JP2011097149A - 導波管スロットアレーアンテナ装置 - Google Patents

導波管スロットアレーアンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011097149A
JP2011097149A JP2009246459A JP2009246459A JP2011097149A JP 2011097149 A JP2011097149 A JP 2011097149A JP 2009246459 A JP2009246459 A JP 2009246459A JP 2009246459 A JP2009246459 A JP 2009246459A JP 2011097149 A JP2011097149 A JP 2011097149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
array antenna
slot array
waveguide slot
waveguide
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009246459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4905535B2 (ja
Inventor
Miyuki Tanaka
深雪 田中
Masahiko Kihara
昌彦 木原
Tadashi Numazaki
正 沼崎
Tomohiro Takahashi
智宏 高橋
Toru Fukazawa
徹 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2009246459A priority Critical patent/JP4905535B2/ja
Publication of JP2011097149A publication Critical patent/JP2011097149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4905535B2 publication Critical patent/JP4905535B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【課題】 2つの導波管スロットアレーアンテナの正面方向の利得低下を防ぐことのできる導波管スロットアレーアンテナ装置を得る。
【解決手段】 導波管2a上に放射素子として設けられた複数のスロット4を有し、導波管2aの軸の垂直方向に対して傾斜したビームB1を形成する導波管スロットアレーアンテナ1aと、導波管2b上に放射素子として設けられた複数のスロット4を有し、導波管2bの軸の垂直方向に対して傾斜したビームB2を形成する導波管スロットアレーアンテナ1bと、入出力信号を2分配して各導波管スロットアレーアンテナに給電する給電部3とを備えている。各導波管スロットアレーアンテナの傾斜角αは、ビームB1の方向とビームB2の方向とが一致するように設定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、マイクロ波帯やミリ波帯などの帯域の無線通信システムで使用される導波管スロットアレーアンテナ装置に関し、特に2つの導波管スロットアレーアンテナを備えた導波管スロットアレーアンテナ装置に関するものである。
従来から、マイクロ波帯及びミリ波帯などの無線通信システムにおいては、損失が少ないという特徴に鑑みて、導波管スロットアレーアンテナ装置が広く用いられている。
特許文献1に記載の筒状鏡面付きアレイアンテナは、長方形の平面上に複数の放射素子が配列されたスロットアレイアンテナと、
このスロットアレイアンテナの上記放射素子の放射方向に対向して配置された主反射鏡を備え、
この主反射鏡の主反射面が筒状鏡面により構成された筒状鏡面付きスロットアレイアンテナにおいて、
上記スロットアレイアンテナの上記長方形の中心を原点とし、その長方形の長手方向にX軸を定め、その長方形の平面に直交し原点を通り上記主反射鏡に近づく方向にZ軸を定め、原点を通りX軸及びZ軸に直交する方向にY軸を定めると、
上記筒状鏡面は、その筒軸がX軸と並行であってXZ平面に関して対称なZ軸方向に凸の曲面形状であり、
上記スロットアレイアンテナの放射素子は、その励振振幅がYZ平面に関して対称でありその励振位相がYZ平面に関して反対称になるように配置され、
さらに、上記スロットアレイアンテナの放射素子は、上記主反射鏡により形成される放射ビームが、YZ平面上でZ軸に関して対称であり、XZ平面上でZ軸に対して非対称であるように配置されている。
特許文献2に記載の進行波合成アレーアンテナ装置は、進行波アレーアンテナ1は給電線路11に沿って設けられた複数のアンテナ素子51−1乃至51−Nを備え、所定の主ビーム半値幅を有し、進行波アレーアンテナ2に比較して低いサイドローブレベルの放射指向特性を有する。
進行波アレーアンテナ2は給電線路12に沿って設けられた複数のアンテナ素子52−1乃至52−Mを備え所定の放射指向特性を有する。電力分配器21は、入力される送信信号を2分配してそれぞれ進行波アレーアンテナ1、2に給電する。
2つの進行波アレーアンテナ1、2は、所定の周波数変化に対する進行波アレーアンテナ1から放射される送信信号の電磁波の主ビームの放射角度の変動量と、上記周波数変化に対する進行波アレーアンテナ2から放射される送信信号の電磁波の主ビームの放射角度の変動量とが互いに実質的に相殺されるように並置されている。
特開昭61−62210号公報 特開2003−318649号公報
特許文献1に記載の筒状鏡面付きアレイアンテナにおいては、導波管スロットアレーの反射特性を改善するため、前記導波管スロットアレーの各スロットの間隔を所望の間隔から±δ変化させることがある。しかしながら、その結果、ビームに所望の方向に対して傾斜角αが生じる課題があった。
特許文献2に記載の進行波合成アレーアンテナ装置では、前述したビームに傾斜角が発生する課題を解消するため、異なる放射パターンを有する2つの進行波アレーアンテナの中央部から給電を行い、所定の周波数変化に対するビームの傾斜角の変動量を、2つの進行波アレーアンテナで相殺することにより、周波数変動における利得劣化を防ぎ、所望の放射パターンを得ている。
しかしながら、進行波型の導波管スロットアレーアンテナ装置においては、ビームの傾斜角αが周波数特性を有することから、特定の角度θにおける利得の周波数変動が大きいという問題がある。
上述のように、従来の導波管スロットアレーアンテナ装置においては、ビームを導波管の軸の垂直方向からチルトさせることにより反射特性の改善を図っているが、ビームの傾斜角がビーム幅程度以上の場合には、わずかのビームのチルト量でも、スロットの配列方向(軸方向)に直交する方向(正面方向)のビームの利得低下が大きくなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、2つの導波管スロットアレーアンテナの正面方向の利得低下を防ぐことのできる導波管スロットアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係る導波管スロットアレーアンテナ装置は、XY平面内において第1の導波管の放射面に放射素子として設けられた複数のスロットを有した第1の導波管スロットアレーアンテナと、
XY平面内において第2の導波管の放射面に放射素子として設けられた複数のスロットを有した、第2の導波管スロットアレーアンテナと、
前記第1の導波管スロットアレーアンテナ及び前記第2の導波管スロットアレーアンテナに入出力信号を給電する給電部とを備え、
前記第1の導波管の軸と前記第2の導波管の軸をX軸方向としたとき、第1の導波管スロットアレーアンテナの第1のビームと第2の導波管スロットアレーアンテナの第2のビームはそれぞれXZ平面内でZ軸方向から所定の角度で傾斜し、
前記第1のビームの方向と前記第2のビームの方向とが一致するように前記第1の導波管及び前記第2の導波管の各軸を、それぞれXZ平面内でX軸方向から所定の角度で傾斜して載置するように構成されたものである。
この発明によれば、2つの導波管スロットアレーアンテナを互いに傾斜させて配置して、各導波管の軸の垂直方向に対して傾斜したビームの放射方向を一致させることにより、2つの導波管スロットアレーアンテナの正面方向の利得低下を防ぐことができる。
この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置200を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置において、図1のA部で示される第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続方法を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置において、図2で説明した第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部の拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置のリブ材43とベース部材45との接続状態を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の第2の導波管スロットアレーアンテナ1bとリブ材43との設置状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の傾斜角がαのとき、及び0度のときの放射パターンを示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続構造を示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の第2の導波管スロットアレーアンテナ1bが設置されるリブ材43の高さの可変機構を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレーアンテナ装置200Aを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレーアンテナ装置200Aにおいて、図1の場合とは逆方向にビームの傾斜角を有する単一の導波管スロットアレーアンテナを示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の放射方向から見た正面図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の第2のスロットアレーアンテナ1bの終端部5b側から見た側面図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300のリブ材48とベース部材45との接続状態を示す正面図及び側面図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の第2の導波管スロットアレーアンテナ1bとリブ材48との設置状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の反射鏡6とリブ材48との設置状態を示す側面図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1の導波管スロットアレーアンテナ装置について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置200を示す斜視図である。
図1において、導波管スロットアレーアンテナ装置200は、XY平面内において第1の導波管2aの放射面に放射素子として設けられた複数のスロット4を有した、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと、
XY平面内において第2の導波管2bの方斜面に放射素子として設けられた複数のスロット4を有した、第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと、
第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bに入出力信号を給電する給電部3とを備えている。
第1の導波管2aの軸と第2の導波管2bの軸をX軸方向としたとき、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aの第1のビームB1と第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの第2のビームB2はそれぞれXZ平面内でZ軸方向から傾斜角αで傾斜する。
このため、第1のビームB1の方向と第2のビームB2の方向とが一致するように、第1の導波管2a及び第2の導波管2bの各軸を、それぞれXZ平面内でX軸方向から傾斜角αで傾斜して給電部3に対して対称に載置する角度調整機構としてリブ材43を備え、給電部3及びリブ材43はベース部材45に固定されている。
図2は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置において、図1のA部で示される第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続方法を示す側面図である。
図2において、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3とは、各々連結手段42にて接続される。例えば、連結手段42はガセットを用いる。
図3は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置において、図2で説明した第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部の拡大図である。
図4(a)は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置のリブ材43とベース部材45との接続状態を示す図である。
図4(b)は、図4(a)において、E1−E2面から見た側面図である。
図4において、リブ材43は保持部材46にてベース部材45に固定される。
図5は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の第2の導波管スロットアレーアンテナ1bとリブ材43との設置状態を示す断面図である。
図4(b)におけるリブ材43のF部に、第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの一端側が載置される。
導波管スロットアレーアンテナ装置200の構成について説明する。
図1において、ベース部材45の中央部に給電部3が固定される。給電部3からベース部材45の両端部に向かって、給電部3から各々同じ長さで離れた箇所に、各々同じ高さのリブ材43が固定される。
第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bは、各々給電部3とリブ材43の上に、架橋したように載置される。
なお、給電部3とベース部材45との固定部から給電部3の段差部までの高さ、リブ部材43の高さ、及び給電部3とリブ部材43との距離から、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの傾斜角αが設定される。
第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続方法について、図2に従って説明する。
図2(a)において、ベース部材45の上に固定された給電部3の段差部に設けられた給電部3の一方の出力部C2に第1の導波管スロットアレーアンテナ1aの入力部C1を対向させて、給電部3の段差部の上に第1の導波管スロットアレーアンテナ1aの入力部C1側を載置する。
同様に、給電部3の段差部に設けられた給電部3の他方の出力部D2に第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの入力部D1を対向させて、給電部3の段差部の上に第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの入力部D1側を載置する。
図2(b)において、給電部3の出力部C2と第1の導波管スロットアレーアンテナ1aの入力部C1を接触させる。同様に、給電部3の出力部D2と第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの入力部D1を接触させる。
図2(c)において、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3とは、ガセットに代表される連結手段42にて各々固定される。
第1の導波管スロットアレーアンテナ1aの入力部C1と第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの入力部D1は、図3に示すように傾斜角αの扇型となるように導波管が形成されている。
このため、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部J及びKは密接することとなり、前記接続部における入力信号の漏れが発生しない効果がある。
導波管スロットアレーアンテナ装置200の動作について説明する。
図1において、第1の導波管2a及び第2の導波管2bの各一端、すなわち第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの結合部には、共通の給電部3が設けられ、第1の導波管2a及び第2の導波管2bの各他端にはそれぞれ第1の終端部5a及び第2の終端部5bが設けられている。
導波管スロットアレーアンテナ装置200は、給電部3からの入力信号が各スロット4から放射されることにより、アンテナとして動作する。
このとき、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bは、逆V字形状となるように給電部3に対して対称に、互いに傾斜されている。
第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bから放射されるそれぞれ第1のビームB1及び第2のビームB2(以下、単に「ビーム」という)(実線矢印参照)は、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの各傾斜角αにより、第1の導波管2a及び第2の導波管2bの軸の垂直方向(破線参照)に対して、それぞれ傾斜角α度を有している。
図1の構成により、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bから放射されるビームB1及びB2の方向が一致し、正面方向にて高利得が得られる。
図6(a)は図1の導波管スロットアレーアンテナ装置200による放射パターンを示す説明図であり、スロット4の素子数を212個とし、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの傾斜角αを0.9度とした場合の放射パターンを示している。
図1の構成において、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bを直線状、すなわち傾斜角αを0度に配置し、スロット4の素子数を212個として、中央の給電部3から給電したとすると、放射パターンは、図6(b)のようになる。
図6(b)においては、導波管スロットアレーアンテナ装置200の正面方向、すなわちθ=0度の方向で利得が大きく劣化している。この利得劣化の原因は、導波管スロットアレーアンテナ装置200のビームB1及びB2の方向が互いに異なることから、正面方向で交差したことにあるものと考えられる。
図6(a)及び図6(b)から明らかなように、単に2つの導波管スロットアレーアンテナを直性状に配置したのみでは、正面方向で利得劣化が生じることになる。
したがって、図1のような傾斜した配置の構成が、正面方向の利得改善を実現するために必要なことが分かる。
なお、上記効果は、中心周波数fcにおいて得られるが、比帯域0.3%程度であれば、利得の低下は0.2dB程度であり、同様の効果が得られる。
また、導波管スロットアレーアンテナ装置200が送信アンテナである場合を例にとって説明したが、受信アンテナの場合にも同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続構造を示す側面図である。図3と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7は図3において、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部J及びK部に隙間が生じた場合である。
図7において、gは第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部J及びKの隙間である。
導波管スロットアレーアンテナ装置200において、傾斜角αの微調整が必要な場合は、リブ材43を微調整して実施する。
微調整の第1の方法として、図1において、ベース部材45のX軸方向でリブ材43の配置位置を可変させる。
第2の方法として、図5において、高さHの異なる複数個のリブ材43を用意しておき、リブ材43の高さHが異なる高さのリブ材へ変更する。
第3の方法として、図8において、リブ材43に高さの可変機構である例えば高さ調整板44を備え付けておき、高さHの変更を実施する。手順としては、高さ調整板44とリブ材43を固定するねじ47を緩める。高さ調整板44に設けられたスライド用の溝48に沿って、高さ調整板44をZ軸方向に可動させる。高さHが所望の高さとしたのち、ねじ47を締め付けて高さ調整板44とリブ材43を固定する。
これら、第1の方法乃至第3の方法を単独で実施すること、若しくは組合せて実施することにより傾斜角αの微調整を実施する。
傾斜角αが大きくなる方向へ微調整した場合、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部J及びKは、放射面側に隙間gが発生する。
逆に、傾斜角αが小さくなる方向へ微調整した場合、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部J及びKは、放射面に対向する側に隙間gが発生する。
しかしながら、この隙間gは、間隙が1/4波長以下であれば、隙間gが共振しないため、入力信号が隙間から漏れ出ることはない。
調整が完了したのち、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3とは、ガセットに代表される連結手段42にて固定される。
このように構成された導波管スロットアレーアンテナ装置においては、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部J及びKは隙間gが1/4波長に到達するまでは、傾斜角αの調整が可能である効果がある。
なお、隙間gは傾斜角αの調整が完了したあとに、導電性接着剤や金属製テープにて隙間gを埋めても良い。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレーアンテナ装置200Aを示す斜視図である。図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この発明の実施の形態1では、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bを逆V字形状に結合し、それぞれのビームB1及びB2の放射角度が、−θ方向にα度だけ傾斜(チルト)する構成としたが、図10のように、+θ方向にα度ほど傾斜するような導波管スロットアレーアンテナ1を用い、図9のように、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bをV字形状に結合して、導波管スロットアレーアンテナ装置200Aを構成してもよい。
図9に示すように、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bをV字に傾斜させることにより、この発明の実施の形態1と同様に、正面方向にて高利得が得られる。なお、傾斜角αは、ビームB1及びB2の傾斜角と同じである。
この発明の実施の形態2と同様に、この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレーアンテナ装置200Aも、傾斜角の微調整が可能である。
傾斜角αが大きくなる方向へ微調整した場合、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部は、放射面に対向する側に隙間gが発生する。
逆に、傾斜角αが小さくなる方向へ微調整した場合、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続部は、放射面側に隙間gが発生する。
しかしながら、この隙間gは、間隙が1/4波長以下であれば、隙間gが共振しないため、入力信号が隙間から漏れ出ることはない。
以上のように、導波管スロットアレーアンテナ装置200、200Aは、第1の導波管2a上に放射素子として設けられた複数のスロット4を有し、第1の導波管2aの軸の垂直方向に対して傾斜した第1のビームB1を形成する第1の導波管スロットアレーアンテナ1aと、第2の導波管2b上に放射素子として設けられた複数のスロット4を有し、第2の導波管2bの軸の垂直方向に対して傾斜した第2のビームB2を形成する第2の導波管スロットアレーアンテナ2bと、入出力信号を2分配して第1及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1a、1bに給電する給電部3とを備えており、第1及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1a、1bの傾斜角αは、第1のビームB1の方向と第2のビームB2の方向とが一致するように設定されている。
このように、2つの導波管スロットアレーアンテナ1a、1bを互いに傾斜配置して、各導波管2a、2bの軸の垂直方向に対して傾斜したビームB1、B2の放射方向を一致させることにより、2つの導波管スロットアレーアンテナ1a、1bの正面方向の利得低下を防ぐことができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の放射方向から見た正面図である。
図11において、導波管スロットアレーアンテナ装置300は、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bに対向して配置され、第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bから放射される電磁波を反射する反射鏡6と、
反射鏡6と第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2のスロットアレーアンテナ1bを保持する支持機構としてのリブ材48とを備えている。図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図12は、この発明の実施の形態11に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の第2のスロットアレーアンテナ1bの終端部5b側から見た側面図である。図12において、左側が放射方向となる。
図13(a)は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300のリブ材48とベース部材45との接続状態を示す正面図である。
図13(b)は、図3(a)において、E1−E2面から見た側面図である。
図13において、リブ材48は保持部材46にてベース部材45に固定される。
図14は、この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレーアンテナ装置300の第2の導波管スロットアレーアンテナ1bとリブ材48との設置状態を示す断面図である。
図13(b)におけるリブ材48のF部に、第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの一端側が載置される。
なお、第1の導波管スロットアレーアンテナ1aとリブ材48との設置状態も同様である。
第1の導波管スロットアレーアンテナ1a及び第2の導波管スロットアレーアンテナ1bと給電部3との接続方法については、この発明の実施の形態1で説明したとおりである。
第2のスロットアレーアンテナ1bのリブ材48への設置方法について図14に従って説明する。図14(a)は第2のスロットアレーアンテナ1bをリブ材48へ設置する前、図14(b)は第2のスロットアレーアンテナ1bをリブ材48へ設置した後の断面図である。
図14において、リブ材48の当たり面50を基準に第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの側面52を添装し、リブ材48の当たり面51を基準に第2の導波管スロットアレーアンテナ1bの底面53を添装して、第2のスロットアレーアンテナ1bをリブ材43に設置する。
なお、第1のスロットアレーアンテナ1aのリブ材48への設置方法も同様である。
反射鏡6のリブ材48への設置方法について図15に従って説明する。図15(a)は反射鏡6をリブ材48へ設置する前、図15(b)は反射鏡6をリブ材48へ設置した後の側面図である。
図15において、当たり面47は放物線形状、双曲線形状、または修正曲線を施した形状を有している。リブ材48の当たり面47を基準に反射鏡6が当たり面47の形状となるように反射鏡6を添装して、反射鏡6をリブ材48に設置する。
上述のように、第1のスロットアレーアンテナ1a及び第2のスロットアレーアンテナ1bと反射鏡6は共通のリブ材48に設けられた当たり面50、51及び47を基準に設置されるため、精度良く、簡単に第1のスロットアレーアンテナ1a及び第2のスロットアレーアンテナ1bと反射鏡6との相対位置関係を決定することができる。
導波管スロットアレーアンテナ装置300の動作について説明する。
図1、図2において、導波管スロットアレーアンテナ装置300は、第1のスロットアレーアンテナ1a及び第2のスロットアレーアンテナ1bに対向配置された反射鏡6を備えている。
この場合、第1のスロットアレーアンテナ1a及び第2のスロットアレーアンテナ1bは、反射鏡6の1次放射器として機能する。
反射鏡6は、第1の導波管2a及び第2の導波管2bの軸方向(X軸方向)に平行な曲面を有しており、第1の導波管2a及び第2の導波管2bの断面方向(Y−Z軸方向)に関して、放物線形状、双曲線形状、または修正曲面を施した形状を有している。
これにより、所望の放射パターンを高利得に得ることができる。たとえば、YZ面にて、コセカント2乗曲線の放射指向特性を形成することが可能である。
なお、導波管スロットアレーアンテナ装置300が送信アンテナである場合を例にとって説明したが、受信アンテナの場合にも同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
1、1a、1b 導波管スロットアレーアンテナ
2、2a、2b 導波管
3 給電部
4 スロット(アンテナ素子)
42 ガセットなどの連結手段
43、48 リブ材
200、200A、300 導波管スロットアレーアンテナ装置
B1、B2 ビーム
α 傾斜角
g 接続部の隙間

Claims (4)

  1. XY平面内において第1の導波管の放射面に放射素子として設けられた複数のスロットを有した第1の導波管スロットアレーアンテナと、
    XY平面内において第2の導波管の放射面に放射素子として設けられた複数のスロットを有した、第2の導波管スロットアレーアンテナと、
    前記第1の導波管スロットアレーアンテナ及び前記第2の導波管スロットアレーアンテナに入出力信号を給電する給電部とを備え、
    前記第1の導波管の軸と前記第2の導波管の軸をX軸方向としたとき、第1の導波管スロットアレーアンテナの第1のビームと第2の導波管スロットアレーアンテナの第2のビームはそれぞれXZ平面内でZ軸方向から所定の角度で傾斜し、
    前記第1のビームの方向と前記第2のビームの方向とが一致するように前記第1の導波管及び前記第2の導波管の各軸を、それぞれXZ平面内でX軸方向から所定の角度で傾斜して載置する角度調整機構を備えた導波管スロットアレーアンテナ装置。
  2. 給電部と第1の導波管スロットアレーアンテナ、並びに前記給電部と第2の導波管スロットアレーアンテナとの間が各々隙間を設けて載置された請求項1に記載の導波管スロットアレーアンテナ装置。
  3. 隙間は、1/4波長以下である請求項2に記載の導波管スロットアレーアンテナ装置。
  4. 給電部と第1の導波管スロットアレーアンテナ、並びに前記給電部と第2の導波管スロットアレーアンテナとが各々連結手段により接続された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の導波管スロットアレーアンテナ装置。
JP2009246459A 2009-10-27 2009-10-27 導波管スロットアレーアンテナ装置 Active JP4905535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009246459A JP4905535B2 (ja) 2009-10-27 2009-10-27 導波管スロットアレーアンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009246459A JP4905535B2 (ja) 2009-10-27 2009-10-27 導波管スロットアレーアンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011097149A true JP2011097149A (ja) 2011-05-12
JP4905535B2 JP4905535B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=44113640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009246459A Active JP4905535B2 (ja) 2009-10-27 2009-10-27 導波管スロットアレーアンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4905535B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013099997A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 三菱重工業株式会社 受電装置及び無線電力伝送システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122915A (en) * 1981-01-21 1982-07-31 Toshiba Corp Operation of magnetic filter
JPH06188628A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Yagi Antenna Co Ltd ファンビ−ム平面アンテナ
JP2000068729A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 指向性制御アンテナ装置とこの指向性制御アンテナ装置を用いる無線装置及び無線通信システム
JP2003318649A (ja) * 2002-02-21 2003-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 進行波合成アレーアンテナ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122915A (en) * 1981-01-21 1982-07-31 Toshiba Corp Operation of magnetic filter
JPH06188628A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Yagi Antenna Co Ltd ファンビ−ム平面アンテナ
JP2000068729A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 指向性制御アンテナ装置とこの指向性制御アンテナ装置を用いる無線装置及び無線通信システム
JP2003318649A (ja) * 2002-02-21 2003-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 進行波合成アレーアンテナ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013099997A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 三菱重工業株式会社 受電装置及び無線電力伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4905535B2 (ja) 2012-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4021150B2 (ja) スロットアレーアンテナ
KR102505800B1 (ko) 누설파 위상 어레이 안테나를 포함하는 무선 통신 장치
US20150116154A1 (en) Lens antenna with electronic beam steering capabilities
JP2019525689A (ja) ホーン・アンテナ
JPH10150319A (ja) 反射板付ダイポ−ルアンテナ
JP5731745B2 (ja) アンテナ装置およびレーダ装置
WO1999043046A1 (en) Geodesic slotted cylindrical antenna
WO2018098698A1 (zh) 一种反射阵天线及通信设备
JP2004015408A (ja) スロットアレーアンテナ
JP2001320229A (ja) 誘電体漏れ波アンテナ
JP2008193403A (ja) T分岐導波管およびアレーアンテナ
JPWO2018211597A1 (ja) アンテナ、アレイアンテナ、セクタアンテナ及びダイポールアンテナ
JP6340690B2 (ja) アンテナ装置
CN104025383A (zh) 包括双频带溅散板支撑的反射器天线
KR101798628B1 (ko) 기지국용 배열 안테나
JP4905535B2 (ja) 導波管スロットアレーアンテナ装置
JP4978682B2 (ja) 導波管スロットアレーアンテナ装置
KR101022237B1 (ko) Mems 소자를 이용하여 전자적 빔 조향이 가능한 안테나 장치
JP4027775B2 (ja) スロットアレーアンテナ
JPH02280504A (ja) 漏洩型導波管スロットアレーアンテナ
JP3822818B2 (ja) 誘電体漏れ波アンテナ
KR20170031527A (ko) 소형화된 구조의 반사형 셀 어레이 안테나
KR100947239B1 (ko) 다수 반사기를 이용한 안테나
JP2010268212A (ja) 導波管スロットアレーアンテナ装置
CN220553598U (zh) 一种天线单元、天线及基站

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4905535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250