(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成を示したブロック図である。図示する例では、販売店システムは、電子棚札システム(情報表示システム)と、POS(Point of sales)サーバ6と、POSレジスタ7とを備えている。また、電子棚札システムは、電子棚札端末1(情報表示装置)と、ESL(Electronic shelf label、電子棚札)サーバ2(管理装置)と、アクセスポイント3と、中継機4−1〜4−3と、ハンディ端末5とを備えている。
なお、図示する例では、電子棚札システムは、3つの電子棚札端末1と、3つの中継機4−1〜4−3と、1つのハンディ端末5とを備えているが、電子棚札システムは、更に多くの電子棚札端末1と、中継機4−1〜4−3と、ハンディ端末5とを備えることができる。また、当然のことながら、電子棚札システムが備える電子棚札端末1と、中継機4−1〜4−3との数は、図示する例より少なくてもよい。
ESLサーバ2とPOSサーバ6とはバックヤード100に設置されている。電子棚札端末1と、アクセスポイント3と、中継機4−1〜4−3と、POSレジスタ7とは店舗200に設置されている。
ESLサーバ2と、アクセスポイント3、中継機4−1,4−2、POSサーバ6およびPOSレジスタ7とは有線ネットワークで接続されており、互いにデータ通信を行うことができる。また、アクセスポイント3と、中継機4−3およびハンディ端末5とは無線LANなどの無線ネットワークで接続されており、互いにデータ通信を行うことができる。また、電子棚札端末1と中継機4−1〜4−3とは、近距離無線方式(例えば、IEEE802.15.4)を用いた無線ネットワークで接続されており、互いにデータ通信を行うことができる。これにより、電子棚札端末1とESLサーバ2とは互いにデータ通信を行うことができる。また、ESLサーバ2とハンディ端末5とは互いにデータ通信を行うことができる。なお、電子棚札端末1と中継機4−1〜4−3との間の無線ネットワークで近距離無線方式を用いることにより、電子棚札端末1を小型化および長電池寿命化することができ、電子棚札端末1と中継機4−1〜4−3との間の通信速度を高速化することができる。
電子棚札端末1は商品の価格や在庫数などを表示する。ESLサーバ2は電子棚札端末1の管理を行う。アクセスポイント3と中継機4−1〜4−3とはデータ通信を中継する。ハンディ端末5は、ESLサーバ2に入力する情報を受け付け、この情報をESLサーバ2に送信する。POSサーバ6は、商品の情報および在庫数や、売り上げ情報などを管理する。POSレジスタ7は、顧客が購入する商品の精算処理を行う。
次に、電子棚札端末1の構成について説明する。図2は、本実施形態における電子棚札端末1の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子棚札端末1は、制御部11と、表示部12と、記憶部13と、無線通信部14と、電池15と、入力部16とを備える。
制御部11は、電子棚札端末1が備える各部の制御を行う。表示部12は液晶表示装置などであり、商品の名前や商品の価格などを表示する。記憶部13は、電子棚札端末1の各部が処理の途中で使用するデータを一時記憶する。無線通信部14は、中継機4−1〜4−3を介して、ESLサーバ2とデータの送受信を行う。電池15は、電子棚札端末1が備える各部に電力を供給する。入力部16は、入力ボタンなどを備え、ユーザからの入力を受け付ける。
次に、ESLサーバ2の構成について説明する。図3は、本実施形態におけるESLサーバ2の構成を示したブロック図である。図示する例では、ESLサーバ2は、管理装置制御部21と、管理装置表示部22と、管理装置記憶部23と、管理装置通信部24(管理装置受信部)と、管理装置入力部26とを備える。
管理装置制御部21は、ESLサーバ2が備える各部の制御を行う。管理装置表示部22は、液晶ディスプレイなどを備え、文字および画像を表示する。管理装置記憶部23は管理情報データベースを記憶する。管理情報データベースについては後述する。管理装置通信部24は、アクセスポイント3や中継機4−1〜4−3を介して、電子棚札端末1およびハンディ端末5とデータの送受信を行う。管理装置入力部26は、キーボードなどを備え、ユーザからの入力を受け付ける。
次に、ハンディ端末5の構成について説明する。図4は、本実施形態におけるハンディ端末5の構成を示したブロック図である。図示する例では、ハンディ端末5は、制御部51と、表示部52と、記憶部53と、無線通信部54(送信部)と、電池55と、入力部56とを備える。
制御部51は、ハンディ端末5が備える各部の制御を行う。表示部52は液晶表示装置などであり、入力部56が入力を受け付けた情報などを表示する。記憶部53は、ハンディ端末5の各部が処理の途中で使用するデータを一時記憶する。無線通信部54は、アクセスポイント3を介して、ESLサーバ2とデータの送受信を行う。電池55は、ハンディ端末5が備える各部に電力を供給する。入力部56は、バーコードリーダや入力ボタンなどを備え、ESLサーバ3に入力する情報を受け付ける。
次に、電子棚札端末1が設置される棚について説明する。図5は、本実施形態における電子棚札端末1が設置される棚の外観を示した概略図である。図示する例では、棚101と棚102とが示されている。
棚101は、商品を配置する棚板111〜棚板114を上から順に備えている。棚板111には左側から順に電子棚札端末1−1〜1−3が設置されている。また、棚板112には左側から順に電子棚札端末1−4〜1−7が設置されている。また、棚板113には左側から順に電子棚札端末1−8〜1−10が設置されている。また、棚板114には左側から順に電子棚札端末1−11〜1−12が設置されている。
棚102は、商品を配置する棚板115〜棚板118を上から順に備えている。棚板115には左側から順に電子棚札端末1−13〜1−15が設置されている。また、棚板116には左側から順に電子棚札端末1−16〜1−19が設置されている。また、棚板117には左側から順に電子棚札端末1−20〜1−22が設置されている。また、棚板118には左側から順に電子棚札端末1−23〜1−24が設置されている。
なお、棚101の棚番号を「A」とする。また、棚102の棚番号を「B」とする。また、棚板111〜118を特定する情報を「段番号」とし、上から順に1番から番号を付ける。具体的には、棚板111,115の段番号を「1」とする。また、棚板112,116の段番号を「2」とする。また、棚板113,117の段番号を「3」とする。また、棚板114,118の段番号を「4」とする。
また、棚板111〜118の各段において、電子棚札端末1−1〜1−24が設置されている位置を特定する情報を「列番号」とし、左側から順に1番から番号を付ける。具体的には、棚板111の一番左に設置されている電子棚札端末1−1の列番号を「1」とする。また、棚板111の左から2番目に設置されている電子棚札端末1−2の列番号を「2」とする。このように、全ての電子棚札端末1−1〜1−24が設置されている位置に列番号を示す番号が付けられている。
これにより、「棚番号」と、「段番号」と、「列番号」とで、電子棚札端末1−1〜1−24が設置されている位置を一意に特定することができる。例えば、電子棚札端末1−1が設置されている位置は、棚番号「A」と、段番号「1」と、列番号「1」とで一意に特定することができる。また、電子棚札端末1−21が設置されている位置は、棚番号「B」と、段番号「3」と、列番号「2」とで一意に特定することができる。
また、電子棚札端末1−1〜1−24の背後の棚板には、電子棚札端末1−1〜1−24に関連付けられている商品が陳列されている。なお、電子棚札端末装置1と商品との関連づけについては後述する。
次に、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースについて説明する。図6は、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースのデータ構造を示した概略図である。
管理情報データベースは表形式のデータ構造を有しており、「商品コード」と、「商品名」と、「サイズ」と、「カラー」と、「値段」と、「在庫数」と、「棚札ID」と、「棚札設置位置」と、「商品グループ」と、「色グループ」とのデータ項目を有する。また、管理情報データベースは、各データ項目の情報を行毎に関連付けて記憶している。
「商品コード」は、商品の種類を一意に特定する識別子である。「商品名」は、商品の名称である。「値段」は商品の値段である。「在庫数」は商品の在庫数である。「棚札ID」は、電子棚札システムに含まれる電子棚札端末1を一意に特定する識別子である。「棚札設置位置」は、電子棚札端末1が設置されている位置を示す。図示する例では、「棚札設置位置」は、「棚番号」と、「段番号」と、「列番号」とを含んでいる。上述したとおり、「棚番号」と、「段番号」と、「列番号」とで電子棚札端末1が設置されている位置を一意に特定することができる。「商品グループ」は、商品が属するグループを一意に示す番号である。「色グループ」は、商品の色毎に分類したグループを一意に示す番号である。なお、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、POSサーバ6が管理する在庫数の増減に合わせて、管理情報データベースの「在庫数」を更新する。また、商品グループの設定方法については後述する。
次に、管理情報データベースの各行が示す内容について説明する。例えば、行601に示す例では、商品コード「00001」で特定される商品の商品名は「ランニングシューズ」であり、サイズは「24.0」であり、カラーは「赤」であり、値段は「7000」であり、在庫数は「3」であることを示している。
また、商品コード「00001」で特定される商品は、棚札ID「C2000001」で特定される電子棚札端末装置1と関連付けられており、商品コード「00001」で特定される商品の商品名と、サイズと、カラーと、値段とは、棚札ID「C2000001」で特定される電子棚札端末1が表示することを示している。また、棚札コード「C2000001」で特定される電子棚札端末1は、棚番号「A」と、段番号「5」と、列番号「1」とで特定される位置に設置されていることを示している。また、商品コード「00001」で特定される商品は、商品グループ「00001」に属していることを示している。また、商品コード「00001」で特定される商品は、色グループ「00001」に属していることを示している。
また、行603に示す例では、商品コード「00003」で特定される商品の商品名は「ランニングシューズ」であり、サイズは「24.0」であり、カラーは「青」であり、値段は「7000」であり、在庫数は「2」であることを示している。
また、行603には、棚札IDと棚札設置位置とが記憶されていない。これは、商品コード「00003」で特定される商品は、電子棚札端末装置1に関連付けられていないことを示している。すなわち、商品コード「00003」で特定される商品は、店舗には陳列されておらず、倉庫内に在庫として保管されていることを示している。
また、行603に示す例では、商品コード「00003」で特定される商品は、商品グループ「00001」に属していることを示している。また、商品コード「00001」で特定される商品は、色グループ「00002」に属していることを示している。なお、他の行が示す内容については図示するとおりである。
次に、電子棚札端末1の表示部12が表示する画面例について図7〜図9に基づいて説明する。電子棚札端末1の表示部12が画面を表示する方法としては、ESLサーバ2が図7〜図9に示す画像を表示するための画像データを作成して電子棚札端末1に送信し、電子棚札端末1の表示部12が、送信された画像データに基づいた画像を表示する方法がある。なお、電子棚札端末1の表示部12が画面を表示する方法はこの方法に限らず、どのような方法を用いてもよい。例えば、ESLサーバ2が図7〜図9に示す画面に含まれる各種の情報を電子棚札端末1に送信し、電子棚札端末1の制御部11が、送信された情報に基づいて図7〜図9に示す商品名などを含んだ画像を表示するための画像データを作成し、表示部12がこの画像データに基づいた画像を表示する方法を用いてもよい。
図7は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「商品情報表示画面」を表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。電子棚札端末1の前面には、表示部12と、入力部16とが設けられている。「商品情報表示画面」は、商品名と、サイズと、色と、値段との表示を含む。電子棚札端末1の表示部12は、自電子棚札端末装置1に関連付けられている商品の「商品情報表示画面」を表示する。
図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、自電子棚札端末装置1に関連付けられている商品番号「00001」で一意に特定される商品の「商品情報表示画面」を表示している。具体的には、電子棚札端末1の表示部12は、商品名として「商品名:ランニングシューズ」を表示し、サイズとして「サイズ:24.0cm」を表示し、色として「色:赤」を表示し、値段として「値段:7000円」を表示している。なお、この表示は図6に示した管理情報データベースの行601のデータに基づいている。また、図示するとおり、本実施形態の電子棚札端末装置1の入力部16は、在庫確認ボタン161と、上下左右の入力を受け付ける方向キー162とを備えている。
図8は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「在庫確認操作画面」を表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。「在庫確認操作画面」は、商品名と、サイズを選択するための表示と、色を選択するための表示とを含む。図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、商品名として「商品名:ランニングシューズ」を表示し、サイズを選択するための表示として「サイズ:24.0cm 25.0cm 26cm 全サイズ」と「24.0cm」を囲む四角形とを表示し、色を選択するための表示として、「色:赤 黄 青 全色」と「青」を囲む四角形とを表示している。これは、サイズについては「24.0cm」が選択されており、色については「青」が選択されていることを示す。なお、ユーザは、方向キー162を操作することで四角形を移動させ、選択されている「サイズ」および「色」を変更することができる。
図9は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「在庫表示画面」を表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。「在庫表示画面」は、商品名と、サイズと、色と、在庫との表示を含む。図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、商品名として「商品名:ランニングシューズ」を表示し、サイズとして「サイズ:24.0cm」を表示し、色として「色:青」を表示し、在庫として「在庫:2」を表示している。なお、この表示は、図6に示した管理情報データベースの行603のデータに基づいている。
次に、本実施形態において、商品をグループ化する(複数の商品を1つのグループに関連付ける)手順について説明する。初めに、ハンディ端末5を用いて商品をグループ化する手順について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態において、ハンディ端末5を用いて商品をグループ化する手順を示したフローチャートである。
(ステップS101)ユーザは、ハンディ端末5の動作モードである「グループ設定機能」を選択する。選択方法としては、例えばハンディ端末5の入力部56が「グループ設定機能ボタン」を備えている場合、ユーザは「グループ設定機能ボタン」を押下する。ハンディ端末5の制御部51は、「グループ設定機能」が選択された場合、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)ユーザは、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、グループ化したい商品に付されているバーコードを読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、バーコードリーダが読み取ったバーコードから商品コードを取得し、記憶部53に記憶させる。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)ハンディ端末5の制御部51は、使用するグループ番号が設定されているか否かを判定する。ハンディ端末5の制御部51は、使用するグループ番号が設定されていると判定した場合にはステップS108の処理に進み、それ以外の場合にはステップS104の処理に進む。
本実施形態では、使用するグループ番号が設定された場合、後述するステップS106またはステップS107の処理において、ハンディ端末5の制御部51は、グループ番号を記憶部53に記憶させる。そのため、ハンディ端末5の制御部51は、記憶部53にグループ番号が記憶されている場合は使用するグループ番号が設定されていると判定する。
(ステップS104)ハンディ端末5の制御部51は、無線通信部54を介して、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースを検索し、ステップS102で取得した商品コードにグループ番号が設定されているか否かを判定する。ハンディ端末5の制御部51は、ステップS102で取得した商品コードにグループ番号が設定されていると判定した場合にはステップS105の処理に進み、それ以外の場合にはステップS107の処理に進む。
(ステップS105)ハンディ端末5の制御部51は、ステップS102で取得した商品コードに設定されているグループ番号を使用するか否かを判定する。ハンディ端末5の制御部51は、ステップS102で取得した商品コードに設定されているグループ番号を使用すると判定した場合にはステップS106の処理に進み、それ以外の場合にはステップS107の処理に進む。
例えば、ハンディ端末5の入力部56は、ステップS102で取得した商品コードに設定されているグループ番号を使用するか否かを示す入力をユーザから受け付け、制御部51は、この入力に基づいて、ステップS102で取得した商品コードに設定されているグループ番号を使用するか否かを判定する。
(ステップS106)ハンディ端末5の制御部51は、ステップS102で取得した商品コードに設定されているグループ番号を、使用するグループ番号として記憶部53に記憶させる。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS107)ハンディ端末5の制御部51は、無線通信部54を介して、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースを検索し、管理情報データベースに記憶されていないグループ番号を1つ新規に設定し、このグループ番号を使用するグループ番号として記憶部53に記憶させる。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)ステップS102で取得した商品コードに電子棚札端末装置1を関連付ける場合、ユーザは、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、関連付ける電子棚札端末装置1に付されているバーコードを読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、バーコードリーダが電子棚札端末装置1に付されているバーコードを読み取った場合には、バーコードリーダが読み取ったバーコードから棚札IDを取得する。続いて、ハンディ端末5の制御部51は、無線通信部54を介して、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに、ステップS102で取得した商品コードと、取得した棚札IDとを関連付けて記憶させる。その後、ステップS109の処理に進む。なお、ステップS102で取得した商品コードに電子棚札端末装置1を関連付けない場合には、ステップS108では処理を行わずステップS109の処理に進む。
(ステップS109)ハンディ端末5の制御部51は、処理を終了するか否かを判定する。ハンディ端末5の制御部51は、処理を終了すると判定した場合にはステップS110の処理に進み、それ以外の場合にはステップS102の処理に戻る。例えば、ハンディ端末5の入力部56は、処理を終了するか否かを示す入力をユーザから受け付け、制御部51は、この入力に基づいて、処理を終了するか否かを判定する。
(ステップS110)ハンディ端末5の制御部51は、無線通信部54を介して、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに、ステップS102で取得した商品コードと、記憶部が記憶している使用するグループ番号とを関連付けて記憶させる。その後、処理を終了する。なお、ハンディ端末5の制御部51は、複数回ステップS102の処理を行った場合、取得した全ての商品コード毎に、商品コードと記憶部が記憶している使用するグループ番号とを関連付けてESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する関連情報データベースに記憶させる。
次に、ESLサーバ2を用いて商品をグループ化する手順について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態において、ESLサーバ2を用いて商品をグループ化する手順を示したフローチャートである。
(ステップS201)ユーザは、ESLサーバ2の動作モードである「グループ設定機能」を選択する。選択方法としては、例えば、ユーザは、ESLサーバ2の入力部26に、「グループ設定機能」を選択することを示す入力を行う。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「グループ設定機能」が選択された場合、ステップS202の処理に進む。
(ステップS202)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから全ての商品名を読み出し、読み出した商品名を管理装置表示部22に表示させる。ユーザは、管理装置入力部26を用いて、管理装置表示部22が表示する商品のうち、グループ化したい商品を選択する。管理装置制御部21は、選択された商品を管理装置記憶部23に記憶させる。その後、ステップS203の処理に進む。
(ステップS203)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、使用するグループ番号が設定されているか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、使用するグループ番号が設定されていると判定した場合にはステップS205の処理に進み、それ以外の場合にはステップS204の処理に進む。
本実施形態では、使用するグループ番号が設定された場合、後述するステップS204の処理において、管理装置制御部21は、グループ番号を管理装置記憶部23に記憶させる。そのため、管理装置制御部21は、管理装置記憶部23にグループ番号が記憶されている場合は使用するグループ番号が設定されていると判定する。
(ステップS204)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、使用するグループ番号を決定し、決定したグループ番号を管理装置記憶部23に記憶させる。その後、ステップS205の処理に進む。なお、ステップS204では、ESLサーバ2は、上述したステップS104〜ステップS107でハンディ端末5が行った処理と同様の処理を行う。
(ステップS205)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、処理を終了するか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、処理を終了すると判定した場合にはステップS206の処理に進み、それ以外の場合にはステップS202の処理に戻る。例えば、ESLサーバ2の管理装置入力部26は処理を終了するか否かを示す入力をユーザから受け付け、管理装置制御部21は、この入力に基づいて、処理を終了するか否かを判定する。
(ステップS206)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに、ステップS202で選択された商品の商品コードと、管理装置記憶部23が記憶している使用するグループ番号とを関連付けて記憶させる。その後、処理を終了する。なお、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、複数回ステップS202の処理を行った場合、選択された全ての商品の商品コード毎に、商品コードと記憶部が記憶している使用するグループ番号とを関連付けて関連情報データベースに記憶させる。
上述したステップS101〜ステップS110の処理、またはステップS201〜206の処理により、商品をグループ化することができる。
次に、ESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「在庫表示画面」を表示させる手順について説明する。図12は、本実施形態におけるESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「在庫表示画面」を表示させる手順を示したフローチャートである。なお、ステップS301の処理を開始する前に、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1の表示部12に「商品情報表示画面」(図7)を表示させている。
(ステップS301)ユーザは、「商品情報表示画面」を表示している電子棚札端末装置1に「在庫表示画面」を表示させたい場合には、電子棚札端末装置1の入力部16が備える「在庫確認」ボタン161を押下する。電子棚札端末装置1の制御部11は、「在庫確認」ボタン161が押下された場合、無線通信部14を介して、「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報(在庫数表示に切り替えることを指示する在庫数表示メッセージ)をESLサーバ2に送信する。
ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報を受信した場合、「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報を送信した電子棚札端末装置1の表示部12に、「在庫確認操作画面」を表示させる。その後、ステップS302の処理に進む。このとき、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「在庫確認操作画面」の商品名には、「商品情報表示画面」に表示していた商品名を表示させる。
なお、ステップS301で、ESLサーバ2の管理装置制御部21が、電子棚札端末装置1の表示部12に表示させる画面は、例えば、図8に示した「在庫確認操作画面」である。
(ステップS302)ユーザは、電子棚札端末装置1の入力部16が備える方向キー106を押下し、在庫を確認したいサイズと色とを選択する(商品の特徴を示す特徴情報を入力する)。その後、ステップS303の処理に進む。例えば、ユーザは、サイズ「24.0」であり、色「青」であるランニングシューズの在庫を確認した場合には、方向キー106を押下して、四角形がサイズ「24.0」と色「青」とを囲むように移動させる。なお、選択項目の表示方法は、選択項目を四角形で囲む表示方法に限らない。例えば、選択項目のフォントサイズを大きくする等、選択項目を特定することができる表示方法であればどのような表示方法でもよい。
(ステップS303)電子棚札端末装置1の制御部11は、無線通信部14を介して、ステップS302で選択されたサイズと色とを示す情報(商品の特徴を示す特徴情報)をESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、電子棚札端末装置1から送信されたサイズと色とを示す情報を受信する。その後、ステップS304の処理に進む。
(ステップS304)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「商品情報表示画面」に表示させていた商品を一意に特定する商品コード(電子棚札端末装置1に関連付けられている商品)が属する商品グループと、ステップS303で受信したサイズと色とを示す情報とで特定される商品の情報と在庫数(商品名、サイズ、色、在庫)を、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから抽出する。その後、ステップS305の処理に進む。
例えば、「商品情報表示画面」に表示させていた商品を一意に特定する商品コードが「00001」であり、ステップS303で受信したサイズが「24.0」であり、色が「青」である場合、商品コード「00001」が属する商品グループは「00001」である。よって、ELSサーバ2の管理装置制御部21は、図6に示した管理情報データベースより、商品グループ「00001」と、サイズ「24.0」と、色「青」とで特定される商品の情報と在庫数として、商品名「ランニングシューズ」と、サイズ「24.0」と、色「青」と、在庫「2」とを抽出する。
(ステップS305)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1の表示部12に、「在庫表示画面」を表示させる。その後、ステップS302の処理に進む。なお、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「在庫表示画面」の商品名と、サイズと、色と、在庫には、ステップS304で抽出した商品の情報と在庫数(商品名、サイズ、色、在庫)を表示させる。例えば、ステップS305で、ESLサーバ2の管理装置制御部21が、電子棚札端末装置1の表示部12に表示させる画面は図9に示した「在庫表示画面」である。
(ステップS306)ユーザは、「在庫表示画面」を表示している電子棚札端末装置1に「商品情報表示画面」を表示させたい場合には、電子棚札端末装置1の入力部16が備える「在庫確認」ボタン161を押下する。電子棚札端末装置1の制御部11は、無線通信部14を介して、「在庫確認」ボタン161が押下された場合、「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報をESLサーバ2に送信する。
ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報を受信した場合、電子棚札端末装置1の表示部12に、ステップS301の処理を開始する前に表示させていた「商品情報表示画面」を表示させる。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態によれば、複数の商品を商品グループとしてグループ化することにより、電子棚札端末装置1に関連付けられていない商品の在庫数についても、同じグループに属している他の商品の商品情報を表示している電子棚札端末装置1に表示させることができる。よって、在庫情報を管理する全ての商品を電子棚札端末装置1に関連付けていなくても、店員や顧客などは、電子棚札端末装置1に関連付けられていない商品の在庫についても容易に把握することができる。
例えば、図6に示した管理情報データベースでは、商品グループ「00001」であり商品コード「00003」で特定される商品には、電子棚札端末装置1が関連付けられていない。しかしながら、店員や顧客などのユーザは、商品グループ「00001」に属している商品コード「00001」の商品情報を表示している棚札ID「C2000001」で特定される電子棚札端末装置1を操作することによって、商品コード「00003」で特定される商品の在庫数を、棚札ID「C2000001」で特定される電子棚札端末装置1に表示させて確認することができる。
これにより、例えば、店舗には一部のサイズまたは色の商品のみを陳列し、その他のサイズまたは色の商品については在庫として倉庫などに保管する場合、倉庫に保管している商品については電子棚札端末装置1に関連付けていなくても、倉庫に保管している商品の在庫数を把握することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、「在庫確認」ボタンが押下された場合、さらに商品の特徴を示す特徴情報の入力を受け付け、商品グループに属する商品のうち、特徴情報で特定される商品の在庫数を表示したが、本実施形態では、「在庫確認」ボタンが押下された場合、「在庫確認」ボタンが押下された電子棚札端末装置1に関連付けられている商品と同一の商品グループに属する商品全ての在庫数を表示する。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
また、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23と同様に、管理情報データベースを記憶している。また、本実施形態における商品をグループ化する手順は、第1の実施形態における商品をグループ化する手順と同様の手順である。
図13は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「全在庫表示画面」を表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。「全在庫表示画面」は、商品グループに属する商品の「商品名」の表示と、商品グループに属する商品それぞれの「サイズ」と「色」と「在庫」とを示す表示とを含む。
図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、商品グループ「00001」に属する商品の商品名として「ランニングシューズ」を表示し、商品グループ「00001」に属する商品それぞれの「サイズ」と「色」と「在庫」として、「サイズ:24.0cm 色:赤 在庫:3」と、「サイズ:24.0cm 色:黄 在庫:5」と、「サイズ:24.0cm 色:青 在庫:2」と、「サイズ:25.0cm 色:赤 在庫:1」と、「サイズ:25.0cm 色:黄 在庫:4」と、「サイズ:25.0cm 色:青 在庫:2」とを表示している。なお、この表示は、図6に示した管理情報データベースに記憶されている情報に基づいている。
次に、ESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる手順について説明する。図14は、本実施形態におけるESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる手順を示したシーケンス図である。
(ステップS401)ユーザは、「商品情報表示画面」を表示している電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させたい場合には、電子棚札端末装置1の入力部16が備える「在庫確認」ボタン161を押下する。
(ステップS402)電子棚札端末装置1の制御部11は、「在庫確認」ボタン161が押下された場合、無線通信部14を介して、「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報(在庫数表示メッセージ)をESLサーバ2に送信する。
(ステップS403)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が「在庫確認」ボタン161が押下されたことを示す情報を受信した場合、「商品情報表示画面」に表示していた商品が属する「商品グループ」を特定する。続いて、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、特定した「商品グループ」に属する商品全ての在庫情報を、管理情報データベースに要求する。
(ステップS404)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理情報データベースから、ステップS403で要求した在庫情報を取得する。
例えば、ステップS403で特定した商品グループが「00001」である場合、商品グループ「00001」に属する商品の商品コードは「00001」〜「00006」である。よって、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、商品コード「00001」〜「00006」で特定される商品の在庫情報を取得する。
(ステップS405)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1の表示部12に、「全在庫表示画面」を表示させる。なお、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「全在庫表示画面」の在庫数には、ステップS403で取得した在庫情報を表示させる。また、ステップS405で、ESLサーバ2の管理装置制御部21が、電子棚札端末装置1の表示部12に表示させる画面は、例えば、図13に示した「全在庫表示画面」である。
上述したとおり、本実施形態によれば、複数の商品を商品グループとしてグループ化することにより、電子棚札端末装置1に関連付けられていない商品の在庫数についても、他の商品の商品情報を表示している電子棚札端末装置1に表示させることができる。よって、在庫情報を管理する全ての商品を電子棚札端末装置1に関連付けていなくても、店員や顧客などは、電子棚札端末装置1に関連付けられていない商品の在庫についても容易に把握することができる。
さらに、本実施形態によれば、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、店員または顧客などのユーザによって操作された電子棚札端末装置1に関連付けられている商品の商品グループに属する全ての商品の在庫情報を、電子棚札端末装置1に一度に表示する。これにより、店員または顧客などのユーザは、一度に複数の商品の在庫を把握することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、ESLサーバ2の管理装置制御部21が、電子棚札端末装置1の表示部12に「全在庫表示画面」を表示させている間に在庫数が変更した場合、「全在庫表示画面」に表示されている在庫数を更新させる。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
また、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23と同様に、管理情報データベースを記憶している。また、本実施形態におけるESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる手順は、第2の実施形態におけるESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる手順と同様の手順である。
図15は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「更新全在庫表示画面」を表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。「更新全在庫表示画面」は、商品グループに属する商品の「商品名」の表示と、商品グループに属する商品それぞれの「サイズ」と「色」と「在庫」とを示す表示とを含む。また、「更新全在庫表示画面」は、更新された在庫を点滅表示する。
図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、商品グループ「00001」に属する商品の商品名として「ランニングシューズ」を表示し、商品グループ「00001」に属する商品それぞれの「サイズ」と「色」と「在庫」として、「サイズ:24.0cm 色:赤 在庫:3」と、「サイズ:24.0cm 色:黄 在庫:5」と、「サイズ:24.0cm 色:青 在庫:2」と、「サイズ:25.0cm 色:赤 在庫:0」と、「サイズ:25.0cm 色:黄 在庫:4」と、「サイズ:25.0cm 色:青 在庫:2」とを表示している。また、電子棚札端末1の表示部12は、「在庫:0」を点滅させて表示している。なお、この表示は、図6に示した管理情報データベースに記憶されている情報に基づいている。
次に、ESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「更新全在庫表示画面」を表示させる手順について説明する。図16は、本実施形態におけるESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる手順を示したフローチャートである。なお、以下の手順は、ESLサーバ2の管理装置制御部21が、電子棚札端末装置1の表示部12に「全在庫表示画面」を表示させている間に実行する手順である。また、POSサーバ6は、管理している商品の在庫数を更新した場合、ESLサーバ2に在庫数を更新した商品の商品コードと、更新後の在庫数とを示すメッセージを送信する。
(ステップS501)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、POSサーバ6が管理している商品の在庫数が更新されたか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、POSサーバ6が管理している商品の在庫数が更新されたと判定した場合にはステップS502の処理に進み、それ以外の場合にはステップS501の処理を再度実行する。
本実施形態では、POSサーバ6は、管理している商品の在庫数を更新した場合、ESLサーバ2に在庫数を更新した商品の商品コードと、更新後の在庫数とを示すメッセージを送信する。そのため、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が在庫数を更新した商品の商品コードと、更新後の在庫数とを示すメッセージとを受信した場合、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、POSサーバ6が管理している商品の在庫数が更新されたと判定する。
(ステップS502)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が受信した在庫数を更新した商品の商品コードと、更新後の在庫数とを示すメッセージとに基づいて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースの在庫数を更新する。その後、ステップS503の処理に進む。例えば、管理装置通信部24が、在庫数を更新した商品の商品コード「000004」と、在庫数「0」とを受信した場合、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、商品コード「00004」の在庫数が「0」となるように、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースを更新する。
(ステップS503)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1の表示部12に、「更新全在庫表示画面」を表示させる。なお、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が受信した在庫数、すなわち更新された在庫数を点滅させて表示する。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態によれば、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、店員または顧客などのユーザによって操作された電子棚札端末装置1に関連付けられている商品の商品グループに属する全ての商品の在庫情報を、電子棚札端末装置1に一度に表示している際に在庫数が変化した場合、電子棚札端末装置1に変化後の在庫数を表示させる。また、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、在庫数が変化した場合、変化した在庫数が点滅するように電子棚札端末装置1に表示させる。
これにより、店員または顧客などのユーザは、商品の在庫数が変化した場合においても、正確な在庫数を把握することができ、さらに、変化した在庫については一目で把握することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、ESLサーバ2の管理装置制御部21が、電子棚札端末装置1の表示部12に「全在庫表示画面」を表示させる際に、「全在庫表示画面」に表示されている商品と同一の商品グループに属する商品の商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部を点滅させる。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
また、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23と同様に、管理情報データベースを記憶している。また、本実施形態における商品をグループ化する手順は、第1の実施形態における商品をグループ化する手順と同様の手順である。
図17は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「商品情報表示画面」を点滅表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。「商品情報表示画面」は、商品名と、サイズと、色と、値段との表示を含む。電子棚札端末装置1の表示部12は、「商品情報表示画面」を点滅表示する。図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、商品名として「商品名:ランニングシューズ」を点滅表示し、サイズとして「サイズ:24.0cm」を点滅表示し、色として「色:赤」を点滅表示し、値段として「値段:7000円」を点滅表示している。
次に、ESLサーバ2が、電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる際に、「全在庫表示画面」に表示されている商品と同一の商品グループに属する商品の商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部12を点滅させる手順について説明する。
図18は、本実施形態におけるESLサーバ2が、電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させる際に、「全在庫表示画面」に表示されている商品と同一の商品グループに属する商品の商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部12を点滅させる手順を示したフローチャートである。
(ステップS601)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1の表示部12に「全在庫表示画面」を表示させる。その後、ステップS602の処理に進む。なお、ステップS601の処理は、第2の実施形態におけるステップS401〜ステップS405の処理と同様の処理である。
(ステップS602)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「全在庫表示画面」に在庫数が表示されている商品が属する商品グループを、管理情報データベースから取得する。その後、ステップS603の処理に進む。
(ステップS603)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS602で取得した商品グループに属する商品に関連付けられている全ての棚札IDを、管理情報データベースから取得する。その後、ステップS604の処理に進む。
(ステップS604)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS603で取得した棚札IDで一意に特定される全ての電子棚札端末装置1に、中継機4−1〜4−3を介して点滅命令メッセージを送信する。その後、ステップS605の処理に進む。
(ステップS605)中継機4−1〜4−3は、ESLサーバ2から送信された点滅命令メッセージを電子棚札端末装置1に転送する。その後、ステップS606の処理に進む。
(ステップS606)中継機4−1〜4−3から点滅命令メッセージを受信した電子棚札端末装置1の制御部11は、表示部12の表示を点滅させる。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態によれば、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1に表示させている「全在庫表示画面」に含まれる商品の商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示を点滅させる。これにより、店員または顧客などのユーザは、「全在庫表示画面」に含まれる商品が陳列されている位置を容易に把握することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第2の実施形態では、商品グループに属する商品全ての在庫数を「全在庫表示画面」として1つの電子棚札端末装置1に表示したが、本実施形態では、商品グループに属する商品全ての在庫数を、複数の電子棚札端末装置1に分割して表示させる。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
また、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23と同様に、管理情報データベースを記憶している。また、本実施形態における商品をグループ化する手順は、第1の実施形態における商品をグループ化する手順と同様の手順である。
図19は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が「隣接在庫表示画面」を表示している場合の電子棚札端末装置1の外観を示した概略図である。「隣接在庫表示画面」は、隣接する電子棚札端末装置1が商品情報を表示している商品の商品グループに属する商品の「商品名」の表示と、商品グループに属する商品それぞれの「サイズ」と「色」と「在庫」とを示す表示とを含む。電子棚札端末装置1の表示部12は、「商品情報表示画面」のうち、「色」を点滅表示する。
図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、商品グループ「00001」に属する商品「00002」の商品の在庫情報を表示している。具体的には、商品名として「ランニングシューズ」を表示し、サイズとして「サイズ:24.0cm」を表示し、色として「色:黄」を点滅表示し、在庫として「在庫:5」を表示している。なお、この表示は、図6に示した管理情報データベースに記憶されている情報に基づいている。
次に、ESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「隣接在庫表示画面」を表示させる手順について説明する。図20は、本実施形態におけるESLサーバ2が電子棚札端末装置1に「隣接在庫表示画面」を表示させるまでの手順を示したフローチャートである。
(ステップS701)ユーザは、「商品情報表示画面」を表示している電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させたい場合には、電子棚札端末装置1の入力部16が備える「在庫確認」ボタン161を押下する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「在庫確認」ボタン161が押下された電子棚札端末装置1に、「全在庫表示画面」を表示させる。このとき、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」に含まれている情報を全て表示できないと判定した場合にはステップS702の処理に進む。
例えば、「全在庫表示画面」に含まれる商品の数が、電子棚札端末装置1が表示することができる在庫情報の数よりも多い場合、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」に含まれている情報を全て表示できないと判定する。なお、ステップS701で電子棚札端末装置1に「全在庫表示情報」を表示させる手順は、第2の実施形態のステップS401〜ステップS405の手順と同様の手順である。
(ステップS702)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS701で「全在庫表示画面」を表示させた電子棚札端末装置1が設置されている位置を、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから抽出する。その後、ステップS703の処理に進む。
(ステップS703)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS701で「全在庫表示画面」を表示させた電子棚札端末装置1に関連付けられている商品と同じ商品グループに属する商品を、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから抽出する。その後、ステップS704の処理に進む。
(ステップS704)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS703で抽出した商品の数をカウントする。なお、このカウントした数を「表示商品数」とする。その後、ステップS705の処理に進む。
(ステップS705)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS702で特定した電子棚札端末装置1が設置されている位置に隣接する電子棚札端末装置1の棚札IDを、ステップS704でカウントした「表示商品数」と同じ数だけ、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースの「棚札設置位置」に基づいて抽出する。その後、ステップS706の処理に進む。なお、隣接する電子棚札端末装置1としては、ステップS702で特定した電子棚札端末装置1の左右に設置されている電子棚札端末装置1でもよく、上下に設置されている電子棚札端末装置1でもよい。
(ステップS706)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS705で抽出した棚札IDで一意に特定される電子棚札端末装置1それぞれに、ステップS703で特定した商品の在庫情報を含んだ「隣接在庫表示画面」を1商品毎表示させるように、中継機4−1〜4−3を介して在庫表示命令メッセージを送信する。その後、ステップS707の処理に進む。
(ステップS707)中継機4−1〜4−3は、ESLサーバ2から送信された在庫表示命令メッセージを電子棚札端末装置1に転送する。その後、ステップS708の処理に進む。
(ステップS708)中継機4−1〜4−3から在庫表示命令メッセージを受信した電子棚札端末装置1の制御部11は、表示部12に「隣接在庫表示画面」を表示させる。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態によれば、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末装置1の表示部12が表示できる情報量が少なく、電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」に含まれる全ての商品の商品情報を表示させることができない場合、この電子棚札端末装置1の周囲に設置されている電子棚札端末装置1に「隣接在庫表示画面」を表示させる。これにより、電子棚札端末装置1の表示部12が表示できる情報量が少ない場合においても、商品グループに含まれている全ての商品の在庫情報を表示させることができる。よって、店員や顧客などは、電子棚札端末装置1の表示部12が表示できる情報量が少ない場合においても、商品グループに含まれている全ての商品の在庫数を容易に把握することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態では、複数の電子棚札端末装置1の「在庫確認」ボタン161が押下された場合、「在庫確認」ボタン161が押下された電子棚札端末装置1に関連付けられている商品の商品情報のうち、共通の情報を抽出し、この抽出した情報を含んだ商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部12を点滅させる。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
また、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23と同様に、管理情報データベースを記憶している。また、本実施形態における商品をグループ化する手順は、第1の実施形態における商品をグループ化する手順と同様の手順である。
次に、ESLサーバ2が、共通の情報を含んだ商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部12を点滅させる手順について説明する。図21は、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置制御部21が、複数の電子棚札端末装置1の「在庫確認」ボタン161が押下された場合、「在庫確認」ボタン161が押下された電子棚札端末装置1に関連付けられている商品の商品情報のうち、共通の情報を抽出し、この抽出した情報を含んだ商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部12を点滅させる手順を示したフローチャートである。
(ステップS801)ユーザは、第1の商品の「商品情報表示画面」を表示している電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させたい場合には、電子棚札端末装置1の入力部16が備える「在庫確認」ボタン161を押下する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「在庫確認」ボタン161が押下された電子棚札端末装置1に、「全在庫表示画面」を表示させる。その後、ステップS802の処理に進む。なお、ステップS801で電子棚札端末装置1に「全在庫表示情報」を表示させる手順は、第2の実施形態のステップS401〜ステップS405の手順と同様の手順である。
(ステップS802)ユーザは、第2の商品の「商品情報表示画面」を表示している電子棚札端末装置1に「全在庫表示画面」を表示させたい場合には、電子棚札端末装置1の入力部16が備える「在庫確認」ボタン161を押下する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、「在庫確認」ボタン161が押下された電子棚札端末装置1に、「全在庫表示画面」を表示させる。その後、ステップS803の処理に進む。なお、ステップS802で電子棚札端末装置1に「全在庫表示情報」を表示させる手順は、第2の実施形態のステップS401〜ステップS405の手順と同様の手順である。
(ステップS803)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS801で「在庫確認」ボタン161を押下された電子棚札端末装置1に関連付けられている第1の商品の商品情報と、ステップS802で「在庫確認」ボタン161を押下された電子棚札端末装置1に関連付けられている第2の商品の商品情報とのうち、共通している情報である共通情報を管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから取得する。その後、ステップS703の処理に進む。例えば、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、第1の商品が商品コード「00004」で特定される商品であり、第2の商品が商品コード「00007」で特定される商品である場合、図6に示した管理情報データベースから、共通情報としてカラー「赤」を取得する。なお、共通情報が複数ある場合、全ての共通情報を取得する。
(ステップS804)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS803で取得した共通情報と同一の情報を商品情報として持っている商品の商品コードを、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから取得する。その後、ステップS805の処理に進む。例えば、ステップS803で取得した商品コード「00004」と商品コード「00007」との共通情報はカラー「赤」である場合、この共通情報を持つ商品の商品コードは、商品コード「00001」と商品コード「00009」とである。
(ステップS805)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS804で取得した商品コードに関連付けられている棚札IDを、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから抽出する。その後、ステップS806の処理に進む。例えば、ステップS804で取得した商品コード「00001」と商品コード「00009」とである場合、これらの商品コードに関連付けられている棚札IDは、棚札ID「C2000001」である。なお、商品コード「00009」には棚札IDが関連付けられていない。
(ステップS806)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS805で抽出した棚札IDで一意に特定される全ての電子棚札端末装置1に、中継機4−1〜4−3を介して点滅命令メッセージを送信する。その後、ステップS807の処理に進む。
(ステップS807)中継機4−1〜4−3は、ESLサーバ2から送信された点滅命令メッセージを電子棚札端末装置1に転送する。その後、ステップS808の処理に進む。
(ステップS808)中継機4−1〜4−3から点滅命令メッセージを受信した電子棚札端末装置1の制御部11は、表示部12の表示を点滅させる。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態によれば、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、複数の電子棚札端末装置1の「在庫確認」ボタン161が押下された場合、「在庫確認」ボタン161が押下された電子棚札端末装置1に関連付けられている商品の商品情報から共通の情報を抽出し、この抽出した情報を含んだ商品情報を表示している電子棚札端末装置1の表示部12を点滅させる。
これにより、店員または顧客などのユーザは、商品が陳列されている棚に付されている電子棚札端末装置1に在庫情報を表示させることで(複数の電子棚札端末装置1を選択することで)、在庫表示をさせた電子棚札端末装置1に関連付けられている商品に類似する商品が陳列されている棚に付されている電子棚札端末装置1の表示が点滅するため、類似する商品を容易に見つけることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上記の実施形態では、電子棚札システムをスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店で用いる例に基づいて説明したが、本発明は上記に限られるものではない。例えば、銀行や倉庫などにおいて、電子棚札端末を各種の情報を表示する情報表示装置として用いてもよい。なお、情報表示装置の構成は電子棚札端末1の構成と同様の構成である。