JP2011091781A - 複合フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信機器 - Google Patents

複合フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信機器 Download PDF

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Katsuro Nakamata
克朗 中俣
Hiromichi Yoshikawa
博道 吉川
Masafumi Horiuchi
雅史 堀内
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Abstract

【課題】 構造の自由度が大きい複合フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信機器を提供する。
【解決手段】 誘電体基板10に形成された複数の第1の貫通孔21a〜21fと、その周囲に複数の第1の貫通孔21a〜21fのそれぞれについての、第1の貫通孔を含み第1の貫通孔の中心を中心とする所定半径の円を合体させた図形の周縁上に位置するように配置された複数の第6の貫通孔26とによって、第1の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成され、複数の第2の貫通孔22a〜22fと、その周囲に複数の第2の貫通孔22a〜22fのそれぞれについての、第2の貫通孔を内包し第2の貫通孔の重心を中心とする所定半径の円を合体させた図形の周縁上に位置するように配置された複数の第7の貫通孔27とによって、第2の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成された複合フィルタとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複合フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信機器に関するものであり、特に、小型で高性能な複合フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信機器に関するものである。
特定の周波数の電気信号を通過させるフィルタとして、誘電体ブロックに形成した貫通孔の内面に配置した内導体と誘電体ブロックの外面に配置した外導体とで構成した同軸共振器を利用したものが知られている。また、2つの帯域通過フィルタを備えた複合フィルタが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平7−254808号公報
しかしながら、非特許文献1にて提案された複合フィルタは、誘電体ブロックの側面に配置した外導体を利用して同軸共振器を構成するため、誘電体基板の一部分に構成することができない等、構造の自由度が小さいという問題があった。
本発明はこのような従来の技術における問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、構造の自由度が大きい複合フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信機器を提供することにある。
本発明の複合フィルタは、誘電体基板と、該誘電体基板の第1の主面から対向する第2の主面に渡って形成されており、内面に内導体が付着している複数の貫通孔と、前記誘電体基板の前記第1の主面に配置された第1の接地導体と、前記誘電体基板の前記第2の主面に配置された第2の接地導体とを備え、前記複数の貫通孔は、一列状に間隔をあけて配置されているとともに、前記内導体が前記第1または第2の接地導体に接続された複数の第1の貫通孔と、一列状に間隔をあけて配置されているとともに、前記内導体が前記第1または第2の接地導体に接続された複数の第2の貫通孔と、それぞれの列の一方端部に位置する前記第1および第2の貫通孔に隣り合うように配置されているとともに、前記内導体が外部回路に電気的に接続される第3の貫通孔と、列の他方端部に位置する前記第1の貫通孔に隣り合うように配置されているとともに、前記内導体が外部回路に電気的に接続される第4の貫通孔と、列の他方端部に位置する前記第2の貫通孔に隣り合うように配置されているとともに、前記内導体が外部回路に電気的に接続される第5の貫通孔と、前記第1および第2の主面上における、前記複数の第1の貫通孔のそれぞれについての、該第1の貫通孔の開口より大きく、前記第1の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う前記第1の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第1の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されているとともに、前記内導体が前記第1および第2の接地導体に接続された複数の第6の貫通孔と、前記第1および第2の主面上における、複数の前記第2の貫通孔のそれぞれについての、該第2の貫通孔の開口より大きく、前記第2の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う前記第2の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第2の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されているとともに、前記内導体が前記第1および第2の接地導体に接続された複数の第7の貫通孔とを含み、前記複数の第1の貫通孔およびその周囲に配置された前記複数の第6の貫通孔によって、前記第1の周波数で共振して第1の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されており、前記複数の第2の貫通孔およびその周囲に配置された前記複数の第7の貫通孔によって、前記第2の周波数で共振して第2の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されていることを特徴とするものである。このような構成を備える本発明の複合フィルタによれば、誘電体基板に形成された複数の第1の貫通孔およびその周囲に配置された複数の第6の貫通孔によって、第1の周波数で共振して第1の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されており、複数の第2の貫通孔およびその周囲に配置された複数の第7の貫通孔によって、第2の周波数で共振して第2の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されていることから、複数の第6の貫通孔および複数の第7の貫通孔が同軸共振器の外導体として機能するため、構造の自由度が大きい複合フィルタを得ることができる。
また、本発明の複合フィルタは、上記構成において、前記複数の貫通孔は、前記第3の貫通孔に隣り合うように配置されている第8の貫通孔と、前記第4の貫通孔に隣り合うように配置されている第9の貫通孔と、前記第5の貫通孔に隣り合うように配置されている第10の貫通孔とをさらに含み、前記誘電体基板において、前記第1の主面は下面であり、前記第2の主面は上面であり、前記複数の第1および第2の貫通孔の内導体は、それぞれ前記誘電体基板の下面に配置された前記第1の接地導体に接続されており、前記誘電体基板の下面の前記第8の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第8の貫通孔の前記内導体に接続された第1の端子電極と、前記誘電体基板の下面の前記第9の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第9の貫通孔の前記内導体に接続された第2の端子電極と、前記誘電体基板の下面の前記第10の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第10の貫通孔の前記内導体に接続された第3の端子電極と、前記誘電体基板の上面の前記第8の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第8の貫通孔の前記内導体に接続された第1の端面導体と、前記誘電体基板の上面の前記第9の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第9の貫通孔の前記内導体に接続された第2の端面導体と、前記誘電体基板の上面の前記第10の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第10の貫通孔の前記内導体に接続された第3の端面導体と、前記誘電体基板の上面の前記第3の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第3の貫通孔の前記内導体に接続された第4の端面導体と、前記誘電体基板の上面の前記第4の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第4の貫通孔の前記内導体に接続された第5の端面導体と、前記誘電体基板の上面の前記第5の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第5の貫通孔の前記内導体に接続された第6の端面導体と、前記誘電体基板の下面の前記第3の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第3の貫通孔の前記内導体に接続された第7の端面導体と、前記誘電体基板の下面の前記第4の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第4の貫通孔の前記内導体に接続された第8の端面導体と、前記誘電体基板の下面の前記第5の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第5の貫通孔の前記内導体に接続された第9の端面導体と、前記誘電体基板の上面に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第1の端面導体および前記第4の端面導体を接続する第1の接続導体と、前記誘電体基板の上面に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第2の端面導体および前記第5の端面導体を接続する第2の接続導体と、前記誘電体基板の上面に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第3の端面導体および前記第6の端面導体を接続する第3の接続導体とをさらに備え、前記第1の端子電極と前記第7の端面導体との間,前記第2の端子電極と前記第8の端面導体との間および前記第3の端子電極と前記第9の端面導体との間に、それぞれ前記第1の接地導体が配置されていることを特徴とするものである。このような構成を備える本発明の複合フィルタによれば、同軸共振器の短絡面および第1〜第3の端子電極を誘電体基板の下面に配置したままで、共振系と入出力部との電磁気的な結合を強めることができるので、実装が容易で電気特性に優れた小型の複合フィルタを得ることができる。
本発明の無線通信モジュールは、上記構成の複合フィルタと、前記第4の貫通孔の前記内導体に電気的に接続された送信回路と、前記第5の貫通孔の前記内導体に電気的に接続された受信回路とを備えることを特徴とするものである。
本発明の無線通信機器は、上記構成の無線通信モジュールと、前記第3の貫通孔の前記内導体に電気的に接続されたアンテナとを備えることを特徴とするものである。
上述した構成を備える本発明の複合フィルタによれば、構造の自由度が大きい複合フィルタを得ることができる。
上述した構成を備える本発明の無線通信モジュールおよび本発明の無線通信機器によれば、構造の自由度が大きい複合フィルタを利用して通信信号の濾波を行うことから、構造の自由度が大きい無線通信モジュールおよび無線通信機器を得ることができる。
本発明の実施の形態の第1の例の複合フィルタを模式的に示す外観斜視図である。 図1に示す複合フィルタの上面を模式的に示す平面図である。 図1に示す複合フィルタの下面を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態の第2の例の複合フィルタの上面を模式的に示す平面図である。 図4に示す複合フィルタの下面を模式的に示す平面図である。 図4のX−X’断面図である。 本発明の実施の形態の第3の例の無線通信モジュールおよび無線通信機器を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態の第1の例の複合フィルタの電気特性のシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の複合フィルタを添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態の第1の例)
図1は、本発明の実施の形態の第1の例の複合フィルタを模式的に示す外観斜視図である。図2は、図1に示す複合フィルタの上面を模式的に示す平面図である。図3は、図1に示す複合フィルタの下面を模式的に示す平面図である。
本例の複合フィルタは、図1〜図3に示すように、誘電体基板10と、第1の接地導体11と、第2の接地導体12と、第1〜第3の端子電極41〜43と、第1〜第13の貫通孔21〜33と、第1,第2の容量電極51,52と、第1〜第3の接続導体61〜63と、第1〜第3の接続導体61〜63とを備えている。
誘電体基板10は板状(直方体状)の誘電体からなる。第1〜第13の貫通孔21〜33は、誘電体基板10の下面(第1の主面)から上面(第2の主面)に渡って誘電体基板10を貫通するように形成されており、それぞれ内面に付着された内導体(図示せず)を有している。第1〜第3の端子電極41〜43は、それぞれ矩形状の電極であり、誘電体基板10の下面に互いに離れて配置されている。第1の接地導体11は、誘電体基板10の下面の、第1〜第3の端子電極41〜43以外の領域のほぼ全面に渡って、第1〜第3の端子電極41〜43および第3〜第5の貫通孔23〜25と間を開けて配置されている。第2の接地導体12は、誘電体基板10の上面に、複数の第1の貫通孔21a〜21f,複数の第2の貫通孔22a〜22f,第3〜第5の貫通孔23〜25,第8〜第10の貫通孔28〜30,第1の容量電極51a〜51f,第2の容量電極52a〜52f,第1〜第6の端面導体71〜76,第1〜第3の接続導体61〜63と間を開けて、その周囲を囲むように配置されている。
複数の第1の貫通孔21a〜21fは、一列状(この例では直線上)に互いに間隔をあけて配置されており、それぞれの内導体は、誘電体基板10の下面で第1の接地導体11に接続されている。また、第1の貫通孔21a〜21fの内導体は、誘電体基板10の上面に第1の貫通孔21a〜21fの周囲をそれぞれ囲むように配置された第1の容量電極51a〜51fにそれぞれ接続されている。
複数の第2の貫通孔22a〜22fは、一列状(この例では直線上)に互いに間隔をあけて配置されており、それぞれの内導体は、誘電体基板10の下面で第1の接地導体11に接続されている。また、第2の貫通孔22a〜22fの内導体は、誘電体基板10の上面に第2の貫通孔22a〜22fの周囲をそれぞれ囲むように配置された第2の容量電極52a〜52fにそれぞれ接続されている。
第3の貫通孔23は、それぞれの列の一方端部に位置する第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aに隣り合うように配置されており、第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aと電磁界結合している。また、第3の貫通孔23の内導体は、誘電体基板10の上面に第3の貫通孔23の周囲を囲むように配置された第4の端面導体74に接続されている。
第4の貫通孔24は、列の他方端部に位置する第1の貫通孔21fに隣り合うように配置されており、第1の貫通孔21fと電磁界結合している。また、第4の貫通孔24の内導体は、誘電体基板10の上面に第4の貫通孔24の周囲を囲むように配置された第5の端面導体75に接続されている。
第5の貫通孔25は、列の他方端部に位置する第2の貫通孔22fに隣り合うように配置されており、第2の貫通孔22fと電磁界結合している。また、第5の貫通孔25の内導体は、誘電体基板10の上面に配置された第6の端面導体76に接続されている。
複数の第6の貫通孔26は、誘電体基板10の上面および下面における、複数の第1の貫通孔21a〜21fのそれぞれについての、第1の貫通孔の開口より大きく、第1の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う第1の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第1の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されている。また、複数の第6の貫通孔26の内導体は第1および第2の接地導体11,12に接続されている。
複数の第7の貫通孔27は、誘電体基板10の上面および下面における、複数の第2の貫通孔22a〜22fのそれぞれについての、第2の貫通孔の開口より大きく、第2の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う第2の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第2の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されている。また、複数の第7の貫通孔27の内導体は第1および第2の接地導体11,12に接続されている。
第11の貫通孔31および第12の貫通孔32の内導体は、第1および第2の接地導体11,12に接続されている。そして、第11の貫通孔31は第1の貫通孔21a,21bおよび第2の貫通孔22a,22bからほぼ等距離の位置に配置されており、第12の貫通孔32は第1の貫通孔21bおよび第2の貫通孔22bからほぼ等距離の位置に配置されている。よって、第11の貫通孔31および第12の貫通孔32は、第6の貫通孔26および第7の貫通孔27の両方の機能を有している。
複数の第13の貫通孔33の内導体は、第1および第2の接地導体11,12に接続されている。そして、複数の第13の貫通孔33は、第1の貫通孔21a〜21fの列と第2の貫通孔22a〜22fの列との間の中間付近に配列されており、互いのアイソレーションを高める機能を有している。
そして、複数の第1の貫通孔21a〜21fおよびその周囲を囲むように配置された複数の第6の貫通孔26によって、第1の周波数で共振して第1の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されており、複数の第2の貫通孔22a〜22fおよびその周囲を囲むように配置された複数の第7の貫通孔27によって、第2の周波数で共振して第2の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されている。
また、第8の貫通孔28は前記第3の貫通孔23に隣り合うように配置されており、第9の貫通孔29は第4の貫通孔24に隣り合うように配置されており、第10の貫通孔30は第5の貫通孔25に隣り合うように配置されている。
第1の端子電極41は、誘電体基板10の下面の第8の貫通孔28の周囲に第1の接地導体11と間をあけて配置されており、第8の貫通孔28の内導体に接続されている。第2の端子電極42は、誘電体基板10の下面の第9の貫通孔29の周囲に第1の接地導体11と間をあけて配置されており、第9の貫通孔29の内導体に接続されている。第3の端子電極43は、誘電体基板10の下面の第10の貫通孔30の周囲に第1の接地導体11と間をあけて配置されており、第10の貫通孔30の内導体に接続されている。
第1の端面導体71は、誘電体基板10の上面の第8の貫通孔28の周囲に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第8の貫通孔28の内導体に接続されている。第2の端面導体72は、誘電体基板10の上面の第9の貫通孔29の周囲に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第9の貫通孔29の内導体に接続されている。第3の端面導体73は、誘電体基板10の上面の第10の貫通孔30の周囲に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第10の貫通孔30の内導体に接続されている。
第4の端面導体74は、誘電体基板10の上面の第3の貫通孔23の周囲に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第3の貫通孔23の内導体に接続されている。第5の端面導体75は、誘電体基板10の上面の第4の貫通孔24の周囲に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第4の貫通孔24の内導体に接続されている。第6の端面導体76は、誘電体基板10の上面の第5の貫通孔25の周囲に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第5の貫通孔25の内導体に接続されている。
第1の接続導体61は、誘電体基板10の上面に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第1の端面導体71および第4の端面導体74を接続する。第2の接続導体62は、誘電体基板10の上面に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第2の端面導体72および第5の端面導体75を接続する。第3の接続導体63は、誘電体基板10の上面に第2の接地導体12と間をあけて配置されており、第3の端面導体73および第6の端面導体76を接続する。
そして、第3の貫通孔23の内導体は、第4の端面導体74,第1の接続導体61,第1の端面導体71および第8の貫通孔28の内導体を介して第1の端子電極41に接続されている。また、第4の貫通孔24の内導体は、第5の端面導体75,第2の接続導体62,第2の端面導体72および第9の貫通孔29の内導体を介して第2の端子電極42に接続されている。さらに、第5の貫通孔25の内導体は、第6の端面導体76,第3の接続導体63,第3の端面導体73および第10の貫通孔30の内導体を介して第3の端子電極43に接続されている。
このようにして、第1の端子電極41と第2の端子電極42との間に、第1の周波数の電気信号を通過させる第1の帯域通過フィルタが構成されているとともに、第1の端子電極41と第3の端子電極43との間に第2の周波数の電気信号を通過させる第2の帯域通過フィルタが構成された、複合フィルタが構成されている。
このような構成を備える本例の複合フィルタによれば、第1の端子電極41と第2の端子電極42との間にて第1の帯域通過フィルタが構成されており、第1の端子電極41と第3の端子電極43との間に第2の帯域通過フィルタが構成されていることから、例えば、第1の端子電極41に入力された電気信号を周波数に応じて第2の端子電極42および第3の端子電極43から出力する分波器として機能する、複合フィルタを得ることができる。
また、本例の複合フィルタによれば、複数の第1の貫通孔21a〜21fおよびその周囲を囲むように配置された複数の第6の貫通孔26によって、第1の周波数で共振する複数の同軸共振器が構成されており、複数の第2の貫通孔22a〜22fおよびその周囲を囲むように配置された複数の第7の貫通孔27によって、第2の周波数で共振する複数の同軸共振器が構成されている。よって、複数の第6の貫通孔26および複数の第7の貫通孔27が同軸共振器の外導体として機能するため、構造の自由度が大きい複合フィルタを得ることができる。例えば、誘電体基板の側面に外導体を形成する必要がなくなり、誘電体基板の一領域に複合フィルタを形成することも容易になる。このとき、複数の第6の貫通孔26および複数の第7の貫通孔27、それぞれ構成する同軸共振器の共振周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されるのが望ましく、波長の1/8以下の間隔で配置するのがさらに望ましい。これにより電磁界の漏洩を低減できるので、同軸共振器の外導体として良好に機能させることができる。
また、同軸共振器の外導体を構成する貫通孔は、平面視した際に、同軸共振器の内導体を構成する貫通孔の周囲に、内導体を構成する貫通孔の開口の中心を中心とする所定半径の円周上に位置するように配置するのが望ましい。このような配置とすることにより、方形の外周上に配置する場合と比較して共振器のQ値を向上させることができることが本発明者のシミュレーションによる検討によりわかった。この現象のメカニズムは未だ明らかになっていないが、電磁界の分布が均一になるからではないかと推測できる。
本例の複合共振器によれば、複数の第6の貫通孔26は、誘電体基板10の上面および下面における、複数の第1の貫通孔21a〜21fのそれぞれについての、第1の貫通孔の開口より大きく、第1の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う第1の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、複数の第1の貫通孔21a〜21fの周囲を囲むように配置されている。これにより、複数の第1の貫通孔21a〜21fの周囲を矩形上に囲むように複数の第6の貫通孔26が配置されている場合と比較して、構成される同軸共振器のQ値を向上させることができる。また、隣接する第1の貫通孔21a〜21f同士の電磁界結合が強くなりすぎるのを防止することもできる。
同様に、本例の複合共振器によれば、複数の第7の貫通孔27は、誘電体基板10の上面および下面における、複数の第2の貫通孔22a〜22fのそれぞれについての、第2の貫通孔の開口より大きく、第2の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う第2の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第2の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されている。これにより、複数の第2の貫通孔22a〜22fの周囲を矩形上に囲むように複数の第7の貫通孔27が配置されている場合と比較して、構成される同軸共振器のQ値を向上させることができ、周波数選択特性の優れた第1の通過帯域フィルタおよび第2の通過帯域フィルタを備えた複合フィルタを得ることができる。また、隣接する第2の貫通孔22a〜22f同士の電磁界結合が強くなりすぎるのを防止することもできる。
また、本例の複合フィルタによれば、複数の第1の貫通孔21a〜21fが第1の直線上に、複数の第2の貫通孔22a〜22fが第2の直線上にそれぞれ位置するとともに、第1の直線と第2の直線とで三角形の隣り合う2辺を形成するような配置とされている。そして、第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aの両方と隣り合う第3の貫通孔23は、三角形の2辺の頂点よりも内側で、且つ第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aの間よりも外側に位置するように配置されている。このような構成を備える本例の複合フィルタによれば、第3の貫通孔23が三角形の頂点に位置する場合と比較すると、第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aと第3の貫通孔23との電磁界結合を強くすると同時に、第1の貫通孔21aと第2の貫通孔22aと電磁界結合が強くなりすぎるのを防止することができる。また、第3の貫通孔23と第1の貫通孔21bおよび第2の貫通孔22bとの飛び越し結合を生じさせることができるので、フィルタの通過帯域外に減衰極を形成することが可能となる。そして、第3の貫通孔23が第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aの間に位置する場合と比較すると、第3の貫通孔23と第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aとの電磁界結合を強めることができる。このメカニズムは未だ解明できていないが、エネルギーの伝達方向が急激に変化するのを避けることができるためではないかと推測できる。
また、複数の第1の貫通孔21a〜21fが配置された第1の直線と、複数の第2の貫通孔22a〜22fが配置された第2の直線とが、三角形の隣り合う2辺を形成するように鋭角に交わるように配置されていることから、第1の貫通孔21a〜21fおよび第2の貫通孔22a〜22fが1つの直線上に配置されている場合と比較して小型化できるとともに、第1の貫通孔21a〜21fおよび第2の貫通孔22a〜22fが互いに平行な2つの直線上に配置されている場合と比較して、第2の端子電極42と第3の端子電極43との間隔を広げることができるので、第2の端子電極42と第3の端子電極43との間のアイソレーションを向上させることができる。
また、本例の複合フィルタによれば、複数の第2の容量電極52a〜52fに突起部が形成されており、隣り合う第2の容量電極52a〜52fの突起部が互いに反対側に位置するように配置されていることから、隣り合う共振器同士の容量結合が強くなりすぎるのを防ぐことができるので、通過帯域内に減衰極が生じるのを防止することができる。
本例の複合フィルタにおいて、誘電体基板10の材質としては、例えばエポキシ樹脂等の樹脂や例えば誘電体セラミックス等のセラミックスを用いることができる。例えば、BaTiO,PbFeNb12,TiO等の誘電体セラミック材料と、B,SiO,Al,ZnO等のガラス材料とからなり、800〜1200℃程度の比較的低い温度で焼成が可能なガラス−セラミック材料が好適に用いられる。
前述した各種の電極および導体の材質としては、例えば、Ag,Ag−Pd,Ag−Pt等のAg合金を主成分とする導電材料やCu系,W系,Mo系,Pd系導電材料等が好適に用いられる。各種の電極および導体の厚みは、例えば0.001〜0.2mmに設定される。
本例の複合フィルタは、例えば次のようにして作製することができる。まず、セラミック原料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して泥漿を作製するとともに、ドクターブレード法によってセラミックグリーンシートを形成する。次に、得られたセラミックグリーンシートにパンチングマシーン等を用いて貫通孔を形成し、Ag,Ag−Pd,Au,Cu等の導体を含む導体ペーストを充填するとともにセラミックグリーンシートの表面に印刷法を用いて前述したのと同様の導体ペーストを塗布して導体ペースト付きセラミックグリーンシートを作製する。次に、これらの導体ペースト付きセラミックグリーンシートを積層し、ホットプレス装置を用いて圧着し、800℃〜1050℃程度のピーク温度で焼成することにより作製される。また、従来の誘電体ブロックを使用した同軸共振器型の誘電体フィルタと同様に作成しても構わない。
(実施の形態の第2の例)
図4は、本発明の実施の形態の第2の例の複合フィルタの上面を模式的に示す平面図である。図5は、図4に示す複合フィルタの下面を模式的に示す平面図である。図6は図4のX−X’断面図である。なお、本例においては、前述した実施の形態の第1の例の複合フィルタと異なる点のみについて説明し、同様の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本例の複合フィルタは、図4〜図6に示すように、第7〜第9の端面導体77〜79を有している。第7の端面導体77は、誘電体基板10の下面の第3の貫通孔23の周囲に第1の接地導体11と間をあけて配置されており、第3の貫通孔23の内導体に接続されている。第8の端面導体78は、誘電体基板10の下面の第4の貫通孔24の周囲に第1の接地導体11と間をあけて配置されており、第4の貫通孔24の内導体に接続されている。第9の端面導体79は、誘電体基板10の下面の第5の貫通孔25の周囲に第1の接地導体11と間をあけて配置されており、第5の貫通孔25の内導体に接続されている。
また、本例の複合フィルタにおいては、第1の端子電極41と第7の端面導体77との間,第2の端子電極42と第8の端面導体78との間および第3の端子電極43と第9の端面導体79との間に、それぞれ第1の接地導体11が配置されている。
このような構成を備える本例の複合フィルタによれば、同軸共振器の短絡面および第1〜第3の端子電極41〜43を誘電体基板10の下面に配置したままで、共振系と入出力部との電磁気的な結合を強めることができるので、実装が容易で電気特性に優れた小型の複合フィルタを得ることができる。この効果が得られる理由について説明する。
まず、同軸共振器を構成する第1の貫通孔21a〜21f,第2の貫通孔22a〜22f,第6の貫通孔26および第7の貫通孔27が、誘電体基板10の下面から上面にかけて貫通するように形成されていることから、同軸共振器の長さ方向を誘電体基板10の厚み方向に一致させることができるので、実装面積が小さい小型の複合フィルタを得ることができる。
また、同軸共振器を構成する第1の貫通孔21a〜21f,第2の貫通孔22a〜22f,第6の貫通孔26および第7の貫通孔27の内導体がそれぞれ誘電体基板10の下面に配置された第1の接地導体11に接続されて、同軸共振器の短絡面が誘電体基板10の下面になるようにされているとともに、第1〜第3の端子電極41〜43も誘電体基板10の下面に配置されている。このように、外部回路との接続端子が全て誘電体基板10の下面に配置されているので、外部回路との電気的接続が容易な実装性に優れた複合フィルタを得ることができる。
さらに、第3の貫通孔23の内導体は、第4の端面導体74,第1の接続導体61,第1の端面導体71および第8の貫通孔28の内導体を介して第1の端子電極41に接続されており、第4の貫通孔24の内導体は、第5の端面導体75,第2の接続導体62,第2の端面導体72および第9の貫通孔29の内導体を介して第2の端子電極42に接続されており、さらに、第5の貫通孔25の内導体は、第6の端面導体76,第3の接続導体63,第3の端面導体73および第10の貫通孔30の内導体を介して第3の端子電極43に接続されているとともに、第1の端子電極41と第7の端面導体77との間,第2の端子電極42と第8の端面導体78との間および第3の端子電極43と第9の端面導体79との間に、それぞれ第1の接地導体11が配置されている。この構成により、入出力段の同軸共振器を構成する第1の貫通孔21aおよび第2の貫通孔22aの内導体と第1の端子電極41に電気的に接続された第3の貫通孔23の内導体とをインターデジタル型に電磁界結合させることが可能となり、入出力段の同軸共振器を構成する第1の貫通孔21fの内導体と第2の端子電極42に電気的に接続された第4の貫通孔24の内導体とをインターデジタル型に電磁界結合させることが可能となり(図6参照)、入出力段の同軸共振器を構成する第2の貫通孔22fの内導体と第3の端子電極43に電気的に接続された第5の貫通孔25の内導体とをインターデジタル型に電磁界結合させることが可能となる。これにより、共振系と入出力との結合を強めることができるので、広い通過帯域の全体に渡って低損失な通過特性を有する複合フィルタを得ることができる。
(実施の形態の第3の例)
図7は本発明の実施の形態の第3の例の無線通信モジュール84および無線通信機器85を模式的に示すブロック図である。
本例の無線通信モジュール84は、図1〜図3に示した実施の形態の第1の例の複合フィルタ80と、第2端子に接続された送信回路81と、第3端子に接続された受信回路83とを備えている。また、本例の無線通信機器85は、上記構成の無線通信モジュール84と、第1端子に接続されたアンテナ82とを備えている。
このような構成を備える本例の無線通信モジュール84および本発明の無線通信機器85によれば、構造の自由度が大きく、小型で高性能な複合フィルタ80を利用して通信信号の濾波を行うことから、小型で高性能な無線通信モジュール84および無線通信機器85を得ることができる。
なお、本例では、図1〜図3に示した実施の形態の第1の例の複合フィルタ80を無線通信モジュール84に用いた例を示したが、図4〜図6に示した実施の形態の第2の例の複合フィルタや、本発明の他の形態の複合フィルタを用いても構わない。
次に、本発明の複合フィルタの具体例について説明する。
図4〜6に示した本発明の実施の形態の第2の例の複合フィルタの電気特性を、有限要素法を用いたシミュレーションによって算出した。そのシミュレーション結果を図8に示す。グラフの横軸は周波数で縦軸は減衰量であり、複合フィルタにおける第1の帯域通過フィルタおよび第2の帯域通過フィルタの通過特性(S21)を示している。
図8に示す通過特性においては、2つの帯域通過フィルタの両方において、平坦で低損失な通過帯域から高減衰の阻止域へ急激に減衰量が変化する優れた通過特性が得られていることがわかる。これにより、本発明の有効性が確認できた。
なお、このシミュレーションにおいては、誘電体基板10を構成する誘電体の比誘電率を11.5とし、誘電正接を0.00005とした。各種電極および導体は銀とした。誘電体基板10は幅が51mmで長さが60mmで厚みが6.2mmの板状とした。第1の貫通孔21a〜21fおよび第2の貫通孔22a〜22fの直径は3mmとし、第6の貫通孔26および第7の貫通孔27の直径は1mmとした。
10:誘電体基板
11:第1の接地導体
12:第2の接地導体
21a〜21f:第1の貫通孔
22a〜22f:第2の貫通孔
23:第3の貫通孔
24:第4の貫通孔
25:第5の貫通孔
26:第6の貫通孔
27:第7の貫通孔
41:第1の端子電極
42:第2の端子電極
43:第3の端子電極
80:複合フィルタ
81:信回路
83:受信回路
82:アンテナ
84:無線通信モジュール
85:無線通信機器

Claims (4)

  1. 誘電体基板と、
    該誘電体基板の第1の主面から対向する第2の主面に渡って形成されており、内面に内導体が付着している複数の貫通孔と、
    前記誘電体基板の前記第1の主面に配置された第1の接地導体と、
    前記誘電体基板の前記第2の主面に配置された第2の接地導体とを備え、
    前記複数の貫通孔は、
    一列状に間隔をあけて配置されているとともに、前記内導体が前記第1または第2の接地導体に接続された複数の第1の貫通孔と、
    一列状に間隔をあけて配置されているとともに、前記内導体が前記第1または第2の接地導体に接続された複数の第2の貫通孔と、
    それぞれの列の一方端部に位置する前記第1および第2の貫通孔に隣り合うように配置されているとともに、前記内導体が外部回路に電気的に接続される第3の貫通孔と、
    列の他方端部に位置する前記第1の貫通孔に隣り合うように配置されているとともに、前記内導体が外部回路に電気的に接続される第4の貫通孔と、
    列の他方端部に位置する前記第2の貫通孔に隣り合うように配置されているとともに、前記内導体が外部回路に電気的に接続される第5の貫通孔と、
    前記第1および第2の主面上における、前記複数の第1の貫通孔のそれぞれについての、該第1の貫通孔の開口より大きく、前記第1の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う前記第1の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第1の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されているとともに、前記内導体が前記第1および第2の接地導体に接続された複数の第6の貫通孔と、
    前記第1および第2の主面上における、複数の前記第2の貫通孔のそれぞれについての、該第2の貫通孔の開口より大きく、前記第2の貫通孔の開口の中心を中心とし、隣り合う前記第2の貫通孔の間隔よりも小さい半径を有するとともに互いに重なり合う円を合体させた図形の周縁上に位置するように、第2の周波数の波長の1/4以下の間隔で配置されているとともに、前記内導体が前記第1および第2の接地導体に接続された複数の第7の貫通孔とを含み、
    前記複数の第1の貫通孔およびその周囲に配置された前記複数の第6の貫通孔によって、前記第1の周波数で共振して第1の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されており、前記複数の第2の貫通孔およびその周囲に配置された前記複数の第7の貫通孔によって、前記第2の周波数で共振して第2の帯域通過フィルタを構成する複数の同軸共振器が構成されていることを特徴とする複合フィルタ。
  2. 前記複数の貫通孔は、
    前記第3の貫通孔に隣り合うように配置されている第8の貫通孔と、
    前記第4の貫通孔に隣り合うように配置されている第9の貫通孔と、
    前記第5の貫通孔に隣り合うように配置されている第10の貫通孔とをさらに含み、
    前記誘電体基板において、前記第1の主面は下面であり、前記第2の主面は上面であり、前記複数の第1および第2の貫通孔の内導体は、それぞれ前記誘電体基板の下面に配置された前記第1の接地導体に接続されており、
    前記誘電体基板の下面の前記第8の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第8の貫通孔の前記内導体に接続された第1の端子電極と、
    前記誘電体基板の下面の前記第9の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第9の貫通孔の前記内導体に接続された第2の端子電極と、
    前記誘電体基板の下面の前記第10の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第10の貫通孔の前記内導体に接続された第3の端子電極と、
    前記誘電体基板の上面の前記第8の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第8の貫通孔の前記内導体に接続された第1の端面導体と、
    前記誘電体基板の上面の前記第9の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第9の貫通孔の前記内導体に接続された第2の端面導体と、
    前記誘電体基板の上面の前記第10の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第10の貫通孔の前記内導体に接続された第3の端面導体と、
    前記誘電体基板の上面の前記第3の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第3の貫通孔の前記内導体に接続された第4の端面導体と、
    前記誘電体基板の上面の前記第4の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第4の貫通孔の前記内導体に接続された第5の端面導体と、
    前記誘電体基板の上面の前記第5の貫通孔の周囲に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第5の貫通孔の前記内導体に接続された第6の端面導体と、
    前記誘電体基板の下面の前記第3の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第3の貫通孔の前記内導体に接続された第7の端面導体と、
    前記誘電体基板の下面の前記第4の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第4の貫通孔の前記内導体に接続された第8の端面導体と、
    前記誘電体基板の下面の前記第5の貫通孔の周囲に前記第1の接地導体と間をあけて配置されて、前記第5の貫通孔の前記内導体に接続された第9の端面導体と、
    前記誘電体基板の上面に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第1の端面導体および前記第4の端面導体を接続する第1の接続導体と、
    前記誘電体基板の上面に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第2の端面導体および前記第5の端面導体を接続する第2の接続導体と、
    前記誘電体基板の上面に前記第2の接地導体と間をあけて配置されて、前記第3の端面導体および前記第6の端面導体を接続する第3の接続導体とをさらに備え、
    前記第1の端子電極と前記第7の端面導体との間,前記第2の端子電極と前記第8の端面導体との間および前記第3の端子電極と前記第9の端面導体との間に、それぞれ前記第1の接地導体が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の複合フィルタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の複合フィルタと、前記第4の貫通孔の前記内導体に電気的に接続された送信回路と、前記第5の貫通孔の前記内導体に電気的に接続された受信回路とを備えることを特徴とする無線通信モジュール。
  4. 請求項3に記載の無線通信モジュールと、前記第3の貫通孔の前記内導体に電気的に接続されたアンテナとを備えることを特徴とする無線通信機器。
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