JP2011101858A - スカム排出樋、及びスカム回収装置 - Google Patents

スカム排出樋、及びスカム回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スカム排出樋を通過する際にできるだけ多くのスカムを回収し、スカム掻寄板にスカムをできるだけ付着させないようにすることである。
【解決手段】回転するスカム掻寄板41が掻き寄せたスカムSを回収するスカム排出樋43であって、スカム掻寄板41が接近してくる方の手前片43aと、スカム掻寄板41が離れていく方の奥片43bと、手前片43aと奥片43bを繋ぐ底片43cとによって断面U字状に形成されるものにおいて、手前片43aよりも奥側であって手前片43aよりも高い位置にスカム掻落とし部材43dを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、汚泥処理施設や下水処理施設等において用いられる沈殿槽(沈殿池)の水面付近に浮遊するスカムを排出するためのスカム排出樋、及びスカム排出樋とスカムを掻き寄せるスカム掻寄板等とから構成されるスカム回収装置に関する。
沈殿槽では、次のようにして汚濁水から汚泥及びスカムを除去する。沈殿槽に汚濁水が流入されると、汚泥が底に沈んでいき、スカムが浮上する。汚泥は沈殿槽本体の底で回転する汚泥掻寄板によって掻き寄せられて回収され、スカムは沈殿槽本体の水面上で回転するスカム掻寄板によって掻き寄せられて、ガイド板の上に導かれた後にその奥側に隣接するスカム排出樋に落下し、回収される。一方、汚泥及びスカムが除去された汚水(上澄水)は越流堰を乗り越えて別の槽に放出される。
上述した要領でスカムを回収するスカム回収装置として、次のものが知られている(特許文献1)。これは、沈殿槽本体の中心に回転軸を設置し、沈殿槽本体の水面付近に、スカムを掻き寄せるスカム掻寄板を設置し、スカム掻寄板を回転軸によって回転させるようにしてある。また、沈殿槽本体の水面付近には断面U字状のスカム排出樋を設置し、排出樋にはスカム掻寄板の接近する側にガイド板を設けてある。ガイド板は、スカムの接近する方向に向かって低くなるように勾配が付いている。そして、回転軸を回転させると、スカムはスカム掻寄板によって掻き寄せられて、水面からガイド板に沿って移動して水面の少し上に導かれ、それからスカム排出樋に落下し、沈殿槽本体の外側に回収される。
特開2001−269663号公報
ところが、スカム排出樋でスカムを落下させたにも拘らず、スカム排出樋を通過したスカム掻寄板にスカムが付着していることに本発明者は気が付いた。そして、スカムが付着している原因を考えた。
スカム掻寄板がスカムを掻き寄せてガイド板に沿って押し込んでいくと、スカムはガイド板の頂部(スカム排出樋の頂部)よりも上に押し上げられてから、スカム排出樋に落下する。しかしながら、ガイド板の頂部よりも上に押し上げられたスカムが全て落下するのではなく、幾分かはスカム掻寄板に付着し、そのままスカム排出樋を通過するのである。
そこで、本発明者はスカム排出樋について工夫することにより、この問題を解消できるのではないかと考えた。図7(イ)に示すようにスカム排出樋91は、断面U字状である。より詳しく言えば、スカム掻寄板92が接近してくる方(ガイド板93が連続する方)の手前片91aと、スカム掻寄板92が離れていく方の奥片91bと、これらの片を繋ぐ底片91cとから構成される形状である。そして、着目すべき点は、これら手前片91aと奥片91bが同じ高さとなっている点である。
このような形状では、スカム掻寄板92が回転してスカム排出樋91の上を通過するまでの間に、スカム排出樋91の頂部よりも上の位置のスカムSは、スカム排出樋91の手前片91a及び奥片91bにこすられることがないので、そのままスカム掻寄板92に付着したままとなる。つまり、スカム掻寄板92が回転してスカム排出樋91の上を通過するまでの間とは、スカム掻寄板92が、図7(イ)に示すようにガイド板93の上をこすり、図7(ロ)に示すようにスカム排出樋91の中に移動し、図7(ハ)に示すように奥片91bにこすられ、図7(ニ)に示すようにスカム排出樋91の上を通過するまでの間である。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その解決しようとする課題はスカム排出樋を通過する際にできるだけ多くのスカムを回収し、スカム掻寄板にスカムをできるだけ付着させないようにすることである。
本発明は、回転するスカム掻寄板が掻き寄せたスカムを回収するスカム排出樋であって、スカム掻寄板が接近してくる方の手前片と、スカム掻寄板が離れていく方の奥片と、手前片と奥片を繋ぐ底片とによって断面U字状に形成されるものを前提とする。
そして、請求項1の発明は、手前片よりも奥側であって手前片よりも高い位置にスカム掻落とし部材を備えていることを特徴とする。
スカム掻落とし部材については、奥片の一部であるか否かを問わない。例えば、奥片と手前片との中間位置であって手前片よりも高い位置にローラ状又は帯板状のスカム掻落とし部材を浮かせるようにして支持し、このスカム掻落とし部材の上をスカム掻寄部材がこすりながら通過するものであっても良い。しかしながら、構造の単純さを考慮すると、次のようにすることが望ましい。即ち、請求項2の発明のように、スカム掻落とし部材は、奥片の上端部であることである。
また、上述したスカム排出樋を用いるスカム回収装置としては、次のものが挙げられる。即ち、請求項3の発明のように、沈殿槽本体の中心に設けられた回転軸を中心にしてスカム掻寄板が回転し、水面付近に配置される勾配の付いたガイド板をスカム掻寄板が擦りながら通過した後に、落下するスカムをガイド板の奥側に位置する請求項1又は2記載のスカム排出樋に回収するスカム回収装置において、手前片及び奥片の各上部が水面よりも高い位置に配置されているものである。
請求項1の発明は、手前片よりも奥側であって手前片よりも高い位置にスカム掻落とし部材を備えているので、回転するスカム掻寄板がスカム掻落とし部材の上をこすりながら移動することによって、スカム掻寄板に付着しているスカムであって手前片よりも上側のものを、掻き落とすことができる。
請求項2の発明は、奥片の上部をスカム掻落とし部材としてあるので、構造が単純でありながらも、スカムを掻き落とす効果の高い優れたものである。
請求項3の発明は、奥片及び手前片の各上部が水面よりも高い位置に配置されているので、スカムと一緒に回収される汚水の量が少なくて済む。
(イ)〜(ホ)図はスカム排出樋とスカム掻寄板との関係を示す断面図である。 ガイド板の形状を回転軸等との関係で示す斜視図である。 (イ)(ロ)図は外周側及び内周側におけるスカム排出樋とスカム掻寄板との関係を示す断面図である。 沈殿槽の概要を示す断面図である。 図4のA−A線断面図である。 越流樋と沈殿槽本体の周壁とスカム排出樋との関係を示す拡大断面図である。 従来のスカム排出樋とスカム掻寄板との関係を示す断面図である。
沈殿槽は図4又は図5に示すように、沈殿槽本体1と、沈殿槽本体1内へ汚濁水を流入させる汚濁水流入装置2と、沈殿槽本体1の底に溜まる汚泥を回収する汚泥回収装置3と、沈殿槽本体1の水面に浮上するスカムSを回収するスカム回収装置4と、汚濁水からスカムS及び汚泥が取り除かれた汚水(上澄水)を排出する汚水排出装置5とを備えるものである。以下、これらの構成について詳述する。
沈殿槽本体1は例えばコンクリート製であって、平面視すると、周壁11の内周面が円形となっている。そして、内周面を円筒状にしてある周壁11の下端部が床壁12で塞がれている。床壁12の上面は、中心部が周囲に比べて深くなるテーパー面に形成されている。周壁11の上端部には天井13が設けられ、天井13にはモータ14(減速モータ)及びベアリング15が載せられている。そして、モータ14によって回転させる回転軸16がベアリング15によって沈殿槽本体1の中心位置において吊り下げられている。
汚濁水流入装置2は、周壁11の外側から内側に流入管21を導いている。流入管21は、沈殿槽本体1の中心部付近にまで横向きに延長しており、その先部が上向きになっている。円筒状のバッフルプレート22が回転軸16を中心にして同心円状に設けられている。バッフルプレート22は、水面下に配置され、回転軸16に対して放射状に延長する支持アーム23によって固定されている。バッフルプレート22の中央部付近の下側からその内部に流入管21の先部が挿入されている。
流入管21からバッフルプレート22内に放流された汚濁水は、バッフルプレート22内で勢いが弱まり、汚濁水に含まれるスカムSが浮上し、汚濁水に含まれる汚泥が沈む。また、流入管21の先部が上向きとなっているので、スカムSが浮き易くなり、バッフルプレート22の上側つまり沈殿槽本体1の中心側にスカムSが集中し易くなっている。
汚水排出装置5は、図4〜図6に示すように沈殿槽本体1の周壁11の上部であってその内周側に越流樋51を設け、越流樋51の一部に汚水排出管52を接続し、汚水排出管52を沈殿槽本体1の外部に導いている。越流樋51は例えば金属製であって、周壁11の内周側の全周に亘ってドーナツ形状に設けられている。しかも、越流樋51は、周壁11に対してその全周の複数個所においてブラケット53を介して内側に離れて取り付けられている。従って、沈殿槽本体1の周壁11と越流樋51とが離れた領域は、平面視するとドーナツ形状となっており、上澄水回収領域(汚水回収領域)となる。また、越流樋51の内側に囲まれた領域は、平面視すると円形状となっており、スカム回収領域となる。
越流樋51の断面形状は図6に示すように、上向きに開口する溝形状であって、沈殿槽本体1の中心に対して同心円状に内外に配置される外周片54及び内周片55、並びに外周片54と内周片55の双方の下端部を繋いで塞ぐ樋底56から構成されている。
外周片54は越流堰であって、これにより水面の高さが決まる。外周片54は、内周片55よりも低く形成されている。外周片54の外側に位置する上澄水回収領域の汚水が外周片54を乗り越えて、越流樋51の中に流入する。
また、外周片54には汚水排出管52が連結しており、汚水排出管52が沈殿槽本体1の外側に設置された別の槽に導かれている。
内周片55は堤防のように作用するもので、スカム回収領域に溜まるスカムSが乗り越えてこないようになっている。
樋底56は、その断面が三角形状となっている。また、樋底56の底面は、その外周部が内周部よりも低いテーパー面に形成されている。従って、樋底56の底面の真下に浮上してきたスカムSは、テーパー面に沿って内周片55の内側に位置するスカム回収領域に導かれる。
スカム回収装置4は図4又は図5に示すように、前述のモータ14と、ベアリング15と、回転軸16、並びに回転軸16を中心にして水面付近で回転するスカム掻寄板41と、水面付近に配置される勾配の付いたガイド板42であってスカム掻寄板41が擦り(こすり)ながら通過するものと、ガイド板42の円周方向奥側に配置されるスカム排出樋43と、スカム排出樋43に連結するスカム排出管44を備える。
スカム掻寄板41は図1又は図2に示すように、回転軸16に対して放射状に延長する状態で固定されるスカム用アーム41aと、スカム用アーム41aに沿って固定される柔軟なゴム状のスカム用掻寄板本体41bとから構成されている。スカム用掻寄板本体41bは、水面よりも上から水中に達するまで垂下する状態である。そして、回転軸16の回転によってスカム掻寄板41が回転することにより、水面に浮くスカムSは、変形するスカム用掻寄板本体41bによって掻き寄せられてガイド板42の上に移動し、スカム排出樋43の中に落下し、スカム排出管44を経て、沈殿槽本体1の外側に設置された別の槽に回収される。
スカム排出樋43は図1、図3〜図5に示すように、スカム掻寄板41の回転方向の手前側に配置される手前片43aと、スカム掻寄板41の回転方向の奥側に配置される奥片43bと、手前片43aと奥片43bの下端部を繋ぐ底片43cとから断面U字状に上向きに開口して形成され、この断面U字状の内周側及び外周側が閉鎖されている。スカム排出樋43は、その下部が水没すると共に、その上部が水面よりも高く形成されており、スカムSが自然に侵入しないようにしてある。また、奥片43bは、手前片43aよりも高く形成されている。奥片43bと手前片43aとの高低差dは、具体的には10cm以上である。この高い部分、即ち奥片43bの上端部がスカム掻落とし部材43dとなる。
また、平面視すると、手前片43aと奥片43bは、回転軸16を中心にして、その外周近傍から越流樋51まで放射状に延長している。しかも、回転軸16に近づくにつれて手前片43aと奥片43bとの間隔が狭くなっている。
さらに、スカム排出樋43は、その外周側が越流樋51の内周片55に溶着等によって固定されている。つまり、スカム排出樋43は、越流樋51によって安定して片持ち支持されている。また、スカム排出樋43の底は、外周部に向かって徐々に低くなるように勾配が付いており、その外周部の底にスカム排出管44が連結されている。スカム排出管44は、斜めに垂下する状態で沈殿槽本体1の外側に導かれている。
ガイド板42は、図2〜図5に示すように、回転軸16を中心として、その外周近傍から放射状に延長する平面視扇状(扇紙状)であって、螺旋状のガイド板本体42aと、ガイド板本体42aの半径方向に沿う二辺のうちスカム掻寄板41が接近してくる方(手前側)の一辺に連続する水平な帯状の裾板42bとを備えるものである。
ガイド板本体42aは、平面視扇状の半径方向に沿う二辺のうちスカム排出樋43に固定する方(奥側)の一辺を高く水平に保持し、スカム掻寄板41が接近する方(手前側)の一辺を低く水平に保持してある。
高さについて詳述する。図2中のガイド板本体42aの奥側の辺のうち内周端の点をp1、外周側の点をP1とし、ガイド板本体42aの手前側の辺のうち内周端の点をq1、外周側の点をQ1とする。また、ガイド板42よりも下方に回転軸16を中心とする二つの基準円C、Dを、ガイド板42の内周側及び外周側の各円弧に重なるように配置する。P1、p1の真下に垂線を引き、外側の基準円Cが交差する点をP0、内側の基準円Dが交差する点をp0とする。また、Q1、q1の真下に垂線を引き、外側の基準円Cが交差する点をQ0、内側の基準円Dが交差する点をq0とする。奥側において、外周側の垂線P1−P0の長さと、内周側の垂線p1−p0の長さは等しい。また、手前側において、外周側の垂線Q1−Q0の長さと、内周側の垂線q1−q0の長さは等しい。その上で、奥側の垂線P1−P0の長さよりも手前側の垂線Q1−Q0の長さが短くなっている。
また、図2及び図5中の符号42cは、谷折り線を示している。ガイド板42を作る際には、平面視扇紙状の金属板に対して内周側の円弧よりも内側に中心点をおき、中心点から等角度おきに放射状の谷折り線42cを引く。そして、その谷折り線42cに沿って板をプレス加工によって谷折りし、上面側を凹ませて側面視した形状をR状にする。この谷折の角度を調整し、図2又は図3に示すように、内周側の勾配を急に、外周側の勾配を緩やかにすることによって、最終的には奥側の一辺を高く、手前側の一辺を低く保った上で、各一辺が内周から外周に亘って水平になって、ガイド板本体42aが螺旋状に形成される。谷折り線42cの個数が多いほど、なめらかなRが付いた螺旋板となる。裾板42bについては、水平になるように折り曲げる。
回転軸16によってスカム掻寄板41を回転させると、図1(イ)又は図3に示すように、スカム掻寄板41がガイド板42に向かって接近してくる。このとき、スカム用掻寄板本体41bの下端がガイド板42の下端(裾板42bの高さ)よりも低い状態となっている。また、内周側及び外周側のいずれにおいても、ガイド板本体42aの下部は同じ深さまで水没している。そして、図1(ロ)に示すように、ゆっくり回転するスカム掻寄板41が裾板42bの上からガイド板本体42aの上を湾曲しながらこすって移動し、それによって水面に浮くスカムSを水面よりも上まで押し込んでいく。そして、ガイド板本体42aの頂部(手前片43aの上)を通過したスカムSは、少量の水と共にスカム排出樋43に落下する。
さらに、図1(ハ)に示すように、スカム掻寄板41が回転して、その下部がスカム排出樋43の中に落ち込む。このときにスカム掻寄板41には手前片43aよりも上側の位置にスカムSが付着している。ところが、手前片43aよりも上側に付着していたスカムSが、奥片43bの上部よりも下側に位置することになる。従って、さらにスカム掻寄板41が回転すると、図1(ニ)に示すように、スカム掻寄板41が奥片43bの頂部をこすりながら通過する際に、手前片43aよりも上側に付着していたスカムSが奥片43bによって掻き落とされ、スカム排出樋43に回収される。そして、図1(ホ)に示すようにさらにスカム掻寄板41が回転してスカム排出樋43を通過すると、スカム掻寄板41はスカムSの付いていない、きれいな状態になる。
汚泥回収装置3は、図4又は図5に示すように前述のモータ14と、ベアリング15と、回転軸16、並びに回転軸16を中心にして沈殿槽本体1の底部で回転する汚泥掻寄板31と、沈殿槽本体1の床壁12に設置される汚泥排出管32を備える。
汚泥掻寄板31は、回転軸16に対して放射状に延長する状態で固定される汚泥用アーム31aと、汚泥用アーム31aに沿って間隔をあけてその下側に固定される汚泥用掻寄板本体31bとから構成されている。汚泥用掻寄板本体31bは、平面視して汚泥用アーム31aに対して斜めに固定され、沈殿槽本体1の底の汚泥が中心に向かうようになっている。
回転軸16の回転によって汚泥掻寄板31が一緒に回転することにより、底の汚泥は掻き寄せられて中央部に集められ、汚泥排出管32から沈殿槽本体1の外側に設置された別の槽に回収される。
本発明は上記実施形態に限定されない。たとえば、バッフルプレート22は、その上部が水面上に突出するものであってもよく、この場合、スカム掻寄板41、ガイド板42及びスカム排出樋43等は、バッフルプレート22よりも外側近傍から回転軸16を中心にして平面視放射状又は扇状に設けられる。また、この場合、バッフルプレート22内に浮くスカムSはスカム掻寄板41以外の回収装置によって回収する。
さらに、越流樋51は、その外周片54が沈殿槽本体1の周壁11に対して内側に離れているものに限らず、外周片54が周壁11の一部となる態様であっても良く、この場合、内周片55が越流堰となる。
図面上、回転軸16の真上にモータ14を記載して、モータ14の原動軸と回転軸16を同軸としてあるが、回転軸16の横にモータ14を配置し、モータ14の原動軸と回転軸16とを直交させて、ベベルギヤ等の伝達機構によって原動軸の回転を回転軸16に伝えるものであっても良い。
スカム排出樋43の手前片43aと奥片43bとの高低差dは、問わず、1〜10cm程度であっても良いし、15cm以上であってもよいし、スカムSの種類や沈殿槽本体1の容量等に応じて設定する。
また、沈殿槽本体1については槽としての機能を果たすのであれば材料を問わず、コンクリート製に限らず、ステンレス製等であっても良い。同様に、越流樋51も樋としての機能を果たすのであれば、金属製に限らず、塩化ビニル等の合成樹脂や、FRPであっても良い。
1沈殿槽本体 2汚濁水流入装置
3汚泥回収装置 4スカム回収装置
5汚水排出装置
11周壁 12床壁
13天井 14モータ
15ベアリング 16回転軸
21流入管 22バッフルプレート
23支持アーム
31汚泥掻寄板
31a汚泥用アーム 31b汚泥用掻寄板本体
32汚泥排出管
41スカム掻寄板
41aスカム用アーム 41bスカム用掻寄板本体
42ガイド板
42aガイド板本体
42b裾板
42c谷折り線
43スカム排出樋
43a手前片 43b奥片
43c底片 43dスカム掻落とし部材
44スカム排出管
51越流樋 52汚水排出管
53ブラケット 54外周片
55内周片 56樋底
Sスカム
C基準円
D基準円
d高低差
91スカム排出樋 91a手前片
91b奥片 91c底片
92スカム掻寄板 93ガイド板

Claims (3)

  1. 回転するスカム掻寄板(41)が掻き寄せたスカム(S)を回収するスカム排出樋(43)であって、スカム掻寄板(41)が接近してくる方の手前片(43a)と、スカム掻寄板(41)が離れていく方の奥片(43b)と、手前片(43a)と奥片(43b)を繋ぐ底片(43c)とによって断面U字状に形成されるものにおいて、
    手前片(43a)よりも奥側であって手前片(43a)よりも高い位置にスカム掻落とし部材(43d)を備えていることを特徴とするスカム排出樋。
  2. スカム掻落とし部材(43d)は、奥片(43b)の上端部であることを特徴とする請求項1記載のスカム排出樋。
  3. 沈殿槽本体(1)の中心に設けられた回転軸(16)を中心にしてスカム掻寄板(41)が回転し、水面付近に配置される勾配の付いたガイド板(42)をスカム掻寄板(41)が擦りながら通過した後に、落下するスカム(S)をガイド板(42)の奥側に位置する請求項1又は2記載のスカム排出樋(43)に回収するスカム回収装置(4)において、
    手前片(43a)及び奥片(43b)の各上部が水面よりも高い位置に配置されていることを特徴とするスカム回収装置。
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