JP2011100009A - 虚像観察光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】虚像観察時に良好な光学性能を実現しながら、虚像とともに実像が観察されて使用感が大きく損なわれるのを防止する。
【解決手段】物体面OPと観察瞳EPとの間の光路中に、少なくとも2面の反射面を配置し、上記2面の反射面のパワー配置を、観察瞳側から負正とする。これにより、決められた焦点距離のもとで面S2と物体面との距離を確保することができ、観察瞳側から見て面S1の背後に物体面OPを位置させることができる。したがって、物体面OPから観察瞳EPに直接向かう光があったとしても、その直接光は面S1で遮られ、観察瞳EPには入射しない。しかも、面S2は多項式曲面形状であるので、像面湾曲を補正することができる。また、面S1は観察瞳EPの中心と物体面OPの中心とを結ぶ直線と交わるように配置されているので、偏心光学系で発生する台形歪みを小さく抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体面の拡大虚像を観察可能な虚像観察光学系に関するものである。
従来から、ヘッドアップディスプレイ(以下、HUDとも称する)やヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する)に適用される虚像観察光学系が種々提案されている。例えば特許文献1には、HUDに適用される虚像観察光学系が開示されている。図8は、特許文献1の虚像観察光学系の概略の構成を示している。この光学系では、スクリーン101から射出された光は、反射面102で反射された後、さらにフロントシールドガラス103で反射されて観察瞳EPに入射する。したがって、観察瞳EPの位置では、観察者は、フロントシールドガラス103よりも遠方に、スクリーン101に表示(投影)された映像の拡大虚像Vを観察することが可能となる。
特開2009−150947号公報
ところが、特許文献1では、光学系で発生する収差については全く言及されておらず、収差を考慮した光学設計がなされているとは必ずしも言えない。このため、虚像観察時に収差を抑えた良好な光学性能が実現されるとは必ずしも言えない。
また、特許文献1の構成では、反射面102とフロントシールドガラス103との間に大きな空間(開口)が形成されている。このため、図8の太線の矢印で示すように、スクリーン101から射出された光が上記の開口を通って観察瞳EPに直接入射する可能性がある。この場合、本来観察されるべき虚像Vに加えて、スクリーン101に表示された映像そのもの(実像)も観察されることになり、使用感を大きく損なうことになる。
また、反射面を用いた虚像観察光学系においては、光線と光学部材との干渉を避けるために、反射面を偏心配置して、観察瞳に対して光線を斜めに入射させる構成とする場合が多い。このような偏心光学系では、台形歪みが大きくなるため、良好な光学性能を実現することが困難となる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、虚像観察時に収差を抑えた良好な光学性能を実現しながら、虚像とともに実像が観察されて使用感が大きく損なわれるのを防止できる虚像観察光学系を提供することにある。
本発明の虚像観察光学系は、物体面から射出される光を観察瞳に導くことにより、前記観察瞳の位置で前記物体面の拡大虚像を観察者に観察させる虚像観察光学系において、前記物体面と前記観察瞳との間の光路中に、少なくとも2面の反射面を有しており、前記反射面は、前記観察瞳側から順に配置される、負のパワーを有する面S1と、正のパワーを有する面S2とを含み、前記面S2は、多項式曲面形状であり、かつ、前記観察瞳上の1点と前記物体面上の1点とを結ぶ全ての直線の集合で構成される領域の外側に位置しており、前記面S1は、前記観察瞳の中心と前記物体面の中心とを結ぶ直線と交わるように配置されていることを特徴としている。
本発明の虚像観察光学系は、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。すなわち、
20°<θ<65° ・・・(1)
ただし、
θ:物体面の中心と観察瞳の中心とを光学的に結ぶ軸上における、面S2に対する
入射光線と反射光線とのなす角度
である。
本発明の虚像観察光学系において、前記面S1は、多項式曲面形状であることが望ましい。
本発明の虚像観察光学系は、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。すなわち、
0.4<L1/L2<0.9 ・・・(2)
ただし、
L1:物体面の中心と面S1における光束入射領域の中心との距離
L2:物体面の中心と面S2における光束入射領域の中心との距離
である。
本発明の虚像観察光学系において、前記面S1および前記面S2は、同一の面に対して対称な形状であることが望ましい。
本発明の虚像観察光学系は、以下の条件式(3)をさらに満足することが望ましい。すなわち、
1.2<L2/D2<2.5 ・・・(3)
ただし、
D2:対称面内での面S2における光束入射領域の幅
である。
本発明の虚像観察光学系は、以下の条件式(4)をさらに満足することが望ましい。すなわち、
0.3<L1/F1<0.9 ・・・(4)
ただし、
F1:光学系の焦点距離
である。
本発明の虚像観察光学系において、前記物体面から前記観察瞳に向かう光路は、前記反射面によって前記物体面の短辺方向を含む断面内で折り曲げられていることが望ましい。
本発明の虚像観察光学系において、前記物体面の中心から射出され、前記反射面を介して前記観察瞳の中心に入射する光線は、前記観察瞳に対して斜めに入射することが望ましい。
本発明によれば、物体面と観察瞳との間の光路中に配置される反射面2面のパワー配置を、観察瞳側から順に負正とすることにより、決められた焦点距離のもとで面S2と物体面との距離を確保することができ、これによって、観察瞳側から見て面S1の背後に物体面を位置させるレイアウトとすることができる。特に、面S2は、観察瞳上の1点と物体面上の1点とを結ぶ全ての直線の集合で構成される領域の外側に位置しているので、反射面の枚数に関係なく(反射面が2枚であっても3枚以上であっても)、面S1の背後に物体面を位置させるレイアウトに確実にできる。したがって、物体面から観察瞳に直接向かう光は面S1で遮られ、観察瞳には入射しないので、本来観察されるべき虚像とともに、物体面そのもの(実像)が観察されるのを防止することができる。
しかも、面S2は、多項式曲面形状(自由曲面形状)であるので、2面の反射面を観察瞳側から負正のパワー配置とすることによって発生する像面湾曲を補正することができる。また、面S1は、観察瞳の中心と物体面の中心とを結ぶ直線と交わるように配置されているので、例えば、光線と光学部材との干渉を避けるべく、偏心した光学構成を考えた場合でも、光学的に(光路を展開したときに)共軸系の光路に近づくような光学配置を実現することができる。このことは、物体面の中心から観察瞳の中心に入射する光線について、観察瞳に対する入射角が小さくなるのと実質的に同じである。したがって、偏心光学系で発生する収差(例えば台形歪み)を小さく抑えることができる。
つまり、本発明によれば、虚像観察時に、各種の収差を抑えて良好な光学性能を実現しながら、虚像とともに実像が観察されるのを防止して、光学系の使用感が大きく損なわれるのを防止することができる。
本発明の実施の形態1の虚像観察光学系の概略の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の虚像観察光学系の概略の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の虚像観察光学系の概略の構成を示す断面図である。 虚像観察光学系における各パラメータを示す説明図である。 虚像観察光学系における各パラメータを示す説明図である。 実施の形態2の虚像観察光学系の変形例を示す断面図である。 本発明の虚像観察光学系を適用可能なHMDの概略の構成を示す平面図である。 従来の虚像観察光学系の概略の構成を示す断面図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(虚像観察光学系の構成)
図1〜3は、本発明の実施の形態1〜3に係る虚像観察光学系1の概略の構成を示す断面図である。各虚像観察光学系1は、物体面OPから射出される光を観察瞳EPに導くことにより、観察瞳EPの位置で物体面OPの拡大虚像を観察者に観察させる光学系である。特に、各虚像観察光学系1は、後述する反射面を偏心配置した偏心光学系で構成されており、物体面OPの中心から射出されて上記反射面を介して観察瞳EPの中心に入射する光線が、観察瞳EPに対して斜めに入射するようになっている。
ここで、物体面OPとは、物体から光が射出される面(領域)を指し、例えば表示素子(例えばLCD)の矩形の表示領域やスクリーンの矩形の投影画面を考えることができる。したがって、物体面OPは、矩形形状と考えてよい。また、観察瞳EPは、虚像観察光学系1によって形成される光学瞳(射出瞳)である。
各虚像観察光学系1は、物体面OPと観察瞳EPとの間の光路中に反射面を2面有している。具体的には、各虚像観察光学系1は、上記2面の反射面として、観察瞳EP側から順に配置される面S1および面S2を有している。面S1は負のパワーを有しており、面S2は正のパワーを有している。面S1および面S2は、偏心(例えば後述するX軸回りに回転偏心)して配置されている。
なお、説明の便宜上、方向を以下のように定義しておく。まず、観察瞳EPに垂直な方向をZ方向とし、Z方向に垂直な面内で互いに垂直な2方向のうち、紙面に平行な方向をY方向とし、紙面に垂直な方向をX方向とする。すなわち、Z方向、Y方向、X方向は、それぞれ、虚像観察時の前後方向、上下方向、左右方向に対応する。上記の物体面OPは、短辺方向を含む面がYZ平面に平行で、長辺方向がYZ平面に垂直なX方向となるように配置されている。
各虚像観察光学系1は、YZ面に対して対称で、かつ、非回転対称な光学系となっている。つまり、各虚像観察光学系1の面S1および面S2は、同一の面(YZ面)に対して対称な形状で、かつ、非回転対称な形状である。このように虚像観察光学系1がYZ面を唯一の対称面として有していることにより、面S1および面S2の形状の設定を含めた光学系の設計がしやすいものとなる。
上記の構成によれば、物体面OPから射出された光は、まず、正のパワーを有する面S2で反射され、続いて、負のパワーを有する面S1で反射されて観察瞳EPに入射する。したがって、観察者は観察瞳EPの位置で物体面OPの拡大虚像V(図3参照)を観察することができる。
上記のように、各虚像観察光学系1に反射面を用いることにより、レンズなどの屈折系では問題となる色収差の発生を抑制することができる。特に、焦点距離が長い光学系では、色収差が増大しやすいため、反射面の使用による効果が大きくなる。また、面S1および面S2の2面の反射面を用い、これらの面にパワーを持たせることにより、収差(例えば非点収差、像面湾曲)を容易に補正することができる。特に、光路中の反射面を面S1および面S2の2枚とすることにより、少ない枚数で収差を補正できるので、小型化の点で有利である。
また、図1〜図3より、物体面OPから観察瞳EPに向かう光路は、複数の反射面(面S1、面S2)によってYZ面内で折り曲げられていることが分かる。YZ面は、矩形形状の物体面OPの短辺方向を含む面と平行であることから、結局、上記光路は、上記複数の反射面によって物体面OPの短辺方向を含む断面内で折り曲げられているとも言える。このような光路の折り曲げにより、物体面OPの長辺方向を含む断面内で光路を折り曲げる構成に比べて、光学系をコンパクトに構成することができる。
また、各虚像観察光学系1は、偏心光学系であるので、反射面の枚数が少ない構成で、光線と光学部材(反射面)との干渉を避ける光学配置を容易に実現することができる。これにより、小型の構成で、物体面OP全体の拡大虚像Vを確実に観察者に観察させることができる。また、偏心した光学構成とすることで、物体面OPからの光が面S1を介して観察瞳EPに斜めに入射するので、観察瞳EPと面S1との距離を短くすることが容易となり、HMDに好適な虚像観察光学系1を容易に実現することができる。さらに、虚像観察光学系1をHUDに適用する場合には、前方(景色を観察する方向)から視線を落とした位置で虚像を観察させることが可能となり、HUDに好適な虚像観察光学系1を実現することもできる。
次に、本発明の特徴的な構成および条件式について説明する。
図4および図5は、虚像観察光学系1における各パラメータを示す説明図である。各虚像観察光学系1では、上述したように、面S1に負のパワーを持たせ、面S2に正のパワーを持たせている。ここで、面S2は、上記した対称面(YZ面)に対して対称な多項式曲面形状(自由曲面形状)であり、かつ、観察瞳EP上の1点と物体面OP上の1点とを結ぶ全ての直線の集合で構成される領域R(図4参照)の外側に位置している。また、面S1は、観察瞳EPの中心と物体面OPの中心とを結ぶ直線T(図5参照)と交わるように配置されている。
このように、光路中に配置される反射面2面のパワー配置を、観察瞳EP側から順に負正とすることにより、決められた焦点距離のもとで面S2と物体面OPとの距離を確保することができ、これによって、観察瞳EP側から見て面S1の背後に物体面OPを位置させるレイアウトとすることができる。特に、面S2は、領域Rの外側に位置しているので、面S1の背後に物体面OPを位置させるレイアウトとすることが確実にできる。したがって、直接光、すなわち、物体面OPから面S2および面S1を介さずに観察瞳EPに直接向かう光があったとしても、その直接光は面S1で遮られることになり、観察瞳EPには入射しない。よって、観察瞳EPの位置で、本来観察されるべき虚像Vとともに、物体面OPそのもの(実像)が観察されるのを防止することができる。
しかも、面S2は多項式曲面形状であるので、2面の反射面を観察瞳EP側から負正のパワー配置とすることによって発生する像面湾曲を補正することができる。
また、面S1は直線Tと交わるように配置されているので、図5に示すように、観察瞳EPの中心と虚像Vの中心とを結ぶ仮想的な直線Wと、物体面OPの中心との距離dwを小さく抑えることができる。これにより、偏心光学系で観察瞳EPに斜めに光が入射する構成であっても、できるだけ、光学的に(光路を展開したときに)共軸系の光路に近づくような光学配置を実現することが可能となる。したがって、物体面OPの中心から観察瞳EPの中心に入射する光線について、観察瞳EPに対する入射角を実質的に小さくすることができる。上記の入射角が大きいと、台形歪みが増大するだけでなく、画角が大きいのと同じ扱いになってコマ収差が発生しやすくなる。しかし、上記の入射角を実質的に小さくできるので、偏心光学系で問題となる台形歪みやコマ収差を小さく抑えることができる。
つまり、各虚像観察光学系1の構成によれば、虚像観察時に、像面湾曲や台形歪みなどの各種の収差を抑えて画面全体にわたって良好な光学性能を実現することができると同時に、虚像Vとともに実像が観察されるのを防止して、光学系の使用感が大きく損なわれるのを防止することができる。特に、物体面OPからの光が反射面を介して観察瞳EPに斜めに入射する構成においては、台形歪みやコマ収差を効果的に抑えることができる点で、本発明は非常に有効である。
また、各虚像観察光学系1においては、面S1は、上記対称面に対して対称な多項式曲面形状(自由曲面形状)で構成されている。このように、面S2に加えて、面S1も多項式曲面形状とすることにより、2面の反射面の負正のパワー配置によって発生する像面湾曲をより一層補正することができる。
ところで、各虚像観察光学系1は、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。すなわち、
20°<θ<65° ・・・(1)
ただし、
θ:物体面OPの中心と観察瞳EPの中心とを光学的に結ぶ軸上における、
面S2に対する入射光線と反射光線とのなす角度(°)
である。なお、「光学的に結ぶ」とは、「物体面OPから観察瞳EPに至る光路上で結ぶ」と同義である。
条件式(1)は、光学構成をコンパクトにしつつ、良好な光学性能を得ながら、直接光の観察瞳EPへの入射を防止するための具体的な条件を規定している。すなわち、条件式(1)の下限を下回ると、面S2における入射光と反射光との分離に必要な距離dv(図5参照)が大きくなるため、光学系のサイズが増大する。また、面S2への入射光が面S1でケラレる場合が生じる。また、距離dvが大きくなることは、光学系のバックフォーカスを長くすることに対応するため、面S1の負のパワーが強くなり、像面湾曲が増大するとともに、非点収差を十分に補正することが困難となる。
一方、条件式(1)の上限を上回ると、物体面OPが面S2に近づき、距離dwが大きくなるため、光学配置が共軸系に近い配置からずれてくる。この場合、観察瞳EPに入射する光の入射角が大きくなり、台形歪みが大きく発生する。また、物体面OPが面S2に近づくので、物体面OPから射出される光が面S1と面S2との間の開口を通って観察瞳EPに直接入射しやすくなる。
したがって、条件式(1)を満足することにより、コンパクトな構成で良好な光学性能を実現できるとともに、直接光の観察瞳EPへの入射を確実に防止して、虚像とともに実像が観察されるのを確実に防止することができる。
なお、各虚像観察光学系1のように、YZ面に対して対称な光学系の場合、上記のθは、対称面であるYZ面内での角度となる。このとき、上記のθは、面S2の対称面上において、以下の2直線A・Bのなす角度を指すとも言える。直線Aは、面S1の光束入射領域の中心と面S2の光束入射領域の中心とを結ぶ直線である。直線Bは、物体面OPから射出された光線が面S2の直前に通過する面上の光束入射領域の中心と面S2の光束入射領域の中心とを結ぶ直線である。ここで、実施の形態1〜3のように、光路中の反射面の枚数が2枚のとき、「面S2の直前に通過する面上の光束入射領域」は、物体面OPそのものを考えることができる。一方、光路中の反射面が3枚であったり(後述の変形例参照)、それ以上の枚数である場合、「面S2の直前に通過する面」は、文字通り、物体面OPから射出された光が面S2の直前に通過する面を指す。また、反射面における「光束入射領域」は、光束反射領域や有効領域と読み替えることもできる。
また、各虚像観察光学系1は、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。すなわち、
0.4<L1/L2<0.9 ・・・(2)
ただし、
L1:物体面OPの中心と面S1における光束入射領域の中心との距離(mm)
L2:物体面OPの中心と面S2における光束入射領域の中心との距離(mm)
である。
条件式(2)は、光学構成をコンパクトにしつつ、良好な光学性能を得ながら、直接光の観察瞳EPへの入射を防止するための条件を、条件式(1)とは別の観点から規定している。すなわち、条件式(2)の下限を下回り、L1に対してL2が大きすぎると、面S2と物体面OPとの距離が大きくなるため、光学系をコンパクトに構成することができない。このとき、面S2と物体面OPとの適切な距離を確保すべく、面S2のパワーを大きくすると、良好な光学性能を確保することが困難となる。また、面S1と面S2との間隔が広がるため、物体面OPから射出される光が面S1と面S2との間の開口を通って観察瞳EPに直接入射しやすくなる。また、L1に対してL2が大きくなると、距離dvが大きくなるため、面S1の負のパワーが強くなって像面湾曲が増大するとともに、非点収差を十分に補正することが困難となる。
一方、条件式(2)の上限を上回り、L1に対してL2が小さすぎると、面S1と面S2との間隔が狭くなるため、物体面OPから面S2に向かう光束と面S1とが干渉する。また、面S2上での各画角の光束間の距離が狭くなり、画面全体において良好な光学性能を得ることが困難となる。
したがって、条件式(2)を満足することにより、コンパクトな構成で、光学部材と光束との干渉を避けて良好な光学性能を実現できるとともに、直接光の観察瞳EPへの入射を確実に防止することができる。特に、条件式(1)(2)を同時に満足することにより、その効果を確実に得ることができる。
また、各虚像観察光学系1は、以下の条件式(3)をさらに満足することが望ましい。すなわち、
1.2<L2/D2<2.5 ・・・(3)
ただし、
D2:対称面内での面S2における光束入射領域の幅(mm)
である。
条件式(3)は、光学構成をコンパクトにして良好な光学性能を実現しつつ、直接光の観察瞳EPへの入射を防止できる効果をさらに高めるための条件を規定している。すなわち、条件式(3)の下限を下回ると、面S2と物体面OPとの距離が短くなるため、物体面OPから射出される光が、面S1と面S2との間の開口を通って観察瞳EPに直接入射しやすくなる。
一方、条件式(3)の上限を上回ると、面S2と物体面OPとの距離が長くなるため、光学系が大型化する。また、D2に対してL2が大きくなると、距離dvが大きくなるため、面S1の負のパワーが強くなって像面湾曲が増大するとともに、非点収差を十分に補正することが困難となる。
したがって、条件式(3)を満足することにより、コンパクトな構成で良好な光学性能を実現しながら、直接光の観察瞳EPへの入射を確実に防ぎ、虚像とともに実像が観察されるのを確実に防ぐことができる。
また、各虚像観察光学系1は、以下の条件式(4)をさらに満足することが望ましい。すなわち、
0.3<L1/F1<0.9 ・・・(4)
ただし、
F1:光学系の焦点距離(mm)
である。
条件式(4)は、直接光の観察瞳EPへの入射を抑えながら、良好な光学性能とコンパクトな構成とを両立させるための条件を規定している。すなわち、条件式(4)の下限を下回ると、焦点距離F1のもとで面S2と物体面OPとの距離を確保することができず、物体面OPから射出される光が、面S1と面S2との間の開口を通って観察瞳EPに直接入射しやすくなる。また、物体面OPが面S2に近づくため、距離dwが大きくなり、光学配置が共軸系に近い配置からずれてくる。このため、台形歪みが増大する。一方、条件式(4)の上限を上回ると、L1が大きくなるため、光学系のサイズが増大する。
したがって、条件式(4)を満足することにより、直接光の観察瞳EPへの入射を抑えながら、台形歪みを抑えて画面全体にわたって良好な光学性能を実現できるとともに、光学系をコンパクトに構成することができる。
なお、直接光の観察瞳EPへの入射および台形歪みを確実に抑える観点から、各虚像観察光学系1は、以下の条件式(4a)をさらに満足することが望ましい。すなわち、
0.5<L1/F1<0.9 ・・・(4a)
である。
(実施例)
以下、各実施の形態1〜3の虚像観察光学系1の実施例について、実施例1〜3として、コンストラクションデータ等を挙げてさらに具体的に説明する。なお、実施例1〜3はそれぞれ、実施の形態1〜3に対応する数値実施例であり、各実施の形態1〜3の光学構成および光路を示す図面(図1〜図3)は、対応する実施例1〜3にもそのまま適用される。
以下に示す各面のデータは、観察瞳EPの中心を座標基準(原点)とする右手系の直交座標系(X,Y,Z)に基づいて示されている。なお、X、Y、Zの各方向の定義(軸の取り方)については、上述した通りである。ただし、右手系の直交座標系なので、X、Y、Zの各方向の正負は以下の通りとする。観察瞳EPに対して物体面OP側に向かう方向をZ軸の正の方向とし、観察瞳EPの中心から上方向をY軸の正の方向とし、観察瞳EPの中心から左方向をX軸の正の方向とする。また、αは、X軸回りの回転角度(°)を指し、X軸の正の方向に向かって反時計回りの方向を、回転角度の正の方向とする。
また、自由曲面からなる面S1および面S2は、その面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式で定義される。以下で示した多項式自由曲面データにおいて、表記の無い項の係数は0であり、全てのデータに関して、E−n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1−(1+K)・c2・h2}]
+Σ{C(i,j)・xi・yj
ただし、
z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2
c:面頂点での曲率(=1/曲率半径)
K:円錐係数
C(i,j):xのi次、yのj次の多項式自由曲面係数
である。
なお、以下では、便宜上、C(i,j)をXiYjというように記載する。例えば、「X2Y」とは、多項式におけるxの2次、yの1次の項の自由曲面係数であることを示す。また、ここでは、面S1および面S2の自由曲面を平面(曲率半径=∞)を基準にして示しているため、上記した数式の第1項におけるcの値はゼロである。
また、各実施例における、観察瞳EPと中心画角主光線とのなす角度(°)、X方向(物体面長辺方向)の画角(°)、Y方向(物体面短辺方向)の画角(°)、光学系の焦点距離(mm)を併せて示す。なお、中心画角主光線とは、物体面OPの中心から射出され、面S2および面S1で反射されて観察瞳EPの中心に入射する光線を指すものとする。
<実施例1>
面 x y z α
S1 0 -18.4274 39.5175 22.0314
S2 0 -45.3401 29.1697 54.9185
OP(物体面) 0 -27.6791 49.6315 50
自由曲面係数
S1 S2
K -30.000 -30.000
Y 8.72E-05 6.73E-05
X2 -2.38E-05 4.73E-05
Y2 -4.10E-05 4.13E-05
X2Y 7.97E-08 -7.46E-09
Y3 3.54E-08 -8.57E-09
X4 3.53E-10 8.20E-10
X2Y2 1.10E-09 1.61E-09
Y4 4.00E-10 7.25E-10
X4Y 0 -8.39E-14
X2Y3 0 -4.68E-13
Y5 0 -4.38E-14
X6 0 -7.25E-15
X4Y2 0 -1.78E-14
X2Y4 0 -1.65E-14
Y6 0 -5.58E-15
観察瞳EPと中心画角主光線とのなす角度:25°
X方向画角:±6°
Y方向画角:±4.5°
焦点距離 :21.69(mm)
<実施例2>
面 x y z α
S1 0 -10.2294 28.1058 26.1152
S2 0 -30.3875 21.6523 51.3201
OP(物体面) 0 -16.2863 45.8445 44.233
自由曲面係数
S1 S2
K 5.729 -30.000
Y -1.65E-05 1.37E-04
X2 -4.28E-05 4.30E-05
Y2 -6.58E-05 2.92E-05
X2Y 1.46E-07 1.62E-09
Y3 7.45E-08 8.23E-10
X4 -5.11E-10 1.47E-09
X2Y2 -5.51E-10 2.90E-09
Y4 -5.56E-10 1.36E-09
X4Y 0 -3.17E-13
X2Y3 0 -2.79E-13
Y5 0 7.46E-14
X6 0 -2.03E-14
X4Y2 0 -5.55E-14
X2Y4 0 -5.78E-14
Y6 0 -2.18E-14
観察瞳EPと中心画角主光線とのなす角度:20°
X方向画角:±6°
Y方向画角:±4.5°
焦点距離 :22.06(mm)
<実施例3>
面 x y z α
S1 0 -193.0941 741.4885 32.0449
S2 0 -325.7339 714.995 48.5284
OP(物体面) 0 -256.207 924.5081 16
自由曲面係数
S1 S2
K 24.960 -8.524
Y 4.63E-05 7.76E-05
X2 3.95E-04 2.79E-04
Y2 -2.83E-04 -2.46E-04
X2Y 9.77E-07 1.54E-07
Y3 -2.05E-07 -9.64E-07
X4 -2.92E-08 1.91E-08
X2Y2 -2.13E-08 2.83E-08
Y4 -4.25E-08 2.50E-08
X4Y 0 -1.08E-11
X2Y3 0 8.76E-11
Y5 0 9.85E-11
X6 0 -3.71E-13
X4Y2 0 -2.17E-13
X2Y4 0 -3.36E-13
Y6 0 -1.07E-11
観察瞳EPと中心画角主光線とのなす角度:14.6°
X方向画角:±5.8°
Y方向画角:±2.5°
焦点距離 :350.01(mm)
表1は、各実施例1〜3において、条件式(1)〜(4)の対象となるθ、L1/L2、L2/D2、L1/F1の各値を示している。この表1より、各実施例1〜3の虚像観察光学系1は、上述した条件式(1)〜(4)を全て満足していることがわかる。
Figure 2011100009
(変形例)
図6は、実施の形態2の変形例を示す断面図である。同図に示すように、虚像観察光学系1において、物体面OPと面S2との間の光路中に面S3を配置して、物体面OPを面S1側に跳ね上げる構成としてもよい。つまり、物体面OPと観察瞳EPとの間の光路中に配置される反射面は、3面であってもよい。なお、ここでは、面S3はパワーを持たない平面反射面となっている。このように3面の反射面を光路中に配置することにより、観察瞳EP側から見て面S1の背後に物体面OPを確実に位置させることができ、観察瞳EPへの直接光の入射を確実に防止することができる。
なお、面S3にパワーを持たせ、これに収差補正機能を持たせることも勿論可能である。また、上記光路中に配置される反射面を4面以上としてもよい。つまり、観察瞳EP側から3枚目以降の反射面は、パワーを有する反射面であってもよいし、パワーを持たない平面反射面であってもよい。
なお、光路中の反射面の枚数を増やすほど、収差の補正は容易となるが、その反面、光学系が大型化する。反射面を用いた場合、光線と光学部材との干渉を避けるため、枚数を増やすことによる大型化の度合いは屈折系を用いた場合よりも大きい。したがって、反射面の枚数は、要求される光学性能と光学系のサイズとの兼ね合いで設定されればよい。
なお、光路中に反射面を3面以上設ける場合でも、面S1が直線T(図5参照)と交わり、かつ、面S2が領域R(図4参照)の外側に位置するという条件を満たしている限り、物体面OPとその直後に通過する反射面2面における光路の折れ曲がりは、物体面OPを面S1の背後に位置させるような光路の折れ曲がりとなる。つまり、反射面が例えば3面の場合、面S2、面S3、物体面OP間の光路の折れ曲がりは、物体面OPが面S3に対して面S1側に位置するような光路の折れ曲がりとなり、物体面OPが面S3に対して面S2側に位置するような上記とは逆の光路の折れ曲がりとはならない。このことは、反射面が4面以上の場合でも同様である。したがって、光路中に反射面を3面以上設ける場合でも、上記条件を満たす限り、観察瞳EPへの直接光の入射を確実に防止することができる。
(HMDについて)
次に、本発明の虚像観察光学系1の適用例について説明する。図7は、実施の形態1、2の虚像観察光学系1を適用可能なHMDの概略の構成を示す平面図である。このHMDは、表示部11と、支持機構21とを備えている。なお、以下での説明の便宜上、観察者の右眼および左眼に対応する部材の番号には、それぞれR(右眼)およびL(左眼)の符号を付すこととする。
表示部11は、映像を表示する映像表示装置で構成されており、表示部11R・11Lで構成されている。表示部11R・11Lは、それぞれ、映像を表示する表示器と、上記の表示器に表示した映像の光を観察者の眼に導いて虚像を提供する接眼光学系と、上記の表示器および接眼光学系を保持する筺体12R・12Lとを含んで構成されている。
上記の表示器は、例えば光源、照明光学系、表示素子(例えばLCD)を有して構成されている。上述した本発明の虚像観察光学系1は、上記の接眼光学系に適用可能である。このとき、虚像観察光学系1の物体面OPは、表示素子の映像表示面に相当する。表示素子での映像の表示や光源の点灯は、図示しない外部の制御装置によってケーブル13を介して制御される。つまり、制御装置は、ケーブル13を介して、光源および表示素子に電力を供給し、また、表示する映像を表す映像信号を表示素子に提供する。
上記の筺体12R・12Lには、視度調節用の操作部材14R・14Lがそれぞれ設けられている。操作部材14R・14Lの操作によって、接眼光学系を構成する各反射面の位置の調整を調整することにより、観察者は右眼ERおよび左眼ELの視力に応じて、表示部11R・11Lの視度をそれぞれ設定することができる。また、表示部11R・11Lの外界側(観察者とは反対側)には、装置の美観を高めるために、不透明なカバー15R・15Lが設けられている。
支持機構21は、表示部11R・11Lを観察者の右眼ERおよび左眼ELの眼前で支持する支持手段であり、表示部11R・11Lを支持するフレーム22と、フレーム22の左右方向の中央付近に取り付けられ、鼻に接する鼻当て23と、フレーム22の左右方向の両端付近に取り付けられ、耳、側頭部または後頭部に接する1対のテンプル24R・24Lとを含んでいる。テンプル24R・24Lは、フレーム22の両端部のヒンジ25の回転軸25aを中心に回転可能となっている。
フレーム22には、図7の矢印Aで示すように、上記した表示部11R・11Lが左右方向に移動し得るように取り付けられている。これにより、各接眼光学系の光軸が観察者の右眼ERおよび左眼ELの瞳の中心を通るように設定することができる。
鼻当て23は、やや弾性のある樹脂で作製されており、フレーム22の中央部に取り付けられている。鼻当て23とフレーム22の間にはバネ(不図示)が介装されており、鼻当て23は、図7の矢印Bで示すように、前後方向に移動可能であり、後方に向けて軽く付勢されている。
上記のように表示部11R・11Lの接眼光学系に本発明の虚像観察光学系1を適用することにより、観察者は、虚像観察時に、収差の少ない良好な映像(虚像)を観察することができる。しかも、虚像とともに実像が観察されないので、観察者は使用感を損なうことなく映像(虚像)を観察することができる。
なお、以上では、両眼で映像を観察するタイプのHMDについて説明したが、表示部11を1個だけ備えて片眼で映像を観察するHMDにも勿論、本発明の虚像観察光学系1を適用することができる。
(補足)
上述した虚像観察光学系1は、反射面を偏心配置することによって、物体面OPからの光を観察瞳EPに斜めに入射させているが、本発明は、このような構成に限定されるわけではない。光線と光学部材との干渉を避けることができるのであれば、物体面OPからの光(特に中心画角主光線)が複数の反射面(例えば3面以上)を介して観察瞳EPに対して垂直に入射する構成としてもよい。この場合でも、各反射面のパワー配置、形状、位置等を適切に設定することにより、本発明の効果を得ることができる。このような構成の虚像観察光学系1は、例えばHMDに適用可能である。
上述した虚像観察光学系1は、唯一の対称面であるYZ面に対して対称な光学系となっているが、対称面を持たない(X方向に非対称の)光学系であってもよく、各反射面は対称面を持たない(X方向に非対称の)多項式曲面形状であってもよい。
本発明の虚像観察光学系は、例えばHUDやHMDに利用可能である。
1 虚像観察光学系
S1 面(反射面)
S2 面(反射面)
S3 面(反射面)
OP 物体面
EP 観察瞳

Claims (9)

  1. 物体面から射出される光を観察瞳に導くことにより、前記観察瞳の位置で前記物体面の拡大虚像を観察者に観察させる虚像観察光学系において、
    前記物体面と前記観察瞳との間の光路中に、少なくとも2面の反射面を有しており、
    前記反射面は、前記観察瞳側から順に配置される、負のパワーを有する面S1と、正のパワーを有する面S2とを含み、
    前記面S2は、多項式曲面形状であり、かつ、前記観察瞳上の1点と前記物体面上の1点とを結ぶ全ての直線の集合で構成される領域の外側に位置しており、
    前記面S1は、前記観察瞳の中心と前記物体面の中心とを結ぶ直線と交わるように配置されていることを特徴とする虚像観察光学系。
  2. 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1に記載の虚像観察光学系;
    20°<θ<65° ・・・(1)
    ただし、
    θ:物体面の中心と観察瞳の中心とを光学的に結ぶ軸上における、面S2に対する
    入射光線と反射光線とのなす角度
    である。
  3. 前記面S1は、多項式曲面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の虚像観察光学系。
  4. 以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の虚像観察光学系;
    0.4<L1/L2<0.9 ・・・(2)
    ただし、
    L1:物体面の中心と面S1における光束入射領域の中心との距離
    L2:物体面の中心と面S2における光束入射領域の中心との距離
    である。
  5. 前記面S1および前記面S2は、同一の面に対して対称な形状であることを特徴とする請求項4に記載の虚像観察光学系。
  6. 以下の条件式(3)をさらに満足することを特徴とする請求項5に記載の虚像観察光学系;
    1.2<L2/D2<2.5 ・・・(3)
    ただし、
    D2:対称面内での面S2における光束入射領域の幅
    である。
  7. 以下の条件式(4)をさらに満足することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の虚像観察光学系;
    0.3<L1/F1<0.9 ・・・(4)
    ただし、
    F1:光学系の焦点距離
    である。
  8. 前記物体面から前記観察瞳に向かう光路は、前記反射面によって前記物体面の短辺方向を含む断面内で折り曲げられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の虚像観察光学系。
  9. 前記物体面の中心から射出され、前記反射面を介して前記観察瞳の中心に入射する光線は、前記観察瞳に対して斜めに入射することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の虚像観察光学系。
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