JP2011101875A - ロールコーター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】断面の外周が円形をなす各種の円筒状物に均一厚さの塗膜を形成する。
【解決手段】外周面2Aに付着した塗料Pを被塗物Hに付着させて塗装を行うアプリケーションローラー2を含むロールコーター装置1である。アプリケーションローラー2は、外周面2Aの塗料Pを被塗物Hに付着させる半径5Aを有した塗布面部5と、被塗物Hに塗料Pを付着させない半径6Aを有する非塗布面部6と、これらの間を継ぐ余剰塗料を逃すための段差部7とを有する。しかも、アプリケーションローラー2の断面視において、段差部7は、塗布面部5側の端部に滑らかな円弧で面取りされた面取り部7Bを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、断面の外周が円形をなす各種の円筒状物に、均一厚さの塗膜を形成して塗装することが可能なロールコーター装置に関する。
例えば、複写機やプリンター等に使用されるOAローラ等の円筒状物の表面には、各種の塗装によりコーティングが施されている。この種のローラは、例えば、5〜100μmの均一な塗膜厚さで塗装する必要があり、外観や寸法精度の要求が非常に高い。このため、従来では、塗装精度が得られやすいスプレー塗装が多用されていた。
しかしながら、スプレー塗装では、塗装時の塗料が外部に飛散しやすく、塗料コストが高くなる他、環境の悪化を招くという欠点もある。
他方、円筒状物を塗装する方法として、例えば下記特許文献1に記載されるようなロールコーター装置が種々提案されている。図7(a)に示されるように、従来のロールコーター装置rは、塗料a1を収容する塗料パンaと、この塗料パンaから塗料a1を受け取って外周面b1に付着させるアプリケーションローラーbとを含む。そして、アプリケーションローラーbと被塗物dとが所定のギャップgを隔てて実質的に平行に配置され、例えば両者を互いに逆向きに回転させながら被塗物dの外周面daに塗装を行うものである。そして、被塗物dの外周面daに塗料a1が塗装されると、被塗物dとアプリケーションローラーbとが離間させられる。
このようなロールコーター装置rは、スプレー塗装のような塗料の飛散を防止できる利点がある。しかしながら、ロールコーター装置では、塗料a1を塗り重ねた部分や、図7(b)に示されるように、被塗物dとアプリケーションローラーbとを離間させた被塗物dの塗り終え位置eでは、局部的に塗膜厚さtが大になる傾向がある。このため、ロールコーター装置による塗工では、スプレー塗工に比べると、塗装精度が低下するという問題があった。
特開2005−103482号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、断面の外周が円形をなす各種の円筒状物に、均一厚さの塗膜を形成して塗装することが可能なロールコーター装置を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、断面の外周が円形である被塗物に塗料を塗装するためのロールコーター装置であって、前記塗料を収容する塗料パンと、前記塗料パンから直接又は中間ロールを介して前記塗料を外周面に付着させるとともにこの外周面に付着した塗料を前記被塗物に付着させて塗装を行うアプリケーションローラーとを含み、前記アプリケーションローラーは、前記外周面の塗料を前記被塗物に付着させる半径R1を有した塗布面部と、前記被塗物に塗料を付着させない半径R2(R2<R1)を有する非塗布面部と、これらの間を継ぐ余剰塗料を逃すための段差部とを有し、しかも前記アプリケーションローラーの長手方向と直角な断面において、前記段差部と、前記塗布面部とが滑らかな円弧で面取りされた面取り部で接続されることを特徴とするロールコーター装置である。
また請求項2記載の発明は、前記被塗物の半径が7.5〜15mmであり、前記段差部の半径方向の高さh1が2〜15mmである請求項1記載のロールコーター装置である。
また請求項3記載の発明は、前記段差部の前記高さh1と前記被塗物の半径R3との比(h1/R3)は、0.1〜0.5倍である請求項2記載のロールコーター装置である。
また請求項4記載の発明は、前記塗布面部の半径R1が7.5〜30mmであり、かつ、該塗布面部の周方向の角度θが20〜300度である請求項1乃至3のいずれかに記載のロールコーター装置である。
また請求項5記載の発明は、前記塗布面部の半径R1及び前記非塗布面部の半径R2は、一定である請求項1乃至4のいずれかに記載のロールコーター装置である。
また請求項6記載の発明は、前記塗布面部の半径R1は一定であり、前記非塗布面部の半径R2は非一定であり、かつ、前記段差部から遠ざかるにつれて大きくなり前記塗布面部に滑らかに連なる請求項1乃至4のいずれかに記載のロールコーター装置である。
本発明によれば、アプリケーションローラーが、塗料を被塗物に付着させる半径を有した塗布面部と、前記塗料を被塗物に付着させない半径を有する非塗布面部と、これらの間を継ぐ余剰塗料を逃すための段差部とを有し、しかも、アプリケーションローラーの断面において、前記段差部と、前記塗布面部とが滑らかな円弧で面取りされた面取り部で接続される。このようなアプリケーションローラーは、被塗物との接触部に溜まる余剰塗料を、前記段差部を介して非塗布面部側へと円滑に逃がすことができる。従って、塗料の塗り終え位置において、局部的に塗膜厚さが大になるのを防止し、均一な塗膜を形成することができる。
本発明の一実施形態のロールコーター装置の要部斜視図である。 ハッチングを省略した図1の断面図である。 (a)乃至(e)は、本実施形態の作用を説明する断面図である。 アプリケーションローラーの他の実施形態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態を示すロールコーター装置を表す断面図である。 (a)及び(b)は、段差部の比較例の形態を示す断面図である。 (a)は、従来のロールコーター装置を模式的に示す断面図、(b)は、それにより塗装された被塗物の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1及び2に示されるように、本実施形態のロールコーター装置1は、断面の外周が円形である被塗物Hの外表面に塗料Pを塗装するために用いられる。
前記被塗物Hとしては、断面の外周が円形であれば特に限定されないが、塗膜寸法の精度が高く要求される複写機やプリンターなどのOA機器に使用される給紙・搬送用ローラ、帯電ローラ、現像ローラ及び駆動ローラ等の円筒状物が好適である。また、前記塗料Pとしては、被塗物Hの用途等に応じたものが種々選択され、溶剤系及び水性系を問わず、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系など、全ての材料が採用できる。
前記ロールコーター装置1は、前記塗料Pを収容する塗料パン3と、外周面2Aに付着した塗料Pを被塗物Hに付着させるアプリケーションローラー2とを含んで構成される。
前記塗料パン3は、例えば、上面が解放された箱状をなし、内部に塗料Pが貯留されている。また、塗料パン3は、アプリケーションローラー2の外周面2Aの一部が前記塗料Pに浸漬しうるよう、該アプリケーションローラー2よりも十分に大きい寸法で形成されている。
図2に示されるように、本実施形態のアプリケーションローラー2は、図7で示した従来のような単一半径の円形断面ではない断面で構成される。即ち、アプリケーションローラー2は、該アプリケーションローラー2の外周面2Aに付着させた塗料Pを被塗物Hに付着させる半径R1を有した塗布面部5と、被塗物Hに塗料Pを付着させない半径R2(R2<R1)を有する非塗布面部6と、塗布面部5と非塗布面部6との間を継ぐ段差部7とを含んで構成される。なお、前記「半径」は、アプリケーションローラー2の回転中心O1からアプリケーションローラーの外周面2Aまでの距離とする。
前記塗布面部5は、本実施形態では、単一(一定)の半径R1で構成された円筒面をなす。そして、被塗物Hが所定の位置にセットされた塗装時には、その外周面2Aに付着した塗料Pを被塗物Hに付着させることができる。
前記非塗布面部6も、本実施形態では、単一(一定)の半径R2かつ前記塗布面部5と同心の円筒面をなす。しかし、非塗布面部6は、被塗物Hが所定の位置にセットされた前記塗装時において、その外周面2Aに付着した塗料Pが被塗物Hに付着しないよう、塗布面部5の半径R1よりも十分に小さい半径R2で形成されている。また、アプリケーションローラー2は、前記塗装時、回転中心O1の周りで回転させたときに、非塗布面部6が塗料パン3の塗料Pと接触しないように支持される。
従って、本実施形態のアプリケーションローラー2は、その外周面2Aの全周を使用して被塗物Hに塗料Pを付着させるものではなく、外周面2Aの一部(360度よりも小)である塗布面部5を使用して塗料Pを被塗物Hに付着させる。
前記段差部7は、塗布面部5と非塗布面部6との間の半径の差を吸収すべく、両者の間を継ぐとともに、前記塗装時に、塗布面部5と被塗物Hとの間の余剰塗料を逃がす空間を提供する。本実施形態では、一つのアプリケーションローラー2において、一つの塗布面部5と、一つの非塗布面部6と、2つの段差部7が形成されている。
なお、アプリケーションローラーは、図示しない支持装置によって、前記回転中心O1の回りで所定の周速度で回転可能に支持されている。
図2に示されるように、アプリケーションローラー2の長手方向と直角な断面において、段差部7は、非塗布面部6の端部6eから半径方向外方にのびる直線部7Aと、該直線部7Aと塗布面部5の端部5eとを接続する滑らかな円弧で面取り(R面取り)された面取り部7Bとから構成される。このような面取り部7Bが設けられることにより、アプリケーションローラー2の回転に伴って、被塗物Hと前記塗布面部5とが離れるときに、両者の間の余剰塗料が、スムーズに面取り部7Bを通って非塗布面部6へと移動できる。
図3には、以上のように構成された本実施形態のロールコーター装置1を使用した塗装方法の一例を示す。
図3(a)には、塗装を開始するときの初期状態を示す。この状態では、アプリケーションローラー2は、回転により塗料パン3に塗布面部5を浸漬し、予めその外周面2Aに塗料Pを付着させて待機している。また、予め定められた所定の位置に被塗物Hが位置決めされてセットされる。この際、アプリケーションローラー2と被塗物Hとは、被塗物Hの外周面HAとアプリケーションローラー2の塗布面部5の外周面2Aとの間に、目標とする塗膜厚さに応じた所定のギャップが形成されるように、各々の回転中心O1、O2が位置決めされる。
また、被塗物Hは、例えばその両端部が適宜の支持具(図示せず)によって支持され、予め定められた周速度で回転することができる。なお、アプリケーションローラー2は、前記初期状態において、非塗布面部6を被塗物Hに向けて配置される。
次に、本実施形態では、アプリケーションローラー2及び被塗物Hは、各々の回転中心O1、O2の回りでかつ互いに同一の方向に回転させられる。これにより、図3(b)、(c)に示されるように、アプリケーションローラー2の塗布面部5に付着した塗料Pを、被塗物Hの外周面HAに付着させることができる。なお、図2は、図3(c)の拡大図でもある。
アプリケーションローラー2の塗布面部5と被塗物Hとが対向しながら回転が進むにつれ、被塗物Hの表面には、ギャップに応じた実質的に均一な塗膜が形成される。しかる後、図3(d)に示されるように、アプリケーションローラーの被塗物Hに対向する面が、塗布面部5から非塗布面部6へと移り変わる。この際、塗布面部5と非塗布面部6とは、塗布面部5側の端部5eに滑らかな円弧で面取りされた面取り部7Bを含む段差部7を介して接続されているため、その切り替えが円滑に行われるとともに、アプリケーションローラー2と被塗物Hとの間に存在していた余剰塗料を、段差部7から非塗布面部6側へと円滑に逃がすことができる。
このため、本発明のロールコーター装置を用いた塗装方法では、被塗物Hとアプリケーションローラー2との回転中心O1、O2間の距離(即ち、ギャップ)を一定に維持したままま、被塗物Hの外周面HAへの均一な塗膜の形成が可能であり、しかも塗り終え位置では余剰塗料を非塗布面部6側に逃がすことで塗料の切断をスムーズに行うことができる。また、前記面取り部7Bを有する段差部7は、塗料パン3内に進入する際、塗料Pに段差部7が接触するときの衝撃を緩和でき、塗料パン3内で塗料の過度の波打ちや飛散を防止しうる点で好ましいものとなる。
しかる後、図3(e)に示されるように、アプリケーションローラー2の非塗布面6が被塗物Hに対向している間に、該被塗物Hをアプリケーションローラー2から離間させる。なお、アプリケーションローラー2から離間させた後も、被塗物Hを所定時間回転させた状態に保持することが望ましい。これにより、未硬化の塗膜の厚さを平均化することができ、塗膜のバラツキをより一層抑えることができる。
以上のような作用により、本実施形態のロールコーター装置1によれば、被塗物Hの塗り終え部での塗料の切れが良くなり、ひいては局部的な塗膜厚さの増大などを効果的に防止することができる。従って、本実施形態のロールコーター装置1によれば、簡単な構成で均一な塗膜厚さで被塗物Hを塗装しうる。
本実施形態のように、OAローラの塗工を行う場合、被塗物Hの半径R3は7.5〜15mm程度が一般的である。このような実施形態の場合、前記塗布面部5の半径R1は、好ましくは7.5mm以上、より好ましくは10mm以上が望ましく、また好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下が望ましい。前記半径R1が7.5mm未満になると、塗布面部5の周長さが過度に小さくなり、重ね塗りが繰り返されるため、塗膜の均一化や生産効率が悪化するおそれがある。逆に、前記半径R1が30mmを超えると、無駄にロールコーター装置が大型化し、生産効率が悪化するおそれがある。
また、図2に示されるように、塗布面部5の周方向の角度θは、好ましくは20度以上、より好ましくは40度以上が望ましく、また好ましくは300度以下、より好ましくは180度以下が望ましい。前記角度θが小さくなると、塗布面部5の周長さが過度に小さくなり、重ね塗りや回転速度の著しい低下を余儀なくされるおそれがある。他方、前記角度θが大きすぎると、非塗布面部6の占める割合が小さくなり、余剰塗料を逃し難い傾向がある他、塗装後の被塗物を離間させる時間が小さくなるおそれがある。
また、段差部7の半径方向の高さh1(即ち、塗布面部5と非塗布面部6との半径差R1−R2)は、特に限定されるものではないが、小さ過ぎると、余剰塗料を十分に逃がすことができないおそれがある。このため、前記高さh1は、好ましくは2mm以上、より好ましくは3mm以上が望ましい。他方、前記高さh1が大きすぎると、アプリケーションローラー2の重心が回転中心O1から大きくずれ、均一な速度で回転させるのが困難な傾向がある。このような観点より、前記高さh1は、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下が望ましい。
同様の観点より、前記段差部の前記高さh1と前記被塗物の半径R3との比(h1/R3)は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上が望ましく、また好ましくは0.5倍以下が望ましい。
また、本実施形態のように、被塗物Hの半径R3が7.5〜15mm程度に設定されている場合、前記段差部の面取り部7Bの曲率半径R4は、好ましくは2.0mm以上、より好ましくは3.0mm以上が望ましく、また好ましくは10mm以下、より好ましくは7mm以下が望ましい。前記曲率半径R4が、2.0mm未満になると、余剰塗料を円滑に逃がすことができないおそれがある。逆に、前記曲率半径R4が、10mmを超えると、面取り部7Bが直線状に近くなり、かえって余剰塗料を円滑に逃すことができないおそれがある。さらに、相対的に非塗布面部6の半径R2が小さくなるため、アプリケーションローラー2の重心が回転中心O1から大きくずれ、均一な速度で回転させるのが困難な傾向がある。
また、上述の塗工において、アプリケーションローラー2の周速度s1と、被塗物Hの周速度s2とは、塗布面部5の半径R1や被塗物Hの半径R3等に基づいて種々定めることができる。例えば、被塗物Hの周長さと塗布面部5の周長さとが同一の場合、被塗物Hの周速度s2は、アプリケーションローラー2の周速度s1の整数倍であるのが望ましい。これにより、塗料Pを被塗物Hの全周に均一付着させることができる。また、生産効率を考慮すると、被塗物Hの周速度s2は、アプリケーションローラー2の周速度s1の2ないし4倍程度が望ましい。
また、前記塗料Pの粘度も特に限定されるものではないが、被塗物Hへの塗料Pの付着に対する適正な塗膜厚さや塗りむら等の外観などを考慮すると、好ましくは0.5dPa・s以上、より好ましくは1.0dPa・s以上が望ましく、また好ましくは20dPa・s以下、より好ましくは10dPa・s以下が望ましい。
図4には、アプリケーションローラー2のさらに他の実施形態が示される。この実施形態では、段差部7が一つのみであるとともに、非塗布面部6の半径R2が非一定で形成されている。この例では、非塗布面部6の外周面2Aは、段差部7から遠ざかるにつれて半径R2が大きくなり、最終的には塗布面部5の半径R1まで滑らかに漸増している。このようなアプリケーションローラー2は、被塗物Hと滑らかに当接できるため、塗り始め時の塗料の付着を良好とし、さらに塗膜厚さを均一化するのに役立つ。
なお、上記各実施形態のロールコーター装置1では、塗料パン3に収容された塗料Pは、直接アプリケーションローラー2の外周面2Aに付着させているが、図5に示されるように、中間ロール10を介在させて塗料Pをアプリケーションローラー2の外周面2Aに付着させても良いのは言うまでもない。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。例えば、上記実施形態では、アプリケーションローラー2と被塗物Hとは互いに同一方向に回転させながら塗装を施したが、互いに逆向きに回転させることももちろん可能である。
図1、図2に示されるアプリケーションローラーを有する本発明のロールコーター装置により、以下の条件で被塗物に塗装を行い、その塗膜厚さなどの性能評価が行われた。また、比較例として、図7のように、アプリケーションローラーが単一半径(R1=20mm)を有するもの(比較例1)、図6(a)に示されるように段差部が2つの直線部でC面取りされたもの(比較例2)、及び図6(b)に示されるように段差部が直線部のみで形成されたもの(比較例3)についても同様の評価が行われた。主な仕様は、次の通りである。
塗料:水性ウレタン樹脂系塗料
被塗物の素材:アルミニウムA6063
被塗物の半径R3:10mm(塗料付着前)
目標乾燥膜厚:50μm
周速度比:s2/s1=2.0
塗布面部の周方向の角度θ:180度
塗布面部の半径R1:20mm
非塗布面部の半径R2:15mm
段差部の半径方向の高さh1:5mm
R面取り部の曲率半径R4:3mm
C面取り部(比較例2)の傾斜角度:45度
塗布面部と被塗物とのギャップ:0.1mm
テストの方法は、次の通りである。
<外観検査>
塗装しかつ乾燥後の被塗物について、塗り重ね部及び塗り終え部が肉眼で観察された。評価は、次の通りである。
××:塗り重ね部・塗り終え部において、長手方向に幅5mm以上の塗膜盛り上がり部又は塗膜タレ部がある
×:塗り重ね部・塗り終え部において、長手方向に幅2mm以上かつ5mm未満の塗膜盛り上がり部又は塗膜タレ部がある
○:塗り重ね部・塗り終え部において、上記欠陥がないもの
<フレ精度測定>
塗装しかつ乾燥後の被塗物を一定速度で回転させ、その断面方向にレーザー測定機を用い、32箇所周上均等にフレ精度が測定された。数値が小さいほど塗膜厚さが均一であることを示す。
Figure 2011101875
テストの結果、実施例のものは、比較例に比べて外観上の見栄えがよく、塗膜厚さが均一に保たれていることが確認できた。
1 ロールコーター装置
2 アプリケーションローラー
2A 外周面
3 塗料パン
5 塗布面部
R1 塗布面部の半径
6 非塗布面部
R2 非塗布面部の半径
7 段差部
7A 直線部
7B 面取り部
10 中間ロール
H 被塗物
P 塗料

Claims (6)

  1. 断面の外周が円形である被塗物に塗料を塗装するためのロールコーター装置であって、
    前記塗料を収容する塗料パンと、
    前記塗料パンから直接又は中間ロールを介して前記塗料を外周面に付着させるとともにこの外周面に付着した塗料を前記被塗物に付着させて塗装を行うアプリケーションローラーとを含み、
    前記アプリケーションローラーは、前記外周面の塗料を前記被塗物に付着させる半径R1を有した塗布面部と、前記被塗物に塗料を付着させない半径R2(R2<R1)を有する非塗布面部と、これらの間を継ぐ余剰塗料を逃すための段差部とを有し、
    しかも前記アプリケーションローラーの長手方向と直角な断面において、前記段差部と、前記塗布面部とが滑らかな円弧で面取りされた面取り部で接続されることを特徴とするロールコーター装置。
  2. 前記被塗物の半径が7.5〜15mmであり、前記段差部の半径方向の高さh1が2〜15mmである請求項1記載のロールコーター装置。
  3. 前記段差部の前記高さh1と前記被塗物の半径R3との比(h1/R3)は、0.1〜0.5倍である請求項2記載のロールコーター装置。
  4. 前記塗布面部の半径R1が7.5〜30mmであり、かつ、該塗布面部の周方向の角度θが20〜300度である請求項1乃至3のいずれかに記載のロールコーター装置。
  5. 前記塗布面部の半径R1及び前記非塗布面部の半径R2は、一定である請求項1乃至4のいずれかに記載のロールコーター装置。
  6. 前記塗布面部の半径R1は一定であり、前記非塗布面部の半径R2は非一定であり、かつ、前記段差部から遠ざかるにつれて大きくなり前記塗布面部に滑らかに連なる請求項1乃至4のいずれかに記載のロールコーター装置。
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