JPH08167456A - ゼロ・インサーション・フォース・コネクタ及びこれを使用した多ピンコネクタ着脱装置 - Google Patents

ゼロ・インサーション・フォース・コネクタ及びこれを使用した多ピンコネクタ着脱装置

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JPH08167456A
JPH08167456A JP6333364A JP33336494A JPH08167456A JP H08167456 A JPH08167456 A JP H08167456A JP 6333364 A JP6333364 A JP 6333364A JP 33336494 A JP33336494 A JP 33336494A JP H08167456 A JPH08167456 A JP H08167456A
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shape memory
pin
connector
female
memory spring
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JP6333364A
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Masao Watanabe
正夫 渡辺
Kazunobu Iura
和信 井浦
Katsusaburo Kawaguchi
勝三郎 川口
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Original Assignee
Advantest Corp
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ZIFコネクタを解除する解除機
構を形状記憶合金を使用し、ZIFコネクタ内部に収容
する構造として、外部から形状記憶合金に通電発熱によ
り、機械的な解除機構を不要としたZIFコネクタを実
現することを目的とする。 【構成】 形状記憶スプリング20をコネクタ嵌合時に
オスピン30に邪魔とならない空間に配置し、片極のメ
スピン14あるいは両極のメスピン14、15を押し広
げる位置にU字型にコイル形成して収容し、形状記憶ス
プリング20自体の巻き線に通電して自己加熱により自
身を変態温度を超える温度に加熱して開閉力を与える形
状記憶スプリング20を設け、上記形状記憶スプリング
20と、片極のメスピン14あるいは両極のメスピン1
4、15との間を電気的、かつ熱的に絶縁する絶縁手段
を設ける構成手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子機器やボード間
を電気接続する多ピンコネクタにおいて、形状記憶合金
を駆動源として使用するゼロ・インサーション・フォー
ス・コネクタ(ZERO INSERTION FORCE CONNECTOR=Z
IFコネクタ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の例としては、多数のポゴコン
タクトピン(ポゴピン、Pogo contactpin)を使用して
パフォーマンスボード間を電気的接続する例がある。こ
れについて、図4と図5と図6を参照して説明する。本
装置の構成は、図4に示すように、テストヘッド(test
head)50とマザーボード52と、多数のポゴピン5
8と、パフォーマンスボード60とで構成している。
【0003】テストヘッド50は、複数の被試験デバイ
ス(DUT)に試験条件に対応した電圧に変換したパタ
ーン信号を供給したり、DUTから受けた出力信号をコ
ンパレータ(comparator)回路部で規定されるリミット
電圧値と比較した結果の論理値を期待値と照合する為に
受け取る装置であり、この中に、上記複数のドライバ回
路部56やコンパレータ回路部54が放射状に配列収容
されている。これら回路部の頂部はマザーボード52に
接続されている。
【0004】マザーボード52は、試験対象のDUTの
品種に依存しない統一したピン配列構造のボードであ
り、例えば円周の放射状にピン数2000のポゴピン5
8を配列してあり、パフォーマンスボード60の裏面の
対応する金パッド61と電気的導通をする構造を形成し
ている。ポゴピン58は、本体金属筒にスプリング構造
を内蔵し、これに係合して収容された接触針が伸縮自在
構造を有するの接触子であり、図5に示すように、この
接触子58a先端部が相手導体の金パッド61に安定接
触圧力を与えて電気的導通を行う部品である。この金属
筒部を半田付けして組配するが、形状の大きいポゴピン
を高密度実装化には最近の多ピンデバイスを同時測定す
る為には収容が困難な状況になりつつある。また、隣接
ピンとのクロストースが問題となる場合もあり、限界状
態になっている。
【0005】パフォーマンスボード60は、試験対象の
DUTの品種毎に個々に組配製造して使用するものであ
り、マニュアル用パフォーマンスボードの場合では、図
6に示すようにDUTを着脱する専用のソケット62が
複数搭載されていて、このソケットのリードに接続され
ている各々の金パッド61から等距離の所定インピーダ
ンスの同軸ケーブルあるいは配線パターンで接続してい
る。この金パッド61がマザーボード52側の接触子5
8aと圧接して導通する。通常、これら信号線の伝送線
路は、例えば50Ω一定の伝送インピーダンスで伝送さ
れていて、波形歪みの発生や、反射波の発生を押さえ、
またこれらによるスキュー(skew)のずれ発生や、測定
精度の悪化を極力防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、ポ
ゴピン58では、最近の多ピンデバイスを多数個を同時
測定する試験形態においては、更に多数の信号ピンが必
要となる。また、試験対象デバイスがより高速化するに
つれて、更に一層の波形品質が求められコンタクト部で
の伝送インピーダンスのばらつきの影響も改善する必要
があり、また高密度実装に伴い隣接信号とのクロストー
クの悪影響を受け、これを相殺する為に、信号ピンと平
行にグランド電極を設けるピン配置構造とする必要がで
てきている。また、多ピン嵌合時の装着力に大きな力を
必要とし、この力がパフォーマンスボード60やマザー
ボード52に曲げ応力を与えて湾曲によるボード不良の
新たな要因にも成りかねない。これらの為、図7に示す
ように、ZIFコネクタ70を使用して構成する場合が
多い。一般のZIFコネクタは、挿入時及び抜去時に外
力を必要としない機械的な解除機構72を有している。
複数個のZIFコネクタをマザーボード52に実装し、
解除機構72をパフォーマンスボード60とマザーボー
ド52間の狭い隙空間に設置しなければならないが、こ
の解除機構を設ける設置スペースが両ボードに挟まれて
容易ではない場合がある。また、ZIFコネクタは、相
手コンタクタと摺動作用せず装着させる為、表面のゴミ
や酸化物の除去作用がなく、接触不良が発生する問題を
生じる場合がある。また、ZIFコネクタ自体は、圧力
の解除機構が直線状構造である為、円周状の曲線状コネ
クタを形成出来ない難点がある。
【0007】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、ZIFコネクタを解除する解除機構を形状記憶合金
を使用し、ZIFコネクタ内部に収容する構造として、
外部から形状記憶合金に通電発熱により、機械的な解除
機構を不要としたZIFコネクタを実現することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】第1図は、本発明による第
1の解決手段を示している。上記課題を解決するため
に、本発明の構成では、形状記憶スプリング20をコネ
クタ嵌合時にオスピン30に邪魔とならない空間に配置
し、片極のメスピン14あるいは両極のメスピン14、
15を押し広げる位置にU字型にコイル形成して収容
し、形状記憶スプリング20自体の巻き線に通電して自
己加熱により自身を変態温度を超える温度に加熱して開
閉力を与える形状記憶スプリング20を設け、上記形状
記憶スプリング20と、片極のメスピン14あるいは両
極のメスピン14、15との間を電気的、かつ熱的に絶
縁する絶縁手段を設ける構成手段にする。これにより、
多ピンのオス/メスコネクタにおけるメス側コネクタの
ゼロ・インサーション・フォース・コネクタ構造を実現
する。形状記憶スプリング20としては、チタンとニッ
ケルと銅の合金線を変態温度85℃程度に形状記憶処理
して形状記憶合金で実現する例がある。絶縁手段として
は、メスピンとの間に絶縁シート11材をピン配列と平
行に介在して電気的及び熱的絶縁手段とする例がある。
また、形状記憶スプリング20自体に可とう性を有する
耐熱性絶縁材を被覆コーティング形成して電気的及び熱
的絶縁手段とする例がある。
【0009】第3(a)図は、本発明による第2の解決
手段を示している。上記課題を解決するために、本発明
の構成では、上記説明のゼロ・インサーション・フォー
ス・コネクタ構造を有する形状記憶スプリング型ZIF
コネクタ10を少なくとも1個設け、上記ZIFコネク
タ10の形状記憶スプリング20両端を直列接続あるい
は直並列組み合わせ接続して加熱制御部35に接続し、
上記形状記憶スプリング20群を一括して加熱して全メ
スピンを開閉制御する加熱制御部35を設け、加熱制御
部35へ加熱の開始、停止を通知する通知入力手段49
を設け、加熱制御部35の状態を外部へ通知する通知手
段48を設ける構成手段にする。これにより、多ピンの
オス/メスコネクタにおけるコネクタ着脱装置を実現す
る。
【0010】上記構成に追加して、形状記憶スプリング
20加熱後の冷却を速やかに強制空冷する冷却ファン3
7を設ける構成手段がある。また、上記構成に追加し
て、形状記憶スプリング20の加熱温度を検出して加熱
制御部35に供給して加熱制御する温度センサ39を設
ける構成手段がある。これにより、形状記憶スプリング
20と、片極のメスピン14あるいは両極のメスピン1
4、15との間の電気的及び熱的絶縁手段を実現する。
【0011】
【作用】図2(a)、(b)に示す例のように形状記憶
スプリング20を変態温度以上でメスピン14、15を
押し開いた状態のU字形状29に整形形状記憶処理した
形状記憶スプリング20を、図1に示すように常温で両
メスピン14、15の間に収容することにより、自身へ
の通電による自己発熱により直接変態温度以上に加熱
し、これによりメスピン14、15を開閉する機能を実
現する。形状記憶スプリング20自体は任意に整形でき
る為、任意の曲面型や円弧型コネクタ形状でも実現でき
る。
【0012】耐熱性を有する絶縁シート11は、メスピ
ン14、15と形状記憶スプリング20間の電気的絶
縁、熱的絶縁を与える作用がある。また、この絶縁シー
ト11に代えて、形状記憶スプリング20自体に可とう
性を有する耐熱性絶縁材をコーティング形成した構造で
も同様の作用が得られる。
【0013】途中停止用中間ストッパ25を設けた場合
には、中間ストッパ25の位置まで装着力ゼロで装着
後、形状記憶スプリング20を冷却してメスピン14、
15を半閉状態にした後、中間ストッパ25を解除して
オスピン30側を最終装着深さまで軽く押さえること
で、両接点間で軽い摺動作用を与える機能を実現でき、
これにより、両コンタクト表面のゴミや酸化物の除去機
能を与えられる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例としては、形状記憶スプリン
グをピンハウジングに内蔵配列して解除手段とした複数
のZIF型コネクタをマザーボード上に構成して、パフ
ォーマンスボード間とを電気的接続する例である。これ
について、図1と図2と図3を参照して説明する。本装
置の構成例は、図3(a)に示すように、形状記憶スプ
リング型の8個のZIFコネクタ10と、加熱制御部3
5と、温度センサ39と、冷却ファン37とで構成して
いる。
【0015】最初に、形状記憶スプリング型ZIFコネ
クタ10の構造を説明する。形状記憶スプリング型ZI
Fコネクタ10の断面図は、図1に示すように、ピンハ
ウジング13と、メスピン14、15と、絶縁シート1
1と、形状記憶スプリング20とで構成している。ピン
ハウジング13は、温度に対して耐熱性があり脆化しに
くく、変形しにくく、炭化しにくい樹脂成形材を使用す
る。メスピン14、15は、コネクタ内に多数個が対向
して配列されていて各々電気的に独立したピンであり、
嵌合してオスピン30の対応する接触子31、32に接
触導通する。
【0016】形状記憶スプリング20は、直径0.3〜
0.5mmのチタンとニッケルと銅の合金線であり、変
態温度を85℃程度に形状記憶処理した形状記憶合金で
あり、このスプリング自体に電流を流して自己発熱によ
り直接変態温度以上に加熱して開閉力を与えるものであ
り、この弾性変形の歪み率は約5%である。このスプリ
ングの形状記憶処理は、予めメスピン14、15を押し
開いた状態のU字形状に整形し、500℃程度の高温下
で数時間加熱処理することにより形状が記憶される。こ
れを両メスピン14、15の間に絶縁シート11を介在
して収容する。
【0017】この形状記憶スプリング20の巻き形状
は、オスピン30が上から装着される為に上部が開放状
態にする必要がある。この形状例を図2(a)、(b)
に示す。図2(a)は、図1と同様に、メスピン配列方
向から見た図であり、U字形をした断面コイル形状を与
えてオスピン30の着脱に支障とならないように形成し
ている。図2(b)は、上から見た図であり、メスピン
14、15を均一に押し開く力を与える形状を与える為
に両側に絶縁シート11を一様な押さえ力を与える上部
のコイル平行部20a、20bを形成している。この
為、隣の巻き線間20dでは隣接して接触するが、高温
で加熱処理により表面には黒く薄い絶縁膜があり、例え
接触導通しても比較的大きな接触抵抗を示し、ほどんど
は合金線内を電流が流れる為、支障とはならず、特別に
絶縁処理をしなくても良い。コイル中間部20cは、オ
スピン30先端形状より大きな逃げ用のU字形状を与え
ている。また、オスピン30の着脱により形状記憶スプ
リング20の変形しないように、コネクタ両端部のピン
ハウジング13にオスピンストッパ16を設ける。この
ストッパはコネクタが長い場合には、必要により両端部
以外にも所望ピッチ間隔で設ける。
【0018】絶縁シート11は、メスピン14、15と
形状記憶スプリング20の両者間に介在して電気的絶縁
と、両者間の静電容量の低減と、熱的絶縁を行うもので
あり、厚さ0.1〜0.4mmの耐熱性を有するテフロ
ンシート材をピン配列と平行に介在させて収容する。
【0019】次に、加熱制御部35の動作について説明
する。加熱制御部35は、形状記憶スプリング型ZIF
コネクタ10のメスピン14、15群全部を一括して開
閉制御するものであり、加熱用電源と、温度制御部と、
時間計数部とで構成している。8個のZIFコネクタ1
0に内蔵の形状記憶スプリング20は、両端を各々直列
接続あるいは直並列組み合わせ接続して加熱制御部35
に接続してある。温度センサ39は、形状記憶スプリン
グ20の温度をモニタする為のものであり、サーミスタ
温度センサを形状記憶スプリング20に密着させて取り
付け、この信号を加熱制御部35に供給する。冷却ファ
ン37は、加熱後の形状記憶スプリング20を速やかに
常温に冷却する場合に使用する為の強制空冷ファンであ
る。
【0020】第1に、通常のZIFコネクタとして、マ
ザーボード52を装着する場合の動作を説明する。最初
に、パフォーマンスボード60をマザーボード52に装
着する為に、全メスピン14、15を開く。この為に、
外部の装着開始の通知入力49を受けて、ヒーターであ
る形状記憶スプリング20に加熱用電源から電流を印加
して加熱する。数秒〜数十秒経過すると温度センサ39
による検出温度が100〜110℃に達し、これを受け
て通知ブザー48で作業者に通知して知らせる。この加
熱による形状回復力によってメスピン14、15は、完
全に押し開いた状態になる。この状態でマザーボード5
2は、装着力ゼロで装着する。次に、外部の装着完了の
通知入力49を受けて、加熱を停止し、今度は、冷却フ
ァン37を駆動して記憶スプリング20を速やかに常温
に冷却して所望温度以下を検出したら冷却ファン37を
停止して終了する。記憶スプリング20は元のフリー状
態に戻ってメスピン14、15側と接触子31、32側
が接続状態になる。この後、所望により試験システムが
有するコンタクトチェック機能を利用してテストヘッド
50側から信号を与えてパフォーマンスボード60とマ
ザーボード52間のコンタクトチェックを実行して全ピ
ンが確実に接続状態にあるかを確認実施して終了する。
【0021】第2に、通常のZIFコネクタとして、マ
ザーボード52を離脱する場合の動作を説明する。上記
説明と同様に、外部の離脱の通知入力49を受けて、形
状記憶スプリング20を加熱し、温度センサ39からの
離脱温度を検出し、通知ブザー48で作業者に通知し、
離脱力ゼロで取り外す。次に、離脱完了の通知入力49
を受けて、加熱状態を終了し、所望により冷却ファン3
7を駆動して速やかに常温に冷却した後停止して終了通
知ブザー48を出力後、動作終了する。
【0022】第3に、メスピン14、15と相手の接触
子31、32とを軽い摺動作用を与えてコンタクト表面
のゴミや酸化物の除去作用を行う場合の動作を説明す
る。この場合は、パフォーマンスボード60とマザーボ
ード52の間に、図3(b)に示す機械的な途中停止用
中間ストッパ25を立てておく。最初に、上記説明と同
様に、ヒーターである形状記憶スプリング20に電流を
印加して所望の温度に加熱して全メスピン14、15を
開いておく。この状態でマザーボード52は、中間スト
ッパ25の位置まで装着力ゼロで装着され、全装着スト
ロークの2/3程度の位置で停止状態となる。次に、外
部の半装着の通知入力49を受けて、加熱を停止して、
メスピン14、15と相手の接触子31、32とが互い
に半閉状態の温度を例えば70℃を温度センサ39によ
り検出したら通知ブザー48を出力して知らせる。作業
者は、このタイミングで中間ストッパ25を倒して解除
した後パフォーマンスボード60を残り1/3の最終の
装着深さまで押さえることにより両接点間の軽い摺動作
用が与えられる。これにより両コンタクト表面のゴミや
酸化物の除去ができ、接触不良の発生の防止が容易に実
施できる。この作業は、使用条件等に応じて随時行えば
良い。ここで、摺動作用を確実とする為に、上記説明の
半閉状態の検出手段として温度センサ39と併用して、
試験システムが有するコンタクトチェック機能を利用
し、全ピンの接触状態を確認した後パフォーマンスボー
ド60を最終の装着深さまで押さえる確認手順を付加し
ても良い。
【0023】上記実施例1の説明では、冷却ファン37
を設けて、ヒーターである形状記憶スプリング20を速
やかに常温に冷却する場合で説明していたが、短時間の
冷却を必要としなければ、所望によりこの冷却ファン3
7を削除した構成としても良く、同様にして実施でき
る。
【0024】上記実施例の説明では、温度センサ39を
設けてヒーターである形状記憶スプリング20の温度を
検出して制御する構成の場合で説明していたが、形状記
憶スプリング20の温度の温度上昇時間特性や下降時間
特性が既知の場合においては、温度センサ39を削除
し、代わりに加熱制御部35に時間計数部を設けて、こ
のタイマー時間で開閉制御、通知制御するように構成し
ても良く、同様にして実施できる。
【0025】上記実施例の説明では、図3(a)に示す
直線状のZIFコネクタ10を複数個用いて円周状に配
列した場合で説明していたが、本発明の形状記憶スプリ
ング20は任意形状に容易に形成できるので、ZIFコ
ネクタ10自体を円弧状に形成したピンハウジング13
構造のコネクタ形状でも容易に実現可能であり、同様に
して実施できる。
【0026】上記実施例の説明では、メスピン14、1
5を図1に示すように両極に対向して配置した場合で説
明していたが、片側一方のみのメスピン14、あるいは
メスピン15の片極構造の場合でも良く、同様にして実
施できる。
【0027】また、上記実施例の説明では、作業者への
通知手段として通知ブザー48を使用した場合で説明し
ていたが、他に表示ランプや画面表示手段でも良い。
【0028】また、上記実施例の説明では、絶縁シート
11を、耐熱性を有するテフロンシート材をピン配列と
平行に介在させて収容する構造の場合で説明していた
が、この絶縁シート11の代わりに、形状記憶スプリン
グ20自体に可とう性を有するシリコンゴム等の耐熱性
絶縁材を厚さ0.1〜0.8mm程度に被覆(コーティ
ング)形成した構造としても良く、同様にして実施でき
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記に記載されるような効果を奏する。図
2(a)、(b)に示す例のように形状記憶スプリング
20をメスピン14、15を押し開いた状態のU字形状
29に整形形状記憶処理し、変態温度を85℃程度に形
状記憶処理した形状記憶スプリング20を、図1に示す
ように常温で両メスピン14、15の間に接するように
収容した形状記憶スプリング20は、自身の通電による
自己発熱により直接変態温度以上に加熱し、これにより
メスピン14、15を押し開く力を与える効果が得られ
る。形状記憶スプリング20は任意に整形できる為、メ
スピン14、15群の配列を直線状配列以外にも、任意
の曲面型や円弧型コネクタ形状でも容易に実現できる。
また、コネクタ外部に機械的な解除機構が無く、形状記
憶合金に通電制御するのみでメスピンを開閉できる為、
従来のような機械的な解除機構の制約を受けない。この
結果、高密度にコネクタ群を隣接して配置実装でき、多
ピン化実装が容易に構成できる効果がある。
【0030】耐熱性を有する絶縁シート11を、メスピ
ン14、15と形状記憶スプリング20の両者間にピン
配列と平行に介在させることにより、電気的絶縁、熱的
絶縁を与える効果が得られる。また、この絶縁シート1
1に代えて、形状記憶スプリング20自体に可とう性を
有する耐熱性絶縁材をコーティング形成した構造でも良
く、同様に電気的絶縁、熱的絶縁を与える効果が得られ
る。また、装着に際して、途中停止用中間ストッパ25
を設ける場合には、中間ストッパ25の位置まで装着力
ゼロで装着され、全装着ストロークの2/3程度の位置
で停止し、形状記憶スプリング20を冷却してメスピン
14、15を半閉状態にした後、中間ストッパ25を解
除してオスピン30側を最終装着深さまで軽く押さえる
ことができ、このときの両接点間の軽い摺動作用によ
り、両コンタクト表面のゴミや酸化物の除去ができ、接
触不良の発生の防止効果を実現できる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、形状記憶スプリング型ZIFコネク
タ10の断面図である。
【図2】(a)本発明の、形状記憶スプリング20の巻
き形状を、ZIFコネクタ10の断面図方向から見た図
である。 (b)本発明の、形状記憶スプリング20の巻き形状
を、ZIFコネクタ10の上面から見た図である。
【図3】(a)本発明の多ピンコネクタ着脱装置構成例
である。 (b)本発明の、パフォーマンスボード60とマザーボ
ード52の間に、途中停止用中間ストッパ25を設けた
場合の側面図である。
【図4】従来の、多数のポゴピン58でテストヘッド5
0とマザーボード52間を接続した装置構成例である。
【図5】従来の、ポゴピン58による接続を説明する側
断面図である。
【図6】パフォーマンスボード60を説明する上面図で
ある。
【図7】従来の、機械的ZIFコネクタ70の使用によ
る接続を説明する側断面図である。
【符号の説明】
10、70 ZIFコネクタ 11 絶縁シート 13 ピンハウジング 14、15 メスピン 16 オスピンストッパ 20 記憶スプリング 20a、20b コイル 20d 巻き線間 20c コイル中間部 25 中間ストッパ 30 オスピン 31、32、58a 接触子 35 加熱制御部 37 冷却ファン 39 温度センサ 48 通知ブザー(通知手段) 49 通知入力(通知入力手段) 50 テストヘッド(test head) 52 マザーボード 54 コンパレータ回路部 56 ドライバ回路部 58 ポゴピン 60 パフォーマンスボード 61 金パッド 62 ソケット 72 解除機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多ピンのオス/メスコネクタにおけるメ
    ス側コネクタの構造において、 形状記憶スプリング(20)をコネクタ嵌合時にオスピ
    ン(30)に邪魔とならない空間に配置し、片極のメス
    ピン(14)あるいは両極のメスピン(14、15)を
    押し広げる位置にU字型にコイル形成して収容し、形状
    記憶スプリング(20)自体の巻き線に通電して自己加
    熱により自身を変態温度を超える温度に加熱して開閉力
    を与える形状記憶スプリング(20)を設け、 上記形状記憶スプリング(20)と、片極のメスピン
    (14)あるいは両極のメスピン(14、15)との間
    を電気的、かつ熱的に絶縁する絶縁手段を設け、 以上を具備していることを特徴としたゼロ・インサーシ
    ョン・フォース・コネクタ。
  2. 【請求項2】 形状記憶スプリング20は、チタンとニ
    ッケルと銅の合金線を変態温度85℃程度に形状記憶処
    理した形状記憶合金である請求項1記載のゼロ・インサ
    ーション・フォース・コネクタ。
  3. 【請求項3】 形状記憶スプリング(20)と、片極の
    メスピン(14)あるいは両極のメスピン(14、1
    5)との間の電気的及び熱的絶縁手段としては、 メスピンとの間に絶縁シート(11)材をピン配列と平
    行に介在して電気的及び熱的絶縁手段とする請求項1記
    載のゼロ・インサーション・フォース・コネクタ。
  4. 【請求項4】 形状記憶スプリング(20)と、片極の
    メスピン(14)あるいは両極のメスピン(14、1
    5)との間の電気的及び熱的絶縁手段としては、 形状記憶スプリング(20)自体に可とう性を有する耐
    熱性絶縁材を被覆(コーティング)形成して電気的及び
    熱的絶縁手段とした請求項1記載のゼロ・インサーショ
    ン・フォース・コネクタ。
  5. 【請求項5】 多ピンのオス/メスコネクタにおけるコ
    ネクタ着脱装置において、 請求項1記載の構造を有する形状記憶スプリング型ZI
    Fコネクタ(10)を少なくとも1個設け、 上記ZIFコネクタ(10)の形状記憶スプリング(2
    0)両端を直列接続あるいは直並列組み合わせ接続して
    加熱制御部(35)に接続し、 上記形状記憶スプリング(20)群を一括して加熱して
    全メスピンを開閉制御する加熱制御部(35)を設け、 加熱制御部(35)へ加熱の開始、停止を通知する通知
    入力手段(49)を設け、 加熱制御部(35)の状態を外部へ通知する通知手段
    (48)を設け、 以上を具備していることを特徴としたゼロ・インサーシ
    ョン・フォース・コネクタを使用した多ピンコネクタ着
    脱装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の構成手段に加えて、 形状記憶スプリング(20)加熱後の冷却を速やかに強
    制空冷する冷却ファン(37)を設け、 以上を具備していることを特徴としたゼロ・インサーシ
    ョン・フォース・コネクタを使用した多ピンコネクタ着
    脱装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の構成手段に加えて、 形状記憶スプリング(20)の加熱温度を検出して加熱
    制御部35に供給して加熱制御する温度センサ(39)
    を設け、 以上を具備していることを特徴としたゼロ・インサーシ
    ョン・フォース・コネクタを使用した多ピンコネクタ着
    脱装置。
JP6333364A 1994-12-15 1994-12-15 ゼロ・インサーション・フォース・コネクタ及びこれを使用した多ピンコネクタ着脱装置 Withdrawn JPH08167456A (ja)

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