JP2011101692A - 視覚再生補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 分離された2つの装置をコネクタを用いて容易に接続することが出来、接続個所の端子同士の強固な密着性を得る視覚再生補助装置を提供する。
【解決手段】 視覚再生補助装置は、刺激部と受信部とを導線を用いて電気的に接続するために、導線を所定位置で分割・接合するためのコネクタ部を有する。コネクタ部はオス端子を内包するオス端子部とメス端子を内包するメス端子部にて構成され、メス端子はオス端子と嵌合するための導電材料からなる中空部材であってオス端子の外径よりも大きな内径を有した中空部材と,中空部材の外壁周囲に形成される絶縁層と,体温にて内径方向に収縮する形状記憶性を有した締付部材であって絶縁層の外側に配置され中空部材を絶縁層を介して内径方向に圧縮する締付部材と、を備える。
【選択図】 図5
【解決手段】 視覚再生補助装置は、刺激部と受信部とを導線を用いて電気的に接続するために、導線を所定位置で分割・接合するためのコネクタ部を有する。コネクタ部はオス端子を内包するオス端子部とメス端子を内包するメス端子部にて構成され、メス端子はオス端子と嵌合するための導電材料からなる中空部材であってオス端子の外径よりも大きな内径を有した中空部材と,中空部材の外壁周囲に形成される絶縁層と,体温にて内径方向に収縮する形状記憶性を有した締付部材であって絶縁層の外側に配置され中空部材を絶縁層を介して内径方向に圧縮する締付部材と、を備える。
【選択図】 図5
Description
本発明は患者の視覚を再生するための視覚再生補助装置に関する。
近年、失明治療技術の一つとして、複数の電極が形成された基板を有する体内装置を体内に埋植し、網膜を構成する細胞を電気刺激して視覚の再生を試みる視覚再生補助装置の研究がされている。このような視覚再生補助装置は、例えば、体外装置を用いて撮像された映像を所定の信号に変換して体内に設置された体内装置に送信し、電極から電気刺激パルス信号を出力して網膜を構成する細胞を電気刺激することにより、視覚の再生を試みる装置が知られている。
また、このような装置では、体外装置から送られてくる電力及び電気刺激のための情報を、体内装置で受け取り、それらに基づいて多数の電極から電気刺激パルス信号を各々出力させて網膜を構成する細胞を電気刺激する。このため、体内装置は、眼球等の刺激部位に設置される刺激部と、刺激部と導線を介して電気的に接続されることにより電力や情報を受け取ると共に、刺激部へ信号を送る受信部を備える構成とされる。
このような構成において、受信効率を考えると受信部は体外装置に近い位置(例えば、体表面付近)に設置されることが好ましい。一方、刺激部は患者眼に設置されるため、受信部と刺激部とは通常離れた位置に各々置かれることとなる。このため、このような体内装置を患者の体内に埋植する際、刺激部や受信部の取り回しが簡単ではない。
そこで、導線上の所定位置に刺激部と受信部とを分割,接続するためのコネクタを設け、体内に設置する際には刺激部と受信部とを分離させた状態で取り扱い、最終的にコネクタの接続により刺激部と受信部とを一体化させることにより体内装置の取り回しを行いやすくしたセパレートタイプの視覚再生補助装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、視覚再生補助装置の体内装置は体内に長期間埋植されるため、安定して作動させるためには体内に設置した装置内部に体液が侵入することを抑制しなければならない。このため前述のようなセパレートタイプの視覚再生補助装置では、体内装置を構成する刺激部と受信部とを接続するコネクタを形状記憶を有する素材によって外周から締め付けることによってコネクタの接続を強固にするとともに気密性を向上させるようにしている。一方、このような長期間体内に設置されるような装置においてコネクタを使用して分離された装置を電気的に接続する場合には、埋植手術時におけるコネクタの接続が容易に行えるとともに接続個所での端子同士の強固な密着性が求められる。
そこで、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、分離された2つの装置をコネクタを用いて容易に接続することができるとともに、接続個所での端子同士の強固な密着性と長期間にわたる安定した導通を得ることのできる視覚再生補助装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 患者の視覚を形成する視覚神経系を構成する細胞又は組織を電気刺激するための複数の電極を有する刺激部と、該刺激部と別筐体で構成され,体外から前記刺激部の駆動用の電力及び前記電極から電気刺激パルス信号を出力させるための電気刺激パルス用データの少なくともどちらか一方の電気信号を取得するための受信部と、を備える視覚再生補助装置において、前記刺激部と受信部とを導線を用いて電気的に接続するための接続手段であって,前記導線を該導線上の所定の位置で分割・接合するためのコネクタ部を有する接続手段を有し、前記コネクタ部はオス端子を内包するオス端子部とメス端子を内包するメス端子部にて構成され、前記メス端子は前記オス端子と嵌合するための導電材料からなる中空部材であって前記オス端子の外径よりも大きな内径を有した中空部材と,該中空部材の外壁周囲に形成される絶縁層と,体温にて内径方向に収縮する形状記憶性を有した締付部材であって前記絶縁層の外側に配置され前記中空部材を前記絶縁層を介して内径方向に圧縮する締付部材と、を有することを特徴とする。
(2) (1)の視覚再生補助装置において、前記中空部材の内面の少なくとも一部に前記導線方向に伸びる凹部又はスリットが設けられていることを特徴とする。
(2) (1)の視覚再生補助装置において、前記中空部材の内面の少なくとも一部に前記導線方向に伸びる凹部又はスリットが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、コネクタを用いた端子同士の接続を容易に行うことができるため、埋植手術時における術者の作業負担を軽減させることができるとともに、接続個所での端子同士の強固な密着性と長期埋植においてコネクタ内に体液が浸潤しても接続不良が発生し難く安定して装置を作動させることができる。
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は視覚再生補助装置の外観を示した概略図、図2は視覚再生補助装置における体内装置を示す図である。
視覚再生補助装置1は、図1及び図2に示すように、外界を撮影するための体外装置10と、網膜を構成する細胞に電気刺激を与え視覚の再生を促す体内装置20とからなる。体外装置10は、患者が掛けるバイザ11と、バイザ11に取り付けられるCCDカメラ等からなる撮影装置12と、外部デバイス13、一次コイルからなる送信手段14等にて構成されている。
視覚再生補助装置1は、図1及び図2に示すように、外界を撮影するための体外装置10と、網膜を構成する細胞に電気刺激を与え視覚の再生を促す体内装置20とからなる。体外装置10は、患者が掛けるバイザ11と、バイザ11に取り付けられるCCDカメラ等からなる撮影装置12と、外部デバイス13、一次コイルからなる送信手段14等にて構成されている。
外部デバイス13には、CPU等の演算処理回路を有するデータ変調手段13a、視覚再生補助装置1(体外装置10及び体内装置20)の電力供給を行うためのバッテリ13bが設けられている。データ変調手段13aは、撮影装置12にて撮影した被写体像を画像処理し、さらに得られた画像処理後のデータを、視覚を再生するための電気刺激パルス用データに変換する処理を行う。送信手段14は、データ変調手段13aにて変換された電気刺激パルス用データ及び後述する体内装置20を駆動させるための電力を所定の信号、本実施形態では、電磁波として体内装置20側に伝送(無線送信)する。この電磁波には、電気刺激パルス用データと電力が重畳されている。また、送信手段14の中心には図示なき磁石が取り付けられている。磁石は後述する受信手段31との位置固定に使用される。バイザ11は眼鏡形状を有しており、図1に示すように、患者の眼前に装着して使用することができるようになっている。また、撮影装置12はバイザ11の前面に取り付けてあり、患者に視認させる被写体を撮影することができる。
次に、体内装置20の構成を説明する。図2(a)は体内装置20の外観図である。図2(b)は刺激部40の断面図である。体内装置20は、大別して体外装置10から送信される電気刺激パルス信号用データ及び電力を電磁波にて受け取る受信部30と、受信部とは別筐体であって、網膜を構成する細胞を電気刺激する刺激部40により構成される。また、詳細は後述するが、受信部30と刺激部40は導線(ケーブル53,54)にて電気的に接続される(導線上に接続手段が設けられている)。
なお、ケーブル53とケーブル54とは接続手段であるコネクタユニット(コネクタ部)60にて所定の位置にて分割(分離)・接合することが可能となっている。受信部30には、体外装置10からの電磁波を受信する2次コイルからなる受信手段31や、制御部32(制御手段)が設けられている。制御部32は、受信手段31にて受信された電気刺激パルス用データと電力とを分けるとともに、電気刺激パルス用データを基に、視覚を得るための電気刺激パルス信号と、電気刺激パルス信号と対応する(電気刺激パルス信号を出力させる)電極を指定する電極指定信号等を含む制御信号とに変換し、電力と制御信号を所定の信号として、刺激部40へ送信するための役割を有している。
これら受信手段31や制御部32は、生体に安全な全体包埋樹脂33に覆われている。なお、受信部30には送信手段14を位置固定させるための図示なき磁石が受信手段31の中心に設けられている。対向電極(帰還電極)34はそれぞれの電極44に対向して配置され、効率的よく細胞等を電気刺激するための部材である。
また、刺激部40は、電気刺激パルス信号を出力する複数の電極44、刺激制御部42(刺激制御手段)、これらが設置される基板43を含む。各電極44は、各々が刺激制御部42に接続される。刺激制御部42は、制御部32から送られてきた制御信号(電極指定信号を含む)に基づいて、対応する電気刺激パルス信号を電極44の各々へ振り分けるマルチプレクサ機能を有する。また、電極44は生体適合性が高い素材にて基板43上に形成される。本実施形態で用いられる基板43は、眼内の網膜、もしくは、層状の眼組織である強膜内に設置されるため、眼球の形状に沿うことが好ましく、層間(層内)に長期埋植されても患者の負担が少ないことが好ましい。このため、基板43には、生体適合性が高く、所定の厚さにおいて折り曲げ可能な(フレキシブルな)材料を平板状に加工したものもしくは眼球径に沿った球面形状をしたものが用いられる。この基板43には、電極44と刺激制御部42とを電気的に接続する導線であるワイヤ41が配置される。ワイヤ41は、生体適合性の高い導体で形成される。また、ワイヤ41の導体表面は、生体適合性を有すると共に絶縁性を有する素材で被覆される。基板43上に実装された刺激制御部42はワイヤ41を介して基板43上に複数個形成された電極44と接続される。
刺激制御部42は、各半導体素子の組合せにより機能を果たす半導体の集積回路であり、半導体基板上に集積回路を機能させるパターン配線が形成された面を基板43側にして接合されている。また、詳細な説明は略すが、刺激制御部42は、その周囲をワイヤ41に接続される貫通ビアを有する気密性の高い絶縁材料で覆われており、生体からの浸潤等を防止する構成とされる。なお、刺激制御部42は、セラミックスや金属にて形成された気密ケースを用いて密封処理される構成としてもよい。このような場合、刺激制御部42は、ケースに設けられたビアを介してワイヤ41と接続される。
また、図示は略すが、受信部30は、ケーブル53、対向電極34を外に出して、気密性の高い容器に収められ、その容器の蓋を密閉される。さらに、容器の上から生体適合性がよく絶縁性を有する樹脂等でコーティングされる。これにより、受信部30はハーメチックシールされる。なお、受信手段31が電磁波を利用する場合は、容器が金属であるなら図2(a)のように容器の外に接続されるが、セラミックの場合は容器内に収めることもできる。
前述のように、体内において離れた位置に置かれる受信部30と刺激部40とは複数の導線であるワイヤ51(第1導線)、52(第2導線)がコネクタユニット60の箇所で係合(接合)されることによって電気的に接続される。ワイヤ51、52は、体内に設置された際に眼球運動に対応した伸縮性、耐久性を備えることが好ましく、上述のワイヤ41と同様の素材にて作製され、周囲を絶縁被覆される。また、図2に示されるように、ワイヤ51、52は、取扱いし易いように、生体適合性の高い素材、例えば、シリコーン、パリレン(ポリパラキシリレン、パリレンは登録商標)等により作製されたケーブル53、54として纏められている(又は、樹脂により一体的に被覆される)。また、コネクタユニット60は、先に述べたように、受信部30と刺激部40とを導線(ケーブル53,54)によって電気的に接続し、さらにこの導線の所定位置でケーブル53,ケーブル54として分割し、さらにケーブル53とケーブル54とを接合できる。
このようなコネクタユニット60は、術中の装置の取り回しを考慮すると、受信部30側に近くなるように設けられることが好ましい。言い換えれば、眼球内を引き回す領域以外の適切な位置にコネクタユニット60を設けるようにする。コネクタユニット60は、受信部30側から延びるケーブル53の端部となるメスコネクタ70と、刺激部40側から延びるケーブル54の端部となるオスコネクタ80が、嵌合することにより構成される。制御部32(受信部30)に一端を接続されケーブル53に収められたワイヤ51は、コネクタユニット60のメスコネクタ(第2端部、メスハウジング)70に他端を接続される。また、刺激制御部42(刺激部40)に一端を接続されケーブル54に収められたワイヤ52は、コネクタユニット60のオスコネクタ(第1端部、オスハウジング)80に他端を接続される。
次に各コネクタの構成とコネクタの接続について説明する。図3はコネクタユニット60の外観斜視図である。ここでは、コネクタユニット60の内部構成を説明するために、ケーブル53、54の被覆が外され、ワイヤ51、52がむき出しにされた状態が示されている。図4はコネクタユニット60の中心軸での断面の模式図(A−A平面の断面図)ある。図3(a)及び図4(a)は、コネクタユニット60の未接続状態を示し、図3(b)及び図4(b)はコネクタユニット60の接続状態を示す。なお、図3、4では、ケーブル53、54の図示を略した。また、コネクタユニット60には、後述する内筒部(メス端子)79と柱状部材(オス端子)86とがそれぞれ複数配置されるが、ここでは、説明の便宜上、図4には一組のメス端子79とオス端子86のみを図示している。
オスコネクタ80は、メスコネクタ70の開口から内部に貫入する柱状(図では円柱状)の柱状部材(オス端子)86を持つ筐体81と、この筐体81にワイヤ52が接続されて構成される。また、筐体81は、ワイヤ52を内包する空洞を有している。筐体81は、生体適合性を有すると共に気密性の高い素材、例えば、白金、金、チタン、ステンレス鋼等の金属からの削り出し等により成型される。筐体81内には複数のワイヤ52がフィラー85にて包埋され、内包される(筐体81にワイヤ52が接続される)。なお、図示するように、オス端子86の先端は、フィラー85よりも若干突き出るとともに対応する中空部材76に対して位置決めされている。
ところで、受信部30と刺激部40とで必要な電力、信号等の伝達を行うために、少なくとも4〜6本のワイヤ52が必要となる。この時、各ワイヤ52は、メスコネクタ70の中空部材76との接続に必要な強度を有すると共に、全てのワイヤ52とオス端子86が所定サイズの筐体81の空洞内に納められるような直径に形成される。例えば、メスコネクタ70側と接続されるオス端子86の先端の直径は、0.1mm〜0.5mm程度とされる。オス端子86の先端の径が0.1mm未満であると端子として使用するのに必要な強度が得られにくい。また、0.5mmを超えると端子が大きくなってしまい、所定の大きさのオスコネクタに内包可能な端子数が少なくなってしまう。又は、必要な数の端子を内包させるためにコネクタユニット60を大きくしなければならなくなる。
なお、コネクタユニット60(メスコネクタ70及びオスコネクタ80)の形状は、体内での設置面に対して高さが低いフラットな立方体形状にしてもよい。このようにすると、筐体81内に多くのオス端子86を内包させることができるようになる。一方、コネクタユニット60に内包されるオス端子86の数が増加すると、気密性が保持されにくくなる。しかし、本実施形態では、メスコネクタ70とオスコネクタ80とが後述する締付部材78により密着されるので、コネクタユニット60に体液が浸水してもその影響を受けにくくなっている。
なお、筐体81のオス端子86の外周には、前述の溝72と嵌合する突起(凸部)82が形成される。オスコネクタ80とメスコネクタ70が接続され、突起82が溝72と嵌合した状態で、各中空部材76と対応するオス端子86とが接続される。溝72と突起82が筐体71、81の円周(内周、外周)に形成されることにより、オスコネクタ80とメスコネクタ70の接続(嵌合)時に、コネクタユニット60の内部に体液等が浸潤するのが更に抑制される。なお、オス端子86の先端は、テーパーが付けられている又は角が落とされている。
メスコネクタ70は、導線であるワイヤ51及び後述する内筒部(メス端子)79を複数まとめて内包する空洞部を備えると共に、オスコネクタ80が貫入する開口を持ち、オスコネクタ80が嵌合する内形状を持つ外筒部を備える筐体71を有し、筐体71の一端にはワイヤ51の先端部分が接続されている。外筒部の内径は、オスコネクタ80が嵌合する大きさとされ、好ましくは、オスコネクタ80の外径と略同径か、若干大きい程度とされる。筐体71は、生体適合性を有すると共に気密性の高い素材、例えば、生体適合性を有するエポキシ樹脂などにより成型されると共に、所定の弾性特性を有する程度の厚みで形成される。これ以外にも、コネクタ接合の時の変形として塑性変成領域を許容できる範囲内であれば、筐体71を白金、金、チタン、ステンレス鋼等の金属により成型することができる。例えば、生体適合性を有するエポキシ樹脂で筐体71を形成する場合には100μm〜500μ程度の厚さで形成すれば良い。このようにすると、後述の変容例で示すように、筐体71の外側に配置された形状記憶合金の締付によって、メスコネクタ70とオスコネクタ80とが好適に接続されるようになる。筐体71の開口付近には、後述するオスコネクタ80の筐体81上に設けられた突起が嵌合するための溝(凹部)72がその内壁面に形成されている。
各ワイヤ51の先端は、弾性を有する導電性の素材により、後述する柱状部材(オス端子)86を接続するために、内側に中空の開口部が形成された端子である中空部材76に熔接等で電気的に各々接続される。中空部材76は、白金イリジウムなどの生体内で電気を流しても安全な材料であり、導電性を有する材料で形成されれば良い。中空部材76の厚み(肉厚)は、後述する締付部材78の収縮に伴って圧縮する程度の力学特性を有している。また、中空部材76の開口径は、オス端子86よりも僅かに大きい径となっている。ここでいう僅かに大きいとは、メス端子(中空部材76)内にオス端子86を入れ嵌合した際に、抵抗や摩擦によりオス端子86が変形しない程度である。このような隙間は、後述する締付部材78の形状記憶性(収縮率)にもよるが、少なくとも10μm程度の隙間を形成しておくことが好ましい。
図5(a)はメスコネクタ70を矢印A方向から見たときの断面図であり、図5(b)はメス端子79の断面の拡大図である。各中空部材76の周囲には絶縁層77が形成される。例えば、絶縁層77としては、生体適合性及び所定の弾性を有する絶縁性の樹脂材料が使用される。例えば、パリレン、テフロン(登録商標)、生体適合性を有するエポキシ樹脂等が使用される。このような絶縁層77は塗布などにより中空部材76の外周に形成され、中空部材76と締付部材78とを直接的に接触させず導通させない役目を果たす。したがって、絶縁層77は少なくとも締付部材78が位置する領域全体に対して形成されている。また、絶縁層77は後述の締付部材78が収縮したときに、その圧縮力を吸収しないような厚みで形成される。例えば、生体適合性を有するエポキシ樹脂が使用された場合には約10〜50μm程度の厚みで形成されれば良い。
更に、絶縁層77の外側には環状(円筒状)の形状記憶合金の層(締付部材)78が形成される。締付部材78は形状記憶合金のパイプ材等にて作製され、環状の締付部材78の開口部には一体化された中空部材76と絶縁層77とが取り付けられ密着される。締付部材78の形状記憶合金は、人の体温(例えば37℃±2℃程度)にて接合前の環状径より若干内径方向に小さい初期形状となる(記憶させた形状に復元する)特性を持つものが使用される。例えば、ニッケル・チタン合金等が使用される。これにより、マルテンサイト変体点が室温(摂氏15〜25程度)以下であり、人の体温付近で復元性を持つ(形状記憶効果を発揮する)ようになる。なお、形状記憶合金のマルテンサイト変体点は、摂氏零度程度とされてもよい。また、マルテンサイト変体点は氷点下とされてもよい。
以上のような、メス端子79とオス端子86とが接続された状態で締付部材78が、体温により形状記憶効果を発揮して収縮すると、メス端子79の中空部材76が絶縁層77を介して外周から内径方向に縮められる圧力を受け、圧縮される。これにより各メス端子79とオス端子86とが強固に密着されることとなる。また、中空部材76と締付部材78とは、絶縁層77を介して配置されているので、体内装置20の使用時に締付部材78へ電流が流れることが防止される。これにより、締付部材78の形成材料が電気分解反応を起こすことがなく、長期間で安定した使用状態を保つことができるようになる。また、締付部材78の溶出が回避されることにより、生体への影響が抑えられる。
メス端子79は、その周囲を生体適合性と絶縁性とを有する素材、例えば、シリコーン、エポキシ、ポリイミド等の樹脂製のフィラーもしくはセラミック材料75にて包埋された状態で、筐体71内に収められ、メスコネクタ70の内側の隙間が埋められるようになっている。なお、フィラー75としてはシリコーンのように柔軟性を備えるものが使用されることが好ましい。これにより、後述する中空部材76とワイヤ51の嵌合の際には、中空部材76の径方向の広がりに応じて、シリコーン製のフィラー75が変形(収縮)され、フィラー75に隙間、亀裂等が発生しにくくなる。また、メス端子79とオス端子86が接続された状態で、締付部材78が収縮しても、フィラー75がそれに追従して変形する(伸びる)ので、締付部材78とフィラー75との間に隙間が生じにくくなる。ところで、ワイヤ51と中空部材76の接続箇所は、筐体71内に収められている。これにより、コネクタ70とケーブル53の接続箇所は、ワイヤ51の柔軟性を有することとなり、手術、体内埋植において、取り回し易くなる。なお、フィラー75は、ワイヤ51及び中空部材76を位置決めする役割を担う。
以上のような構成のオスコネクタ80とメスコネクタ70の接続について説明する。接続は受信部30と刺激部40とを患者の体内の所定位置に各々埋殖した後で最後に接続を行うものとする。図3(a)、図4(a)に示すように、オスコネクタ80とメスコネクタ70を対向させ、筐体81が筐体71に貫入されると、図3(b)、図4(b)に示すように、コネクタユニット60が構成される。このとき、メスコネクタ70(締付部材78)は、形状記憶特性が生じない程度の温度(マルテンサイト変体点以下の温度、例えば室温以下)にて取り扱いされる。このため、受信部30や刺激部40を埋殖する術中は体温による温度上昇を防ぐために、氷やドライアイス等にメスコネクタ70を常時接触、或いは接続直前に接触させて、締付部材78周辺の温度を下げておいてもよい。
また、メスコネクタ70を保持し、締付部材78を冷却させるプローブを備える冷却装置を用いてもよい。例えば、メスコネクタ70の周囲を覆うようなクリップ状のプローブにペルチェ素子を接続し、ペルチェ素子を駆動させて、プロープを氷点下程度とさせる構成とする。また、メスコネクタ70の開口に、予めメスコネクタ70を広げた状態で維持するためのプラグ類を取り付けておいてもよい。術中にプラグが嵌合されたメスコネクタ70を冷却し、プラグを外すことで、メスコネクタ70が広がった状態でコネクタユニット60を接合できるので、手術がスムーズにできる。
本実施形態では、締付部材78が形状記憶特性を発揮していないときは、メス端子79の内径はオス端子86よりも僅かに大きいため、オス端子86をメス端子79にスムーズに貫入させることができる。メスコネクタ70とオスコネクタ80とを接続させた後、体温によって締付部材78が形状記憶性を示すことによりメス端子79は圧縮する。その結果、メス端子79とオス端子86とは強固に密着することとなる。なお、コネクタユニット60は、体内に長期配置されるため、その温度は常に体温とされる。そのため、締付部材78の復元力(弾性力)は常に持続され、長期的にコネクタユニット60内のオス端子とメス端子との密着性が良好に保たれる。
次に、体内装置20の設置及びコネクタユニット60の接続について説明する。図6は、刺激部40を眼内に埋植した状態の概略図である。体内装置20の設置おいて、刺激部40と受信部30は別々に埋植され、その後、コネクタユニット60が接続される。対向電極34は眼内中央の前眼部寄りの位置に置かれ、これにより、網膜E1は電極44と対向電極34(対向電極)との間に位置され、電極44からの電気刺激パルス信号電流が効率的に網膜を貫通することとなる。刺激部40に接続されたワイヤ52を束ねたケーブル54は、強膜E3の外側を通り、患者の眼窩、上まぶたの内側を通して、側頭部に到る。このとき、オスコネクタ80は側頭部に位置する。
一方、受信手段31(受信部30)は、体外装置10に設けられた送信手段14からの信号(電気刺激パルス用データ及び電力)を受信可能な生体内の所定位置に設置される。例えば、図1に示すように、患者側頭部の皮膚の下に受信部30を埋め込み、皮膚を介して受信部30と対向する位置に送信手段14を設置しておく。受信部30には、送信手段14と同様に磁石が取り付けられているため、埋植された受信部30上に送信手段14を位置させることで、磁力によって送信手段14と受信部30とが引き合い、送信手段14が側頭部で保持されることとなる。このとき、ワイヤ51を束ねたケーブル53と、メスコネクタ70は側頭部に位置する。
このように、刺激部40と受信部30がそれぞれ設置された後、オスコネクタ80とメスコネクタ70を接続し、コネクタユニット60を側頭部に設置させる。体内に埋植されたコネクタユニット60は、患者の体温により温められ、締付部材78の形状記憶特性によって前述したように各メス端子79とオス端子86の接続の気密性が向上される。
以上のように、受信部30と刺激部40とが個別に体内に設置できるので、述者は重要な受信部30の位置の手術を最初に行うことができるようになる。また、受信部30を被検者の皮下に通さずに済むのでより簡単に手術を行う事ができるようになり、さらには受信部30の構成も単純化できるようになる。また、万が一受信部30又は刺激部40に不具合が生じた場合には、受信部30又は刺激部40の片方のみを交換すれば良く、患者の負担を減らせるだけでなく、述者側にとっても交換部品の準備などの対応がし易くなる。
以上のような構成を備える視覚再生補助装置において、その動作を図7に示す制御系のブロック図を基に説明する。図1に示す撮影装置12により撮影された被写体の撮影データ(画像データ)は、データ変調手段13aに送られる。データ変調手段13aは、撮影した被写体を患者が認識するために必要となる所定のデータパラメータ(電気刺激パルス用データ)に変換し、さらに電磁波として伝送するのに適した変調信号を生成し、送信手段14より電磁波として体内装置20側に送信する。また同時に、データ変調手段13aは、バッテリ13bから供給されている電力を前述した変調信号(電気刺激パルス用データ)の帯域と異なる帯域の電磁波として前記変調信号と合わせて体内装置20側に送信する。
体内装置20側では、体外装置10より送られてくる変調信号と電力とを受信手段31にて受信して制御部32に送る。制御部32では受信信号から、所定の周波数帯域の変調信号を抽出するとともに、変調信号に基づき電気刺激パルス用パラメータ信号と電極指定信号である制御信号とを形成する。電気刺激パルス用パラメータ信号及び制御信号は、ケーブル53側からコネクタユニット60を経由してケーブル54側へと送られる、その後、刺激制御部42へと送信される。
ところで、中空部材76と締付部材78との間に配置された絶縁層77によって締付部材78は中空部材76と電気的に絶縁されており、コネクタユニット60の位置では、電気刺激パルス用パラメータ信号及び制御信号はメス端子79とオス端子86を介してワイヤ51及びワイヤ52のみに流れるようになっている。つまり、コネクタユニット60の内部に体液が浸潤し、メス端子79とオス端子86の最も外側に位置する導電性の締付部材78に体液が接触しても、体液や端子材料の電気分解が発生しない。そのため、より安定した使用状態を継続することができるようになる。
刺激制御部42は、受信信号に基づき電力と制御信号とを抽出する。刺激制御部42は、制御信号に基づき制御部32から供給される電気刺激パルス信号を各電極44に分配して出力させる。各電極44から出力された電気刺激パルス信号によって、網膜E1を構成する細胞が電気刺激され、患者は視覚(擬似光覚)を得る。また、制御部32は、受信手段31により体内装置20を駆動させるための電力を得る。
なお、メスコネクタ70の形状としては、上記のもの以外にも締付部材78による圧縮力によって中空部材76が内径方向により縮められる形状であれば良い。図8に変容例1として、メスコネクタ70のメス端子79の外観斜視図を示す。なお、図8において前述のメスコネクタ70と同じ構成には同じ図番号を付けている。
図8において、中空部材76にはケーブル53とケーブル54(導線51と導線52)の方向に伸びるスリット76aが設けて有る。メス端子79にオス端子86が嵌合された状態で、体温によってコネクタユニット60の温度が上昇すると、締付部材78の形状記憶性によって中空部材76が内径方向に圧縮される。この時、中空部材76のスリット76aの両端が閉じ合うように圧縮される。このように、中空部材76の内径がより縮められることで、メス端子79とオス端子86とがより隙間無く密着され易くなる。なお、スリット76aは複数箇所設けても良い。
これ以外にも、中空部材76の内面(内側)と外面(外側)に蛇腹形状(凹凸形状)が形成されていても良い。なお、蛇腹形状は中空部材76の内側又は外側の全面又は一部に形成されていれば良い。この場合にも、中空部材76が収縮することで、より内径が縮められ、オス端子79とメス端子86とが好適に密着される。
また、メスコネクタ70とオスコネクタ80とをより密着させるために、筐体71の外周にも形状記憶合金によるリング状の締付部材73が配置されていると都合が良い。図9に変容例2のメスコネクタ70の断面図を示す。なお、締付部材73は生体適合性を有すると共に、形状記憶性を有する素材、例えば、ニッケル・チタン合金等の形状記憶合金の削り出し等にて作製される。筐体71の外筒部の肉厚は締付部材73の復元力に応じて内径方向に若干縮むことができる程度の強度を持つ厚さで形成される。
オスコネクタ80とメスコネクタ70の接続後に、体温によりコネクタユニット60の温度が上昇すると、締付部材73が形状記憶性を示して初期状態に復元する。これにより、溝72が筐体71の円周に沿って内径方向に締め付けられると、突起82と溝72がより強く密着される。これにより、オスコネクタ80とメスコネクタ70の接続がより強化され(抜けにくくなり)、コネクタユニット60の気密性が向上され、体液等の浸潤がさらに抑制されるようになる。
30 受信部
40 刺激部
60 コネクタユニット
76 中空部材
76a スリット
77 絶縁層
78 締付部材
79 メス端子
86 オス端子
40 刺激部
60 コネクタユニット
76 中空部材
76a スリット
77 絶縁層
78 締付部材
79 メス端子
86 オス端子
Claims (2)
- 患者の視覚を形成する視覚神経系を構成する細胞又は組織を電気刺激するための複数の電極を有する刺激部と、該刺激部と別筐体で構成され,体外から前記刺激部の駆動用の電力及び前記電極から電気刺激パルス信号を出力させるための電気刺激パルス用データの少なくともどちらか一方の電気信号を取得するための受信部と、を備える視覚再生補助装置において、
前記刺激部と受信部とを導線を用いて電気的に接続するための接続手段であって,前記導線を該導線上の所定の位置で分割・接合するためのコネクタ部を有する接続手段を有し、
前記コネクタ部はオス端子を内包するオス端子部とメス端子を内包するメス端子部にて構成され、
前記メス端子は前記オス端子と嵌合するための導電材料からなる中空部材であって前記オス端子の外径よりも大きな内径を有した中空部材と,該中空部材の外壁周囲に形成される絶縁層と,体温にて内径方向に収縮する形状記憶性を有した締付部材であって前記絶縁層の外側に配置され前記中空部材を前記絶縁層を介して内径方向に圧縮する締付部材と、
を有することを特徴とする視覚再生補助装置。 - 請求項1の視覚再生補助装置において、
前記中空部材の内面の少なくとも一部に前記導線方向に伸びる凹部又はスリットが設けられていることを特徴とする視覚再生補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009257141A JP2011101692A (ja) | 2009-11-10 | 2009-11-10 | 視覚再生補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009257141A JP2011101692A (ja) | 2009-11-10 | 2009-11-10 | 視覚再生補助装置 |
Publications (1)
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JP2011101692A true JP2011101692A (ja) | 2011-05-26 |
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ID=44192335
Family Applications (1)
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JP2009257141A Pending JP2011101692A (ja) | 2009-11-10 | 2009-11-10 | 視覚再生補助装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013094456A (ja) * | 2011-11-01 | 2013-05-20 | Nidek Co Ltd | 体内埋植装置 |
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-
2009
- 2009-11-10 JP JP2009257141A patent/JP2011101692A/ja active Pending
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