JP2011094339A - 支持部一体型埋設手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】掴み易く衛生的な支持部一体型の埋設手摺を提供する。
【解決手段】手摺部分2と壁面支持部分1を同一断面形状で横方向に長く一定の肉厚で連続した金属製の手摺であって、壁面支持部分2には、上部と下部のフランジ15、16を上下の端部に備えた垂直な背面部3と、背面部3の上下の端部から前方へ突出した上面部4及び下面部5と、上面部4の先端部から背面部3の前面を覆って手摺部分2を一定の距離で避けるように窪ませた指先ガイド湾曲面6と、指先ガイド湾曲面6の下部及び下面部5の先端部からそれぞれ上方斜め前方に向けて突出させたブラケット部7とを形成し、手摺部分2には、壁面支持部分1の上面部4及び下面部5との間の略中間高さで上面部4と下面部5の先端から一部突出した位置に形成した掌押し当て手摺面9を壁面支持部分1のブラケット部7の先端部に括れて繋がる指掛け窪み面8、10を介して連続して形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、手摺部分がその支持部ともに壁面内に埋設される手摺に関する。
壁面に間隔置きに突設したブラケットにパイプや棒などの手摺部材を水平に固定した一般的な手摺は、使用しない人にとってはその壁の前を歩行する際に邪魔になるので、これを避けるために壁からの突出部分を少なくした下記特許文献1及び2に記載の如き壁面埋設型の手摺が提案されている。
また特許文献3では、図1には壁の表面からの突出部分がない手摺が示され、図5には水平に窪ませた溝の開口部下側に上向きに突出した手摺部分が開示され、これらは上記従来の手摺に較べて壁の前を歩行する際に支障とはならない点で優れている。
登録実用新案第3060123号公報 特開2000−314221号公報 特開2000−200270号公報
手摺は通常健康な人は殆ど使用することはなく、足腰などが不自由な人や脳に障害があって歩行が困難な人が利用するが、その際に上記特許文献1、2及び3の手摺では、いずれも健康な人や軽度の障害者では簡単に握ることができても重度の障害者では握ろうとした場合に指を手摺に接触させてから十分に掴んだ状態になるまでに時間がかかったり、掴めなかったりすることがある。
また、上記特許文献1及び2に記載の如き従来の手摺では、取り付け施工に当たって、ブラケットなどの手摺部材の組み立てに時間と手間がかかり、このため施工費用のコストダウンが進まない実態がある。
また、ホテル、病院、介護施設などでは、手摺に不特定多数の人の手が直接接触するため、人の交流に伴って接触伝染性の各種病原菌が伝染拡大することがあるが、これは手摺の拭き取り清掃したときブラケットなどの手摺部材の接続部などに付着した病原菌が十分に拭き切れないことも原因の1つである。
そこで、本発明は、手摺部分を壁面内に埋設することで通行の邪魔にならないようするとともに、重度の障害者でも容易に掴むことが可能となり、且つ手摺とそれを支えるブラケット部分などを金属で一体成形することで施工時に壁面への取り付けが容易となって工事費用が軽減され、且つ表面の全体を滑らかな連続した表面とすることで、ゴミや埃などの拭き掃除を容易にして病原菌などを含んだ汚れを綺麗に清掃できて衛生的となる支持部一体型埋設手摺を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の支持部一体型埋設手摺は、手摺部分と壁面支持部分を同一断面形状で横方向に長く一定の肉厚で連続する表面に一体形成した金属製の手摺であって、
前記壁面支持部分には、壁面へ固定金具で固定するための上部フランジと下部フランジを上下の端部に備えた垂直な背面部と、該背面部の上下の端部から前方へ水平に突出した上面部及び下面部と、該上面部の先端部から前記背面部の前面を覆って前記手摺部分を一定の距離で避けるように窪ませて滑らかに湾曲した指先ガイド湾曲面と、前記指先ガイド湾曲面の下部から上方へと続く面は該指先ガイド湾曲面と滑らかに繋がるように湾曲させて該指先ガイド湾曲面の下部及び前記下面部の先端部からそれぞれ斜め前方に向けて突出させたブラケット部とを形成する。
前記手摺部分には、前記壁面支持部分の上面部及び下面部との間の略中間高さで前記上面部と下面部の先端から一部突出した位置に形成した上半分パイプ状の掌押し当て手摺面を、前記壁面支持部分のブラケット部の先端部に括れて繋がる指掛け窪み面を介して連続して形成する。
前記連続した表面の内部に形成される空洞には、前記ブラケット部の対向する両内面と、下面部及び背面部と該下面部及び背面部にそれぞれ対向する各指先ガイド湾曲面部分にそれぞれブリッジリブを架設する。
そして、使用するとき、親指以外の指先が前記指先ガイド湾曲面に沿って下方へ接触案内されて前記指掛け窪み面に指先が掛かることで前記手摺部部分を確実に掴めるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記上面部及び下面部に、内装材を固定金具で固定するための上部ボード止め板及び下部ボード止め板を垂直に一体形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は請求項2に記載の支持部一体型埋設手摺の端部に、その端部を覆う端部材を被着した支持部一体型埋設手摺であって、該端部材を、前記埋設手摺の手摺部分の端部に続きその端部開口を膨らむように覆う端部半球面と、ブラケット部の端部に続きその端部開口を覆う端部閉鎖面と、指先ガイド湾曲面の端部に続き前記端部半球面から一定の距離を置いて囲うようにその端部開口を覆う端部窪み湾曲面とで、前記埋設手摺の端部全体を覆うように形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の支持部一体型埋設手摺の端部材の連結部に、埋設手摺の端部の開口部の内側の形状に対応した外側形状を成す差込連結部を突設し、前記埋設手摺の端部の開口部に差し込んだ差込連結部に向けて前記埋設手摺の外側から固定金具を刺すか又は差込連結部に接着剤を塗布して前記埋設手摺と前記端部材とを固定したことを特徴とする。
本発明は、手摺が壁面内に埋設されることで歩行者の邪魔にならず、また手摺を使用するとき指先が前記指先ガイド湾曲面に沿って下部へ途中の引っ掛かりがなく円滑に案内されて、重度の障害者でも前記手摺部分を確実に掴むとが可能となる。
また手摺部分やブラケット部分などを金属で一体化成形することで工事現場での組み立てが不要となって、壁面への取り付けが容易となり施工費用の軽減に役立たせることが可能となる。さらに手摺部分とブラケットを間隔置きに固定するものではではく、同一断面形状で横方向に長く一定の肉厚で連続する表面に一体形成したものなので荷重が掛かる手摺部分の横方向どの位置においても均一な高い耐圧強度が得られ、手摺部分に全体重が掛かっても壊れる虞がなくなり高い安全性が得られ、また、手摺部分とブラケットがネジ止めされるものではないので取り付け部分の弛みやネジの外れが起こらず長い期間メンテナンスを必要としないので管理が楽になる。
そして一体化して連続する表面とした手摺部分と壁面支持部分は、同一断面形状で横方向に長く一体成形した金属製なので途中は繋ぎ目がないので、ゴミや埃などが表面に付着しても拭き取り清掃が楽になり、有害菌類などの付着による病気伝染の防止に役立つ。
請求項2に記載の発明にあっては、前記壁面支持部分の上面部及び下面部に設けた垂直な上部ボード止め板及び下部ボード止め板によって、内装施工の際、ボードなど各種の内装材を正確な位置決めができ、またビスなどの固定金具を板面に刺して確実に各種の内装材の端部を位置決めして固定することが可能となる。
請求項3に記載の発明にあっては、上記本発明の支持部一体型埋設手摺の開放されている端部全体を、端部材の端部半球面、端部閉鎖面及び端部窪み湾曲面とで綺麗に塞ぐことができ、また、指先ガイド湾曲面下部の窪み部分に溜まったゴミや埃などの汚れを両端から、壁面前側へと一気に拭き落とすことが可能となり、拭き残りのない清掃が容易にできることで多くの人の手が接触し挫菌の付着しやすい手摺を衛生的に管理することが可能となる。
請求項4に記載の発明にあっては、上記支持部一体型埋設手摺の端部に前記端部材の差込連結部を差し込んで固定金具又は接着剤で前記埋設手摺と端部材とを強固に固定して一体化することが可能となる。
このため、端部材を、その背後の間柱などにビスなどの固定金具で取り付ける必要がなくなり、端部材の位置が壁面の間柱がない位置など、どの位置に配設されても支障なく強固に壁面に取り付けることが可能となる。
本発明の斜視図である。 右端部材の斜視面である。 左端部材の斜視図である。 別態様の右端部材の斜視面である。 図2、図3及び図4の左右端部材を連結した状態を示す斜視面である。 別態様の右端部材の斜視面である。 別態様の左端部材の斜視面である。 図6及び図7の左右端部材を連結した状態を示す斜視面である。 壁面に使用した状態を示す縦断斜視図である。 別形態の壁面に使用した状態を示す縦断斜視図である。 手摺を使用している状態を示す側面図である。 手摺を使用している別の状態を示す側面面である。 手摺を使用しているまた別の状態を示す側面図である。
本発明の支持部一体型埋設手摺を実施するための形態を以下説明する。
本発明は、図1に示すように、手摺部分2と壁面支持部分1を同一断面形状で横方向に長く一定の肉厚で連続する表面に一体形成したアルミ、鉄、ステンレスなどの金属製の手摺である。特にその中で一体形成が容易できるアルミが素材としては軽量化もできて最適である。
前記壁面支持部分1には、図9に示すように、背面部3、上面部4、下面部5、指先ガイド湾曲面6及びブラケット部7が形成される。
前記背面部3は、垂直な面の上下の端部に、壁面へ固定ネジ19などの固定金具で固定するための固定ネジ孔18を備えた上部フランジ15と下部フランジ16を上下の端部に備える。
前記上面部4及び下面部5は、前記背面部3の上下の端部から前方へ水平に突出する。
前記指先ガイド湾曲面6は、前記上面部4の先端部から前記背面部3の前面を覆って前記手摺部分2を人の指の径を越える幅に一定の距離で避けるように窪んで滑らかに湾曲する。
前記ブラケット部7は、前記指先ガイド湾曲面6の下部から上方へと続く面は該指先ガイド湾曲面6に滑らかに繋がるように湾曲し、また前記指先ガイド湾曲面6の下部及び前記下面部5の先端部からそれぞれ上方斜め前方に向けて突出する。
また前記手摺部分2には、図9に示すように、前記壁面支持部分1の上面部4及び下面部5との間の略中間高さで前記上面部4と下面部5の先端から一部突出幅Wまで突出した位置に形成した上半分パイプ状の掌押し当て手摺面9を、前記壁面支持部分1のブラケット部7の先端部に括れて繋がる指掛け窪み面8、10を介して連続して形成する。
その際、前記指掛け窪み面8、10のうち、内側の指掛け窪み面8は4指を掛ける部分であり大きな窪みとし、外側の指掛け窪み面10は親指を掛ける部分であり小さな窪みに形成する。
そして、前記連続した表面の内部に形成される空洞には、図9に示すように、前記ブラケット部7の対向する両内面と、下面部5及び背面部3と該下面部5及び背面部3にそれぞれ対向する各指先ガイド湾曲面6部分にそれぞれブラケット部ブリッジリブ11、下部ブリッジリブ12、中間部ブリッジリブ13及び上部ブリッジリブ14を架設する。
前記ブラケット部ブリッジリブ11は直接的に使用者の体重が加わる部分なので図4に示すように、外側に厚く内側に薄い厚肉に形成する。
また、前記掌押し当て手摺面9に下向きの荷重が加わるとブラケット部7の外側は上に開くように競り上がり、内側は下に押し下げられ、外側と内側がずれるように変形する力が働くが、前記ブラケット部ブリッジリブ11の外側の肉厚幅が大きいのでこの変形を防ぐことができる。
そして、前記掌押し当て手摺面9への体重が加わった場合、前記指先ガイド湾曲面6の下部には上に競り上がるように変形する力が働くが、前記下部ブリッジリブ12でこの変形を防止する。
また、前記指先ガイド湾曲面6の中間部分には前に競り出すように変形する力が働くが、前記中間部ブリッジリブ13でこの変形を防止する。
さらに、前記指先ガイド湾曲面6の上部には若干前に競り出すように変形する力が働くが、前記上部ブリッジリブ14でこの変形を防止する。
また、上部は大きな空洞となっているので、前記上部ブリッジリブ14でこの空洞を仕切るって補強することで、表面に衝撃が加わった場合にその表面部分に凹みが発生するのを防止することが可能となる。
即ち、上記各ブリッジリブ11、12、13、14によって前記空洞は、手摺部空洞S1、ブラケット部空洞S2、下部空洞S3、中間部空洞S4、上部空洞S5に小さく分割されて全体が強固な構造となる。
また、これらの空洞内には金属よりも断熱性の高い空気があるので、金属表面に手を触れたときの冷たさを緩和し、この空洞により単に軽量化できるだけではなく握る際の温度による拒否反応を緩和することが可能となる。
本発明の手摺を壁に設置するときには、図9及び図10に示すように、壁内の間柱Hに背面部3を当てて固定ネジ19などの固定金具を上部フランジ15と下部フランジ16に間隔置きに設けた固定ネジ孔18に通して間柱Hに刺して固定する。
その後、本発明の周囲に、図9に示す内装ボードBや、図10に示す内装金属板Cをビスなどの固定金具28を用いて張設して壁面の中に埋設状態に取り付ける。
そして本発明の支持部一体型埋設手摺を使用したときには、親指以外の指先が前記指先ガイド湾曲面6に沿って下方へ滑らかに接触案内されて前記指掛け窪み面8に指先が掛かることで前記手摺部部分2が確実に掴めるようになる。
また、前記上面部4及び下面部5には、図10に示すように、内装材を固定金具で固定するための上部ボード止め板23及び下部ボード止め板24を垂直に一体形成すれば、該上部ボード止め板23及び下部ボード止め板24に対して内装ボードBなどの各種の内装材を正確な位置決めをしてビスやネジなどの固定金具で確実に固定することが可能となる。
上記支持部一体型埋設手摺の手摺本体の端部は開放された開口部となっているが、この開口部が壁表面から露出するのは安全面や衛生面から好ましくはない。このため該手摺本体の端部に端部材を被着して開口部を覆う。
前記端部材は、図2、図3、図4、図6、図7に示すように、前記支持部一体型埋設手摺の手摺部分2の左右の端部に続き、その端部開口を膨らむように覆う端部半球面20と、ブラケット部7の端部に続きその端部開口を覆う端部閉鎖面31と、指先ガイド湾曲面6の端部に続き、前記端部半球面20から一定の距離を置いて囲うように、その端部開口を覆う端部窪み湾曲面22とで前記支持部一体型埋設手摺の端部全体を覆うことができるように形成する。
これによって、端部が切りっぱなしで左右が開放されている支持部一体型埋設手摺の両端部が綺麗に塞がれるとともに前記指先ガイド湾曲面6下部の溝部分に溜まったゴミや埃などの汚れを一方端から他方端へと引っ掛かりなく一気に拭いて前記端部半球面20の下で開く前記端部窪み湾曲面の下部から手前に円滑に落とすことで簡単にゴミや埃などを除去することが可能となる。
なお、左右の端部材は、図2、図3及び図6、図7に示すように、外周形状を左右対称な矩形面(図6、図7に示す)や端部半円面30(図2、図3に示す)に形成するとバランスが良い。
そして、半円形とした場合には、階段壁面に斜めに取り付けたときに傾斜角度の大小に係らず、端部に斜めの線が入らないので取り付けたときの見映えが良い。
また、端部材の連結部を除く外周に、図7、図8及び図9に示すように、前記埋設手摺と同様に、下面部5には下部フランジ16を設け、上面部4には下部フランジ15を設けるとそのフランジ部分を間柱にビスやネジなどの固定金具で確実に固定することが可能となる。
この場合、前記埋設手摺と同様に、端部材部分でも前記下面部5を下から支持する下部支持板17を設けると前記ブラケット部7を下から強く支えて、子供のぶら下がりなどのいたずらにも破壊されない高い強度が得られる。
また前記端部材は、図2、図3及び図4に示すように、上記支持部一体型埋設手摺の端部の開放されている開口部に対して差し込んで連結する差込連結部備えた端部材と、図6及び図7に示すように、ビスやネジなどの固定金具で間柱などに取り付ける端部材とが使用可能である。
そのうち差込連結部を備えた端部材は、連結部に前記埋設手摺の端部の3箇所の開口部(図9、図10の手摺部空洞S1、下部空洞S3、上部空洞S5の開口部)内に、図2、図3及び図4に示すように、それぞれ外周を密接させて差込める形状及び位置に手摺部差込連結部29a、上部差込連結部29b 下部差込連結部29cを形成する。
前記手摺部空洞S1、ブラケット部空洞S2、下部空洞S3、中間部空洞S4、上部空洞S5のうち上記3つの空洞を選択したのは全部ではなくとも安定した強固な連結ができるからであり、さらに強固に連結するには上記全ての空洞に対応した差込連結部を形成しても良い。
そして、図5に示すように、各差込連結部に接着剤を塗布し、前記支持部一体型埋設手摺の端部の開口部に前記差込連結部29a、29b、29cを差し込んで前記埋設手摺と前記端部材とを強固に固定する。前記埋設手摺と前記端部材との固定は、前記埋設手摺の外側から前記端部材の差込連結部に向けて固定金具を打ち付けて固定することも可能である。
前記端部材の材質は、アルミ、鉄、ステンレス、木材及び樹脂など各種の素材が使用可能である。
アルミなどの金属製とした場合は、図2、図3及び図6、図7に示すように薄くできるが、木材及びウレタンやポリエチレンなどの樹脂製とした場合には、図4に示すように空洞がないものや、中に空洞を備えていても肉厚にして人の荷重に対する必要な強度を確保できるようにする。
本発明の壁面への施工では、図9及び図10に示すように間柱Hの施工後、内装ボードBや内装金属板Cを張る前に、設計図の通りに所定位置に配置して、間柱Hに対して、上部フランジ15と下部フランジ16に固定ネジ19を打って固定する。
その際に、左右の端部には、図8に示すように、左右の端部材を連結した場合、前記端部材も同時に間柱Hに固定ネジ19を打って取り付ける。
次に、図9に示すように内装ボードBや、図10に示すように内装金属板Cを張る。
前記内装金属板Cを張る場合には、図10に示すように、目地にはコーキング材Dを目地溝内に充填することもできる。
この施工においては、前記手摺部分2と前記壁面支持部分1とは一体となっているため、上記の如く間柱Hにそのままネジなどで固定すれば良く、現地でブラケットに手摺を取り付ける工程がないので簡単に短時間で施工することが可能となる。
そして身体の不自由な人が使用するときには、先ず図11中の(1)に示すように、指先を壁に沿って下に下ろすと、前記上面部4の先端から一部突出幅Wまで突出した位置に手摺部分2があるので、自然に前記手摺部分2の内側に指先が入り込む。
上記特許文献3のように壁の表面からの突出部分がない場合には、手摺では手首を返さないと手摺に裏に指先が入らないので、障害者にとっては手摺を掴むのが困難となるが、本発明では手摺が突出しているので手首を返す必要がなく容易に前記手摺部分2の内側に指先を導くことが可能となる。
この前記手摺部分2の一部突出幅Wは大きすぎると通行の障害となるので手摺部分2が全部出るほどは突出させず、図11のように外径の半分程度まで突出させるのが好ましい。
そして、その指先が図11中の(2)に示すように、前記指先ガイド湾曲面6の上部に接触し、次に図11の(3)に示すように、前記指先ガイド湾曲面6に沿って爪先が途中に引っ掛かることなく滑らかに下部へ進む。
前記指先ガイド湾曲面6と前記手摺部分2の表面との間隔は十分に指が入る指の径の倍程度の幅とすることが好ましい。その幅が大きいと指先をガイドする機能がなくなる。
そして、さらに図11の(4)に示すように、手摺部分2に向けて指先の第一関節が曲がり、さらに爪先が途中に引っ掛かることなく図11の(5)に示すように、強く曲がり掌が掌押し当て手摺面9に載せられる。そして、このとき図12中の(6)に示すように、少し指先に力を入れると自然に手摺部分2を掴むこができる。
また、手摺に掴ったままで歩行するときには、図12の(7)に示すように、身体の上下の動きに合わせて前記手摺部部分2の角度を変えつつ前に進む。
このとき、4指の指先の第一関節までが指掛け窪み面8に掛かり、また親指の指先が親指の掛け窪み面10に当たって掛かり、各指の指先の第一関節に力が入り、手摺部分2を強く掴むことができる。
ロッククライミングでは指先だけで体重を支えて崖を登ることがができるように、本発明も前記指掛け窪み面8の存在によって指先の第一関節を曲げることで手摺を掴むための大変大きな力を発揮させることが可能となるので、たとえ従来の手摺では掴むことが困難な障害を持った人でも本発明では容易に且つ十分な力で手摺を掴むことが可能となる。
また、図13中の(8)、(9)に示すように、親指を他の4指と揃えて手摺を掴む場合もある。このときは親指掛け窪み面10には親指が掛からないので添えるだけになり親指には力が入らないが、前記指掛け窪み面8に4指の第一関節が掛かって強く手摺を掴むことができる。
なお、間柱Hに当たらない部分を壁に固定するために、図10に示すように、上部止め金差込部25、中部止め金差込部26、下部止め金差込部27などのどを適所に設ければ、ボードなどの背面側からビス止めがし易くなる。
本発明の手摺部分と壁面支持部分とが一体となった金属製の支持部一体型埋設手摺であるが、材質は金属以外でも利用可能である。例えばプラスチックや木材としても表面形状を同じように形成することが可能であり、またそれらの材質は一体形成で製造することも可能となる。
1 壁面支持部分
2 手摺部分
3 背面部
4 上面部
5 下面部
6 指先ガイド湾曲面
7 ブラケット部
8 指掛け窪み面
9 掌押し当て手摺面
10 指掛け窪み面
11 ブリッジリブ
12 ブリッジリブ
13 ブリッジリブ
14 ブリッジリブ
15 上部フランジ
16 下部フランジ
17 下部支持板
18 固定ネジ孔
19 固定ネジ
20 端部半球面
21 端部閉鎖面
22 端部窪み湾曲面
23 上部ボード止め板
24 下部ボード止め板
25 上部止め金差込部
26 中部止め金差込部
27 下部止め金差込部
28 固定金具
29a 手摺部差込連結部
29b 上部差込連結部
29c 下部差込連結部
30 端部半円面
H 間柱
B 内装ボード
C 内装金属板
D コーキング材
W 手摺部の突出幅
S1 手摺部空洞
S2 ブラケット部空洞
S3 下部空洞
S4 中間部空洞
S5 上部空洞

Claims (4)

  1. 手摺部分と壁面支持部分を同一断面形状で横方向に長く一定の肉厚で連続する表面に一体形成した金属製の手摺であって、
    前記壁面支持部分には、壁面へ固定金具で固定するための上部フランジと下部フランジを上下の端部に備えた垂直な背面部と、該背面部の上下の端部から前方へ水平に突出した上面部及び下面部と、該上面部の先端部から前記背面部の前面を覆って前記手摺部分を一定の距離で避けるように窪ませて滑らかに湾曲した指先ガイド湾曲面と、前記指先ガイド湾曲面の下部から上方へと続く面は該指先ガイド湾曲面と滑らかに繋がるように湾曲させて該指先ガイド湾曲面の下部及び前記下面部の先端部からそれぞれ斜め前方に向けて突出させたブラケット部とを形成し、
    前記手摺部分には、前記壁面支持部分の上面部及び下面部との間の略中間高さで前記上面部と下面部の先端から一部突出した位置に形成した上半分パイプ状の掌押し当て手摺面を、前記壁面支持部分のブラケット部の先端部に括れて繋がる指掛け窪み面を介して連続して形成し、
    前記連続した表面の内部に形成される空洞には、前記ブラケット部の対向する両内面と、下面部及び背面部と該下面部及び背面部にそれぞれ対向する各指先ガイド湾曲面部分にそれぞれブリッジリブを架設して成り、
    使用するとき親指以外の指先が前記指先ガイド湾曲面に沿って下方へ接触案内されて前記指掛け窪み面に指先が掛かることで前記手摺部部分を確実に掴めるようにしたことを特徴とする支持部一体型埋設手摺。
  2. 上面部及び下面部に、内装材を固定金具で固定するための上部ボード止め板及び下部ボード止め板を垂直に一体形成したことを特徴とする請求項1に記載の支持部一体型埋設手摺。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の支持部一体型埋設手摺の端部に、その端部を覆う端部材を被着した支持部一体型埋設手摺であって、該端部材を、前記埋設手摺の手摺部分の端部に続きその端部開口を膨らむように覆う端部半球面と、ブラケット部の端部に続きその端部開口を覆う端部閉鎖面と、指先ガイド湾曲面の端部に続き前記端部半球面から一定の距離を置いて囲うようにその端部開口を覆う端部窪み湾曲面とで、前記埋設手摺の端部全体を覆うように形成したことを特徴とする支持部一体型埋設手摺。
  4. 請求項3に記載の支持部一体型埋設手摺の端部材の連結部に、埋設手摺の端部の開口部の内側の形状に対応した外側形状を成す差込連結部を突設し、前記埋設手摺の端部の開口部に差し込んだ差込連結部に向けて前記埋設手摺の外側から固定金具を刺すか又は差込連結部に接着剤を塗布して前記埋設手摺と前記端部材とを固定したことを特徴とする支持部一体型埋設手摺。
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