JP2011097407A - 固体撮像素子の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘度の高い接着剤を固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との隙間に充填しやすく、かつ、接着剤の硬化後の固体撮像素子と固定板とを位置合わせ精度の悪化を低減できる固体撮像素子の固定構造を提供する。
【解決手段】固体撮像素子の固定構造は、被写体像が結像される撮像面1aを有する固体撮像素子1と、固体撮像素子1が枠内に配置された枠状の固定板3とを備える。固定板3は、撮像面1aが向く方向と同じ方向を向く第1面3bと、逆方向を向く第2面3cと、第1面3bと第2面3cとに連接して固体撮像素子1の外周面1bに所定の間隙を有して対向配置された内周面3aと、第1面3b及び内周面3aに連接して外周面1bとの距離が第2面3c側よりも第1面3b側が長い形状を有する接着剤溜め部5と、を備える。固体撮像素子1は接着剤溜め部5及び接着剤溜め部5近傍の所定の間隙に介在する接着剤4で固定板3に固定されている。
【選択図】図1
【解決手段】固体撮像素子の固定構造は、被写体像が結像される撮像面1aを有する固体撮像素子1と、固体撮像素子1が枠内に配置された枠状の固定板3とを備える。固定板3は、撮像面1aが向く方向と同じ方向を向く第1面3bと、逆方向を向く第2面3cと、第1面3bと第2面3cとに連接して固体撮像素子1の外周面1bに所定の間隙を有して対向配置された内周面3aと、第1面3b及び内周面3aに連接して外周面1bとの距離が第2面3c側よりも第1面3b側が長い形状を有する接着剤溜め部5と、を備える。固体撮像素子1は接着剤溜め部5及び接着剤溜め部5近傍の所定の間隙に介在する接着剤4で固定板3に固定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子の固定構造に関する。
ビデオカメラ等の撮像装置は、一般的に、被写体像を結像させるためのレンズ系ユニットと、レンズ系ユニットを介して結像した被写体像を電気信号に変換するCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子と、固体撮像素子で変換された電気信号を記録するフラッシュメモリやハードディスクドライブ等のメモリユニットと、を有して構成されている。
上述の構成を有する撮像装置が例えば特許文献1に開示されている。
上述の構成を有する撮像装置が例えば特許文献1に開示されている。
固体撮像素子は回路基板に実装されている。また、固体撮像素子は、枠状の固定板に、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面とが互い対向した状態で位置合わせされた後に、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との間隙に熱膨張係数の小さい接着剤を塗布して硬化させることにより、固体撮像素子は固定板に接着剤を介して固定される。熱膨張係数の小さい接着剤は、一般的に樹脂とフィラーとの混合物であるため、粘度の高いものとなっている。
レンズ系ユニットは単体または複数のレンズ、及びレンズを保持するレンズ鏡筒部を有する。
固体撮像素子が位置合わせされて接着剤で固定された固定板は、レンズ系ユニットのレンズ鏡筒部に固定されている。
レンズ系ユニットは単体または複数のレンズ、及びレンズを保持するレンズ鏡筒部を有する。
固体撮像素子が位置合わせされて接着剤で固定された固定板は、レンズ系ユニットのレンズ鏡筒部に固定されている。
ところで、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との距離を予め長く設定しておくと、上述の粘度の高い接着剤を固体撮像素子の外周面と枠部の内周面との間隙に充填しやすくなる一方、接着剤が硬化するときに生じる応力が固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との距離に対応して大きくなるため、接着剤の硬化後に固体撮像素子と固定板との位置合わせ精度が悪化してしまう場合がある。
また、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との距離を予め短く設定しておくと、接着剤の硬化後の固体撮像素子と固定板との位置合わせ精度の悪化を低減できる一方、粘度の高い接着剤が固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との間隙に充填しにくくなるため、固体撮像素子と固定板との接着強度が悪化するといった問題が生じる。
また、固体撮像素子と固定板とを位置合わせした後は、通常、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との距離は均一ではなく、この距離が短い領域と長い領域とが混在した状態になっており、上述した2つの問題を同時に解決することは難しい。
また、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との距離を予め短く設定しておくと、接着剤の硬化後の固体撮像素子と固定板との位置合わせ精度の悪化を低減できる一方、粘度の高い接着剤が固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との間隙に充填しにくくなるため、固体撮像素子と固定板との接着強度が悪化するといった問題が生じる。
また、固体撮像素子と固定板とを位置合わせした後は、通常、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との距離は均一ではなく、この距離が短い領域と長い領域とが混在した状態になっており、上述した2つの問題を同時に解決することは難しい。
そこで、本発明は、粘度の高い接着剤を用いた場合においても、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との間隙に接着剤を容易に充填でき、かつ、接着剤の硬化後の固体撮像素子と固定板との位置合わせ精度の悪化を低減できる固体撮像素子の固定構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は次の固体撮像素子の固定構造を提供する。
1)被写体像が結像される撮像面(1a)を有する固体撮像素子(1)と、前記固体撮像素子が枠内に配置された枠状の固定板(3)と、を備え、前記固定板は、前記撮像面が向く方向と同じ方向を向く第1の面(3b)と、前記撮像面が向く方向とは逆方向を向く第2の面(3c)と、前記第1の面と前記第2の面とに連接し、前記固体撮像素子の外周面(1b)に所定の間隙を有して対向配置された内周面(3a)と、前記第1の面及び前記内周面に連接し、前記外周面との距離が前記第2の面側よりも前記第1の面側が長い形状を有する接着剤溜め部(5)と、を備え、前記固体撮像素子は、前記接着剤溜め部及び前記接着剤溜め部近傍の前記所定の間隙に介在する接着剤(4)で前記固定板に固定されていることを特徴とする固体撮像素子の固定構造。
2)前記接着剤溜め部は、前記第1の面から前記前記第2の面に向かって前記外周面に接近する方向に延在する傾斜面部(5b)を有することを特徴とする1)記載の固体撮像素子の固定構造。
3)前記接着剤溜め部は、前記第1の面が延在する方向と同じ方向に延在する段部(25b)を有することを特徴とする1)記載の固体撮像素子の固定構造。
1)被写体像が結像される撮像面(1a)を有する固体撮像素子(1)と、前記固体撮像素子が枠内に配置された枠状の固定板(3)と、を備え、前記固定板は、前記撮像面が向く方向と同じ方向を向く第1の面(3b)と、前記撮像面が向く方向とは逆方向を向く第2の面(3c)と、前記第1の面と前記第2の面とに連接し、前記固体撮像素子の外周面(1b)に所定の間隙を有して対向配置された内周面(3a)と、前記第1の面及び前記内周面に連接し、前記外周面との距離が前記第2の面側よりも前記第1の面側が長い形状を有する接着剤溜め部(5)と、を備え、前記固体撮像素子は、前記接着剤溜め部及び前記接着剤溜め部近傍の前記所定の間隙に介在する接着剤(4)で前記固定板に固定されていることを特徴とする固体撮像素子の固定構造。
2)前記接着剤溜め部は、前記第1の面から前記前記第2の面に向かって前記外周面に接近する方向に延在する傾斜面部(5b)を有することを特徴とする1)記載の固体撮像素子の固定構造。
3)前記接着剤溜め部は、前記第1の面が延在する方向と同じ方向に延在する段部(25b)を有することを特徴とする1)記載の固体撮像素子の固定構造。
本発明によれば、粘度の高い接着剤を用いた場合においても、固体撮像素子の外周面と固定板の内周面との間隙に接着剤を容易に充填でき、かつ、接着剤の硬化後の固体撮像素子と固定板との位置合わせ精度の悪化を低減できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例及び変形例により図1〜図3を用いて説明する。
<実施例>
図1に示すように、CMOSイメージセンサ等の固体撮像素子1がプリント配線板やフレキシブル配線板等の回路基板2に固定されている。
固体撮像素子1において、被写体像が後述するレンズ系ユニット10を介して結像する撮像面1aは、図1(a)では紙面手前側の面であり、図1(b)〜(d)では上側の面である。
また、固体撮像素子1は、枠状の金属板である固定板3の枠内開口部7に配置され、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとが互いに対向した状態で位置合わせされた後に、熱膨張係数の小さい接着剤4によって固定板3に固定されている。
実施例では、固体撮像素子1の外形寸法を12mm×12mmとした。
図1に示すように、CMOSイメージセンサ等の固体撮像素子1がプリント配線板やフレキシブル配線板等の回路基板2に固定されている。
固体撮像素子1において、被写体像が後述するレンズ系ユニット10を介して結像する撮像面1aは、図1(a)では紙面手前側の面であり、図1(b)〜(d)では上側の面である。
また、固体撮像素子1は、枠状の金属板である固定板3の枠内開口部7に配置され、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとが互いに対向した状態で位置合わせされた後に、熱膨張係数の小さい接着剤4によって固定板3に固定されている。
実施例では、固体撮像素子1の外形寸法を12mm×12mmとした。
接着剤4は、光硬化性樹脂とフィラーとの混合物である。
実施例では、接着剤4として、光硬化性エポキシ樹脂とフィラーとの混合物を用いた。光硬化性エポキシ樹脂は光硬化性アクリル樹脂に比べて硬化収縮率が小さいため、接着剤が硬化するときに生じる硬化収縮による固体撮像素子1と固定板3との位置ずれを低減することができる。また、光硬化性エポキシ樹脂は熱硬化性エポキシ樹脂に比べて硬化速度が速いので生産性に優れる。
実施例では、接着剤4として、光硬化性エポキシ樹脂とフィラーとの混合物を用いた。光硬化性エポキシ樹脂は光硬化性アクリル樹脂に比べて硬化収縮率が小さいため、接着剤が硬化するときに生じる硬化収縮による固体撮像素子1と固定板3との位置ずれを低減することができる。また、光硬化性エポキシ樹脂は熱硬化性エポキシ樹脂に比べて硬化速度が速いので生産性に優れる。
固定板3は、複数の接着剤溜め部5、及び複数の貫通孔部6を備えている。
実施例では、金属平板にプレス加工を行って、金属平板に枠内開口部7、複数の接着剤溜め部5、及び複数の貫通孔部6を一度に形成して、上述の固定板3とした。また、実施例では、固定板3における枠内開口部7の寸法を12.4mm×12.4mmとした。即ち、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aと平均距離は0.4mmである。なお、実施例では固定板3の枠内開口部7の各角部に、固体撮像素子1の各角部との接触を避けるための逃げ部8を設けている。
実施例では、金属平板にプレス加工を行って、金属平板に枠内開口部7、複数の接着剤溜め部5、及び複数の貫通孔部6を一度に形成して、上述の固定板3とした。また、実施例では、固定板3における枠内開口部7の寸法を12.4mm×12.4mmとした。即ち、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aと平均距離は0.4mmである。なお、実施例では固定板3の枠内開口部7の各角部に、固体撮像素子1の各角部との接触を避けるための逃げ部8を設けている。
接着剤溜め部5は、固体撮像素子1の撮像面1a側から見たときに略半円形状を有する。また、接着剤溜め部5は、撮像面1a側である固定板3の表面3bから撮像面1aとは逆側の固定板3の裏面3cに向かって延在する内壁部5aと、内壁部5aから裏面3cに向かって固体撮像素子1の外周面1bに接近する方向に延在する傾斜面部5bとを有する。
実施例では、接着剤溜め部5を、固定板3の互い対向する2つの内周辺部にそれぞれ4箇所設けた。
実施例では、接着剤溜め部5を、固定板3の互い対向する2つの内周辺部にそれぞれ4箇所設けた。
ここで、回路基板2に固定された固体撮像素子1を固定板3に固定する固定方法について同じく図1を用いて説明する。
まず、固体撮像素子1と固定板3との位置合わせを行う。
次に、固定板3の各接着剤溜め部5に、表面5a側から接着剤4を適量、塗布することにより、接着剤4は接着剤溜め部5の傾斜面部5dに導かれて、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの間隙に充填される{図1(a)及び(b)参照}。
その後、接着剤4を硬化することにより、固体撮像素子1は固定板3に接着剤4を介して固定される。
次に、固定板3の各接着剤溜め部5に、表面5a側から接着剤4を適量、塗布することにより、接着剤4は接着剤溜め部5の傾斜面部5dに導かれて、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの間隙に充填される{図1(a)及び(b)参照}。
その後、接着剤4を硬化することにより、固体撮像素子1は固定板3に接着剤4を介して固定される。
接着剤溜め部5は、固定板3の表面3b側で大きく開口しているので、固定板3の表面3b側から接着剤溜め部5に接着剤4を容易に塗布することができる。そのため、接着剤4を接着剤溜め部5に塗布する際に、接着剤4が固体撮像素子1の撮像面1aや固定板3の表面3bに付着してしまうことを防止できる。
また、接着剤溜め部5は固体撮像素子1の外周面1bに向かって延在する傾斜面部5bを有するので、接着剤溜め部5に塗布された接着剤4は傾斜面部5bに沿って固定板3の裏面3c側に向かって導かれるため、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの間隙に接着剤4を精度良く充填することができる。
また、接着剤溜め部5と固体撮像素子1の外周面1bとの距離が固定板3の表面3b側よりも裏面3c側の方が短いので、固定板3の裏面3c側に向かって導かれた接着剤4は、固定板3の裏面3c側で働く接着剤4自身の表面張力によりその進行を停止する。そのため、接着剤4が固定板3の裏面3cに回り込んだり、回路基板2側に流れ込んでしまうことを防止できる。
また、図1(a)からも明らかなように、接着剤4の大部分は固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの間隙に充填されている。接着剤溜め部5によって上記間隙への接着剤4の塗布が容易になるため、粘度が高い接着剤を用いた場合においても上記間隙を狭くすることができる。接着剤4が硬化するときに生じる応力は固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの距離が短いほど小さくなるため、接着剤の硬化収縮よる固体撮像素子1と固定板3との位置合わせ精度の悪化を従来よりも低減することができる。
また、接着剤溜め部5は固体撮像素子1の外周面1bに向かって延在する傾斜面部5bを有するので、接着剤溜め部5に塗布された接着剤4は傾斜面部5bに沿って固定板3の裏面3c側に向かって導かれるため、固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの間隙に接着剤4を精度良く充填することができる。
また、接着剤溜め部5と固体撮像素子1の外周面1bとの距離が固定板3の表面3b側よりも裏面3c側の方が短いので、固定板3の裏面3c側に向かって導かれた接着剤4は、固定板3の裏面3c側で働く接着剤4自身の表面張力によりその進行を停止する。そのため、接着剤4が固定板3の裏面3cに回り込んだり、回路基板2側に流れ込んでしまうことを防止できる。
また、図1(a)からも明らかなように、接着剤4の大部分は固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの間隙に充填されている。接着剤溜め部5によって上記間隙への接着剤4の塗布が容易になるため、粘度が高い接着剤を用いた場合においても上記間隙を狭くすることができる。接着剤4が硬化するときに生じる応力は固体撮像素子1の外周面1bと固定板3の内周面3aとの距離が短いほど小さくなるため、接着剤の硬化収縮よる固体撮像素子1と固定板3との位置合わせ精度の悪化を従来よりも低減することができる。
図1(c)は図1(b)に対して接着剤4の塗布量が多い状態を示す模式図である。接着剤溜め部5と固体撮像素子1の外周面1bとの距離が、固定板3の表面3b側よりも裏面3c側の方が短いので、図1(c)に示すように、仮に接着剤4の塗布量が適量よりも多くなってしまった場合においても、固定板3の裏面3c側で生じる接着剤4自体の表面張力により、接着剤4が固定板3の裏面3cに回り込んだり、回路基板2側に流れ込んでしまうことを防止できる。
また、接着剤溜め部5は、固定板3の裏面3c側よりも表面3b側の方が接着剤4を溜めるための体積が大きいので、仮に接着剤4の塗布量が適量よりも多くなってしまった場合においても、適量よりも多い分の接着剤4を体積の大きい表面3b側の領域で溜めることができる。そのため、適量よりも多い分の接着剤4が固体撮像素子1の撮像面1aや固定板3の表面3bに流れ込んでしまうことを防止できる。
また、接着剤溜め部5は、固定板3の裏面3c側よりも表面3b側の方が接着剤4を溜めるための体積が大きいので、仮に接着剤4の塗布量が適量よりも多くなってしまった場合においても、適量よりも多い分の接着剤4を体積の大きい表面3b側の領域で溜めることができる。そのため、適量よりも多い分の接着剤4が固体撮像素子1の撮像面1aや固定板3の表面3bに流れ込んでしまうことを防止できる。
図1(d)は図1(b)に対して接着剤4の塗布量が少ない場合を示すものである。図1(d)に示すように、仮に接着剤4の塗布量が適量よりも少なくなってしまった場合においても、接着剤4はその自重と自身の表面張力とのバランスがとれた位置に留まるため、固体撮像素子1と固定板3との接着強度を確保することができる。
次に、固体撮像素子1が固定された固定板3をレンズ系ユニット10に固定する固定方法について図2を用いて説明する。
図2に示すように、固定板3が固定されるレンズ系ユニット10は、単体または複数のレンズ11、及びレンズ11を保持するレンズ鏡筒部12を有して構成されている。なお、図2では上記レンズ11を単体のレンズとして示している。
レンズ鏡筒部12は、固定板3の表面3bに当接する当接面部12aを有し、当接面部12aには固定板3の複数の貫通孔部6に対応する位置に、それぞれ雌ねじ部13が形成されている。
そして、固定板3の裏面3c側から、雄ねじ14を複数の貫通孔部6にそれぞれ挿通し、さらにこれら雄ねじ14を対応する雌ねじ部13にそれぞれ螺合することにより、固定板3はレンズ系ユニット10に位置決めされて固定される。
これにより、固体撮像素子1の撮像面1aはレンズ11の光軸上に位置決めされる。
図2に示すように、固定板3が固定されるレンズ系ユニット10は、単体または複数のレンズ11、及びレンズ11を保持するレンズ鏡筒部12を有して構成されている。なお、図2では上記レンズ11を単体のレンズとして示している。
レンズ鏡筒部12は、固定板3の表面3bに当接する当接面部12aを有し、当接面部12aには固定板3の複数の貫通孔部6に対応する位置に、それぞれ雌ねじ部13が形成されている。
そして、固定板3の裏面3c側から、雄ねじ14を複数の貫通孔部6にそれぞれ挿通し、さらにこれら雄ねじ14を対応する雌ねじ部13にそれぞれ螺合することにより、固定板3はレンズ系ユニット10に位置決めされて固定される。
これにより、固体撮像素子1の撮像面1aはレンズ11の光軸上に位置決めされる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
<変形例>
ここで、上述した実施例の固体撮像素子の固定構造の変形例、特に接着剤溜め部の変形例を第1〜第7変形例として図3を用いて説明する。図3(a)〜(g)は第1〜第7変形例にそれぞれ対応するものである。
ここで、上述した実施例の固体撮像素子の固定構造の変形例、特に接着剤溜め部の変形例を第1〜第7変形例として図3を用いて説明する。図3(a)〜(g)は第1〜第7変形例にそれぞれ対応するものである。
実施例では固体撮像素子1の撮像面1a側から見たときの接着剤溜め部5の形状を略半円形状としたのに対し、第1変形例では、図3(a)に示すように固定板3の内周面3a側に開口部を有する略円形状としている。
第2変形例では、図3(b)に示すように固定板3の内周面3a側に開口部を有する略台形形状としている。
第3変形例では、図3(c)に示すように固定板3の内周面3a側に開口部を有する略矩形形状としている。
また、実施例では、接着剤溜め部5を、撮像面1a側の固定板3の表面3bから固定板3の裏面3cに向かって延在する内壁部5aと、内壁部5aに隣接して内壁部5aから裏面3cに向かって固体撮像素子1の外周面1bに接近する方向に延在する傾斜面部5bとを有する構成としたが、図3(d)に示すように、第4変形例の接着剤溜め部25では、固定板3の表面3b側から固定板3の裏面3c側に向かって延在する内壁部25aと、内壁部25aから固定板3の表面3bが延在する方向と同じ方向に延在する段部25bと、段部25bから裏面3cに向かって固体撮像素子1の外周面1bに接近する方向に延在する傾斜面部25cとを有する構成としている。
また、図3(e)に示すように、第5変形例の接着剤溜め部35では、固定板3の表面3b側から固定板3の裏面3c側に向かって固体撮像素子1の外周面1bに接近する方向に延在する傾斜面部35aを有する構成としている。
また、図3(f)に示すように、第6変形例の接着剤溜め部45では、固定板3の表面3b側から固定板3の裏面3c側に向かって延在する内壁部45aと、内壁部45aから固定板3の表面3bが延在する方向と同じ方向に延在する段部45bと、段部25bから内壁部45aが延在する方向と同じ方向に延在する内壁部45cとを有する構成としている。
また、実施例では、固定板3の裏面3cを平坦な面としたが、図3(g)に示すように、第7変形例では、固定板3の裏面3cにおける固体撮像素子1側の縁部に、裏面3cから紙面下側に突出する突出部50を設けた構成としている。
また、第7変形例における突出部50を実施例及び変形例1〜6にそれぞれ設けた構成としてもよい。
また、第7変形例における突出部50を実施例及び変形例1〜6にそれぞれ設けた構成としてもよい。
1_固体撮像素子、 1a_撮像面、 1b_外周面、 2_回路基板、 3_固定板、 3a_内周面、 3b_表面、 3c_裏面、 4_接着剤、 5_接着剤溜め部、 5a_内壁部、 5b_傾斜面部、 6_貫通孔部、 7_枠内開口部、 8_逃げ部
Claims (3)
- 被写体像が結像される撮像面を有する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子が枠内に配置された枠状の固定板と、
を備え、
前記固定板は、
前記撮像面が向く方向と同じ方向を向く第1の面と、
前記撮像面が向く方向とは逆方向を向く第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面とに連接し、前記固体撮像素子の外周面に所定の間隙を有して対向配置された内周面と、
前記第1の面及び前記内周面に連接し、前記外周面との距離が前記第2の面側よりも前記第1の面側が長い形状を有する接着剤溜め部と、
を備え、
前記固体撮像素子は、前記接着剤溜め部及び前記接着剤溜め部近傍の前記所定の間隙に介在する接着剤で前記固定板に固定されていることを特徴とする固体撮像素子の固定構造。 - 前記接着剤溜め部は、前記第1の面から前記前記第2の面に向かって前記外周面に接近する方向に延在する傾斜面部を有することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子の固定構造。
- 前記接着剤溜め部は、前記第1の面が延在する方向と同じ方向に延在する段部を有することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子の固定構造。
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JP2013021417A (ja) * | 2011-07-08 | 2013-01-31 | Ricoh Co Ltd | 撮像素子固定構造 |
JPWO2020105162A1 (ja) * | 2018-11-22 | 2021-09-02 | 三菱電機株式会社 | センサモジュール |
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2009
- 2009-10-30 JP JP2009250108A patent/JP2011097407A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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