JP2011098941A - 歯科用充填材の製造方法 - Google Patents

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広敬 北
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英人 国司
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Abstract

【課題】良好なペースト性状を維持することができるフィラーの製造方法、及び該方法により得られるフィラーを含有する歯科用組成物を提供すること。
【解決手段】歯科用組成物に用いるフィラー(有機複合フィラー、有機フィラー、無機フィラー)を重合性単量体で予め含浸処理する工程を含むものであり、フィラーに少なくとも1種類の重合性単量体を含む成分を含浸処理することを特徴とするフィラーの製造方法、及び、前記記載の製造方法により得られるフィラーを含有してなる歯科用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、歯科用充填材の製造方法に関する。さらに詳しくは、配合された歯科用組成物の稠度を良好に保つ歯科用充填材の製造方法、及び該方法により得られる充填材を含有する歯科用組成物に関する。
歯科用組成物とは、重合性単量体、重合開始剤及び充填材が配合されたものであり、歯の欠損部や虫歯を充填修復するための材料である。
理工学的性質の向上や重合時の体積収縮の低減を図るために、重合可能なビニルモノマーと無機あるいは有機フィラー、有機−無機複合フィラーとを混合した複合材料が歯科の分野で広く使用されている。なかでも、有機フィラーや有機−無機複合フィラーは、易研磨性の向上やペーストのベタツキの軽減、重合収縮の低減などに利点のあるフィラーである。
従来の歯科用製品においては、粒子径0.5〜150μmの石英が主成分として用いられているため、仕上げ研磨をしても研磨面の平滑性に劣り、ざらつく欠点がある。この欠点を克服するために、微粒子シリカを充填材として用いた複合材料が提案されるものの、該材料はペーストの粘性が悪く、熱膨張係数や重合収縮率に劣る。
次に、重合性単量体に超微粒子を充填し、硬化、粉砕したフィラー(有機複合フィラー)を用いた複合材料が提唱され、操作性や研磨性などの利点を有することが特許文献1に記載されている。特許文献2には、表面滑沢性、熱膨張係数、重合収縮率の観点から、有機複合フィラーを配合した組成物が開示されている。さらに、最近ではシリカや金属酸化物等の微粒子を凝集させてミクロン単位以上の大きさの凝集粒子(凝集フィラー)を調製し、見かけ上、粒径の大きな粒子として有機複合フィラーの代替に用いることで、ペースト性状の改善とともに機械的強度が向上することが報告されている(特許文献3参照)。
特公平7−91170号公報 特開平5−194135号公報 特開2001−302429号公報
有機フィラーや有機複合フィラー、凝集フィラーを配合する目的の一つに、ペーストのベタツキを軽減し、良好な操作性を得ることが挙げられるが、これらのフィラーは経時的にモノマーを吸収して、ペーストが硬くなるといった、ペースト性状の安定性に問題がある。
本発明の課題は、良好なペースト性状を維持することができるフィラーの製造方法、及び該方法により得られるフィラーを含有する歯科用組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、歯科用組成物に用いるフィラー(有機複合フィラー、有機フィラー、無機フィラー)を、重合性単量体で予め含浸処理することで上記技術課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
〔1〕 フィラーに少なくとも1種類の重合性単量体を含む成分を含浸処理することを特徴とするフィラーの製造方法、及び
〔2〕 前記〔1〕記載の製造方法により得られるフィラーを含有してなる歯科用組成物
に関する。
本発明の製造方法により得られるフィラーは、モノマーを吸収することがないため、該フィラーを含有する歯科用組成物は、ペーストが経時的に硬くならず、ペースト性状を良好に維持することができるという優れた効果を奏する。
本発明のフィラーの製造方法は、フィラーに少なくとも1種類の重合性単量体を含浸処理する工程を含むことを特徴とする。
含浸処理に用いられる重合性単量体としては、歯科用組成物に使用される公知の重合性単量体が何ら制限無く用いられるが、例えば、水酸基を有する芳香族重合性単量体(a)、水酸基を有しない芳香族重合性単量体(b)、及び脂肪族重合性単量体(c)が好適に用いられる。
本発明において「重合性単量体」とは、少なくとも1個の重合性基を有する化合物のことをいい、歯科用組成物においては一般的にラジカル重合が行われるため、当該重合性基は、通常、ラジカル重合可能な基である。重合性基としては、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリロイルアミノ基が好ましく、重合性単量体の入手が容易であるという観点から(メタ)アクリロイルオキシ基がより好ましく、生体に対する安全性の観点から、メタクリロイルオキシ基がさらに好ましい。なお、本明細書において、(メタ)アクリロイルとは、アクリロイルとメタクリロイルの総称である。
本発明において「芳香族重合性単量体」とは、少なくとも1個の芳香環を有する重合性単量体のことをいう。芳香環は、ベンゼン環、縮合ベンゼン環(例、ナフタレン等)、非ベンゼン系芳香環、複素芳香環(例、ピリジン環、ピロール環)のいずれであってもよく、好ましくは、ベンゼン環である。
本発明において「脂肪族重合性単量体」とは、芳香環を有していない重合性単量体のことをいう。
水酸基を有する芳香族重合性単量体(a)は、少なくとも1個の水酸基、少なくとも1個の芳香環、及び少なくとも1個の重合性基を有する重合性単量体であり、水酸基、芳香環、及び重合性基の数に特に制限はない。入手容易性及び歯科用組成物の硬化物の機械的強度の観点から、重合性基の数は、1〜6個が好ましく、2〜4個がより好ましい。入手容易性及び歯科用組成物の親水性の観点から、水酸基の数は1〜3個が好ましい。入手容易性及び歯科用組成物の硬化物の機械的強度の観点から、芳香環の数は1〜3個が好ましく、2個がより好ましく、重合性単量体(a)がビスフェノールA骨格(ビスフェノールAの2つの水酸基から水素をそれぞれ除いた構造)を有していることがさらに好ましい。
重合性単量体(a)の例としては、2,2−ビス[4−〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]プロパン(以降、Bis−GMAと記載する場合がある)、2−[4−〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]−2−[4−〔2,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ〕フェニル]プロパン(以降、Bis3と記載する場合がある)、2−[4−〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル〕プロパン、2−[4−〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシトリエトキシフェニル〕プロパン、2−[4−〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシジプロポキシフェニル〕プロパン等が挙げられる。
水酸基を有しない芳香族重合性単量体(b)は、少なくとも1個の芳香環及び少なくとも1個の重合性基を有し、水酸基を有しない重合性単量体であり、芳香環及び重合性基の数に特に制限はない。入手容易性及び歯科用組成物の硬化物の機械的強度の観点から、重合性基の数は、1〜6個が好ましく、2〜4個がより好ましい。入手容易性及び歯科用組成物の硬化物の機械的強度の観点から、芳香環の数は1〜3個が好ましく、2個がより好ましく、重合性単量体(b)がビスフェノールA骨格を有していることがさらに好ましい。
重合性単量体(b)の例としては、式(I):
Figure 2011098941
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基であり、m及びnはエトキシ基の平均付加モル数を示す0又は正の数であり、mとnの和は好ましくは1〜6、より好ましくは2〜4である)
で表される化合物、例えば、m+n=2.6である2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン(以降、D2.6Eと記載する場合がある)、m+n=6である2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン(例、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシトリエトキシフェニル〕プロパン、以降、これらをまとめてD6Eと記載する場合がある)、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル〕プロパン(m+n=0)、2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル〕−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル〕プロパン(m+n=1)、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル〕プロパン(m+n=2)、2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル〕−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル〕プロパン(m+n=3)、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル〕プロパン(m+n=4)、2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル〕−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシトリエトキシフェニル〕プロパン(m+n=5)等が挙げられる。また、重合性単量体(b)としては、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシジプロポキシフェニル〕プロパン、2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシジプロポキシフェニル〕−2−〔4−(メタ)アクリロイルオキシトリエトキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシイソプロポキシフェニル〕プロパン等を用いることもできる。
脂肪族重合性単量体(c)は、芳香環を有していない重合性単量体であれば特に制限なく使用することができる。入手容易性及び歯科用組成物の硬化物の機械的強度の観点から、重合性基の数は、1〜6個が好ましい。脂肪族重合性単量体(c)は、水酸基を有しない脂肪族重合性単量体(c−1)であっても水酸基を有する脂肪族重合性単量体(c−2)であってもよい。
重合性単量体(c−1)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート(以降、1Gと記載する場合がある)、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(以降、3Gと記載する場合がある)、1,2−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(以降、NPGと記載する場合がある)、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート(以降、HDと記載する場合がある)、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート(以降、DDと記載する場合がある)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)ジ(メタ)アクリレート(以降、UDMAと記載する場合がある)、N,N’−(2,2,4−トリメチルヘキサメチレン)ビス〔2−(アミノカルボキシ)プロパン−1,3−ジオール〕テトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート(以降、U−4THと記載する場合がある)、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、1,7−ジアクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラアクリロイルオキシメチル−4−オキシヘプタン(以降、DPE−6Aと記載する場合がある)が挙げられる。
重合性単量体(c−2)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート(HEMA)、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、1,2−ビス(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エタン、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールジ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレートが挙げられる。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの総称である。
これらの重合性単量体は、単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。例えば、重合性単量体(a)を単独で又は2種以上を組み合わせて、重合性単量体(b)を単独で又は2種以上を組み合わせて、あるいは、重合性単量体(c)を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、重合性単量体(a)と重合性単量体(b)を組み合わせて、重合性単量体(a)と重合性単量体(c)を組み合わせて、あるいは、重合性単量体(b)と重合性単量体(c)を組み合わせて用いてもよく、重合性単量体(a)、重合性単量体(b)、重合性単量体(c)全てを組み合わせて用いてもよい。
上記重合性単量体のなかでも、Bis−GMA、3G、NPG、D2.6E、UDMA、DD、HD、U−4TH、DEPA−6A、HEMAが好適に用いることができる。
また、含浸処理時のフィラーと重合性単量体の馴染みの観点から、重合性単量体としては、60℃における粘性が好ましくは10Pa・s以下、より好ましくは5Pa・s以下である重合性単量体が好ましい。なお、2種以上の重合性単量体を用いる場合、該重合性単量体の混合物の粘性が上記粘性を示すことが好ましく、用いられる重合性単量体の各粘性が前記粘性を示すことがより好ましい。
含浸処理されるフィラー(核フィラー)としては、無機フィラー、有機フィラー、又は有機−無機複合フィラーが用いられる。
無機フィラーとしては、歯科用組成物に使用される公知のものが何ら制限なく用いることができ、無機超微粒子(無機ナノ粒子)、各種ガラス類が挙げられる。
無機超微粒子としては、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無機酸化物粒子、又はこれらからなる複合酸化物粒子、燐酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フッ化イットリウム、フッ化イッテルビウム等が挙げられる。好ましくは、火炎熱分解法で作製されるシリカ、アルミナ、チタニア等の粒子であり、例えば、日本アエロジル社製、商品名:AEROSIL(登録商標)130、AEROSIL(登録商標)OX50、AEROXIDE(登録商標)AluC、AEROXIDE(登録商標)TiO2P25、AEROXIDE(登録商標)TiO2P25S、VP Zirconium Oxide 3−YSZ、VP Zirconium Oxide PHが好適に用いられる。
各種ガラス類(シリカを主成分とし、必要に応じ、重金属、ホウ素、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム等の酸化物を含有する)としては、例えば、溶融シリカ、石英、ソーダライムシリカガラス、Eガラス、Cガラス、ボロシリケートガラス〔パイレックス(登録商標)ガラス〕等の一般的な組成のガラス粉末、ストロンチウム・ボロアルミノシリケートガラス「Ray−SorbT3000」(キンブル社製)、「GM27884」、「8235シリーズ(8235UF0.7等)」(ショット社製)、バリウムシリケートガラス「Ray−SorbT2000」(キンブル社製)、ランタンガラスセラミックス「GM31684」(ショット社製)、フルオロアルミノシリケートガラス「GM35429」、「G018−091」、「G018−117」(ショット社製)等の歯科用ガラス粉末、各種セラミック類、複合酸化物、珪藻土、カオリン、粘土鉱物(モンモリロナイト等)、活性白土、合成ゼオライト、マイカ、フッ化カルシウム、フッ化イッテルビウム、フッ化イットリウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化ジルコニウム、二酸化チタン、ヒドロキシアパタイト等が挙げられる。
前記無機フィラーは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、前記無機超微粒子や各種ガラス類を凝集させて調製した凝集粒子(凝集フィラー)として用いてもよい。無機フィラーの形状は特に限定されず、不定形フィラー及び球状フィラー等を適宜選択して使用することができる。
無機フィラーは、重合性単量体と結合強化の観点から、必要に応じてシランカップリング剤等の公知の表面処理剤で予め表面処理してから用いてもよい。そのような表面処理剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロリルオキシプロピルトリメトキシシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等が用いられる。
表面処理剤の処理量は、表面処理される無機フィラー100重量部に対して、0.05〜100重量部が好ましく、0.10〜50重量部がより好ましい。
表面処理の方法としては、公知の方法を特に限定されずに用いることができ、例えば、無機フィラーを激しく攪拌しながら上記表面処理剤をスプレー添加する方法、適当な溶媒へ無機フィラーと上記表面処理剤とを分散又は溶解させた後、溶媒を除去する方法、あるいは水溶液中で上記表面処理剤のアルコキシ基を酸触媒により加水分解してシラノール基へ変換し、該水溶液中で無機フィラー表面に付着させた後、水を除去する方法などがあり、いずれの方法においても、通常50〜150℃の範囲で加熱することにより、無機フィラー表面と上記表面処理剤との反応を完結させ、表面処理を行うことができる。
有機フィラーとしては、歯科用組成物に使用される公知の重合性単量体をポリマー化したものが何ら制限無く用いられるが、例えば、前述の、水酸基を有する芳香族重合性単量体(a)、水酸基を有しない芳香族重合性単量体(b)、及び/又は脂肪族重合性単量体(c)を含む重合性単量体をポリマー化したものが好適に用いられる。有機フィラーの形状は特に限定されない。
有機−無機複合フィラーとは、前記無機フィラーに重合性単量体を予め添加し、ペースト状にした後に重合させ、粉砕することにより得られるものである。重合性単量体としては、前述の、水酸基を有する芳香族重合性単量体(a)、水酸基を有しない芳香族重合性単量体(b)、及び/又は脂肪族重合性単量体(c)を含む重合性単量体が好ましい。前記有機−無機複合フィラーの形状は特に限定されない。
フィラーの平均粒子径は、得られる組成物の取り扱い性及び機械的強度の観点から、好ましくは100μm以下、より好ましくは0.001〜50μmである。なお、本明細書において、フィラーの平均粒子径は、当業者に公知の任意の方法により測定され得、例えば、下記実施例に記載のレーザー回折型粒度分布測定装置による測定、又はSEM顕微鏡等を用いた直接観察によって容易に測定され得る。
かかるフィラーに前記重合性単量体を用いて含浸処理を行うが、含浸処理に用いる重合性単量体の総量は、フィラー100重量部に対して、好ましくは1〜300重量部、より好ましくは5〜200重量部である。
本発明においては、フィラーが配合される組成物においてフィラーの分散に伴って均一分散させる観点から、含浸処理時に、フィラー及び重合性単量体以外に、重合開始剤、重合促進剤、重合禁止剤を用いてもよく、これらは重合性単量体と混合して重合性単量体含有成分として用いることができる。また、目的に応じて、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌剤、蛍光剤等をさらに添加することも可能である。
重合開始剤としては、一般工業界で使用されている重合開始剤を適宜選択して使用でき、歯科用途に用いられている重合開始剤が好ましく用いられる。なかでも、光重合の重合開始剤及び化学重合の重合開始剤が、単独で又は2種以上適宜組み合わせて使用される。
光重合開始剤としては、(ビス)アシルホスフィンオキサイド類、水溶性アシルホスフィンオキサイド類、チオキサントン類又はチオキサントン類の第4級アンモニウム塩、ケタール類、α−ジケトン類、ベンゾインアルキルエーテル類、α−アミノケトン類等が挙げられる。
(ビス)アシルホスフィンオキサイド類のうち、アシルホスフィンオキサイド類としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルメトキシフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィンオキサイド、2,3,5,6−テトラメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジ−(2,6−ジメチルフェニル)ホスホネート等が挙げられる。ビスアシルホスフィンオキサイド類としては、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−1−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,5,6−トリメチルベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド等が挙げられる。また、前記化合物のナトリウム塩、リチウム塩等の(ビス)アシルホスフィンオキサイド類の塩も、光重合開始剤として使用することができる。
水溶性アシルホスフィンオキサイド類としては、アシルホスフィンオキサイド分子内にアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、ピリジニウムイオン又はアンモニウムイオンを有することが好ましい。例えば、水溶性アシルホスフィンオキサイド類は、欧州特許第0009348号明細書又は特開昭57−197289号公報に開示されている方法により合成することができる。
水溶性アシルホスフィンオキサイド類の具体例としては、モノメチルアセチルホスホネート・ナトリウム、モノメチル(1−オキソプロピル)ホスホネート・ナトリウム、モノメチルベンゾイルホスホネート・ナトリウム、モノメチル(1−オキソブチル)ホスホネート・ナトリウム、モノメチル(2−メチル−1−オキソプロピル)ホスホネート・ナトリウム、アセチルホスホネート・ナトリウム、モノメチルアセチルホスホネート・ナトリウム、アセチルメチルホスホネート・ナトリウム、メチル−4−(ヒドロキシメトキシホスフィニル)−4−オキソブタノエート・ナトリウム塩、メチル−4−オキソフォスフォノブタノエート・モノナトリウム塩、アセチルフェニールホスフィネート・ナトリウム塩、(1−オキソプロピル)ペンチルホスフィネート・ナトリウム、メチル−4−(ヒドロキシペンチルホスフィニル)−4−オキソブタノエート・ナトリウム塩、アセチルペンチルホスフィネート・ナトリウム、アセチルエチルホスフィネート・ナトリウム、メチル(1,1−ジメチル)メチルホスフィネート・ナトリウム、(1,1−ジエトキシエチル)メチルホスフィネート・ナトリウム、(1,1−ジエトキシエチル)メチルホスフィネート・ナトリウム、メチル−4−(ヒドロキシメチルホスフィニル)−4−オキソブタノエート・リチウム塩、4−(ヒドロキシメチルホスフィニル)−4−オキソブタノイックアシッド・ジリチウム塩、メチル(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(2−メチル−1,3−チアゾリディン−2−イル)ホスホナイト・ナトリウム塩、(2−メチルパーヒドロ−1,3−ディアジン−2−イル)ホスホナイト・ナトリウム塩、アセチルホスフィネート・ナトリウム塩、(1,1−ジエトキシエチル)ホスホナイト・ナトリウム塩、(1,1−ジエトキシエチル)メチルホスホナイト・ナトリウム塩、メチル(2−メチルオキサチオラン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(2,4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(1,1−プロポキシエチル)ホスフィネート・ナトリウム塩、(1−メトキシビニル)メチルホスフィネート・ナトリウム塩、(1−エチルチオビニル)メチルホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(2−メチルパーヒドロ−1,3−ジアジン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(2−メチルパーヒドロ−1,3−チアジン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(2−メチル−1,3−ジアゾリジン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(2−メチル−1,3−チアゾリジン−2−イル)ホスフィネート・ナトリウム塩、(2,2−ジシアノ−1−メチルエチニル)ホスフィネート・ナトリウム塩、アセチルメチルホスフィネートオキシム・ナトリウ厶塩、アセチルメチルホスフィネート−O−ベンジルオキシム・ナトリウム塩、1−[(N−エトキシイミノ)エチル]メチルホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(1−フェニルイミノエチル)ホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(1−フェニルヒドラゾンエチル)ホスフィネート・ナトリウム塩、[1−(2,4−ジニトロフェニルヒドラゾノ)エチル]メチルホスフィネート・ナトリウム塩、アセチルメチルホスフィネートセミカルバゾン・ナトリウム塩、(1−シアノ−1−ヒドロキシエチル)メチルホスフィネート・ナトリウム塩、(ジメトキシメチル)メチルホスフィネート・ナトリウム塩、フォーミルメチルホスフィネート・ナトリウム塩、(1,1−ジメトキシプロピル)メチルホスフィネート・ナトリウム塩、メチル(1−オキソプロピル)ホスフィネート・ナトリウム塩、(1,1−ジメトキシプロピル)メチルホスフィネート・ドデシルグアニジン塩、(1,1−ジメトキシプロピル)メチルホスフィネート・イソプロピルアミン塩、アセチルメチルホスフィネートチオセミカルバゾン・ナトリウム塩、1,3,5−トリブチル−4−メチルアミノ−1,2,4−トリアゾリウム(1,1−ジメトキシエチル)−メチルホスフィネート、1−ブチル−4−ブチルアミノメチルアミノ−3,5−ジプロピル−1,2,4−トリアゾリウム(1,1−ジメトキシエチル)−メチルホスフィネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィンオキサイドナトリウム塩、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィンオキサイドカリウム塩、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィンオキサイドのアンモニウム塩等が挙げられる。さらに、特開2000−159621号公報に記載されている化合物も挙げられる。
これら(ビス)アシルホスフィンオキサイド類及び水溶性アシルホスフィンオキサイド類の中でも、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルメトキシフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド及び2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィンオキサイドナトリウム塩が好ましい。
チオキサントン類又はチオキサントン類の第4級アンモニウム塩としては、例えば、チオキサントン、2−クロルチオキサンセン−9−オン、2−ヒドロキシ−3−(9−オキシ−9H−チオキサンテン−4−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−プロパンアミニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−(1−メチル−9−オキシ−9H−チオキサンテン−4−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−プロパンアミニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−(9−オキソ−9H−チオキサンテン−2−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−プロパンアミニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9−オキソ−9H−チオキサンテン−2−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9H−チオキサンテン−2−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−(1,3,4−トリメチル−9−オキソ−9H−チオキサンテン−2−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウムクロライド等が使用できる。
これらチオキサントン類又はチオキサントン類の第4級アンモニウム塩の中でも、好適なチオキサントン類は、2−クロルチオキサンセン−9−オンであり、好適なチオキサントン類の第4級アンモニウム塩は、2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9H−チオキサンテン−2−イルオキシ)−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウムクロライドである。
ケタール類の例としては、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等が挙げられる。
α−ジケトン類としては、例えば、ジアセチル、ジベンジル、カンファーキノン、2,3−ペンタジオン、2,3−オクタジオン、9,10−フェナンスレンキノン、4,4’−オキシベンジル、アセナフテンキノン等が挙げられる。この中でも、可視光域に極大吸収波長を有している観点から、カンファーキノンが好ましい。
ベンゾインアルキルエーテル類の例としては、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等が挙げられる。
α−アミノケトン類の例としては、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等が挙げられる。
これらの光重合開始剤の中でも、(ビス)アシルホスフィンオキサイド類及びその塩、並びにα−ジケトン類からなる群から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。
化学重合開始剤としては、有機過酸化物が好ましく用いられる。有機過酸化物は特に限定されず、当該分野で公知のものを使用することができる。代表的な有機過酸化物としては、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケタール、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート等が挙げられる。
ケトンパーオキサイドとしては、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド及びシクロヘキサノンパーオキサイド等が挙げられる。
ハイドロパーオキサイドとしては、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド及びt−ブチルハイドロパーオキサイド等が挙げられる。
ジアシルパーオキサイドとしては、アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド及びラウロイルパーオキサイド等が挙げられる。
ジアルキルパーオキサイドとしては、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン及び2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン等が挙げられる。
パーオキシケタールとしては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン及び4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレリックアシッド−n−ブチルエステル等が挙げられる。
パーオキシエステルとしては、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、2,2,4−トリメチルペンチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタラート、t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート及びt−ブチルパーオキシマレリックアシッド等が挙げられる。
パーオキシジカーボネートとしては、ジ−3−メトキシパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート及びジアリルパーオキシジカーボネート等が挙げられる。
これらの有機過酸化物の中でも、安全性、保存安定性及びラジカル生成能力の総合的なバランスから、ジアシルパーオキサイドが好ましく用いられ、その中でもベンゾイルパーオキサイドがより好ましく用いられる。
含浸処理時に配合される重合開始剤の総量、即ち、光重合開始剤及び化学重合開始剤の総量は、開始剤を組成物中に均一に分散させる観点から、含浸処理に用いる重合性単量体の総量100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.1〜7重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部である。
重合促進剤としては、アミン類、スルフィン酸及びその塩、アルデヒド類、チオール化合物等が挙げられる。
アミン類は、脂肪族アミン及び芳香族アミンに分けられる。脂肪族アミンとしては、例えば、n−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン、n−オクチルアミン等の第1級脂肪族アミン;ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、N−メチルエタノールアミン等の第2級脂肪族アミン;N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、N−ラウリルジエタノールアミン、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、N−メチルジエタノールアミンジメタクリレート、N−エチルジエタノールアミンジメタクリレート、トリエタノールアミンモノメタクリレート、トリエタノールアミンジメタクリレート、トリエタノールアミントリメタクリレート、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第3級脂肪族アミン等が挙げられる。これらの中でも、組成物の硬化性及び保存安定性の観点から、第3級脂肪族アミンが好ましく、その中でもN−メチルジエタノールアミン及びトリエタノールアミンがより好ましく用いられる。
また、芳香族アミンとしては、例えば、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチルアニリン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジメチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−エチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−イソプロピルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−t−ブチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジ−イソプロピルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジ−t−ブチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−3,5−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−3,4−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−4−エチルアニリン、N,N−ジメチル−4−イソプロピルアニリン、N,N−ジメチル−4−t−ブチルアニリン、N,N−ジメチル−3,5−ジ−t−ブチルアニリン、4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸メチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸n−ブトキシエチルエステル、4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−(メタクリロイルオキシ)エチルエステル、4−N,N−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸ブチル等が挙げられる。これらの中でも、組成物に優れた硬化性を付与できる観点から、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸n−ブトキシエチルエステル及び4−N,N−ジメチルアミノベンゾフェノンからなる群から選択される少なくとも1種が好ましく用いられる。
スルフィン酸及びその塩としては、例えば、p−トルエンスルフィン酸、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸カリウム、p−トルエンスルフィン酸リチウム、p−トルエンスルフィン酸カルシウム、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウム、ベンゼンスルフィン酸リチウム、ベンゼンスルフィン酸カルシウム、2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸、2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸カリウム、2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸リチウム、2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸カルシウム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸カリウム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸リチウム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸カルシウム、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸カリウム、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸リチウム、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸カルシウム等が挙げられ、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸ナトリウムが好ましい。
アルデヒド類としては、例えば、テレフタルアルデヒドやベンズアルデヒド誘導体等が挙げられる。ベンズアルデヒド誘導体としては、ジメチルアミノベンズアルデヒド、p−メチルオキシベンズアルデヒド、p−エチルオキシベンズアルデヒド、p−n−オクチルオキシベンズアルデヒド等が挙げられる。これらの中でも、硬化性の観点から、p−n−オクチルオキシベンズアルデヒドが好ましく用いられる。
チオール化合物としては、例えば、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトベンゾオキサゾール、デカンチオール、チオ安息香酸等が挙げられる。
含浸処理時に配合される重合促進剤の量は、重合促進剤を組成物中に均一に分散させる観点から、含浸処理に用いる重合性単量体の総量100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好ましくは0.2〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部である。
重合禁止剤としては、例えば、2,6−ジ−ブチルヒドロキシトルエン、ハイドロキノン、ジブチルハイドロキノン、ジブチルハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−t−ブチルフェノール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上配合しても良い。
含浸処理時に配合される重合禁止剤の量は、重合禁止剤を組成物中に均一に分散させる観点から、含浸処理に用いる重合性単量体の総量100重量部に対して、好ましくは0.005〜5重量部、より好ましくは0.01〜2重量部、さらに好ましくは0.05〜1重量部である。
フィラーに重合性単量体を含浸処理する方法としては、フィラーに重合性単量体が含浸する方法であれば特に限定はなく、例えば、フィラー及び重合性単量体、必要により、重合開始剤等を混練機に添加して攪拌混合する方法が挙げられる。また、フィラー及び重合性単量体、必要により、重合開始剤等をガラス棒で攪拌混合する方法が挙げられる。混合時の温度は、重合性単量体の粘度を低下させる観点から、10〜80℃が好ましく、20〜50℃がより好ましく、25〜35℃がさらに好ましい。混合時間としては、重合性単量体の種類や量、混合時の温度等に応じて、適宜設定することができる。
得られた混合物は、フィラーと重合性単量体の馴染み促進の観点から、加熱乾燥する熱処理に供することが好ましい。加熱乾燥温度は、0〜200℃が好ましく、2〜100℃がより好ましい。但し、化学重合触媒を配合した重合性単量体で含浸処理する場合は、40℃以下が好ましい。加熱乾燥時間は、加熱乾燥温度に応じて適宜設定することができる。
かくして、含浸処理されたフィラー(含浸フィラーともいう)が得られる。含浸フィラーは、重合性単量体が含浸されているものの、フィラーの形状や大きさは、含浸処理前のものと大きく異なるものではない。
本発明は、また、本発明の含浸フィラーを含有する歯科用組成物を提供する。
本発明の歯科用組成物は、本発明の含浸フィラーを含有するものであれば特に限定はなく、含浸フィラー以外に当該分野で公知の重合性単量体や添加物を含有することができる。
含浸フィラーの含有量は、歯科用組成物中、5〜90重量%が好ましく、30〜90重量%がより好ましい。
重合性単量体としては、歯科用組成物に使用される公知の重合性単量体が何ら制限無く用いられるが、例えば、前述の、水酸基を有する芳香族重合性単量体(a)、水酸基を有しない芳香族重合性単量体(b)、及び脂肪族重合性単量体(c)を含む重合性単量体が好適に用いられる。
重合性単量体の含有量は、歯科用組成物中、1〜99重量%が好ましく、5〜50重量%がより好ましい。
添加物としては、重合開始剤、重合促進剤、重合禁止剤等が挙げられ、目的に応じて、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、抗菌剤、X線造影剤、増粘剤、蛍光剤等をさらに添加することも可能である。これらは、前記で挙げたものと同様のものを用いることができる。
また、本発明の歯科用組成物は、含浸フィラー以外の他のフィラー(非含浸フィラーともいう)を含有することができる。具体的には、含浸フィラーの含浸処理に供されるフィラーとして例示したフィラー(核フィラー)が好適に用いられ、該フィラーは単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
非含浸フィラーの総含有量は、歯科用組成物中、0〜50重量%が好ましく、15〜50重量%がより好ましい。
また、含浸フィラーと非含浸フィラーの重量比(含浸フィラー/非含浸フィラー)は、ペースト性状の観点から、100/0〜45/55が好ましく、85/15〜45/55がより好ましい。なお、ここでいう含浸フィラー又は非含浸フィラーの重量とは、歯科用組成物に含有される含浸フィラーの総含有量又は非含浸フィラーの総含有量を意味する。
本発明の歯科用組成物は、含浸フィラーを含有していれば特に限定はなく、当業者に公知の方法により容易に製造することができる。
本発明の歯科用組成物は、その硬化性組成物単独で接着面に塗布して、いわゆるセルフアドヒーシブのセメント等として用いる以外に、接着面に、プライマー等の別の液体を塗布した後に、本発明の歯科用組成物を塗布して用いることもできる。
以下、本発明を実施例、及び比較例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。実施例において用いられる試験方法、材料等を以下にまとめて示す。
〔フィラーの平均粒子径〕
平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、型式「SALD−2100」)を用いて測定、又はSEM顕微鏡(日立製作所社製、S−4000)による直接観察により測定する。
〔粘度〕
重合性単量体又はその混合物の粘度は、TV−30型粘度計(東機産業社製)を用いて、0.8°−R24のローターコーン、サンプル量0.6mL、60℃にて測定する。1分間のプレヒートを行った後、測定を開始し、5分後の値をその粘度とする。
[製造例1]〔核フィラー(非含浸フィラー)〕
バリウムガラス(ショット社製:8235UF0.7)100重量部に対して4重量部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理を行い、平均粒子径が0.7μmの無機粒子のフィラー(a)を得た。
[製造例2]〔核フィラー(非含浸フィラー)〕
Aerosil(登録商標)130(日本アエロジル社製、平均粒子径16nm)100重量部に対して25重量部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理を行い、無機超微粒子のフィラー(b)を得た。
[製造例3]〔核フィラー(非含浸フィラー)〕
2,2,−ビス[4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]プロパン(Bis−GMA)75重量部、トリエチレングリコールジメタクリレート(3G)25重量部、過酸化ベンゾイル0.5重量部からなる重合性単量体混合物50gに、Aerosil(登録商標)OX50(日本アエロジル社製、平均粒子径40nm)100重量部に対して10重量部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理を行ったフィラー50gを混合練和して均一にした組成物を、窒素雰囲気下100℃にて24時間加熱して硬化させたものを粉砕及び分級することにより、粒径範囲0.1〜100μmで平均粒子径が20μmの有機−無機複合フィラーであるフィラー(c)を得た。
[製造例4]〔核フィラー(非含浸フィラー)〕
シリカゾル(日産化学社製、商品名:ST−XL)を90℃の熱風乾燥機中で予備乾燥し、予備乾燥固体とした。得られた予備乾燥固体を400℃で1h乾燥した後、回転ボールミルにて粉砕し、平均粒子径100μmの凝集フィラーを得た。得られた凝集フィラー100重量部に対して、20重量部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理を行い、フィラー(d)を得た。
[製造例5]〔核フィラー(非含浸フィラー)〕
2,2,−ビス[4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]プロパン(Bis−GMA)75重量部、トリエチレングリコールジメタクリレート(3G)25重量部、過酸化ベンゾイル0.5重量部からなる重合性単量体混合物を、窒素雰囲気下100℃にて24時間加熱して硬化させたものを粉砕及び分級することにより、粒径範囲0.1〜100μmで平均粒子径が20μmの有機フィラーであるフィラー(e)を得た。
実施例1〜9(含浸フィラー)
表1に示すフィラー100重量部に対して、表1に示す種類と量の重合性単量体を加えて、表1に示す温度下、混練機(ツインミックス、ダルトン社製)を用いて又はガラス棒で軽くかき混ぜることにより含浸処理を行った。その後、表1に示す条件で熱処理を行い、含浸フィラーを得た。なお、含浸処理に用いた重合性単量体の60℃における粘性を表1に併せて示す。
Figure 2011098941
実施例10〜19及び比較例1〜3(歯科用組成物)
2,2,−ビス[4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]プロパン(Bis−GMA)75重量部、トリエチレングリコールジメタクリレート(3G)25重量部、重合開始剤としてα−カンファーキノン0.5重量部、及び重合促進剤としてN,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル1.0重量部を溶解させて、重合性単量体混合物(A)を調製した。得られた重合性単量体混合物(A)に、表2に示すフィラーを混合練和して均一にしたものを真空脱泡して、実施例10〜19及び比較例1〜3の歯科用組成物を得た。
得られた歯科用組成物の物性を以下の方法に従って調べた。結果を表2に示す。
〔稠度〕
各ペースト(ペースト状の歯科用組成物)を真空下で脱泡してシリンジに充填した後、25℃の恒温器(湿度40%)に1日静置後、稠度試験を実施する。具体的には、ポリエステルフィルムを介在させたガラス板上にペーストを0.25mL計りとり、その上にポリエステルフィルムを載せ、更に1kgのガラス板の付いた重りを30秒間のせ、ペーストを延伸させる。円状に広がったペーストの最短と最長の距離を測り、その平均を初期稠度(mm)とする。一方で、ペースト(ペースト状の歯科組成物)を真空下で脱泡してシリンジに充填したものを50℃の恒温器(湿度40%)に7日間静置後、25℃に2時間静置したペーストに関して上記の方法で稠度測定を行い、保存後稠度(mm)とする。なお、16〜17mm程度の初期稠度を示す組成物は、適度な粘性を有するため好適に用いられる。
また、稠度の安定性を、式(1)にて算出される稠度維持率(%)で評価する。稠度維持率が85%以上を良好と判断する
稠度維持率(%)=保存後稠度/初期稠度×100 式(1)
Figure 2011098941
以上の結果より、フィラーに重合性単量体を予め含浸処理したフィラーを用いることで、ペースト稠度が安定した組成物が得られることがわかる。より具体的には、実施例10と比較例1を比較した場合、同じ種類のフィラーを含有するものの、有機−無機複合フィラーが含浸処理を施されていない比較例1は、稠度の低下率が大きかった。また、実施例13と比較例2、実施例14と比較例3をそれぞれ比較しても、含浸処理が施されていないフィラーを含有する比較例2と3は稠度の低下率が大きかった。含浸フィラーを含有する実施例10、実施例13、実施例14は稠度低下率が小さい。また、含浸処理した実施例11、12、15〜19も稠度低下率が小さく、ペースト稠度の安定性に優れることがわかる。
このように、本発明の製造方法によって製造されたフィラーを用いることで、ペースト稠度が安定した組成物を得られることができた。
歯科医療において、ペーストの操作性は重要な官能要素の一つであり、ペースト性状が変化することは好まれない。本発明で製造されたフィラーを用いた歯科用組成物は、ペースト稠度が安定することから、適正なペースト性状を長期間維持することができる。歯科医療の分野において、天然歯の一部分又は全体を代替し得るものとして好適に用いられるものである。

Claims (7)

  1. フィラーに少なくとも1種類の重合性単量体を含む成分を含浸処理することを特徴とするフィラーの製造方法。
  2. 重合性単量体の60℃における粘性が10Pa・s以下である、請求項1記載の製造方法。
  3. 処理前のフィラーの平均粒子径が100μm以下である、請求項1又は2記載の製造方法。
  4. フィラー100重量部に対して、重合性単量体1〜300重量部を加えて含浸処理することを特徴とする、請求項1〜3いずれか記載の製造方法。
  5. 0〜200℃でフィラーに含浸処理することを特徴とする、請求項1〜4いずれか記載の製造方法。
  6. フィラーと重合性単量体を攪拌混合して含浸処理を行う、請求項1〜5いずれか記載の製造方法。
  7. 請求項1〜6いずれか記載の製造方法により得られるフィラーを含有してなる歯科用組成物。
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