれる切欠部10fが形成されている。具体的には、切欠部10fは、前後方向から見たときの形状が略半円形状となるように形成されている。また、切欠部10fは、その上端が切断面10eよりも上側に配置されるように形成されている。
ベース部材11には、上側に向かって突出する略板状の突出部11dがベース部材11の外周端側に沿うように形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるベース部材11の外周端側の略中心位置の4箇所に突出部11dが形成されている。
また、ベース部材11の前端側には、接地用端子21を配置するための端子配置凹部11eと、給電用端子22を配置するための端子配置凹部11fと、給電用端子23を配置するための端子配置凹部11gとが形成されている。すなわち、本形態では、図1に示すように、レンズ駆動装置1の前側面に沿って、接地用端子21および給電用端子22、23が配置されている。端子配置凹部11fは、ベース部材11の前左端側に形成され、端子配置凹部11gは、ベース部材11の前右端側に形成されている。また、端子配置凹部11eは、端子配置凹部11fに隣接するように、端子配置凹部11fの右側に形成されている。
端子配置凹部11eは、図7に示すように、当接部21aが配置される第1配置部11hと、被固定部21bが配置される第2配置部11jとから構成されている。第1配置部11hは、ベース部材11の前端面の上端側の一部が後ろ側にわずかに窪むことで形成されており、ベース部材11の前端側に形成される突出部11dの前端面の一部も、第1配置部11hを構成している。第2配置部11jは、第1配置部11hの下側に形成されるとともに、第1配置部11hよりもさらに後ろ側に窪むように形成されている。第2配置部11jの左右の側面には、被固定部21bの左右の両端側が差し込まれて固定される差込み溝11kが左右方向の外側に向かって窪むように形成されている。また、第2配置部11jの下端は、被固定部21bの左右両端側を下側から差込み溝11kに差し込むことができるように開放されている。
端子配置凹部11fは、図7に示すように、バネ接続部22aの一部が配置される配置孔11mと、被固定部22bが配置される配置部11nとから構成されている。配置部11nは、第2配置部11jと同様に、前後方向において、端子配置凹部11eの第1配置部11hよりもさらに後ろ側に窪むように形成されている。配置部11nの左右の側面には、被固定部22bの左右の両端側が差し込まれて固定される差込み溝11pが左右方向の外側に向かって窪むように形成されている。また、配置部11nの下端は、被固定部22bの左右両端側を下側から差込み溝11pに差し込むことができるように開放されている。配置孔11mは、上下方向でベース部材11を貫通するように形成されている。また、配置孔11mは、配置部11nの上側面に繋がるように形成されている。
端子配置凹部11gは、端子配置凹部11fと同様に、バネ接続部23aの一部が配置される配置孔11qと、被固定部23bが配置される配置部11rとから構成されている。配置部11rは、配置部11nと同様に形成されている。配置部11rの左右の側面には、被固定部23bの左右の両端側が差し込まれて固定される差込み溝11sが左右方向の外側に向かって窪むように形成されている。また、配置部11rの下端は、被固定部23bの左右両端側を下側から差込み溝11sに差し込むことができるように開放されている。配置孔11qは、配置孔11mと同様に、上下方向でベース部材11を貫通するように形成されている。また、配置孔11qは、配置部11rの上側面に繋がるように形成されている。
本形態では、レンズ駆動装置1の組立時に、接続板31によって一部品化された接地用端子21および給電用端子22、23が下側からベース部材11に固定される。具体的には、ベース部材11の下側から、差込み溝11k、11p、11sに被固定部21b、22b、23bの左右両端側が差し込まれて、接続板31によって一部品化された接地用端子21および給電用端子22、23が下側からベース部材11に固定される。なお、接地用端子21および給電用端子22、23は、接地用端子21および給電用端子22、23がベース部材11に固定された後に、接続板31から切り離される。また、本形態のベース部材11は、接地用端子21を保持する端子保持部材である。
給電用端子22、23がベース部材11に固定された状態では、図4に示すように、給電用端子22、23のバネ接続部22a、23aの上端側は、配置孔11m、11qを通過して、ベース部材11の上端側に突出している。本形態では、ベース部材11の上端側に突出しているバネ接続部22a、23aに、板バネ6、7の固定体固定部6c、7cが半田付けされて接続されている。
上述のように、ベース部材11は、カバー部材10の下端側に取り付けられている。具体的には、突出部11dの外側面に接着剤が塗布された状態で、カバー部材10の内周側に下側から突出部11dが挿入されることで、ベース部材11は、カバー部材10の下端側に固定されている。すなわち、カバー部材10とベース部材11とは接着で固定されている。
カバー部材10とベース部材11とが固定された状態では、図5に示すように、前後方向において、カバー部材10の切欠部10fと、接地用端子21の当接部21aとが重なっている。また、当接部21aの前面は、図6に示すように、カバー部材10の筒部10bの内側面に当接している。具体的には、凸部21dの前面が筒部10bの内側面に当接している。本形態では、切欠部10fの端面において、カバー部材10と当接部21aとが溶接されている。具体的には、切欠部10fの上端側の端面と凸部21dの前面との境界部分に向かってレーザを照射することで、カバー部材10と当接部21aとが溶接されている。すなわち、切欠部10fの上端側の端面において、レーザ溶接によってカバー部材10と当接部21aとが溶接されている。
なお、本形態では、図5に示すように、前後方向から見たときに、当接部21aの面積は、切欠部10fの面積よりも広くなっており、当接部21aの全体が切欠部10fと重なっている。また、ベース部材11の前端側に形成される突出部11dの前端面とカバー部材10の内周面との間には、わずかな隙間が形成されている。また、カバー部材10の内周側に突出部11dが挿入される前の状態では、当接部21aの後面と第1配置部11hの前面との間にわずかな隙間が形成されており、カバー部材10の内周側に突出部11dが挿入されると、折曲げ部21cが撓んで当接部21aが後ろ側にわずかに動く。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、カバー部材10と接地用端子21とが溶接されており、カバー部材10と接地用端子21とが電気的に接続されている。そのため、接地用端子21を介してカバー部材10を接地させることができる。したがって、本形態では、レンズ駆動装置1にシールド機能を持たせることが可能になり、レンズ駆動装置1の誤動作等を防止することが可能になる。また、ベース部材11に固定される接地用端子21とカバー部材10とが溶接されているため、接着で固定されているカバー部材10とベース部材11との固定強度を高めることができる。したがって、本形態では、レンズ駆動装置1の耐衝撃性を高めることが可能になる。
本形態では、前後方向において、カバー部材10の切欠部10fと接地用端子21の当接部21aとが重なっており、当接部21aの前面は、カバー部材10の筒部10bの内側面に当接している。また、本形態では、切欠部10fの上端側の端面において、カバー部材10と当接部21aとが溶接されている。そのため、カバー部材10と接地用端子21との溶接時にカバー部材10および/または接地用端子21が溶融して形成される溶融部を切欠部10fの中に配置することが可能になる。したがって、カバー部材10と接地用端子21とを溶接しても、カバー部材10の外形からの溶融部のはみ出し量を抑制することができる。その結果、本形態では、レンズ駆動装置1を小型化することが可能になる。
なお、切欠部10fを利用して、カバー部材10と当接部21aとを半田付けすることで、カバー部材10と接地用端子21とを電気的に接続することも可能である。しかしながら、カバー部材10と当接部21aとを半田付けする場合には、一般的に、カバー部材10の外形からの半田のはみ出し量がカバー部材10の外形からの溶融部のはみ出し量よりも大きくなるため、レンズ駆動装置1を小型化することが困難になる。また、カバー部材10と当接部21aとを半田付けする場合には、フラックス汚れが発生するため、このフラックス汚れを除去する必要が生じる。さらに、カバー部材10と当接部21aとを半田付けする場合には、カバー部材10の内部へフラックスが流れ込むおそれがある。カバー部材10の内部にフラックスが流れ込むと、流れ込んだフラックスによって、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとが貼り付いてしまうおそれがある。また、カバー部材10の内部へ流れ込んだフラックスを除去することは困難であるため、カバー部材10の内部で固まったフラックスがレンズ駆動装置1の落下や衝撃等の影響でレンズ等に付着すると適切な画像を撮影することができなくなる。これに対して、本形態では、これらの問題を解決することが可能になる。
本形態では、当接部21aの前側面に凸部21dが形成されている。また、凸部21dは、左右方向の幅よりも上下方向の長さが長い細長形状に形成されている。そのため、当接部21aの前側面と切欠部10fの端面との境界部分において、筒部10bの内側面と当接部21aの前側面とを確実に当接させることができる。したがって、カバー部材10と接地用端子21とを適切に溶接することが可能になり、カバー部材10と接地用端子21との接合強度を高めることが可能になる。また、凸部21dに照準を合わせてレーザを照射することができるため、レーザの照射位置を定めやすくなる。
本形態では、切欠部10fの上端側の端面において、カバー部材10と当接部21aとが溶接されている。そのため、図6等に示すように、筒部10bの下端部の内側が、前後方向または左右方向の外側に広がる曲面状になっている場合であっても、当接部21aの前側面と切欠部10fの端面との境界部分において、筒部10bの内側面と当接部21aの前側面とを確実に当接させることができる。したがって、カバー部材10と接地用端子21とを適切に溶接することが可能になり、カバー部材10と接地用端子21との接合強度を高めることが可能になる。
本形態では、当接部21aが被固定部21bよりも前側に飛び出すように、接地用端子21がベース部材11に固定されており、かつ、左右方向における折曲げ部21cの幅は、左右方向における当接部21aの幅および被固定部21bの幅よりも狭くなっている。また、カバー部材10の内周側に突出部11dが挿入される前の状態では、当接部21aの後面と第1配置部11hの前面との間にわずかな隙間が形成されており、カバー部材10の内周側に突出部11dが挿入されると、折曲げ部21cが撓んで当接部21aが後ろ側にわずかに動く。そのため、折曲げ部21cの弾性変形を利用して、筒部10bの内側面と当接部21aの前側面とをより確実に当接させることができる。したがって、カバー部材10と接地用端子21とをより適切に溶接することが可能になり、カバー部材10と接地用端子21との接合強度を高めることが可能になる。また、筒部10bの内側面と当接部21aの前側面とが当接する場合であっても、折曲げ部21cの弾性変形を利用して、筒部10bの内側に当接部21aを比較的容易に配置することが可能になる。したがって、レンズ駆動装置1の組立時の作業性を高めることが可能になる。
本形態では、接地用端子21は、ベース部材11の下側から差込み溝11kに差し込まれて固定される。そのため、上側に配置される当接部21aが被固定部21bよりも前側に飛び出すように、接地用端子21がベース部材11に固定される場合であっても、ベース部材11の上端側に、被固定部21bを下側に向かって通過させるため孔や溝等を形成する必要がない。したがって、本形態では、固定体3の内部に塵埃が入るおそれを低減することが可能になる。
本形態では、前後方向から見たときに、当接部21aの面積は、切欠部10fの面積よりも広くなっており、当接部21aの全体が切欠部10fと重なっている。そのため、当接部21aの前側面と切欠部10fの端面との境界部分において、筒部10bの内側面と当接部21aの前側面とを確実に当接させることができる。したがって、カバー部材10と接地用端子21とを適切に溶接することが可能になり、カバー部材10と接地用端子21との接合強度を高めることが可能になる。また、溶接時に、レーザがベース部材11に照射されるのを防止することが可能になる。
本形態では、レンズ駆動装置1の前側面に沿って、接地用端子21および給電用端子22、23が配置されている。そのため、ベース部材11に固定される前の接地用端子21および給電用端子22、23を接続板31によって一部品化することができる。したがって、ベース部材11に固定される前の接地用端子21および給電用端子22、23の取り扱いが容易になる。また、一部品化された接地用端子21および給電用端子22、23を一度でベース部材11に固定することが可能になるため、接地用端子21および給電用端子22、23の固定作業を簡素化することが可能になる。
本形態では、カバー部材10と接地用端子21とは、レーザ溶接されている。そのため、カバー部材10と接地用端子21とを溶接する際に電極等を配置する必要がない。したがって、レンズ駆動装置1の組立時の最終段階であっても、カバー部材10と接地用端子21とを溶接することが可能になり、その結果、レンズ駆動装置1の組立工程の自由度を高めることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、当接部21aに凸部21dが形成されているが、当接部21aに凸部21dが形成されていなくても良い。また、上述した形態では、凸部21dは、左右方向の幅よりも上下方向の長さが長い細長形状に形成されているが、凸部21dは、左右方向の幅と上下方向の長さとが略等しくなるように形成されても良いし、左右方向の幅が上下方向の長さよりも広い細長形状に形成されても良い。
上述した形態では、左右方向における折曲げ部21cの幅は、左右方向における当接部21aの幅および被固定部21bの幅よりも狭くなっているが、左右方向における折曲げ部21cの幅は、左右方向における当接部21aの幅あるいは被固定部21bの幅と略同じであっても良い。
上述した形態では、レーザ溶接によってカバー部材10と当接部21aとが溶接されているが、スポット溶接等のレーザ溶接以外の溶接方法でカバー部材10と当接部21aとが溶接されても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1の前面側に、接地用端子21および給電用端子22、23が配置されている。この他にもたとえば、レンズ駆動装置1の前面側に接地用端子21が配置され、レンズ駆動装置1の後面側、左面側または右面側に給電用端子22、23が配置されても良い。
上述した形態では、可動体2に駆動用コイル15が取り付けられ、固定体3に駆動用磁石16、17が取り付けられているが、可動体2に駆動用磁石15が取り付けられ、固定体3に駆動用コイル16、17が取り付けられても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに駆動用磁石16、17が配置されているが、レンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石が配置されても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1は、略四角柱状に形成されているが、レンズ駆動装置1は、略六角柱状等の多角柱状に形成されても良いし、円柱状あるいは楕円柱状等に形成されても良い。
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
10 カバー部材
10f 切欠部
11 ベース部材(端子保持部材)
11k 差込み溝
15 駆動用コイル
16、17 駆動用磁石
21 接地用端子(端子)
21a 当接部
21b 被固定部
21c 折曲げ部
21d 凸部
22、23 給電用端子
L 光軸
X 第2方向
Y 第1方向
Z 光軸方向
Z1 被写体側
Z2 反被写体側

Claims (10)

  1. レンズを保持し前記レンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、前記可動体を前記光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、前記可動体を前記光軸方向へ駆動するための駆動用コイルおよび駆動用磁石を有する駆動機構とを備え、
    前記固定体は、導電性および磁性を有する材料で形成され前記駆動機構の外周側を覆うように配置されるカバー部材と、前記カバー部材を接地させるための端子とを備え、
    前記光軸方向における前記カバー部材の一端側となる前記カバー部材の反被写体側には、前記カバー部材の反被写体側端から前記光軸方向における前記カバー部材の他端側となる前記カバー部材の被写体側に向かって切り欠かれる切欠部が形成され、
    前記端子は、前記カバー部材に当接する当接部を備え、
    前記切欠部と前記当接部とは、前記光軸方向に略直交する第1方向で重なるように配置されるとともに、前記当接部は、前記第1方向における前記カバー部材の内側に配置され、
    前記切欠部の端面において、前記カバー部材と前記当接部とが溶接されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記第1方向における前記当接部の外側面には、前記第1方向における前記カバー部材の内側面に向かって突出する凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記凸部は、前記光軸方向と前記第1方向とに略直交する第2方向における前記凸部の幅よりも前記光軸方向における前記凸部の長さが長い細長形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記固定体は、絶縁材料で形成され前記端子を保持する端子保持部材を備え、
    前記端子は、前記端子保持部材に固定される被固定部を備えるとともに、前記当接部が前記被固定部よりも前記第1方向の外側へ飛び出すように、折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記端子は、前記当接部と前記被固定部とを繋ぐ折曲げ部を備え、
    前記光軸方向と前記第1方向とに略直交する第2方向における前記折曲げ部の幅は、前記第2方向における前記当接部の幅および前記被固定部の幅よりも狭くなっていることを特徴とする請求項4記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記被固定部は、前記当接部よりも反被写体側に配置され、
    前記端子保持部材には、前記端子保持部材の反被写体側から前記被固定部が差し込まれて固定される差込み溝が形成されていることを特徴とする請求項4または5記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記第1方向から見たときに、前記当接部の面積は、前記切欠部の面積よりも広くなっていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記レンズ駆動装置は、略四角柱状に形成され、
    前記固定体は、前記駆動用コイルに電流を供給するための給電用端子を備え、
    前記給電用端子と前記端子とは、前記レンズ駆動装置の1つの側面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記固定体は、絶縁材料で形成され前記端子を保持する端子保持部材を備え、
    前記カバー部材と前記端子保持部材とは、接着で固定されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  10. 前記カバー部材と前記端子とは、レーザ溶接されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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