JP2011093825A - 2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物および有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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紀昌 横山
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史郎 入佐
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Shizuo Tokito
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Hodogaya Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】高効率の有機エレクトロルミネッセンス素子用の材料として、高い励起三重項エネルギーレベルを有し、燐光発光体の三重項励起子を完全に閉じ込めることができる発光層のホスト化合物の提供、及び該化合物を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表される2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物、及び該化合物が、少なくとも1つの有機層の構成材料として用いられている有機エレクトロルミネッセンス素子。
Figure 2011093825

【選択図】なし

Description

本発明は、各種の表示装置に好適な自己発光素子である有機エレクトロルミネッセンス素子に適した化合物と素子に関するものであり、詳しくは2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物と、該化合物を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子に関するものである。
有機エレクトロルミネッセンス素子は自己発光性素子であるので、液晶素子にくらべて明るく視認性に優れ、鮮明な表示が可能であるため、活発な研究がなされてきた。
近年、素子の発光効率を上げる試みとして、燐光発光体を用いて燐光を発生させる、すなわち三重項励起状態からの発光を利用する素子が開発されている。励起状態の理論によれば、燐光発光を用いた場合には、従来の蛍光発光の約4倍の発光効率が可能になるという、顕著な発光効率の増大が期待される。
1993年にプリンストン大学のM.A.Baldoらは、イリジウム錯体を用いた燐光発光素子によって8%の外部量子効率を実現させた。
燐光発光体は濃度消光を起こすため、一般的にホスト化合物と称される、電荷輸送性の化合物に燐光発光体をドープさせることによって担持される。担持される燐光発光体はゲスト化合物と称される。このホスト化合物としては、下記式で表される4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(以後、CBPと略称する)が一般に用いられてきた(例えば、非特許文献1参照)。
Figure 2011093825
しかし、CBPは結晶性が強いため、薄膜状態における安定性に乏しいことが指摘されていた。そのため高輝度発光など、耐熱性が必要とされる場面において、満足できる素子特性が得られていなかった。
そこで、下記式で表される4,4’,4’'−トリ(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(以後、TCTAと略称する)が新たなホスト化合物として提案され、CBPとほぼ等しい発光効率を有することが確認されている。(例えば、非特許文献2参照)。
Figure 2011093825
燐光発光素子の研究が進むと共に、燐光発光体とホスト化合物の間のエネルギー移動過程の解明が進み、発光効率を高めるためにはホスト化合物の励起三重項エネルギーレベルが、燐光発光体の励起三重項エネルギーレベルよりも高くなければいけないことが明らかとなった。そこで、薄膜状態における安定性に加え、CBPよりも励起三重項エネルギーレベルの高いホスト化合物が求められるようになった。より高い励起三重項エネルギーレベルを有するホスト化合物を検討する中から、電子輸送性もしくはバイポーラ輸送性のホスト化合物にイリジウム錯体をドープした場合、高い発光効率が得られることがわかってきている。(例えば、非特許文献3参照)。
更に、下記式で表される緑色燐光発光体トリス(フェニルピリジル)イリジウム(以後、Ir(ppy)と略称する)
Figure 2011093825
を正孔輸送性のホスト化合物である前記TCTAと電子輸送性のホスト化合物である下記式で表される2,2’,2’'−(1,3,5−フェニレン)−トリス(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール)(以後、TPBIと略称する)
Figure 2011093825
を混合した混合ホスト化合物にドープした発光層とし、さらに三重項励起子を閉じ込めるための電子阻止層に前記TCTAを用いることによって、高効率、低電圧駆動が達成されている。(例えば、非特許文献4参照)。
一方、下記式で表される青色燐光発光体FIrpic
Figure 2011093825
を前記CBPにドープして発光層のホスト化合物とした燐光発光素子の外部量子効率は6%に留まっている。その原因として、FIrpicの励起三重項エネルギーレベルが2.62eVであるのに対し、CBPの励起三重項エネルギーレベルが2.56eVと低いことから、FIrpicによる三重項励起子の閉じ込めが不十分であるからと考えられた。
このことは、FIrpicをCBPにドープした薄膜のフォトルミネッセンス強度が温度依存性を示すことによって実証されている。(例えば、非特許文献5参照)。
また、前記緑色燐光発光素子の電子阻止層として用いられたTCTAの励起三重項エネルギーレベルは2.60eVであって、FIrpicの三重項励起子を閉じ込めるにはまだ不十分と考えられる。
そして、下記式で表される、より色純度が高い青色燐光発光体FIr6
Figure 2011093825
の、励起三重項エネルギーレベルは2.7eVと、FIrpicの励起三重項エネルギーレベルより更に高く、FIr6の三重項励起子を閉じ込めるために、より高い励起三重項エネルギーレベルを有する発光層ホスト材料が必要とされ、2,2−ビス(4−カルバゾール−9−イルフェニル)アダマンタン(以後、Ad−Czと略称する)
Figure 2011093825
や、p−ビス(トリフェニルシリル)ベンゼン(以後、UGH2と略称する)
Figure 2011093825
が報告されている。Ad−Czの励起三重項エネルギーレベルは2.9eVであり、UGH2の励起三重項エネルギーレベルは3.1eVであって、いずれもFIr6の2.7eVより高く、FIr6の三重項励起子の閉じ込めが期待できる。しかし、UGH2をホスト材料として単独で使用した場合、薄膜安定性が乏しく、また、電子輸送性能が低いために駆動電圧が高くなり、素子性能の低下が顕著である。一方、Ad−Czをホスト材料として単独で使用した場合、ここでも電子輸送性が乏しいために駆動電圧が高くなるという欠点がある。これらの欠点を補うため、これら二つの材料を発光ホストとして使用した二層型発光層構造とする有機EL素子が提案され、FIr6の三重項励起子が閉じ込められていることから、16%と高い外部量子効率を達成することができている。しかし、UGH2の低い電子輸送性に起因する高電圧駆動は改善されないままであって、さらに薄膜安定性の欠如による素子寿命に対する問題も依然解決されないままである。(例えば、特許文献2および非特許文献8〜10参照)。
このように、燐光発光素子の発光効率を高めるためには、燐光発光体の三重項励起子を完全に閉じ込め、さらに低電圧駆動が可能で、しかも薄膜安定性にも優れた発光層のホスト化合物が必要になってきている。
特開2007−022986号公報 特開2002−270374号公報
Appl.Phys.Let.,75,4(1999) 応用物理学会有機分子バイオエレクトロニクス分科会第9回講習会、17(2001) 株式会社オーム社、有機ELディスプレイ、90(2005) SID07DIGEST 837(2007) 応用物理学会有機分子バイオエレクトロニクス分科会会誌,14(1),23(2003) 第4版実験化学講座7 p384−398(1992)日本化学会編 丸善 有機EL討論会第1回例会予稿集,19(2005) Appl.Phys.Let.,93,13312(2008) Appl.Phys.Let.,87,243507(2005) 有機EL討論会第6回例会予稿集,35(2008) Synth.Commun.,11,513(1981)
本発明の目的は、高効率の有機エレクトロルミネッセンス素子用の材料として、高い励起三重項エネルギーレベルを有し、燐光発光体の三重項励起子を完全に閉じ込めることができる発光層のホスト化合物を提供し、さらにこの化合物を用いて、高効率、高輝度の有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。本発明が提供しようとする有機化合物が具備すべき物理的な特性としては、(1)励起三重項エネルギーレベルが高いこと、(2)バイポーラ輸送性を有すること、(3)薄膜状態が安定であること、をあげることができる。また、本発明が提供しようとする有機エレクトロルミネッセンス素子が具備すべき物理的な特性としては、(1)発光効率が高いこと、(2)発光輝度が高いこと、(3)実用駆動電圧が低いことをあげることができる。さらには、蒸着法によって作製した素子だけでなく、塗布法によって作製した素子においても使用することができる。具体的には、高効率、高耐久性の有機EL素子用の材料として、そして、スピンコートやインクジェットのような塗布法による成膜にも適用可能なように溶解性を高めた単一分子種の化合物を提供することである。
そこで本発明者らは上記の目的を達成するために、ピリドインドール環構造が電子輸送性能力を有していること、カルバゾール構造が正孔輸送性能力を有しているということと、脂肪族環状化合物であるアダマンタン骨格を導入することによってπ共役系が必要以上に拡大することを防ぐことができること、などに着目して、励起三重項エネルギーレベルを指標に化合物を設計して化学合成し、実際に励起三重項エネルギーレベルを測定することによって、燐光発光素子に適した特性を有する新規な2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物を見出した。そして、アダマンチル構造の導入によって、有機溶剤に対する溶解性を極めて高くすることができ、スピンコートやインクジェットのような塗布法による成膜においても安定な薄膜を形成することが可能であることを見出した。さらには、該化合物を用いて種々の有機エレクトロルミネッセンス素子を試作し、素子の特性評価を鋭意行なった結果、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で表される2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物であり、一対の電極とその間に挟まれた少なくとも一層の有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、該化合物が、少なくとも1つの有機層の構成材料として用いられていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子である。
Figure 2011093825
(式中、R1〜R16は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、Ar1とAr2は互いに同一でも異なっていてもよく、Ar1は下記構造式(B)または(C)で示される基を表し、Ar2は下記構造式(B)、(C)または(D)で示される基を表す。)
Figure 2011093825
(式中、R17〜R24は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表す。但し、W、X、Y、Zはそのいずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この場合の窒素原子はR17〜R20の置換基を有さないものとする。)
Figure 2011093825
(式中、R25は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R26〜R32は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、Q、R、T、Uは炭素原子または窒素原子を表す。但し、Q、R、T、Uはその全てが炭素原子であるか、または、いずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この場合の窒素原子はR26〜R29の置換基を有さないものとする。)
Figure 2011093825
(式中、R33〜R40は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表す。)
一般式(1)中のR1〜R8で表されるアダマンタン骨格の置換基の中で、「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環基」または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基」における「芳香族炭化水素基」、「芳香族複素環基」または「縮合多環芳香族基」としては、具体的にフェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントリル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピラニル基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基のような基をあげることができる。
一般式(1)中のR1〜R8で表されるアダマンタン骨格の置換基の中で、「置換芳香族炭化水素基」、「置換芳香族複素環基」または「置換縮合多環芳香族基」における「置換基」として、具体的には、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルコキシ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、フェナントリル基、アラルキル基、フルオレニル基、インデニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピラニル基、チオフェニル基、キノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、カルボリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基のような基をあげることができ、これらの置換基はさらに置換されていても良い。
一般式(1)中のR9〜R16で表されるフェニレン基の置換基の中で、「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環基」または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基」における「芳香族炭化水素基」、「芳香族複素環基」または「縮合多環芳香族基」としては、具体的にフェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントリル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピラニル基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基のような基をあげることができる。
一般式(1)中のR9〜R16で表されるフェニレン基の置換基の中で、「置換芳香族炭化水素基」、「置換芳香族複素環基」または「置換縮合多環芳香族基」における「置換基」として、具体的には、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルコキシ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、フェナントリル基、アラルキル基、フルオレニル基、インデニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピラニル基、チオフェニル基、キノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、カルボリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基のような基をあげることができ、これらの置換基はさらに置換されていても良い。
構造式(B)〜(D)中のR17〜R40で表される、「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環基」または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基」における「芳香族炭化水素基」、「芳香族複素環基」または「縮合多環芳香族基」としては、具体的にフェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントリル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピラニル基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基のような基をあげることができる。
構造式(B)〜(D)中のR17〜R40で表される「置換芳香族炭化水素基」、「置換芳香族複素環基」または「置換縮合多環芳香族基」における「置換基」として、具体的には、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルコキシ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、フェナントリル基、アラルキル基、フルオレニル基、インデニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピラニル基、チオフェニル基、キノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、カルボリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基のような基をあげることができ、これらの置換基はさらに置換されていても良い。
本発明の一般式(1)で表される、2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物は新規な化合物であり、従来の発光層ホスト材料より励起三重項エネルギーレベルが高く、優れた三重項励起子を閉じ込める能力を有し、かつ薄膜状態が安定である。さらに有機溶剤に溶けやすく、塗布法による成膜においても安定な薄膜を形成することが可能である。
本発明の一般式(1)で表される、2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物は、有機エレクトロルミネッセンス素子(以後、有機EL素子と略称する。)の発光層または電子阻止層の構成材料として使用することができる。従来の材料に比べてバイポーラ輸送性に優れている本発明の化合物を用いることにより、発光効率が向上し、実用駆動電圧が低下するという作用を有する。
本発明の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物は、有機EL素子の電子阻止性の化合物、あるいは発光層のホスト化合物として有用であり、該化合物を用いて有機EL素子を作製することにより、高効率、高輝度、低駆動電圧の有機EL素子を得ることができる。
本発明実施例1の化合物(化合物2)の1H−NMRチャート図である。 実施例5、比較例1のEL素子構成を示した図である。
本発明の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物は新規な化合物である。これらの化合物は例えば、相当するアダマンタノン誘導体に、アニリン塩酸塩存在下で、アニリンを付加し、相当するビスアニリノアダマンタン中間体を合成した後、酸性条件下で、亜硝酸ナトリウムとヨウ化カリウムを反応させることによりアミノ基をヨウ素に変換し、さらに相当するピリドインドールまたは相当するカルバゾールとのウルマン反応またはパラジウム触媒を用いたアミノ化反応、または相当するピリドインドールまたは相当するカルバゾールのボロン酸もしくはボロン酸エステル誘導体とのSuzukiカップリングなどのクロスカップリング反応(例えば、非特許文献11参照)、などによって2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物を合成することができる。
一般式(1)で表される2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物の中で、好ましい化合物の具体例を以下に示すが、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2011093825
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これらの化合物の精製はカラムクロマトグラフによる精製、シリカゲル、活性炭、活性白土等による吸着精製、溶媒による再結晶や晶析法などによって行った。化合物の同定は、NMR分析によって行なった。物性値として、ガラス転移点(Tg)と融点、そして仕事関数の測定を行った。融点は蒸着性の指標となるものであり、ガラス転移点(Tg)は薄膜状態の安定性の指標となるものである。そして、仕事関数は正孔輸送能力・正孔阻止能力の指標となるものである。
融点とガラス転移点は、粉体を用いて、ブルカー・エイエックスエス製の高感度示差走査熱量計DSC3100Sを用いて測定した。
本発明の化合物は、一般的に用いられる溶剤を用いて塗布液を容易に作製することができる。塗布液を作製するために用いる溶媒としてトルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、アニソールなどのエーテル系溶媒、o−ジクロロベンゼンや1,1,2,2−テトラクロロエタンなどの塩素系溶媒が好ましい。塗布液には本発明の化合物の他、電子注入性材料や発光性材料、電子輸送性材料などの機能性の化合物を混合して用いても良い。
本発明の化合物を用いて作製した塗布液は、塗布することによって薄膜を成膜して有機EL素子を作製することができる。塗布液を用いた成膜方法としては、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビア法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法などの塗布方法をあげることができる。
塗布膜の膜厚は、有機EL素子の駆動電圧と耐久性が最適となるように選択できる。少なくても電流リークが発生しないような厚さが必要であり、厚すぎると有機EL素子の駆動電圧が高くなって好ましくない。従って、塗布膜の膜厚は、例えば1nmから1μmが好ましく、より好ましくは10〜100nmである。
仕事関数は、ITO基板の上に100nmの薄膜を作製して、理研計器製の大気中光電子分光装置AC−3型を用いて測定した。
本発明の化合物の励起三重項エネルギーレベルは、測定した燐光スペクトルより算出できる。燐光スペクトルは市販の分光光度計を用いて測定できる。一般的な燐光スペクトルの測定方法としては溶媒に溶解し、低温下励起光を照射して測定する方法(例えば、非特許文献6参照)、あるいは、シリコン基板上に蒸着して薄膜とし、低温下励起光を照射して燐光スペクトルを測定する方法などがある(例えば、特許文献1参照)。励起三重項エネルギーレベルは、燐光スペクトルの短波長側の第1ピークの波長あるいは短波長側の立ち上がり位置の波長を読み取り、下記の式に従って光のエネルギー値に換算することによって算出できる。励起三重項エネルギーレベルは燐光発光体の三重項励起子の閉じ込めの指標となる。
Figure 2011093825
ここで、Eは光エネルギーの値を、hはプランク定数(6.63×10−34Js)を、cは光速(3.00×10m/s)を、λは燐光スペクトルの短波長側の立ち上がるところの波長(nm)を表す。そして、1eVは1.60×10−19Jとなる。
本発明の有機EL素子の構造としては、基板上に順次に、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、電子阻止層、発光層、正孔阻止層、電子輸送層、陰極からなるもの、また、電子輸送層と陰極の間にさらに電子注入層を有するものがあげられる。これらの多層構造においては有機層を何層か省略することが可能であり、例えば基板上に順次に、陽極、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極とすることもできる。
前記発光層、前記正孔輸送層、前記電子輸送層においては、それぞれが2層以上積層された構造であっても良い。
また、正孔注入層あるいは正孔輸送層において、該層に通常使用される材料に対し、さらにトリスブロモフェニルアミンヘキサクロルアンチモンをPドーピングしたものや、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(m−トリル)ベンジジン(以後、TPDと略称する)の構造をその部分構造に有する高分子化合物などを用いることができる。
さらに、電子注入層あるいは電子輸送層において、該層に通常使用される材料に対し、さらにセシウムなどの金属をNドーピングしたものを用いることができる。
本発明の有機EL素子の陽極としては、ITOや金のような仕事関数の大きな電極材料が用いられる。正孔注入層としては銅フタロシアニンのほか、ナフタレンジアミン誘導体、スターバースト型のトリフェニルアミン誘導体などの材料や塗布型の材料を用いることができる。本発明の正孔輸送層としてはm−カルバゾリルフェニル基を含有する化合物のほか、TPDやN,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(α−ナフチル)ベンジジン(以後、NPDと略称する)、ビス[N,N−ジ(p−トリル)−4−アミノフェニル]シクロヘキサン(以後、TAPCと略称する)などを用いることができる。
本発明の有機EL素子の電子阻止層には、本発明の一般式(1)で表される2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物、TCTA、9,9−ビス[4−(カルバゾール−9−イル)フェニル]フルオレン、1,3−ビス(カルバゾール−9−イル)ベンゼン(以後、mCPと略称する)、Ad−Czなどのカルバゾール誘導体、9−[4−(カルバゾール−9−イル)フェニル]−9−[4−(トリフェニルシリル)フェニル]−9H−フルオレンに代表されるトリフェニルシリル基とトリアリールアミン構造を有する化合物などの電子阻止作用を有する化合物を用いることができる。
本発明の有機EL素子の発光層は、正孔注入・輸送性のホスト材料に、ゲスト材料と称される発光体をドープすることによって作製される。本発明の一般式(1)で表される2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物、電子輸送性を示すUGH2やTPBIを発光層のホスト材料として用いることができる。
本発明の有機EL素子の発光層に用いられるゲスト材料は、蛍光発光体であっても燐光発光体であっても良い。蛍光発光体としては、ルブレン誘導体やアントラセン誘導体、クマリン誘導体などの蛍光発光体を用いることができる。燐光発光体としては、フェニルピリジンのイリジウム錯体Ir(ppy)などの緑色の燐光発光体、FIrpic、FIr6などの青色の燐光発光体、Btp2Ir(acac)などの赤色の燐光発光体などを用いることができる。
燐光発光体であるゲスト材料は濃度消光を起こすため、発光層全体に対して1〜30重量パーセントの範囲で、共蒸着によってドープすることが好ましい。
また、本発明の化合物を用いて作製した発光層に、仕事関数の異なる化合物をホスト材料として用いて作製した発光層を隣接させて積層した構造の素子を作製することができる(例えば、非特許文献7〜8参照)。
本発明の有機EL素子の正孔阻止層には、BCPなどのフェナントロリン誘導体や、アルミニウム(III)ビス(2−メチル−8−キノリナート)−4−フェニルフェノレート(以後、BAlqと略称する)、オキサゾール誘導体、トリアゾール誘導体など、正孔阻止作用を有する化合物が用いられる。
本発明の有機EL素子の電子輸送層には、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、キノリンのアルミ錯体であるトリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(以後、Alqと略称する)やBAlqが用いられる。本発明の有機EL素子の電子注入層としては例えばフッ化リチウムがあるが、電子輸送層と陰極の好ましい選択においては、これを省略することができる。本発明の有機EL素子の陰極としては、アルミニウムやマグネシウムと銀の合金のような仕事関数の低い電極材料が用いられる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例により具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<2,2−ビス{4−(5―H―ピリド[4、3−b]インドール―5−イル)フェニル)}アダマンタン(化合物2)の合成>
窒素雰囲気下、反応容器に2−アダマンタノン100g、アニリン塩酸塩112.2g、アニリン407mlを加え、還流下、加熱して生成する水を除きながら14時間攪拌した。室温まで冷却した後、トルエン200mlを加え、還流下、加熱攪拌した。室温まで冷却した後、ろ過によって灰褐色の固体151.7gを得た。得られた固体にメタノール450mlを加え、加熱攪拌した後、アルカリ性になるまで、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。ろ過によって濃青色の結晶39.8gを得た。得られた結晶を室温下、水400mlを用いた分散洗浄を2回繰返した後、メタノール200mlを加え、加熱しながら分散洗浄を行うことによって、2,2−ビス(4−アミノフェニル)アダマンタンを濃青色の結晶として29.8g(収率30%)得た。
得られた2,2−ビス(4−アミノフェニル)アダマンタン17.5gに酢酸128mlを加え、50℃まで加熱して溶解させた。室温まで冷却して、9.0%塩酸を滴下した後、50℃まで加熱して0.5時間撹拌した。4℃以上にならないように氷浴で冷却しながら、30%亜硝酸ナトリウム水溶液17mlを滴下した。この反応溶液を、予め氷温まで冷却しておいた20%ヨウ化カリウム水溶液に、10℃以上にならないよう滴下し、2時間撹拌した後、室温下で静置した。減圧濾過によって得られた茶褐色固体にトルエン500mlを加えて溶解し、不溶物をろ過によって除き、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300mlで分液洗浄を3回繰返した。さらに5%チオ硫酸ナトリウム水溶液で分液洗浄を3回繰返した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、100mlになるまで減圧濃縮した。ヘキサン1000mlを加え、不溶物をろ過によって除き、NHシリカ200gで吸着精製した。減圧濃縮して、4.9gの淡黄色結晶を得た。メタノール150mlを加え、還流しながら分散洗浄を行って2,2−ビス(4−ヨードフェニル)アダマンタンを淡黄色の結晶として4.2g(収率25%)得た。
得られた2,2−ビス(4−ヨードフェニル)アダマンタン2.3g、γ―カルボリン1.6g、炭酸カリウム2.3g、銅粉0.13g、3,5−ジ―t−ブチルサリチル酸0.3g、ドデシルベンゼン23mlを窒素雰囲気下、反応容器に加え、生成する水を除きながら還流下、加熱して19時間攪拌した。
室温まで冷却した後、トルエン200ml、THF200mlを加え、不溶物をろ過によって除き、減圧下濃縮した。ヘキサン400mlを加え、析出した結晶をろ過によって取出した。得られた淡黄色の結晶に100mlのメタノールを加え、加熱しながら還流下で分散洗浄を3回繰返し、さらに酢酸エチル10mlを加え、加熱しながら還流下で分散洗浄を行った。トルエン30ml、酢酸エチル30mlを加えて結晶を溶解し、シリカゲル2gで吸着精製した。溶媒を留去した後、メタノール30mlを加え、加熱しながら還流下で分散洗浄を行って2,2−ビス{4−(5―H―ピリド[4、3−b]インドール―5−イル)フェニル)}アダマンタン(化合物2)を白色結晶として1.0g(39%)得た。
得られた白色結晶についてNMRを使用して構造を同定した。1H−NMR測定結果を図1に示した。
1H−NMR(CDCl3)で以下の36個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.4(2H)、8.5(2H)、8.2(2H)、7.7(4H)、7.5−7.4(8H)、7.4−7.3(4H)、3.4(2H)、2.2(4H)、2.0(2H)、1.9(4H)、1.8(2H)。
本発明の化合物について、高感度示差走査熱量計(ブルカー・エイエックスエス製、DSC3100S)によって融点とガラス転移点を求めた。
融点 ガラス転移点
本発明実施例1の化合物 362℃ 181℃
本発明の化合物は100℃以上のガラス転移点を示し、薄膜状態が安定である。
本発明の化合物を用いて、ITO基板の上に膜厚100nmの蒸着膜を作製して、大気中光電子分光装置(理研計器製、AC−3型)で仕事関数を測定した。
仕事関数
本発明実施例1の化合物 6.10eV
CBP 6.00eV
このように本発明の化合物は、発光層のホスト化合物として一般的に用いられているCBPと比較して、好適なエネルギー準位を有している。
本発明の化合物について、1.0×10−5mol/Lの2−メチルテトラヒドロフラン溶液を調製した。調製した溶液を専用の石英管に入れ、純窒素を通気することによって酸素分を除き、さらに酸素分が混入しないようにセプタムラバーによる栓をした。77Kに冷却した後、蛍光リン光分光光度計(堀場製作所製、FluoroMax−4型)を用い、励起光を照射して燐光スペクトルを測定した。燐光スペクトルの短波長側の立ち上がり位置の波長を読み取り、該波長値を光のエネルギーに換算して励起三重項エネルギーレベルを算出した。
励起三重項エネルギーレベル
本発明実施例1の化合物 2.97eV
CBP 2.56eV
FIr6 2.7eV
このように本発明の化合物は一般的に用いられている青色リン光材料であるFIr6やCBPがもつ三重項エネルギーより大きい値を有しており、発光層で励起された三重項エネルギーを充分閉じ込める能力を有している。
有機EL素子は、図2に示すような、ガラス基板1上に透明陽極2としてITO電極をあらかじめ形成したものの上に、正孔注入層3を塗布し、正孔輸送層4、第一発光層5、第二発光層6、電子輸送層7、電子注入層8、陰極(アルミニウム電極)9の順に蒸着して作製した。
具体的には、膜厚150nmのITOを成膜したガラス基板1を有機溶媒で洗浄した後に、酸素プラズマ処理にて表面を洗浄した。その後、このITO電極付きガラス基板を真空蒸着機内に取り付け0.001Pa以下まで減圧した。
続いて、透明陽極2の上に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(以後、PEDOTと略称する)・ポリ(スチレンスルフォネート)(以後、PSSと略称する)の水溶液を膜厚30nmとなるようにスピンコート法による塗布をおこない、180℃、1時間加熱乾燥を行って正孔注入層3を形成した。この正孔注入層3の上に、正孔輸送層4として、前記TAPCを蒸着速度6.0nm/minで膜厚40nmとなるように形成した。この正孔輸送層4の上に、第一発光層5として前記Ad−Czと前記青色燐光発光体FIr6を、蒸着速度比がAd−Cz:FIr6=95:5となる蒸着速度で二元蒸着を行い、膜厚15nmとなるように形成した。この第一発光層5の上に、第二発光層6として、本発明実施例1の化合物(化合物2)と前記青色燐光発光体FIr6を、蒸着速度比が本発明実施例1の化合物(化合物2):FIr6=90:10となる蒸着速度で二元蒸着を行い、膜厚30nmとなるように形成した。この第二発光層6の上に、電子輸送層7として前記TPBIを蒸着速度6.0nm/minで膜厚50nmとなるように形成した。この電子輸送層7の上に、電子注入層8としてフッ化リチウムを蒸着速度0.6nm/minで膜厚0.5nmとなるように形成した。最後に、アルミニウムを膜厚150nmとなるように蒸着して陰極9を形成した。作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行なった。
本発明の実施例1の化合物(化合物2)を使用して作製した有機EL素子に直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を表1にまとめて示した。
[比較例1]
比較のために、実施例5における第二発光層6の材料として前記UGH2と前記青色燐光発光体FIr6を、蒸着速度比がUGH2:FIr6=90:10となる蒸着速度で二元蒸着を行い、膜厚30nmとなるように形成した以外は実施例5と同様の条件で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子について、大気中、常温で特性測定を行なった。
作製した有機EL素子に直流電圧を印加したときの発光特性の測定結果を表1にまとめて示した。
Figure 2011093825
表1に示す様に、電流密度1mA/cmの電流を流したときの駆動電圧は、UGH2の7Vに対して本発明実施例1の化合物(化合物2)では6Vと低電圧化した。また、電流密度1mA/cmの電流を流したときの輝度、外部量子効率はいずれも向上し、さらに電力効率については、UGH2に代えて本発明実施例1の化合物(化合物2)を用いた場合は1.5倍も向上した。
以上のように、本発明の化合物は高い励起三重項エネルギーレベルを有し、燐光発光体にエネルギーを良好に伝達し、燐光発光体の三重項励起子を完全に閉じ込めており、発光層のホスト化合物として優れているといえる。
本発明の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物は、高い励起三重項エネルギーレベルを有し、燐光発光体の三重項励起子を完全に閉じ込めるため、発光層のホスト化合物および電子阻止性の化合物として優れている。また、該化合物を用いて有機EL素子を作製することにより、従来の有機EL素子の輝度と発光効率を格段に改良することができ、そのため、移動型電子製品の性能を向上させることができる。
1 ガラス基板
2 透明陽極
3 正孔注入層
4 正孔輸送層
5 第一発光層
6 第二発光層
7 電子輸送層
8 電子注入層
9 陰極

Claims (11)

  1. 下記一般式(1)で表される、2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物。
    Figure 2011093825

    (式中、R1〜R16は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、Ar1とAr2は互いに同一でも異なっていてもよく、Ar1は下記構造式(B)または(C)で示される基を表し、Ar2は下記構造式(B)、(C)または(D)で示される基を表す。)
    Figure 2011093825
    (式中、R17〜R24は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表す。但し、W、X、Y、Zはそのいずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この場合の窒素原子はR17〜R20の置換基を有さないものとする。)
    Figure 2011093825
    (式中、R25は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R26〜R32は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、Q、R、T、Uは炭素原子または窒素原子を表す。但し、Q、R、T、Uはその全てが炭素原子であるか、または、いずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この場合の窒素原子はR26〜R29の置換基を有さないものとする。)
    Figure 2011093825
    (式中、R33〜R40は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表す。)
  2. 前記一般式(1)においてAr1、Ar2は互いに同一でも異なっていてもよく、前記構造式(B)である、請求項1記載の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物。
  3. 前記一般式(1)においてAr1が前記構造式(B)であって、Ar2が前記構造式(C)である、請求項1記載の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物。
  4. 前記一般式(1)においてAr1が前記構造式(B)であって、Ar2が前記構造式(D)である、請求項1記載の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物。
  5. 前記一般式(1)においてAr1、Ar2は互いに同一でも異なっていてもよく、前記構造式(C)である、請求項1記載の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物。
  6. 前記一般式(1)においてAr1が前記構造式(C)であって、Ar2が前記構造式(D)である、請求項1記載の2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物。
  7. 一対の電極とその間に挟まれた少なくとも一層の有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、下記一般式(1)で表される2,2−ジフェニルアダマンチル構造を有する化合物が、少なくとも1つの有機層の構成材料として用いられていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
    Figure 2011093825

    (式中、R1〜R16は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、Ar1とAr2は互いに同一でも異なっていてもよく、Ar1は下記構造式(B)または(C)で示される基を表し、Ar2は下記構造式(B)、(C)または(D)で示される基を表す。)
    Figure 2011093825
    (式中、R17〜R24は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表す。但し、W、X、Y、Zはそのいずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この場合の窒素原子はR17〜R20の置換基を有さないものとする。)
    Figure 2011093825
    (式中、R25は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R26〜R32は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、Q、R、T、Uは炭素原子または窒素原子を表す。但し、Q、R、T、Uはその全てが炭素原子であるか、または、いずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この場合の窒素原子はR26〜R29の置換基を有さないものとする。)
    Figure 2011093825
    (式中、R33〜R40は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表す。)
  8. 前記した有機層が発光層であり、上記一般式(1)で表される化合物が、該発光層中に、少なくとも一つの構成材料として用いられていることを特徴とする請求項7記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記した有機層が電子阻止層であり、上記一般式(1)で表される化合物が、該電子阻止層中に、少なくとも一つの構成材料として用いられていることを特徴とする請求項7記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 前記した有機層が発光層であり、該発光層が2層以上積層された構造である、請求項7または8のいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  11. 前記した有機層が発光層であり、該発光層が第1発光層と第2発光層の2層構造である、請求項7または8のいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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