JP2017046793A - 歯牙修復物 - Google Patents

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光治 松本
Mitsuharu Matsumoto
光治 松本
島 文男
Fumio Shima
文男 島
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Abstract

【課題】強度が確保できる金属製でも安価なものとすることができる歯牙修復物を提供する。
【解決手段】歯牙修復物10は、金銀パラジウム合金などの貴金属による金属製である。歯牙修復物10は、治療が必要な臼歯が切削された支台歯20に被せられる。歯牙修復物10は、支台歯20に被さる歯冠部110に、支台歯20が挿入される凹部111が形成されている。歯冠部110は、凹部111の開口縁部112が支台歯20に当接した状態で、歯冠部110と支台歯20との間に空洞部120が形成される。歯冠部110と支台歯20との間に空洞部120が形成されていることで、歯牙修復物10を形成する材料を減量することができる。従って、歯牙修復物10は、高価な貴金属を使用する量を減らせることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、治療が必要な歯牙の位置に形成された台部に被せる歯牙修復物に関するものである。
う蝕が進行し過ぎてしまい、健康な歯冠部の大部分が欠損してしまうと、裂溝を切削して嵌め込むようなインレーでは対応ができない。そのため、歯科医師は、治療が必要な歯牙の歯冠部を切削して支台歯とし、この支台歯に歯牙修復物の一例であるクラウンと称される歯冠補綴物を被せることにより治療する。このような歯冠補綴物について、特許文献1,2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の「クラウン」は、金属からなるインナークラウンの表面に接着剤層を介して陶材またはレジンからなるアウタークラウンを積層してなるものである。
また、特許文献2に記載の「歯科補綴材」は、単一部位あるいは多数部位からなる下層構造と、これを少なくとも部分的に被包する上層部位とからなるものである。上層構造は所与の咬合面を有する少なくとも1つの咬合要素を備え、この上層構造は特に結合材料等の結合要素を介して下層構造上に支持される。
上層構造は、酸化アルミニウムセラミック、酸化ジルコニウムセラミック、あるいはそれらの混合セラミック、またはその他の酸化セラミックにより形成される。また、下層構造は、合金または純セラミックにより形成される。
特開平4−295351号公報 特開2005−110575号公報
特許文献1,2に記載の従来の歯牙修復物では、内部が金属でも、外部を陶材またはレジンとすることで、審美性に優れたものとすることができる。しかし、外部が陶材またはレジンとすると、噛み合わせに強度が必要な大臼歯などでは使用が難しい面がある。
しかし、全部が金銀パラジウム合金などにより形成された金属冠とすると、金銀パラジウム合金は、貴金属であるため高価である。
従って、咬合力に対する強度が確保でき、手軽に使用できる材質で安価な歯牙修復物が望まれている。
そこで本発明は、咬合力に対する強度が確保でき、かつ安価なものとすることができる歯牙修復物を提供することを目的とする。
本発明は、治療が必要な歯牙の位置に配置された台部に被さる歯冠部に、前記台部が挿入される凹部が形成され、少なくとも前記凹部の開口縁部が前記台部に当接した状態で、前記歯冠部と前記台部との間に空洞部が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、歯冠部には台部が挿入される凹部が形成され、歯冠部を台部に被せると、凹部の開口縁部が台部に当接した状態となる。この状態で、歯冠部と台部との間に空洞部が形成されていることで、歯牙修復物を形成する材料を減量することができる。従って、歯牙修復物を咬合力に対する強度が確保できる材質のもので作製すれば、高価な貴金属により形成したとしても、歯牙修復物として使用する量を減らせることができる。
前記歯冠部に、前記凹部の内壁面から前記台部まで、前記空洞部内を延びる支持脚が設けられていると、支持脚に歯冠部を支えさせることができる。
前記支持脚は、前記凹部の底面であって、前記歯冠部の咬合面の裏側面となる前記底面から延びていると、噛み合わせの際の咬合力に対して歯冠部の強度を向上させることができる。
前記支持脚は、前記凹部の底面であって、前記歯冠部の咬合縁の裏側から延びていると、食物を擦り潰す咀嚼力が歯冠部に対して傾斜した方向から掛かっても、しっかりと支持脚により受け止めることができる。
前記歯冠部と前記台部との間に、前記台部の形状に形成された前記台部に被せるための装着用凹部を有する装着部を介在させると、装着用凹部を台部に被せることで、装着部がしっかりと台部に嵌るため、歯冠部を安定させることができる。
前記凹部内には、前記空洞部を同じ方向に向かって延びるように区画する隔壁が形成されていると、隔壁により強度を向上させることができる。
前記隔壁は、ハニカム構造に形成されていると、凹部内に空洞部を確保しながら強度を確保することができる。
前記歯冠部の周囲面の裏面から前記台部の周囲面に延びると共に、前記台部の周囲面に沿って周回する螺旋状の支持脚が形成されていると、歯冠部の周囲面を螺旋状の支持脚に支えさせることができる。
前記台部に当接する前記凹部の開口縁部における奥側の端辺は、連続した凹凸状に形成されていると、本発明の歯牙修復物を台部に接着材で接着するときの端辺の接着長さを長く確保することができるため、本発明の歯牙修復物と台部との接着性を向上させることができる。
前記歯冠部を、歯牙が切削された支台歯を台部として被せる歯冠補綴物とすることができる。
本発明の歯牙修復物は、高価な貴金属により形成したとしても使用する量を減らせることができるので、咬合力に対する強度が確保でき、かつ安価なものとすることができる。
本発明の実施の形態1に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す正面図である。 図1に示す歯牙修復物および支台歯の垂直断面図である。 本発明の実施の形態2に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す垂直断面図である。 本発明の実施の形態3に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す一部を切り欠いた状態の斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す一部を切り欠いた状態の斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す一部を切り欠いた状態の斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す垂直断面図である。 本発明の実施の形態7に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は垂直断面図である。 本発明の実施の形態8に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は垂直断面図である。 本発明の実施の形態9に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す垂直断面図である。 本発明の実施の形態10に係る歯牙修復物が支台歯に被せられた状態を示す正面図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。
図1に示す歯牙修復物10は、歯牙の一例である臼歯の歯冠部を切削することで、治療が必要な歯牙の位置に配置された支台歯20に被せる歯冠補綴物である。従って、歯牙修復物10の外観は、歯牙が健康であったときと同じように象られている。
この歯牙修復物10は、図2に示すように、切頭円錐形状に形成され、歯牙修復物10を支持する台部として機能する支台歯20に被せられる歯冠部110である。歯冠部110には、支台歯20が挿入される凹部111が形成されている。歯冠部110の裾部となる凹部111の開口縁部112が、支台歯20の歯頸部21に当接して支持された状態で、歯冠部110と支台歯20との間が空洞部120となる。
歯牙修復物10(歯冠部110)は、歯冠部110の開口縁部112が、支台歯20の歯頸部21に当接して支持されているため、支台歯20にしっかりと支持される。また、歯牙修復物10は、咬合力に対する強度を確保できるものとする。例えば、歯牙修復物10を形成する材料は、金銀パラジウム合金や銀合金、チタン、ジルコニア、Co−Cr合金、セラミック、レジン、または他の金属とすることができる。
この歯牙修復物10は、例えば、手作業により作製することができる。まず、支台歯20にワックスを盛り、外形が歯牙修復物10となる原模型を作製する。そして、支台歯20によりできた凹部111の開口部から奥側をヘラなどで削る。そして、この原模型型を埋没材の中に埋没させ、脱漏して鋳型を作製する。この鋳型に歯牙修復物10を形成する材料を充填して、歯牙修復物10を成形する。このようにして、歯牙修復物10を作製することができる。
なお、歯牙修復物10は手作業により作製することができるが、原模型を3Dスキャンした後に、インゴットからCAD/CADにて、歯牙修復物10を削り出して作製するようにしてもよい。
このように、歯冠部110と支台歯20との間に空洞部120ができるように、凹部111が支台歯20に対して大きく形成されているため、歯牙修復物10を形成する材料を減量することができる。従って、歯牙修復物10は、高価な貴金属を使用しても使用する量を減らせることができるので、咬合力に対する強度が確保でき、かつ安価なものとすることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図3においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図3に示す本実施の形態2に係る歯牙修復物11は、歯冠部110と、この歯冠部110に、凹部111の内壁面から支台歯20まで、空洞部120内を延びるように設けられた支持脚130とを備えている。この支持脚130は、凹部111の底面111aであって、歯冠部110の咬合面113の裏側面となる底面111aから支台歯20の天面22に向かって、天面22に垂直に延びている。
このように、支持脚130が凹部111の底面111aから支台歯20の天面22に延びるように形成されていることで、咬合力に対する強度を向上させることができる。
図3では、支持脚130が1本であるが複数本とすることで、強度を更に向上させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図4においては、図3と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図4に示す本実施の形態3に係る歯牙修復物12は、歯冠部110の内壁面である咬合面113の裏側面となる底面111aから支台歯20の天面22に複数の支持脚130が延びている。本実施の形態3では、3本の支持脚130が歯冠部110に設けられている。
支持脚130が3本となることで、更に、咬合力に対する強度を向上させることができる。また、支持脚130が、支台歯20の天面22から、凹部111の底面111aへ向うに従って、支持脚130同士の間隔が拡がるように傾斜しているため、食物を擦り潰す咀嚼力が歯冠部110に対して傾斜した方向から掛かっても、しっかりと支持脚130により受け止めることができる。
このように、複数の支持脚130が凹部111の底面111aから支台歯20の天面22に延びるように形成されていることで、更に、咬合力に対する強度を向上させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図5においては、図4と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図5に示す本実施の形態4に係る歯牙修復物13は、歯冠部110の咬合縁114の裏面から支台歯20の高さ方向に延びる周囲面23に複数の支持脚130が延びている。本実施の形態4では、3本の支持脚130が歯冠部110に設けられている。
支持脚130が3本となることで、更に、咬合力に対する強度を向上させることができる。また、支持脚130が、支台歯20の周囲面23から、咬合縁114の裏面へ向うに従って、支持脚130同士の間隔が拡がるように傾斜しているため、食物を擦り潰す咀嚼力が歯冠部110に対して傾斜した方向から掛かっても、しっかりと支持脚130により受け止めることができる。
このように、複数の支持脚130が咬合縁114の裏面から支台歯20の周囲面23に延びるように形成されていることで、更に、咬合力に対する強度を向上させることができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図6においては、図4と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図6に示す本実施の形態5に係る歯牙修復物14は、歯冠部110の咬合面113の裏面から支台歯20の天面22に支持脚130が延びている。また、歯牙修復物14は、歯冠部110の周囲面115の裏面から支台歯20の高さ方向に延びる周囲面23に複数の支持脚130が延びている。
本実施の形態5では、歯冠部110の咬合面113の裏面から1本、歯冠部110の周囲面115の裏面から3本、合計4本の支持脚130が延びている。
支持脚130が、咬合面113の裏面から、および歯冠部110の周囲面115の裏面からそれぞれに、支台歯20へ延びることで、支持脚130に歯冠部110の咬合面113および周囲面115を裏側から支持させることができる。
特に、支持脚130が、咬合面113の裏面から支台歯20の天面22に、歯冠部110の周囲面115の裏面から支台歯20の周囲面23に、それぞれ支台歯20へ延びていることで、歯冠部110に掛かる各方向からの応力に対して、支持脚130をその方向に向かって支持させることができる。
本実施の形態5では、歯冠部110の周囲面115の裏面から3本の支持脚130が支台歯20へ延びているが、4本以上の支持脚130が、周囲面115の裏面から支台歯20の周囲面23に延びるように形成されていてもよい。
多数の支持脚130を、歯冠部110の凹部111に設けるときには、支台歯20の周囲面23に、それぞれを接近させ、支台歯20の周囲面23全体に均等に接触するように支持脚130を配置するのが望ましい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図7においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図7に示す本実施の形態5に係る歯牙修復物15は、支台歯20が挿入される歯冠部110の凹部111に装着部140が設けられている。この装着部140は、装着用凹部141が支台歯20の形状に形成されている。そして、装着部140が歯冠部110の凹部111に設けられ、装着部140の開口部142と歯冠部110の開口縁部112とが繋がることにより、歯冠部110と支台歯20との間に、装着部140が介在している。従って、歯冠部110と装着部140との間に、空洞部120が形成されている。
このような空洞部120を形成することで、歯牙修復物15を形成する材料を減量することができる。従って、歯牙修復物14は、高価な貴金属を使用したとしても、使用する量を減らせることができる。また装着部140がしっかりと支台歯20に嵌るため、歯冠部110を安定させることができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図8においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図8(A)および同図(B)に示す本実施の形態7に係る歯牙修復物16は、支台歯20が挿入される歯冠部110の凹部111内に、空洞部121を同じ方向に向かって延びるように区画する隔壁116が形成されている。
歯牙修復物16の隔壁116は、咬合面113側から凹部111の開口へ向かって、装着用凹部117まで、真っ直ぐに延びるように形成されている。装着用凹部117は、支台歯20の形状に形成された窪みである。
この空洞部121は、まず、歯冠部110の凹部111が、装着用凹部117による窪みが形成されただけの埋まった状態の歯冠部110を準備し、装着用凹部117の開口側からレーザ光を照射することで、咬合面113側および周囲面115側に一定の厚みを残して掘削する。
隔壁116の断面形状が六角形状に形成されていることで、隔壁116はハニカム構造に形成されている。
このような空洞部121を形成することで、歯牙修復物16を形成する材料を減量することができる。従って、歯牙修復物16は、高価な貴金属を使用したとしても、使用する量を減らせることができる。また、隔壁116がハニカム構造によるものであるため、空洞部121が歯冠部110内部に形成されていても、歯冠部110の全体の強度を向上させることができる。特に、空洞部121が、咬合面113から装着用凹部117に向かって、真っ直ぐに延びるように形成されているので、それぞれの空洞部121を区画する隔壁116が、咬合面113に対して垂直に支持する。そのため、咬合力に対する強度を向上させることができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。なお、図9においては、図8と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図9(A)および同図(B)に示す本実施の形態8に係る歯牙修復物17は、支台歯20が挿入される歯冠部110の凹部111内に、空洞部121を同じ方向に向かって延びるように区画する隔壁116が形成されている。
歯牙修復物17の隔壁116は、頬側面から口蓋側面へ向かって、または頬側面から舌側面へ向かって真っ直ぐに延びるように形成されている。また、隔壁116は、近心面から遠心面へ向かって真っ直ぐに延びるように形成することもできる。
隔壁116の断面形状が六角形状に形成されていることで、隔壁116はハニカム構造に形成されている。
このような空洞部121を形成することで、歯牙修復物17を形成する材料を減量することができる。また、空洞部121がハニカム構造によるものであるため、空洞部121が歯冠部110内部に形成されていても、歯冠部110の全体の強度を向上させることができる。特に、空洞部121が、噛み合わせ方向と直交する方向に延びるように形成されているため、噛み合わせの際に、空洞部121を区画する隔壁116が撓むことで、隔壁116に所定の弾性力を発揮させることができる。
なお、実施の形態7,8は、空洞部121の断面形状が六角形状となるように隔壁116が形成されている。しかし、空洞部が同じ方向に延びるように形成されていれば、断面形状が六角形以外の多角形によるハニカム構造としてもよい。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。
なお、図10においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図10に示す本実施の形態9に係る歯牙修復物18は、支台歯20が挿入される歯冠部110の凹部111の内周面に、支台歯20に向かって延び、支台歯20の周囲面23に沿って周回する螺旋状の支持脚131が形成されている。
このように空洞部120に支持脚131が形成された歯牙修復物18とすることで、咬合面113に掛かる押圧力に対して、歯冠部110は、支持脚130と、歯冠部110の開口縁部112とが支持し、歯冠部110の横方向に掛かる咀嚼力に対しては、螺旋状の支持脚131が支持することで、更に強度を向上させることができる。
なお、本実施の形態9では、支持脚131は螺旋状に形成されているが、支持脚は同心円状に形成されていてもよい。
複数の円形状の支持脚が、歯冠部110の周囲面115の裏側と、支台歯20の周囲面23との間に形成されていることで、螺旋状の支持脚131と同様に、歯冠部110の横方向に掛かる咀嚼力に対して、強度を向上させることができる。
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10に係る歯牙修復物を図面に基づいて説明する。
なお、図11においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図11に示す本実施の形態10に係る歯牙修復物19は、支台歯20が挿入される歯冠部110における凹部111の開口縁部118は、奥側の端辺118aが連続した凹凸状に形成されている。
本実施の形態10では、端辺118aは連続した三角形状に形成されているが、連続した矩形状や、五角形以上の多角形、異型状に形成されていてもよい。
歯牙修復物19を支台歯20に載せ、接着材により固定するときに、凹部111の開口縁部118が接着面となる、接着材は、この接着面だけでなく、凹部111の奥側に位置する開口縁部118の端辺にも付着する。歯牙修復物19は、開口縁部118の端辺118aが連続した凹凸状に形成されているため、端辺を直線状としたものより長くすることができる。従って、接着材による歯牙修復物19と支台歯20との接着性を向上させることができる。
なお、実施の形態1から10では、大臼歯を例に説明したが、中切歯や犬歯、小臼歯にも、本発明の歯牙修復物は適用できる。また、本発明の歯牙修復物は、支台歯が、永久歯だけでなく乳歯でも、適用できる。
また、実施の形態1から10では、歯牙修復物として歯冠補綴物を例に説明したが、本発明の歯牙修復物は、例えば、前歯(台部)に被せる鋳造冠(歯冠部)と、陶材片とにより形成された前装冠などの一部被覆冠や、一部または全部が欠損した治療歯を補う人工歯と、治療歯に隣接する歯牙を支台歯として支持させる人工歯(歯冠部)とが連なるブリッジに適用することも可能である。
また、本発明の歯牙修復物は、インプラント体とアバットメントとを台部として被せる人工歯にも適用することが可能である。
更に、本発明の歯牙修復物は、口腔内に固定のためにクラスプの代わりに設けられた支台歯に被さる歯牙修復物を有する部分義歯にも適用することができる。
本発明は、治療が必要な歯牙の位置に形成された支台歯、インプラント体およびアバットメント台部などを台部として、この台部に被せる歯牙修復物に好適である。
10,11,12,13,14,15,16,17,18,19 歯牙修復物
110 歯冠部
111 凹部
111a 底面
112 開口縁部
113 咬合面
114 咬合縁
115 周囲面
116 隔壁
117 装着用凹部
118 開口縁部
120,121 空洞部
130,131 支持脚
140 装着部
141 装着用凹部
142 開口縁部
20 支台歯
21 歯頸部
22 天面
23 周囲面

Claims (10)

  1. 治療が必要な歯牙の位置に配置された台部に被さる歯冠部に、前記台部が挿入される凹部が形成され、少なくとも前記凹部の開口縁部が前記台部に当接した状態で、前記歯冠部と前記台部との間に空洞部が形成された歯牙修復物。
  2. 前記歯冠部に、前記凹部の内壁面から前記台部まで、前記空洞部内を延びる支持脚が設けられた請求項1記載の歯牙修復物。
  3. 前記支持脚は、前記凹部の底面であって、前記歯冠部の咬合面の裏側面となる前記底面から延びている請求項2記載の歯牙修復物。
  4. 前記支持脚は、前記凹部の底面であって、前記歯冠部の咬合縁の裏側から延びている請求項2記載の歯牙修復物。
  5. 前記歯冠部と前記台部との間に、前記台部の形状に形成された前記台部に被せるための装着用凹部を有する装着部を介在させた請求項1記載の歯牙修復物。
  6. 前記凹部内には、前記空洞部を同じ方向に向かって延びるように区画する隔壁が形成された請求項1記載の歯牙修復物。
  7. 前記隔壁は、ハニカム構造に形成された請求項6記載の歯牙修復物。
  8. 前記歯冠部の周囲面の裏面から前記台部の周囲面に延びると共に、前記台部の周囲面に沿って周回する螺旋状の支持脚が形成された請求項2記載の歯牙修復物。
  9. 前記台部に当接する前記凹部の開口縁部における奥側の端辺は、連続した凹凸状に形成されている請求項1から8のいずれかの項に記載の歯牙修復物
  10. 前記歯冠部は、歯牙が切削された支台歯を台部として被せる歯冠補綴物である請求項1から9のいずれかの項に記載の歯牙修復物。
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