JP2011100009A - 虚像観察光学系 - Google Patents
虚像観察光学系 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011100009A JP2011100009A JP2009254952A JP2009254952A JP2011100009A JP 2011100009 A JP2011100009 A JP 2011100009A JP 2009254952 A JP2009254952 A JP 2009254952A JP 2009254952 A JP2009254952 A JP 2009254952A JP 2011100009 A JP2011100009 A JP 2011100009A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical system
- virtual image
- observation
- center
- object plane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】物体面OPと観察瞳EPとの間の光路中に、少なくとも2面の反射面を配置し、上記2面の反射面のパワー配置を、観察瞳側から負正とする。これにより、決められた焦点距離のもとで面S2と物体面との距離を確保することができ、観察瞳側から見て面S1の背後に物体面OPを位置させることができる。したがって、物体面OPから観察瞳EPに直接向かう光があったとしても、その直接光は面S1で遮られ、観察瞳EPには入射しない。しかも、面S2は多項式曲面形状であるので、像面湾曲を補正することができる。また、面S1は観察瞳EPの中心と物体面OPの中心とを結ぶ直線と交わるように配置されているので、偏心光学系で発生する台形歪みを小さく抑えることができる。
【選択図】図1
Description
20°<θ<65° ・・・(1)
ただし、
θ:物体面の中心と観察瞳の中心とを光学的に結ぶ軸上における、面S2に対する
入射光線と反射光線とのなす角度
である。
0.4<L1/L2<0.9 ・・・(2)
ただし、
L1:物体面の中心と面S1における光束入射領域の中心との距離
L2:物体面の中心と面S2における光束入射領域の中心との距離
である。
1.2<L2/D2<2.5 ・・・(3)
ただし、
D2:対称面内での面S2における光束入射領域の幅
である。
0.3<L1/F1<0.9 ・・・(4)
ただし、
F1:光学系の焦点距離
である。
図1〜3は、本発明の実施の形態1〜3に係る虚像観察光学系1の概略の構成を示す断面図である。各虚像観察光学系1は、物体面OPから射出される光を観察瞳EPに導くことにより、観察瞳EPの位置で物体面OPの拡大虚像を観察者に観察させる光学系である。特に、各虚像観察光学系1は、後述する反射面を偏心配置した偏心光学系で構成されており、物体面OPの中心から射出されて上記反射面を介して観察瞳EPの中心に入射する光線が、観察瞳EPに対して斜めに入射するようになっている。
図4および図5は、虚像観察光学系1における各パラメータを示す説明図である。各虚像観察光学系1では、上述したように、面S1に負のパワーを持たせ、面S2に正のパワーを持たせている。ここで、面S2は、上記した対称面(YZ面)に対して対称な多項式曲面形状(自由曲面形状)であり、かつ、観察瞳EP上の1点と物体面OP上の1点とを結ぶ全ての直線の集合で構成される領域R(図4参照)の外側に位置している。また、面S1は、観察瞳EPの中心と物体面OPの中心とを結ぶ直線T(図5参照)と交わるように配置されている。
20°<θ<65° ・・・(1)
ただし、
θ:物体面OPの中心と観察瞳EPの中心とを光学的に結ぶ軸上における、
面S2に対する入射光線と反射光線とのなす角度(°)
である。なお、「光学的に結ぶ」とは、「物体面OPから観察瞳EPに至る光路上で結ぶ」と同義である。
0.4<L1/L2<0.9 ・・・(2)
ただし、
L1:物体面OPの中心と面S1における光束入射領域の中心との距離(mm)
L2:物体面OPの中心と面S2における光束入射領域の中心との距離(mm)
である。
1.2<L2/D2<2.5 ・・・(3)
ただし、
D2:対称面内での面S2における光束入射領域の幅(mm)
である。
0.3<L1/F1<0.9 ・・・(4)
ただし、
F1:光学系の焦点距離(mm)
である。
0.5<L1/F1<0.9 ・・・(4a)
である。
以下、各実施の形態1〜3の虚像観察光学系1の実施例について、実施例1〜3として、コンストラクションデータ等を挙げてさらに具体的に説明する。なお、実施例1〜3はそれぞれ、実施の形態1〜3に対応する数値実施例であり、各実施の形態1〜3の光学構成および光路を示す図面(図1〜図3)は、対応する実施例1〜3にもそのまま適用される。
+Σ{C(i,j)・xi・yj}
ただし、
z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)
c:面頂点での曲率(=1/曲率半径)
K:円錐係数
C(i,j):xのi次、yのj次の多項式自由曲面係数
である。
面 x y z α
S1 0 -18.4274 39.5175 22.0314
S2 0 -45.3401 29.1697 54.9185
OP(物体面) 0 -27.6791 49.6315 50
S1 S2
K -30.000 -30.000
Y 8.72E-05 6.73E-05
X2 -2.38E-05 4.73E-05
Y2 -4.10E-05 4.13E-05
X2Y 7.97E-08 -7.46E-09
Y3 3.54E-08 -8.57E-09
X4 3.53E-10 8.20E-10
X2Y2 1.10E-09 1.61E-09
Y4 4.00E-10 7.25E-10
X4Y 0 -8.39E-14
X2Y3 0 -4.68E-13
Y5 0 -4.38E-14
X6 0 -7.25E-15
X4Y2 0 -1.78E-14
X2Y4 0 -1.65E-14
Y6 0 -5.58E-15
X方向画角:±6°
Y方向画角:±4.5°
焦点距離 :21.69(mm)
面 x y z α
S1 0 -10.2294 28.1058 26.1152
S2 0 -30.3875 21.6523 51.3201
OP(物体面) 0 -16.2863 45.8445 44.233
S1 S2
K 5.729 -30.000
Y -1.65E-05 1.37E-04
X2 -4.28E-05 4.30E-05
Y2 -6.58E-05 2.92E-05
X2Y 1.46E-07 1.62E-09
Y3 7.45E-08 8.23E-10
X4 -5.11E-10 1.47E-09
X2Y2 -5.51E-10 2.90E-09
Y4 -5.56E-10 1.36E-09
X4Y 0 -3.17E-13
X2Y3 0 -2.79E-13
Y5 0 7.46E-14
X6 0 -2.03E-14
X4Y2 0 -5.55E-14
X2Y4 0 -5.78E-14
Y6 0 -2.18E-14
X方向画角:±6°
Y方向画角:±4.5°
焦点距離 :22.06(mm)
面 x y z α
S1 0 -193.0941 741.4885 32.0449
S2 0 -325.7339 714.995 48.5284
OP(物体面) 0 -256.207 924.5081 16
S1 S2
K 24.960 -8.524
Y 4.63E-05 7.76E-05
X2 3.95E-04 2.79E-04
Y2 -2.83E-04 -2.46E-04
X2Y 9.77E-07 1.54E-07
Y3 -2.05E-07 -9.64E-07
X4 -2.92E-08 1.91E-08
X2Y2 -2.13E-08 2.83E-08
Y4 -4.25E-08 2.50E-08
X4Y 0 -1.08E-11
X2Y3 0 8.76E-11
Y5 0 9.85E-11
X6 0 -3.71E-13
X4Y2 0 -2.17E-13
X2Y4 0 -3.36E-13
Y6 0 -1.07E-11
X方向画角:±5.8°
Y方向画角:±2.5°
焦点距離 :350.01(mm)
図6は、実施の形態2の変形例を示す断面図である。同図に示すように、虚像観察光学系1において、物体面OPと面S2との間の光路中に面S3を配置して、物体面OPを面S1側に跳ね上げる構成としてもよい。つまり、物体面OPと観察瞳EPとの間の光路中に配置される反射面は、3面であってもよい。なお、ここでは、面S3はパワーを持たない平面反射面となっている。このように3面の反射面を光路中に配置することにより、観察瞳EP側から見て面S1の背後に物体面OPを確実に位置させることができ、観察瞳EPへの直接光の入射を確実に防止することができる。
次に、本発明の虚像観察光学系1の適用例について説明する。図7は、実施の形態1、2の虚像観察光学系1を適用可能なHMDの概略の構成を示す平面図である。このHMDは、表示部11と、支持機構21とを備えている。なお、以下での説明の便宜上、観察者の右眼および左眼に対応する部材の番号には、それぞれR(右眼)およびL(左眼)の符号を付すこととする。
上述した虚像観察光学系1は、反射面を偏心配置することによって、物体面OPからの光を観察瞳EPに斜めに入射させているが、本発明は、このような構成に限定されるわけではない。光線と光学部材との干渉を避けることができるのであれば、物体面OPからの光(特に中心画角主光線)が複数の反射面(例えば3面以上)を介して観察瞳EPに対して垂直に入射する構成としてもよい。この場合でも、各反射面のパワー配置、形状、位置等を適切に設定することにより、本発明の効果を得ることができる。このような構成の虚像観察光学系1は、例えばHMDに適用可能である。
S1 面(反射面)
S2 面(反射面)
S3 面(反射面)
OP 物体面
EP 観察瞳
Claims (9)
- 物体面から射出される光を観察瞳に導くことにより、前記観察瞳の位置で前記物体面の拡大虚像を観察者に観察させる虚像観察光学系において、
前記物体面と前記観察瞳との間の光路中に、少なくとも2面の反射面を有しており、
前記反射面は、前記観察瞳側から順に配置される、負のパワーを有する面S1と、正のパワーを有する面S2とを含み、
前記面S2は、多項式曲面形状であり、かつ、前記観察瞳上の1点と前記物体面上の1点とを結ぶ全ての直線の集合で構成される領域の外側に位置しており、
前記面S1は、前記観察瞳の中心と前記物体面の中心とを結ぶ直線と交わるように配置されていることを特徴とする虚像観察光学系。 - 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1に記載の虚像観察光学系;
20°<θ<65° ・・・(1)
ただし、
θ:物体面の中心と観察瞳の中心とを光学的に結ぶ軸上における、面S2に対する
入射光線と反射光線とのなす角度
である。 - 前記面S1は、多項式曲面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の虚像観察光学系。
- 以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の虚像観察光学系;
0.4<L1/L2<0.9 ・・・(2)
ただし、
L1:物体面の中心と面S1における光束入射領域の中心との距離
L2:物体面の中心と面S2における光束入射領域の中心との距離
である。 - 前記面S1および前記面S2は、同一の面に対して対称な形状であることを特徴とする請求項4に記載の虚像観察光学系。
- 以下の条件式(3)をさらに満足することを特徴とする請求項5に記載の虚像観察光学系;
1.2<L2/D2<2.5 ・・・(3)
ただし、
D2:対称面内での面S2における光束入射領域の幅
である。 - 以下の条件式(4)をさらに満足することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の虚像観察光学系;
0.3<L1/F1<0.9 ・・・(4)
ただし、
F1:光学系の焦点距離
である。 - 前記物体面から前記観察瞳に向かう光路は、前記反射面によって前記物体面の短辺方向を含む断面内で折り曲げられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の虚像観察光学系。
- 前記物体面の中心から射出され、前記反射面を介して前記観察瞳の中心に入射する光線は、前記観察瞳に対して斜めに入射することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の虚像観察光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009254952A JP2011100009A (ja) | 2009-11-06 | 2009-11-06 | 虚像観察光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009254952A JP2011100009A (ja) | 2009-11-06 | 2009-11-06 | 虚像観察光学系 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011100009A true JP2011100009A (ja) | 2011-05-19 |
Family
ID=44191236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009254952A Pending JP2011100009A (ja) | 2009-11-06 | 2009-11-06 | 虚像観察光学系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011100009A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019058875A1 (ja) * | 2017-09-22 | 2019-03-28 | 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント | ヘッドマウントディスプレイ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08240773A (ja) * | 1995-03-03 | 1996-09-17 | Olympus Optical Co Ltd | 画像表示装置 |
JPH0990228A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-04-04 | Shimadzu Corp | 表示装置 |
JPH10161018A (ja) * | 1996-11-27 | 1998-06-19 | Olympus Optical Co Ltd | 光学系 |
JP2002303794A (ja) * | 2002-02-08 | 2002-10-18 | Olympus Optical Co Ltd | 結像光学系 |
JP2009150947A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Hitachi Ltd | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
-
2009
- 2009-11-06 JP JP2009254952A patent/JP2011100009A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08240773A (ja) * | 1995-03-03 | 1996-09-17 | Olympus Optical Co Ltd | 画像表示装置 |
JPH0990228A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-04-04 | Shimadzu Corp | 表示装置 |
JPH10161018A (ja) * | 1996-11-27 | 1998-06-19 | Olympus Optical Co Ltd | 光学系 |
JP2002303794A (ja) * | 2002-02-08 | 2002-10-18 | Olympus Optical Co Ltd | 結像光学系 |
JP2009150947A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Hitachi Ltd | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019058875A1 (ja) * | 2017-09-22 | 2019-03-28 | 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント | ヘッドマウントディスプレイ |
JPWO2019058875A1 (ja) * | 2017-09-22 | 2020-11-05 | 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント | ヘッドマウントディスプレイ |
US11095873B2 (en) | 2017-09-22 | 2021-08-17 | Sony Interactive Entertainment Inc. | Head-mounted display |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6019918B2 (ja) | 虚像表示装置 | |
JP5290092B2 (ja) | 眼鏡型画像表示装置 | |
JP6065631B2 (ja) | 虚像表示装置 | |
JP5567924B2 (ja) | プリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置 | |
JP5791991B2 (ja) | 偏心光学系、偏心光学系を用いた画像表示装置及び撮像装置 | |
WO2016181459A1 (ja) | プリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置 | |
JP4926432B2 (ja) | 表示光学系及びそれを有する画像表示装置 | |
JP2011053353A (ja) | 眼鏡型画像表示装置 | |
JP5576746B2 (ja) | 偏心光学系、偏心光学系を用いた画像表示装置及び撮像装置 | |
JP3496890B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2012058294A (ja) | 虚像観察光学系および虚像観察装置 | |
JP2014081481A (ja) | 観察光学系、及びそれを用いた観察装置 | |
WO2019082540A1 (ja) | 頭部装着型表示装置 | |
JP2017173573A (ja) | 画像表示装置 | |
JPH10307263A (ja) | プリズム光学素子及び像観察装置 | |
JP2017120384A (ja) | 虚像表示装置 | |
JP2012242794A (ja) | 2眼式画像表示装置 | |
JP2019144515A (ja) | 虚像表示装置 | |
US20180067290A1 (en) | Prism optical system, prism optical system-incorporated image display apparatus, and prism optical system-incorporated imaging apparatus | |
JP2000180783A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2011100009A (ja) | 虚像観察光学系 | |
JP4579396B2 (ja) | 画像表示装置 | |
WO2017109857A1 (ja) | 接眼投影光学装置 | |
JP3542213B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP5784401B2 (ja) | 画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120605 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130625 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131112 |