JP6882305B2 - 弦楽器 - Google Patents

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Description

本開示は一般に弦楽器に関する。特に、本開示は、機械的締結具によって互いに固定されたネックと本体を有する弦楽器に関する。
本開示は一般に弦楽器に関する。特に、本開示は、機械的締結によって互いに固定されたネックと本体を有する弦楽器に関する。
弦楽器は何千年もの間使用されてきた。特に、弦と本体(例えばギター、ベース、バイオリン、チェロ、フィドル、バンジョー、マンドリンなどの本体)を支持するネックを有する弦楽器は、世界中の人々に使用されてきた。これらの楽器は、クラシック、ロック、ジャズ、カントリーなどを含む多くの異なるジャンルの音楽の創造及び作曲において非常に多機能かつ重要なものとして認められている。
弦楽器は何年にもわたって改良されてきた。これらの変化により、楽器は新しい音、ジャンル、音楽スタイルを創造してきた。例えば、電子的構成要素を組み込んだことは、20世紀の弦楽器において最も大きな革新の1つであった。電子弦楽器の音は電子的に増幅することができ、演奏者がより大きな音量で、より多くの聴衆に向けて演奏することを可能にする。電子弦楽器は、実質上すべての種類の音を複製することもでき、それにより電子弦楽器はそれらの従来の同等物よりも一層多機能となる。
エレキギター及びエレキベースを含む弦楽器の型には、ボルトまたは他の機械的締結具により分離可能に連結された本体及びネックと共に開発されてきたものがある。さらに、「ボルトオンネック」仕様として知られるいくつかの仕様は、本体をネックに接続するボルトと本体そのものとの間に設置されるネックプレートを含む。ネックプレートは楽器の本体とネックの間に構造的に強固な嵌合を提供し、ボルトを介して本体とネックを互いに連結する際、ボルトヘッドから本体に加えられる分散力及び散逸力による損傷から本体を保護するのに役立つ。その上、楽器の音はネックプレートの材料、寸法、厚さ、及び形状に依存して変わり得る。
弦楽器の形状及び寸法が革新しても、一部の者にとって、弦楽器上で特定の音符を演奏することは依然として困難または不可能なままである。特に、一部の者にとって、弦楽器の高音域を演奏することは困難または不可能なままである。これは、楽器の本体、ネック、及び/またはネックプレートが、高音域を演奏するのに欠かせない、ネック前面の弦上にある地点に手や手首が届くことを妨げ得るからである。
押弦手が高音域に届くよう、アクセスしやすくするために本体及び/またはネックの部分を切欠くいくつかの試みがあった。しかしながら、これらの変更は切欠きがどの程度深くまたは幅広くできるかをネックプレートが制限するため、ボルトオンネック楽器においては困難または不可能である。ネックプレートの寸法を小さくすることで、この問題を回避するいくつかの試みもあったが、これは楽器の構造的、音響的、及び美的性質を制限し得る。ネックプレートを使用せずにネック及び本体を互いにボルト止めすることで、この問題を回避する他の試みもあったが、これはネックプレートによって提供される利益を完全に排除する。
したがって、楽器の構造的及び/または音響的特性を損なうことなく、高音域にアクセスしやすいボルトオンネック弦楽器への需要が残っている。
この発明の概要は、下記の詳細な説明にさらに記載される概念選択を、簡素化した形態にて紹介するために提供される。この概要は特許請求される主題の重要な特徴または主要な特徴を特定するものでも、特許請求される主題の範囲を決定するのに役立つよう使用されることを意図するものでもない。
本開示の1つの態様は、背面、頂頭部分、及び高音側を含む本体を含む弦楽器である。本体の高音側において、本体の頂頭部分に隣接した本体内に切込みを画定することができ、この切込みは切込み縁部を画定する。切欠きが本体の背面に画定され、この切欠きは本体の頂頭部分から、切込み縁部の少なくとも一部に沿って延在し、この切欠きは切欠き面を画定する。ネックが本体から延在することができ、このネックの一部は本体の頂頭部分の前面側に配置されている。ネックプレートを本体の頂頭部分の背面側に配置することができ、このネックプレートの少なくとも一部は切欠き面に位置し、このネックプレートは本体の頂頭部分に近接する場所において、切欠きの断面に対応するプレート断面を含む。
本開示の別の態様は、背面、頂頭部分、及び高音側ホーンを含む本体を含む楽器である。凹状切込みを本体の頂頭部分と高音側ホーンとの間に画定することができ、この凹状切込みが、本体の頂頭部分から、高音側ホーンへと延在する切込み縁部を画定する。切欠きが本体の背面に画定され、この切欠きは本体の頂頭部分から、切込み縁部の少なくとも一部に沿って延在し、この切欠きは切欠き面を画定する。ネックが本体から延在することができ、このネックの一部は本体の頂頭部分の前面側に配置されている。ネックプレートを本体の頂頭部分の背面側に配置することができ、このネックプレートの少なくとも一部は切欠き面に位置し、切欠き内に位置するネックプレートの一部は切欠きに形状を合わせて成形形成される。
本開示の別の態様は、背面、頂頭部分、及び高音側ホーンを含む本体を含む楽器である。凹状切込みを本体の頂頭部分と高音側ホーンとの間に画定することができ、この凹状切込みが、本体の頂頭部分から、高音側ホーンへと延在する切込み縁部を画定する。切欠きを本体の背面に画定することができ、この切欠きは本体の頂頭部分から、切込み縁部の少なくとも一部に沿って延在し、この切欠きは切欠き面を画定する。ネックが本体から延在することができ、このネックの一部は本体の頂頭部分の前面側に配置されている。ネックプレートを本体の頂頭部分の背面側に配置することができ、ネックプレートの少なくとも一部が切欠き面に位置する。複数のボルトのうちの少なくとも1つがネックプレート及び本体を通ってネックの中まで延在することができ、ネックプレート、本体、及びネックを互いに分離可能に連結する。
本開示の1つの目的は、弦楽器のネックの高音域にある、より高いフレットへのアクセスの提供を助けることである。
本開示の別の目的は、ネックプレートの構造的、音響的、及び美的利益を弦楽器に提供するのを助けることである。
以下の図面及び好ましい実施形態の説明を確認すれば、本開示の多数の他の目的、利点及び特徴が、当業者には容易に明確になるであろう。
本開示の主題の実施形態に基づく弦楽器の斜視正面図である。 図1の弦楽器の斜視背面図である。 ネックを除去した図1の弦楽器の上面図である。 図3の弦楽器の背面図である。 図1の弦楽器のネックプレートの詳細斜視図である。 図5のネックプレートの断面図である。 大きさが異なる第1の曲率及び第2の曲率を有する、本開示のネックプレートの別の実施形態の断面図である。 対応する弦楽器の本体に位置する図7のネックプレートを含む、弦楽器の詳細上面図である。 図1の弦楽器の分解図である。 長さが異なるボルトを有する、本発明の弦楽器の別の実施形態の分解図である。 弦楽器の本体の頂頭部分の頂部高音側角部、及び対応するネックプレートの頂部高音側角部がカーブまたは丸みをおびた弦楽器の、別の実施形態の詳細図である。 弦楽器の本体の頂頭部分の頂部低音側角部、及び対応するネックプレートの頂部低音側角部がカーブまたは丸みをおびた弦楽器の、別の実施形態の詳細図である。
本発明の各種実施形態の製造及び使用について下記にて詳細に論じるが、本発明は、多種多様な特定の文脈において実施された多くの適用可能な発明思想を提供することが理解されよう。本明細書にて論じられる特定の実施形態は、単に発明の特定の製造方法及び使用方法を例示するものであり、本発明の範囲を定めるものではない。本明細書に記載される特定の装置及び方法には多数の等価物があることを、当業者は認識するであろう。このような等価物は本発明の範囲内と見なされ、特許請求の範囲の対象として含まれる。
図面において、明快性のため、各図面中にすべての参照番号は含まない。加えて、「上部」、「下部」、「側」、「頂部」、「底部」などの位置を表す用語は、図面中に配向が示される場合、さもなければ記載される場合、装置を基準とする。当業者は、装置はその使用の際に異なる向きが想定され得ることを理解するであろう。
本開示の主題は、ボルトオンネック仕様の弦楽器を含む。本発明で使用する場合、用語「弦楽器」とは、一般に、本体及び本体から延在するネックを備え、ネックが弦を支持する楽器を意味する。弦楽器には、ギター、ベース、バイオリン、チェロ、フィドル、バンジョー、マンドリンなどを無制限に含むことができる。用語「弦楽器」は、音を生成するために弦を利用する楽器に限定されない。例えば、弦楽器の現代版は、センサー、ピックアップ、アンプ、または他の電子的構成要素を、弦をかき鳴らしたり爪弾いたりした場合に電子信号を生成することができ、その信号を電子的に音に変換する楽器のネックまたは本体の長さに沿って含むことができる。用語「弦楽器」は、従来のアコースティックな弦楽器、及び音を生成するための他の手段を含み得る電子版の両方を含んでいる。
本発明で使用する場合、弦楽器または楽器本体の「高音側」とは、通常のギター演奏中に押弦手が位置する側である。右利き用の弦楽器において、弦楽器の高音側とは、正面から見て弦楽器の右側とすることができる。左利き用の弦楽器において、高音側とは、正面から見て楽器の左側とすることができる。さらに他の実施形態では、「高音側」とは、例えば一般的な6弦ギターにおいて、より高いピッチのG、B、及びE、線などの、楽器のより高いピッチの弦に対応する弦楽器の側を表すことができる。「低音側」の参照は高音側と反対のギターの側を表す。
さらに、本発明で使用する場合、用語「ボルトオンネック」とは、一般に、ネックと本体がボルトで互いに連結されている弦楽器の仕様を意味する。本発明で使用する場合、用語「ボルト」とは、一般に、ボルトオンネック楽器と関連して使用され得る、ボルト、ネジ、釘、リベットまたは他の同等の機械的締結具を含むすべての連結機構を意味する。
ボルトオンネック仕様の楽器は、ネックと本体を互いに接合するためのネックプレートをさらに含むことができる。ネックプレートは、ボルトが本体背面に挿入される領域に広がることができる。ネックプレートは、真鍮、銅、クロム、アルミニウムなどを含むがこれらに限定されない好適な金属、ならびにポリマー類、複合材料、及びプラスチック類などであるがこれらに限定されない他の好適な材料から製作することができる。ネックプレートはボルトによって本体の幅広い表面領域にわたって加えられる力を分散することができ、ボルトから本体への損傷を軽減する。ネックプレートは音響特性の利益を提供することもできる。ネックプレートはさらに、特定の演奏者に、その美的特性を所望される。
本開示の弦楽器1の特定の実施形態をここに記載する。特に指示しない限り、本明細書において実施形態の前面または背面は、図1に示す斜視図を参照することとする。したがって図1の斜視図より、前面14は見る人に向かう側に対応し、これに対して背面16は見る人から離れる側に対応する。そのようなものであるから、図1に示す右利き用の楽器1において、本体の高音側19aは図1のページの頂部に近接する側であり、本体の低音側19bは図1のページの底部に近接する側である。
図1を見ると、実施される弦楽器1の等角正面図が示される。弦楽器1は本体5と、そこから延在するネック3を含むことができる。ネック3の遠位端は、ヘッドストック17を含むことができる。複数のチューニングペグまたはチューニング装置18をヘッドストック17に設けることができ、各チューニングペグまたは装置18は、楽器1に設けられた対応する弦4と関連付けることができる。弦楽器は様々な数の弦を有することができ、したがって様々な数の対応するチューニングペグ18を有することができる。例えば、ギターなどの多くの弦楽器は6本の弦を有する。他の弦楽器は、4、5、7、8本などの弦4及び対応するチューニングペグ18を有することができる。
ブリッジ13は、本体5の前面に位置することができ、楽器1の本体5に対応する弦4の各端部を連結するためのアンカーポイント及びサドルを含むことができる。弦4を楽器1の本体5に取り付けるために、弦4を本体5のブリッジ13に連結させることができる。ブリッジ13は各弦4の端部を取り付けるためのポイント、ならびに、各弦4がヘッドストック17に向かって延在する際にその上を通過する起立部分またはサドルを設けている。ブリッジ13に取り付けられていない方の弦4の端部は、ヘッドストック17に設けられたチューニングペグまたは装置18の1つにそれぞれ巻回することができる。このようにして、弦4はブリッジ13の起立部分とネック3の遠位端の間に張力をかけて吊られ、かき鳴らしたり爪弾いたりして音を生成すると自由に振動し得る。さらに、各チューニングペグまたは装置18を回転させて弦の張力を増加または減少させることができ、各弦4から生成された音のそれぞれのピッチを調律または調整することができる。
いくつかの実施形態において本体5は、本体5の前面において弦4の下方に配置される位置にピックアップ6を含むことができる。ピックアップ6は、弦4からの振動を感知し得、その振動を増幅、録音などして電子的に音を生成する電子信号に変換する変換器であり得る。
いくつかの実施形態において、ジャック15も本体5の前面に設けられてもよい。ジャック15は、楽器1をアンプや他の電子デバイスに接続する出力ジャックであってもよい。ジャック15は電源ジャックとしても機能することができる。他の実施形態では、ジャックは楽器1の背面32、前面30、または楽器1の本体5の側周縁部または側周面34を含む、楽器のどの面に設けられてもよい。
他の実施形態では、本体の前面に異なる構成要素を含んでもよいことが理解されるであろう。例えば、2つ以上のピックアップを設けた実施形態もある。さらに他の実施形態では、1つ以上のコントロールノブまたはスイッチを本体の前面に設けてよく、このコントロールノブまたはスイッチを操作して、楽器から創造される音量及び他の音の特性を調整することができる。
ネック3に向かって配置される本体5の端部(頂端部)は、頂頭部分7を含む。頂頭部分7は上部低音側バウト36及び上部高音側バウト38に横並びであってもよい。バウトは弦楽器の本体5における外側への膨らみであると記載することができる。いくつかの実施形態では、上部低音側バウト36は低音側ホーン8を含むことができ、上部高音側バウト38は高音側ホーン9を含むことができる。頂頭部分7とは、一般に、本体5の頂端部の中央突出部分を意味する。ネック3の一部は、頂頭部分7に対応する場所において、本体5の前面側30と連結することができる。
ここで図1〜2を参照すると、切込み11は一般に、本体の高音側19aにて、頂頭部分7に隣接して本体内に画定することができる。いくつかの実施形態では、切込み11は、本体5の頂頭部分7に隣接または近接する、本体5の上部高音側バウト38内に画定することができる。高音側ホーン9を含むいくつかの実施形態では、切込み11は本体5の頂頭部分7と高音側ホーン9との間に画定することができ、切込み11は高音側ホーン9を画定するのに役立てることができる。このような実施形態において、切込み11は、本体5の頂頭部分7と高音側ホーンとの間をくぼませることができる。
切込み11は切込み縁部40を画定することができる。いくつかの実施形態では、切込み11は一般に、凹形またはC字型の切込み縁部40を画定する、本体5のカーブしたくぼみ部分である。他の実施形態では、切込み11は、長方形、三角形、台形、または他の好適な形状が挙げられるがこれらに限定されない種々の形状であることができ、対応する切込み縁部を画定する。さらに他の実施形態では、切込み11は上部高音側バウト38の角部内に画定することができ、切込み11は略L字型の切込み縁部を形成する。
いくつかの実施形態では、弦楽器1は本体5の高音側19aに、切込み11のみを含むことができ、その場合弦楽器1は切込みが1つある実施形態となる。他の実施形態では、本体5の低音側19bに、本体の頂頭部分7に隣接して第2の切込みを画定することができ、その場合弦楽器1は切込みが2つある実施形態となる。
切込み11は、本体5の頂頭部分7に近接するネック3の端部(ネックの近位端)の方へ配置されている弦4の地点に対応する、楽器1の高音域へのアクセスを相当に容易にすることができる。例えば、楽器の高音域を押弦するためには、演奏者は振動する弦の長さが短くなるように弦4を押さえる。したがって、高音域に届くためには、演奏者はネック3の近位端の方へ配置される場所で弦4を押弦しなければならない。これは、本体5の頂頭部分7に近いか、本体5に隣接しているか、または本体5の前面30を越えて配置されているネック3の一部分に、演奏者が手を伸ばすことを必要とし得る。
高音域を押弦するとき、演奏者は弦4に届くよう彼らの手をネック3の周囲に伸ばす。しかし、演奏者が高音域へと動かす際、本体5が手及び手首が高音域に届くことを妨げる場合がある。切込み11は、演奏者が楽器1のネック3に沿ってネック3の近位端の方へ、彼らの手及び手首を動かさなくてはならない空間または余地を増大させることで、高音域にアクセスしやすくする。しかし、従来の切込みを持つ弦楽器においてさえも、高音域に近接する本体5の寸法及び厚さが、ユーザーが高音域のフレットに手を伸ばす、もしくは把持して、高音域を適切に押弦することを困難または煩わしいものにする場合がある。
ここで図2〜6を参照すると、切欠き12を本体5の背面32に画定することができ、切欠き12は本体5の頂頭部分7から切込み縁部40の少なくとも一部に沿って延在している。切欠き12は、本体5の背面32に対し、切込み縁部40の少なくとも一部に沿ってくぼんでいる本体5の一部によって画定される。切欠き12は切欠き面48を画定することができる。切欠き12は切込み縁部40に沿って延在するため、切欠き12は一般に、切込み11の特性または形状に一致する特性または形状を有する。例えば、半円形状の切込み11を有するいくつかの実施形態では、切欠き12は、切込み縁部40に沿って本体5の中に凹曲した切り口を画定する。いくつかの実施形態では、切欠き12は、一般に半円の形状または断面を有することもできる。他の実施形態では、切欠き12は、長方形、三角形、台形、または他の任意な好適な形状を含むがこれらに限定されない種々の形状の切込みと一致する形状または断面を有することができる。
いくつかの実施形態では、切欠き12は、切込み縁部40に沿って延在することができ、高音側ホーン9を有するいくつかの実施形態では、頂頭部分7と高音側ホーン9との間で切込み縁部40に沿って延在することができる。他の実施形態では、切欠き12は、切込み縁部40の一部のみに沿って、または、頂頭部分7と高音側ホーン9との間にある切込み縁部40のある地点に向かって、頂頭部分7から延在することができる。例えば、一般に半円形の切込み11を有するいくつかの実施形態では、切欠き12は高音側ホーン9の先端まで全面的に延在するのとは対照的に、半円形の切込み11の頂点までのみ延在することができる。
いくつかの実施形態では、切欠き12は、切込み縁部40全域に沿って実質的に連続した断面を有することができる。他の実施形態では、切欠きが切込み縁部40に沿って延在する場合、切欠き12の断面は変えることができる。いくつかの実施形態では、切欠き12が切込み縁部40に沿って本体5の頂頭部分7から延在するにつれて、切欠き12は収束または寸法を徐々に減少することができる。しかし、本体5の頂頭部分7に近接して延在する切欠き12の一部分において、切欠き12の断面は一定のままとすることができる。
いくつかの実施形態では、切欠き12は本体5の厚さ42全体にかけて延在しない。したがってユーザーの押弦手及び手首、特にユーザーの押弦手の付け根が切欠き12に収容されるため、切欠き12は切込み11が提供する以上に音域にアクセスしやすくすることができ、ユーザーが楽器1の高音域に近接する楽器1のネック3及び本体5をより容易に把持し、高音域を適切に押弦することができる。切欠き12が本体5の厚さ42の一部にかけてのみ画定されることで、切欠き12とネック3の間に位置する本体5の一部を、楽器1の本体5とネック3を分離可能に連結または固定するために使用することもできる。このような構成により、ネック3の幅と実質的に等しい幅を有する頂頭部分7にて、ネック3を本体5の頂頭部分7に固定することにより、本体5とネック3の間の連結に構造の完全性を提供することができる。
楽器1はネックプレート20をさらに含む。ネックプレート20は、ネック3の近位端または近接部分が本体5の前面側30及び頂頭部分7に接触する位置と反対の、本体5の背面32、及び特に頂頭部分7の背面側に位置する。ネックプレート20の少なくとも一部は、切欠き12の切欠き面48上に配置または位置する。いくつかの実施形態における、ネックプレート20の幅、頂頭部分7の幅、及びネック3の幅は、実質的に等しくすることができる。他の実施形態では、ネックプレート20の幅は、本体5の頂頭部分7の幅、及びネック3の幅よりもわずかに小さくすることができる。
ここで図3及び図4を参照すると、本体5に取り付けられるネック3を除いた楽器1が示されている。図3はネックプレート20が、本体5の頂頭部分7に近接する位置において、切欠き12の断面に対応する外形またはプレート断面を含むことを示している。そのようなものであるから、ネックプレート20が頂頭部分7の背面側に近接する本体5の背面32に位置する場合、ネックプレート20は一般に切欠き12の切欠き面48に形状を合わせて成形される。このようにして、楽器1上のネックプレート20は、本体の頂頭部分7にかけて延在する切欠き12の一部を含む、本体5の背面32の一部を覆うことができる。
図9に、ネック3、本体5及びネックプレート20が複数のボルト25によって分離可能に互いに取り付けまたは連結された楽器1の分解図を示す。ネックプレート20は、楽器1の本体5の背面32において、本体5の頂頭部分7に取り付けられるように構成されている。ネックプレート20がこの位置にあるとき、ネックプレート20の一部は切欠き12内に位置し、切欠き面48に接触することができる。ネック3は、楽器1の本体5の前面側30から、本体5の頂頭部分7に取り付けられるように構成されている。ネック3は、ネック3の近位端または近接部分が、ネックプレート20の反対側となる本体5の頂頭部分7に位置し、かつ接触するように位置している。
ネックプレート20はネックプレート20を通って延在する複数の貫通孔23を含むことができる。ボルト25はネックプレート20の貫通孔23の中へ、本体5を通り、ネック3の近位端の中へと挿入することができる。複数のボルト25は少なくとも第1のボルト25a及び第2のボルト25bを含むことができる。第1のボルト25aは、切欠き12に近接した場所において、本体5の背面32を通って延在することができ、第2のボルト25bは、切欠き12の切欠き面48を通って延在することができる。そのようなものであるから、ネックプレート20は本体5の背面32及び切欠き12の切欠き面48に対向して、ボルト25を介して固定できる。いくつかの実施形態において、2つ以上のボルト25aはネックプレート20及び本体5の背面32を通って延在することができ、及び/または、2つ以上のボルト25bはネックプレート20及び切欠き12の切欠き面48を通って延在することができる。そのようなものであるから、ネックプレート20は、本体5の頂頭部分7の背面側に近接する、本体5の背面32に対向して配置される背面部分70、及び切欠き12の切欠き面48に対向して配置される切欠き部分72を含む。
図5に示すように、いくつかの実施形態においては、ボルト25のヘッドがネックプレート20の頂部側21と一般に同じ高さとなり得るように、ボルト25がネック3、本体5、及びネックプレート20を共に固定する場合、ボルト25がネックプレート20の皿穴に埋まるよう、ネックプレート20の貫通孔23は先細りになった縁部を有することができる。このような構成により、ユーザーの手が切欠き12内に収容される場合に、ユーザーの押弦手を、ボルト25の干渉を受けることなく、ネックプレート20の上を滑らかに摺動させることが可能となる。
図9に示すように、いくつかの実施形態において、ボルト25はすべて同じ長さである。図10に示すように、他の実施形態において、第1のボルト25aは第2のボルト25bより長くすることができる。ボルト25を本体5に挿入する場所の本体5の厚さによって、ボルト25は長さが異なってもよい。第2のボルト25bは頂頭部分7の厚さが減少している切欠き12の切欠き面48を通って延在するため、第2のボルト25bは、第2のボルト25bがネック3を貫通して延在しないよう短くすることができ、かつ、本体5の厚さに沿って、第1のボルト25aと一般に同じ位置まで延在することができる。図9に示す実施形態は、4つのボルト25と、それに対応するネックプレート20内の貫通孔23を含むが、ネックプレート20に設けられる貫通孔23と、それに対応するボルト25の場所及び数は、実施形態によって変わってもよい。
当業者は本開示の弦楽器1が多数の利点を提供し、長期間望まれてきたがまだ満たされていない要求を解決すことができることを理解するであろう。楽器1は切欠き12ならびにネック3を楽器1の本体5に固定するのに役立つネックプレート20を含むため、従来のネックプレートの構造的、音響的、及び外観的品質も維持しつつ、楽器1をネック3の高音域にアクセスしやすいものとすることができる。さらに楽器1は、そうでなければネックプレートによって覆われる、本体5の頂頭部分7の領域の中に延在する切欠きを含むことができる。切欠き12の表面に接触し、形状を合わせて形成されるネックプレート20を組み込むことにより、本明細書にて開示する楽器は、ネックプレート20と切欠き12を組み合わせた利益を提供することができる。従来の弦楽器において切欠きを使用する場合、プレートを楽器の中に組み込むことも、楽器の音ならびにネックと楽器の本体との間の連結の構造的完全性に影響を与えることができるよう、ネックプレートの寸法を実質的に削減することもない。いくつかの実施形態において図2〜6に示されるネックプレート20は、楽器1の本体5内に画定された切欠き12に形状を合わせて成形されつつ、本体5の頂頭部分7の実質的に全体の幅に広がることができる。
ネックプレート20の形状は、本体5の切欠き12の断面によって変えることができる。いくつかの実施形態において、切欠き12は実質的にカーブしたS字形状の断面を有し、かつ第1のカーブ44及び第2のカーブ46を含むことができ、第1及び第2のカーブ44、46は、反対方向にカーブして一般にS字形状の断面を形成する。図3において、第2のカーブ46は、第1のカーブ44よりも切込み縁部40により近接して位置する。そのようなものであるから、ネックプレート20は切欠き12の断面に形状を合わせ得る、一般にS字形状の対応する断面を有することができる。切欠き12のS字形状断面、及びそれに対応するネックプレート20は、ユーザーがネック3の高音域を押弦する際、ユーザーの押弦手の手首が切欠き12内に快適に収容されるようにすることができる。
図5及び6はそれぞれ、図3〜4のネックプレート20の等角図及び断面図を示している。ネックプレート20は、頂部側21及び底部側22を含む。ネックプレート20を楽器1に取り付ける場合、頂部側21は露出するが、これに対して底部側22は、ネックプレート20を楽器1に取り付ける場合、本体5に面する。ネックプレート20は、第1の曲率27を有する第1の湾曲部26、及び第2の曲率29を有する第2の湾曲部28を含む断面形状を含む。第1及び第2の湾曲部26、28の間に、ネックプレート20の湾曲方向が変化する変曲点49が形成されるよう、ネックプレート20の第1及び第2の曲率27、29の凹面は反対方向に配向している。
ここで図3、5、及び6を参照すると、切欠き12の第1のカーブ44に対応するネックプレート20の第1の曲率27、及び切欠き12の第2のカーブ46に対応するネックプレート20の第2の曲率29をもって、ネックプレート20の断面形は、切欠き12の断面形に対応することができる。楽器1に本体5の頂頭部分7の背面側に位置するネックプレート20を取り付けた場合、ネックプレート20の底部側表面22は、本体5の背面32、及び本体5の頂頭部分7に近接して配置される切欠き12の切欠き面48の一部と接触する。いくつかの実施形態では、ネックプレート20の底部側表面22の全体が、本体5に接触することができる。プレート20は、頂頭部分7に近接する本体5の背面32に対向して配置される背面部分70、及び切欠き12の切欠き面48に対向して配置される切欠き部分72を含む。ネックプレート20、本体5、及びネック3が互いに連結する場合、ネックプレート20はボルト25によって本体5の幅広い表面領域にわたって加えられる連結力を分散することができ、ボルト25から本体5への損傷を軽減し、ネック3と本体5の間の接続の構造強度を増加させる。
第1の曲率27及び第2の曲率29は、対応する切欠き12の外形によって変えることができる。いくつかの実施形態では、切欠き12の外形は、第1及び第2の湾曲部44及び46、したがって、ネックプレート20の第1及び第2の曲率27及び29に対応する角度50及び52はそれぞれ、0〜90度の範囲になるように成形することができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の曲率27及び29の角度50及び52はそれぞれ独立して、約5度、10度、15度、20度、25度、30度、35度、40度、45度、50度、55度、60度、65度、70度、75度、80度、85度、または90度であることができる。
いくつかの実施形態では、切欠き12の外形は、第1及び第2の湾曲部44及び46、したがって第1及び第2の曲率、27及び29の半径54及び58がそれぞれ独立して、約0.1インチ、0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ、0.5インチ、0.6インチ、0.7インチ、0.8インチ、0.9インチ、1.0インチ、1.1インチ、1.2インチ、1.3インチ、1.4インチ、1.5インチ、1.6インチ、1.7インチ、1.8インチ、1.9インチ、2.0インチ以上となるように成形することができる。
いくつかの実施形態では、ネックプレート20の断面のS字形状が、変曲点49に対して実質的に対称となるように、第1の曲率27の半径54及び第2の曲率29の半径58を実質的に等しくすることができる。いくつかの実施形態では、ネックプレート20の断面が変曲点49に対して対称ではないように、第1の曲率27の半径54及び第2の曲率29の半径58を異ならせることができる。他の実施形態では、第1の曲率27の半径54を第2の曲率29の半径58より大きくすることができる。
他の実施形態では、図7〜8に示すように、切込み12の断面の外形は、第1の曲率27の半径54が第2の曲率29の半径58より小さくなるようにすることができる。このような構成は、楽器11の本体5の幅の中へ、特に本体5の頂頭部分7の幅の中へと深く切欠きを作り、ユーザーが楽器1の高音域へとアクセスしやすくすることができる。
いくつかの実施形態では、本体5の背面32は実質的に平坦であることができ、もしくは、頂頭部分7に近接した背面32が切欠き12に近接して位置する実質的平坦本体面60を含むことができ、かつ、切欠き12が切込み縁部40に近接して位置する実質的平坦切欠き面62を含むことができる。いくつかの実施形態では、ネックプレート20の相対する端部にある部分が実質的に平行となるよう、ネックプレート20の第1の曲率27及び第2の曲率29は、実質的に同じ角度50及び52とすることができる。いくつかの実施形態では、ネックプレート20の相対する端部において、ネックプレート20は第1の平坦プレート部分64及び第2の平坦プレート部分66を含むことができる。ネックプレート20が本体5に位置する場合、第1の平坦プレート部分64は、本体5の頂頭部分7の背面32において、平坦本体面60に対向して配置され、第2の平坦プレート部分66は、切欠き12の平坦切欠き面62に対向して配置される。このようにして、ネックプレート20、ネック3、及び本体5を共に取り付けるために使用されるボルト25は、本体5及び切欠き12の表面に対して実質的に垂直に配向することができ、かつ、ボルト25は、本体5の頂頭部分7に対向して位置するネック3の表面に対して一般に90度の角度で、ネック3の中まで延在することができる。
本体5、切欠き12の表面、及び本体5に対向して位置するネックの表面に対して垂直なボルト25を有する実施形態は、本体5及びネック3が、ボルト25を介して互いに固定または連結される場合、楽器1の本体5及びネック3にかかる応力及び/またはひずみを最小化しやすくすることができる。他の実施形態では、本体5の背面32及び切込み面48に対してボルトを垂直に取り付けることを可能にするため、第1の曲率27及び第2の曲率29の角度は必要に応じて互いに異なってもよい。またさらなる実施形態においては、ネックプレート20内の貫通孔23を必要に応じて、ボルト25が本体5に対向して位置するネック3の表面に対して垂直な角度でネックプレート20及び本体5を通って延在する角度で、ネックプレート20の頂部側21に対して配向することができる。
切欠き12の深さが増大するにつれ、本体5の背面32から除去される体積は増大する。場合によっては、楽器1の切欠き12の深さは、第1の曲率27の半径54より大きな半径58を有する第2の曲率29を含む切欠き12及びそれに対応するネックプレート20を創造することで増大させることができる。第2の曲率29は、本体5の頂頭部分7の幅の中に、より深い切欠きを設けることができる。さらに、第2の曲率29の半径58を増大させることなく、切欠き12の平坦切欠き面62の幅を増大させ、本体5の頂頭部分7の幅の中により深い切欠きを設けることができる。ネックプレート20と平坦切欠き面62の間の平坦な接触領域を増大させることで、ネックプレート20、本体5、及びネック3を共に取り付けた場合の応力及びひずみをさらに最小化させることができる。
第1の曲率の半径よりも大きな半径を有する第2の曲率を含むネックプレートと共に使用するよう構成された切欠きを含む、本明細書に記載される切欠きの断面外形が、多数の利益を提供することを当業者は理解するであろう。他のもののうち、このような切欠きは、これほど深くない他の切欠きに比べて高音域へとアクセスしやすくすることができる。したがって、本明細書に記載された切欠きは、ネックプレートを含まない弦楽器、例えば、楽器のネックと本体が、ネックプレートを使用せずにボルト、ネジ、または他の締結具によって共に固定される、またはネックと本体が接着されるか、1つの一体構造として形成されるこれらの楽器にとって有利でもあり得る。
楽器の実施形態を例証の目的のために記載してきたが、本開示の楽器に包含される他の実施形態は、本実施形態によって制限されるべきではない。ネックプレートと切欠きの他の形状、寸法、及び外形を、ネック3の高音域にアクセスしやすくするため、かつネックプレート20の利益を提供するために利用することができることを、当業者は理解するであろう。このような構成は、演奏者の美的または音響的選好、楽器の種類、本体の形状及び寸法、ユーザーの手の寸法などによって変わり得る。
例えば、いくつかの実施形態では、切欠き12及びそれに対応するネックプレート20は1つの湾曲部または曲率を含むことができ、かつ、他の実施形態では、切欠き12及びネックプレート20は3つ以上の異なる湾曲部または曲率を含むことができる。さらに他の実施形態では、切欠き12は実質的に長方形の形状を有することができ、それに対応するネックプレート20は、ネックプレート20の湾曲部が正方形の90度湾曲である、実質的に正方形のS字形状を有することができる。他の実施形態では、切欠き12の断面は台形であることができ、それに対応するネックプレート20は、鋭角または鈍角を有する2つの鋭利な湾曲部、及び2つの湾曲部間、かつ平行に対向するネックプレート20の平坦な端部分の間に延在する、傾斜した平坦部分を含む。切欠き12及びネックプレート20は、切欠き12及びネックプレート20の組み合わされた利益を提供するため、切欠き12の断面に対応、または形状を合わせて形成される形状または断面をさらに有するネックプレート20と共に、カーブした、及び/または鋭利な湾曲部の様々な組み合わせ及び数を含むよう設計され得ることを、当業者は理解するであろう。
図2〜10に示す実施形態は、実質的に長方形の平面特性を有するネックプレート20を含むが、ネックプレート20の形状及び寸法は、他の実施形態において改良することができる。場合によっては、切欠きの異なる形状及び外形を許すよう、ネックプレート20の形状を改良することができる。いくつかの実施形態では、ネックプレート20は実質的に三角形または台形の平面特性を含み、ネックプレートの頂部、高音側角部に対応するネックプレートの一部が除去される。他の実施形態では、ネックプレート20の頂部、低音側角部に対応するネックプレートの一部が除去される。いくつかの実施形態では、このような三角形のネックプレートが、本体の頂頭部分7に、一層深い切欠きを作ることを許す。他の実施形態では、三角形のネックプレートが、本体5の頂頭部分7の頂部、高音側角部の中にまで切込みが延在することを許す。
さらなる例示のネックプレート構成を、図11及び12に示す。図11において、本体5の頂頭部分7における頂部高音側角部と、ネックプレート20の頂部高音側角部は、対応する丸みをおびた、またはカーブした平面特性を有することができる。図12において、本体5の頂頭部分7における頂部低音側角部と、ネックプレート20の頂部低音側角部は、対応する丸みをおびた、またはカーブした平面特性を有することができる。本体5の頂頭部分7及びネックプレート20の丸みをおびた角部は、楽器1に別の美的及び/または音響的特性を提供することができる。
本明細書に記載された特徴は、当業者によって採用される種々の弦楽器に使用することができる。これは、ギター、ベース、バイオリン、チェロ、フィドル、バンジョー、マンドリンなどを無制限に含む。本明細書に記載された特徴は、本明細書にて教示されたように、弦楽器の各ネックに設けられる切込み、切欠き、及びネックプレートと共に、対応する頂頭部分にて本体に接続される複数のネックを有する楽器に利用することもできる。また、本明細書に記載された実施される弦楽器は、右利きの演奏者用に構成されるが、本弦楽器及びこれらの新規性のある構成要素は、左利きまたは右利きの演奏者用に構成することができる。
本発明の主な特徴は、発明の範囲から逸脱することなく、種々の実施形態に採用されてよい。本明細書に記載される特定の方法には多数の等価物があることを、当業者は認識するであろう。このような等価物は本発明の範囲内と見なされ、特許請求の範囲の対象として含まれる。
本開示の主題は、本明細書に記載される実施形態の構成要素及び特徴、ならびに本明細書に記載される、もしくは別の場合に有用なすべての追加または任意構成要素または制限を備え、それらから構成され、またはそれらから本質的に構成される。
本明細書で使用された方法またはプロセス工程のすべての組み合わせを、特に断りのない限り、もしくは参照する組み合わせがなされる文脈によって正反対のものが明確に示唆されていない限り、任意の順序で実施することができる。
したがって、新規かつ有用な「弦楽器」である本発明の特定の実施形態を記載してきたが、このような参照が本発明の範囲を制限するものと解釈されることを意図するものではない。

Claims (20)

  1. 楽器であって、
    背面、頂端部、該頂端部の中央で突出する頂頭部分、及び高音側を含む本体と、
    前記本体の前記高音側にある前記頂頭部分に隣接して前記本体内に画定された切込みであって、切込み縁部を画定する、切込みと、
    前記本体の前記背面に画定された切欠きであって、前記切欠きは前記本体の前記頂頭部分から、前記切込み縁部の少なくとも一部に沿って延在し、切欠き面を画定する、切欠きと、
    前記本体から延在するネックであって、前記ネックの一部が前記本体の前記頂頭部分の前面側に配置されている、ネックと、
    前記本体の前記頂頭部分の背面側に配置されたネックプレートであって、前記ネックプレートの少なくとも一部が前記切欠き面に位置する、ネックプレートと、を備え、
    前記ネックプレートが、前記本体の前記頂頭部分に近接する場所において、前記切欠きの断面に対応するプレート断面を含む、楽器。
  2. 複数のボルトをさらに備え、前記複数のボルトが前記ネックプレート及び前記本体を通って前記ネックの中まで延在し、前記ネックプレート、前記本体、及び前記ネックを互いに分離可能に連結する、請求項1に記載の楽器。
  3. 前記切欠きが切欠き面を画定し、
    前記複数のボルトが少なくとも第1のボルト及び第2のボルトを含み、
    前記第1のボルトが、前記切欠きに近接した場所において、前記本体の前記背面を通って延在し、
    前記第2のボルトが、前記切欠きの前記切欠き面を通って延在する、請求項2に記載の楽器。
  4. 前記第1のボルトが前記第2のボルトより長い、請求項3に記載の楽器。
  5. 前記ネックプレートが、第1の曲率を有する第1の湾曲部、及び第2の曲率を有する第2の湾曲部を含む、請求項1に記載の楽器。
  6. 前記第1の曲率の半径が、前記第2の曲率の半径より小さい、請求項5に記載の楽器。
  7. 前記第1の曲率の半径が、前記第2の曲率の半径と等しい、請求項5に記載の楽器。
  8. 前記ネックプレート内の前記第1の曲率を有する凹面と第2の曲率を有する凹面が、反対方向に配向している、請求項5に記載の楽器。
  9. 前記本体の前記頂頭部分の前記背面側が、前記切欠きに近接して位置する平坦本体面を含み、
    前記切欠きが、前記切込み縁部に近接して位置する平坦切欠き面を含む、請求項1に記載の楽器。
  10. 前記ネックプレートが、第1の平坦プレート部分及び第2の平坦プレート部分を含み、
    前記第1の平坦プレート部分が、前記本体の前記頂頭部分の前記背面側にある前記平坦本体面に対して配置されており、
    前記第2の平坦プレート部分が、前記切欠きの前記平坦切欠き面に対して配置されている、請求項9に記載の楽器。
  11. 前記本体が厚さを含み、前記切欠きは、前記本体の前記厚さの一部にかけてのみ延在する、請求項1に記載の楽器。
  12. 前記切込みが一般に半円形状である、請求項1に記載の楽器。
  13. 前記ネックプレートの幅が前記本体の前記頂頭部分の幅と等しい、請求項1に記載の楽器。
  14. 楽器であって、
    背面、頂端部、該頂端部の中央で突出する頂頭部分、及び高音側ホーンを含む本体と、
    前記本体の前記頂頭部分と前記高音側ホーンとの間に画定された凹状切込みであって、前記本体の前記頂頭部分から、前記高音側ホーンへと延在する切込み縁部を画定する、凹状切込みと、
    前記本体の前記背面に画定された切欠きであって、前記切欠きが前記本体の前記頂頭部分から、前記切込み縁部の少なくとも一部に沿って延在し、切欠き面を画定する、切欠きと、
    前記本体から延在するネックであって、前記ネックの一部が前記本体の前記頂頭部分の前面側に配置されている、ネックと、
    前記本体の前記頂頭部分の背面側に配置されているネックプレートであって、前記ネックプレートの少なくとも一部が前記切欠き面に位置する、ネックプレートと、を備え、
    前記切欠き内に位置する前記ネックプレートの前記一部が、前記切欠きに形状を合わせて成形される、楽器。
  15. 前記ネックプレートが、背面部分及び切欠き部分を含み、
    前記背面部分が、前記頂頭部分の前記背面側に対向して配置され、
    前記切欠き部分が、前記切欠きに対向して配置される、請求項14に記載の楽器。
  16. 前記ネックプレートが、第1の曲率を有する第1の湾曲部、第2の曲率を有する第2の湾曲部、及び前記第1の湾曲部と第2の湾曲部との間に位置する変曲点を有する、請求項14に記載の楽器。
  17. 楽器であって、
    背面、頂端部、該頂端部の中央で突出する頂頭部分、及び高音側ホーンを含む本体と、
    前記本体の前記頂頭部分と前記高音側ホーンとの間に画定された凹状切込みであって、前記本体の前記頂頭部分から、前記高音側ホーンへと延在する切込み縁部を画定する、凹状切込みと、
    前記本体の前記背面に画定された切欠きであって、前記切欠きが前記本体の前記頂頭部分から、前記切込み縁部の少なくとも一部に沿って延在し、切欠き面を画定する、切欠きと、
    前記本体から延在するネックであって、前記ネックの一部が前記本体の前記頂頭部分の前面側に配置されている、ネックと、
    前記本体の前記頂頭部分の背面側に配置されているネックプレートであって、前記ネックプレートの少なくとも一部が前記切欠き面に位置する、ネックプレートと、
    前記ネックプレート及び前記本体を通って前記ネックの中まで延在し、前記ネックプレート、前記本体、及び前記ネックを互いに分離可能に連結する、複数のボルトと、を備え、
    前記複数のボルトのうち少なくとも1つが、前記切欠きの前記切欠き面を通って延在する、楽器。
  18. 前記ネックプレートが、第1の湾曲部及び第2の湾曲部をさらに備え、前記第1及び第2の湾曲部が反対方向に配向している、請求項17に記載の楽器。
  19. 前記ネックプレートの断面がS字形状のプレートである、請求項17に記載の楽器。
  20. 前記切欠きの大きさ、前記本体の前記高音側ホーンに向かって延在するにつれて減少する、請求項17に記載の楽器。
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