JP2011091085A - 発光装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光利用効率が高く、インコヒーレント光を得ることができる発光装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る発光装置1000は、スーパールミネッセントダイオードであって、互いに反対方向に向かって進む光を出射する第1出射面122および第2出射面124を有する発光素子100と、第1出射面122から出射される光10を反射させる平面ミラー202と、平面ミラー202によって反射された光10dを平行光に変換する第1放物面ミラー212と、第2出射面124から出射された光12を平行光に変換する第2放物面ミラー222と、を含み、第1出射面122は、平面ミラー202に対して、第1放物面ミラー212の焦点Aと対称となる位置Cに配置され、第2出射面124は、第2放物面ミラー222の焦点Bに配置され、第1放物面ミラー212の光軸Qと、第2放物面ミラー222の光軸Qは、平行である。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置およびプロジェクターに関する。
近年、プロジェクターやディスプレイなどの表示装置の光源用の発光装置に用いられる発光素子として、高輝度で色再現性に優れたレーザーダイオードが期待されている。ここで、レーザーダイオードから出射されるレーザー光は、コヒーレント光であるが、光源用の発光装置では、安全性を考慮して、インコヒーレント光であることが望ましい。例えば、特許文献1では、レーザーダイオードから出射されたレーザー光を吸収し自然放出光としてインコヒーレント光を放出する蛍光体を用いた光源装置(発光装置)が提案されている。しかしながら、蛍光体を用いた発光装置では、発光素子から出射された光の光利用効率が低下してしまう場合がある。
特開2003−295319号公報
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、光利用効率が高く、インコヒーレント光を得ることができる発光装置を提供することにある。
本発明に係る発光装置は、
スーパールミネッセントダイオードであって、互いに反対方向に向かって進む光を出射する第1出射面および第2出射面を有する発光素子と、
前記第1出射面から出射される光を反射させる平面ミラーと、
前記平面ミラーによって反射された光を平行光に変換する第1放物面ミラーと、
前記第2出射面から出射された光を平行光に変換する第2放物面ミラーと、
を含み、
前記第1出射面は、前記平面ミラーに対して、前記第1放物面ミラーの焦点と対称となる位置に配置され、
前記第2出射面は、前記第2放物面ミラーの焦点に配置され、
前記第1放物面ミラーの光軸と、前記第2放物面ミラーの光軸とは、平行である。
このような発光装置によれば、前記発光素子がスーパールミネッセントダイオードであり、かつ前記平面ミラーを有することができる。これにより、他の部材を介することなく前記発光素子が直接インコヒーレント光を出射することができ、かつ前記第1出射面から出射される光および前記第2出射面から出射される光を利用することができるため、高い光利用効率を有することができる。
本発明に係る発光装置において、
さらに、前記発光素子、前記反射ミラー、前記第1放物面ミラー、および前記第2放物面ミラーを固定する枠体を含み、
前記枠体は、前記第1出射面および前記第2出射面から出射される光の波長に対して、透過性のある材質で形成されていることができる。
このような発光装置によれば、前記枠体における光の吸収損失を低減することができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1放物面ミラーおよび前記第2放物面ミラーは、一体的に形成されていることができる。
このような発光装置によれば、第1放物面ミラーおよび前記第2放物面ミラーの製造工程を簡略化することができる。
本発明に係るプロジェクターは、
本発明に係る発光装置と、
前記発光装置から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置によって形成された画像を投射する投射装置と、
を含む。
このようなプロジェクターによれば、前記発光装置を含むため、光利用効率が高く、インコヒーレント光を得ることができる発光装置を光源として用いることができる。
本実施形態に係る発光装置を模式的に示す図。 本実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 発光素子とミラーの位置関係を説明するための図。 本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発光装置の変形例を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 発光装置
まず、本実施形態に係る発光装置1000について、図面を参照しながら説明する。図1は、発光装置1000を模式的に示す図である。図2は、図1に示すII−II線断面図である。図3は、図1に示すIII−III線断面図である。なお、図1では、便宜上、第2電極114の図示は省略している。また、図2では、便宜上、発光素子100は簡略化して示している。
発光装置1000は、図1〜図3に示すように、発光素子100と、平面ミラー202を有する第1光学素子200と、第1放物面ミラー212を有する第2光学素子210と、第2放物面ミラー222を有する第3光学素子220と、を含む。発光装置1000は、さらに、枠体300を含むことができる。
発光素子100は、図1〜図3に示すように、枠体300上に形成されている。発光素子100は、図3に示すように、基板102と、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層108と、コンタクト層110と、第1電極112と、第2電極114と、絶縁部116と、を含むことができる。なお、ここでは、発光素子100がInGaAlP系(赤色)の発光素子である場合について説明する。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。
第1クラッド層104は、基板102上に形成されている。第1クラッド層104は、例えば、第1導電型の半導体からなる。第1クラッド層104としては、例えばn型InGaAlP層などを用いることができる。なお、図示はしないが、基板102と第1クラッド層104との間に、バッファー層が形成されていてもよい。バッファー層としては、例えば基板102よりも結晶性の良好な(例えば欠陥密度の低い)第1導電型(n型)のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。
活性層106は、第1クラッド層104上に形成されている。活性層106は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。活性層106の一部の領域は、活性層106の電流経路となる利得領域120を構成している。利得領域120には、光を生じさせることができ、この光は、利得領域120内で利得を受けることができる。活性層106の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。第1クラッド層104、第2クラッド108、および活性層106は、積層構造体101を構成している。活性層106は、図1に示すように、第1面105及び第2面107を有する。活性層106の第1面105および第2面107は、活性層106の面のうち第1クラッド層104または第2クラッド層108に接していない面であり、積層構造体101において、露出している面である。第1面105および第2面107は、活性層106の側面ともいえる。第1面105と第2面107とは、互いに対向しており、例えば平行である。第1面105および第2面107には、反射防止膜(図示しない)で覆われていてもよい。これにより、低い反射率を得ることができる。反射防止膜としては、例えば、Al単層などを用いることができる。なお、反射防止膜としては、上述した例に限定されるわけではなく、例えば、例えば、SiO層、SiN層、SiON層、Ta層、TiO層、TiN層や、これらの多層膜などを用いることができる。
利得領域120は、図1に示すように、第1面105側の第1端面122から第2面107側の第2端面124まで設けられている。利得領域120は、活性層106の積層方向から平面視して(活性層106の厚み方向から見て)、第1面105から第2面107まで垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。すなわち、図1に示すように、活性層106の積層方向から平面視して(活性層106の厚み方向から見て)、第1端面122の中心と第2端面124の中心とを結ぶ線は、第1面105の垂線Pに対して傾いている。これにより、利得領域120に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。すなわち、発光素子100は、スーパールミネッセントダイオード(SLD:Super Luminescent Diode、以下「SLD」ともいう)であることができる。SLDは、レーザーダイオードと異なり、端面反射による共振器の形成を抑えることにより、レーザー発振を防止することができる。これにより、インコヒーレント光を得ることができる。
第2クラッド層108は、活性層106上に形成されている。第2クラッド層108は、例えば第2導電型(例えばp型)の半導体からなる。第2クラッド層108としては、例えばp型InGaAlP層などを用いることができる。
例えば、n型の第1クラッド層104、不純物がドーピングされていない活性層106、及びp型の第2クラッド層108により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層104及び第2クラッド層108の各々は、活性層106よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層106は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層104及び第2クラッド層108は、活性層106を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
コンタクト層110は、第2クラッド層108上に形成されていることができる。コンタクト層110としては、第2電極114とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層110は、例えば第2導電型の半導体からなる。コンタクト層110としては、例えばp型GaAs層などを用いることができる。
コンタクト層110と、第2クラッド層108の一部とは、柱状部111を形成することができる。柱状部111の平面形状は、例えば図1に示すように、利得領域120の平面形状と同じである。すなわち、例えば、柱状部111の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域120の平面形状が決定される。なお、図示はしないが、柱状部111は、例えば、コンタクト層110、第2クラッド層108の一部、活性層106の一部、および第1クラッド層104の一部からなることもできる。なお、図示はしないが、柱状部111の側面は、傾斜していてもよい。
絶縁部116は、図3に示すように、第2クラッド層108上であって、柱状部111の側方に設けられていることができる。絶縁部116は、柱状部111の側面に接している。絶縁部116の上面は、例えば、コンタクト層110の上面と連続していることができる。絶縁部116としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁部116としてこれらの材料を用いた場合、電極112,114間の電流は、絶縁部116を避けて、該絶縁部116に挟まれた柱状部111を流れることができる。絶縁部116は、活性層106の屈折率よりも小さい屈折率を有することができる。この場合、絶縁部116を形成した部分の垂直断面の有効屈折率は、絶縁部116を形成しない部分、すなわち柱状部111が形成された部分の垂直断面の有効屈折率よりも小さくなる。これにより、平面方向について、利得領域120内に効率良く光を閉じ込めることができる。また、絶縁部116を設けないこともできる。絶縁部116が空気であると解釈してもよい。その場合は、柱状部111に活性層106および第1クラッド層104を含まないようにするか、第2電極114が直接的に活性層106および第1クラッド層104に接することがないようにする必要がある。
第1電極112は、基板102の下の全面に形成されている。第1電極112は、該第1電極112とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板102)と接していることができる。これにより、第1電極112の接触抵抗を低減することができる。第1電極112は、基板102を介して、第1クラッド層104と電気的に接続されている。第1電極112は、発光素子100を駆動するための一方の電極である。第1電極112としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1クラッド層104と基板102との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより該第2コンタクト層を露出させ、第1電極112を第2コンタクト層上に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。この形態は、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。
第2電極114は、コンタクト層110(柱状部111)及び絶縁部116の上の全面に形成されていることができる。第2電極114は、コンタクト層110を介して、第2クラッド層108と電気的に接続されている。第2電極114は、発光素子100を駆動するための他方の電極である。第2電極114としては、例えば、コンタクト層110側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、図3に示すように、利得領域120と同様の平面形状を有している。
発光素子100では、第1電極112と第2電極114との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層106の利得領域120において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域120内を光が進行し、その間に光強度が増幅され、第1端面122から第1出射光10として出射され、第2端面124から第2出射光12として出射されることができる。すなわち、第1端面122および第2端面124は、発光素子100の出射面(第1出射面、第2出射面)であることができる。第1出射面122から出射される第1出射光10及び、第2出射面124から出射させる第2出射光12は、例えば、光の屈折により、第1面105の垂線Pに対する利得領域120の傾きよりも、さらに傾いた方向に出射されることができる。垂線Pに対する第1出射光10の進む方向の傾きの大きさと、垂線Pに対する第2出射光12の進む方向の傾きの大きさは、同じである。第1出射光10の進む方向と第2出射光12の進む方向とは、例えば、互いに反対方向である。
第1光学素子200は、図1に示すように、平面ミラー202を有する。第1光学素子200の第1出射光10が入射する面が、平面ミラー202であることができる。平面ミラー202は、平面で構成されたミラーである。平面ミラー202は、第1出射光10を反射させて、第1放物線ミラー212に入射させることができる。第1光学素子200の材質としては、例えば、Al、Ag、Auなどを列挙することができる。例えば、第1光学素子200の平面ミラー202の部分のみを、上記列挙した材料としてもよい。
第2光学素子210は、第1放物面ミラー212を有する。平面ミラー202によって反射された光10dの入射する第2光学素子210の面が、第1放物面ミラー212であることができる。第1放物面ミラー212は、回転放物面(放物線を軸(図示の例では光軸Q)のまわりに回転して得られる面)で構成されたミラーである。第2光学素子210の材質としては、例えば、Al、Ag、Auなどを列挙することができる。例えば、第2光学素子210の第1放物面ミラー212の部分のみを、上記列挙した材料としてもよい。第1放物面ミラー212は、平面ミラー202によって反射された光10dを反射させて、第1反射光20として、例えば、後段の光学系(例えば、均一化光学系1002R,1002G,1002B(図8参照))に入射させることができる。
第3光学素子220は、第2放物面ミラー222を有する。第3光学素子220の第2出射光12が入射する面が、第2放物面ミラー222であることができる。第2放物面ミラー222は、回転放物面(放物線を軸(図示の例では光軸Q)のまわりに回転して得られる面)で構成されたミラーである。第3光学素子220の材質としては、例えば、Al、Ag、Auなどを列挙することができる。例えば、第3光学素子220の第2放物面ミラー222の部分のみを、上記列挙した材料としてもよい。第2放物面ミラー222は、第2出射光12を反射させて、第2反射光22として、例えば、後段の光学系に入射させることができる。第2光学素子210と第3光学素子220とは、例えば、一体的に形成されていることができる。すなわち、第1放物面ミラー212と第2放物面ミラー222とは、一体的に形成されていることができる。例えば、第1放物面ミラー212と第2放物面ミラー222とは、並列して一体的に形成されていることができる。第1放物面ミラー212と第2放物面ミラー222とは、一体的に形成されているため、放物面ミラー212,222の製造工程を簡略化することができる。
発光素子100の第1出射面(第1端面)122は、図1に示すように、平面ミラー202に対して、第1放物面ミラー212の焦点Aと対称となる位置Cに配置されている。言い換えると、第1出射面122は、焦点Aを通る平面ミラー202の垂線上にあり、該垂線が平面ミラー202と交わる交点までの距離が、該交点と焦点Aとの間の距離と等しい位置Cに配置されている。これにより、第1放物面ミラー212は、平面ミラー202によって反射された光10dを平行光に変換することができる。例えば、図1に示すように、第1出射面(第1端面)122の中心が位置Cに位置するように配置されていることができる。第1出射面(第1端面)122の少なくとも一部が位置Cに位置するように配置されていてもよい。
発光素子100の第2出射面(第2端面)124は、第2放物面ミラー222の焦点Bに配置されている。これにより、第2放物面ミラー222は、第2出射光12を平行光に変換することができる。例えば、図1に示すように第2出射面(第2端面)124の中心が焦点Bに位置するように配置されていることができる。第2出射面(第2端面)124の少なくとも一部が焦点Bに位置するように配置されていてもよい。第1放物面ミラー212の光軸Qと、第2放物面ミラー222の光軸Qとは、平行であることができる。これにより、第1反射光20の進む方向と、第2反射光22の進む方向とを、同じ方向とすることができる。ここで、第1放物面ミラー212の光軸Qとは、第1放物面ミラー212の焦点Aと、第1放物面ミラー212の中心Oを結んだ線をいうことができる。第2放物面ミラー222の光軸Qとは、第2放物面ミラー222の焦点Bと、第2放物面ミラー222の中心Oを結んだ線をいうことができる。
図4は、発光装置1000における発光素子100とミラー202,212,222の位置関係を説明するための図である。ここで、平面ミラー202によって反射された光10dが、平面ミラー202と対向する面Fを照射する領域の中心(放射角度2θで規定される放射プロファイルが面Fまで伝播したとき、面Fに形成される放射プロファイルの中心)をLとし、第2出射光12が面Fを照射する領域の中心(放射角度2θで規定される放射プロファイルが面Fまで伝播したとき、面Fに形成される放射プロファイルの中心)をLとした場合、LとLとの間の距離Lは、以下のように表される。
=L×(sinθ−cosθ×tanθ
但し、Lは、活性層106の第1面105と第2面107との間の距離であり、θは、垂線Pと出射光10,12の進む方向とが成す角度であり、θは、垂線Pに対する利得領域120の傾き角度である。
また、平面ミラー202に対して第1出射面122の中心Cと対称な位置を点Aとすると、Lと点Aの間の距離LAは、以下のように表される。
A=L×(cosθ+sinθ×tanθ)+a+2×M
但し、aは、Lと第2出射面124の中心Bとの間の距離であり、Mは、第1出射面122の中心Cと平面ミラー202との間の距離である。
また、平面ミラー202によって反射された光10dの面Fにおける照射領域の端(放射角度2θで規定される放射プロファイルが面Fまで伝播したとき、面Fに形成される放射プロファイルの端)をDとすると、LとDとの間の距離LDは、下記のように表される。
D=LA×tanθ
但し、θは、出射光10,12の放射角度の1/2の角度である。ここで、第1出射光10の放射角度と第2出射光12の放射角度とは等しい。
また、第2出射光12の面Fにおける照射領域の端(放射角度2θで規定される放射プロファイルが面Fまで伝播したとき、面Fに形成される放射プロファイルの端)をEとすると、LとEとの間の距離LEは、下記のように表される。
E=a×tanθ
このとき、L>LD+LEであれば、近似的に第1出射光10および第2出射光12は、面Fにおいて重ならない。したがって、点Aを焦点とし、面FのLを中心とする第1放物面ミラー212と、第2出射面124の中心Bを焦点とし、面FのLを中心とする第2放物面ミラー222と、を並列して一体的に形成することができる。
枠体300は、発光素子100、平面ミラー202を有する第1光学素子200、第1放物面ミラー212を有する第2光学素子210、および第2放物面ミラー222を有する第3光学素子220を固定することができる。枠体300は、出射光10,12の波長に対して透過性のある材質で形成されていることができる。これにより、出射光10、12のうちの少なくとも一部は、枠体300を透過することができる。また、反射光20,22のうちの少なくとも一部は、枠体300を透過することができる。枠体300は、例えば、石英、ガラス、水晶、プラスチックなどからなることができる。これらは、出射光10,12の波長に応じて適宜選択されることができる。これにより、光の吸収損失を低減することができる。図示はしないが、枠体300には、発光素子100と外部回路(図示しない)とを電気的に接続する電極が形成されていてもよい。
発光装置1000の一例として、発光素子100がInGaAlP系の場合について説明したが、発光素子100は、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料を用いることができる。
本実施形態に係る発光装置1000は、例えば、プロジェクター、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。
本実施形態に係る発光装置1000は、例えば、以下の特徴を有する。
発光装置1000では、発光素子100がスーパールミネッセントダイオードであることができる。これにより、発光装置1000によれば、他の部材を介することなく、発光素子100が直接インコヒーレント光を出射することができる。したがって、例えば、発光素子としてレーザーダイオードを用いて蛍光体等に入射させることによりインコヒーレント光を得る場合と比べて、高い光利用効率を有することができる。さらに、装置の小型化を図ることができる。
発光装置1000では、第1出射光10を反射させて第1放物面ミラー212に導く平面ミラー202を有することができる。これにより、互いに反対方向に向かって進む出射光10,12をそれぞれ第1放物面ミラー212および第2放物面ミラー222に入射させることができる。すなわち、互いに反対方向に向かって進む第1出射光10および第2出射光12の両方を利用することができる。したがって、発光素子100から出射される光10,12の光利用効率を高めることができる。
発光装置1000では、第1放物面ミラー212と、第2放物面ミラー222と、を有することができる。これにより、第1反射光20および第2反射光22を、平行光とすることができるため、後段の光学系の構成を簡素化することができる。
発光装置1000では、第1放物面ミラー212の光軸Qと、第2放物面ミラー222の光軸Qとが、平行であることができる。したがって、第1反射光20の進む方向と第2反射光22の進む方向とを、同じ方向することができる。これにより、後段の光学系の構成を簡素化することができ、かつ、後段の光学系の光軸合わせを容易化することができる。
発光装置1000では、枠体300が、出射光10,12の波長に対して透過性のある材質で形成されていることができる。したがって、枠体300における光10,12,20,22の吸収損失を低減することができるため、より高い光利用効率を有することができる。
2. 発光装置の製造方法
次に、発光装置1000の製造方法の例について、図面を参照しながら説明するが、以下の例に限定されるわけではない。
次に、本実施形態に係る発光装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5および図6は、本実施形態に係る発光装置1000の製造工程を模式的に示す断面図である。
図5に示すように、基板102上に、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、およびコンタクト層110を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
図6に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108をパターニングする。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。本工程により、柱状部111を形成することができる。
図3に示すように、柱状部111の側面を覆うように絶縁部116を形成する。具体的には、まず、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗布法などにより、第2クラッド層108の上方(コンタクト層110上を含む)に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層110の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部116を形成することができる。
次に、コンタクト層110および絶縁部116の上に第2電極114を形成する。第2電極114は、例えば、真空蒸着法により形成される。次に、基板102の下面下に第1電極112を形成する。第1電極112の製法は、例えば、上述した第2電極114の製法の例示と同じである。なお、第1電極112および第2電極114の形成順序は、特に限定されない。
以上の工程により、発光素子100を製造することができる。
図1に示すように、発光素子100、第1光学素子200、第2光学素子210、および第3光学素子220を枠体300に固定する。具体的には、例えば、発光素子100および光学素子200,210,220を接着剤(図示しない)等を用いて枠体300に固定する。
以上の工程により、発光装置1000を製造することができる。
3. 発光装置の変形例
次に、本実施形態に係る発光装置の変形例について、図面を参照しながら説明する。図7は、本変形例に係る発光装置1001を模式的に示す断面図であり、図3に対応している。以下、本変形例に係る発光装置1001において、発光装置1000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置1000の例では、図3に示すように、発光素子100が、絶縁部116と、絶縁部116とが形成されていない領域、すなわち柱状部111を形成している領域に屈折率差を設けて、光を閉じ込める屈折率導波型について説明した。これに対し、発光装置1001の発光素子100は、柱状部111を形成することによって屈折率差を設けず、利得領域120がそのまま導波領域となる、利得導波型であることができる。
発光装置1001では、図7に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108は、柱状部を構成せず、その側方に絶縁部は形成されない。絶縁部116は、利得領域120の上方以外のコンタクト層110上に形成されている。すなわち、絶縁部116は利得領域120の上方に開口を有し、該開口ではコンタクト層110の上面が露出している。第2電極114は、その露出しているコンタクト層110上および絶縁部116上に形成されている。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、利得領域160と同じ平面形状を有している。図示の例では、第2電極114とコンタクト層110との接触面の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域120の平面形状が決定されることができる。なお図示はしないが、第2電極114は、絶縁部116上には形成されず、利得領域120の上方のコンタクト層110上にのみ形成されていてもよい。
発光装置1001によれば、発光装置1000と同様に、他の部材を介することなく発光素子100が、直接インコヒーレント光を出射することができ、かつ第1出射光10および第2出射光12を利用することができるため、高い光利用効率を有することができる。
4. プロジェクター
次に、本実施形態に係るプロジェクター1100について説明する。図8は、本実施形態に係るプロジェクター1100を模式的に示す図である。なお、図8では、便宜上プロジェクター1100を構成する筐体は省略している。
プロジェクター1100において、赤色光、緑色光、青色光を出射する赤色光源(発光装置)1000R,緑色光源(発光装置)1000G、青色光源(発光装置)1000Bは、上述した発光装置1000である。
プロジェクター1100は、光源1000R,1000G,1000Bから出射された光をそれぞれ画像情報に応じて変調する透過型の液晶ライトバルブ(光変調装置)1004R,1004G,1004Bと、液晶ライトバルブ1004R,1004G,1004Bによって形成された像を拡大してスクリーン(表示面)1010に投射する投射レンズ(投射装置)1008と、を備えている。また、プロジェクター1100は、液晶ライトバルブ1004R,1004G,1004Bから出射された光を合成して投写レンズ1008に導くクロスダイクロイックプリズム(色光合成手段)1006を備えていることができる。
さらに、プロジェクター1000は、光源1000R,1000G,1000Bから出射された光の照度分布を均一化させるため、各光源1000R,1000G,1000Bよりも光路下流側に、均一化光学系1002R,1002G,1002Bを設けており、これらによって照度分布が均一化された光によって、液晶ライトバルブ1004R,1004G,1004Bを照明している。均一化光学系1002R,1002G、1002Bは、例えば、ホログラム1002a及びフィールドレンズ1002bによって構成される。
各液晶ライトバルブ1004R,1004G,1004Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム1006に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投写光学系である投射レンズ1006によりスクリーン1010上に投写され、拡大された画像が表示される。
また、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いても良いし、反射型のライトバルブを用いても良い。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。また、投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、発光装置1000を、光源(発光装置)1000からの光をスクリーン上で走査させることにより表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置(プロジェクター)の発光装置にも適用することが可能である。
本実施形態に係るプロジェクター1100は、本実施形態に係る発光装置(赤色光源1000R,緑色光源1000G,青色光源1000B)を含むことができる。したがって、プロジェクター1100によれば、光利用効率が高く、インコヒーレント光を得ることができる発光装置を光源として用いることができる。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
10 第1出射光、12 第2出射光、20 第1反射光、22 第2反射光、
100 発光素子、101 積層構造体、102 基板、104 第1クラッド層、
105 第1面、106 活性層、107 第2面、108 第2クラッド層、
110 コンタクト層、112 第1電極、114 第2電極、116 絶縁部、
120 利得領域、122 第1出射面、124 第2出射面、200 第1光学素子、
202 平面ミラー、210 第2光学素子、212 第1放物面ミラー、
220 第3光学素子、222 第2放物面ミラー、300 枠体、
1000,1001 発光装置、1100 プロジェクター、1002 均一化光学系、
1002a ホログラム、1002b フィールドレンズ、
1004 液晶ライトバルブ、1006 クロスダイクロイックプリズム、
1008 投写レンズ、1010 スクリーン

Claims (4)

  1. スーパールミネッセントダイオードであって、互いに反対方向に向かって進む光を出射する第1出射面および第2出射面を有する発光素子と、
    前記第1出射面から出射される光を反射させる平面ミラーと、
    前記平面ミラーによって反射された光を平行光に変換する第1放物面ミラーと、
    前記第2出射面から出射された光を平行光に変換する第2放物面ミラーと、
    を含み、
    前記第1出射面は、前記平面ミラーに対して、前記第1放物面ミラーの焦点と対称となる位置に配置され、
    前記第2出射面は、前記第2放物面ミラーの焦点に配置され、
    前記第1放物面ミラーの光軸と、前記第2放物面ミラーの光軸とは、平行である、発光装置。
  2. 請求項1において、
    さらに、前記発光素子、前記反射ミラー、前記第1放物面ミラー、および前記第2放物面ミラーを固定する枠体を含み、
    前記枠体は、前記第1出射面および前記第2出射面から出射される光に対して、透過性のある材質で形成されている、発光装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1放物面ミラーおよび前記第2放物面ミラーは、一体的に形成されている、発光装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置と、
    前記発光装置から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって形成された画像を投射する投射装置と、
    を含むプロジェクター。
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