JP7484102B2 - ショーケース - Google Patents

Description

本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、ケース本体の内部の収納室に、商品を載置する商品載置棚が上下方向に沿って複数段設けられたショーケースに関するものである。

従来、ショーケースは、ケース本体の内部の収納室に複数の商品載置棚が上下方向に沿って並ぶよう設けられており、それぞれの商品載置棚に商品が載置されて陳列されている。また、ケース本体の内部であって収納室外となる個所には、収納室の前方下部に設けられた吸込口を通じて吸い込まれた空気が通過する通風路が形成されている。この通風路には、設置された送風ファンの駆動により通過する空気を冷却する蒸発器が設けられており、この蒸発器で冷却された空気が収納室の前方上部に設けられた吹出口より吹き出される。

これにより、上記ショーケースでは、収納室の内部雰囲気が冷却されることにより、商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に冷却することができる（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１５－１１６２０２号公報

ところで、上記ショーケースにおいては、商品載置棚に載置された商品の売れ行きや、賞味期限が近づいた商品により、商品の並び替え作業や補充作業が行われるのが一般的である。

このような並び替え作業や補充作業を行う作業者の負担を軽減すべく、作業者が、保有する携帯端末機器を通じて、ショーケースを管理する上位機器より商品の収納情報を取得して、並び替え作業等を行うことが提案されている。

しかしながら、ショーケースは、店舗等においては、複数台が並設されて設置されているのが一般的であり、作業者は、該当するショーケースの番号やアドレス等を確認しながら、上位機器より収納情報を取得する必要があり、依然として並び替え作業等が煩雑なものとなっていた。

本発明は、上記実情に鑑みて、商品の並び替え作業等を容易なものとすることができるショーケースを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明に係るショーケースは、ケース本体の内部の収納室に、商品を載置する商品載置棚が上下方向に沿って複数段設けられたショーケースであって、互いに通信可能となる態様で携帯端末機器が電気的に接続された場合、該携帯端末機器による前記商品載置棚に載置された商品の収納情報の取得要求に応じて、該ショーケースの上位機器と前記携帯端末機器との間で該収納情報の伝送を行う制御部を備えたことを特徴とする。

また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記携帯端末機器との間で電気的に接続を行うインターフェースは、前記収納室の温度表示を行う温度表示器に設けられ、かつ常態においては操作カバーにより被覆されていることを特徴とする。

また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記操作カバーの内側面には、電磁波を遮蔽する材料が貼付されていることを特徴とする。

また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記制御部は、前記携帯端末機器と電気的に接続された場合、前記収納室の照明を消灯、若しくは減光させることを特徴とする。

また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記収納情報は、前記商品の賞味期限に関する情報を含むことを特徴とする。

本発明によれば、制御部が、互いに通信可能となる態様で携帯端末機器が電気的に接続された場合、該携帯端末機器による商品載置棚に載置された商品の収納情報の取得要求に応じて、該ショーケースの上位機器と携帯端末機器との間で収納情報の伝送を行うので、並び替え作業等を行う作業者は、保有する携帯端末機器を、対象となるショーケースに対して電気的に接続させて収納情報の取得要求を行えばよく、従来のように、該当するショーケースの番号やアドレス等を確認しながら、上位機器より収納情報を取得する必要がない。よって、商品の並び替え作業等を容易なものとすることができるという効果を奏する。

図１は、本発明の実施の形態であるショーケースの制御系を模式的に示すブロック図である。 図２は、本発明の実施の形態であるショーケースの外観構成を示す正面図である。 図３は、図２に示した温度表示器を示す説明図である。 図４は、図１に示した制御部が実施する処理を示すフローチャートである。

以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。

図１は、本発明の実施の形態であるショーケースの制御系を模式的に示すブロック図であり、図２は、本発明の実施の形態であるショーケースの外観構成を示す正面図である。

ここで例示するショーケース１０は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において商品を収容するものであり、ケース本体１０ａ、通信部１１、照明機器１２、送風ファン１３、冷却機構１４、インターフェース１５及び制御部１６を備えて構成してある。

ケース本体１０ａは、前面に開口１０ｂを有する筐体であり、該開口１０ｂを臨む態様で内部に収納室１０ｃが設けてある。収納室１０ｃには、上下方向に沿って複数の商品載置棚１０ｄが設置してある。これら商品載置棚１０ｄは、上面に商品を載置して陳列するものである。

通信部１１は、ショーケース１０の上位機器となる例えば店舗等の管理室等に設置された管理装置２０との間でデータの送受信を行うものである。照明機器１２は、収納室１０ｃに設置してあり、図示せぬ光源を内蔵している。この照明機器１２は、光源からの光を出射させるものであり、制御部１６からの指令に応じて光源からの出射量を増減することができる。

送風ファン１３は、上記ケース本体１０ａの内部において、図示せぬ吸込口及び吹出口を通じて収納室１０ｃに連通する通風路に設置してある。この送風ファン１３は、制御部１６から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合に、収納室１０ｃの内部空気を、該収納室１０ｃと通風路との間で循環させるものである。

冷却機構１４は、制御部１６から与えられる指令に応じて駆動するもので、駆動する場合に、送風ファン１３により収納室１０ｃと通風路とを循環する空気を冷却するものである。これにより、収納室１０ｃの内部空気を冷却することができ、商品載置棚１０ｄに載置された商品を冷却することができる。

インターフェース１５は、例えばタブレット端末やスマートフォン等のタッチパネル式の表示部３１を備えた携帯端末機器３０と、無線にて電気的に接続するためのものである。このインターフェース１５は、図２に示すように、収納室１０ｃの温度を表示する温度表示器１８に設けてある。より詳細に説明すると、インターフェース１５は、図３に示すように、常態においては操作カバー１９により被覆されており、操作カバー１９をスライドさせることにより、露出されるものである。

この操作カバー１９の後面、すなわち内側面には、金属シートや導電塗装膜等の電磁波を遮蔽する材料が貼付されている。これにより、インターフェース１５が操作カバー１９で被覆される場合、該インターフェース１５が携帯端末機器３０と電気的に接続されることを防止している。

制御部１６は、通信部１１、照明機器１２、送風ファン１３、冷却機構１４、インターフェース１５と電気的に接続してあり、同じく電気的に接続された記憶部１７に記憶されたプログラムやデータにしたがってショーケース１０の動作を統括的に制御するものである。

尚、制御部１６は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。

図４は、図１に示した制御部１６が実施する処理を示すフローチャートである。かかる処理を説明しながら、本発明の実施の形態であるショーケース１０の動作について説明する。

制御部１６は、インターフェース１５を通じて、携帯端末機器３０と電気的に接続されたか否か、すなわち認証等を行って互いに通信可能となる態様で携帯端末機器３０と電気的に接続されたか否かを判断する（ステップＳ１０１）。

携帯端末機器３０と電気的に接続されたと判断できない場合（ステップＳ１０１：Ｎｏ）、制御部１６は、当該処理を繰り返す。一方、携帯端末機器３０と電気的に接続されたと判断した場合（ステップＳ１０１：Ｙｅｓ）、制御部１６は、照明機器１２に指令を与えて、光源の出射量を低下させることで照明機器１２の照明を減光させる（ステップＳ１０２）。

このようにして照明機器１２の照明を減光させた制御部１６は、携帯端末機器３０の表示部３１を通じて作業者が収納情報の取得を要求する操作を行うことにより、収納情報の取得開始の有無を判断する（ステップＳ１０３）。

ここで収納情報は、商品載置棚１０ｄに載置された商品に関する情報であり、商品の賞味期限に関する情報や、商品の在庫数等に関する情報を含むものである。かかる収納情報は、管理装置２０に格納されている。

携帯端末機器３０より収納情報の取得開始が無いと判断した場合（ステップＳ１０３：Ｎｏ）、制御部１６は、後述する処理を実施することなく、今回の処理を終了する。一方、携帯端末機器３０より収納情報の取得開始が有りと判断した場合（ステップＳ１０３：Ｙｅｓ）、制御部１６は、通信部１１を通じて管理装置２０に対して当該ショーケース１０における収納情報の送信を要求するとともに、インターフェース１５を通じて管理装置２０と携帯端末機器３０との間で収納情報の伝送を行う（ステップＳ１０４，ステップＳ１０５）。

制御部１６は、管理装置２０と携帯端末機器３０との間での収納情報の伝送が終了したか否かを判断し（ステップＳ１０６）、収納情報の伝送が終了していないものと判断した場合（ステップＳ１０６：Ｎｏ）、当該処理を繰り返す。一方、収納情報の伝送が終了したものと判断した場合（ステップＳ１０６：Ｙｅｓ）、制御部１６は、照明機器１２の出射量を通常状態に復帰させ（ステップＳ１０７）、今回の処理を終了する。

これによれば、携帯端末機器３０に収納情報が送出されるので、作業者は、携帯端末機器３０の表示部３１に収納情報を表示させて、商品の並び替え作業や補充作業を行うことができる。

以上説明したように、本発明の実施の形態であるショーケース１０によれば、制御部１６が、互いに通信可能となる態様で携帯端末機器３０が電気的に接続された場合、携帯端末機器３０による収納情報の取得要求に応じて、管理装置２０と携帯端末機器３０との間で収納情報の伝送を行うので、作業者は、保有する携帯端末機器３０を、対象となるショーケース１０に対して電気的に接続させて収納情報の取得要求を行えばよく、従来のように、該当するショーケースの番号やアドレス等を確認しながら、上位機器より収納情報を取得する必要がない。よって、商品の並び替え作業等を容易なものとすることができる。

上記ショーケース１０によれば、インターフェース１５が温度表示器１８に設けられており、常態においては内側面に電磁波を遮蔽する材料が貼付された操作カバー１９により被覆されているので、インターフェース１５が露出されない限り携帯端末機器３０と電気的に接続されないように構成してあり、無制限に種々の携帯端末機器３０と電気的に接続されてしまうことを防止でき、店舗の顧客等による悪戯を防止することができる。

上記ショーケース１０によれば、制御部１６が、携帯端末機器３０と電気的に接続された場合、照明機器１２を減光させるので、作業者に対して、携帯端末機器３０の表示部３１の視認性を向上させることができる。

以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。

上述した実施の形態では、インターフェース１５は、携帯端末機器３０と無線にて電気的に接続されるものであったが、本発明においては、携帯端末機器と有線にて電気的に接続されるものであってもよい。この場合には、操作カバーの内側面に電磁波を遮蔽する材料が貼付されていなくてもよい。

上述した実施の形態では、制御部１６が、携帯端末機器３０と電気的に接続された場合、照明機器１２を減光させていたが、本発明においては、制御部は、携帯端末機器と電気的に接続された場合、収納室の照明を消灯させてもよい。また本発明においては、制御部は、携帯端末機器と電気的に接続された場合、送風ファンの送風量を増大させるようにして、収納室の内部温度の低下を抑制するようにしてもよい。

１０…ショーケース、１０ａ…ケース本体、１０ｂ…開口、１０ｃ…収納室、１０ｄ…商品載置棚、１１…通信部、１２…照明機器、１３…送風ファン、１４…冷却機構、１５…インターフェース、１６…制御部、１７…記憶部、１８…温度表示器、１９…操作カバー、２０…管理装置、３０…携帯端末機器、３１…表示部。

Claims (2)

1. ケース本体の内部の収納室に、商品を載置する商品載置棚が上下方向に沿って複数段設けられたショーケースであって、
   携帯端末機器と互いに通信可能となる場合、該携帯端末機器による前記商品載置棚に載置された商品の収納情報の取得要求に応じて、該ショーケースの上位機器と前記携帯端末機器との間で該収納情報の伝送を行う制御部を備え、
   前記携帯端末機器との間で通信を行うインターフェースは、前記収納室の温度表示を行う温度表示器に設けられ、かつ常態においては操作カバーにより被覆されており、
   前記操作カバーの内側面には、電磁波を遮蔽する材料が貼付されていることを特徴とするショーケース。
2. 前記制御部は、前記携帯端末機器と通信可能となる場合、前記収納室の照明を消灯、若しくは減光させることを特徴とする請求項１に記載のショーケース。

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