JP2011101919A - 電動工具用フック及び電動工具用フックを取り付けた充電式電動工具 - Google Patents

Abstract

【課題】片手で簡単にカラビナへ係止でき、片手で簡単にカラビナから取り外しできる電動工具用フック及び電動工具用フックを取り付けた充電式電動工具を提供する。
【解決手段】充電式電動工具１のハウジング１３に取り付けられる基端部３１と、基端部に折り返し部３３を介して連設され基端部の外側に位置する係止部３２とを含み、内側への折り曲げによってフック端部４２Ａを開放可能なゲート部材４１を備えたカラビナ４０に係止される電動工具用フック３０であって、係止部にフック端部が貫通可能な第１貫通孔３２Ａを、折り返し部にフック端部が貫通可能な第２貫通孔３３Ａをぞれぞれ形成し、第１貫通孔と第２貫通孔との間に、ゲート部材を押し当てて折り曲げ可能な外当て部３４を形成し、外当て部へゲート部材を押し当てて開放させたフック端部を第１貫通孔及び第２貫通孔にそれぞれ貫通させ、外当て部３４をカラビナ４０へ係止可能とした。
【選択図】図７

Description

この発明は、充電式電動工具のハウジングに取り付けられる基端部と、その基端部に折り返し部を介して連設され、前記基端部の外側に位置する係止部とを含み、内側への折り曲げによってフック端部を開放可能なゲート部材を備えたカラビナに係止される電動工具用フック及び該電動工具用フックを取り付けた充電式電動工具に関する。

例えば、特許文献１、２に記載されているように、充電可能なバッテリーが装着されたインパクトドライバ等の充電式電動工具のハウジングの下端側部に、フックを取り付けて、このフックを作業者のベルト等に係止することにより、充電式電動工具をベルト等に吊り下げることが行われている。

特開２００８−６２３４５号公報 特開２００９−７８３２２号公報

ところで、一般に、上記のベルトに取り付けられたカラビナに、充電式電動工具のフックを係止することがなされている。このフックをカラビナに係止する際に、作業者が、片手でフックとカラビナとを接続することができても、カラビナからフックを取り外す場合には、作業者が、一方の手でカラビナのゲート部材を内側へ折り曲げた状態とし、他方の手でフックを操作してカラビナから取り外すというように、両手を使う必要があった。このため、上記の充電式電動工具のフックは、使い勝手を損なうものとなっていた。

この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、片手で簡単にカラビナへ係止できることに加え、片手で簡単にカラビナから取り外すことができ、使い勝手に優れる電動工具用フック及び該電動工具用フックを取り付けた充電式電動工具を提供することを目的とする。

請求項１の発明に係る電動工具用フックは、充電式電動工具のハウジングに取り付けられる基端部と、その基端部に折り返し部を介して連設され、前記基端部の外側に位置する係止部とを含み、内側への折り曲げによってフック端部を開放可能なゲート部材を備えたカラビナに係止される電動工具用フックであって、前記係止部に、前記フック端部が貫通可能な第１貫通孔を、前記折り返し部に、前記フック端部が貫通可能な第２貫通孔をぞれぞれ形成し、前記第１貫通孔と前記第２貫通孔との間に、前記ゲート部材を押し当てて折り曲げ可能な外当て部を形成して、前記外当て部へ前記ゲート部材を押し当てて開放させた前記フック端部を前記第１貫通孔及び前記第２貫通孔にそれぞれ貫通させることで、前記外当て部を前記カラビナへ係止可能とする一方、前記基端部と前記第２貫通孔との間に、前記ゲート部材を押し当てて折り曲げ可能な内当て部を形成して、前記内当て部へ押し当てた前記ゲート部材を前記第２貫通孔から離間させ、開放した前記フック端部を前記第１貫通孔から抜き取ることで、前記外当て部を前記カラビナから取り外し可能としたことを特徴とする。

請求項２の発明は、請求項１において、前記基端部が、前記ハウジングにおけるバッテリーパックの装着部に、該装着部からの突出方向で前記バッテリーパックの側面と平行に取り付けられることを特徴とする。

請求項３の発明に係る充電式電動工具は、前記ハウジングに、電源となるバッテリーパックを着脱可能に装着してなる充電式電動工具であって、前記ハウジングに、請求項１又は２に記載の電動工具用フックを取り付けたことを特徴とする。

請求項１の発明に係る電動工具用フック及び請求項３の発明に係る充電式電動工具によれば、作業者が、片手で外当て部にゲート部材を押し当てることで、開放されたフック端部を、前記外当て部に隣設する第１貫通孔へ容易に案内した後に、第２貫通孔へもスムーズに案内し、その後に外当て部がカラビナへ係止可能となる。よって、作業者は、片手で簡単に、電動工具用フックの外当て部をカラビナに係止できる。
加えて、作業者が、片手で内当て部にゲート部材を押し当てることで、フック端部から簡単に切り離されたゲート部材を、片手で簡単に第２貫通孔へ案内して該第２貫通孔から離間可能とし、その後に、片手で、前記フック端部を、第１貫通孔へ簡単に案内して該第１貫通孔から抜き取って、カラビナから外当て部が取り外し可能となる。よって、作業者は、片手で簡単に、カラビナから外当て部を取り外すことができ、電動工具用フックが、使い勝手に優れたものになる。
請求項２及び請求項３の発明によれば、上記の外当て部をカラビナに係止した際には、カラビナの外側に位置する基端部と平行な状態で、バッテリーパックの装着部を位置させることができる。このため、バッテリーパックの装着部及びバッテリーパックがカラビナに干渉することなく、作業者によって取り扱いがし易い状態で、基端部を介して、充電式電動工具をカラビナに係止させることができる。また、カラビナから外当て部を取り外す際には、内当て部に加えてバッテリーパックも利用して、ゲート部材が折り曲げ可能となる。

本発明の実施形態の電動工具用フックを取り付けたインパクトドライバの側面図である。 （ａ）図は同インパクトドライバの正面図であり、（ｂ）図は同インパクトドライバの背面図である。 同電動工具用フックの斜視図である。 カラビナのゲート部材に同電動工具用フックの外当て部を近づけた状態を示す図である。 フック端部を同電動工具用フックの第１貫通孔へ貫通させた状態を示す図である。 フック端部とゲート部材とが接合した状態を示す図である。 外当て部がカラビナに係止された状態を示す図である。 同電動工具用フックの内当て部をゲート部材に当接させた状態を示す図である。 ゲート部材を同電動工具用フックの第２貫通孔から抜き取った状態を示す図である。 カラビナから同電動工具用フックが取り外された状態を示す図である。

本発明の実施形態を、図１ないし図１０を参照しつつ説明する。図１及び図２に示すインパクトドライバ１は、ハウジング１０と、ハンマケース２０と、電動工具用フック３０とを備えている。

ハウジング１０は、樹脂製の左右の半割ハウジング１０Ａ、１０Ｂ（図２の（ｂ）図参照。）を組み付けて形成され、胴体部１１と、ハンドル部１２と、バッテリーパック装着部１３とを有する。胴体部１１は、筒状に形成されてインパクトドライバ１の前後方向（図１の左右方向）に延設されている。この胴体部１１の内部には、モータ（図示せず。）が収容されている。

ハンドル部１２は、図１に示すように、インパクトドライバ１の側面視で略Ｔ字形状となるように、胴体部１１から連設されている。ハンドル部１２の内部には、トリガ１４を有するスイッチ（図示せず。）が収容されている。バッテリーパック装着部１３は、ハンドル部１２の下部に設けられている。このバッテリーパック装着部１３には、バッテリーパック１５が着脱自在に装着される。バッテリーパック１５は、充電可能な電源であって、上記のモータへ給電する。なお、インパクトドライバ１は、本発明の充電式電動工具の一例である。

ハンマケース２０は、樹脂によって形成されて、胴体部１１の前方（図１の左方向）に組み付けられている。ハンマケース２０の内部には、打撃機構部（図示せず。）が収容されている。打撃機構部は、上記のモータの回転を回転打撃力に変換して先端工具（図示せず。）に伝達する。

電動工具用フック３０は、図２の（ａ）図に示すように、ネジ１６を用い、インパクトドライバ１の正面視で、バッテリーパック装着部１３の右側面に取り付けられている。図２の（ａ）図及び（ｂ）図に示すように、電動工具用フック３０は、インパクトドライバ１の正面視及び背面視で略Ｕ字形状となるように、金属板を折り曲げて形成した。この電動工具用フック３０は、後述するように、作業者のベルトに取り付けられたカラビナ４０に係止され、インパクトドライバ１をベルトに吊り下げるものである。

図１ないし図３に示すように、電動工具用フック３０は、基端部３１と、係止部３２と、折り返し部３３と、外当て部３４と、内当て部３５とを備えている。基端部３１は、上記の略Ｕ字形状の二股の内の一方の面を成し、係止部３２は、該二股の内の他方の面を成す。

基端部３１は、バッテリー装着部１３に取り付けられるものであって、突片３１Ａと、長孔３１Ｂとを有する。突片３１Ａは、基端部３１の後端側を、係止部３２側とは反対側へ該基端部３１の縦方向と直角に折り曲げて形成されている。この突片３１Ａは、バッテリーパック装着部１３の右側面に横長に形成したスリット孔１３Ａ（図１参照。）に嵌入される。突片３１Ａをスリット孔１３Ａに嵌入すると、基端部３１を、バッテリー装着部１３から突出させ、かつバッテリーパック１５の側面と平行な状態に仮決めできる。

長孔３１Ｂは、基端部３１の後端側に、該基端部３１の横方向（図３の左右方向）に長い形状となるように形成されている。電動工具用フック３０をバッテリー装着部１３に取り付ける際には、基端部３１を、上述の如くバッテリーパック１５の側面と平行な状態に仮決めした上で、上記のネジ１６が、長孔３１Ｂに通された後に、バッテリー装着部１３に螺着される。これにより、図２に示すように、基端部３１は、バッテリー装着部１３からインパクトドライバ１の下方側へ突出し、かつバッテリーパック１５の側面と平行な状態になる。

係止部３２は、上述した他方の面を成すことにより、図３に示すように、上述した一方の面を成す基端部３１と対向して位置する。図２に示すように、ネジ１６によって、バッテリー装着部１３に基端部３１が螺着されると、係止部３２は、基端部３１の外側に位置する。係止部３２には、図３に示すように、該係止部３２の縦方向に細長形状の第１貫通孔３２Ａが形成されている。後述するように、作業者は、電動工具用フック３０をカラビナ４０に係止させる際に、第１貫通孔３２Ａへ、カラビナ４０のフック端部４２Ａを貫通させる。

折り返し部３３は、基端部３１と係止部３２との間であって、基端部３１の先端側から係止部３２へ向かう電動工具用フック３０の折り返し部分を形成する。これにより、折り返し部３３を介し、係止部３２は、基端部３１と連設されている。図１及び図３に示すように、折り返し部３３には、第２貫通孔３３Ａが形成されている。これにより、略Ｕ字形状の二股の間が、折り返し部３３の外部と連通する。後述するように、作業者は、電動工具用フック３０をカラビナ４０に係止させる際に、上記の第１貫通孔３２Ａに加えて第２貫通孔３３Ａへ、カラビナ４０のフック端部４２Ａを貫通させる。

外当て部３４は、図１及び図３に示すように、第１貫通孔３２Ａと第２貫通孔３３Ａとの間に設けられている。この外当て部３４は、第１貫通孔３２Ａと第２貫孔３３Ａとの間に位置する係止部３２の後端側の外面によって形成されている。後述するように、作業者は、電動工具用フック３０をカラビナ４０に係止させる際に、外当て部３４に、カラビナ４０のゲート部材４１を押し当てて折り曲げる。

内当て部３５は、図３に示すように、基端部３１の第３貫通孔３１Ｃと、第２貫通孔３３Ａとの間に設けられている。この内当て部３５は、第３貫通孔３１Ｃと第２貫通孔３３Ａとの間に位置する基端部３１の先端側の内面によって形成されている。後述するように、作業者は、電動工具用フック３０をカラビナ４０から取り外す際に、内当て部３５に、ゲート部材４１を押し当てて折り曲げる。

図４ないし図１０に示すカラビナ４０は、作業者のベルト（図示せず。）に取り付けられている。カラビナ４０は、略長円形のループ状であって、ゲート部材４１と、フック４２とを備えている。

ゲート部材４１は、作業者によって押されていない通常の状態では、支点の内部に設けたバネの付勢力によって、図４に示すように、略長円形の一部を形成する。一方、作業者によってゲート部材４１が押された場合には、支点を中心として、図５に示すように、ゲート部材４１を、前記略長円形の内側へ折り曲げ可能である。

フック４２は、図５に示すように、ゲート部材４１によって略長円形の一部を開放した形状とされている。フック端部４２Ａは、通常の状態では、ゲート部材４１と共に上記の略長円形を形成して閉鎖されている。一方、上述の如くゲート部材４１が略長円形の内側へ折り曲げられた場合には、図５に示すように、フック端部４２Ａが開放される。

次に、図４ないし図７を用い、作業者が、電動工具用フック３０を、カラビナ４０に係止する動作を説明する。作業者は、図４に示すように、インパクトドライバ１のハウジング１０を下方、バッテリーパック１５を上方にそれぞれ位置させる。その後、作業者は、ハンドル部１２を片手で握り、インパクトドライバ１の背面を作業者の前方側に向けた状態で、ゲート部材４１の下端側に、上記の外当て部３４を近づける。

さらに、作業者が、ハンドル部１２を片手で握ってカラビナ４０側へ移動させることにより、外当て部３４にゲート部材４１の下端側を押し当てると、図５に示すように、ゲート部材４１が略長円形の内側へ折り曲げられる。これにより、図示のように、フック端部４２Ａが開放される。その後、作業者は、図示のように、外当て部３４の下方に隣設する第１貫通孔３２Ａへ、容易にフック端部４２を貫通させることができる。これにより、図示のように、フック端部４２Ａが、略Ｕ字形状の二股の間に挿入される。

続いて、作業者は、ゲート部材４１に沿って、スムーズに係止部３２をゲート部材４１の下方側へスライドさせることにより、上記の二股の間の上方に位置する折り返し部３３（第２貫通孔３３Ａ）を、フック端部４２Ａに向けて移動させる。

作業者が、折り返し部３３（第２貫通孔３３Ａ）をフック端部４２Ａに向けて移動させ続け、第２貫通孔３３Ａがフック端部４２Ａに差し掛かると、外当て部３４がゲート部材４１から離れる。このため、ゲート部材４１に外当て部３４が押し当てられなくなり、上記の付勢力によって、ゲート部材４１が、外当て部３４によって押される前の状態に復元する。これにより、図６に示すように、ゲート部材４１が第２貫通孔３３Ａに進入し、第２貫通孔３３Ａ付近で、フック端部４２Ａは、ゲート部材４１と接合して略長円形を形成することで閉鎖される。

さらに、作業者は、ハンドル部１２を片手で握りながら、カラビナ４０の略長円形のループに沿って、スムーズに、電動工具用フック３０を、該カラビナ４０の下方側へスライドさせる。その後、外当て部３４によって、電動工具用フック３０のスライドが阻止され、図７に示すように、フック端部４２Ａが第１貫通孔３２Ａ及び第２貫通孔３３Ａに貫通した状態で、外当て部３４が、カラビナ４０のフック４２に係止される。これにより、電動工具用フック３０を介し、インパクトドライバ１が、カラビナ４０に吊り下げられる。このとき、図示のように、基端部３１はカラビナ４０の外側に位置し、該基端部３１と平行な状態で、基端部３１を挟んでカラビナ４０の外側に、バッテリーパック装着部１３が位置する。このため、バッテリーパック装着部１３やバッテリーパック１５がカラビナ４０に干渉しない。

一方、図８ないし図１０を用い、作業者が、電動工具用フック３０を、カラビナ４０から取り外す動作を説明する。作業者は、図８に示すように、内当て部３５を、ゲート部材４１の下端側に当接させる。その際には、作業者は、ハンドル部１２を片手で握りながら、カラビナ４０の略長円形のループに沿って、基端部３１を、カラビナ４０の上方側へ向けてスライドさせる。

続いて、作業者は、ハンドル部１２を片手で握ってカラビナ４０側へ移動させることにより、ゲート部材４１の下端側を、内当て部３５に押し当てる。これにより、図９に示すように、ゲート部材４１が略長円形の内側へ折り曲げられて、フック端部４２Ａが開放される。ここでは、特に、内当て部３５の内側で、かつ内当て部３５よりも高い位置に、バッテリーパック１５の角部が位置しているため、該角部を利用して、ゲート部材４１を大きく折り曲げることができ、ゲート部材４１が簡単に第２貫通孔３３Ａから抜き取られる。そして、作業者が、フック端部４２Ａを開放させた状態で、折り曲げられたゲート部材４１に沿ってスムーズに、インパクトドライバ１を、カラビナ４０の上方側へ向けてスライドさせることにより、フック４２から簡単に第１貫通孔３２Ａが抜き取られる。その結果として、図１０に示すように、カラビナ４０から、電動工具用フック３０の外当て部３４が取り外される。その後は、上記の付勢力によって、ゲート部材４１が復元し、フック端部４２Ａが閉鎖される。

＜本実施形態の効果＞
本実施形態の電動工具用フック３０及び該電動工具用フック３０を取り付けたインパクトドライバ１では、上述したように、第１貫通孔３２Ａと第２貫通孔３３Ａとの間に、外当て部３４を設け、該外当て部３４にゲート部材４１を押し当てた後に、開放されたフック端部４２Ａを第１貫通孔３２Ａ及び第２貫通孔３３Ａに貫通させた状態で、図７に示すように、外当て部３４をフック４２に係止した。このため、上述のように、作業者が、ハンドル部１２を片手で握りながら、外当て部３４にゲート部材４１の下端側を押し当てることで、前記フック端部４２Ａを、外当て部３４の下方に隣設する第１貫通孔３２Ａへ容易に貫通させることができる。その後に、上述のように、作業者は、片手でスムーズに、電動工具用フック３０を、カラビナ４０の下方側へスライドさせることにより、フック端部４２Ａが第１貫通孔３２Ａ及び第２貫通孔３３Ａに貫通した状態で、外当て部３４が、カラビナ４０のフック４２に係止される。よって、作業者は、片手で簡単に、外当て部３４をフック４２に係止できる。

加えて、上述したように、基端部３１の第３貫通孔３１Ｃと、第２貫通孔３３Ａとの間に、内当て部３５を設け、内当て部３５に、ゲート部材４１の下端側を押し当てた後に、
折り曲げられたゲート部材４１に沿ってスムーズに、インパクトドライバ１を、カラビナ４０の上方側へ向けてスライドさせることにより、図９に示すように、ゲート部材４１が簡単に第２貫通孔３３Ａから抜き取られる。これに加えて、フック端部４２Ａを略Ｕ字形状の二股の間から第１貫通孔３２Ａを簡単に通過させることにより、該フック端部４２Ａを、第１貫通孔３２Ａを通じて前記二股の間の外部に抜き取ることで、カラビナ４０から、外当て部３４を取り外した。このため、作業者が、ハンドル部１２を片手で握りながら、内当て部３５に、ゲート部材４１の下端側を押し当てて、インパクトドライバ１をカラビナ４０の上方側へ向けてスライドさせることで、該ゲート部材４１を、片手で簡単に第２貫通孔３３Ａから抜き取ることができる。その後に、作業者は、ハンドル部１２を片手で握って、フック端部４２Ａが第１貫通孔３２Ａを簡単に通過するようにして、図１０に示すように、カラビナ４０から、電動工具用フック３０の外当て部３４を取り外すことができる。よって、作業者は、片手で簡単に、カラビナ４０から外当て部３４を取り外すことができ、電動工具用フック３０が、使い勝手に優れたものになる。

また、本実施形態では、上述のように、基端部３１を、バッテリー装着部１３からインパクトドライバ１の下方側へ突出し、かつバッテリーパック１５の側面と平行な状態で、バッテリー装着部１３に取り付けた。これにより、上述しかつ図７に示したように、基端部３１を挟んでカラビナ４０の外側に、バッテリーパック装着部１３が位置し、バッテリーパック装着部１３やバッテリーパック１５がカラビナ４０に干渉しない。よって、作業者により取り扱いがし易い状態で、基端部３１を介し、インパクトドライバ１を、カラビナ４０に係止できる。さらに、カラビナ４０から、外当て部３４を取り外す際には、上述しかつ図９に示したように、バッテリーパック１５の角部を利用して、ゲート部材４１を大きく折り曲げることができる。

本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。例えば、上述した実施形態では、電動工具用フック３０を、バッテリーパック装着部１３の右側面に取り付けているが、バッテリーパック装着部１３の左側面に取り付けてもよい。

また、上述した実施形態では、電動工具用フック３０を、インパクトドライバ１に取り付けた例を説明したが、これに限らず、該電動工具用フック３０を、インパクトドライバ以外のドライバやドリル等の電動工具に取り付けてもよい。

１・・インパクトドライバ、１０・・ハウジング、１３・・バッテリーパック装着部、１５・・バッテリーパック、３０・・電動工具用フック、３１・・基端部、３２・・係止部、３２Ａ・・第１貫通孔、３３・・折り返し部、３３Ａ・・第２貫通孔、３４・・外当て部、３５・・内当て部、４０・・カラビナ、４１・・ゲート部材、４２・・フック、４２Ａ・・フック端部

Claims (3)

1. 充電式電動工具のハウジングに取り付けられる基端部と、その基端部に折り返し部を介して連設され、前記基端部の外側に位置する係止部とを含み、内側への折り曲げによってフック端部を開放可能なゲート部材を備えたカラビナに係止される電動工具用フックであって、
   前記係止部に、前記フック端部が貫通可能な第１貫通孔を、前記折り返し部に、前記フック端部が貫通可能な第２貫通孔をぞれぞれ形成し、前記第１貫通孔と前記第２貫通孔との間に、前記ゲート部材を押し当てて折り曲げ可能な外当て部を形成して、前記外当て部へ前記ゲート部材を押し当てて開放させた前記フック端部を前記第１貫通孔及び前記第２貫通孔にそれぞれ貫通させることで、前記外当て部を前記カラビナへ係止可能とする一方、
   前記基端部と前記第２貫通孔との間に、前記ゲート部材を押し当てて折り曲げ可能な内当て部を形成して、前記内当て部へ押し当てた前記ゲート部材を前記第２貫通孔から離間させ、開放した前記フック端部を前記第１貫通孔から抜き取ることで、前記外当て部を前記カラビナから取り外し可能とした
   ことを特徴とする電動工具用フック。
2. 前記基端部は、前記ハウジングにおけるバッテリーパックの装着部に、該装着部からの突出方向で前記バッテリーパックの側面と平行に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載の電動工具用フック。
3. 前記ハウジングに、電源となるバッテリーパックを着脱可能に装着してなる充電式電動工具であって、
   前記ハウジングに、請求項１又は２に記載の電動工具用フックを取り付けたことを特徴とする充電式電動工具。

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