JP2011092273A - 部分義歯 - Google Patents

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Abstract

【課題】審美性に富み、異物感を減少し、安定性を向上させ、操作性が良好な部分義歯を提供する。
【解決手段】歯列欠損部12に配置して義歯6a・7aを固定する義歯床13を、支台歯4・5に固定する支台冠4a・5aに、連結部Bを介して装着する部分義歯14であって、前記義歯床13に、前記支台冠4a・5aの周囲を囲むように前記支台冠4a・5aの頬側と舌側とに延出する延出部Aを形成した。連結部Bは、支台冠4a・5a又は義歯床13のいずれか一方に取り付けられ、義歯床13又は支台冠4a・5aの方向に突出した係留突部20と、支台冠4a・5a又は義歯床13のいずれか他方に取り付けられ、係留突部20を係留される係留溝を有する係留溝部30と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、支台歯を利用して歯列欠損部に装着する部分義歯に関する。
従来、義歯を固定する義歯床を、支台歯に固定する支台冠に、分離可能に連結して、歯列欠損部に装着する部分義歯が知られている。このような部分義歯には、義歯床と支台冠とが雌雄嵌合構造を持つ嵌合部において嵌合され、かつ結合部において分離可能に結合されている部分義歯があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−180714号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の部分義歯では、義歯床の頬側の一部から結合子が露出することになり、結合子が目立って、審美性を損なっていた。
また、結合子が舌、唇、頬粘膜等と接触し、使用者が異物感を感じるなど使用の快適性が得られない場合があった。
また、義歯床と支台冠とが嵌合部において嵌合されているが、義歯と支台冠との間には頬側と舌側に隙間が生じているため、隙間に食物残渣や粒状のものが入り込み、粘膜を傷つけたり、潰痛をつくったりするなど、義歯床と支台冠との一体性、密着性に問題があった。
また、義歯床と支台冠とを嵌合部の雌雄嵌合構造のみによって連結するため、これを指先で探って部分義歯を装着するのは困難な場合があり、使用者及び歯科医師による操作性の向上が求められていた。
本発明は、上記の如き問題点を鑑みてなされたものであり、審美性に富み、快適性に優れ、一体性、密着性を向上させ、操作性が良好な部分義歯を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、歯列欠損部に配置して義歯を固定する義歯床を、支台歯に固定する支台冠に、連結部を介して装着する部分義歯であって、前記義歯床に、前記支台冠の周囲を囲むように前記支台冠の頬側と舌側とに延出する延出部を形成した、としたものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記連結部は、前記支台冠又は前記義歯床のいずれか一方に取り付けられ、前記義歯床又は前記支台冠の方向に突出した係留突部と、前記支台冠又は前記義歯床のいずれか他方に取り付けられ、前記係留突部を係留される係留溝を有する係留溝部と、を有する、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、義歯床の延出部が支台冠の周囲を囲むように支台冠の頬側と舌側に延出することになるので、金属部分が目立たず審美性に富んだものになり、使用者が異物感を感じず快適性に優れ、義歯床と支台冠との間に隙間が生じず一体性、密着性を向上させ、部分義歯を装着するのが容易になり操作性が良好になる。
第2の発明によれば、係留突部を係留溝部に係留することにより義歯床を支台冠に連結することになるので、義歯床の延出部を支台冠の周囲に合わせるように連結すれば、部分義歯を装着するのが更に容易になり操作性が良好になる。
本発明の第一実施形態に係る部分義歯及び支台冠を下顎に装着する状態を示す斜視図。 支台冠を支台歯に固定した状態を示す斜視図。 義歯床を支台冠に連結して部分義歯を歯列欠損部に装着した状態を示す斜視図。 支台歯に固定した状態の支台冠を示す正面図。 歯列欠損部に装着する前の部分義歯を示す正面図。 (A)歯列欠損部に装着する前の部分義歯を示す平面図。(B)歯列欠損部に装着する前の部分義歯を示す裏面図。 義歯床を支台冠に連結した状態を示す平面図。 本発明の第二実施形態に係る義歯床の延出部を示す平面図。 本発明の第三実施形態に係る義歯床の延出部を示す平面図。 本発明の第四実施形態に係る義歯床の延出部を示す平面図。
まず、本発明の第一実施形態に係る部分義歯14の全体構成について、図1〜図3を用いて説明する。本実施形態では、部分義歯14を下顎11に装着する構成について説明する。なお、本発明に係る部分義歯14は、これを装着する場所が下顎11に限定されるものではなく、例えばこれを上顎に装着することも可能である。以下の説明では、図1〜図3中の矢印aの方向を頬舌方向とし、矢印bの方向を歯列方向とする。
図1は、部分義歯14及び支台冠4a・5aを下顎11に装着する状態を示している。
図1に示すように、部分義歯14は、義歯床13を支台冠4a・5aに連結して、歯列欠損部12に装着される。
下顎11には、歯列の臼歯部に、健全な歯6・7が欠損した2本分の歯列欠損部12がある。そこで、欠損した健全な歯6・7の代わりに義歯6a・7aを配置するため、部分義歯14が歯列欠損部12に装着される。なお、本発明に係る部分義歯は、これを装着する場所が歯列欠損部12に限定されるものではなく、健全な歯が欠損した所定の歯列欠損部に装着する。
部分義歯14は、義歯6a・7aと義歯床13とを有する。義歯6a・7aは、義歯床13に植立して固定されている。義歯床13は、歯肉類似型の合成樹脂により構成され、歯列欠損部12の顎提上に配置される。
部分義歯14は、歯列欠損部12に隣接する健全な2本の歯4・5を支台歯4・5とし、部分義歯14を支える基礎に利用する。具体的には、支台歯4・5に固定した支台冠4a・5aに義歯床13を連結する。これにより、部分義歯14が歯列欠損部12の顎提上を滑って移動するのを防ぐ。
義歯床13は、義歯6aの支台冠4a・5a側の端部を越えて支台冠4a・5aの方向に延出している。ここで、義歯床13の延出している部分を延出部Aとする。
また、義歯床13内部には、係留溝部30が取り付けられている。係留溝部30に係留突部20を係留することにより、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。
支台冠4a・5aは、金や銀の合金により構成され、内部が空洞になっており、支台歯4・5を修復して固定される。支台歯4・5は、支台冠4a・5aの取り付けに適合した形状に切削されている。
ここで、支台冠4a・5aの取り付けに適合した形状とは、支台冠4a・5aの内面形状と一致する外面形状、又は同内面形状より小さい外面形状をいう。具体的には、支台冠4a・5aの内面形状は円錐台状であるため、支台歯4・5は、支台冠4a・5aの内面形状と略同一又は少し小さい円錐台状に切削されている。なお、支台冠4a・5aの内面形状及び支台歯4・5の外面形状は、円柱状などの他の形状でもよい。
歯列欠損部12側の支台冠5aには、係留突部20が取り付けられている。係留突部20を係留溝部30に係留することにより、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。
図2は、図1に示す状態の後、支台冠4a・5aを支台歯4・5に固定した状態を示している。
図2に示すように、支台冠4a・5aは、支台歯4・5を修復した状態で、セメント等により支台歯4・5に固定される。支台冠4a・5aが支台歯4・5に密着して固定されることにより、支台冠4a・5aが部分義歯14を支える基礎となり、部分義歯14が食事中にぐらつかないように安定させる。支台冠4a・5aを支台歯4・5に固定した後で、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。
図3は、図2に示す状態の後、義歯床13を支台冠4a・5aに連結して、部分義歯14を歯列欠損部12に装着した状態を示している。
図3に示すように、支台冠4a・5aに取り付けられて下顎11に固定されている係留突部20に対して、義歯床13の係留溝部30の係留溝が係留突部20に係留されるように、義歯床13を上方から下方にスライドさせて、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。ここで、係留突部20及び係留溝部30を連結部Bとする。
また、義歯床13の延出部Aは、義歯床13が支台冠4a・5aに連結されたとき、支台冠5aの周囲を囲むように、支台冠5aの頬側と舌側に延出している。
次に、義歯床13の延出部A、及び義歯床13と支台冠4a・5aとの連結部Bの構成について、図4〜図7を用いて説明する。
図4は、支台歯4・5に固定した状態の支台冠4a・5aを、遠心F側(奥側)から見た正面図である。
ここで、遠心とは、左右の中切歯(前歯)の接触点から遠ざかる方向をいう。逆に、近心とは、左右の中切歯(前歯)の接触点に近づく方向をいう。図4〜図7において、同図中の矢印bのF方向を遠心方向とし、N方向を近心方向とする。
図4に示すように、支台冠4a・5aには、基台部21、係留突部20が取り付けられている。
支台冠4a・5aは、支台歯4・5に固定されることにより、下顎11に装着されている。支台冠4aの遠心F側の面(歯列欠損部12に隣接する面)には、支台冠4a・5aと同様に金や銀の合金により構成された矩形の基台部21が取り付けられている。基台部21には、遠心F方向(歯列欠損部12の方向)に突出した平面視Y字状で上下に縦長の係留突部20が取り付けられている。係留突部20の外面形状は、係留溝部30の係留溝の形状と略同一に構成されている。
図5及び図6は、歯列欠損部12に装着する前の部分義歯14を示す図である。
図5は、近心N側(手前側)から見た部分義歯14の正面図である。
図6(A)は、部分義歯14の平面図であり、図6(B)は部分義歯14の裏面図である。
図5及び図6に示すように、部分義歯14は、義歯6a・7a、義歯床13を有し、基台部31、係留溝部30が取り付けられている。
義歯6a・7aは、義歯床13に植立して固定されており、欠損した健全な歯6・7の代わりとして機能する。義歯床13は、歯列欠損部12の顎提上に配置されて義歯6a・7aを固定し、食事中にぐらつかないように安定させる。また、義歯床13には、義歯6aの近心N側の端部を越えて近心N方向に延出する延出部Aが形成されており、義歯床13が支台冠4a・5aに連結されたとき、延出部Aは、支台冠5aの周囲を囲む。
図6(B)に示すように、合成樹脂により構成された義歯床13の裏面内部には、係留溝部30を固定するための基台部31が埋め込まれて一体化されている。基台部31は、金や銀の合金により構成されており、基台部31の近心N側の端部には、係留溝部30を取り付けるための埋入孔32が設けられている。
基台部31の埋入孔32に、上部が義歯床13及び義歯6aの内部に埋入する形態で、係留溝部30が埋め込まれ、係留溝部30と埋入孔32との密着性により義歯床13に固定されている。係留溝部30は、合成樹脂により構成されており、係留溝部30には、平面視Y字状で、上下方向に縦長の係留溝が設けられている。係留溝部30は、近心N側から見ると、上下方向に縦長の矩形状に開放されている。係留溝部30の係留溝の形状は、係留突部20の外面形状と略同一に構成されている。
図7は、連結した状態の義歯床13及び支台冠4a・5aの平面図である。
図7に示すように、義歯床13の延出部Aは、義歯6aの近心N側(支台冠4a・5a側)の端部を越えて近心N方向(支台冠4a・5aの方向)に延出している。具体的には、延出部Aは、支台冠5aの周囲を囲むように支台冠5aの頬側と舌側とに延出している。このため、延出部Aが、義歯床13と支台冠4a・5aとの連結部Bを覆い隠すことができる。これにより、咬合面から金属部分が目立たなくなり、審美性を向上させることができる。
また、歯肉類似型の合成樹脂により構成される延出部Aは、金属により構成される連結部Bを、頬下方向、歯列方向、上下方向の全方向から覆っている。このため、連結部Bが舌、唇、頬粘膜等と接触し、使用者が異物感を感じることがなくなる。これにより、使用者が使用の快適性を得ることができる。また、金属部分の破損の危険性が解消される。
また、延出部Aは、義歯床13と支台冠4a・5aとが連結されると、義歯6aと支台冠5aとの間を、頬側及び舌側の両側から隙間なく覆うことになる。このため、義歯6aと支台冠5aとの隙間に食物残渣や粒状のものが入り込み、粘膜を傷つけたり、潰痛をつくったりすることがなくなる。これにより、義歯床13と支台冠4a・5aとの一体性、密着性を向上させることができる。
また、延出部Aは、支台冠5aの周囲の形状と略同一の形状に形成されている。このため、連結部Bのみを目安に連結しようとしなくても、義歯床13の延出部Aの形状を大まかな目安として、義歯床13の延出部Aを支台冠5aの周囲に合わせるように連結させれば、連結部Bの連結操作が容易になる。これにより、使用者及び歯科医師による操作性を向上させることができる。
また、延出部Aは、支台冠5aの周囲を囲むことによって、義歯床13が支台冠4a・5aに固定されるのをサポートしている。これにより、連結部Bによる連結のみで固定される場合に比べ、義歯床13と支台冠4a・5aとの連結における安定性を向上させ、ぐらつきによる噛み辛さを解消することができる。また、咀嚼機能の維持力が向上される。
なお、本実施形態では、延出部Aは、義歯6aに隣接する支台冠5aの周囲を全部囲む長さであるが、延出部Aの長さはこれに限定されない。延出部Aは、義歯6aの支台冠4a・5a側の端部を越えて支台冠4a・5aの方向に延出していればよく、具体的には支台冠5aの周囲を一部でも囲む長さであればよい。逆に、支台冠5aを全部囲むだけでなく、支台冠4aをも全部又は一部囲む長さであってもよい。
また、延出部Aは、頬側と舌側が略同一の長さである必要はない。例えば、頬側の延出部Aが支台冠5aの周囲を全部囲む長さであって、舌側の延出部Aが支台冠5aの周囲を半分を越えて囲む長さであってもよい。また、延出部Aは、義歯床13の近心N側のみに設けられるとは限定されず、遠心F側のみに設けられてもよく、また近心N側・遠心F側の両側に設けられてもよい。
図7に示すように、連結部Bは、支台冠4a・5aに取り付けられた係留突部20と、義歯床13に取り付けられた係留溝部30と、を有する。連結部Bは、係留突部20を係留溝部30の係留溝に係留することにより、前記義歯床13を前記支台冠4a・5aに連結する。
具体的には、支台冠4a・5aに取り付けられて下顎11に固定されている係留突部20に対して、義歯床13の係留溝部30の係留溝が係留突部20に係留されるように、義歯床13を上方から下方にスライドさせて、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。
係留溝部30は合成樹脂により構成されており、係留溝部30に係留溝が設けられていることにより、係留溝部30自体が開閉に弾力性を具備しており、係留突部20が係留する際に伸び縮みできるように構成されている。これにより、係留溝部30と係留突部20との密着性が良好になっている。
なお、連結部Bは、係留突部20が支台冠4a・5aに取り付けられ、係留溝部30が義歯床13に取り付けられる構成のみに限定されず、逆に、係留突部20が義歯床13に取り付けられ、係留溝部30が支台冠4a・5aに取り付けられるとしてもよい。
この場合、支台冠4a・5aに取り付けられて下顎11に固定されている係留溝部30に対して、義歯床13の係留突部20が係留溝部30の係留溝に係留するように、義歯床13を上方から下方にスライドさせて、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。
また、部分義歯14を上顎に装着する場合には、同様に、支台冠4a・5aに取り付けられて上顎に固定されている係留突部20(又は係留溝部30)に対して、義歯床13の係留溝部30の係留溝(又は係留突部20)が係留突部20(又は係留溝部30の係留溝)に係留するように、義歯床13を下方から上方にスライドさせて、義歯床13を支台冠4a・5aに連結する。
このように構成することにより、義歯床13の延出部Aを支台冠4a・5aの周囲に合わせて上方から下方に動かすのと同時に、係留溝部30の係留溝(又は係留突部20)を係留突部20(又は係留溝部30の係留溝)に対して上方から下方に(又は下方から上方に)スライドさせて係留することが可能になり、部分義歯を装着するのが更に容易になり操作性が良好になる。
次に、本発明の第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態に係る義歯床13の延出部A2、A3、A4の構成について、図8、図9、図10を用いて説明する。ただし、第一実施形態の構成の部材と同一の部材については同一の符号を付し、第一実施形態の構成と異なる部分を中心に説明する。
図8に示すように、本発明の第二実施形態に係る義歯床13の延出部A2は、支台冠5aにおける頬舌方向の最大幅a1を越えて近心N方向に延出し、支台冠5aの周囲を囲むように支台冠5aの頬側と舌側とに延出している。
延出部A2が、支台冠5aにおける頬舌方向の最大幅a1を越えて近心N方向に延出することにより、支台冠5aの周囲を半分以上囲んでいる。
このように構成することにより、延出部A2の長さが第一実施形態の延出部A1に比べて短くなるが、支台冠5aにおける頬舌方向の最大幅a1を越えて延出しているため、第一実施形態ほどではなくても、第一実施形態に近い程度で義歯床13と支台冠4a・5aとの連結における安定性を向上させる。さらに、延出部A2の長さが第一実施形態の延出部A1に比べて短くなるため、義歯床13の量を減らすことができ、異物感がさらに軽減され、義歯床13を製作するのが容易になる。
図9に示すように、本発明の第三実施形態に係る義歯床13の延出部A3は、支台冠4aにおける頬舌方向の最大幅a2を越えて近心N方向に延出し、支台冠5a及び4aの周囲を囲むように支台冠5a及び4aの頬側と舌側とに延出している。
延出部A3が、支台冠4aにおける頬舌方向の最大幅a2を越えて近心N方向に延出することにより、支台冠5aの周囲を全部囲んでおり、さらに、支台冠4aの周囲をも半分以上囲んでいる。
このように構成することにより、延出部A3の長さが第一実施形態の延出部A1に比べて長くなり、支台冠4aにおける頬舌方向の最大幅a2を越えて延出しているため、第一実施形態以上に、義歯床13と支台冠4a・5aとの連結における安定性を向上させる。さらに、延出部A3の長さが第一実施形態の延出部A1に比べて長くなり、支台冠5aだけでなく4aの周囲をも囲むことになるため、支台冠4a・5aとの間にも隙間が生じず義歯床13と支台冠4a・5aとの一体性、密着性をさらに向上させる。
図10に示すように、本発明の第四実施形態に係る部分義歯14では、義歯5a・6aを固定する義歯床13を、近心N側・遠心F側の両側で隣接する支台冠4a・7aに連結部B・Bにおいて連結する。
義歯床13は、義歯5aの近心N側の端部を越えて近心N方向に延出する延出部A4と、義歯6aの遠心F側の端部を越えて遠心F方向に延出する延出部A5とを有する。延出部A4は、支台冠4aの周囲を囲むように支台冠4aの頬側と舌側とに延出しており、延出部A5は、支台冠7aの周囲を囲むように支台冠7aの頬側と舌側とに延出している。
このように構成することにより、第一実施形態と同様に近心N側に延出部A4が設けられるのみでなく、遠心F側に延出部A5も設けられ、近心N側・遠心F側の両側に延出部A4・A5が設けられるため、第一実施形態以上に、義歯床13と支台冠4a・7aとの連結における安定性を向上させる。また、近心N側・遠心F側の両側の支台冠4a・7aの周囲を囲むことになるため、義歯床13と支台冠4aとの間、義歯床13と支台冠7aとの間に隙間が生じず、義歯床13と支台冠4a・7aとの一体性、密着性をさらに向上させる。さらに、義歯床13の近心N側・遠心F側の両側の延出部A4・A5を支台冠4a・7aの周囲に合わせるように連結させれば、連結部Bの連結操作がさらに容易になる。
4・5 支台歯
4a・5a 支台冠
6a・7a 義歯
12 歯列欠損部
13 義歯床
14 部分義歯
20 係留突部
30 係留溝部
A 延出部
B 連結部

Claims (2)

  1. 歯列欠損部に配置して義歯を固定する義歯床を、支台歯に固定する支台冠に、連結部を介して装着する部分義歯であって、
    前記義歯床に、前記支台冠の周囲を囲むように前記支台冠の頬側と舌側とに延出する延出部を形成したことを特徴とする部分義歯。
  2. 前記連結部は、
    前記支台冠又は前記義歯床のいずれか一方に取り付けられ、前記義歯床又は前記支台冠の方向に突出した係留突部と、
    前記支台冠又は前記義歯床のいずれか他方に取り付けられ、前記係留突部を係留される係留溝を有する係留溝部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の部分義歯。
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