JP2011102700A - 疲労損傷評価方法及びその装置 - Google Patents

疲労損傷評価方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011102700A
JP2011102700A JP2009256635A JP2009256635A JP2011102700A JP 2011102700 A JP2011102700 A JP 2011102700A JP 2009256635 A JP2009256635 A JP 2009256635A JP 2009256635 A JP2009256635 A JP 2009256635A JP 2011102700 A JP2011102700 A JP 2011102700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatigue
frequency band
specific frequency
crack
count
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009256635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5482119B2 (ja
Inventor
Nobukazu Ido
伸和 井戸
Minoru Tagami
稔 田上
Tatsuo Tsuji
達夫 辻
Kenji Kato
謙治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
IHI Plant Construction Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
IHI Plant Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, IHI Plant Construction Co Ltd filed Critical IHI Corp
Priority to JP2009256635A priority Critical patent/JP5482119B2/ja
Publication of JP2011102700A publication Critical patent/JP2011102700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5482119B2 publication Critical patent/JP5482119B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

【課題】作業者が直接検査対象部位について検査する必要がなく、又構造物の現状を変えることなく、現状を維持したままで、疲労亀裂の検出が可能であると共に疲労亀裂の程度の推定が可能な疲労損傷評価方法及びその装置を提供する。
【解決手段】検査対象部位2に取付けられたAEセンサ3と、該AEセンサからAE信号が入力される疲労亀裂進展判断部12とを具備し、該疲労亀裂進展判断部は前記AE信号に基づき該AE信号の内亀裂進行に対応する特定周波数帯での特定周波数帯AEカウント数を演算し、該特定周波数帯AEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、構造物の繰返し荷重が作用する部位の疲労状態を評価する疲労損傷評価方法及びその装置に関するものである。
構造物、例えばLNGタンクでは、LNGをタンクに貯溜し、又LNGを消費することで、タンク内のLNGの液位が上下し、タンク、特にタンク側壁と底板との接合部(隅部)には大きな繰返し荷重が作用する。
この為、隅部に疲労による亀裂が発生する可能性があり、隅部の疲労損傷状態を検査する必要がある。
従来、亀裂損傷を検査する為には、タンクを開放し、タンク内部から検査する必要があった。タンクを開放する為には、タンク内に貯溜されたLNGを仮に移す予備タンクが必要であり、又内部に人が入り全周検査する為、多くの時間と労力を必要とし、検査コストが掛っていた。更に、従来の検査方法では、損傷の位置は推定できるが、損傷の程度は推定できないものであった。
又、複雑な構造物で、検査対象部位迄立入ることができない、或は狭小な空間で検査装置を設置できない等、検査すること自体が困難な場合もあった。
特開平10−26613号公報 特開2008−180558号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、作業者が直接検査対象部位について検査する必要がなく、又構造物の現状を変えることなく、現状を維持したままで、疲労亀裂の検出が可能であると共に疲労亀裂の程度の推定が可能な疲労損傷評価方法及びその装置を提供するものである。
本発明は、検査部位についてのAE検出曲線を経時的に取得し、該AE検出曲線の内亀裂進行により発せられるAEに対応する特定周波数帯でのAEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価方法に係るものである。
又本発明は、前記特定周波数帯でのAEカウント数の経時的増加に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価方法に係るものである。
又本発明は、検査部位をモデル化した試験部材により、予め前記AE検出曲線を取得して参照データとし、検査部位の特定周波数帯での前記AEカウント数と参照データとの対比により疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価方法に係るものである。
又本発明は、前記AE検出曲線の特定周波数帯部分の特定周波数帯面積を求め、該特定周波数帯面積に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価方法に係るものである。
又本発明は、前記AE検出曲線の面積S0、及び前記特定周波数帯面積Sを求めると共に面積比S/S0を求め、該面積比S/S0に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価方法に係るものである。
又本発明は、前記AE検出曲線面積と前記特定周波数帯面積との比(S/S0)と亀裂進展速度との関連から、前記面積比に基づき亀裂進展速度を求める疲労損傷評価方法に係るものである。
又本発明は、検査対象部位に取付けられたAEセンサと、該AEセンサからAE信号が入力される疲労亀裂進展判断部とを具備し、該疲労亀裂進展判断部は前記AE信号に基づき該AE信号の内亀裂進行に対応する特定周波数帯での特定周波数帯AEカウント数を演算し、該特定周波数帯AEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価装置に係るものである。
又本発明は、前記疲労亀裂進展判断部は、AE信号から得られる総AEカウント数と前記特定周波数帯AEカウント数との比を求めると共に(特定周波数帯AEカウント数/総AEカウント数)の比を求め、該比に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する疲労損傷評価装置に係るものである。
更に又本発明は、前記検査対象部位に取付けられた複数のAEセンサを具備し、前記疲労亀裂進展判断部は、複数のAEセンサからの信号の受信時間差に基づき発生した亀裂の位置を特定する疲労損傷評価装置に係るものである。
本発明によれば、検査部位についてのAE検出曲線を経時的に取得し、該AE検出曲線の内亀裂進行により発せられるAEに対応する特定周波数帯でのAEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断するので、構造物について現状を維持したままで、又人手による検査を必要としないので、検査期間、検査コストを大幅に低減できる。
本発明によれば、検査対象部位に取付けられたAEセンサと、該AEセンサからAE信号が入力される疲労亀裂進展判断部とを具備し、該疲労亀裂進展判断部は前記AE信号に基づき該AE信号の内亀裂進行に対応する特定周波数帯での特定周波数帯AEカウント数を演算し、該特定周波数帯AEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断するので、構造物について現状を維持したままで、又人手による検査を必要としないので、検査期間、検査コストを大幅に低減できるという優れた効果を発揮する。
(A)はアルミ合金について常温での疲労試験を行った場合のAE検出グラフであり、(B)はアルミ合金について低温での疲労試験を行った場合のAE検出グラフである。 (A)は、9%Ni鋼について常温での疲労試験を行った場合のAE検出グラフであり、(B)は9%Ni鋼について低温での疲労試験を行った場合のAE検出グラフである。 本発明に係る疲労損傷評価装置の一例を示す概略構成図である。 AEと閾値との関係、AEカウント数との関係を示すグラフである。 AE発生についての説明図である。 AE検出曲線面積比と疲労亀裂進展速度との関係を示す図である。 疲労亀裂進展速度とΔKに関連する安全設計曲線の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
材料の変形や破壊の際に歪みエネルギの開放により発生する弾性波(Acoustic Emission アコウスティク・エミッション)(以下AEと称す)があり、AEは疲労亀裂の進展、酸化膜破壊、FRP繊維の破断等で発生する。
本発明は、AE波を検出してタンク外部から疲労亀裂の検出及び疲労亀裂の程度の推定を可能とする。
先ず、本発明の原理について説明する。
本発明者が、部材の疲労試験を行いAEセンサによりAEを検出し、検出結果を検討した結果、疲労損傷の進行と共に特定周波数部分でのAEカウント数(AE検出信号中で所定の閾値より大きいもののカウント数)が増加することを見出した。これは、亀裂進展速度が大きくなると、開放されるエネルギが大きくなり、振幅値のより大きいAEが発生する様になり、又高い周波数成分を持ったAEが頻繁に発生すると考えられる。換言すると、特定周波数でのAEカウント数の増加が疲労亀裂の発生、疲労亀裂の進展に関連するものであると考えられる。
従って、本発明者は、特定周波数部分でのAEカウント数の経時的増加に基づき、疲労亀裂の検出及び疲労亀裂の程度、疲労亀裂の進展状態の推定を行う方法及び装置を提案するものである。
以下、材料の代表的な材質である鉄合金、アルミ合金について疲労試験を行った場合のAE検出結果を示す。
図1(A)は、アルミ合金の常温での試験部材の疲労試験を行った場合の、周波数に対応するAEカウント数を表すAE検出曲線を時間経過と共に表した3次元のAE検出グラフであり、図中、X軸はAEの周波数、Y軸は繰返し荷重の繰返し回数(時間:手前から奥に向って繰返し回数が増加、即ち時間が経過する)、Z軸はAEカウント数である。尚、繰返し回数は0〜90000回とした。尚、図1(A)には、試験部材が破断する直前迄のAE検出曲線が示されている。
このAE検出グラフから分る様に、繰返し回数A(0〜10000)、繰返し回数B(50000〜60000)、繰返し回数C(70000〜80000)、繰返し回数D(80000〜90000)と移行する程に、AEカウント数を示す曲線に経時的な変化が見られる周波数帯がある。即ち、160kHz〜180kHzの周波数帯では、AEカウント数が経時的に増大している。特に、160kHz〜170kHzの周波数帯では、顕著なAEカウント数の増大が確認できる。又、繰返し回数D以上で試験部材が破断したことが分る。
図1(B)は、アルミ合金の低温(約−160℃)での試験部材の疲労試験を行った場合のAEの検出結果を示した3次元グラフである。
このAE検出グラフが示す様に、低温であっても特定の周波数帯、190kHz〜230kHzでAEカウント数の経時的な増大が見られる。又、繰返し回数A(0〜10000)、繰返し回数B(50000〜60000)、繰返し回数C(100000〜110000)、繰返し回数D(130000〜137000)である。
図2(A)は、9%Ni鋼の常温での試験部材の疲労試験を行った場合のAEの検出結果を示した3次元グラフであり、繰返し回数は2000回〜60000回とした。
このAE検出グラフから分る様に、繰返し回数A(2000〜12000)、繰返し回数B(32000〜42000)、繰返し回数C(42000〜52000)、繰返し回数D(57000〜60000)と移行する程に、160kHz〜220kHzの周波数帯では、AEカウント数が経時的に増大している。特に、180kHz〜200kHzの周波数帯では、顕著なAEカウント数の増大が確認できる。又、繰返し回数D以上で試験部材が破断したことが分る。
図2(B)は、9%Ni鋼の低温(約−160℃)での試験部材の疲労試験を行った場合のAEの検出結果を示した3次元グラフである。
このAE検出グラフが示す様に、9%Ni鋼は低温であっても特定の周波数帯、170kHz〜250kHzでAEカウント数の経時的な増大が見られる。又、繰返し回数A(0〜10000)、繰返し回数B(20000〜30000)、繰返し回数C(40000〜50000)、繰返し回数D(60000〜70000)である。
上述した様に疲労試験を行った場合、材料の相違に拘らず、更に環境温度の相違に拘らず、試験部材には疲労亀裂の発生、疲労亀裂の進展に伴い、特定周波数帯でのAEカウント数の経時的増加が確認できる。
従って、構造物の繰返し荷重が作用する部位をモデル化した試験部材により、予め疲労試験を実施し、繰返し回数を増大させた場合の、所定繰返し回数毎のAE検出曲線を取得し、AE検出グラフを作成し、該AE検出グラフを参照データとして取得しておく。
実際の検査では、構造物の検査対象部位又は検査対象部位の近傍にAEセンサを設け、該AEセンサで検出されるAEカウント数内、特定周波数のAEカウント数を監視し、参照データと比較することで、疲労亀裂の検出及び疲労亀裂の程度及び疲労亀裂の進展状態の推定を行うことができる。
図3に於いて、本発明に係る疲労損傷評価装置1について、概略を説明する。
図3中、2は構造物の検査対象部位であり、3は前記検査対象部位2の表面に取付けられたAEセンサ、5は制御演算部、6は該制御演算部5に接続された記憶部、7は前記制御演算部5に接続された操作入力部、8は前記制御演算部5に接続された出力部である。
該AEセンサ3からの信号は、信号処理部4に於いて増幅及びA/D変換等所要の信号処理がなされる。例えば、図4は前記AEセンサ3が検出したAE信号を示しており、該AE信号の内、閾値9であり、前記信号処理部4は前記閾値9を超えた信号(以下AEカウント信号11と称す)について前記制御演算部5に出力される。
前記制御演算部5は前記閾値9を超えた信号について、該信号の持つ周波数と関連付けてカウントし、前記記憶部6に記録する。尚、前記信号処理部4は、AE信号の増幅のみを行い、前記閾値9を超えた信号の検出は、前記制御演算部5で行ってもよい。
前記記憶部6は、データ格納部及びプログラム格納部を有し、前記データ格納部には前記AEカウント信号11及び予め取得した参照データが格納され、前記プログラム格納部には前記AEカウント信号11に基づきAE検出曲線を作成するAE検出曲線作成プログラム、更にAE検出曲線よりAE検出グラフを作成するAE検出グラフ作成プログラム、前記AEカウント信号11或は前記AE検出グラフより特定周波数或は特定周波数帯を検出する特定周波数帯検出プログラム、前記AE検出曲線より、該AE検出曲線が占める面積を演算するAE面積演算プログラム、AE検出曲線が占める面積及び参照データから亀裂進展状態を判断する亀裂判断プログラム等が格納される。
前記制御演算部5は、前記AE検出曲線作成プログラム、前記AE検出グラフ作成プログラム、前記特定周波数帯検出プログラム、前記AE面積演算プログラム、前記亀裂判断プログラムを作動させ、得られたデータは前記記憶部6に記録する。
尚、前記制御演算部5及び前記AE検出曲線作成プログラム、前記AE検出グラフ作成プログラム、前記特定周波数帯検出プログラム、前記AE面積演算プログラム、前記亀裂判断プログラム等は疲労亀裂進展判断部12を構成する。
前記操作入力部7からは、予め取得した参照データを設定入力し、又前記AEセンサ3からのデータ取得条件を設定する。該データ取得条件としては、例えば、繰返し回数が、A(2000〜12000)、繰返し回数B(32000〜42000)、繰返し回数C(42000〜52000)、繰返し回数D(57000〜60000)である時にAE信号を取得する、或は、所定時間間隔、所定日時間隔でAE信号を取得する、或は閾値を設定する等である。
尚、AE信号取得時期について、例えば橋梁の様に常時振動している場合には、常時連続して、或は短い時間間隔でAE信号を取得し、又LNGタンク等ではLNGの増減の周期に合わせる等してAE信号を取得する。
前記出力部8は、ディスプレイ、プリンタ、或は外部記録媒体(FD、MO、メモリカード等)に記録する記録部等であり、前記出力部8には作成されたAE検出曲線、前記AE検出グラフ、疲労亀裂進展判断等が表示、或は出力される。
以下、作用について説明する。
繰返し荷重が作用する部材から発生されるAEとしては、図5に示される様に、亀裂の進展により発生する弾性波、塑性変形時に発生する弾性波、破面が接触した際に発生する弾性波、酸化皮膜が剥離、破壊した際に発生する弾性波が含まれる。上記した様に、AEの内、亀裂進展により発生する弾性波は、他の弾性波に比べて高い周波数を有し、亀裂の進展と共にAEカウント数が増大する。
前記疲労亀裂進展判断部12は、各繰返し回数でのAE検出曲線から高周波部分で、経時的に増大している特定周波数帯を検出し、参照データと比較し、増大の傾向により、疲労亀裂及び亀裂進展の状態を判断する(例えば、図1(A))。
疲労亀裂及び亀裂進展の状態を判断する方法の1つとして、特定周波数帯の占める面積、即ち特定周波数帯面積(S)を演算し、周波数帯面積の増大傾向により判断する。
又疲労亀裂及び亀裂進展の状態を判断する他の方法として、各繰返し回数でのAE検出曲線が占める面積、即ちAE検出曲線面積(S0)と特定周波数帯面積との比(S/S0)を求め、面積比の増大傾向により判断する。
更に、図6に示す様に、面積比(S/S0)と疲労亀裂進展速度とは相関関係があり、予め、各材料について各温度についての面積比(S/S0)と疲労亀裂進展速度の参照データを取得し、得られた面積比(S/S0)と対応する条件の参照データとの比較で疲労亀裂進展がどの様な状態であるかを判断する。即ち、面積比(S/S0)を求めることで、疲労亀裂進展速度を取得、或は推察することができる。
尚、図6は、アルミ合金の低温、9%Ni鋼の低温での面積比(S/S0)と疲労亀裂進展速度の関係を示している。
又、疲労亀裂進展速度と安全設計上の視標となるΔKは図7に示される周知の関係があり、疲労亀裂進展速度が分ることで、構造物を設計する際のデータとして使用することもできる。
又、AEは物質によってAEの伝播速度(音速)が決定されるので、伝播速度を利用して亀裂発生位置を特定することができる。即ち、一次元の位置を特定するには、所定距離離れた2つのAEセンサでAEを検出し、検出時間差を求め、検出時間差と音速で1次元の位置が特定できる。同様にして、2次元の位置を特定するには3つのAEセンサを設け、又3次元の位置を特定するには4つのAEセンサを設ければよい。
尚、本発明は、繰返し荷重が作用する構造物に限らず、材料の腐食を検出する場合でも実施可能であり、更に本発明は、原油タンク腐食調査、圧力容器耐圧試験、橋脚モニタリング、回転機械の異常監視、航空機の飛行中の部材の調査、材料試験等種々の構造物、分野に適用可能である。
又本発明をタンクの疲労損傷評価に実施すれば、タンクを開放することなく、タンク外部から疲労亀裂の検出、疲労亀裂の程度の推定、疲労亀裂の位置が特定できるので、検査期間、検査コストを大幅に低減できる。
1 疲労損傷評価装置
2 検査対象部位
3 AEセンサ
4 信号処理部
5 制御演算部
6 記憶部
7 操作入力部
8 出力部
9 閾値
11 AEカウント信号
12 疲労亀裂進展判断部

Claims (9)

  1. 検査部位についてのAE検出曲線を経時的に取得し、該AE検出曲線の内亀裂進行により発せられるAEに対応する特定周波数帯でのAEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断することを特徴とする疲労損傷評価方法。
  2. 前記特定周波数帯でのAEカウント数の経時的増加に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する請求項1の疲労損傷評価方法。
  3. 検査部位をモデル化した試験部材により、予め前記AE検出曲線を取得して参照データとし、検査部位の特定周波数帯での前記AEカウント数と参照データとの対比により疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する請求項1の疲労損傷評価方法。
  4. 前記AE検出曲線の特定周波数帯部分の特定周波数帯面積を求め、該特定周波数帯面積に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する請求項1の疲労損傷評価方法。
  5. 前記AE検出曲線の面積S0、及び前記特定周波数帯面積Sを求めると共に面積比S/S0を求め、該面積比S/S0に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する請求項4の疲労損傷評価方法。
  6. 前記AE検出曲線面積と前記特定周波数帯面積との比(S/S0)と亀裂進展速度との関連から、前記面積比に基づき亀裂進展速度を求める請求項5の疲労損傷評価方法。
  7. 検査対象部位に取付けられたAEセンサと、該AEセンサからAE信号が入力される疲労亀裂進展判断部とを具備し、該疲労亀裂進展判断部は前記AE信号に基づき該AE信号の内亀裂進行に対応する特定周波数帯での特定周波数帯AEカウント数を演算し、該特定周波数帯AEカウント数に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断することを特徴とする疲労損傷評価装置。
  8. 前記疲労亀裂進展判断部は、AE信号から得られる総AEカウント数と前記特定周波数帯AEカウント数との比を求めると共に(特定周波数帯AEカウント数/総AEカウント数)の比を求め、該比に基づき疲労亀裂の発生、亀裂進展状態を判断する請求項7の疲労損傷評価装置。
  9. 前記検査対象部位に取付けられた複数のAEセンサを具備し、前記疲労亀裂進展判断部は、複数のAEセンサからの信号の受信時間差に基づき発生した亀裂の位置を特定する請求項8の疲労損傷評価装置。
JP2009256635A 2009-11-10 2009-11-10 疲労損傷評価方法及びその装置 Active JP5482119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256635A JP5482119B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 疲労損傷評価方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256635A JP5482119B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 疲労損傷評価方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011102700A true JP2011102700A (ja) 2011-05-26
JP5482119B2 JP5482119B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=44193091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009256635A Active JP5482119B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 疲労損傷評価方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5482119B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102262701A (zh) * 2011-08-02 2011-11-30 北京航空航天大学 基于线弹性断裂力学及声发射参数的在役16锰钢承力件疲劳裂纹扩展阶段评估系统
JP2013002825A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Panasonic Corp 異常検査方法及び異常検査装置
CN105787820A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 韦醒妃 具有实时监测功能的轻钢龙骨隔墙结构
JP2016151470A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置
US20160327453A1 (en) * 2013-12-30 2016-11-10 Howden Solyvent-Ventec System and method for assisting with the diagnosis of the operating condition of a rotary machine
CN106813993A (zh) * 2017-01-13 2017-06-09 长沙理工大学 基于声‑超声及声发射技术的构件疲劳试验数据监测方法
JP2017223564A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 千代田化工建設株式会社 圧力タンクの検査方法、検査システム及び検査プログラム
CN109827855A (zh) * 2018-08-30 2019-05-31 长沙理工大学 季节性腐蚀与疲劳耦合下钢筋混凝土桥梁寿命预测方法
US10365250B2 (en) 2015-11-12 2019-07-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Detection device, detection system, and detection method
US10545119B2 (en) 2014-11-18 2020-01-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Signal processing apparatus, server, detection system, and signal processing method
JP2021043134A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 クラックの検出方法
CN113092592A (zh) * 2016-05-17 2021-07-09 株式会社东芝 构造物评价系统、构造物评价装置以及构造物评价方法
JP2021151874A (ja) * 2017-10-16 2021-09-30 日本化薬株式会社 墜落検知装置、飛行体の墜落を検知する方法、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置、およびエアバッグ装置
US11788688B2 (en) 2020-03-31 2023-10-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pressure testing method and pressure tester
CN116953415A (zh) * 2023-09-18 2023-10-27 深圳市森瑞普电子有限公司 基于数据驱动的导电滑环疲劳寿命预测方法
US11879596B2 (en) 2020-03-31 2024-01-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pressure testing method and pressure tester

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150859A (ja) * 1982-03-03 1983-09-07 Hitachi Ltd 回転体の亀裂診断装置
JPS6064250A (ja) * 1983-09-20 1985-04-12 Niigata Eng Co Ltd 工具損傷検出装置
JPS63271132A (ja) * 1987-04-28 1988-11-09 Koyo Seiko Co Ltd 軸受残存寿命予知装置
JPH0481655A (ja) * 1990-07-24 1992-03-16 Koyo Seiko Co Ltd 軸受疲労によるae信号の特定方法およびこの特定方法を用いた軸受破壊予知方法
JPH04268450A (ja) * 1991-02-25 1992-09-24 Hitachi Ltd 診断アルゴリズム構築方法およびその装置
JPH05312682A (ja) * 1992-05-14 1993-11-22 Hitachi Ltd 旋回運動体の摺動部診断方法とその装置及び製造ライン
JP2004061202A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Kyushu Electric Power Co Inc 岩石等破壊前駆段階推定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150859A (ja) * 1982-03-03 1983-09-07 Hitachi Ltd 回転体の亀裂診断装置
JPS6064250A (ja) * 1983-09-20 1985-04-12 Niigata Eng Co Ltd 工具損傷検出装置
JPS63271132A (ja) * 1987-04-28 1988-11-09 Koyo Seiko Co Ltd 軸受残存寿命予知装置
JPH0481655A (ja) * 1990-07-24 1992-03-16 Koyo Seiko Co Ltd 軸受疲労によるae信号の特定方法およびこの特定方法を用いた軸受破壊予知方法
JPH04268450A (ja) * 1991-02-25 1992-09-24 Hitachi Ltd 診断アルゴリズム構築方法およびその装置
JPH05312682A (ja) * 1992-05-14 1993-11-22 Hitachi Ltd 旋回運動体の摺動部診断方法とその装置及び製造ライン
JP2004061202A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Kyushu Electric Power Co Inc 岩石等破壊前駆段階推定方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013002825A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Panasonic Corp 異常検査方法及び異常検査装置
CN102262701A (zh) * 2011-08-02 2011-11-30 北京航空航天大学 基于线弹性断裂力学及声发射参数的在役16锰钢承力件疲劳裂纹扩展阶段评估系统
US20160327453A1 (en) * 2013-12-30 2016-11-10 Howden Solyvent-Ventec System and method for assisting with the diagnosis of the operating condition of a rotary machine
US10222298B2 (en) * 2013-12-30 2019-03-05 Howden Solyvent-Ventec System and method for assisting with the diagnosis of the operating condition of a rotary machine
US10545119B2 (en) 2014-11-18 2020-01-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Signal processing apparatus, server, detection system, and signal processing method
JP2016151470A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置
US10955383B2 (en) 2015-11-12 2021-03-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Detection device, detection system, and detection method
US11668681B2 (en) 2015-11-12 2023-06-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Detection device, detection system, and detection method
US10365250B2 (en) 2015-11-12 2019-07-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Detection device, detection system, and detection method
CN105787820B (zh) * 2016-03-22 2019-03-29 深圳市洪涛装饰股份有限公司 具有实时监测功能的轻钢龙骨隔墙结构
CN105787820A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 韦醒妃 具有实时监测功能的轻钢龙骨隔墙结构
CN113092592B (zh) * 2016-05-17 2024-04-16 株式会社东芝 构造物评价系统、构造物评价装置以及构造物评价方法
CN113092592A (zh) * 2016-05-17 2021-07-09 株式会社东芝 构造物评价系统、构造物评价装置以及构造物评价方法
JP2017223564A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 千代田化工建設株式会社 圧力タンクの検査方法、検査システム及び検査プログラム
CN106813993A (zh) * 2017-01-13 2017-06-09 长沙理工大学 基于声‑超声及声发射技术的构件疲劳试验数据监测方法
JP2021151874A (ja) * 2017-10-16 2021-09-30 日本化薬株式会社 墜落検知装置、飛行体の墜落を検知する方法、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置、およびエアバッグ装置
JP7089623B2 (ja) 2017-10-16 2022-06-22 日本化薬株式会社 墜落検知装置、飛行体の墜落を検知する方法、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置、およびエアバッグ装置
CN109827855A (zh) * 2018-08-30 2019-05-31 长沙理工大学 季节性腐蚀与疲劳耦合下钢筋混凝土桥梁寿命预测方法
JP2021043134A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 クラックの検出方法
JP7381264B2 (ja) 2019-09-13 2023-11-15 グローバルポリアセタール株式会社 クラックの検出方法
US11879596B2 (en) 2020-03-31 2024-01-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pressure testing method and pressure tester
US11788688B2 (en) 2020-03-31 2023-10-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pressure testing method and pressure tester
CN116953415A (zh) * 2023-09-18 2023-10-27 深圳市森瑞普电子有限公司 基于数据驱动的导电滑环疲劳寿命预测方法
CN116953415B (zh) * 2023-09-18 2023-12-22 深圳市森瑞普电子有限公司 基于数据驱动的导电滑环疲劳寿命预测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5482119B2 (ja) 2014-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5482119B2 (ja) 疲労損傷評価方法及びその装置
US9791416B2 (en) Furnace structural integrity monitoring systems and methods
JP5158723B2 (ja) 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置
US8820163B2 (en) Nondestructive inspection apparatus and nondestructive inspection method using guided wave
US20070034009A1 (en) Method and system for monitoring structural damage
JP6486739B2 (ja) 検知システム、検知方法及び信号処理装置
NO323931B1 (no) Maling av tilstanden i stalstrukturer ved patrykk av en pulsformet elektrisk strom og analyse av spenningsfallet
US20230096788A1 (en) Boom monitoring method and system, and engineering machinery, and machine-readable storage medium
EP2937689A1 (en) Adaptive baseline damage detection system and method
KR101724152B1 (ko) 금속 이물질의 충격 위치 추정을 위한 분산 선도 추출 방법
JP2010256352A (ja) 構造的完全性監視システム
JP5710997B2 (ja) 疲労限度特定システムおよび疲労限度特定方法
EP3594653B1 (en) Diagnosis cost output device, diagnosis cost output method, and diagnosis cost output
Prateepasen et al. Implementation of acoustic emission source recognition for corrosion severity prediction
JP5865100B2 (ja) 欠陥検査装置および検査方法
KR20200040553A (ko) 음향 방출 센서를 이용한 결함 추정 장치 및 결함 추정 방법
KR100997810B1 (ko) 진동파워를 이용한 구조물의 손상탐지방법
JP5910124B2 (ja) 軸受の残存寿命予測方法
JP4511487B2 (ja) 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法
JP7078060B2 (ja) 分析装置および診断システム
JP2006300854A (ja) 配管板厚測定装置
JP2020041814A (ja) 検知システム、検知方法およびサーバ装置
JP6470583B2 (ja) Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置
Ameyaw et al. Fault diagnosis using Probability of Detection (POD)‐based sensor/information fusion for vibration‐based analysis of elastic structures
JP2014070968A (ja) 超音波検査装置および超音波検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120720

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5482119

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250