JP2011101450A - 自動車用充電装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ポール型とした場合にも保護装置や充電用コネクタの外部への突出を抑制し、意匠性の向上と破損防止とを図ることができる自動車用充電装置を提供する。
【解決手段】一方の端部に自動車に接続される充電用コネクタを、他方の端部に充電装置に接続されるコンセントを備え、その途中に保護装置を備えた充電ケーブルを用いて充電を行う自動車用充電装置である。コンセントが接続されるコンセントタップを内蔵したコンセント接続部１０の下方に、コンセントタップへの電源供給を制御する制御１２を形成し、これらのコンセント接続部１０と制御部１２との間に、充電ケーブルの保護装置４または充電用コネクタを収納する空間部１１を形成した。コンセント接続部１０が、機能モジュール取付部１５を備えたものであり、ここに鍵モジュール２０を装着し、鎖錠部材によりコンセント接続部１０のカバー１８を施錠可能とする。
【選択図】図４

Description

本発明は、充電用コネクタとコンセントを両端に備え、その途中に保護装置を備えた充電ケーブルを用いて充電を行う自動車用充電装置に関するものであり、特にポール型の自動車用充電装置に関するものである。

ハイブリッドカーや電気自動車等の普及に伴い、自動車用充電装置の重要性も増加している。自動車用充電装置には家庭用のものと公共用のものとがあるが、特に公共の場に設置される自動車用充電装置としては、特許文献１に示されるような設置スペースの小さいポール型の充電スタンドが適している。このためポール型の自動車用充電装置には、特に省スペース性が強く求められる。

一方、充電ケーブルとしては、漏電が生じたときに電源を遮断する保護装置を備えたものが用いられる場合がある。この保護装置はやや大型のものであり、自動車用充電装置に接続されるコンセントから一定範囲内に取付けるものと規定されている。このため自動車用充電装置のコンセントタップに充電ケーブルのコンセントを差し込んだ状態では、保護装置が外部に露出するおそれがある。

しかし公共の場において保護装置が外部に露出すると見苦しいばかりでなく、外力を受けて破損される可能性がある。また充電ケーブルを恒常的に設置するタイプの自動車用充電装置にあっては、自動車に接続するための充電用コネクタをポールの側面に収納しておく必要があり、コスト高となる上、意匠性が悪くなるという問題があった。

特開平１１−１２２７１４号公報

本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、ポール型とした場合にも保護装置や充電用コネクタの外部への突出を抑制し、意匠性の向上と破損防止とを図ることができる自動車用充電装置を提供することである。

上記の課題を解決するためになされた本発明は、一方の端部に自動車に接続される充電用コネクタを、他方の端部に充電装置に接続されるコンセントを備え、その途中に保護装置を備えた充電ケーブルを用いて充電を行う自動車用充電装置であって、前記コンセントが接続されるコンセントタップを内蔵したコンセント接続部の下方に、コンセントタップへの電源供給を制御する制御部を形成し、これらのコンセント接続部と制御部との間に、充電ケーブルの保護装置を収納するためのすくなくとも前方が開口した空間部を形成したことを特徴とするものである。

なお、コンセント接続部が、機能モジュール取付部を備えたものであることが好ましい。またコンセント接続部にコンセントタップを覆うカバーを形成するとともに、機能モジュール取付部に鍵モジュールを装着し、両者間を鎖錠棒により連結して前記カバーを施錠可能とすることができる。

本発明の自動車用充電装置は、コンセント接続部と制御部との間に、充電ケーブルの保護装置を収納するためのすくなくとも前方が開口した空間部を形成した構造であるから、充電中においてもこれらの保護装置または充電用コネクタを外部に突出しないように収納することができ、意匠性を向上させることができるとともに、これらの破損防止を図ることができる。

またコンセント接続部が機能モジュール取付部を備えた構造としておけば、様々な機能モジュールの組み込みが可能であり、特にコンセント接続部にコンセントタップを覆うカバーを形成するとともに、取付部に鍵モジュールを装着して施錠可能とすれば、セキュリティを向上させることができる。

充電ケーブルの説明図である。 本発明の実施形態のフレーム構造を示す全体斜視図である。 本発明の要部を説明する断面図である。 本発明の実施形態を示す全体斜視図である。 コンセント接続部の前面斜視図である。 コンセント接続部の後面斜視図である。 コンセント接続部のカバーが閉じた状態を示す斜視図である。 鍵モジュールを取り外した状態の前板部を示す図である。 鍵モジュールの前面斜視図である。 鍵モジュールの後面斜視図である。 鍵モジュールの例を示す正面図である。 鍵モジュールの他の例を示す正面図である。 鍵モジュールの他の例を示す正面図である。 施錠機構を示す斜視図である。

以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。
図１は本発明において用いられる充電ケーブル１の説明図であり、一方の端部に自動車に接続される充電用コネクタ２を備え、他方の端部に充電装置に接続されるコンセント３を備えている。充電ケーブル１の途中には保護装置４が設けられている。この保護装置４はコンセント３の近傍に設けられるもので、充電装置の分岐回路から保護装置４までの区間における漏電を検出し、異常があれば電源を遮断する機能を備えている。このほか保護装置４は、自動車と通信を行い、充電の開始や停止を制御する機能を備えている。このため保護装置４はかなりの大きさと重量とを持つ。

本発明の自動車用充電装置は上記のような充電ケーブル１を用いて充電を行うための装置であり、この実施形態では公共の場に設置されるポール型のものである。図２はそのフレーム構造図であり、左右両側の支柱５とベース６と天井部材を兼ねる表示部７とによって枠状の支柱部材８が構成されている。支柱５の内側には所定ピッチで機器取付用の孔列９が形成されており、以下に説明する種々の部材が取付けられる。なお支柱５はベース６にねじ止め固定されている。また表示部７はＬＥＤライト等を内蔵して各種の表示を行うことができる。

図３は本発明の実施形態を示す全体斜視図であり、図４はその中央部の断面図である。図示のようにこの実施形態では、表示部７の直下にコンセント接続部１０が設けられ、最下部に制御部１２が設けられ、これらのコンセント接続部１０と制御部１２との間に空間部１１が形成されている。以下に各部分について説明する。

コンセント接続部１０は図５、６に示される部分であり、筐体部１３と前板部１４とを備えている。筐体部１３は充電ケーブル１のコンセント３が接続されるコンセントタップ１６を複数内蔵した部分であり、各コンセントタップ１６は斜め前方を向くように角度を付けて板材に取付けられている。この実施形態では１００Ｖ充電用と２００Ｖ充電用との２個のコンセントタップ１６が隣接配置されており、その前面の切換板１７をスライドさせることにより、何れかのコンセントタップ１６を排他的に使用できるようになっている。

この筐体部１３の前面には前板部１４が配置されている。前板部１４はコンセントタップ１６を覆うカバー１８を備えている。このカバー１８は上部をヒンジにより支持され、ヒンジ部分に組み込まれたバネによって上方に開くように付勢されている。またカバー１８の下端部にはカバー１８を閉鎖状態で鎖錠し、いたずらを防止するための鎖錠片１９が設けられている。なお鎖錠機構については後述する。

図８に示すように、機能モジュール取付部１５は前板部１４の上方に形成された空間部であり、様々な機能モジュールを取付ねじ等によって固定することができる。この実施形態では機能モジュールは鍵モジュール２０である。図９、１０に示す鍵モジュール２０は蓋２１を開きキーを鍵穴に差し込んで回転させるメカニカル錠を備えている。しかしこのほかに図１１〜図１３に示すように、ダイヤル錠や電子錠など様々な鍵モジュールを用いることができる。いずれの種類の鍵モジュールも、その背面側に鎖錠状態では上方に突出する鎖錠片２２を備えている。

図１４は鍵モジュール２０による前板部１４の鎖錠機構を示す背面斜視図である。鍵モジュール２０の裏面には上下方向に動く第１の鎖錠棒２３と、その上端にピン２４により連結された第２の鎖錠棒２５とが設けられている。第１の鎖錠棒２３はガイド２６により支持され、また第２の鎖錠棒２５は中央部を軸２７により揺動自在に支持されている。第２の鎖錠棒２５の先端部は水平方向に折り曲げられており、前記鎖錠片２２との当接部２９となっている。この構造により、鎖錠片２２が上昇した鎖錠状態においては、第１の鎖錠棒２３を図１４の状態から上昇させることができない。なお、鎖錠片２２は、鎖錠時に当接部２９に当接する構造であれば上方に突出する構造に限定されず、例えば、横方向より突出して鎖錠時に当接部２９に当接ずる構造としてもよい。

この第１の鎖錠棒２３の下端は前板部１４の裏面に位置している。この位置には前板部１４の下端部の鎖錠片１９をロックするストッパ３０が設けられている。施錠されていない状態においては、カバー１８の下部の操作片を操作するとストッパ３０が鎖錠棒２３を上方に押し上げながら移動し、カバー１８を開くことができる。しかし施錠状態においては鎖錠棒２３を上方に動かせないため、ストッパ３０を外すことができず、カバー１８を開くことができない。このようにカバー１８を鎖錠することによって、充電中に他人がコンセントタップ１６から充電ケーブル１のコンセント３を引き抜いたりするトラブルを防止することができる。

空間部１１はコンセント接続部１０と制御部１２との間に形成され、図４に示すように充電ケーブル１の保護装置４を収納することができる。すなわち、コンセント接続部１０に設けられるコンセントタップ１６は、コンセント３を接続すると保護装置４がその自重により空間部１１に位置するように配置されている。従って、保護装置４自体に不意の外力が加わることが少なくなり、故障の要因を排除することもできる。また、カバー１８を閉じることにより充電ケーブル１に外力が加わった場合でも、コンセント３と保護装置４との間の充電ケーブル１ａをコンセント接続部１０内に収めておくことが可能であるため、確実に保護装置４を空間部１１に位置させておくことが可能である。さらに、コンセント３を接続後、カバー１８を締める時に、コンセント接続部１０の下方に誘導することができ、保護装置４を空間部１１に誘導することができる。よって、充電中の美感が向上すると共に、カバー１８を鎖錠することにより、充電ケーブル１が悪戯で外される恐れもなくなるものである。

この空間部１１の支柱側面には充電ケーブル１の充電用コネクタ２を保持させるための引掛部を形成しておくこともできる。このような空間部１１を形成することによって、本発明の自動車用充電装置は、充電中においても保護装置４や充電用コネクタ２を外部に突出しないように収納することができ、さらに、保護装置に表示部がある場合にはそれを視認することも可能である。また、意匠性を向上させることができるとともに、破損防止を図ることができる。なお空間部１１の背面側には壁部材を設けることができる。

下段の制御部１２は、内部にブレーカー等を収納し漏電が検出された場合には電源を遮断する。このほかにタイマー等を設け、深夜電力の時間帯に通電を開始するようにすることもできる。さらにこの制御部１２にも機能モジュール取付部を設け、課金モジュール、使用者認証モジュール等を取付けることもできる。

なお、制御部１２の直上部には湾曲させたケーブルガイド３１を設け、充電ケーブル１が当たったときの傷付きを防止するとともに、雨水が制御部１２に入らないように屋根としての機能を発揮させることが好ましい。

以上に説明したように、本発明の自動車用充電装置は、全体をポール型とした場合にも保護装置４や充電用コネクタ２の外部への突出を抑制し、意匠性の向上と破損防止とを図ることができる。また鍵モジュールを組み込むことによって、コンセントタップ１６を覆うカバー１８を施錠することができ、セキュリティを高めることができる。

１ 充電ケーブル
２ 充電用コネクタ
３ コンセント
４ 保護装置
５ 支柱
６ ベース
７ 表示部
８ 支柱部材
９ 孔列
１０ コンセント接続部
１１ 空間部
１２ 制御部
１３ 筐体部
１４ 前板部
１５ 機能モジュール取付部
１６ コンセントタップ
１７ 切換板
１８ カバー
１９ 鎖錠片
２０ 鍵モジュール
２１ 蓋
２２ 鎖錠片
２３ 第１の鎖錠棒
２４ ピン
２５ 第２の鎖錠棒
２６ ガイド
２７ 軸
２９ 当接部
３０ ストッパ
３１ ケーブルガイド

Claims (3)

1. 一方の端部に自動車に接続される充電用コネクタを、他方の端部に充電装置に接続されるコンセントを備え、その途中に保護装置を備えた充電ケーブルを用いて充電を行う自動車用充電装置であって、前記コンセントが接続されるコンセントタップを内蔵したコンセント接続部の下方に、コンセントタップへの電源供給を制御する制御部を形成し、これらのコンセント接続部と制御部との間に、充電ケーブルの保護装置を収納するためのすくなくとも前方が開口した空間部を形成したことを特徴とする自動車用充電装置。
2. コンセント接続部が、機能モジュール取付部を備えたものであることを特徴とする請求項１記載の自動車用充電装置。
3. コンセント接続部にコンセントタップを覆うカバーを形成するとともに、機能モジュール取付部に鍵モジュールを装着し、両者間を鎖錠棒により連結して前記カバーを施錠可能としたことを特徴とする請求項２記載の自動車用充電装置。

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