JP2011099674A - 空調システム及び建物 - Google Patents

空調システム及び建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2011099674A
JP2011099674A JP2011030716A JP2011030716A JP2011099674A JP 2011099674 A JP2011099674 A JP 2011099674A JP 2011030716 A JP2011030716 A JP 2011030716A JP 2011030716 A JP2011030716 A JP 2011030716A JP 2011099674 A JP2011099674 A JP 2011099674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
air
space
air conditioner
conditioning system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011030716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4727765B2 (ja
Inventor
Daisuke Asagiri
大介 朝桐
Hiroshi Kaneda
寛 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Chofu Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Chofu Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Chofu Seisakusho Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2011030716A priority Critical patent/JP4727765B2/ja
Publication of JP2011099674A publication Critical patent/JP2011099674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4727765B2 publication Critical patent/JP4727765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】防塵フィルターのメンテナンスが容易に行える空調システムを提供する。
【解決手段】建物の床下空間4に、屋外の屋外機2と接続されたヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機3が設置されており、建物1の床部1aには、給気口7と、別の給気口9と、防塵フィルター11Aを備えた排気口6が設けられており、エアコンディショナの屋内機3は、床上用吹出部32と、床下用吹出部33と、吸込部31とを備えており、給気口7と床上用吹出部32とがダクト82を介して接続されているとともに、排気口6と吸込部31とがダクト81を介して接続された構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の床下空間に空調装置が設置された空調システム及びこの空調システムを備えた建物に関するものである。
従来から、建物の床下空間に空調装置が設置された空調システムが知られている(例えば、特許文献1,2等を参照)。
特許第3440409号公報 特開2005−42958号公報
しかしながら、こうした従来の空調システムでは、通常、空調装置の故障を防止するための防塵フィルターは、床下空間に設置された空調装置の吸込部に設けられるため、この防塵フィルターを掃除したり、交換したりするメンテナンスをしようとしても、わざわざ床下空間にもぐりこんで作業を行わなければならず、大変な作業となっていた。
そのため、このメンテナンスは、専門の業者に依頼するのが一般的であった。
そこで、本発明は、防塵フィルターのメンテナンスが容易に行える空調システム及びこの空調システムを備えた建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の空調システムは、建物の床下空間に空調装置が設置された空調システムであって、前記建物には、床上空間に面して、給気口と、前記床下空間と前記床上空間との間を連通している別の給気口とが設けられているとともに、前記床上空間と前記床下空間との間を区切る床には、防塵フィルターを備えた排気口が設けられており、前記空調装置は、少なくとも温風及び冷風のいずれか一方を吹き出す装置であり、床上用放熱冷部としての床上用吹出部と、前記床下空間に温風を吹き出す床下用放熱部としての床下用吹出部と、吸込部とを備えており、前記給気口と前記空調装置の前記床上用吹出部とがダクトを介して接続されているとともに、前記排気口と前記空調装置の前記吸込部とがダクトを介して接続されており、前記空調装置の前記吸込部は、前記床上用吹出部から前記ダクトと前記給気口を通して前記床上空間に給気される空気、及び前記床下用吹出部から前記床下空間と前記別の給気口を通して前記床上空間に給気される空気を吸込可能とされていることを特徴とする。
ここで、前記排気口に設けられた前記防塵フィルターは、掃除機の吸引力で外れないように、着脱自在に取り付けられているとよい。
また、前記空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されているとよい。
さらに、前記床下空間は、前記床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、前記基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられているとよい。
本発明の建物は、本発明の空調システムを備えていることを特徴とする。
このような本発明の空調システムは、建物の床下空間に空調装置が設置された空調システムである。
ここで、建物には、床上空間に面して、給気口と、床下空間と床上空間との間を連通している別の給気口とが設けられているとともに、床上空間と床下空間との間を区切る床には、防塵フィルターを備えた排気口が設けられている。
また、空調装置は、少なくとも温風及び冷風のいずれか一方を吹き出す装置であり、床上用放熱冷部としての床上用吹出部と、床下空間に温風を吹き出す床下用放熱部としての床下用吹出部と、吸込部とを備えている。
さらに、給気口と空調装置の床上用吹出部とがダクトを介して接続されているとともに、排気口と空調装置の吸込部とがダクトを介して接続されている。
そのうえで、空調装置の吸込部は、床上用吹出部からダクトと給気口を通して床上空間に給気される空気、及び床下用吹出部から床下空間と別の給気口を通して床上空間に給気される空気を吸込可能とされた構成とされている。
こうした構成なので、防塵フィルターは、床上空間内から人の手が届くため、そのメンテナンスが容易に行える。
そのため、わざわざ専門の業者に依頼しなくとも、建物の居住者などが、このメンテナンスを行うことができる。
ここで、空調装置の床上用吹出部と給気口とがダクトを介して接続されて、床上空間に放熱冷可能とされているので、このダクトにより、暖房運転時には、即効性を有する暖房を行えるし、冷房運転時には、冷気が床下空間に漏れないため、床下空間に結露が生じず、実用化レベルで冷房も行える。
また、空調装置には、床下用吹出部が設けられて床下空間に放熱可能とされているので、この床下用吹出部から床下空間に放熱して、床下暖房も行える。
さらに、床上空間に面して、床下空間と床上空間との間を連通している給気口とは別の給気口が設けられているので、空調装置に床下用吸込部を別途設けないで済むため、床下用吸込部に設けなければならない防塵フィルターを掃除したり、交換したりする大変な作業となるメンテナンスを行わなくてもよい。
ここで、排気口に設けられた防塵フィルターは、掃除機の吸引力で外れないように、着脱自在に取り付けられている場合は、防塵フィルターは、多少汚れている際は、通常の掃除にあわせて同じ要領で、取り付けたままの状態で掃除機で掃除ができ、消耗時期には交換もできるため、そのメンテナンスがより容易に行える。
また、空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されている場合は、ヒートポンプを用いるため、省エネルギー性能に優れたものとすることができる。
さらに、床下空間は、床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられている場合は、床下空間を断熱構造とするため、床下空間内は、空調装置に極力悪影響を与えない安定した温度環境となる。また、床下暖房を行えるようにした際には、床下空間内の暖気の熱を屋外に極力漏らすことなく、エネルギー効率のよい床下暖房を行える。
このような本発明の建物は、本発明の空調システムを備えた構成とされているので、上記した効果を奏する建物とすることができる。
実施例の空調システムを備えた建物の概略構成を説明する説明図である。 (a)は、実施例の空調システムにおける排気口の詳細な構成を示す平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A線矢視断面図である。 実施例の空調システムに用いられる防塵フィルターの分解斜視図である。 図3の防塵フィルターを組み上げた状態を示す斜視図である。 (a)は、実施例の空調システムにおける給気口の詳細な構成を示す平面図であり、(b)は、(a)におけるB−B線矢視断面図である。 実施例の空調システムにおいて、即効性を有する暖房又は冷房を行った状態を示す説明図である。 実施例の空調システムにおいて、床下暖房を行った状態を示す説明図である。 実施例の空調システムにおいて、即効性を有する暖房及び床下暖房の両方を行った状態を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
先ず、実施例について説明する。
図1は、実施例の空調システムを備えた建物1の概略構成を示している。
まず、このような建物1は、基礎断熱として構築された基礎底盤コンクリート1bと、その側縁に立設された基礎側壁コンクリート1cと、さらにその上に立設された外壁部1dと、その外壁部1dの上端開口を塞ぐ天井部1eとから主に構成されている。
そして、この天井部1eと外壁部1dとに囲まれる空間は、床としての床部1aによって床下空間4と居室などの床上空間5とが区切られている。この床部1aは、特に床下空間4側からの床下暖房を考慮して、床下空間4と床上空間5との間の熱の伝達を許容し、断熱材が貼り付けられていない構成となっている。
また、基礎側壁コンクリート1cの床下空間4側には、グラスウールなどの基礎断熱材10が貼り付けられており、床下空間4内の暖気の熱が屋外に極力漏れない断熱構造となっている。
そして、実施例の空調システムは、床下空間4に空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3が設置されている。
ここで、この空調装置としてのエアコンディショナは、ヒートポンプ式であり、屋内機3は、屋外に設置された屋外機2と接続されている。
また、エアコンディショナの屋内機3の内部には、屋外機2に繋がっている熱媒循環管路21が接続されている。
さらに、このエアコンディショナの屋内機3には、除湿機能を有するものが用いられており、床下空間4から屋外へ貫通する排水用のドレイン12が設けられている。
また、このエアコンディショナの屋内機3は、吸込部31と床上用放熱冷部としての床上用吹出部32と床下用放熱部としての床下用吹出部33とを有している。
さらに、このエアコンディショナの屋内機3には、床上用吹出部32及び床下用吹出部33から空気を様々な強さで吹き出させることが可能なファン(図示せず)が内蔵されている。
また、床上用吹出部32と床下用吹出部33とには、電動ダンパーなどから成る開閉弁32a,33aがそれぞれ設けられている。
さらに、床部1aには、グリル付きの排気口6と2種類の給気口7,9とが設けられている。
ここで、排気口6には、空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の故障を防止するための防塵フィルター11Aが設けられている。
この排気口6は、図2(a)及び図2(b)に示したように、床部1aに設けた孔に、鍔付き角形容器状の嵌込部61aと、この嵌込部61aの下部から筒部61bを垂下させて成るグリル本体61が、嵌め込まれて形成されている。
そのうえで、筒部61bの下部にダクト81の上端部が嵌め込まれており、排気口6とエアコンディショナの屋内機3の吸込部31とは、ダクト81を介して接続されている。
そして、防塵フィルター11Aは、このグリル本体61の嵌込部61a内部の略中間の高さ位置に設けられている。
そのうえで、このグリル本体61の嵌込部61aの上側は、枠部62a内に縦方向の羽板62b・・・と横方向の羽板62c,・・・とを網目状に架設したグリル蓋62で塞がれている。
なお、このグリル蓋62の羽板62b,・・・及び62c,・・・は、排気口6から床上空間5の空気を吸い込む際の圧損を小さくするために、略鉛直方向を向いている。
この防塵フィルター11Aは、図3に示したように、同一な構造の1対の枠材110,110と、フィルター本体111とから成る。
具体的には、枠材110には、裏側を向け合うとそれぞれ嵌合する係合孔110a,・・・と係合突起110b,・・・及び係合切欠110c,110cと係合爪110d,110dが設けられており、フィルター本体111を挟み込んで、これらを嵌合させると、図4に示したように、防塵フィルター11Aが組み上がる。
なお、フィルター本体111だけを交換したいときは、逆の手順で、防塵フィルター11Aを分解すればよい。
この防塵フィルター11Aを、グリル本体61の嵌込部61a内部に取り付ける際は、把持部110e,110eを外側から挟み込むようにして手で持つと、防塵フィルター11Aが撓んで幅方向に縮む。
そして、グリル蓋62を開いた状態で、グリル本体61の嵌込部61a内部の略中間の高さ位置に有る図示省略の固定用孔のところで把持部110e,110eから手を離すと、防塵フィルター11Aの固定用突起110f,110fが復元力により固定用孔へ嵌り込んで、防塵フィルター11Aがグリル本体61の嵌込部61a内部に取り付けられる。
なお、この取付強度は、防塵フィルター11Aの上から掃除機をかけても、その吸引力で外れない程度は十分に有る。
逆に、防塵フィルター11Aを、グリル本体61の嵌込部61a内部から取り外したいときは、把持部110e,110eを外側から挟み込むようにして手で持ち上げればよい。
すなわち、防塵フィルター11Aは、排気口6から着脱自在とされている。
また、給気口7には、落下物防止用のフィルター11Bが設けられている。
この給気口7は、図5(a)及び図5(b)に示したように、床部1aに設けた孔に、鍔付き角形容器状の嵌込部71aと、この嵌込部71aの下部から筒部71bを垂下させて成るグリル本体71が、嵌め込まれて形成されている。
そのうえで、筒部71bの下部にダクト82の上端部が嵌め込まれており、給気口7とエアコンディショナの屋内機3の床上用吹出部32とは、ダクト82を介して接続されている。
そして、落下物防止用のフィルター11Bは、このグリル本体71の嵌込部71a内部の略中間の高さ位置に設けられている。
そのうえで、このグリル本体71の嵌込部71aの上側は、枠部72a内に縦方向の羽板72b・・・と横方向の羽板72c,・・・とを網目状に架設した一対のグリル蓋72,72で塞がれている。
なお、これらのグリル蓋72の横方向の羽板72c,・・・は、略鉛直方向を向いているが、縦方向の羽板72b,・・・は、斜め上方へ傾斜した向きとされている。
これらのグリル蓋72,72は、平面視で略正方形とされているため、嵌め込み方により、四方向に給気口7から床上空間5へ吹き出す暖気又は冷気の風向を変化させることができる。
なお、この落下物防止用のフィルター11Bの構造は、防塵フィルター11Aと同一であるので、これ以上の説明は省略する。
さらに、別の給気口9にも、落下物防止用のフィルター11Bが設けられている。
この別の給気口9は、筒部71bの下部にダクトが嵌め込まれておらず、床下空間4と直接連通していることが異なり、その他の構成は、給気口7と略同一なので、図示及びこれ以上の説明を省略する。
なお、床上空間5には、所望の運転パターンに設定するためのコントローラ13が設けられている。
次に、実施例の空調システムの運転パターンについて説明する。
まず、暖房運転時のパターンについて説明する。
床上空間5を、即効性を有する暖房のみで暖めたいときは、エアコンディショナの屋内機3の床上用吹出部32の開閉弁32aを開状態とし、床下用吹出部33の開閉弁33aは閉状態とする。
そして、エアコンディショナの屋内機3を稼動させると、図6に示したように、床上空間5のみで暖気が対流して、床上空間5が即座に暖まる。
床上空間5を、床下暖房のみで暖めたいときは、エアコンディショナの屋内機3の床上用吹出部32の開閉弁32aを閉状態とし、床下用吹出部33の開閉弁33aは開状態とする。
そして、エアコンディショナの屋内機3を稼動させると、図7に示したように、床下空間4が即座に暖められ、その熱が主に床部1aを介して床上空間5へ伝達され、床上空間5が均一にムラなく暖まる。
厳寒期などに、床上空間5を、即効性を有する暖房及び床下暖房の両者で暖めたいときは、エアコンディショナの屋内機3の床上用吹出部32の開閉弁32aを開状態とし、床下用吹出部33の開閉弁33aも開状態とする。
そして、エアコンディショナの屋内機3を稼動させると、図8に示したように、床上空間5のみで対流する暖気と、主に床部1aを介して床上空間5へ伝達され、床上空間5を均一にムラなく暖める熱とで、床上空間5が即座に且つ均一にムラなく暖まる。
次に、冷房運転時のパターンについて説明する。
床上空間5を冷房で冷やしたいときは、エアコンディショナの屋内機3の床上用吹出部32の開閉弁32aを開状態とし、床下用吹出部33の開閉弁33aは閉状態とする。
そして、エアコンディショナの屋内機3を稼動させると、図6に示したように、床上空間5のみで冷気が対流して、床上空間5が即座に冷やされる。
なお、この冷房運転時には、コントローラ13で所望の湿度を設定することにより、エアコンディショナの屋内機3の除湿機能で除湿することもできる。
すなわち、暖房運転時、冷房運転時の運転パターンを問わず、エアコンディショナの屋内機3から床上空間5へ吹き出された空気は、全て、排気口6に設けられた防塵フィルター11Aを通ってから、エアコンディショナの屋内機3内へ戻ることとなる。
次に、実施例の作用効果について説明する。
このような実施例の空調システムは、建物1の床下空間4に空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3が設置されている。
そして、エアコンディショナの屋内機3には、床上用放熱冷部としての床上用吹出部32と、吸込部31とが設けられており、建物1の床としての床部1aには、排気口6と給気口7とが設けられており、排気口6とエアコンディショナの屋内機3の吸込部31との間がダクト81で接続されている。
そのうえで、排気口6には、防塵フィルター11Aが設けられた構成とされている。
こうした構成なので、防塵フィルター11Aは、床上空間5内から人の手が届くため、そのメンテナンスが容易に行える。
そのため、わざわざ専門の業者に依頼しなくとも、建物1の居住者などが、このメンテナンスを行うことができる。
ここで、エアコンディショナの屋内機3の床上用放熱冷部としての床上用吹出部32と給気口7との間が、ダクト82で接続されて、床上空間5に放熱冷可能とされている。
このため、このダクト82により、暖房運転時には、即効性を有する暖房を行えるし、冷房運転時には、冷気が床下空間4に漏れないので、床下空間4に結露が生じず、実用化レベルで冷房も行える。
また、エアコンディショナの屋内機3には、床下用放熱部としての床下用吹出部33が設けられており、床下空間4に放熱可能とされている。
このため、この床下用吹出部33から床下空間4に放熱して、床下暖房も行える。
ここで、床部1aには、ダクトを介さない給気口7とは別の給気口9が設けられている。
このため、エアコンディショナの屋内機3に床下用吸込部を別途設けないで済むので、床下用吸込部に設けなければならない防塵フィルターを掃除したり、交換したりする大変な作業となるメンテナンスを行わなくてもよい。
さらに、排気口6に設けられた防塵フィルター11Aは、掃除機の吸引力で外れないように、着脱自在に取り付けられている。
このため、防塵フィルター11Aは、多少汚れている際は、通常の掃除にあわせて同じ要領で、取り付けたままの状態で掃除機で掃除ができ、消耗時期には交換もできるので、そのメンテナンスがより容易に行える。
なお、給気口7及び別の給気口9に設けられた落下物防止用のフィルター11Bも、防塵フィルター11Aと同一な構成であるので、同様に、そのメンテナンスを容易に行える。
また、空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、ヒートポンプ式であり、屋外に設置された屋外機2に接続されている。
このため、ヒートポンプを用いるので、省エネルギー性能に優れたものとすることができる。
さらに、床下空間4は、建物1の床としての床部1aと基礎底盤コンクリート1bと基礎側壁コンクリート1cとに囲まれているとともに、基礎側壁コンクリート1cには基礎断熱材10が取り付けられている。
このため、床下空間4を断熱構造とするため、床下空間4内は、空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3に極力悪影響を与えない安定した温度環境となる。また、床下暖房時には、床下空間4内の暖気の熱を屋外に極力漏らすことなく、エネルギー効率のよい床下暖房を行える。
このような実施例の建物1は、実施例の空調システムを備えた構成とされているので、上記した作用効果を奏する建物とすることができる。
ここで、空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3などが、床下空間4に設置されているので、床上空間5は、これらに占用されず、有効に利用することができるうえに、意匠的外観が良い。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、本発明の空調システムの説明を簡単に行えるように、建物1の構造などを単純化したが、これに限定されない。
すなわち、3階以上の階から成る複数の部屋を有する建物において、各部屋に対して、本発明の空調システムを適用するようにして実施してもよい。
ここで、実施例では、空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3を床下空間4に1台設置して実施したが、これに限定されず、必要に応じ、複数台設置し実施してもよい。
また、実施例では、空調装置としてヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機3を用いて実施したが、これに限定されない。
さらに、実施例では、空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3に、1つのファンを内蔵し、床上用放熱冷部としての床上用吹出部32と、床下用放熱部としての床下用吹出部33とに、それぞれ開閉弁32a,33aをそれぞれ設けて実施したが、これに限定されず、床上用吹出部32と床下用吹出部33とに個別にファンを設けることで、それぞれ独立して制御可能となるようにして実施してもよい。
また、実施例では、空調装置を1台のエアコンディショナの屋内機3で実施したが、これに限定されず、2台以上のエアコンディショナの屋内機に床上用吹出部32と床下用吹出部33とを個別に設けることで、それぞれ独立して制御可能となるようにして実施してもよい。
さらに、実施例では、排気口6,給気口7,及びダクトを介さない別の給気口9などを床部1aに設けて実施したが、これに限定されず、これらを床上空間5の内壁などに設けて実施してもよい。
1 建物
1a 床部(床)
1b 基礎底盤コンクリート
1c 基礎側壁コンクリート(建物の外周の基礎)
2 エアコンディショナの屋外機
3 エアコンディショナの屋内機(空調装置)
31 吸込部
32 床上用吹出部(床上用放熱冷部)
33 床下用吹出部(床下用放熱部)
32a 開閉弁
33a 開閉弁
4 床下空間
5 床上空間
6 排気口
7 給気口
81 ダクト
82 ダクト
9 別の給気口
10 基礎断熱材
11A 防塵フィルター

Claims (5)

  1. 建物の床下空間に空調装置が設置された空調システムであって、
    前記建物には、床上空間に面して、給気口と、前記床下空間と前記床上空間との間を連通している別の給気口とが設けられているとともに、前記床上空間と前記床下空間との間を区切る床には、防塵フィルターを備えた排気口が設けられており、
    前記空調装置は、少なくとも温風及び冷風のいずれか一方を吹き出す装置であり、床上用放熱冷部としての床上用吹出部と、前記床下空間に温風を吹き出す床下用放熱部としての床下用吹出部と、吸込部とを備えており、
    前記給気口と前記空調装置の前記床上用吹出部とがダクトを介して接続されているとともに、前記排気口と前記空調装置の前記吸込部とがダクトを介して接続されており、
    前記空調装置の前記吸込部は、前記床上用吹出部から前記ダクトと前記給気口を通して前記床上空間に給気される空気、及び前記床下用吹出部から前記床下空間と前記別の給気口を通して前記床上空間に給気される空気を吸込可能とされていることを特徴とする空調システム。
  2. 前記排気口に設けられた前記防塵フィルターは、掃除機の吸引力で外れないように、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 前記床下空間は、前記床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、前記基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空調システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空調システムを備えていることを特徴とする建物。
JP2011030716A 2011-02-16 2011-02-16 空調システム及び建物 Active JP4727765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011030716A JP4727765B2 (ja) 2011-02-16 2011-02-16 空調システム及び建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011030716A JP4727765B2 (ja) 2011-02-16 2011-02-16 空調システム及び建物

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009236361A Division JP4693926B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 空調システム及び建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011099674A true JP2011099674A (ja) 2011-05-19
JP4727765B2 JP4727765B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=44190980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011030716A Active JP4727765B2 (ja) 2011-02-16 2011-02-16 空調システム及び建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4727765B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3440409B2 (ja) * 1999-04-01 2003-08-25 株式会社大周建設 家屋の空調システム
JP2007093026A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Sekisui Chem Co Ltd 建物の暖房システム
JP2008107056A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Sekisui Chem Co Ltd 床下利用空気清浄化システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3440409B2 (ja) * 1999-04-01 2003-08-25 株式会社大周建設 家屋の空調システム
JP2007093026A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Sekisui Chem Co Ltd 建物の暖房システム
JP2008107056A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Sekisui Chem Co Ltd 床下利用空気清浄化システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4727765B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101640411B1 (ko) 공기조화기
JP5525312B2 (ja) 換気空調システム及び建物
JP4595021B2 (ja) 空調システム及び建物
JP2009121793A (ja) 浴室換気空調装置
JP2011179807A (ja) 空調システム及び建物
JP4693926B2 (ja) 空調システム及び建物
JP2018123999A (ja) 風路切替ダンパ、ファンコイルユニットおよび空気調和システム
JP4727765B2 (ja) 空調システム及び建物
JP2023025275A (ja) 空調システム
JP6451516B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP2011112239A (ja) 換気空調システム及び建物
JP6377900B2 (ja) 空調システム及び建物
JP2010243075A (ja) 換気空調システム及び建物
JP2006023065A (ja) 換気機能付き空気調和機及び換気機能付き空気調和機の換気装置及び換気機能付き空気調和機の換気方法
JP5304367B2 (ja) 送風装置
JP6788473B2 (ja) 空調システム
JP5973847B2 (ja) 空調システム
JP2563127B2 (ja) 屋内空気循環設備
JP4987109B2 (ja) 空調システム及び建物
JP3055549B1 (ja) エア―コンディショナ―
JP6170375B2 (ja) 空調システム及び建物
JP6093617B2 (ja) 蓄電池の設置構造
JP2012032035A (ja) 空気調和装置
JP6654822B2 (ja) 空調システム及び建物
JP2023095402A (ja) 空調機及びこれを用いた放射空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110308

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110308

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110328

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4727765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250