JP7237509B2 - 動力工具およびフック - Google Patents

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Description

本発明は、動力工具およびフックに関する。
従来、高所作業における動力工具の落下防止の対策として、様々な対策が施されている。ここで、下記特許文献1には、一部に引っ張りばね240を有しており、ループ状を成すように動力工具本体(図示しない、グラインダ本体)のハウジング(図示しない)に対して取り付け可能なストラップ202が開示されている(図12参照)。これにより、紐部材(図示しない、ロープまたはワイヤー)の一端を動力工具本体に取り付けたストラップ202のループに通した後に、この紐部材の両端を高所作業場(手すりまたは足場等)の引掛部(図示しない)に固定できる。すなわち、動力工具本体に取り付けたストラップ202と高所作業場の引掛部とを紐部材を介して繋げることができる。そのため、例えば、手に持った動力工具本体を誤って落下させた場合でも、この落下させた動力工具本体が紐部材を介して高所作業場の引掛部に吊り下げられた状態となる。したがって、動力工具本体が地面(地上)まで落下することを防止できる。
米国特許出願公開第2017/0119137号明細書
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、落下させた動力工具が紐部材を介して高所作業場の引掛部に吊り下げられた状態になると、この吊り下げられた状態になったときの衝撃荷重によって動力工具本体のハウジングに対するストラップ202の取付部230および/または動力工具本体のハウジングが破損してしまうことがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、吊り下げられた状態になったときの衝撃荷重に耐えることができる動力工具およびフックを提供することである。
本開示の1つの特徴によると、動力工具は、フック本体と、フック本体を支持するフック支持部と、フック本体とフック支持部との間に、フック本体に付加される衝撃を圧縮を利用して吸収する衝撃吸収部とを有するフックを備えている。
したがって、例えば、落下させた動力工具が紐部材を介して高所作業場の引掛部に吊り下げられた状態になると、この動力工具に取り付けられたフックのフック支持部に対してフック本体が引き出される。このとき、フック本体にはフック支持部から離間する方向の衝撃荷重が付加されることになるが、衝撃吸収部が圧縮されるため、当該衝撃荷重を吸収できる。すなわち、吊り下げられた状態になったときの衝撃荷重に耐えることができる。
本開示の他の特徴によると、フック支持部は、動力工具本体に対して着脱可能に構成されている。
したがって、動力工具に対してフックを後付けできる。そのため、動力工具の販売前に、予め、フックを取り付けておく仕様のものと、動力工具の販売後にフックを取り付け可能となっている仕様のものと、動力工具を2種類の仕様に分けることができる。
本開示の他の特徴によると、フック支持部は、動力工具本体の一部から構成されている。
したがって、フック支持部の構成を簡素化できる。
本開示の他の特徴によると、フックは、フック本体と、フック本体を支持するフック支持部と、フック本体とフック支持部との間に、フック本体に付加される衝撃を圧縮を利用して吸収する衝撃吸収部とを有する。
したがって、上述した動力工具と同様の作用効果を得ることができる。
本開示の他の特徴によると、衝撃吸収部は、弾性部材から構成されている。
したがって、簡便な素材で衝撃荷重に耐えることができる。
本開示の他の特徴によると、弾性部材は、ゴムと、圧縮ばねとから構成されている。
したがって、衝撃の吸収を圧縮ばねで実施しつつ、仮に、圧縮ばねが全圧縮状態になってしまっても、引き続き、衝撃の吸収をゴムで実施できる。したがって、衝撃の吸収を確実に実施できる。
本開示の他の特徴によると、フック本体は、フック支持部に対して回動可能となっており、フック支持部に対するフック本体の回動の位置決めは、弾性部材の付勢力によってフック本体とフック支持部との一方に形成された凸部が他方に形成された凹部に嵌り込むことによって行われている。
したがって、フック本体の回動による切り替え(例えば、フック本体の収納状態と引き出し状態との切り替え)に節度感を持たすことができる。
本開示の他の特徴によると、フック本体は、第1の引掛部と、第1の引掛部と異なる形状の第2の引掛部とを有している。
したがって、フック本体を引っ掛ける相手となる引掛部の形状に合わせて第1の引掛部と第2の引掛部とを使い分けできる。例えば、第1の引掛部が略L字状に形成され、第2の引掛部が略リング状に形成されており、このフック本体を引っ掛ける相手となる相手部材が脚立であれば、第1の引掛部を使用することが好ましい。また、このフック本体を引っ掛ける相手となる相手部材が紐部材やカルビナであれば、第2の引掛部を使用することが好ましい。
本開示の他の特徴によると、第1の引掛部と、第2の引掛部とは、単一の線材の曲げ加工により形成されている。
したがって、第1の引掛部と第2の引掛部とを簡便に設けることができる。


本発明の第1実施形態に係るハンマードリルの側面図であり、フック本体が収納された状態を示している。 図1のハンマードリルの後面図である。 図1のハンマードリルにおいて、フック本体が引き出された状態を示している。 図3のハンマードリルの後面図である。 図1のフックの全体斜視図である。 図5の縦断面図である。 図6のVII-VII線断面図である。 図6のフックにおいて、フック本体が引き出された状態を示している。 本発明の第2実施形態に係るハンマードリルの側面図であり、フック本体が収納された状態を示している。 図9のハンマードリルの後面図である。 図9のXI-XI線断面図である。 従来技術に係るストラップの全体斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を、図1~8を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、動力工具の一例として、ハンマードリル1を例示する。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向を示している。すなわち、前の方向が、ハンマードリル1の先端方向(ドリルビット16が延びる方向)を示している。これらのことは、後述する第2実施形態においても同様である。
はじめに、ハンマードリル1と、このハンマードリル1のバッテリ装着部15に取り付けられるフック2とを個別に説明する。
最初に、ハンマードリル1から説明する(図1~4参照)。このハンマードリル1は、主として、その外郭を成している本体ハウジング10と、その下方に組み付けられたモータハウジング11と、本体ハウジング10とモータハウジング11とを跨ぐように後方に組み付けられたハンドグリップ14と、モータハウジング11とハンドグリップ14とを跨ぐように下方に組み付けられたバッテリ装着部15とから構成されている。
この本体ハウジング10の内部には、モータ(図示しない)の出力軸(図示しない)の回転力をドリルビット16に対する打撃力に変換する打撃機構(図示しない)と、モータの出力軸の回転力をドリルビットに対する回転力に変換する回転機構(図示しない)とが組み付けられている。このモータハウジング11の内部には、出力軸(図示しない)が上を向くようにモータ(図示しない)が組み付けられている。
このハンドグリップ14には、作業者が握り可能な握り部12が形成されている。また、このハンドグリップ14には、作業者が引き操作をすると、内部スイッチ(図示しない)がONするトリガ17が組み付けられている。このバッテリ装着部15には、電源となる2個のバッテリパック18が前後に沿って並ぶように装着されている。また、このバッテリ装着部15には、後述するフック2を取り付けるための2個のビス孔(図示しない)が形成されている。
そして、作業者がハンドグリップ14の握り部12を握った状態でトリガ17を引き操作すると、この引き操作にともなって動作する内部スイッチから電気的な信号がモータハウジング11の内部に組み付けられたコントローラ(図示しない)に入力される。これにより、モータの出力軸が回転するため、このモータの出力軸の回転力が打撃機構を介してドリルビット16に対する打撃力に変換され伝達される。そのため、ドリルビット16の打撃動作を実施できる。
これと同時に、このモータの出力軸の回転力が回転機構を介してドリルビット16に対する回転力に変換され伝達される。そのため、ドリルビット16の回転動作を実施できる。したがって、ドリルビット16に対して打撃力と回転力を付与できるため、石こう材等の穴開け作業を効率よく実施できる。ハンマードリル1は、このように構成されている。なお、これら本体ハウジング10、モータハウジング11、ハンドグリップ14およびバッテリ装着部15の記載が、特許請求の範囲に記載の「動力工具本体」に相当する。
次に、フック2を説明する(図5~8参照)。このフック2は、主として、フック本体20と、フック本体20を回動可能に支持するフック支持部30と、フック本体20とフック支持部30との間に介在されて圧縮して衝撃を吸収する衝撃吸収部(この実施形態では、弾性部材であり、ゴム35と圧縮ばね40)とから構成されている(図5~6参照)。
このフック本体20は、略L字状の第1の引掛部21と略リング状の第2の引掛部22と直線部23とが単一の線材(金属線材)の曲げ加工によって形成されている。この第1の引掛部21は、フック本体20の先端側に形成されている。この第2の引掛部22は、フック本体20の先端側と基端側との略中間領域(略中間部)に外側に向けて張り出すように形成されている。また、この直線部23の基端側には、第1のスプリングピン25が挿し込み可能となっている(図6参照)。また、この直線部23の先端側と基端側との略中間領域には、第2のスプリングピン26が挿し込み可能となっている。
このフック支持部30は、一端が開口31しており、他端が壁体32によって塞がれた略円筒部材から構成されている。このフック支持部30には、ビス50を挿し込み可能な2個の挿通孔30bを有する取付部30aが形成されている。この壁体32には、フック本体20を挿し込み可能な貫通孔32aが形成されている。また、この壁体32の外面には、上下方向に沿ったV字状(傾斜状)の第1の切欠溝32bと左右方向に沿ったV字状(傾斜状)の第2の切欠溝32cとが直交するように形成されている(図7参照)。
次に、フック2の組み立ての手順の一例を説明する。まず、フック支持部30の内部33に開口31からゴム35とワッシャ36と圧縮ばね40とを順に入れ込む作業を行う。次に、フック本体20の直線部23の基端側をフック支持部30の貫通孔32aとゴム35とワッシャ36と圧縮ばね40との順に挿し込んでいきフック支持部30の開口31から突き出す作業を行う。次に、突き出したフック本体20の直線部23の基端側にばね留め部24を挿し込む作業を行う。
次に、この挿し込んだばね留め部24とフック本体20の直線部23の基端側とが固着されるように第1のスプリングピン25を挿し込む作業を行う。次に、圧縮ばね40の付勢力に抗してフック支持部30からフック本体20の直線部23を引き出し、この引き出したフック本体20の直線部23に第2のスプリングピン26を挿し込む作業を行う。最後に、このフック本体20の直線部23の引き出しを解消し、第2のスプリングピン26をフック支持部30の第2の切欠溝32cに嵌め込む作業を行う。このような手順によってフック2が組み立てられる。
なお、組み立てられたフック2のフック支持部30の取付部30aの2個の挿通孔30bには、2個のビス50が挿し込まれ、この挿し込まれた2個のビス50は、バッテリ装着部15の2個のビス孔19に螺合されている。このようにしてバッテリ装着部15にフック2を取り付けることができる。すなわち、フック2のフック支持部30は、ハンマードリル1のバッテリ装着部15に対して着脱可能となっている。
このように取り付けられたフック2は、そのフック本体20が収納された状態(収納状態)となっている(図1~2、6参照)。そのため、このフック本体20に紐部材の一端を引っ掛けるとき、このフック本体20を引き出し状態(使用可能状態)に切り替える必要がある。その場合、まず、フック本体20をフック支持部30に対してフック本体20の軸回りに回動させる作業を行う。
すると、この直線部23の第2のスプリングピン26が圧縮ばね40の付勢力に抗してフック支持部30の第2の切欠溝32cの傾斜面を駆け上がり一般部32dに乗り上げる。さらに、このフック本体20をフック支持部30に対して軸回りに回動させる作業を行う。すると、この回動させた直線部23の第2のスプリングピン26が圧縮ばね40の付勢力によってフック支持部30の第1の切欠溝32bに嵌り込む。これにより、フック本体20を引き出し状態に切り替えることができる(図3~4、8参照)。
この記載が、特許請求の範囲に記載の「前記フック支持部に対する前記フック本体の回動の位置決めは、前記弾性部材の付勢力によって前記フック本体と前記フック支持部との一方に形成された凸部が他方に形成された凹部に嵌り込むことによって行われている」に相当する。なお、切り替えたフック本体20を収納状態に戻すためには、上述した切り替えの作業において、フック本体20をフック支持部30に対してフック本体20の軸回りに逆向きに回動させればよい。
続いて、フック2の作用効果を説明する。従来技術の説明と同様に、高所作業におけるハンマードリル1の落下防止の対策として、紐部材の一端をハンマードリル1に取り付けたフック2のフック本体20の第2の引掛部22に通した後に、この紐部材の両端を高所作業場の引掛部に固定できる。すなわち、ハンマードリル1に取り付けたフック2のフック本体20の第2の引掛部22と高所作業場の引掛部とを紐部材を介して繋げることができる。
そのため、例えば、手に持ったハンマードリル1を誤って落下させた場合でも、この落下させたハンマードリル1が紐部材を介して高所作業場の引掛部に吊り下げられた状態となる。したがって、ハンマードリル1が地面(地上)まで落下することを防止できる。なお、落下させたハンマードリル1が紐部材を介して高所作業場の引掛部に吊り下げられた状態になると、このハンマードリル1に取り付けられたフック2のフック支持部30に対してフック本体20が引き出される。
このとき、フック本体20にはフック支持部30から離間する方向の衝撃荷重が付加されることになるが、ゴム35と圧縮ばね40とが圧縮されるため、当該衝撃荷重を吸収できる。すなわち、吊り下げられた状態になったときの衝撃荷重に耐えることができる。したがって、フック2のフック支持部30および/またはハンマードリル1のバッテリ装着部15の破損を防止できる。また、ハンマードリル1の側面視において、フック2は、そのゴム35と圧縮ばね40との軸芯Xがハンマードリル1の重心Yを通るようにバッテリ装着部15に取り付けられている(図1、6参照)。そのため、ハンマードリル1が吊り下げられた状態になったときの衝撃荷重の吸収をスムーズに実施できる。
本発明の第1実施形態にハンマードリル1は、上述したように構成されている。この構成によれば、ハンマードリル1のバッテリ装着部15には、フック2が取り付けられている。このフック2は、主として、フック本体20と、フック本体20を支持するフック支持部30と、フック本体20とフック支持部30との間に、フック本体20に付加される衝撃を圧縮を利用して吸収する衝撃吸収部(ゴム35と圧縮ばね40)とから構成されている。そのため、上述したフック2の作用効果を得ることができる。すなわち、ハンマードリル1が吊り下げられた状態になったときの衝撃荷重に耐えることができる。したがって、フック2のフック支持部30および/またはハンマードリル1のバッテリ装着部15の破損を防止できる。
また、この構成によれば、フック2のフック支持部30は、ハンマードリル1のバッテリ装着部15に対して着脱可能となっている。そのため、ハンマードリル1に対してフック2を後付けできる。したがって、ハンマードリル1の販売前に、予め、フック2を取り付けておく仕様のものと、ハンマードリル1の販売後にフック2を取り付け(後付け)可能となっている仕様のものと、ハンマードリル1を2種類の仕様に分けることができる。
また、この構成によれば、フック2は、主として、フック本体20と、フック本体20を支持するフック支持部30と、フック本体20とフック支持部30との間に介在されて圧縮して衝撃を吸収する衝撃吸収部(ゴム35と圧縮ばね40)とから構成されている。そのため、上述したフック2の作用効果を得ることができる。
また、この構成によれば、衝撃吸収部は、弾性部材から構成されている。そのため、簡便な素材で衝撃荷重に耐えることができる。
また、この構成によれば、弾性部材は、ゴム35と圧縮ばね40とから構成されている。そのため、衝撃の吸収を圧縮ばね40で実施しつつ、仮に、圧縮ばね40が全圧縮状態になってしまっても、引き続き、衝撃の吸収をゴム35で実施できる。したがって、衝撃の吸収を確実に実施できる。
また、この構成によれば、フック本体20は、フック支持部30に対して回動可能となっている。また、フック本体20をフック支持部30に対して軸回りに回動させる作業を行うと、この回動させたフック本体20の直線部23の第2のスプリングピン26が圧縮ばね40の付勢力によってフック支持部30の第1の切欠溝32bに嵌り込む。これにより、フック本体20を引き出し状態に切り替えることができる。このことは、切り替えたフック本体20を収納状態に戻すときも同様である。そのため、このフック本体20の切り替えに節度感を持たすことができる。
また、この構成によれば、フック本体20は、第1の引掛部21と、第1の引掛部21と異なる形状の第2の引掛部22とを備えている。そのため、このフック本体20を引っ掛ける相手となる引掛部の形状に合わせて第1の引掛部21と第2の引掛部22とを使い分けできる。例えば、第1の引掛部21が略L字状に形成され、第2の引掛部22が略リング状に形成されており、このフック本体20を引っ掛ける相手となる相手部材が脚立であれば、第1の引掛部21を使用することが好ましい。また、このフック本体20を引っ掛ける相手となる相手部材が紐部材やカルビナであれば、第2の引掛部22を使用することが好ましい。
また、この構成によれば、第1の引掛部21と、第2の引掛部22とは、単一の線材の曲げ加工により形成されている。そのため、これら第1の引掛部21と第2の引掛部22とを簡便に設けることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図9~11を用いて説明する。この第2実施形態のハンマードリル101は、既に説明した第1実施形態のハンマードリル1と比較すると、取り付けられるフック102の形状を簡素化したものである。なお、以下の説明にあたって、第1実施形態で説明した部材と同一または均等な構成の部材には、図面において同一の符号を付すことで重複する説明は省略することとする。
フック102は、主として、フック本体20と、フック本体20を回動可能に支持するフック支持部30と、フック本体20とフック支持部30との間に圧縮を利用して衝撃を吸収する衝撃吸収部(この実施形態でも、弾性部材であり、ゴム35と圧縮ばね40)とから構成されている(図9~10参照)。なお、この第2実施形態のフック102のフック支持部30は、第1実施形態のそれとは異なり、略半円部材から構成されている(図11参照)。そのため、残りの略半円部分は、バッテリ装着部15に形成されることとなっている。この記載が、特許請求の範囲に記載の「前記フック支持部は、動力工具本体の一部から構成されている」に相当する。
本発明の第2実施形態にハンマードリル101は、上述したように構成されている。この構成によれば、第1実施形態のハンマードリル1と同様の作用効果を得ることができる。また、第2実施形態のフック102のフック支持部30の構成を、第1実施形態のそれより、簡素化できる。
なお、各実施形態に係るハンマードリル1、101にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。例えば、弾性部材は、圧縮ばね40とゴム35との組み合わせに限定されることなく、圧縮ばね40のみであっても構わないし、ゴム35のみであっても構わない。また、弾性部材は、各種の機械ばね、皿ばね、ウレタン等の単品またはこれらの任意の組み合わせでも構わない。
また、各実施形態に係るフック2、102にあっては、その第2の引掛部22がフック本体20の先端側と基端側との略中間領域に内側に向けて張り出すように形成されていても構わない。また、第1の引掛部21と第2の引掛部22との位置関係が逆でも構わない。すなわち、第2の引掛部22がフック本体20の先端側に形成され、第1の引掛部21がフック本体20の先端側と基端側との略中間領域に形成されていても構わない。
また、各実施形態では、弾性部材による圧縮を説明したが、エア、気体、液体等による圧縮であっても構わない。また、各実施形態では、動力工具の一例として、ハンマードリル1を例示したが、各種の電動工具、各種のエア工具、各種のエンジン工具等であっても構わない。
また、各実施形態では、第2のスプリングピン26はフック本体20の直線部23に設けられ、第1の切欠溝32b、第2の切欠溝32cおよび一般部32dはフック支持部30の壁体32に設けられる形態を説明した。しかし、これとは逆に、第1の切欠溝32b、第2の切欠溝32cおよび一般部32dをフック本体20の直線部23に設け、第2のスプリングピン26に相当するように凸部をフック支持部30の壁体32に設ける形態でも構わない。
1 ハンマードリル(動力工具)
2 フック
10 本体ハウジング
11 モータハウジング
12 握り部
14 ハンドグリップ
15 バッテリ装着部
16 ドリルビット
17 トリガ
18 バッテリパック
19 ビス孔
20 フック本体
21 第1の引掛部
22 第2の引掛部
23 直線部
24 ばね留め部
25 第1のスプリングピン
26 第2のスプリングピン
30 フック支持部
30a 取付部
30b 挿通孔
31 開口
32 壁体
32a 貫通孔
32b 第1の切欠溝
32c 第2の切欠溝
33 内部
35 ゴム(衝撃吸収部、弾性部材)
36 ワッシャ
40 圧縮ばね(衝撃吸収部、弾性部材)
50 ビス
X 軸芯
Y 重心

Claims (3)

  1. フック本体と、
    前記フック本体を支持するフック支持部と、
    前記フック本体と前記フック支持部との間に、前記フック本体に付加される衝撃を圧縮を利用して吸収する衝撃吸収部と、を有し、
    前記フック本体は、前記フック本体に前記衝撃が付加された際、前記フック支持部から前記フック本体自身の脱落を防止する留め部を備え、
    前記留め部および前記衝撃吸収部は、前記フック支持部に収容されるフックを備えており、
    動力工具本体の前部に前後方向に延出するビット装着部を備え、
    前記動力工具本体の後部に前記衝撃吸収部を備え、
    前記衝撃吸収部が前記衝撃を吸収する方向は、前記前後方向である動力工具。
  2. 請求項1に記載の動力工具であって、
    前記フック支持部は、前記動力工具本体に対して着脱可能に構成されている動力工具。
  3. 請求項1に記載の動力工具であって、
    前記フック支持部は、前記動力工具本体の一部から構成されている動力工具。

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