JP2011092688A - 屋内鯉のぼり翩翻装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成簡単であり、より自然な翩翻感を創出する屋内鯉のぼり翩翻装置を得る。
【解決手段】屋内鯉のぼり翩翻装置1は、底部ハウジング2に設けた第1電動モータおよび第1伝動機構による外側支柱3内に回転可能に支持した中間軸6の一定角度範囲の回動運動を、各種鯉のぼり要素4A〜4Dのヨーク手段25に関連させた、交互の第1首振り機構K1および第2首振り機構K2により、ヨーク手段25を介して鯉のぼり要素4A〜4Dに交互に逆向きの首振り運動を与える。第2首振り機構K2の揺動レバーを外側支柱3の外部または内部に配置する。所要に応じて、滑車手段24に巻き掛けたロープ手段のロープ11の第2伝動機構による上下動運動を、ロープ11とヨーク手段25または各種鯉のぼり要素4A〜4Dの口輪手段26とを連結する連結手段39により、各種鯉のぼり要素4A〜4Dを上下動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鯉のぼりを屋内で擬似的に翻させる屋内鯉のぼり翩翻装置であって、底部ハウジング内に設けた電動モータ、ならびにこの電動モータの回転駆動力を伝達する伝動機構と、前記底部ハウジングに支持した中空円筒形の外側支柱と、前記外側支柱内に同軸状に配置しかつ第1伝動機構により制限角度範囲内で首振り運動するよう支持した中間軸と、この中間軸に直交するよう突設して前記外側支柱に貫通する1対の水平軸の周りに取り付け、前記中間軸と一緒に回動可能にしたヨーク手段と、このヨーク手段に着脱自在に取り付けた各種の鯉のぼり要素と、前記外側支柱の先端に設けた水平軸線の周りに回転する矢車を有する矢車ユニットと、を備えた該屋内鯉のぼり翩翻装置に関するものである。
このような屋内鯉のぼり翩翻装置としては、本願人による先願発明であり特許文献1に記載したものがある。
しかし、本願人による先願発明である特許文献1に記載の「空中浮動体装置」と称した屋内鯉のぼり翩翻装置は、電動モータの出力軸の他に、中間軸を駆動するギヤ段の他に、外側支柱に設けた滑車に巻き掛けたロープ手段を介して一定のストロークでヨーク手段を上下動させるためのウォームを支持する他の垂直軸を必要としていた。
また、電動モータの出力軸に設けたギヤにより、中間軸に設けたギヤおよびウォーム支持垂直軸に設けたギヤの双方を直接駆動するため、大きい出力のモータを必要とし、また矢車の回転が速すぎてせわしなく、優雅さに欠け、危険でもあった。
この本願人による特許文献1に記載の欠点を解決するため、本願人による先願発明として特許文献2に記載した屋内鯉のぼり翩翻装置を提案した。
特許文献2に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置によれば、第1伝動機構および第2伝動機構を中間軸のみに関連させ、また、スプロケットホイールおよびチェーン駆動としたため、構成簡単であり、低コストにすることができ、かつ矢車を低速かつ安全に回転させることができる。
特開平11−318687号公報 特開2008−29439号公報
しかし、本願人による特許文献1の欠点を解決することを目的とした、やはり本願人による特許文献2においては、最上位に配置する吹き流しを含めた鯉のぼり要素の左右の振れが、すべて同期した振れしか生ずることができず、見た目が機械的動作で不自然な感じが否めず、鯉のぼり要素自体も、骨格をなす芯片に発泡スチロール塊を付着させて、鯉のぼり要素のスキンを膨らませていたため、上下、左右に振れる際のくねりが不自然であった。
したがって、本発明の目的は、不自然な機械的動作感および不興な膨らみ感を払拭し、風をはらんで膨らみ、揺らめく自然な翩翻感を醸し出すことができ、かつ構成簡単で低コストで製造できる屋内鯉のぼり翩翻装置を得るにある。
この目的を達成するため、本発明屋内鯉のぼり翩翻装置は、
各種鯉のぼり要素を支持する前記ヨーク手段は、最上位から最下位にかけて、順次中間軸に対して交互に設けた、前記中間軸と同期した首振りを行うよう構成した第1首振り機構および前記中間軸とは逆向きの首振りを行うよう構成した第2首振り機構を介して、前記外側支柱に対して前記中間軸の軸線周りに回動自在に取り付け、
前記第1首振り機構は、中間軸に固定し、前記外側支柱には固定しない中間軸固定ブッシュであって、前記1対の水平軸を互いに直径方向に対向する側面から突設し、これら水平軸を前記外側支柱に設けた長溝孔から外部に突出させ、前記外側支柱から露出した水平軸に前記ヨーク手段を取り付け、前記外側支柱に対して相対回動する、該中間軸固定ブッシュにより構成し、
前記第2首振り機構は、
前記中間軸には固定せず、前記外側支柱に固定した支柱固定ブッシュであって、前記中間軸をこの支柱固定ブッシュ内で回転可能にし、た、該支柱固定ブッシュと、
この支柱固定ブッシュの上側および下側のうち一方で前記中間軸に固定し、前記外側支柱には固定しない第2中間軸固定ブッシュと、
前記支柱固定ブッシュの上側および下側のうち他方で前記中間軸にも前記外側支柱にも固定しない遊びブッシュであって、前記1対の水平軸を互いに直径方向に対向する側面から突設し、これら水平軸を前記外側支柱に設けた長溝孔から外部に突出させ、前記外側支柱から露出した水平軸に前記ヨーク手段を取り付け、前記中間軸および前記外側支柱に対して相対回動する、該遊びブッシュと、
前記支柱固定ブッシュに設けた軸受部に支承し、前記中間軸の軸線に直交する軸線の周りに所定角度範囲内で揺動する揺動レバーを有し、前記第2中間軸固定ブッシュ、における前記中間軸の軸線周りの回動を前記揺動レバーの一方の端部に伝達するとともに、前記揺動レバーの他方の端部が前記遊びブッシュに作用して前記第2中間軸固定ブッシュの回動とは逆方向の回動を、前記水平軸を介して前記ヨーク手段に伝達する該揺動レバーと、
により構成し、 これにより、順次の鯉のぼり要素に対して、互いに逆方向のゆらぎを交互に付与する構成とした
ことを特徴とする。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置によれば、順次の鯉のぼり要素を第1首振り機構および第2首振り機構により、交互に互いに逆向きの首振り運動を行わせるため、機械的、画一的な不自然さではない、自然なゆらぎ感を醸し出すことができる。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の好適な実施形態においては、前記揺動レバーを前記外側支柱の内部に配設し、前記支柱固定ブッシュ、前記第2中間軸固定ブッシュおよび前記遊びブッシュのそれぞれに設けたキャビティ内で運動可能に配置し、前記揺動レバーは、拡大した球面状の軸受部と、この軸受部から上方および下方に突出するレバーアーム部と、これらレバーアーム部の遊端に設けた拡大ヘッド部とを有し、前記支柱固定ブッシュ、前記第2中間軸固定ブッシュおよび前記遊びブッシュは、前記レバーアーム部の回動および揺動を許容する円弧状のキャビティおよび前記軸受部または拡大ヘッド部を摺動可能に収容する球面状キャビティを有する構成とする。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の他の好適な実施形態においては、前記揺動レバーを前記外側支柱の外部に配設し、前記支柱固定ブッシュから前記外側支柱に貫通して半径方向外部に突出する支軸により前記揺動レバーを揺動可能に支承し、前記揺動レバーの前記他方の端部の揺動運動を前記ヨーク手段に伝達するよう、前記揺動レバーの前記他方の端部における側面から突出し、前記ヨーク手段に圧着する伝達ピンを有する構成とする。
代案として、または付加的に、前記揺動レバーの前記他方の端部の揺動運動を前記ヨーク手段に伝達するよう、このヨーク手段を支持する水平軸に取り付けるU字状部材であって、U字の底部から半径方向外方に突出する拡大ヘッド付きの伝達ピン取り付け、前記伝達ピンの拡大ヘッドを揺動レバーの前記他方の端部側に配置した窪みに収容させる、該U字状部材を有する構成とする。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の好適な実施形態においては、前記ヨーク手段を、第2伝動機構、および前記外側支柱に設けた滑車に巻き掛けたロープ手段を介して一定のストロークで上下動させる構成とする。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の好適な実施形態においては、前記矢車ユニットを、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部を前記外側支柱の先端に着脱可能に取り付けるスリーブと、このスリーブに対して回転可能に取り付けた水平軸の両側にそれぞれ設けた1対の矢車と、第1の伝動機構を駆動する前記電動モータによって駆動され、前記中間軸内で回転可能に支承した中心軸を介して前記矢車を回転駆動する第3伝動機構と、前記スリーブの第2端部に取り付けた玉飾りと、により構成し、前記第3伝動機構は、前記中心軸に磁石手段により連結する軸部を有する傘歯歯車伝動手段により構成する。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の好適な実施形態においては、矢車ユニットを、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部を前記外側支柱の先端に着脱可能に取り付けるスリーブと、このスリーブに対して回転可能に取り付けた水平軸の両側にそれぞれ設けた1対の矢車と、前記スリーブの前記第2端部に設けた支持プレートに設け、第1の伝動機構を駆動する前記電動モータとは別の第2電動モータと、この第2電動モータの回転を前記矢車の水平軸に伝達する第3伝動機構と、前記スリーブの先端部分、前記第2電動モータおよび前記第3伝動機構の上側部分を包囲する玉飾りと、により構成する。
この構成によれば、矢車ユニットを着脱自在とし、また、首振り機構および上下動機構のための伝動機構を駆動する電動モータとは異なる電動モータを使用し、矢車を駆動するための伝動機構の一部をなす中心軸を、首振り機構の一部をなす中間軸内に同軸状に配置することが不要となるため、特許文献2に記載の本願人による、矢車駆動用の傘歯(ベベル)歯車機構を中心軸に組み合わせる従来技術よりも、構成および組み立てが簡単になり、分解して保管も容易になる。
さらに、本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の好適な実施形態においては、前記各種の鯉のぼり要素を、それぞれの大きさに応じた寸法にして、
前記ヨーク手段に引っ掛けるフックを設けた口輪を有する口輪手段と、
前記口輪の左右の半部でそれぞれ周方向に互いに離して口輪の軸線に平行に突設し、ほぼ骨格の中央部まで延在する少なくとも2個のチューブ状の骨格材、およびこれら骨格材を互いに連結する肋材としての複数個の細いプラスチックロッドよりなる前半骨格部分と、
前記骨格材の口輪側とは反対側の端部に取り付けた胴体輪の中心に固定し、尾の方向に向かって延び、各鯉のぼり要素の輪郭にほぼ対応する形状に形成した可撓性の平坦シート、およびこの平坦シートに互いに離して取り付けた肋材としての複数個のプラスチックロッドよりなる後半骨格部分と、
前記後半骨格部分から前記前半骨格部分に装着する袋状に形成した各種鯉のぼり要素スキンと、
により構成する。この実施形態によれば、特許文献2に記載の本願人による、口輪から尾まで全体的に延在する平坦シートの両面に膨出材としての発泡スチロールを貼り付ける従来技術よりも、軽量となり、また後半骨格部分がくねりを生ずるので動きがリアルになる。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置のさらに他の好適な実施形態においては、前記各種の鯉のぼり要素を、それぞれの大きさに応じた寸法にして、
前記ヨーク手段に引っ掛けるフックを設けた口輪を有する口輪手段と、
前記口輪の左右の半部でそれぞれ周方向に互いに離して口輪の軸線に平行に突設し、ほぼ骨格の中央部まで延在する少なくとも2個のチューブ状の骨格材、およびこれら左右2個ずつ、合計4個の骨格材の周囲に取り付けた肋材としての複数個の幅狭プラスチックバンドよりなる前半骨格部分と、
前記骨格材の口輪側とは反対側で骨格材を保持する、1対の張り出しアーム付きプレート間に挟み込んで保持し、尾の方向に向かって延び、各鯉のぼり要素の輪郭にほぼ対応する形状に形成した可撓性の平坦シート、およびこの平坦シートに互いに離して取り付けた肋材としての複数個のプラスチックバンドよりなる後半骨格部分と、
前記後半骨格部分から前記前半骨格部分に装着する袋状に形成した各種鯉のぼり要素のスキンと、
により構成する。この構成によれば、鯉のぼり要素の構成および組立を一層簡単にすることができるようになる。
つぎに、図面につき、本発明の好適な実施形態を説明する。
本発明による屋内鯉のぼり翩翻装置の第1実施例の全体を示す線図的側面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の伝動機構を示し、(a)は一部断面とする側面図、(b)は別の角度から見た一部断面とする側面図、(c)は(a)のC−C線上の一部断面とする平面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の外側支柱内に配置する中間軸と、この中間軸に装着した各種のブッシュとを示す側面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における外側支柱に取り付ける、上位2個のヨーク手段、および2番目(偶数番目)における第2首振り機構を示す線図的説明図であり、(a)は部分側面図、(b)はヨーク手段を示す横断面図、(c)はヨーク手段の端面図、(d)は第2首振り機構の揺動レバーを示す部分縦断面図、(e)は揺動レバーの端面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置の、下位2個のヨーク手段、このヨーク手段に装着した口輪手段、および口輪手段に連結する上下動機構を示す線図的説明図であり、(a)は部分側面図、(b)はヨーク手段の横断面図、(c)は上下動機構のロープ手段の横断面図、(d)は第2首振り機構に関連するヨーク手段の横断面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における鯉のぼり要素の、口輪手段および前半骨格部分の一部を示す線図的説明図であり、(a)は口輪手段の端面図、(b)は部分平面図、(c)は部分側面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における鯉のぼり要素の、前半骨格部分の一部および後半骨格部分の一部を示す線図的説明図であり、(a)は部分端面図、(b)は部分平面図、(c)は部分側面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における鯉のぼり要素の、後半骨格部分を示す線図的説明図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における矢車ユニットの線図的説明図であり、(a)は縦断面図、(b)は(a)とは別角度の上述の目的を達成する縦断面図、(c)は玉飾りの平面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における第2首振り機構の詳細を示す説明図であり、(a)は横断面、(b)は一部断面とする側面図、(c)は一部断面とする端面図である。 本発明屋内鯉のぼり翩翻装置における第2実施例の第2首振り機構を示す説明図である。 図11に示す第2首振り機構の詳細を示す説明図であり、(a)は揺動レバーが存在する平面に沿う(図2(b)のA−A線上の)部分縦断面、(b)は支柱固定ブッシュにおける横断面図、(c)は支柱固定ブッシュの揺動レバーが存在する平面に沿う部分縦断面、(d)は第2中間軸固定ブッシュまたは遊びブッシュにおける横断面図、(e)は第2中間軸固定ブッシュの揺動レバーが存在する平面に沿う部分縦断面、(f)遊びブッシュの揺動レバーが存在する平面に沿う部分縦断面であり、(b)〜(f)では揺動レバーを省略して示す。 矢車ユニットの他の実施例における伝動機構を示す説明図である。 鯉のぼり要素の前半骨格部分の説明図であり、(a)は側面図、(b)は横断面図である。 鯉のぼり要素の中間骨格部分および後半骨格部分の説明図であり、(a)は平面図、(b)は張り出しアーム付きプレートの側面図、(c)は張り出しアーム付きプレートの横断面図、(d)後半骨格部分の部分側面図である。
図1に、本発明による屋内鯉のぼり翩翻装置1の線図的全体図を示す。本発明による屋内鯉のぼり翩翻装置1は、底部ハウジング2と、この底部ハウジング2に支持した中空円筒形の外側支柱3と、この外側支柱3に支持する鯉のぼり要素4A,4B,4C,4Dと、矢車ユニット5を有する。各種の鯉のぼり要素は、吹き流し(4A)、黒鯉(4B)、赤鯉(4C)、青鯉(4D)としたが、好みに応じてこれ以外の鯉のぼり要素を設けることもできる。
図1には、鯉のぼり要素4A,4B,4C,4Dを上下動させる機構、鯉のぼり要素4A,4B,4C,4Dを交互に逆向きの首振り動作をさせる機構、矢車ユニットを駆動するための別個の駆動モータを備えた実施例を示す。
外側支柱3内には、図3に示すように、この外側支柱3に同軸状に配置した中間軸6、およびこの中間軸6に装着する複数個のブッシュ手段7を収容する。また、底部ハウジング2内には、図2に示すように、電動モータ8、ならびにこの電動モータの回転駆動力を伝達する第1伝動機構9、および第2伝動機構10を収容する。
図1および2に示すように、底部ハウジング2には、外側支柱3を安定的に支持し、中間軸6およびロープ手段のロープ11が貫通する天板12を設ける。この天板12には電源スイッチ13を設ける。
本発明の屋内鯉のぼり翩翻装置1によれば、第1伝動機構9は、電動モータ8の変速機構ボックス8A、およびこの変速機構ボックス8Aから突出する出力軸8B、この出力軸8Bに固着し、中間にウォーム14を設けた第1駆動軸15と、この第1駆動軸15に連結した第1駆動ディスク16を有する。電動モータ8および変速機構ボックス8Aは、底部ハウジング2内に設けた仕切り板2Aに取り付ける。
第1伝動機構9は、さらに、第1駆動ディスク16に突設した第1偏心ピン17に転動可能に設けたローラ18と、中間軸6に固着し、この中間軸6から半径方向に突出し、ローラ18を転動案内可能に挟み込む案内アーム手段19とを有する。
第2伝動機構10は、第1駆動軸15の中間に設けたウォーム14に噛合するウォームホイール20と、第1駆動軸15に直交するよう底部ハウジング2内の仕切り板2Bに取り付けたウォームボックス2Cに回転自在に取り付けた第2駆動軸21に固着した第2駆動ディスク22と、この第2駆動ディスク22に取り付けた第2偏心ピン23とを有する。この第2偏心ピン23に、ロープ手段におけるロープ11の一方の端部に設けたリングを互いに摺動可能に連結する。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置1によれば、電源スイッチ13によってモータ8をスイッチオンすると、出力軸8Bの回転を、第1伝動機構9の第1駆動軸15、第1駆動ディスク16、第1偏心ピン17、ローラ18および案内アーム手段19を介して中間軸6を一定角度範囲で回動させる。中間軸6の上方端部には、外側支柱3内で回転可能に支持するラジアル軸受ブッシュ7Rを設け、中間軸6の下端部には、スラスト軸受部6Aに噛合するフォークを設けたスラスト軸受ブッシュ7Sを固着する。
また、出力軸8Bの回転を、第1駆動軸15の中間に設けたウォーム14、第2伝動機構10のウォームホイール20、第2駆動軸21、第2駆動ディスク22、第2偏心ピン23を介して、外側支柱の上方部分に設けた滑車手段24に巻き掛けたロープ手段のロープ11を上下動させ、支柱に回動自在に取り付けたヨーク手段25を上下動させ、したがって、このヨーク手段25にフック連結した鯉のぼり要素4A〜4Dをゆったりと上下動させる。
さらに、中間軸6は第1伝動機構9によって、垂直軸線の周りに一定角度範囲内で揺動し、中間軸6に取り付けたブッシュ手段7に連結するヨーク手段25も揺動し、ヨーク手段25に口輪手段26を介してフック連結した鯉のぼり要素4A〜4Dは左右にゆったりと往復運動する。したがって、鯉のぼり要素4A〜4Dは、屋内でも風力を必要としないで、翩翻と翻ることができる。
本発明によれば、中間軸6に対して、ヨーク手段25に関連する第1首振り機構K1および第2首振り機構K2を交互に配置することにより、鯉のぼり要素4A〜4Dを交互に逆向きの首振り運動をさせる。
第1首振り機構K1は、図3に示すように、中間軸6に固定し、外側支柱3には固定しない中間軸固定ブッシュ7Aと、この中間軸固定ブッシュ7Aの直径方向に互いに対向する側面からそれぞれ半径方向外方に突出する1対の水平軸27(図4参照)と、これら水平軸27を外部に露出させるよう外側支柱3に設けた長溝孔28(図4参照)とにより構成する。この長溝孔28によって、水平軸27は中間軸6の一定角度範囲内の回動により、水平平面内で外側支柱3に対して相対回動することができる。
外側支柱3から外部に露出した1対の水平軸27の端部にヨーク手段25を回動可能に取り付け、第1伝動機構9および第2伝動機構10により首振り運動および上下動運動を行うことができる。
第2首振り機構K2は、図3に示すように、中間軸6には固定せず、外側支柱3に固定した支柱固定ブッシュ7Bを有する。中間軸6をこの支柱固定ブッシュ7B内で回転可能にし、また外側支柱3に貫通して半径方向に突出する支軸29(図4参照)を突設する。
第2首振り機構K2は、さらに、図3に示すように、この支柱固定ブッシュ7Bの下側で中間軸6に固定し、外側支柱には固定しない第2中間軸固定ブッシュ7A′を有し、この第2中間軸固定ブッシュ7A′には、図4に示すように、外側支柱3に設けた第2長溝孔28′を経て半径方向外方に突出する作用ピン30を突設する。
さらに、第2首振り機構K2は、図3に示すように、支柱固定ブッシュ7Bの上側で中間軸6にも外側支柱3にも固定しない遊びブッシュ7Cを有し、この遊びブッシュ7Cの直径方向に互いに対向する側面から半径方向外方に突出する1対の水平軸27を突設する。水平軸27を外側支柱3に設けた長溝孔28から外部に突出させ、外側支柱3から露出した水平軸27にヨーク手段25を取り付け、中間軸6および外側支柱3の双方に対して相対回動可能にする。
第2首振り機構K2は、さらにまた、中心孔33Aを有する揺動レバー33を有し、この揺動レバー33は、支柱固定ブッシュ7Bに設けた支軸29に中心孔33Aで回動可能に支承する。中心孔33Aの下方に設けた下方窪み34に、第2中間軸固定ブッシュ7A′の作用ピン30の拡大ヘッド30Aを収容する。
揺動レバー33の上側端部の揺動運動をヨーク手段25に伝達する揺動伝達手段として、図4に示すように、揺動レバー33に、ヨーク手段25の両側のウイング25Aに圧着する1対の伝達ピン36を設け、この伝達ピン36からヨーク手段25を介して、揺動レバーの揺動をヨーク手段25に伝達し、第1首振り機構の首振り運動とは逆向きの首振り運動を可能にする。
揺動レバーの上側端部の揺動運動を前記ヨーク手段に伝達する揺動伝達手段として、揺動レバー33に設ける伝達ピン36の代わりに、または付加的に、遊びブッシュ7Cの水平軸27には、図5(d)に示すように、U字状部材31(図10参照)を取り付け、このU字状部材31のU字の底部から拡大ヘッド付きの伝達ピン32を半径方向外方に突出させ、この伝達ピン32の先端に拡大ヘッド32Aを設ける。この拡大ヘッド32Aを揺動レバー33の中心孔の上方に設けた上側窪み35に収容する。
この構成により、支柱固定ブッシュ7Bの下側における第2中間固定ブッシュ7A′の中間軸6の回動に同期する回動方向とは逆方向の回動を、揺動レバー33の下側における作用ピン30とは中央の支軸29を挟んで反対側の上側におけるU字状部材31の伝達ピン32、遊びブッシュ7Cを介してヨーク手段25に与え、第1首振り機構の首振り運動とは逆向きの首振り運動を可能にする。
ロープ手段のロープ11は、第2伝動機構10の第2駆動ディスク22から延びて上方に向かう上行部11Aと、外側支柱3の上方端部に設けた滑車手段24に巻き掛けたのち、下方に向かう下行部11Bとを有する。ロープ11の下行部11Bには、互いに隣接する2個の鯉のぼり要素間の位置に固定した連結部材37を設ける。この連結部材37の一方の端部には、例えば、下行部11Bが貫通するとともに下行部11Bに固定するアクリルボールによるヘッド部分37Aを設け、下行部11B連結部材37の他方の端部には、外側支柱に遊嵌したガイドリング38、および鯉のぼり要素の口輪手段26に連結した連結ロープ手段39の一方の端部に連結するためのリング部分37Bを設ける。下行部11Bの下端部は外側支柱3に連結する。
ロープ11の上行部11Aはガイドリング38の内側で自由に上方移動および下方移動するに従い、ロープ11の下行部11Bはガイドリング38の内側で、上行部11Aとは逆の下方移動および上方移動をする。ロープ11の下行部11Bの上下動に連動して、連結部材37のリング部分37Bに連結したガイドリング38が外側支柱3に沿って上下動するとともに、連結部材37のリング部分37Bに連結した連結ロープ手段39も上下動する。連結ロープ手段39の上下動に連動して、鯉のぼり要素4A〜4Dの口輪手段26をフック連結したヨーク手段25が、外側支柱3に設けた長溝孔28から突出する水平軸27の周りに上下に回動する。このような連結部材37および連結ロープ手段39ではなく、ヨーク手段25に設けたクロスバー25Bにロープ11の下行部11Bを連結することもできる。最上位の鯉のぼり要素4A(吹き流し)は、連結ロープ手段39により、以下に説明する矢車ユニット5のスリーブ52の上方端部近傍に設けた止め金具64(図9参照)に連結し、鯉のぼり要素4A(吹き流し)の上下動を安定させる。
各種の鯉のぼり要素4A〜4Dは、それぞれの大きさに応じた寸法にし、図6に示すように、ヨーク手段25に引っ掛けるフック40を設けた口輪41を有する口輪手段26を有する。フック40と口輪41との間を、複数個の、図示の実施例では4個の細いプラスチックロッド26Aにより連結する。
この口輪41の左右の半部でそれぞれ周方向に互いに離して口輪の軸線に平行に、ほぼ骨格の中央部まで延在する少なくとも2個のチューブ状の骨格材42を、例えば、ビス43により突設する。これら骨格材42と、互いに隣接する骨格材42を相互連結する肋材44としての複数個の細いプラスチックロッドとにより前半骨格部分50を構成する。骨格材42の中間部分には中間胴体輪45を、骨格材42の口輪側とは反対側の端部には末端胴体輪46を設ける。
末端胴体輪46に隣接して、骨格材42に挿通した1対の山形ブラケット47間で、中心平面に沿うように、尾の方向に向かって延び、各鯉のぼり要素の輪郭にほぼ対応する形状に形成した可撓性の平坦シート48を固定する。この平坦シート48、およびこの平坦シートに互いに離して取り付けた肋材49としての複数個のプラスチックロッドにより後半骨格部分51を構成する。各種鯉のぼり要素4A〜4Dとしての袋状に形成したスキンを後半骨格部分51から前半骨格部分50に装着する。
矢車ユニット5は、図9に示すように、第1端部および第2端部を有し、第1端部を外側支柱3の先端に着脱可能に取り付けるスリーブ52と、このスリーブに対して回転可能に取り付けた水平軸53の両側にそれぞれ設けた1対の矢車54(図1参照)と、前記スリーブの前記第2端部に設けた衝立付きの支持プレート55を有する。この支持プレート55の衝立55Aには、第1および第2の伝動機構を駆動する前記電動モータとは別の第2電動モータ56を固定する。この第2電動モータ56の回転を矢車の水平軸53に伝達する第3伝動機構57を設ける。この第3伝動機構57は、スプロケットホイールおよびこのスプロケットホイールに巻き掛ける歯付きベルトとすると好適である。
支持プレート55を含めてスリーブ52の先端部分、第2電動モータ56および第3伝動機構57の上側部分を包囲する玉飾り58を設ける。この玉飾り58に上方部分に複数個の空気孔59を設け、玉飾り58を固定ピン60により、支持プレート55の衝立55Aに固定する。
第2電動モータ56は、電源スイッチ13に接続し、中間軸の下方部分に設けたコード導入ブッシュ7D(図3参照)から中空の中間軸6内に挿通した給電コード61(図1参照)に接続可能なコンセント62を介して接続コード63によって給電する。上述したように、スリーブ52の上方端部近傍に、鯉のぼり要素4A(吹き流し)の上下動を安定させる連結ロープ手段39のための止め金具64(図9参照)を設ける。
図11には、順次の鯉のぼり要素に対して交互に逆向きの首振り動作を付与する第1伝動機構、第1伝動機構と同一の駆動モータで駆動する矢車ユニットを備えた実施例の一部を示す。
したがって、この実施例2では、図示しないが、中間軸6の内部に同軸状に支承し、中間軸内で回転する中心軸65を設ける。この中心軸65は、図示しないが、本願人による先願発明である特開2008−29439号公報と同様の歯車および歯付きベルトによる第3伝動機構で駆動することができる。
実施例1では第2伝動機構10により鯉のぼり要素を上下動させる機構を設けたが、必ずしも第2伝動機構および上下動機構は設ける必要はない。したがって、ヨーク手段25は水平軸27の軸線の周りに回動しない構成にすることができる。また、実施例1では吹き流しを設けて示したが、必ずしも吹き流しを設ける必要はない。さらに、実施例1では第2首振り機構K2の揺動レバー33を外側支柱3の外部に配設したが、実施例2では、第2首振り機構K2の揺動レバー66を外側支柱3の内部に配設したため、実施例1と比べて構成が簡単かつ外観がスッキリとして見栄えもよく、ノイズも少なくすることができる。
実施例2では、第2首振り機構K2の揺動レバー66を外側支柱3の内部に配設し、支柱固定ブッシュ7B、第2中間軸固定ブッシュ7A′および遊びブッシュ7Cのそれぞれに設けたキャビティ内(図12参照)で運動可能に配置する。この実施例2では、第2中間軸固定ブッシュ7A′および遊びブッシュ7Cを、実施例1とは上下関係が逆の構成とした。
揺動レバー66は、拡大した球面状の軸受部67と、この軸受部から上方および下方に突出するレバーアーム部68,69と、これらレバーアーム部68,69の遊端にそれぞれ設けた拡大ヘッド部70,70′とを有し、支柱固定ブッシュ7B、第2中間軸固定ブッシュ7A′および遊びブッシュ7Cは、レバーアーム部68,69の回動および揺動を許容する円弧状キャビティ71および軸受部67または拡大ヘッド部70,70′をそれぞれ摺動可能に収容する球面状キャビティ72を有する構成とする。
この構成により、中間軸6の軸線周りの回動を揺動レバー66の一方の端部における拡大ヘッド部70に伝達するとともに、揺動レバーの他方の端部における拡大ヘッド部70′が遊びブッシュ7Cに作用して第2中間軸固定ブッシュ7Aの回動とは逆方向の回動を、水平軸27を介してヨーク手段25に伝達する。
図11の最上部に示すように、中心軸65の頂部に鉄製の皿状プレート73を設け、図13に示す矢車ユニットの第1傘歯歯車74のシャフト部をばね負荷により第2傘歯歯車75に押圧するよう収容する案内スリーブ76の底部に設けた磁石プレート77に吸着するようにする。
図14は、図6に示す口輪41の左右の半部でそれぞれ周方向に互いに離して口輪の軸線に平行に、ほぼ骨格の中央部まで延在するよう、口輪41に突設した少なくとも2個(合計4個)のチューブ状の骨格材42における前半骨格部分50の周囲に取り付けた肋材44′としての複数個の細いプラスチックバンドを示す。
骨格材42の中間部分には、図15に示すように、尾の方向に向かって延び、各鯉のぼり要素の輪郭にほぼ対応する形状に形成した可撓性の平坦シート48を、骨格材の口輪側とは反対側で骨格材を保持する、1対の張り出しアーム付きプレート78間に挟み込んでクランプ保持する。また、図15に示すように、後半骨格部分51は、この平坦シート48に互いに離して取り付けた肋材としての複数個のプラスチックバンド49′を設ける。後半骨格部分51から前半骨格部分50にかけて、袋状に形成した各種鯉のぼり要素のスキンを装着する。
本発明屋内鯉のぼり翩翻装置は、五月の節句の頃に、庭のない家庭での鑑賞用、店舗におけるディスプレイ用に利用できる。
1 屋内鯉のぼり翩翻装置
2 底部ハウジング
2A 仕切り板
2B 仕切り板
2C ウォームボックス
3 外側支柱
4A 鯉のぼり要素(吹き流し)
4B 鯉のぼり要素(黒鯉)
4C 鯉のぼり要素(赤鯉)
4D 鯉のぼり要素(青鯉)
5 矢車ユニット
6 中間軸
6A スラスト軸受部
7 ブッシュ手段
7A 中間軸固定ブッシュ
7A′ 第2中間軸固定ブッシュ
7B 支柱固定ブッシュ
7C 遊びブッシュ
7D コード導入ブッシュ
7R ラジアル軸受ブッシュ
7S スラスト軸受ブッシュ
8 電動モータ
8A 変速機構ボックス
9 第1伝動機構
10 第2伝動機構
11 ロープ
11A ロープの上行部
11B ロープの下行部
12 天板
13 電源スイッチ
14 ウォーム
15 第1駆動軸
16 第1駆動ディスク
17 第1偏心ピン
18 ローラ
19 案内アーム手段
20 ウォームホイール
21 第2駆動軸
22 第2駆動ディスク
23 第2偏心ピン
24 滑車手段
25 ヨーク手段
25A ヨーク手段のウイング
25B ヨーク手段のクロスバー
26 口輪手段
27 水平軸
28 長溝孔
28′ 第2長溝孔
29 支軸
30 作用ピン
31 U字状部材
32 伝達ピン
32A 拡大ヘッド
33 揺動レバー
33A 中心孔
34 下方窪み
35 上方窪み
36 伝達ピン
37 連結部材
37A ヘッド部分
37B リング部分
38 ガイドリング
39 連結ロープ手段
40 フック
41 口輪
42 骨格材
43 ビス
44 肋材(プラスチックロッド)
44′ 肋材(プラスチックバンド)
45 中間胴体輪
46 末端胴体輪
47 山形ブラケット
48 平坦シート
49 肋材(プラスチックロッド)
50 前半骨格部分
51 後半骨格部分
52 スリーブ
53 水平軸
54 矢車
55 支持プレート
55A 衝立
56 第2電動モータ
57 第3伝動機構
58 玉飾り
59 空気孔
60 固定ピン
61 給電コード
62 コンセント
63 接続コード
64 止め金具
65 中心軸
66 揺動レバー
67 軸受部
68 レバーアーム部
69 レバーアーム部
70 拡大ヘッド部
70′ 拡大ヘッド部
71 円弧状キャビティ
72 球面状キャビティ
73 皿状プレート
74 第1傘歯歯車
75 第2傘歯歯車
76 案内スリーブ
77 磁石プレート
78 張り出しアーム付きプレート
K1 第1首振り機構
K2 第2首振り機構

Claims (9)

  1. 鯉のぼりを屋内で擬似的に翻させる屋内鯉のぼり翩翻装置であって、
    底部ハウジング内に設けた電動モータ、ならびにこの電動モータの回転駆動力を伝達する伝動機構と、
    前記底部ハウジングに支持した中空円筒形の外側支柱と、
    前記外側支柱内に同軸状に配置しかつ第1伝動機構により制限角度範囲内で首振り運動するよう支持した中間軸と、
    この中間軸に直交するよう突設して前記外側支柱に貫通する1対の水平軸の周りに取り付け、前記中間軸と一緒に回動可能にしたヨーク手段と、
    このヨーク手段に着脱自在に取り付けた各種の鯉のぼり要素と、 前記外側支柱の先端に設けた水平軸線の周りに回転する矢車を有する矢車ユニットと
    を備えた該屋内鯉のぼり翩翻装置において、
    各種鯉のぼり要素を支持する前記ヨーク手段は、最上位から最下位にかけて、順次中間軸に対して交互に設けた、前記中間軸と同期した首振りを行うよう構成した第1首振り機構および前記中間軸とは逆向きの首振りを行うよう構成した第2首振り機構を介して、前記外側支柱に対して前記中間軸の軸線周りに回動自在に取り付け、
    前記第1首振り機構は、中間軸に固定し、前記外側支柱には固定しない中間軸固定ブッシュであって、前記1対の水平軸を互いに直径方向に対向する側面から突設し、これら水平軸を前記外側支柱に設けた長溝孔から外部に突出させ、前記外側支柱から露出した水平軸に前記ヨーク手段を取り付け、前記外側支柱に対して相対回動する、該中間軸固定ブッシュにより構成し、
    前記第2首振り機構は、
    前記中間軸には固定せず、前記外側支柱に固定した支柱固定ブッシュであって、前記中間軸をこの支柱固定ブッシュ内で回転可能にした、該支柱固定ブッシュと、
    この支柱固定ブッシュの上側および下側のうち一方で前記中間軸に固定し、前記外側支柱には固定しない第2中間軸固定ブッシュと、
    前記支柱固定ブッシュの上側および下側のうち他方で前記中間軸にも前記外側支柱にも固定しない遊びブッシュであって、1対の水平軸を互いに直径方向に対向する側面から突設し、これら水平軸を前記外側支柱に設けた長溝孔から外部に突出させ、前記外側支柱から露出した水平軸に前記ヨーク手段を取り付け、前記中間軸および前記外側支柱に対して相対回動する、該遊びブッシュと、
    前記支柱固定ブッシュに設けた軸受部に支承し、前記中間軸の軸線に直交する軸線の周りに所定角度範囲内で揺動する揺動レバーを有し、前記第2中間軸固定ブッシュにおける前記中間軸の軸線周りの回動を前記揺動レバーの一方の端部に伝達するとともに、前記揺動レバーの他方の端部が前記遊びブッシュに作用して前記第2中間軸固定ブッシュの回動とは逆方向の回動を、前記水平軸を介して前記ヨーク手段に伝達する、該揺動手段と、
    により構成し、これにより、順次の鯉のぼり要素に対して、互いに逆方向のゆらぎを交互に付与する構成とした
    ことを特徴とする屋内鯉のぼり翩翻装置。
  2. 請求項1に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記揺動レバーを前記外側支柱の内部に配設し、前記支柱固定ブッシュ、前記第2中間軸固定ブッシュおよび前記遊びブッシュのそれぞれに設けたキャビティ内で運動可能に配置し、前記揺動レバーは、拡大した球面状の軸受部と、この軸受部から上方および下方に突出するレバーアーム部と、これらレバーアーム部の遊端に設けた拡大ヘッド部とを有し、前記支柱固定ブッシュ、前記第2中間軸固定ブッシュおよび前記遊びブッシュは、前記レバーアーム部の回動および揺動を許容する円弧状のキャビティおよび前記軸受部または拡大ヘッド部を摺動可能に収容する球面状キャビティを有する構成とした屋内鯉のぼり翩翻装置。
  3. 請求項1に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記揺動レバーを前記外側支柱の外部に配設し、前記支柱固定ブッシュから前記外側支柱に貫通して半径方向外部に突出する支軸により前記揺動レバーを揺動可能に支承し、前記揺動レバーの前記他方の端部の揺動運動を前記ヨーク手段に伝達するよう、前記揺動レバーの前記他方の端部近傍における側面から突出し、前記ヨーク手段に圧着する伝達ピンを有するものとした屋内鯉のぼり翩翻装置。
  4. 請求項3に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記第2中間軸固定ブッシュには、前記外側支柱に設けた第2長溝孔を経て半径方向外部に突出する作用ピンを突設し、該作用ピンを前記揺動レバーに設けた窪みに収容し、前記揺動レバーの前記他方の端部の揺動運動を前記ヨーク手段に伝達するよう、このヨーク手段を支持する前記水平軸に取り付けるU字状部材であって、U字の底部から半径方向外方に突出する拡大ヘッド付きの伝達ピンを取り付け、前記伝達ピンの拡大ヘッドを揺動レバーの前記他方の端部側に配置した窪みに収容させる、該U字状部材を有するものとした屋内鯉のぼり翩翻装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記ヨーク手段を、第2伝動機構、および前記外側支柱に設けた滑車に巻き掛けたロープ手段を介して一定のストロークで上下動させる構成とした屋内鯉のぼり翩翻装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記矢車ユニットを、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部を前記外側支柱の先端に着脱可能に取り付けるスリーブと、このスリーブに対して回転可能に取り付けた水平軸の両側にそれぞれ設けた1対の矢車と、第1の伝動機構を駆動する前記電動モータによって駆動され、前記中間軸内で回転可能に支承した中心軸を介して前記矢車を回転駆動する第3伝動機構と、前記スリーブの第2端部に取り付けた玉飾りと、により構成し、前記第3伝動機構は、前記中心軸に磁石手段により連結する軸部を有する傘歯歯車伝動手段により構成した、屋内鯉のぼり翩翻装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記矢車ユニットを、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部を前記外側支柱の先端に着脱可能に取り付けるスリーブと、このスリーブに対して回転可能に取り付けた水平軸の両側にそれぞれ設けた1対の矢車と、前記スリーブの前記第2端部に設けた支持プレートに設け、第1の伝動機構を駆動する前記電動モータとは別の第2電動モータと、この第2電動モータの回転を前記矢車の水平軸に伝達する第3伝動機構と、前記スリーブの先端部分、前記第2電動モータおよび前記第3伝動機構の上側部分を包囲する玉飾りと、により構成した、屋内鯉のぼり翩翻装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記各種の鯉のぼり要素を、それぞれの大きさに応じた寸法にして、
    前記ヨーク手段に引っ掛けるフックを設けた口輪を有する口輪手段と、
    前記口輪の左右の半部でそれぞれ周方向に互いに離して口輪の軸線に平行に突設し、ほぼ骨格の中央部まで延在する少なくとも2個のチューブ状の骨格材、およびこれら骨格材を互いに連結する肋材としての複数個の細いプラスチックロッドよりなる前半骨格部分と、
    前記骨格材の口輪側とは反対側の端部に取り付けた胴体輪の中心に固定し、尾の方向に向かって延び、各鯉のぼり要素の輪郭にほぼ対応する形状に形成した可撓性の平坦シート、およびこの平坦シートに互いに離して取り付けた肋材としての複数個のプラスチックロッドよりなる後半骨格部分と、
    前記後半骨格部分から前記前半骨格部分に装着する袋状に形成した各種鯉のぼり要素のスキンと、
    により構成した屋内鯉のぼり翩翻装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の屋内鯉のぼり翩翻装置において、前記各種の鯉のぼり要素を、それぞれの大きさに応じた寸法にして、
    前記ヨーク手段に引っ掛けるフックを設けた口輪を有する口輪手段と、
    前記口輪の左右の半部でそれぞれ周方向に互いに離して口輪の軸線に平行に突設し、ほぼ骨格の中央部まで延在する少なくとも2個のチューブ状の骨格材、およびこれら左右2個ずつ、合計4個の骨格材の周囲に取り付けた肋材としての複数個の幅狭プラスチックバンドよりなる前半骨格部分と、
    前記骨格材の口輪側とは反対側で骨格材を保持する、1対の張り出しアーム付きプレート間に挟み込んで保持し、尾の方向に向かって延び、各鯉のぼり要素の輪郭にほぼ対応する形状に形成した可撓性の平坦シート、およびこの平坦シートに互いに離して取り付けた肋材としての複数個のプラスチックバンドよりなる後半骨格部分と、
    前記後半骨格部分から前記前半骨格部分に装着する袋状に形成した各種鯉のぼり要素のスキンと、
    により構成した屋内鯉のぼり翩翻装置。
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