JP2011100812A - レーザ光源装置、及びレーザ光源の調整システム - Google Patents

レーザ光源装置、及びレーザ光源の調整システム Download PDF

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薫 宮田
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Abstract

【課題】共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができるレーザ光源装置の提供。
【解決手段】レーザ光源装置1は、光源2と、共振器3と、導光手段4と、制御ユニット6とを備える。共振器3は、エタロン35を備える。導光手段4は、共振器3から出射される光の波長、及び強度を検出する。制御ユニット6は、強度調整部と、波長調整部とを備える。強度調整部は、共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整する。波長調整部は、導光手段4にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長を同時に調整することによって、強度調整部にて調整された状態を維持しながら共振器3から出射される光の波長を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源装置、及びレーザ光源の調整システムに関する。
従来、光源と、光源から出射される光をマルチモードで発振する共振器と、共振器の内部の光軸上に配設され、所定の波長の光を透過させるエタロンとを備えるレーザ光源が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の周波数安定化レーザ(レーザ光源)は、励起用半導体レーザ(光源)と、共振波生成部(共振器)と、2つのエタロンとを備えている。また、特許文献1に記載の周波数安定化レーザでは、共振波生成部の光軸に対する各エタロンの角度、共振波生成部の温度、及び共振波生成部における共振器長を調整することによって、共振波生成部から出射される光をシングルモードにするとともに、共振波生成部から出射される光の波長、及び強度を調整している(以下、光の波長、及び強度を調整することを、単に光を調整するというものとする)。
図8は、従来のレーザ光源において、共振器から出射される光を調整している状態を示す図である。なお、図8では、光の波長を横軸とし、光の強度、及びエタロンの波長透過特性のゲインを縦軸としている。
共振器は、図8に示すように、光源から出射される光をマルチモードで発振している(L1〜L5)。そして、共振器の内部の光軸上には、波長透過特性Wを有するエタロンが配設されているので、マルチモードで発振する光のモード間隔と、エタロンの波長透過特性Wとを調整することによって、共振器から出射される光をシングルモードにするとともに、共振器から出射される光を調整することができる。
ここで、共振器の光軸に対するエタロンの角度を調整すると、エタロンの波長透過特性Wを変化させることができる。また、共振器の光軸に対するエタロンの角度を調整すると、エタロンの光路長が変化し、ひいては共振器における共振器長が変化するので、マルチモードで発振する光のモード間隔も変化することとなる。
そして、共振器の温度を調整すると、エタロンの温度が変化するのでエタロンの波長透過特性Wを変化させることができる。また、共振器の温度を調整すると、熱膨張、及び熱収縮の影響で共振器における共振器長が変化するので、マルチモードで発振する光のモード間隔も変化することとなる。
さらに、共振器における共振器長を調整すると、マルチモードで発振する光のモード間隔を変化させることができる。
具体的に、特許文献1に記載の周波数安定化レーザでは、まず、図8(A)に示すように、共振波生成部の光軸に対する各エタロンの角度と、共振波生成部の温度とを調整することによって、エタロンの波長透過特性Wにおける中心波長と、マルチモードで発振する光の縦モードのうち(L1〜L5)、いずれかの縦モードの波長とを一致させるように、すなわち共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整している。なお、図8では、エタロンの波長透過特性Wにおける中心波長と、縦モードL3の波長とを一致させるように調整している。
そして、共振波生成部における共振器長を調整することによって、図8(B)に示すように、マルチモードで発振する光のモード間隔を変化させて共振器から出射される光の波長が目標波長Tとなるように調整している。
特開2007−19361号公報
しかしながら、特許文献1に記載の周波数安定化レーザでは、共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整した後、共振波生成部から出射される光の波長を調整しているので、エタロンの波長透過特性Wにおける中心波長と、縦モードL3の波長とがずれてしまうこととなる。したがって、共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整することができないという問題がある。また、共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整することができないので、経年変化の影響などによって、モードホップなどの不具合が発生しやすくなり、レーザ光源装置の長期安定性を確保することができないという問題がある。
本発明の目的は、共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができるレーザ光源装置、及びレーザ光源の調整システムを提供することにある。
本発明のレーザ光源装置は、光源と、前記光源から出射される光をマルチモードで発振する共振器と、前記共振器の内部の光軸上に配設され、所定の波長の光を透過させるエタロンとを備えるレーザ光源装置であって、前記共振器から出射される光の波長、及び強度を検出する検出手段と、前記検出手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように、前記共振器の光軸に対する前記エタロンの角度、前記エタロンの温度、及び前記共振器における共振器長の各パラメータのうち、少なくとも1つを調整する強度調整部と、前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記各パラメータのうち、少なくとも2つを同時に調整することによって、前記強度調整部にて調整された状態を維持しながら前記共振器から出射される光の波長を調整する波長調整部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、レーザ光源装置は、強度調整部にて共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整された状態を維持しながら共振器から出射される光の波長を調整する波長調整部を備えるので、共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができる。
本発明では、前記波長調整部は、前記共振器の光軸に対する前記エタロンの角度、または前記エタロンの温度と、前記共振器における共振器長とを同時に調整することによって、前記共振器から出射される光の波長を調整することが好ましい。
ここで、共振器における共振器長を調整すると、エタロンの波長透過特性を変化させることなくマルチモードで発振する光のモード間隔を変化させることができる。
したがって、本発明によれば、波長調整部を、共振器の光軸に対するエタロンの角度と、エタロンの温度とを同時に調整することによって、共振器から出射される光の波長を調整するように構成した場合と比較して、共振器から出射される光の波長を容易に調整することができる。
本発明では、前記強度調整部、及び前記波長調整部は、前記共振器の温度を調整することによって、前記エタロンの温度を調整することが好ましい。
このような構成によれば、従来のレーザ光源と同様の構成を採用することができるので、新たな部品等を追加することなく、共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができる。
本発明では、前記制御手段は、前記強度調整部、及び前記波長調整部にて調整された前記各パラメータに係る情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された情報を読み込むことで前記各パラメータを調整し、前記共振器から出射される光を調整する読込調整部とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、制御手段は、記憶部と、読込調整部とを備えるので、例えば、強度調整部、及び波長調整部にて各パラメータを調整したときに各パラメータに係る情報を記憶部に記憶させるとともに、レーザ光源装置を起動したときに読込調整部に各パラメータを調整させるように制御手段を構成することができる。これによれば、レーザ光源装置を起動したときに共振器から出射される光を迅速に調整することができ、高精度かつ適切に調整することができる。
本発明では、前記制御手段は、前記強度調整部、及び前記波長調整部にて前記共振器から出射される光を調整したときに前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度を前記記憶部に記憶させる調整状態保存部と、前記調整状態保存部にて記憶された光の波長、及び強度と、前記読込調整部にて前記共振器から出射される光を調整したときに前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度とを比較し、再調整をするか否かを判定する再調整判定部と、前記再調整判定部にて再調整すると判定されると、前記強度調整部、及び前記波長調整部に前記共振器から出射される光を調整させる再調整実行部とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、調整状態保存部は、強度調整部、及び波長調整部にて共振器から出射される光を調整したときに検出手段にて検出される光の波長、及び強度を記憶部に記憶させるので、記憶部は、共振器から出射される光を高精度かつ適切に調整したときに検出手段にて検出される光の波長、及び強度を記憶することとなる。
これに対して、読込調整部は、記憶部に記憶された情報を読み込むことで各パラメータを調整し、共振器から出射される光を調整するので、読込調整部にて共振器から出射される光を調整したときに検出手段にて検出される光の波長、及び強度は、経年変化の影響などによって、調整状態保存部にて記憶部に記憶された光の波長、及び強度とは異なる場合がある。
本発明によれば、制御手段は、再調整判定部と、再調整実行部とを備え、再調整判定部にて再調整すると判定されると、再調整実行部は、強度調整部、及び波長調整部に共振器から出射される光を調整させるので、例えば、経年変化の影響によって、共振器から出射される光の波長、及び強度が変化した場合や、モードホップなどの不具合が発生した場合などに強度調整部、及び波長調整部に共振器から出射される光を調整させることができる。したがって、長期安定性を確実に確保することができる。
本発明では、前記共振器から出射される光を変調することでヨウ素の飽和吸収線を検出するための飽和吸収線検出手段を備え、前記検出手段は、前記飽和吸収線検出手段にて検出されるヨウ素の飽和吸収線に基づいて、前記共振器から出射される光の波長を検出することが好ましい。
ここで、共振器から出射される光の波長を検出する検出手段としては、例えば、回折格子や、干渉計によるものを採用することができる。しかしながら、共振器から出射される光の波長を高精度に検出したい場合には、高価な検出手段を採用しなければならないので、レーザ光源装置の製造コストが増加するという問題がある。
これに対して、本発明のレーザ光源装置は、飽和吸収線検出手段を備え、この飽和吸収線検出手段にて検出されるヨウ素の飽和吸収線は、共振器から出射される光の中心波長を安定させるために用いられている。また、飽和吸収線検出手段にて検出されるヨウ素の飽和吸収線を参照することで共振器から出射される光の波長を高精度に検出することができる。したがって、本発明によれば、検出手段は、飽和吸収線検出手段にて検出されるヨウ素の飽和吸収線に基づいて、共振器から出射される光の波長を検出するので、波長調整部は、共振器から出射される光を更に高精度に調整することができる。
なお、飽和吸収線検出手段にて検出されるヨウ素の飽和吸収線を参照することで検出することができる光の波長の範囲は、回折格子や、干渉計にて検出することができる光の波長の範囲よりも狭い。したがって、波長調整部は、回折格子や、干渉計にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、共振器から出射される光の波長を調整した後、ヨウ素の飽和吸収線を参照することで検出される光の波長に基づいて、共振器から出射される光の波長を調整することが好ましい。
本発明のレーザ光源の調整システムは、光源と、前記光源から出射される光をマルチモードで発振する共振器と、前記共振器の内部の光軸上に配設され、所定の波長の光を透過させるエタロンとを備えるレーザ光源の調整システムであって、前記共振器から出射される光の波長、及び強度を検出する検出手段と、前記検出手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように、前記共振器の光軸に対する前記エタロンの角度、前記エタロンの温度、及び前記共振器における共振器長の各パラメータのうち、少なくとも1つを調整する強度調整部と、前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記各パラメータのうち、少なくとも2つを同時に調整することによって、前記強度調整部にて調整された状態を維持しながら前記共振器から出射される光の波長を調整する波長調整部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、レーザ光源の調整システムは、前述したレーザ光源装置と同様の構成を備えるので、前述したレーザ光源装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係るレーザ光源装置を示す模式図。 前記実施形態における第2制御部の詳細構成を示す模式図。 前記実施形態におけるレーザ光源装置の調整処理を示すフローチャート。 前記実施形態におけるレーザ光源装置において、共振器から出射される光を調整している状態を示す図。 前記実施形態におけるレーザ光源装置の起動処理を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係るレーザ光源の調整システムを示す模式図。 前記実施形態における調整システムによるレーザ光源の調整処理を示すフローチャート。 前記実施形態における従来のレーザ光源において、共振器から出射される光を調整している状態を示す図。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔レーザ光源装置の概略構成〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ光源装置1を示す模式図である。なお、図1では、レーザ光源装置1の光軸を一点鎖線で示している。
レーザ光源装置1は、図1に示すように、光を出射する光源2と、光源2から出射される光をマルチモードで発振する共振器3と、共振器3から出射される光をレーザ光源装置1の外部に導光する導光手段4と、共振器3から出射される光を変調することでヨウ素の飽和吸収線を検出するための飽和吸収線検出手段5と、レーザ光源装置1を制御する制御ユニット6とを備える。
光源2は、808nm付近の波長の光(以下、励起光とする)を出射する半導体レーザ21と、半導体レーザ21から出射される励起光を平行化する平行化レンズ22とを備える。
共振器3は、筐体31を備え、筐体31の内部には、平行化レンズ22にて平行化された励起光を集光する集光レンズ32と、集光レンズ32にて集光される励起光で励起され、1064nm付近の波長の光(以下、基本波光とする)を出射するNd:YVO結晶33と、Nd:YVO結晶33から出射される基本波光を532nm付近の波長の光(以下、第2高調波光とする)に変換するためのKTP結晶34と、KTP結晶34の光路後段に配設されるエタロン35、及び共振器ミラー36と、筐体31、及び共振器ミラー36の間に配設されるピエゾ素子37とを備える。
Nd:YVO結晶33における半導体レーザ21側の面には、励起光を透過し、基本波光を反射するためのコーティングが施され、共振器ミラー36におけるNd:YVO結晶33側の面には、基本波光を反射し、第2高調波光を透過するためのコーティングが施されている。したがって、基本波光は、Nd:YVO結晶33、及び共振器ミラー36の間を往復してマルチモードで発振し、第2高調波光は、共振器ミラー36を透過して共振器3から出射される。
エタロン35は、共振器3の内部の光軸上に配設され、所定の波長の光を透過させるものであり、マルチモードで発振する基本波光をシングルモードにすることができる。なお、基本波光をシングルモードにすることによって、KTP結晶34にて変換された第2高調波光もシングルモードにすることができる。
ピエゾ素子37は、電圧を印加することで変形する素子であり、制御ユニット6による制御の下、Nd:YVO結晶33、及び共振器ミラー36の間の距離、すなわち共振器3における共振器長を調整する。
導光手段4は、共振器3の光路後段に配設されるフィルタ41,42と、フィルタ41,42を透過した光の偏光方向を調整する1/2波長板43と、1/2波長板43にて偏光方向が調整された光を分離するための偏光ビームスプリッタ44とを備える。
フィルタ41は、共振器3からの漏れ光である励起光を減衰させる機能を有している。また、フィルタ42は、レーザ光源装置1の光軸に対して傾斜した状態で配設され、共振器3からの漏れ光である基本波光を反射させる機能を有しているので、フィルタ42を反射した光は、レーザ光源装置1の光軸から離間する方向に導かれる。すなわち、1/2波長板43には、フィルタ41,42を透過する第2高調波光が入射する。
偏光ビームスプリッタ44は、偏光分離膜44Aを有している。そして、1/2波長板43から出射され、偏光ビームスプリッタ44に入射した光のうち、偏光分離膜44Aに対してP偏光の光は、偏光分離膜44Aを透過し、S偏光の光は、偏光分離膜44Aを反射する。
また、導光手段4は、偏光ビームスプリッタ44にて反射されたS偏光の光を分離するための2つのビームスプリッタ45,46と、各ビームスプリッタ45,46にて分離された光の強度を検出するための強度検出部47、及び波長を検出するための波長検出部48とを備える。
各ビームスプリッタ45,46は、入射する光の一部を界面45A,46Aにて反射させるとともに、他の一部を透過させるものであり、それぞれ同一の機能を有している。
次に、導光手段4における光路について説明する。
偏光ビームスプリッタ44にて反射されたS偏光の光は、ビームスプリッタ45に入射する。ビームスプリッタ45に入射した光のうち、ビームスプリッタ45を透過した光は、強度検出部47に入射する。そして、強度検出部47は、入射した光の強度を検出し、検出した光の強度に基づく信号を制御ユニット6に出力する。
また、ビームスプリッタ45にて反射された光は、ビームスプリッタ46に入射する。ビームスプリッタ46に入射した光のうち、ビームスプリッタ46にて反射された光は、波長検出部48に入射する。そして、波長検出部48は、入射した光の波長を検出し、検出した光の波長に基づく信号を制御ユニット6に出力する。また、ビームスプリッタ46を透過した光は、レーザ光源装置1の外部に出射される。
飽和吸収線検出手段5は、偏光ビームスプリッタ44を透過したP偏光の光を入射させる偏光ビームスプリッタ51と、偏光ビームスプリッタ51を透過した光を入射させる1/4波長板52と、1/4波長板52の光路後段に配設されるヨウ素セル53と、ヨウ素セル53を透過した光を反射させる反射ミラー54と、偏光ビームスプリッタ51にて反射された光の強度を検出するための強度検出部55とを備える。
偏光ビームスプリッタ51は、偏光分離膜51Aを有し、偏光ビームスプリッタ44と同様の機能を有している。また、1/4波長板52は、入射する光の位相を90°遅らせる機能を有している。
次に、飽和吸収線検出手段5における光路について説明する。
偏光ビームスプリッタ44を透過したP偏光の光は、偏光ビームスプリッタ51を透過し、1/4波長板52を介してヨウ素セル53に入射する。ヨウ素セル53を透過した光は、反射ミラー54にて反射され、ヨウ素セル53、及び1/4波長板52を透過して偏光ビームスプリッタ51に再び入射する。このとき、偏光ビームスプリッタ51に再び入射した光は、1/4波長板52を2度通過しているので、偏光方向が90度回転し、偏光分離膜51Aに対してS偏光の光となる。したがって、偏光ビームスプリッタ51に再び入射した光は、偏光分離膜51Aにて反射される。偏光ビームスプリッタ51にて反射された光は、強度検出部55に入射する。そして、強度検出部55は、入射した光の強度を検出し、検出した光の強度に基づく信号を制御ユニット6に出力する。
制御ユニット6は、強度検出部47,55の制御や、半導体レーザ21、KTP結晶34、ピエゾ素子37、共振器3、及びヨウ素セル53の制御をする第1制御部61と、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度を調整するアクチュエータなどで構成される角度調整部62と、強度検出部47、及び波長検出部48の制御や、角度調整部62の制御をする第2制御部63とを備える。なお、第1制御部61、及び第2制御部63は、互いに情報を送受信することができるように接続されている。そして、第1制御部61は、直接的に強度検出部47の制御をし、第2制御部63は、第1制御部61を介して間接的に強度検出部47の制御をしている。
第1制御部61は、ピエゾ素子37に電圧を印加することで共振器3における共振器長を制御して共振器3から出射される光を変調する。そして、第1制御部61は、強度検出部55から出力される信号に基づいて、ヨウ素の飽和吸収線を検出することで共振器3から出射される光の中心波長を安定させる。
また、第1制御部61は、強度検出部47から出力される信号に基づいて、強度検出部47に入射する光の強度が一定となるように、半導体レーザ21を駆動する電流や、半導体レーザ21、KTP結晶34、共振器3、及びヨウ素セル53の温度を制御する。なお、半導体レーザ21、KTP結晶34、共振器3、及びヨウ素セル53には、温度を検出するためのサーミスタや、温度を調整するためのペルチェ素子などで構成される温度調整器が取り付けられている。そして、第1制御部61は、各温度調整器を制御することで半導体レーザ21、KTP結晶34、共振器3、及びヨウ素セル53の温度を制御する。
図2は、第2制御部63の詳細構成を示す模式図である。
制御手段としての第2制御部63は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどで構成され、図2に示すように、強度調整部631と、波長調整部632と、記憶部633と、調整状態保存部634と、読込調整部635と、再調整判定部636と、再調整実行部637とを備える。
強度調整部631は、強度検出部47、及び波長検出部48にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長を調整する。
波長調整部632は、強度検出部47、及び波長検出部48にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長を同時に調整することによって、強度調整部631にて調整された状態を維持しながら共振器3から出射される光の波長を調整する。さらに、波長調整部632は、強度検出部55にて検出される光の強度に基づく信号を参照することで共振器3から出射される光の波長を高精度に検出し、検出した光の波長と、強度検出部47にて検出される光の強度とに基づいて、共振器3から出射される光の波長を調整する。すなわち、波長調整部632は、飽和吸収線検出手段5にて検出されるヨウ素の飽和吸収線に基づいて、共振器3から出射される光の波長を検出する。したがって、本実施形態では、検出手段は、強度検出部47,55、波長検出部48、及び波長調整部632で構成されている。
なお、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度は、角度調整部62を制御することで調整し、共振器3における共振器長は、前述した第1制御部61を介してピエゾ素子37を制御することで調整する。
記憶部633は、強度調整部631、及び波長調整部632にて調整された各パラメータ、すなわち共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長に係る情報を記憶する。
調整状態保存部634は、強度調整部631、及び波長調整部632にて共振器3から出射される光を調整したときに検出手段にて検出される光の波長、及び強度を記憶部633に記憶させる。
読込調整部635は、記憶部633に記憶された情報を読み込むことで共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長の各パラメータを調整し、共振器3から出射される光を調整する。
再調整判定部636は、調整状態保存部634にて記憶された光の波長、及び強度と、読込調整部635にて共振器3から出射される光を調整したときに検出手段にて検出される光の波長、及び強度とを比較し、再調整をするか否かを判定する。
再調整実行部637は、再調整判定部636にて再調整すると判定されると、強度調整部631、及び波長調整部632に共振器3から出射される光を調整させる。
〔レーザ光源装置の調整処理〕
図3は、レーザ光源装置1の調整処理を示すフローチャートである。
レーザ光源装置1の調整処理を実行すると、図3に示すように、第2制御部63は、以下のステップS1〜S4を実行する。
具体的に、強度調整部631は、共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整する(S1:強度調整ステップ)。
強度調整ステップS1にて共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整されると、波長調整部632は、共振器3から出射される光の波長を調整する(S2:波長調整ステップ)。
図4は、レーザ光源装置1において、共振器3から出射される光を調整している状態を示す図である。なお、図4では、光の波長を横軸とし、光の強度、及びエタロン35の波長透過特性Wのゲインを縦軸としている。
共振器3は、図4に示すように、光源2から出射される光をマルチモードで発振している(L1〜L5)。そして、共振器3の内部の光軸上には、波長透過特性Wを有するエタロン35が配設されているので、マルチモードで発振する光のモード間隔と、エタロン35の波長透過特性Wとを調整することによって、共振器3から出射される光をシングルモードにするとともに、共振器3から出射される光を調整することができる。
具体的に、強度調整部631は、まず、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度を調整することによって、図4(A)に示すように、共振器3から出射される光がシングルモードとなるように調整する。そして、強度調整部631は、共振器3における共振器長を調整することによって、図4(B)に示すように、マルチモードで発振する光のモード間隔を変化させて共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整する。なお、図4では、強度調整部631は、エタロン35の波長透過特性Wにおける中心波長と、縦モードL3の波長とを一致させるように調整している。
強度調整部631にて共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整されると、波長調整部632は、図4(C)に示すように、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長を同時に調整することによって、強度調整部631にて調整された状態を維持しながら共振器3から出射される光の波長を調整する。なお、図4では、波長調整部632は、縦モードL3の波長と、目標波長Tとを一致させるように調整している。
波長調整ステップS2にて共振器3から出射される光の波長が調整されると、図3に示すように、記憶部633は、強度調整部631、及び波長調整部632にて調整された各パラメータに係る情報を記憶する(S3:記憶ステップ)。
記憶ステップS3にて各パラメータに係る情報が記憶されると、調整状態保存部634は、検出手段にて検出される光の波長、及び強度を記憶部633に記憶させる(S4:調整状態保存ステップ)。
以上のステップS1〜S4を実行することでレーザ光源装置1は調整処理を実行する。
〔レーザ光源装置の起動処理〕
図5は、レーザ光源装置1の起動処理を示すフローチャートである。
レーザ光源装置1の起動処理を実行すると、図5に示すように、第2制御部63は、以下のステップS11〜S13を実行する。
具体的に、読込調整部635は、記憶部633に記憶された情報を読み込むことで共振器3から出射される光を調整する(S11:読込調整ステップ)。
読込調整ステップS11にて共振器3から出射される光が調整されると、再調整判定部636は、再調整をするか否かを判定する(S12:再調整判定ステップ)。
再調整判定ステップS12にて再調整すると判定されると、再調整実行部637は、強度調整部631、及び波長調整部632に共振器3から出射される光を調整させる(S13:再調整実行ステップ)。なお、再調整判定ステップS12にて再調整しないと判定されると、第2制御部63は、起動処理を終了する。
以上のステップS11〜S13を実行することでレーザ光源装置1は起動処理を実行する。
このような本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)レーザ光源装置1は、強度調整部631にて共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整された状態を維持しながら共振器3から出射される光の波長を調整する波長調整部632を備えるので、共振器3から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができる。
(2)波長調整部632は、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、及び共振器3における共振器長を同時に調整することによって、共振器3から出射される光の波長を調整するので、共振器から出射される光の波長を容易に調整することができる。
(3)制御ユニット6は、強度調整部631、及び波長調整部632にて各パラメータを調整したときに各パラメータに係る情報を記憶部633に記憶させるとともに、レーザ光源装置1を起動したときに読込調整部635に各パラメータを調整させるので、レーザ光源装置1を起動したときに共振器3から出射される光を迅速に調整することができ、高精度かつ適切に調整することができる。
(4)制御ユニット6は、再調整判定部636と、再調整実行部637とを備え、再調整判定部636にて再調整すると判定されると、再調整実行部637は、強度調整部631、及び波長調整部632に共振器3から出射される光を調整させるので、長期安定性を確実に確保することができる。
(5)波長調整部632は、飽和吸収線検出手段5にて検出されるヨウ素の飽和吸収線に基づいて、共振器3から出射される光の波長を検出するので、共振器3から出射される光を更に高精度に調整することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るレーザ光源1Aの調整システム10を示す模式図である。なお、図6では、レーザ光源1Aの光軸を一点鎖線で示している。
前記第1実施形態では、レーザ光源装置1は、検出手段としての強度検出部47,55、波長検出部48、及び波長調整部632と、制御手段としての第2制御部63を備えていた。
これに対して、本実施形態では、調整システム10は、図6に示すように、レーザ光源1Aと、検出器11と、角度調整手段12と、制御手段13とを備えている点で異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
レーザ光源1Aは、前述したレーザ光源装置1と略同様の構成を有し、光源2と、共振器3と、導光手段4Aと、飽和吸収線検出手段5と、制御ユニット6Aとを備える。
導光手段4Aは、フィルタ41,42と、1/2波長板43と、偏光ビームスプリッタ44と、ビームスプリッタ45と、強度検出部47とを備え、制御ユニット6Aは、第1制御部61を備える。
検出器11は、ビームスプリッタ45にて反射され、レーザ光源1Aから出射される光を入射させる位置に配設され、入射した光の波長、及び強度を検出する。すなわち、検出器11は、共振器3から出射される光の波長、及び強度を検出する。
角度調整手段12は、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度を調整するアクチュエータなどで構成される。具体的に、例えば、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度を、筐体31の外部に露出する螺子などによって調整できるように共振器3を構成すれば、角度調整手段12は、この螺子を回転させるアクチュエータなどで構成することができる。
制御手段13は、CPUや、メモリなどで構成され、検出器11の制御や、角度調整手段12の制御をするものであり、強度調整部131と、波長調整部132とを備える。なお、制御手段13は、レーザ光源1Aの第1制御部61に対して外部から接続され、制御手段13、及び第1制御部61は、互いに情報を送受信することができる。
強度調整部131は、検出器11にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように、共振器3の温度、及び共振器3における共振器長を調整する。すなわち、本実施形態では、共振器3の温度を調整することによって、エタロン35の温度を調整している。
波長調整部132は、検出器11にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、共振器3の温度、及び共振器3における共振器長を同時に調整することによって、強度調整部131にて調整された状態を維持しながら共振器3から出射される光の波長を調整する。さらに、波長調整部132は、強度検出部55にて検出される光の強度に基づく信号を参照することで共振器3から出射される光の波長を高精度に検出し、検出した光の波長と、強度検出部47にて検出される光の強度とに基づいて、共振器3から出射される光の波長を調整する。すなわち、本実施形態では、検出手段は、検出器11、強度検出部47,55、及び波長調整部132で構成されている。
なお、共振器3の温度は、前述した第1制御部61を介して共振器3に取り付けられた前述の温度調整器を制御することで調整し、共振器3における共振器長は、前述した第1制御部61を介してピエゾ素子37を制御することで調整する。
図7は、調整システム10の調整処理を示すフローチャートである。
調整システム10の調整処理を実行すると、図7に示すように、制御手段13は、以下のステップS21,S22を実行する。
具体的に、強度調整部131は、共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整する(S21:強度調整ステップ)。
強度調整ステップS21にて共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整されると、波長調整部132は、共振器3から出射される光の波長を調整する(S22:波長調整ステップ)。
以上のステップS21,S22を実行することで調整システム10は調整処理を実行する。
このような本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)調整システム10は、強度調整部131にて共振器3から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように調整された状態を維持しながら共振器3から出射される光の波長を調整する波長調整部132を備えるので、共振器3から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができる。
(2)波長調整部132は、共振器3の温度、及び共振器3における共振器長を同時に調整することによって、共振器3から出射される光の波長を調整するので、共振器3から出射される光の波長を容易に調整することができる。
(3)波長調整部132は、飽和吸収線検出手段5にて検出されるヨウ素の飽和吸収線に基づいて、共振器3から出射される光の波長を検出するので、共振器3から出射される光を更に高精度に調整することができる。
(4)強度調整部131、及び波長調整部132は、共振器3の温度を調整することによって、エタロン35の温度を調整するので、従来のレーザ光源と同様の構成を採用することができる。したがって、新たな部品等を追加することなく、共振器3から出射される光を高精度かつ適切に調整することができ、長期安定性を確保することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、強度調整部631,131は、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、共振器3の温度(エタロン35の温度)、及び共振器3における共振器長の各パラメータのうち、2つを調整していたが、少なくとも1つを調整すればよい。
前記各実施形態では、波長調整部632,132は、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、共振器3の温度(エタロン35の温度)、及び共振器3における共振器長の各パラメータのうち、2つを同時に調整することによって、共振器3から出射される光の波長を調整していたが、3つを同時に調整してもよい。
前記各実施形態では、波長調整部632,132は、共振器3の光軸に対するエタロン35の角度、または共振器3の温度と、共振器3における共振器長とを同時に調整することによって、共振器3から出射される光の波長を調整していた。これに対して、波長調整部は、共振器の光軸に対するエタロンの角度と、エタロンの温度とを調整することによって、共振器から出射される光の波長を調整してもよい。
前記各実施形態では、波長調整部632,132は、強度検出部47、及び波長検出部48にて検出される光の波長、及び強度と、強度検出部55にて検出される光の強度に基づく信号を参照することで検出される光の波長、及び強度検出部47にて検出される光の強度とに基づいて、共振器3から出射される光の波長を調整していた。これに対して、波長調整部は、強度検出部47、及び波長検出部48にて検出される光の波長、及び強度のみに基づいて、共振器から出射される光の波長を調整してもよい。また、波長調整部は、強度検出部55にて検出される光の強度に基づく信号を参照することで検出される光の波長、及び強度検出部47にて検出される光の強度のみに基づいて、共振器から出射される光の波長を調整してもよく、強度検出部55にて検出される光の強度に基づく信号を参照することで検出される光の波長のみに基づいて、共振器から出射される光の波長を調整してもよい。
前記第2実施形態では、強度調整部131、及び波長調整部132は、共振器3の温度を調整することによって、エタロン35の温度を調整していたが、エタロンの温度を直接的に調整してもよい。
前記第2実施形態では、制御手段13は、記憶部、読込調整部、調整状態保存部、再調整判定部、及び再調整実行部を実装していない構成としていた。これに対して、例えば、調整システム10をレーザ光源1Aと一体として用いる場合や、強度検出部55にて検出される光の強度に基づく信号を参照することで検出される光の波長、及び強度検出部47にて検出される光の強度のみに基づいて、共振器から出射される光の波長を調整するように波長調整部を構成する場合には、記憶部、読込調整部、調整状態保存部、再調整判定部、及び再調整実行部を制御手段に実装してもよい。なお、前記第2実施形態において、第1制御部61に記憶部、及び読込調整部を実装し、制御手段13にて各パラメータを調整したときに各パラメータに係る情報を記憶部に記憶させるように構成してもよい。
本発明は、レーザ光源装置、及びレーザ光源の調整システムに好適に利用することができる。
1…レーザ光源装置
2…光源
3…共振器
5…飽和吸収線検出手段
10…調整システム
11…検出器(検出手段)
13…制御手段
35…エタロン
47…強度検出部(検出手段)
48…波長検出部(検出手段)
55…強度検出部(検出手段)
63…第2制御部(制御手段)
131…強度調整部
132…波長調整部(検出手段)
631…強度調整部
632…波長調整部(検出手段)
633…記憶部
634…調整状態保存部
635…読込調整部
636…再調整判定部
637…再調整実行部

Claims (7)

  1. 光源と、前記光源から出射される光をマルチモードで発振する共振器と、前記共振器の内部の光軸上に配設され、所定の波長の光を透過させるエタロンとを備えるレーザ光源装置であって、
    前記共振器から出射される光の波長、及び強度を検出する検出手段と、
    前記検出手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように、前記共振器の光軸に対する前記エタロンの角度、前記エタロンの温度、及び前記共振器における共振器長の各パラメータのうち、少なくとも1つを調整する強度調整部と、
    前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記各パラメータのうち、少なくとも2つを同時に調整することによって、前記強度調整部にて調整された状態を維持しながら前記共振器から出射される光の波長を調整する波長調整部とを備えることを特徴とするレーザ光源装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ光源装置において、
    前記波長調整部は、前記共振器の光軸に対する前記エタロンの角度、または前記エタロンの温度と、前記共振器における共振器長とを同時に調整することによって、前記共振器から出射される光の波長を調整することを特徴とするレーザ光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレーザ光源装置において、
    前記強度調整部、及び前記波長調整部は、前記共振器の温度を調整することによって、前記エタロンの温度を調整することを特徴とするレーザ光源装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ光源装置において、
    前記制御手段は、
    前記強度調整部、及び前記波長調整部にて調整された前記各パラメータに係る情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報を読み込むことで前記各パラメータを調整し、前記共振器から出射される光を調整する読込調整部とを備えることを特徴とするレーザ光源装置。
  5. 請求項4に記載のレーザ光源装置において、
    前記制御手段は、
    前記強度調整部、及び前記波長調整部にて前記共振器から出射される光を調整したときに前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度を前記記憶部に記憶させる調整状態保存部と、
    前記調整状態保存部にて記憶された光の波長、及び強度と、前記読込調整部にて前記共振器から出射される光を調整したときに前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度とを比較し、再調整をするか否かを判定する再調整判定部と、
    前記再調整判定部にて再調整すると判定されると、前記強度調整部、及び前記波長調整部に前記共振器から出射される光を調整させる再調整実行部とを備えることを特徴とするレーザ光源装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のレーザ光源装置において、
    前記共振器から出射される光を変調することでヨウ素の飽和吸収線を検出するための飽和吸収線検出手段を備え、
    前記検出手段は、前記飽和吸収線検出手段にて検出されるヨウ素の飽和吸収線に基づいて、前記共振器から出射される光の波長を検出することを特徴とするレーザ光源装置。
  7. 光源と、前記光源から出射される光をマルチモードで発振する共振器と、前記共振器の内部の光軸上に配設され、所定の波長の光を透過させるエタロンとを備えるレーザ光源の調整システムであって、
    前記共振器から出射される光の波長、及び強度を検出する検出手段と、
    前記検出手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記共振器から出射される光がシングルモードで最大の強度となるように、前記共振器の光軸に対する前記エタロンの角度、前記エタロンの温度、及び前記共振器における共振器長の各パラメータのうち、少なくとも1つを調整する強度調整部と、
    前記検出手段にて検出される光の波長、及び強度に基づいて、前記各パラメータのうち、少なくとも2つを同時に調整することによって、前記強度調整部にて調整された状態を維持しながら前記共振器から出射される光の波長を調整する波長調整部とを備えることを特徴とするレーザ光源の調整システム。
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