JP2011095747A - 弦楽器のネック固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結具によりボディにネックを固定するボトルオン構造の弦楽器において、音量、音質、音の伸びを改善する。
【解決手段】ボディ2には、その厚さ方向に面するボディ2の一方の主面2a、及び、前記厚さ方向に延びるボディ2の側面2cに開口して、ネック3の長手方向の基端部33を挿入するネック取付用凹部21がある。ネック取付用凹部21は、前記基端部33の端面33cに面接触する凹部側端面21cと、前記基端部33の当接主面33bに面接触する凹部底面21aとを有する。そして、締結具が、そのねじ込み方向がボディ2及びネック3の厚さ方向に対してネック3の長手方向の先端側に向けて傾斜した状態で、ボディ2の凹部底面21aと凹部側端面21cとの角部、及び、ネック3の当接主面33bと端面33cとの角部を通してボディ2及びネック3にねじ込まれる傾斜締結具41Aであるネック固定構造を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、弦楽器のネックをボディに固定する弦楽器のネック固定構造に関する。
通常、エレクトリックギター、アコースティックギター、バイオリン等の各種弦楽器には、ボディ及びネックを一体の木材で成形するスルーネック構造、接着剤によりネックをボディに接着固定するセットネック構造、あるいは、木ねじやボルト等の締結用ねじによりネックをボディに固定するボルトオン構造としたものがある。これらの構造の中でボルトオン構造は、弦楽器の製造容易性や製造コストにおいて他の構造よりも優位であり、また、ネックを交換する場合やネックの反り等を調整する場合において、ボディに対してネックを容易に着脱できるため、他の構造よりも容易に取り扱うことができる。
従来のボルトオン構造の弦楽器には、例えば特許文献1の第3図〜第6図に示すように、ネックの基端部をボディの上面側に形成された凹部に収容した上で、ボディの下面側からネックの基端部に向けてボディの厚さ方向に締結用ねじをねじ込むことにより、ボディとネックとを固定したものがある。
また、従来のボルトオン構造の弦楽器には、例えば特許文献1の第1図・第2図や、特許文献2の図3に示すように、前述した締結用ねじをボディの厚さ方向に対してネックの長手方向先端側に傾斜した斜め方向にねじ込んだものもある。
実開昭63−195378号 特開2000−187481号公報
しかしながら、特許文献1の第3図〜第6図に記載された弦楽器のネック固定構造では、ネックの基端部が締結用ねじによってボディの厚さ方向に直交する凹部の底面に押さえつけられるだけであり、ネックの基端側の端面をボディ(凹部の側面)に対して押さえつける力は生じない。言い換えれば、ボディに対してネックの基端側の端面をネックの長手方向に押さえつける力が生じない。
このため、上記構造の弦楽器においては、弦の振動が生じても弦の振動によってボディ及びネックが一体に振動し難くなり、結果として、スルーネック構造やセットネック構造のものと比較して、弦の振動が減衰し易く、十分な音の伸び(サステイン)が得られない。また、音質や音量が低下する、という問題もある。
また、上記構造の弦楽器においては、ネックの基端側の端面がネックの長手方向に押さえつけられないことで、ネックの基端側の端面とボディとの間に隙間が生じ、その結果として、ネックがその基端部を中心としてボディに対してネックの幅方向(ボディの厚さ方向及びネックの長手方向に直交する方向)に揺動することがある。この場合、ボディに対するネックの向きがずれることになる。すなわち、ボディとネックの先端側との間に張られる弦の方向(張弦方向)が、ネックの長手方向やボディにおける正しい張弦方向に対してずれてしまい、正しい張弦状態(例えば、演奏性や音程)を維持できない虞がある。
一方、特許文献1の第1図、第2図や、特許文献2の図3に記載された弦楽器のネック固定構造では、締結用ねじを斜め方向にねじ込んでいるため、木ねじによりネックをボディに固定する際には、ボディに対してネックの基端部をボディの厚さ方向及びネックの長手方向の両方に移動させることができる。
しかしながら、斜め方向の締結用ねじは、ネックの基端から先端側に離れた位置においてネックにねじ込まれているため、斜め方向の締結用ねじによるボディとネックとの締結力が低下する虞がある。この点について具体的に説明すれば、ネックの基端を支点として、「てこの原理」によりネックをボディ上面側に起こす外力が発生した場合、ネックの基端に位置する支点とネックの先端側に位置する力点との間に位置する斜め方向の締結用ねじには、ボディの厚さ方向上向きの大きな力が作用する。ここで、締結用ねじの締結力は締結用ねじの長手方向に強く作用するものであるが、斜め方向の締結用ねじの長手方向は、「てこの原理」によって斜め方向の締結用ねじに作用する力の向きと異なるため、斜め方向の締結用ねじの締結力が低下する虞がある。そして、締結用ねじの締結力が低下した場合には、前述したように、弦の振動が減衰し易く、十分な音の伸びが得られない、また、音質や音量も低下する、という問題が生じる。さらに、正しい張弦状態を維持できない虞もある。
なお、ネックをボディ上面側に起こす外力には、ネックの先端とボディとの間に張られた弦の張力がある。特に、ベースギターのように弦の張力が大きい場合には、ネックを起こす力も大きくなる。
さらに、特許文献2の図3に記載の構成では、ネックの基端部とボディの凹部との接触面が、互いに向きが異なる3つの面によって構成されているが、実際のところ、木工加工の精度では、これら3つの面全てを同時に面接触させることは困難である。
本願発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ボルトオン構造の弦楽器において、ボディとネックとの固定部分の機械的剛性、及び、締結用ねじ等の締結具の締結力に基づく弦楽器の耐久性を向上し、音質や音量、音の伸びの改善を図ることが可能な弦楽器のネック固定構造を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明に係る弦楽器のネック固定構造は、締結具により弦楽器のボディにネックを固定する弦楽器のネック固定構造であって、前記ボディには、当該ボディの厚さ方向に面する前記ボディの一方の主面、及び、前記厚さ方向に延びる前記ボディの側面に開口して、前記ネックの長手方向の基端部の少なくとも一部を挿入するネック取付用凹部が形成され、当該ネック取付用凹部は、前記ネックの長手方向の基端をなす前記基端部の端面が面接触する凹部側端面と、前記ネックの厚さ方向に面して前記端面と共に角部を画成する前記基端部の当接主面が面接触する凹部底面とを有し、前記締結具は、そのねじ込み方向が前記ボディ及び前記ネックの厚さ方向に対して前記ネックの長手方向の先端側に向けて傾斜した状態で、前記ボディの前記凹部底面と前記凹部側端面との角部、及び、前記ネックの前記当接主面と前記端面との角部を通して前記ボディ及び前記ネックにねじ込まれる傾斜締結具であることを特徴とする。
なお、締結具は、例えば木ねじやボルト等の締結用ねじであることが好ましい。
この発明に係る弦楽器のネック固定構造によれば、傾斜締結具によりネックをボディに固定する際には、ボディに対してネックの基端部が凹部底面に向けてボディの厚さ方向に移動するため、ネックの当接主面が凹部底面に当接して押し付けられる。また、ボディに対してネックの基端部が凹部側端面に向けてネックの長手方向にも移動するため、ネックの端面が凹部側端面に当接して押し付けられる。
すなわち、この構成の弦楽器では、ボディとネックとの固定部分における機械的剛性が向上する。特に、ネックの基端部がボディに対してネックの長手方向に相当する張弦方向に押し付けられることにより、弦の振動に応じてボディ及びネックが一体となって振動するため、弦の過度な振動減衰を抑えて、スルーネック構造やセットネック構造のものと同様に、十分な音の伸びを得ることができる。また、従来のものと比較して、音質や音量の低下も抑えることができる。なお、この構成を有する弦楽器はボルトオン構造であるため、スルーネック構造やセットネック構造のものと比較して、この構造独特の明るくアタック感のある音色を出すことができる。
また、この構成の弦楽器では、ネックがその基端部を中心としてボディに対してネックの幅方向に揺動することも無くなるため、正しい張弦状態を維持することができる。
さらに、一般的な木工加工の精度でも、ネックの当接主面を凹部底面に対して面接触させ、ネックの端面を凹部側端面に対して面接触させることができるため、弦楽器を容易に製造することが可能である。
さらに、この弦楽器のネック固定構造によれば、傾斜締結具がネックの長手方向の基端においてネックにねじ込まれているため、傾斜締結具によるボディとネックとの締結力低下を防止することもできる。すなわち、ネックの基端を支点として、「てこの原理」によりネックをボディの一方の主面側に起こす外力が発生しても、支点に配された傾斜締結具には大きな力が作用しないため、傾斜締結具の締結力が低下することも無い。
そして、前記弦楽器のネック固定構造において、前記ネックの前記当接主面と前記端面とが互いに直交する場合には、前記ネックの前記端面に対する前記傾斜締結具の傾斜角度を、30度以上かつ60度以下とすることが好ましい。
なお、傾斜締結具の傾斜角度を30度以上とすることで、ボディの凹部側端面に対するネックの端面の押し付け力を十分に得ることができ、また、弦の振動に応じてボディ及びネックを確実に一体で振動させることができる。
また、傾斜角度を60度以下とすることで、傾斜締結具の長さ(ねじ込み方向の長さ)が過剰に長くなることを防いで、傾斜締結具の重さや容積が弦楽器の音質や音量、音の伸び等に影響することを確実に防止することができる。さらに、ボディ上に取り付けられるピックアップ装置との干渉も容易に避けることが可能となり、傾斜締結具用の下孔の加工も容易となる。
また、前記弦楽器のネック固定構造においては、前記締結具を複数備え、前記締結具の少なくとも1つが、前記傾斜締結具をなし、残りの前記締結具の少なくとも1つは、そのねじ込み方向が前記ボディの厚さ方向に沿うように前記凹部底面及び前記当接主面を通して前記ボディ及び前記ネックにねじ込まれる垂直締結具とすることが好ましい。
すなわち、このネック固定構造では、垂直締結具が傾斜締結具よりもネックの先端側にずらして配置されている。
そして、このネック固定構造においては、垂直締結具の締結力がボディの厚さ方向に強く作用している。このため、ネックの基端を支点として、「てこの原理」によりネックをボディの一方の主面側に起こす外力が発生しても、垂直締結具の締結力によってネックがボディの一方の主面側に起こされることを確実に防止できる。言い換えれば、ネックとボディとの固定部分の機械的剛性をさらに向上できる。
なお、前述した「てこの原理」により、ネックの基端に位置する支点とネックの先端側に位置する力点との間に位置する垂直締結具に大きな力が作用しても、この力はボディの厚さ方向に作用するため、垂直締結具の締結力が低下することはない。
さらに、前記弦楽器のネック固定構造においては、前記締結具が、前記ボディ側から前記ネック側にねじ込まれてもよい。
また、前記締結具が、前記ネック側から前記ボディ側にねじ込まれていてもよい。
なお、前記ボディ側から前記傾斜締結具をねじ込む場合には、前記ネックの前記角部に、前記傾斜締結具のねじ込み方向に直交する傾斜面が形成され、前記傾斜締結具が前記傾斜面を通ることが好ましい。
この構成では、傾斜面に対して傾斜締結具を垂直にねじ込むことになるため、傾斜締結具の傾斜方向にずれが生じることなく、傾斜締結具を精度良くネックの角部からネック内にねじ込むことが可能となる。
また、ネックの角部に傾斜面を形成する場合には、前記ネックの厚さ方向に沿う前記傾斜面の長さ寸法を、前記ネックの基端部の厚さ寸法の半分以下とすることが好ましい。言い換えれば、傾斜面の長さ寸法は、前記ネックの厚さ方向に沿う前記ネックの端面の長さ寸法以下とすることが好ましい。
すなわち、ネックの角部に傾斜面を形成する場合には、形成しない場合と比較して、ネックの端面の面積が小さくなる。そこで、前述のように傾斜面の長さ寸法を設定することで、傾斜面を形成しても、ボディの凹部側端面に押し付けるネックの端面の面積を十分に確保して、ボディとネックとの固定部分における機械的剛性の向上を阻害することを確実に防止できる。
そして、前記弦楽器のネック固定構造においては、前記ボディの前記凹部底面及び前記凹部側端面と、前記ネックの前記当接主面及び前記端面とが、接着剤によってそれぞれ接合されていてもよい。
このように接着剤を用いてボディとネックとを固定しても、ボディの凹部底面及び凹部側端面と、ネックの当接主面及び端面とを確実に当接状態で密着させることが可能である。すなわち、接着剤によりネックをボディに接着する際に、傾斜締結具によりボディとネックとを予め固定しておくことで、接着剤が乾燥するまでの間にボディとネックが相対的に移動することを防いで、ボディの凹部底面とネックの当接主面とを確実に密着させることができる。また、ボディの凹部側端面とネックの端面とを確実に接着させることができる。
以上のように、本願発明によれば、ボディとネックとの固定部分の機械的剛性が向上するため、音質や音量、音の伸びの改善を図ることができる。また、傾斜締結具の締結力低下を防止できるため、弦楽器の耐久性向上を図ることもできる。
本発明の一実施形態に係るネック固定構造を備えた弦楽器をボディの上面側から見た平面図である。 図1の弦楽器におけるネック固定構造において、ネックをボディに固定する前の状態を示す分解斜視図である。 図1の弦楽器におけるネック固定構造を示す断面図である。 図3のネック固定構造をボディの下面側から見た状態を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る弦楽器のネック固定構造において、ネックをボディに固定する前の状態を示す分解断面図である。 図5のネック固定構造において、ネックの傾斜面の一例を示す斜視図である。 図5のネック固定構造において、ネックの傾斜面の他の例を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る弦楽器のネック固定構造を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る弦楽器1は、木製のボディ2、ボディ2の面方向端部に固定されてボディ2から離れるように延びるネック3、ボディ2の上面(一方の主面)2a側に設けられたブリッジ4とネック3の長手方向先端部に設けられた糸巻5との間に張られる弦6、弦6の振動を電気信号に変換するピックアップ装置7、音量や音質等を調整する摘み等の操作子8、を備えて大略構成されている。そして、弦6を張る方向(張弦方向)は、ネック3の長手方向にほぼ一致している。
なお、この実施形態においては、ボディ2がその内部に空洞を有さない中実構造であるソリッド型のエレクトリックギターを弦楽器の一例として説明するが、それ以外の弦楽器、例えば、ボディ2がその内部に空洞を有する中空構造とされたセミアコースティック型のエレクトリックギター、アコースティックギター、バイオリン等の各種弦楽器にも本発明を適用することができる。
図2,3に示すように、ボディ2には、ネック3の長手方向の基端部33を挿入するためのネック取付用凹部21が形成されている。ネック取付用凹部21は、ボディ2の厚さ方向に面するボディ2の上面2a、及び、ボディ2の厚さ方向に延びるボディ2の側面2cの両方に開口しており、断面矩形状に形成されている。
より具体的に説明すれば、ネック取付用凹部21は、ボディ2の上面2aに対してボディ2の厚さ方向に窪んで位置する平坦な凹部底面21aと、ボディ2の側面2cに対してボディ2の面方向に窪んで位置する平坦な凹部側端面21cとを有している。ここで、凹部底面21aはボディ2の厚さ方向に直交し、凹部側端面21cはボディ2の厚さ方向に沿っている。すなわち、凹部底面21aと凹部側端面21cとは互いに直交している。
ネック3は、木製のネック本体31の上面31aに指板32を接着等により接合して構成されている。なお、前述した弦6(図1参照)は指板32の上面32aに対向するように配される。
ネック3の基端部33は、ネック3の長手方向の基端をなす端面33cと、指板32の上面32aと反対側に面する平坦な当接下面(当接主面)33bとを有している。ここで、端面33cはネック3の厚さ方向に沿っており、当接下面33bはネック3の厚さ方向に直交している。すなわち、ネック3の端面33cと当接下面33bとは互いに直交している。
これにより、ネック3の基端部33をネック取付用凹部21に挿入した状態では、ネック3の端面33cが凹部側端面21cに面接触し、ネック3の当接下面33bが凹部底面21aに面接触することになる。
なお、図示例においては、ネック3の基端部33をネック取付用凹部21に挿入した状態で、指板32の上面32aがボディ2の上面2aよりもボディ2の厚さ方向に突出している。すなわち、ネック取付用凹部21には、ネック3の基端部33の一部のみが挿入されているが、例えば基端部33全体が挿入されていてもよい。ただし、ハイポジションでの演奏性等を考慮すれば、基端部33におけるネック3の上面32aはネック取付用凹部21内に配されないように、ネック取付用凹部21やネック3の基端部33の各寸法を設定することが好ましい。
また、図示例においては、指板32に、ネック本体31の長手方向の基端(端面33c)からネック3の長手方向に突出し、ネック3の基端部33をネック取付用凹部21に挿入した状態でボディ2の上面2aに対向する突出部36が形成されているが、例えば形成されていなくてもよい。さらに、指板32の突出部36は、ボディ2の上面2aとの間に隙間を介して配されているが、例えばボディ2の上面2aに接触していてもよい。
この弦楽器1では、ネック3の基端部33をネック取付用凹部21に挿入した状態で、複数の締結用ねじ(締結具)41A,41Bによってボディ2がネック3に固定されている。以下、このネック固定構造について詳細に説明する。
各締結用ねじ41A,41Bは、木材に対して直接ねじ込むことが可能な木ねじであり、いずれもボディ2の下面2b側からネック3側にねじ込まれている。図3,4に示すように、締結用ねじ41A,41Bには、その長手方向(ねじ込み方向)がボディ2やネック3の厚さ方向に対してネック3の長手方向先端側に向けて傾斜する傾斜ねじ(傾斜締結具)41A、及び、長手方向(ねじ込み方向)がネック3の厚さ方向に沿う垂直ねじ(垂直締結具)41Bの二種類がある。
傾斜ねじ41Aは、ボディ2の凹部底面21aと凹部側端面21cとの角部、及び、ネック3の当接下面33bと端面33cとの角部を通してボディ2及びネック3にねじ込まれている。なお、ネック3の端面33cに対する傾斜ねじ41Aの傾斜角度θは、少なくとも0度よりも大きくかつ90度よりも小さく設定されていればよいが、例えば、30度以上かつ60度以下に設定されていることが好ましく、45度に設定されていることがさらに好ましい。
一方、垂直ねじ41Bは、ボディ2の凹部底面21a、及び、ネック3の当接下面33bに直交する(ネック3の長手方向に対して直交する)ように、これら凹部底面21a及び当接下面33bを通してボディ2及びネック3にねじ込まれている。
そして、これら傾斜ねじ41A及び垂直ねじ41Bは、ネック3の長手方向に沿ってその基端側から先端側に向けて順番に配列されている。
なお、図3,4においては、垂直ねじ41Bがネック3の長手方向に沿って二つ配列されているが、例えば三つ以上配列されてもよいし、例えば一つの垂直ねじ41Bだけが傾斜ねじ41Aと共にネック3の長手方向に配列されていてもよい。また、図4においては、ネック3の長手方向に沿う傾斜ねじ41A及び垂直ねじ41Bの配列パターンが、ネック3の幅方向に二つ並べられているが、例えば三つ以上並べられてもよいし、一つだけ配されていてもよい。さらに、傾斜ねじ41A及び垂直ねじ41Bは、ネック3の長手方向に一致するように配列されているが、少なくとも垂直ねじ41Bが傾斜ねじ41Aと干渉しないように、傾斜ねじ41Aよりもネック3の先端側にずらして配置されていればよく、例えば、傾斜ねじ41Aと垂直ねじ41Bとが互いにネック3の幅方向にずれて位置していてもよい。
以上のように、この実施形態に係る弦楽器1のネック固定構造によれば、傾斜ねじ41Aによりネック3をボディ2に固定する際に、ボディ2に対してネック3の基端部33が凹部底面21aに向けてボディ2の厚さ方向に移動するため、ネック3の当接下面33bが凹部底面21aに当接して押し付けられる。また、この際には、ボディ2に対してネック3の基端部33が凹部側端面21cに向けてネック3の長手方向にも移動するため、ネック3の端面33cが凹部側端面21cに当接して押し付けられる。
すなわち、この構成の弦楽器1では、ボディ2とネック3との固定部分における機械的剛性が向上し、音質や音量、音の伸びの改善を図ることができる。特に、ネック3の基端部33がボディ2に対してネック3の長手方向に相当する張弦方向に押し付けられることにより、弦6の振動に応じてボディ2及びネック3が一体となって振動するため、弦6の過度な振動減衰を抑えて、スルーネック構造やセットネック構造のものと同様に、十分な音の伸びを得ることができる。また、従来のものと比較して、音質や音量の低下も抑えることができる。なお、この構成を有する弦楽器1はボルトオン構造であるため、スルーネック構造やセットネック構造のものと比較して、この構造独特の明るくアタック感のある音色を出すことができる。
また、ネック3の端面33cがボディ2の凹部側端面21cに押し付けられることで、ネック3がその基端部33を中心としてボディ2に対してネック3の幅方向に揺動することも無くなるため、正しい張弦状態を維持することができる。
また、一般的な木工加工の精度でも、ネック3の当接下面33bを凹部底面21aに対して面接触させ、ネック3の端面33cを凹部側端面21cに対して面接触させることができるため、弦楽器1を容易に製造することが可能である。
さらに、傾斜ねじ41Aはネック3の長手方向の基端においてネック3にねじ込まれているため、傾斜ねじ41Aによるボディ2とネック3との締結力低下を防止することもできる。すなわち、ネック3の基端を支点として、「てこの原理」によりネック3をボディ2の上面2a側に起こす外力が発生しても、支点に配された傾斜ねじ41Aには大きな力が作用しないため、傾斜ねじ41Aの締結力が低下することも無い。したがって、弦楽器1の耐久性向上を図ることもできる。
また、傾斜ねじ41Aの傾斜角度θを30度以上とすることで、ボディ2の凹部側端面21cに対するネック3の端面33cの押し付け力を十分に得ることができ、また、弦6の振動に応じてボディ2及びネック3を確実に一体で振動させることができる。
さらに、傾斜角度θを60度以下とすることで、傾斜ねじ41Aの長さが過剰に長くなることを防ぐことができるため、傾斜ねじ41Aの重さや容積が弦楽器1の音質や音量、音の伸び等に影響することを確実に防止することができると共に、ボディ2あるいはネック3に傾斜ねじ41Aを容易にねじ込むことができる。
そして、傾斜ねじ41Aの傾斜角度θを45度に設定した場合には、ボディ2及びネック3に対する傾斜ねじ41Aのねじ込みに基づいて、ネック3の当接下面33bを凹部底面21aに押し付ける力と、ネック3の端面33cを凹部側端面21cに押し付ける力とを均等に設定することができる。
また、傾斜ねじ41Aに加えて垂直ねじ41Bを設けることで、ボディ2とネック3との固定部分の機械的剛性をさらに向上できる。具体的に説明すれば、このネック固定構造においては、垂直ねじ41Bの締結力がボディ2の厚さ方向に強く作用している。このため、ネック3の基端を支点として、「てこの原理」によりネック3をボディ2の上面2a側に起こす外力が発生しても、垂直ねじ41Bの締結力によってネック3がボディ2の上面2a側に起こされることを確実に防止できる。
なお、前述した「てこの原理」の外力に基づいて、ネック3の基端に位置する支点とネック3の先端側に位置する力点との間に位置する垂直ねじ41Bに大きな力が作用しても、この力はボディ2の厚さ方向に作用するため、垂直ねじ41Bの締結力が低下することはない。
そして、上記実施形態のように傾斜ねじ41Aをボディ2側からネック3側にねじ込む場合には、例えば図5、図6A及び図6Bに示すように、ネック3の端面33cと当接下面33bとの角部に、傾斜ねじ41Aの長手方向に直交する傾斜面33dを形成しておき、傾斜ねじ41Aが傾斜面33dを通るように傾斜ねじ41Aをネック3側にねじ込むことがより好ましい。
なお、図5において、ボディ2の下面2bからネック取付用凹部21内に貫通する貫通孔や、ネック3の当接下面33bや角部に開口する有底孔は、木ねじである締結用ねじ41A,41Bをボディ2やネック3にねじ込むための下孔24A,24B,34A,34Bを示している。図示例において、ネック3に形成される各下孔34A,34Bの直径は、締結用ねじ41A,41Bの外径よりも小さく設定されている。一方、ボディ2に形成される各下孔24A,24Bの直径は、締結用ねじ41A,41Bの外径よりもやや大きく設定されているが、例えば締結用ねじ41A,41Bの外径と同じか小さくてもよい。そして、各下孔24A,24B,34A,34Bの向きは、各締結用ねじ41A,41Bをねじ込む方向に一致している。
ネック3に形成される傾斜面33dは、例えば図6Aに示すように、ネック3の幅方向にわたってネック3の端面33cと当接下面33bとの角部全体に形成されてもよいが、例えば図6Bに示すように、ネック3の端面33cと当接下面33bとの角部のうち、傾斜ねじ41Aが通る部分にのみ形成されてもよい。
この構成においては、ネック3の厚さ方向に沿う傾斜面33dの長さ寸法Tsを、ネック3の基端におけるネック3の厚さ寸法Tnの半分以下とすることが好ましい。言い換えれば、傾斜面33dの長さ寸法Tsは、ネック3の厚さ方向に沿うネック3の端面33cの長さ寸法Tb以下とすることが好ましい。一方、ネック3の厚さ方向に沿う傾斜面33dの最小限の長さ寸法は、下孔34Aの開口全体が含まれるように設定されていることが好ましい。
上記構成では、ネック3に傾斜面33dを形成することで、傾斜ねじ41Aを傾斜面33dに対して垂直にねじ込むことになるため、ネック3の端面33cに対する傾斜ねじ41Aの傾斜角度θにずれが生じることなく、傾斜ねじ41Aを精度良くネック3の角部からネック3内にねじ込むことができる。
また、図5に示すように、傾斜ねじ41A用の下孔34Aをドリルにより形成する場合にも、ドリルの先端を傾斜面33dに対して垂直に突き当てることができるため、ドリルの先端がネック3の角部からずれることを防ぎ、下孔34Aを所望の傾斜角度θで精度良く形成することができる。
さらに、ネック3の角部に傾斜面33dを形成する場合には、形成しない場合と比較して、ネック3の端面33cの面積が小さくなるが、前述したように傾斜面33dの長さ寸法Tsをネック3の厚さ寸法Tnの半分以下とすることで、傾斜面33dを形成しても、ボディ2の凹部側端面21cに押し付けるネック3の端面33cの面積を十分に確保できる。したがって、ボディ2とネック3との固定部分における機械的剛性の向上を阻害することを確実に防止できる。
そして、上記実施形態において、締結用ねじ41A,41Bは、ボディ2側からネック3側にねじ込まれるとしたが、例えば図7に示すように、ネック3側からボディ2側にねじ込まれてもよい。この場合には、ハイポジションでの演奏性等を考慮して、締結用ねじ41A,41Bの頭がネック3の上面32aから突出しないように締結用ねじ41A,41Bを配置することが好ましい。また、指板32をネック本体31に接合する前に、締結用ねじ41A,41Bをネック本体31にねじ込んでおくことがより好ましい。さらに、ネック本体31の上面31aに開口するねじ孔(特に、傾斜ねじ41Aをねじ込むためのねじ孔35)によってネック3内部に空洞部が画成されないように、接着剤43等をねじ孔35に充填しておくことが好ましい。
また、ネック3をボディ2に固定するための締結用ねじ41A,41Bは、木ねじに限らず、例えばボルトであってもよい。この場合には、例えば鬼目ナット等のねじ管をネック3内に予め挿入した上で、ボルトをボディ2側からネック3側にねじ込んで、ねじ管に羅着させればよい。
さらに、ボディ2及びネック3は、傾斜ねじ41A及び垂直ねじ41Bによって固定されるとしたが、少なくとも傾斜ねじ41Aにより固定されていればよく、例えば傾斜ねじ41Aや垂直ねじ41Bとは異なる方向にねじ込む他の締結用ねじによって固定されてもよい。
また、ボディ2とネック3とは、締結用ねじ41A,41Bによって固定されることに限らず、少なくともボディ2及びネック3にねじ込むことでボディ2及びネック3が互いに近づく方向に移動する締結具であればよい。
また、前述した全ての弦楽器のネック固定構造では、ボディ2の凹部底面21a及び凹部側端面21cと、ネック3の当接下面33b及び端面33cとが、例えば接着剤によってそれぞれ接合されていてもよい。
このように接着剤を用いてボディ2とネック3とを固定しても、ボディ2の凹部底面21a及び凹部側端面21cと、ネック3の当接下面33b及び端面33cとを確実に当接状態で密着させることができる。すなわち、接着剤によりネック3をボディ2に接着する際に、傾斜ねじ41Aによりボディ2とネック3とを予め固定しておくことで、接着剤が乾燥するまでの間にボディ2とネック3とが相対的に移動することを防いで、ボディ2の凹部底面21aとネック3の当接下面33bとを確実に密着させることができる。また、ボディ2の凹部側端面21cとネック3の端面33cとを確実に接着させることができる。
また、ネック3の当接下面33bは、ネック3の厚さ方向に直交することに限らず、少なくとも傾斜ねじ41Aの長手方向に対して直交しない範囲で、ネック3の厚さ方向に交差していればよい。言い換えれば、ネック3の当接下面33bは少なくともネック3の厚さ方向に面していればよい。また、ネック3の端面33cも同様に、ネック3の厚さ方向に沿うことに限らず、傾斜ねじ41Aの長手方向に対して直交しない範囲であれば、例えばネック3の厚さ方向に交差していてもよい。さらに、ネック3の当接下面33bと端面33cとは互いに直交するとしたが、少なくとも角部を画成するように互いに交差していればよい。
以上のことから、ネック3の当接下面33bは、例えばネック3の長手方向の基端から先端側に向かうにしたがってネック3の厚さ寸法が大きく、あるいは、小さくなるように、ネック3の端面33cに対して斜めに傾いていてもよい。言い換えれば、ネック3の当接下面33bは、ネック3の長手方向及び厚さ方向の両方に対して斜めに傾いていてもよい。
なお、ボディ2の凹部底面21aや凹部側端面21cは、少なくとも前述したネック3の当接下面33bや端面33cに対してそれぞれ面接触するように形成されていればよい。
また、ネック3は、ネック本体31と指板32とを接合して構成されることに限らず、例えば同一の木材によりネック本体31及び指板32を一体に形成して構成されてもよい。
さらに、ネック3は、上記実施形態のようにボディ2の上面2a側に固定されることに限らず、例えばボディ2の下面2b側に固定されてもよい。
この場合、ボディ2には、その下面(一方の主面)2b及び側面2cに開口するネック取付用凹部が形成され、このネック取付用凹部が、上記実施形態と同様の凹部側端面、及び、ボディ2の下面2bに対して厚さ方向に窪んで位置する凹部底面を有していればよい。一方、ネック3の基端部33に、ネック3の上面32aに対してネック3の厚さ方向に窪む段差部を形成し、この段差部に、ネック3の基端をなして凹部側端面に面接触する端面、及び、凹部底面に面接触する当接上面(当接主面)を形成すればよい。
そして、段差部をネック取付用凹部に挿入した状態で、上記実施形態の場合と同様に、傾斜ねじをボディ2の凹部底面と凹部側端面との角部、及び、ネック3の当接上面と端面との角部を通せばよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…弦楽器、2…ボディ、2a…上面(一方の主面)、2c…側面、3…ネック、21…ネック取付用凹部、21a…凹部底面、21c…凹部側端面、33…基端部、33b…当接下面(当接主面)、33c…端面、33d…傾斜面、41A…傾斜ねじ(締結用ねじ(締結具)、傾斜締結具)、41B…垂直ねじ(締結用ねじ(締結具)、垂直締結具)、θ…傾斜角度

Claims (9)

  1. 締結具により弦楽器のボディにネックを固定する弦楽器のネック固定構造であって、
    前記ボディには、当該ボディの厚さ方向に面する前記ボディの一方の主面、及び、前記厚さ方向に延びる前記ボディの側面に開口して、前記ネックの長手方向の基端部の少なくとも一部を挿入するネック取付用凹部が形成され、
    当該ネック取付用凹部は、前記ネックの長手方向の基端をなす前記基端部の端面が面接触する凹部側端面と、前記ネックの厚さ方向に面して前記端面と共に角部を画成する前記基端部の当接主面が面接触する凹部底面とを有し、
    前記締結具は、そのねじ込み方向が前記ボディ及び前記ネックの厚さ方向に対して前記ネックの長手方向の先端側に向けて傾斜した状態で、前記ボディの前記凹部底面と前記凹部側端面との角部、及び、前記ネックの前記当接主面と前記端面との角部を通して前記ボディ及び前記ネックにねじ込まれる傾斜締結具であることを特徴とする弦楽器のネック固定構造。
  2. 前記締結具は、締結用ねじであることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器のネック固定構造。
  3. 前記ネックの前記当接主面と前記端面とが互いに直交し、
    前記ネックの前記端面に対する前記傾斜締結具の傾斜角度が、30度以上かつ60度以下であることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器のネック固定構造。
  4. 前記締結具を複数備え、
    前記締結具の少なくとも1つが、前記傾斜締結具をなし、
    残りの前記締結具の少なくとも1つは、そのねじ込み方向が前記ボディの厚さ方向に沿うように前記凹部底面及び前記当接主面を通して前記ボディ及び前記ネックにねじ込まれる垂直締結具であることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器のネック固定構造。
  5. 前記締結具が、前記ボディ側から前記ネック側にねじ込まれていることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器のネック固定構造。
  6. 前記ネックの前記角部に、前記傾斜締結具のねじ込み方向に直交する傾斜面が形成され、
    前記傾斜締結具が前記傾斜面を通ることを特徴とする請求項5に記載の弦楽器のネック固定構造。
  7. 前記ネックの厚さ方向に沿う前記傾斜面の長さ寸法は、前記ネックの基端における前記ネックの厚さ寸法の半分以下であることを特徴とする請求項6に記載の弦楽器のネック固定構造。
  8. 前記締結具が、前記ネック側から前記ボディ側にねじ込まれていることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器のネック固定構造。
  9. 前記ボディの前記凹部底面及び前記凹部側端面と、前記ネックの前記当接主面及び前記端面とが、接着剤によってそれぞれ接合されていることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器のネック固定構造。
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