JP2011101889A - 熱間プレス成形部品およびその製造方法 - Google Patents

熱間プレス成形部品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011101889A
JP2011101889A JP2009257175A JP2009257175A JP2011101889A JP 2011101889 A JP2011101889 A JP 2011101889A JP 2009257175 A JP2009257175 A JP 2009257175A JP 2009257175 A JP2009257175 A JP 2009257175A JP 2011101889 A JP2011101889 A JP 2011101889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
less
plated steel
hot press
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009257175A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotatsu Kojima
啓達 小嶋
Kazuhito Imai
和仁 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2009257175A priority Critical patent/JP2011101889A/ja
Publication of JP2011101889A publication Critical patent/JP2011101889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

【課題】Zn系めっき鋼板を素材として熱間プレス成形により、所望の高強度および寸法精度を有するのみならず要求される部位に十分な付着量のめっき皮膜を有し、さらに安価な熱間プレス成形部品を提供する。
【解決手段】Zn系めっき鋼板1における第1の部分2の温度が500℃以下であり、かつ第2の部分3の温度がZn系めっき鋼板1の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下となるように、加熱し、第2の部分3の温度が素材鋼板のA変態点以上であるときにZn系めっき鋼板1に対するプレス成形を開始し、このプレス成形の途中もしくは完了後にZn系めっき鋼板1を臨界冷却速度以上の冷却速度で冷却することにより、熱間プレス成形部品5を製造する。第1の部分6が十分な付着量のめっき皮膜を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱間プレス成形部品およびその製造方法に関し、より具体的には、例えば、自動車の車体を構成するセンターピラーやサイドシルのレインフォースやインナーパネルに適用するのに好適な熱間プレス成形部品およびその製造方法に関する。
近年、地球温暖化ガスの排出量の削減のための軽量化、および衝突事故時の乗員の安全性の向上をともに図るために、自動車の構成部品の素材である鋼板にはよりいっそうの薄肉化および高強度化が強く要請されている。しかし、一般的に、鋼板を高強度化するに伴ってプレス成形性に代表される加工性が低下する。鋼板の高強度化および加工性を両立するための方法として、鋼板を焼入れ可能温度よりも高温にした状態でプレス成形を行い、プレス成形の途中または完了後に金型からの抜熱を利用して速やかに臨界冷却速度以上の冷却速度で急冷する、いわゆる熱間プレス成形法が知られている。
特許文献1には、特定の鋼組成を有するとともにアルミニウム被覆層を有する被覆鋼板に係る発明が開示されている。この発明に係る被覆鋼板は、熱間圧延後に冷間圧延が可能な、熱処理後に極めて高い機械強度を有し、アルミニウム被覆により高い耐食性を有する。
特許文献2には、鋼板を裁断して鋼板ブランクとし、鋼板ブランクの型打ちによって部品を成形し、型打ち前または型打ち後に腐食や鋼の脱炭に対する保護と潤滑機能とを確保する金属間化合物により表面を被覆し、その後に型打ち処理に必要であった鋼板の余剰部分を裁断によって除去することにより、表面及び内部の鋼を確実に保護する金属または金属合金により被覆された圧延鋼板、特に熱間圧延鋼板の帯材を型打ちすることによって極めて高い機械的特性値を有する成形部品を製造する方法に係る発明が開示されている。
また、特許文献3には、表層に加熱時の亜鉛の蒸発を防止するバリア層を備えた亜鉛または亜鉛系合金のめっき層を鋼板表面に有し、例えば自動車用の足廻り部品、シャ−シさらには補強部品等に用いられる熱間プレス用鋼板に係る発明が開示されている。特許文献3により開示された発明は、Al系めっき鋼板やZn系めっき鋼板を上述した熱間プレス成形に供するためのものである。
特許文献1〜3により開示されたいずれの発明においても、鋼材は加熱炉に装入されて加熱されることから鋼板全体が不可避的に加熱されるため、程度の差こそあれめっき皮膜の消失は避けられない。したがって、これらの発明によって、他の部品と重ね合わされた状態で電着塗装を行われるために電着塗膜が形成されない部分が不可避的に存在する、例えばセンターピラーのような部品を製造しようとすると、この部分の耐食性(本明細書では「合わせ部耐食性」という)が不足するおそれがある。
また、自動車の構成部品のなかには、必ずしも全体が高強度である必要がないものも少なくないとともに、部品の実際の製造工程では、成形加工後にさらに孔開け加工や端部の処理等がなされることも少なくなく、その場合は、孔開け加工等を行われる部位が高強度であると加工が難しくなる。しかし、これらの発明では、鋼材は加熱炉に装入されて加熱されることから鋼板全体が不可避的に加熱されるため、これらの問題を解決できない。
このため、成形品を部分的に高強度化するために、高周波加熱や、レーザービームあるいは電子ビームを用いて成形品を部分的に加熱する方法も知られている。例えば特許文献4には、特定の鋼組成を有する高周波焼入用鋼板を素板とする溶融亜鉛めっき鋼板を所定の形状に成形した後に、強度を向上させる部位にAr点以上1000℃以下の焼入温度で、望ましくは、焼入の際の加熱開始から焼入温度に到達し、その後350℃に冷却されるまでのヒートサイクルタイムを60秒間以下とする高周波焼入れを施すこと、すなわち所望の形状に成形した後に部分的に高周波焼入れを行うことによって成形品の高強度化を図る高周波焼入強化部材の製造方法に係る発明が開示されている。
しかし、特許文献4に記載された発明では、金型で拘束せずに成形品に部分的に高周波焼入れを行うため、最終製品の寸法精度が低下し易く、高い寸法精度を要求される、例えば自動車用部品の製造に適用することは容易ではない。
特許文献5には、隔壁により仕切られて雰囲気温度が異なる二つの領域を有する加熱炉の内部にブランクを装入することによりブランクに温度差を形成し、このブランクにプレス成形を行うことにより、部分的に特性が異なる熱間プレス成形品を製造する発明が開示されている。
また、特許文献6には、800〜1100℃に加熱した鋼板をプレス成形する際に、金型の内部や表面に設けた発熱体や冷却装置を用いて、この鋼板の一部分をその他の部分より150℃以上温度差をつけた状態でプレス成形することにより、部分的に強度が異なる複合部品を製造する発明が開示されている。
さらに、特許文献7には、誘導加熱や赤外線加熱を利用して、鋼板やAl系又はZn系めっき鋼板の一部分をAr点以上、残部を室温〜Ar点未満に加熱しておき、この一部分がオーステナイトを含む状態でプレス成形を開始することにより、形状精度に優れた高強度部品を製造する発明が開示されている。
特許文献5〜7により開示された発明によれば、部分的に温度差を形成された鋼板やめっき鋼板にプレス成形を行うことは可能である。
特開2000−38640号公報 特開2001−353548号公報 特開2003−73774号公報 特開2000−248338号公報 米国特許出願公開第2004/0112485号明細書 特開2005−161366号公報 特開2005−193287号公報
しかし、特許文献5〜7により開示された発明では、鋼板に十分な温度差を形成することは容易ではない。このため、特に、めっき鋼板に温度差を形成して熱間プレス成形を行おうとすると、めっき皮膜を十分に残したい部分のめっきの付着量が減少することは避けられず、合わせ部耐食性のような厳しい耐食性を要求される、例えば自動車用部品を製造することは難しい。
また、特許文献5により開示された発明を実施するには加熱炉自体やその制御装置を改造する必要があり、特許文献6により開示された発明を実施するにはプレス金型を改造する必要があり、さらに、特許文献7により開示された発明を実施するには誘導加熱装置や赤外線加熱装置が必要になる。このため、特許文献5〜7により開示された発明を実施するには相応にコストが嵩み、低廉であることも要求される、例えば自動車用部品を製造するには適さない。
本発明は、このような従来の技術が有する課題に鑑みてなされたものであり、Zn系またはAl系のめっき鋼板を素材として熱間プレス成形により熱間プレス成形部品を製造する際に、所望の高強度および寸法精度を有するのみならず要求される部位に十分な付着量のめっき皮膜を有し、さらには低廉なコストで製造可能であることから、例えばセンターピラーのレインフォースやインナーパネル等の自動車部品に適用するのに好適な熱間プレス成形部品と、その製造方法とを提供することである。
本発明は、熱間プレス成形部品における合わせ部耐食性を確保したい部位を構成する、Zn系またはAl系のめっき鋼板の第1の部分と、このめっき鋼板における第1の部分を除いた残余の第2の部分との間に大きな温度差が生じるようにこのめっき鋼板を加熱してからプレス成形および急冷を行うこととすれば、加熱温度が大幅に低下した第1の部分により構成される部分におけるめっき皮膜が十分な付着量で残存するとともに所望の高強度および成形性(寸法精度)を得られる熱間プレス成形部品を製造できる、という技術思想に基づくものである。
本発明は、Zn系またはAl系のめっき鋼板を、このめっき鋼板における一または複数の部位からなる第1の部分の温度が500℃以下であり、かつこの第1の部分を除く第2の部分の温度がめっき鋼板の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下であるように、加熱し、第2の部分の温度が素材鋼板のA変態点以上であるときにこのめっき鋼板に対するプレス成形を開始し、このプレス成形の途中もしくは完了後にこのめっき鋼板のすくなくとも第2の部分を急速冷却して、この第2の部分の硬さを第1の部分より高くすることを特徴とする熱間プレス成形部品の製造方法である。
この本発明に係る熱間プレス成形部品の製造方法では、めっき鋼板は、第1の部分に、加熱されためっき鋼板の温度の上昇を抑制することができる温度上昇抑制部材を、接触または近接させて配置してから、温度上昇抑制部材を配置されためっき鋼板を加熱炉に装入することによって、加熱されることが好ましい。この場合に、温度上昇抑制部材は、単位面積当りの熱容量がめっき鋼板の素材鋼板の熱容量よりも大きい部材により構成される遮熱体、又は断熱体であることが例示される。
これらの本発明に係る熱間プレス成形部品の製造方法では、第1の部分は、めっき鋼板の長手方向の少なくとも一方の端部に形成されることが例示される。
これらの本発明に係る熱間プレス成形部品の製造方法では、第1の部分は、熱間プレス成形部品において片面あたり40g/m以上の付着量のめっき皮膜が存在することを要求される部分を構成する部分であることが好ましい。
別の観点からは、本発明は、Zn系またはAl系のめっき鋼板を素材とするとともに、一または複数の部位からなる第1の部分と、この第1の部分を除く第2の部分とからなる熱間プレス成形部品であって、第1の部分は、780MPa未満の強度を有するとともに、40g/m以上の付着量のめっき皮膜を有し、かつ、第2の部分は、1180MPa以上の引張強度を有することを特徴とする熱間プレス成形部品である。
この本発明に係る熱間プレス成形部品では、第1の部分は、長手方向の少なくとも一方の端部に形成されることが好ましい。
この本発明に係る熱間プレス成形部品では、第1の部分は、合わせ部耐食性を要求される部分であることが好ましい。
これらの本発明では、素材鋼板は、C:0.08%以上0.45%以下、Si:0.5%以下、Mn:0.5%以上3.0%以下、P:0.05%以下、S:0.05%以下、Al:1%以下、N:0.01%以下、Cr:0.1%以上0.5%以下、Ti:0.001%以上0.1%以下、B:0.0002%以上0.004%以下、必要に応じて、Ni:2%以下、Cu:1%以下、Mo:1%以下、V:1%以下、Nb:1%以下のいずれか1種以上を含有する鋼組成であることが好ましい。
これらの本発明では、めっき鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板(以下、「GA鋼板」という)、または溶融亜鉛めっき鋼板(以下、「GI鋼板」という)であることが例示される。
本発明によれば、Zn系またはAl系のめっき鋼板を素材として熱間プレス成形により熱間プレス成形部品を製造する際に、所望の高強度および寸法精度を有するのみならず要求される部位に十分な付着量のめっき皮膜を有し、さらには低廉なコストで製造可能であることから、例えばセンターピラーのレインフォースやインナーパネルに適用するのに好適な熱間プレス成形部品と、その製造方法とが提供される。
図1(a)は、温度差形成工程の一例を示す説明図であり、図1(b)は、本発明の製造方法により製造される熱間プレス成形品の一例を示す説明図である。 図2は、実施例の熱間プレス成形部品の適用例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る熱間プレス成形部品およびその製造方法を実施するための形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の説明では、めっき鋼板がZn系めっき鋼板である場合を例にとるが、本発明は、この場合に限定されるものではなく、Al系めっき鋼板についても同様に適用可能である。
図1(a)は、後述する温度差形成工程の一例を示す説明図であり、図1(b)は、本発明の製造方法により製造される熱間プレス成形部品5の一例を示す説明図である。
本発明の製造方法は、Zn系めっき鋼板に温度差を形成する温度差形成工程と、この温度差を形成されたZn系めっき鋼板に熱間プレス成形を行うプレス成形工程とを有するので、これらの工程を順次説明する。
[温度差形成工程]
図1(a)に示すように、本発明では、はじめに、Zn系めっき鋼板1を、Zn系めっき鋼板1における一または複数の部位からなる第1の部分2の温度が500℃以下であり、かつ第2の部分3の温度がZn系めっき鋼板1の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下である温度差を生じるように、加熱する。
まず、本発明で用いるZn系めっき鋼板1は、GA鋼板またはGI鋼板のいずれであってもよい。GA鋼板、GI鋼板のいずれもこの種のものとして慣用されるものであればよい。たとえば、GA鋼板の場合、Fe含有量:8%以上15%以下、Al含有量:0.08%以上0.3%以下、付着量が片面当り30g/m以上60g/m以下であることが例示され、GI鋼板の場合、Al含有量:0.08%以上0.5%以下、付着量が片面当り30g/m以上90g/m以下であることが例示される。後述するように、プレス成形後の第1の部分に40g/m以上のめっき皮膜を有するプレス成形部品を得るには、めっき付着量が45g/m以上であるのが好ましい。
Zn系めっき鋼板1の素材鋼板の組成を以下に説明する。
(C:0.08〜0.45%)
Cは、鋼板の焼入れ性を高め、かつ焼入れ後、強度を主に決定する非常に重要な元素である。さらにAc点を下げ、焼入れ処理温度の低温化を促進する元素である。しかしC含有量が0.08%未満では、その効果は十分ではなく、一方でC含有量が0.45%を超えると焼入れ部の靱性劣化が著しくなる。より望ましいC含有量の下限は0.16%、上限は0.35%である。
(Si:0.5%以下)
Siは、鋼の高強度化及び焼入れ性の向上に有効な元素である。ただし過度に含有すると、めっき品質に影響を及ぼしうるので、0.5%以下とするのが好ましい。
(Mn:0.5〜3.0%)
Mnは、鋼板の焼入れ性を高め、かつ焼入れ後、強度を安定して確保するために、非常に効果のある元素である。さらにAc点を下げ、焼入れ処理温度の低温化を促進する元素である。しかしMn含有量が0.5%未満ではその効果は十分ではなく、一方でMn含有量が3.0%を超えるとその効果は飽和し、さらに焼入れ部の靱性劣化を招く。より望ましいMn含有量は0.8%以上2.0%以下である。
(P:0.05%以下)
Pは、鋼の高強度化及び焼入れ性の向上の効果があるが、一方で、多量に含有すると鋼の延性を低下させたり、めっき品質に影響を及ぼし得る。そこで、P含有量は0.05%以下であり、好ましくは0.015%以下である。
(S:0.05%以下)
Sは、鋼の高強度化及び焼入れ性の向上の効果があるが、一方で、多量に含有すると介在物の形成により鋼を脆化させたり等の悪影響も生じ得る。そこで、S含有量は0.05%以下とする。
(Al:1%以下)
Alは、製鋼時の脱酸に使用される元素である。また、Alを含有することにより、A点を上昇させ、加熱時のフェライトとオーステナイトの分率、すなわち冷却後の強度を調整することができる。しかし、Al含有量が1%を超えると、A点が高くなりすぎてオーステナイトが得られなくなるため、上限を1%とする。
(N:0.01%以下)
Nは、Tiと結合してTiNを形成するが、Nを多量に含有するとTiNが増加し過ぎ、靱性を劣化させる。このため、N含有量は0.01%以下とする。
(Cr:0.1〜0.5%)
Crは、鋼板の焼入れ性を高め、かつ焼入れ後、強度を安定して確保するために効果のある元素である。しかし、Cr含有量が0.1%未満であるとその効果は十分ではなく、一方でCr含有量が0.5%を超えるとその効果は飽和し、いたずらにコスト増を招く。より望ましいCr含有量は、0.15%以上0.30%以下である。
(Ti:0.001〜0.1%)
Tiは、Nと結合しTiNを形成するので、BがNと結合するのを防ぐため有用な元素である。また、析出強化により第1の部分の強度を上昇させる。しかしTi含有量が0.001%%未満ではその効果は十分ではなく、一方でTi含有量が0.1%を超えるとその効果は飽和し、いたずらにコスト増を招く。
(B:0.0002〜0.004%)
Bは、鋼板の焼入れ性を高め、かつ焼入れ後、強度の安定確保効果をさらに高める重要な元素である。しかしB含有量が0.0002%未満ではその効果は十分ではなく、一方でB含有量が0.004%を超えるとその効果は飽和し、かつコスト増を招く。より望ましいB含有量は0.0005%以上0.0025%以下である。
さらに、任意元素として、Ni:2%以下、Cu:1%以下、Mo:1%以下、V:1%以下、Nb:1%以下のいずれか1種以上を含有してもよい。これらの元素も、鋼板の焼入れ性を高め、かつ焼入れ後、強度の安定確保に効果の有る元素であり、1種または2種以上含有する。しかしそれぞれ上限値を越えて含有させてもその効果は小さく、かえってコスト増を招くため、各合金元素の含有量は上述の範囲とする。また、上記効果を確実に得るためには、上記任意元素を合計で0.2%以上含有することが好ましい。
本発明における「第1の部分2」とは、熱間プレス成形部品5における合わせ部耐食性を確保したい部位、すなわち概ね40g/m以上の付着量のめっき皮膜が存在することを要求される部位6を構成する部分であり、「第2の部分3」とは、Zn系めっき鋼板1におけるこの第1の部分2を除いた残余の部分である。第1の部分2は、図1(a)に例示するようにZn系めっき鋼板1における一の部位により構成されていてもよいし、あるいはこれとは異なりZn系めっき鋼板1における複数の部位により構成されていてもよい。
第1の部分2としては、図1(a)に示すように、Zn系めっき鋼板1の長手方向の少なくとも一方の端部であることが例示される。これにより、熱間プレス成形部品5がセンターピラーのレインフォースやインナーパネルである場合には、サイドシルと重ね合わされて溶接される場合における合わせ部耐食性を十分に確保できる。また、熱間プレス成形部品がサイドシルのレインフォースやインナーパネルである場合には、サイドシルの前端部側や後端部側を低強度化できるとともに前端部側および後端部側の間の部分を高強度化できるので、前面衝突または後面衝突の際には低強度化された前端部側や後端部側により衝突エネルギーを効果的に吸収することができるとともに、側面衝突の際には高強度化された前端部側および後端部側の間の部分により客室の変形量を抑制することができる。
本発明では、第1の部分2の温度を500℃以下とする。第1の部分2の温度が500℃以下でないと、第1の部分2のめっき皮膜を十分な付着量で残存させることができなくなるおそれがある。
また、第2の部分3の温度は、Zn系めっき鋼板1の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下とする。第2の部分2の温度がZn系めっき鋼板1の素材鋼板のA変態点未満であると、十分な引張強度を確保することができなくなり、一方第2の部分2の温度が1100℃を超えると、第2の部分3におけるめっき付着量の減少が著しくなり、熱間プレス成形部品5全体として要求される耐食性を確保することが難しくなる。
このような温度差をZn系めっき鋼板1に形成することができる手段であれば、如何なる手段によってZn系めっき鋼板1を加熱してもよく、特定の手段には限定されないが、例えば、(a)図1(a)に例示するように、第1の部分2に、加熱されたZn系めっき鋼板1の温度の上昇を抑制することができる温度上昇抑制部材4を、接触または近接させて配置してから、温度上昇抑制部材4を配置されたZn系めっき鋼板1を加熱炉に装入することが好ましい。
本実施の形態では、温度上昇抑制部材4として、図1(a)に示すように、単位面積当りの熱容量がZn系めっき鋼板7の素材鋼板の熱容量よりも大きい遮熱体4a、4bを用いた。ここで、遮熱体4a、4bとしては、例えばSUS304からなるブロックを用いることが例示される。
また、このような温度上昇抑制部材4を用いる場合の加熱炉は、例えばマッフル型加熱炉のような、Zn系めっき鋼板1及び温度上昇抑制部材4をそれらの外部から輻射又は伝熱によって加熱する形式の加熱炉や、Zn系めっき鋼板1及び温度上昇抑制部材4を火炎により加熱する形式の加熱炉であることが望ましい。このような加熱炉を用いる場合には、温度上昇抑制部材4を第1の部分2に接触させずに近接させて配置することによっても、上述した温度差をZn系めっき鋼板1に形成することができる。
温度上昇抑制部材4は、遮熱体4a、4bに限定されるものではなく、公知の断熱材からなる断熱体により代用してもよい。
Zn系めっき鋼板1に上述した温度差を形成するには、温度上昇抑制部材4を配置されたZn系めっき鋼板1を加熱炉に装入する代わりに、高強度化したい部分のみが加熱されるように、この部分だけに通電されるような通電加熱法を適用したり、或いは誘導加熱等他の方法によってもよい。
このようにして、温度差形成工程により、Zn系めっき鋼板1は500℃以下であり、かつ第2の部分3の温度がZn系めっき鋼板1の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下となる温度差を生じるように、加熱される。
[プレス成形工程]
次に、図1(a)を参照しながら説明した温度差形成工程において第1の部分2および第2の部分3の間に温度差を形成されたZn系めっき鋼板1の第2の部分3の温度が素材鋼板のAc変態点以上であるときにZn系めっき鋼板1に対するプレス成形を開始する。一般的には、上述した加熱手段によってZn系めっき鋼板1を加熱した後に直ちにこのZn系めっき鋼板1をプレス装置に移載してプレス成形を開始することが好ましい。
プレス成形の手法等は、熱間プレス成形において慣用される手法により行えばよく、このような手法は当業者にとっては自明であるので、この説明は省略する。
そして、このプレス成形の途中もしくは完了後に、金型による抜熱によってZn系めっき鋼板1のすくなくとも第2の部分を急速冷却して、第2の部分の硬さを第1の部分より高くする。すなわち、フェライトとオーステナイトの2相またはオーステナイト単相状態に加熱された第2の部分を急速冷却し,オーステナイトをマルテンサイトやベイナイト等の低温変態硬質相に変態させる。そのための冷却速度は鋼板の成分、加熱温度と目的とする製品硬さに合わせて適宜選択できるものであり、たとえば金型温度や成形部品の成形下死点で保持時間によって調整可能なものである。このようにして、図1(b)に例示される熱間プレス成形部品5を製造する。
このようにして製造される熱間プレス成形部品5は、Zn系めっき鋼板1を素材とするとともに、一または複数の部位からなる第1の部分6と、この第1の部分6を除く第2の部分7とを有する。なお、熱間プレス成形部品5は、第1の部分6と第2の部分7とにより構成される場合に限定されるものではなく、第1の部分6および第2の部分7には含まれない部分をも有していてもよい。
第1の部分6は、熱間プレス成形時における温度が上述したように低く抑制されているため、780MPa未満の強度を有するとともに、例えばZn系めっき鋼板のめっき付着量45g/m程度であった場合、40g/m以上の付着量のめっき皮膜を有することができる。
これに対し、第2の部分7は、熱間プレス成形時における温度がZn系めっき鋼板1の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下であるので、ビッカース硬さ350以上を有する。
このように、本発明によれば、熱間プレス成形部品5における耐食性を十分に確保したい部位6を構成する第1部分2と第2の部分3とに大きな温度差が生じるようにZn系めっき鋼板1に温度差を形成してから熱間プレス成形を行うので、加熱温度を大幅に低下した第1の部分2のめっき皮膜を十分な付着量で確実に残存させることができ、これにより、所望の高強度および成形性(寸法精度)を有するとともに、第1の部分6に対する耐食性が十分に確保された熱間プレス成形部品5を製造することができるようになる。
また、この熱間プレス成形部品5は、特許文献5により開示されるような加熱炉自体やその制御装置の改造や、特許文献6により開示されるようなプレス金型の改造、さらには特許文献7により開示されるような誘導加熱装置や赤外線加熱装置の追加を必要とせずに、安価に製造できる温度上昇抑制部材4を用いるだけで、製造できるので、極めて低コストで製造することもできる。
したがって、この熱間プレス成形部品5は、例えばセンターピラーのレインフォースやインナーパネル等の自動車部品に適用するのに好適である。
なお、以上の説明では、図1(b)に示すように、第1の部分6および第2の部分7が、熱間プレス成形部品5の長手方向に並んで形成される場合を例にとった。しかし、本発明はこの形態に限定されるものではなく、第1の部分6および第2の部分7の形成位置には、熱間プレス成形部品5に求める特性に応じて様々な変更例がある。
例えば、(i)図1(b)に示す熱間プレス成形部品5におけるハット状断面の左右のフランジ5a、5bを第1の部分とすることによってこの部分の合わせ部耐食性およびスポット溶接部の耐遅れ破壊性を向上するとともに、それ以外の部分を第2の部分7とすることにより熱間プレス成形部品5の強度を高めることや、(ii)図1(b)に示す熱間プレス成形部品5の長手方向に第1の部分6および第2の部分7を交互に複数連続して形成することにより、この長手方向へ衝撃荷重を負荷された場合の衝撃エネルギーの吸収量を高めること、(iii)図1(b)に示す熱間プレス成形部品5のハット状断面の肩部(コーナー部)を第1の部分とするとともにそれ以外の部分を第2の部分7とすることにより熱間プレス成形部品5の曲げ強度やねじり強度を高めることも可能である。
実施例を参照しながら、本発明をより具体的に説明する。
本実施例では、図1(a)に示すようにして図1(b)に示す熱間プレス成形部品5を製造した。
素材鋼板として、板厚が1.6mmである熱間プレス用鋼板を用いた。素材鋼板は、C:0.2%、Si:0.2%、Mn:1.3%、P:0.01%、S:0.002%、Al:0.04%、Cr:0.2%、Ti:0.020%、B:0.0015%、N:0.0025%,残部Feおよび不純物からなる鋼組成を有する。
めっきを施していない焼鈍鋼板(以下、「裸鋼板」という)、溶融亜鉛めっきを施したGI鋼板および合金化溶融亜鉛めっきを施したGA鋼板の3種類を用いた。GI鋼板の両表面には、片面当りの付着量が45g/mであるとともに化学成分がAl:0.4%、残部Znおよび不純物からなるめっき層が設けられている。また、GA鋼板の両表面には、片面あたりの付着量が45g/mであるとともに化学成分がFe:12%、Al:0.3%、残部Znおよび不純物からなるめっき層が設けられている。
これらの裸鋼板、GI鋼板およびGA鋼板から、幅100mm、長さ300mmの矩形のブランク1を切り出し、このブランク1を用いて熱間プレス成形を行った。
熱間プレス成形におけるブランク1の加熱は、ブランク1の長手方向の一方の端部50mmの部分を2つの遮熱ブロック4a、4b(SUS304製、厚さ3mm、幅120mm、長さ70mm)により挟んだ状態でこのブランク1をマッフル型加熱炉に装入することにより、行った。
具体的には、図1(a)に示すように、室温でブランク1を下方に配置された遮熱ブロック4aの上に載置し、さらにこのブランク1の上に遮熱ブロック4bを搭載した。そして、ブランク1の長手方向の一方の端部の上下に配置された一対の遮熱ブロック4a、4bをトングスで挟んで持ち上げてマッフル型加熱炉の内部に移動させ、マッフル型加熱炉の床から鉛直方向へ向けて配置されたピンにより点接触で遮熱ブロック4a、4bおよびブランク1を支持した。そして、加熱炉の扉を閉めてブランク1を加熱した。ブランク1を加熱炉に装入してから5分間経過した時点で加熱炉の扉を開け、トングスでブランク1を掴み、加熱炉外に取り出した。このとき、遮熱ブロック4a、4bは加熱炉内に放置した。
加熱炉から取り出したブランク1はただちにプレス成形され、図1(b)に示すハット形状断面を有するビーム状の熱間プレス成形部品5を製造した。プレス成形には油圧プレス機を用い、成形下死点で加圧したまま30秒間保持した。下死点保持の間に、ブランク1は、成形金型への伝熱により急冷され、成形金型からの取り出し温度は200℃以下であった。なお、成形前の金型温度は室温とした。
図1(b)には、この熱間プレス成形部品5の各部寸法を示す。なお、図1(b)における第1の部分6は図1(a)に示す遮熱ブロック4a、4bにより覆われていた部分を示し、第2の部分7は遮熱ブロック4a、4bにより覆われていなかった部分を示す。
マッフル型加熱炉に装入してから5分間経過した時点におけるブランク1の長手方向端部(図1(a)における第1の部分2)の温度と、長手方向中央部(図1(a)における第2の部分3)の温度とを、裸鋼板に熱電対を取り付けて事前に測定した。測定結果を表1にまとめて示す。
Figure 2011101889
表1に示すように、遮熱ブロック4a、4bを用いないと、端部(第1の部分2)および中央部(第2の部分3)のいずれもが略同じ温度に高温に加熱されるのに対し、遮熱ブロック4a、4bを用いることにより、遮熱ブロック4a、4bに挟まれた端部(第1の部分2)の温度が500℃以下であり、かつ中央部(第2の部分3)の温度が素材鋼板のA変態点以上1100℃以下となる温度差を形成されて、ブランク1が加熱されることがわかる。
そして、表2に示すように、裸鋼板、GI鋼板およびGA鋼板の3種のブランク1について、加熱炉設定温度(900℃または1000℃の2水準)、および遮熱ブロック4a、4bの使用(有無)の条件で、上述した熱間プレス成形を行った。
Figure 2011101889
この熱間プレス成形により得た熱間プレス成形部品5について、端部(第1の部分6)および中央部(第2の部分7)において、硬さ測定、外観観察、テープ剥離試験およびZn付着量測定を行った。結果を表3にまとめて示す。
Figure 2011101889
表3に示すように、熱間プレス成形部品5の硬さは、遮熱ブロック4a、4bを使用しない試験番号3では、端部(第1の部分6)および中央部(第2の部分7)のいずれもビッカース硬さが465〜485HV(引張強度換算で約1600MPa)と高強度になった。これに対し、遮熱ブロック4a、4bを使用した試験番号1、2、4〜6では、中央部(第2の部分7)は高強度であるものの、端部(第1の部分6)は素材鋼板と同程度の硬さのままであった。
そして、試験番号1の端部(第1の部分6)は、Zn付着量が加熱前と同等であり、加熱前のGA鋼板と同等の耐食性能を有することがわかる。すなわち、この端部は、他の鋼板部品と重ね合わせて組み立てる場合における合わせ部耐食性を十分に有していることがわかる。
試験番号2は、試験番号1に対して加熱温度を高くした本発明例であり、試験番号1とほぼ同じ硬さが得られている。試験番号2の端部(第1の部分6)はZn付着量が加熱前と同等であり、加熱前のGA鋼板と同等の耐食性能を有することがわかる。中央部(第2の部分7)は、外観に白い斑点があらわれ、テープ付着物は試験番号1より多かった。また、Zn付着量が減少していた。しかし、酸化スケールの発生や脱落等はなくプレス成形には問題がなかった。
試験番号3の端部(第1の部分6)は、Zn付着量が加熱前よりも16%程度減少しているため、平板での塗装耐食性は実用上十分であるものの、合わせ部耐食性の劣化が懸念される。
試験番号4、5は、GI鋼板を用いて試験番号1、2と同じ条件の試験をしたものである。硬さについては、試験番号1,2と同じ結果が得られている。中央部(第2の部分6)は,試験番号1、2より白みが強い茶褐色を呈しており、テープ付着物は若干多い。一方、端部(第2の部分6)のZn付着量は、加熱前と同等であり、加熱前のGI鋼板と同等の耐食性を有することがわかる。
試験番号6の中央部(第2の部分7)は、酸化スケールが多量に発生しており、塗装耐食性が劣り、スポット溶接ができない。また、熱間成形時に酸化スケールが脱落し、金型上に残留していた。
以上の実施例から理解されるように、本発明によれば、Zn系めっき鋼板1を素材とするとともに、軟質であってかつ合わせ部耐食性に非常に優れる第1の部分6と、高強度である第2の部分7とを併せ持つ熱間プレス成形部品5を製造することができる。
図2は、実施例の熱間プレス成形部品5−1、5−2の適用例を模式的に示す説明図である。
図2に示すように、自動車車体を構成するセンターピラーのレインフォースやインナーパネルにこの熱間プレス成形部品5−1を適用して、軟質な第1の部分6が車体下部に位置するとともに高強度の第2の部分7が車体上部に位置するようにして熱間プレス成形部品5−1をセンターピラーのレインフォースやインナーパネルとして配置する。これにより、自動車の側面衝突時には第1の部分6が適度に変形して衝撃エネルギーを吸収するとともに第2の部分7が客室の変形(特に搭乗者の頭部付近における室内側への倒れ込み変形)を抑制することができる。また、車体下部は腐食が厳しい部位であり、特にセンターピラーの下部のサイドシルとの結合部は合わせ部耐食性が要求されるが、本発明例のようにその結合部が第1の部分6により構成されているので極めて有効である。
また、別の例として、図2に示すように、自動車車体を構成するサイドシルのレインフォースやインナーパネルに熱間プレス成形部品5−2を適用して、軟質な第1の部分6を車両の前端側または/および後端側に配置し、その間に第2の部分7を配置することにより、前面衝突または後面衝突時には第1の部分6が効果的に衝突エネルギーを吸収するとともに、側面衝突時には第2の部位7が客室の変形を抑制することができる。
1 Zn系めっき鋼板
2 第1の部分
3 第2の部分
4a、4b 遮熱体
5、5−1、5−2 熱間プレス成形部品
5a、5b フランジ
6 第1の部分
7 第2の部分

Claims (8)

  1. Zn系またはAl系のめっき鋼板を、該めっき鋼板における一または複数の部位からなる第1の部分の温度が500℃以下であり、かつ該第1の部分を除く第2の部分の温度が前記めっき鋼板の素材鋼板のA変態点以上1100℃以下であるように、加熱し、前記第2の部分の温度が前記素材鋼板のA変態点以上であるときに該めっき鋼板に対するプレス成形を開始し、該プレス成形の途中もしくは完了後に該めっき鋼板のすくなくとも前記第2の部分を急速冷却して、該第2の部分の硬さを前記第1の部分より高くすることを特徴とする熱間プレス成形部品の製造方法。
  2. 前記めっき鋼板は、前記第1の部分に、加熱された当該めっき鋼板の温度の上昇を抑制することができる温度上昇抑制部材を、接触または近接させて配置してから、該温度上昇抑制部材を配置された該めっき鋼板を加熱炉に装入することによって、加熱される請求項1に記載された熱間プレス成形部品の製造方法。
  3. 前記温度上昇抑制部材は、単位面積当りの熱容量が前記めっき鋼板の素材鋼板の熱容量よりも大きい部材により構成される遮熱体、又は断熱体である請求項2に記載された熱間プレス成形部品の製造方法。
  4. 前記第1の部分は、熱間プレス成形部品において片面あたり40g/m以上の付着量のめっき皮膜が存在することを要求される部分を構成する部分である請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された熱間プレス成形部品の製造方法。
  5. 前記素材鋼板は、質量%で、C:0.08〜0.45%、Si:0.5%以下、Mn:0.5〜3.0%、P:0.05%以下、S:0.05%以下、Al:1%以下、N:0.01%以下、Cr:0.1〜0.5%、Ti:0.001〜0.1%、B:0.0002〜0.004%、必要に応じてNi:2%以下、Cu:1%以下、Mo:1%以下、V:1%以下、Nb:1%以下のいずれか1種以上を含有する鋼組成である請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された熱間プレス成形部品の製造方法。
  6. 前記めっき鋼板は合金化溶融亜鉛めっき鋼板である請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された熱間プレス成形部品の製造方法。
  7. 前記めっき鋼板は溶融亜鉛めっき鋼板である請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された熱間プレス成形部品の製造方法。
  8. Zn系またはAl系のめっき鋼板を素材とするとともに、一または複数の部位からなる第1の部分と、該第1の部分を除く第2の部分とからなる熱間プレス成形部品であって、
    前記第1の部分は、ビッカース硬さ250未満であるとともに、40g/m以上の付着量のめっき皮膜を有し、かつ
    前記第2の部分は、ビッカース硬さ350以上であることを特徴とする熱間プレス成形部品。
JP2009257175A 2009-11-10 2009-11-10 熱間プレス成形部品およびその製造方法 Pending JP2011101889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257175A JP2011101889A (ja) 2009-11-10 2009-11-10 熱間プレス成形部品およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257175A JP2011101889A (ja) 2009-11-10 2009-11-10 熱間プレス成形部品およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011101889A true JP2011101889A (ja) 2011-05-26

Family

ID=44192480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009257175A Pending JP2011101889A (ja) 2009-11-10 2009-11-10 熱間プレス成形部品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011101889A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102500675A (zh) * 2011-10-13 2012-06-20 北京航空航天大学 一种钛合金薄壁零件热成形工装及加工方法
CN103886125A (zh) * 2014-01-17 2014-06-25 北京印刷学院 一种钛合金热复合成形数值模拟方法
CN104160045A (zh) * 2012-03-09 2014-11-19 株式会社神户制钢所 冲压成形品的制造方法和冲压成形品
CN106232254A (zh) * 2014-04-23 2016-12-14 杰富意钢铁株式会社 热冲压成形品的制造方法以及热冲压成形品
KR20180111765A (ko) * 2015-10-15 2018-10-11 오토메이션, 프레스 앤드 툴링, 에이.피.앤드 티. 악치에볼라그 프레스 경화 부품 생산을 위한 부분 방사선 가열 방법 및 그러한 생산을 위한 장치
JP2019013936A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 東亜工業株式会社 プレス成形品の製造方法
CN115821167A (zh) * 2022-12-01 2023-03-21 宁波祥路中天新材料科技股份有限公司 一种超高强鞍座板及其制造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161366A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Nippon Steel Corp 鋼板のプレス成形方法及び装置
JP2006022395A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Nippon Steel Corp 耐食性に優れた高強度焼き入れ成形体およびその製造方法
JP2006212690A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Nippon Steel Corp 金属板材の熱間プレス成形方法およびその装置
JP2009061473A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 高強度部品の製造方法
JP2010180428A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toyota Motor Corp 高強度焼き入れ成形体及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161366A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Nippon Steel Corp 鋼板のプレス成形方法及び装置
JP2006022395A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Nippon Steel Corp 耐食性に優れた高強度焼き入れ成形体およびその製造方法
JP2006212690A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Nippon Steel Corp 金属板材の熱間プレス成形方法およびその装置
JP2009061473A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 高強度部品の製造方法
JP2010180428A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toyota Motor Corp 高強度焼き入れ成形体及びその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102500675A (zh) * 2011-10-13 2012-06-20 北京航空航天大学 一种钛合金薄壁零件热成形工装及加工方法
CN104160045A (zh) * 2012-03-09 2014-11-19 株式会社神户制钢所 冲压成形品的制造方法和冲压成形品
CN104160045B (zh) * 2012-03-09 2016-03-30 株式会社神户制钢所 冲压成形品的制造方法和冲压成形品
EP2824195A4 (en) * 2012-03-09 2016-04-06 Kobe Steel Ltd METHOD FOR MANUFACTURING PRESS PRODUCT AND PRESS PRODUCT
CN103886125A (zh) * 2014-01-17 2014-06-25 北京印刷学院 一种钛合金热复合成形数值模拟方法
CN106232254A (zh) * 2014-04-23 2016-12-14 杰富意钢铁株式会社 热冲压成形品的制造方法以及热冲压成形品
KR20180111765A (ko) * 2015-10-15 2018-10-11 오토메이션, 프레스 앤드 툴링, 에이.피.앤드 티. 악치에볼라그 프레스 경화 부품 생산을 위한 부분 방사선 가열 방법 및 그러한 생산을 위한 장치
JP2018534436A (ja) * 2015-10-15 2018-11-22 オートメーション,プレス アンド ツーリング,アーペー アンド テー アーべー プレス硬化部品を製造するための部分放射加熱方法およびこのような製造のための装置
KR102575588B1 (ko) * 2015-10-15 2023-09-06 오토메이션, 프레스 앤드 툴링, 에이.피.앤드 티. 악치에볼라그 프레스 경화 부품 생산을 위한 부분 방사선 가열 방법 및 그러한 생산을 위한 장치
JP2019013936A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 東亜工業株式会社 プレス成形品の製造方法
CN115821167A (zh) * 2022-12-01 2023-03-21 宁波祥路中天新材料科技股份有限公司 一种超高强鞍座板及其制造方法
CN115821167B (zh) * 2022-12-01 2024-02-02 宁波祥路中天新材料科技股份有限公司 一种超高强鞍座板及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102544667B1 (ko) 핫 스탬핑 성형을 위한 강재, 핫 스탬핑 성형 공정 및 핫 스탬핑 성형 부재
JP6698128B2 (ja) プレス硬化用の鋼板を製作するための方法、および当該方法によって得られた部品
JP7337704B2 (ja) プレス硬化部品を製造するための鋼板、高い強度及び圧潰延性の組合せを有するプレス硬化部品、並びにそれらの製造方法
EP3323905B1 (en) Hot press formed product having superior bendability and ultra-high strength and method for manufacturing same
DK2553133T3 (en) Steel, flat steel product, the steel component and the process for the production of a steel component
EP3647445B1 (en) Hot-pressed member and method for manufacturing same, and cold-rolled steel sheet for hot pressing and method for manufacturing same
JP2011101889A (ja) 熱間プレス成形部品およびその製造方法
WO2012146384A1 (en) A steel strip composite and a method of making the same
KR20140119811A (ko) 프레스 성형품의 제조 방법 및 프레스 성형품
RU2732711C1 (ru) Способ изготовления деталей из стали с высокой механической прочностью и повышенной вязкостью и полученные этим способом детали
EP3647450B1 (en) Hot-pressed member and method for manufacturing same, and cold-rolled steel sheet for hot pressing and method for manufacturing same
CN106232852A (zh) 具有高屈服强度的冷轧扁钢产品的制造方法以及冷轧扁钢产品
JP5070947B2 (ja) 焼入れ鋼板部材および焼入れ用鋼板とそれらの製造方法
EP3088558A1 (en) Steel sheet for hot press forming with excellent corrosion resistance and weldability, forming member, and manufacturing method therefor
KR20170118866A (ko) 열간 프레스 부재 및 그 제조 방법
JP5098864B2 (ja) 塗装後耐食性に優れた高強度自動車部材およびホットプレス用めっき鋼板
CN110621497B (zh) 热成形材料,组件以及用途
JP2022535352A (ja) ホットスタンプされた部品を製造するための鋼ストリップ、シート又はブランク、部品、及びブランクを部品にホットスタンプする方法
JP7326247B2 (ja) 熱間成形された部品を製造するための鋼ストリップ、シート又はブランク、部品、及びブランクを部品に熱間成形する方法
JP3872426B2 (ja) 熱間プレス成形性に優れた亜鉛めっき鋼板および該鋼板を用いた熱間プレス成形部材の製法並びに高強度かつめっき外観に優れた熱間プレス成形部材
EP3327152A1 (en) Method for hot-forming a steel blank
JP3613129B2 (ja) 成形性にすぐれた合金化溶融亜鉛めっき高張力鋼板及びその製造方法
JP7243949B1 (ja) 熱間プレス部材
JP7243948B1 (ja) 熱間プレス部材
JP2002317245A (ja) プレス加工性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130702