JP2011090862A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011090862A
JP2011090862A JP2009243011A JP2009243011A JP2011090862A JP 2011090862 A JP2011090862 A JP 2011090862A JP 2009243011 A JP2009243011 A JP 2009243011A JP 2009243011 A JP2009243011 A JP 2009243011A JP 2011090862 A JP2011090862 A JP 2011090862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
water
raw material
cell system
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009243011A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Kokubu
洋文 國分
Kouichi Kusumura
浩一 楠村
Akinari Nakamura
彰成 中村
Takayuki Urata
隆行 浦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009243011A priority Critical patent/JP2011090862A/ja
Publication of JP2011090862A publication Critical patent/JP2011090862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池システムの排気口が閉塞した場合、水素生成器、燃料電池の内圧が上昇し、破損するおそれがある。排気口が閉塞しても、燃料電池や水素生成器の破損を帽子する燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システム1において、燃料電池2と、水素生成器3と、水タンク6と、排気口7とを備え、水タンク6の構成を第1貯水部17と第2貯水部18とに分割する隔壁16と、第1貯水部17と第2貯水部18に貯水された水を連通可能な連通部と、第1貯水部17の水位よりも高く、また連通部より高い位置に配される第2貯水部18に形成された排水口20を備えることで、排気口が閉塞した場合に、排ガスが第1流路8から第2流路12と第1貯水部17と第2貯水部18とを介して、排水口20から排出され、燃料電池2や水素生成器3の破損を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムの運転で発生する排ガスを排気させる排気路と排ガス中に含まれる水を貯水する貯水部を備えている燃料電池システムに関するものである。
燃料電池は水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電して水と熱を発生する装置である。燃料電池は燃料の持つ化学エネルギーを力学的エネルギーに変換することなく直接電気エネルギーとして取り出せるので発電効率が高い。
従来の一般的な燃料電池システムとして、特許文献1で表わされるものがある。
図7は、特許文献1に記載された従来の燃料電池システムを示すものである。図7に示すように、燃料電池システム201は燃料として燃料電池202に供給される水素を含む燃料ガスを生成する水素生成器203と、燃料電池から排出された未反応の燃料ガスを燃焼して再利用する水素生成器203の燃焼器203aと、原料を水素生成器に送出する原料送出器204と、燃焼器203aから排出される燃焼排ガス中の水分を除去する燃焼排ガス熱交換器205と、燃焼排ガス熱交換器205等で凝縮された水を蓄える水タンク206と、燃焼排ガスを排気口207に導く第1排気路208と、第1排気路208から分岐され水タンク206と連通して燃焼排ガス熱交換器205で凝縮された水を導く第1凝縮水流路209が設けられ、また、燃料電池202に酸化剤を供給する空気ブロワ210と、燃料電池2から排出された未反応の酸化剤(以下酸化剤排ガスと呼ぶ)中の水分を除去する酸化剤排ガス熱交換器211と、酸化剤排ガスを排気口に導く第2排気路212と、第2排気路212から分岐され水タンク206と連通して酸化剤排ガス熱交換器211で凝縮された水を導く第2凝縮水流路213から構成されている。
特開2008−176999号公報
しかしながら、前記従来の燃料電池システムの構成では、排気口207が閉塞された場合に、燃焼器203aでの燃焼の安定性が損なわれるおそれがあり、また、燃料電池202や水素生成器203の内圧が上昇し、燃料電池202や水素生成器203が破損するおそれがある。
そこで本発明は、前記従来の課題を解決するもので、排気口が閉塞された場合に、水タンクの排水口から排ガスを排出することで、水素生成器または燃料電池の内圧上昇を防止して、水素生成器や燃料電池の破損を防止する燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を達成するために、本発明の燃料電池システムは、原料と水から改質反応により水素を含む燃料ガスを生成する水素生成器と、燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、水素生成器と燃料電池の少なくともいずれか一方から排気される排ガスを筐体外に排出する排気口と、排ガスを前記排気口に導く第1流路と、排ガスに含まれる水を蓄え、密閉された水タンクと、第1流路から分岐され、排ガスに含ま
れる水を前記水タンクに導く第2流路とを備え、水タンクは、第1貯水部と第2貯水部とに分割する隔壁と、第1貯水部と第2貯水部に蓄えられた水を連通する連通部とを設け、第1貯水部には第2流路が連通し、第2貯水部には、隔壁の最下部より高く、また連通部より高い位置に配される排水口を構成する。
これによって、排気口が閉塞しても、排ガスは第1流路から第2流路と前記第1貯水部と前記第2貯水部とを介して、排水口から排出されるのである。
本発明の燃料電池システムは、排気口が閉塞しても、排ガスは水タンクの排水口から排出できるため、水素生成器や燃料電池の内圧上昇を防止でき、水素生成器や燃料電池の破損を防止できるのである。
本発明の実施の形態1における燃料電池システムの概略図 本発明の実施の形態1における燃料電池システムの水タンクの構成を示す模式図 本発明の実施の形態2における燃料電池システムの概略図 本発明の実施の形態2における燃料電池システムの原料ガス送出量および規定値を示す特性図 本発明の実施の形態3における燃料電池システムの概略図 本発明の実施の形態3における燃料電池システムの空気送出量および規定値を示す特性図 従来の燃料電池システムの概略図
第1の本発明は、原料と水から改質反応により水素を含む燃料ガスを生成する水素生成器と、燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、水素生成器と燃料電池の少なくともいずれか一方から排気される排ガスを筐体外に排出する排気口と、排ガスを排気口に導く第1流路と、排ガスに含まれる水を蓄え、密閉された筐体で形成された水タンクと、第1流路から分岐され、排ガスに含まれる水を水タンクに導く第2流路とを備え、水タンクは、第1貯水部と第2貯水部とに分割する隔壁と、第1貯水部と第2貯水部に貯水された水を連通する連通部とを設け、第1貯水部には第2流路が連通し、第2貯水部には、第1貯水部の水位よりも高く、また連通部より高い位置に配される排水口を構成することにより、排気口が閉塞した場合、第1流路の圧力が増加し、第1流路と第2流路と連通している水タンクの第1貯水部の圧力も増加することから、第1貯水部の水面は隔壁より低い位置まで押し下げられ、第2貯水部の水面は排水口以上まで上昇し、排水口から水が排出され、排ガスは第1流路から第2流路と第1貯水部と第2貯水部とを介して、排水口から排出でき、燃料電池や水素生成器の破損を防止できるのである。
第2の本発明は、特に、第1の本発明の水タンクには水位を検知する水位検知器を有することで、水位検知器が規定値よりも低い水位であることを検出したときには運転を停止させるように制御する制御部を備えることで、排気口が閉塞した場合に、第1貯水路の水位が低下するため、水位検知器により排気口の閉塞を検知することができ、燃料電池や水素生成器の破損を防止できるのである。
第3の本発明は、特に、第1の本発明の水素生成器へ原料を供給する原料供給部と、原料供給部から供給される原料供給量を測定する原料流量測定部とを備え、原料供給量が規定値より低下した場合に運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えることで、排気口が閉塞した場合に、第1流路の圧力損失が増加して、第1流路の圧力損失増加によ
り原料供給量が低下するため、原料供給量の低下により排気口の閉塞を検知することができ、燃料電池や水素生成器の破損を防止できるのである。
第4の本発明は、特に、第1の本発明の水素生成器へ原料ガスを供給する原料供給部を有し、原料供給部の供給能力が規定値より高い供給能力であることを検知したときには運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えることで、排気口が閉塞した場合に、第1流路の圧力損失が増加し、第1流路の圧力損失増加により原料供給部の供給能力が高くなることから排気口閉塞を検知することができ、燃料電池や水素生成器の破損を防止できるのである。
第5の本発明は、特に、第1の本発明の燃料電池へ空気を供給する空気供給部と、空気供給部から供給される空気供給量を測定する空気流量測定部とを備え、空気供給量が規定値より低下した場合に運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えることで、排気口が閉塞した場合に、第1流路の圧力損失が増加し、第1流路の圧力損失増加により空気供給量が低下するため、空気供給量の低下により、排気口の閉塞を検知することができ、燃料電池の破損を防止できるのである。
第6の本発明は、特に、第1の本発明の燃料電池へ空気を供給する空気供給部を有し、空気供給部の供給能力が規定値より高い供給能力であることを検知したときには運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えることで、第1流路の圧力損失が増加し、第1流路の圧力損失増加により空気供給部の供給能力が高くなることから、排気口閉塞を検知することができ、燃料電池の破損を防止できるのである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図1において、本実施の形態における燃料電池システム1は、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池2と、原料と水から改質反応により水素を含む燃料ガスを生成する水素生成器3と、水素生成器3に原料を供給する原料供給部として原料ブロワ4と、燃料電池2から排出された未反応の燃料ガスを燃焼して再利用する水素生成器3の燃焼器3aと、燃焼器3aから排出される燃焼排ガス中の水分を除去する燃焼排ガス熱交換器5と、燃焼排ガス熱交換器5等で凝縮された水を蓄える水タンク6と、燃焼排ガスを筐体外に排出する排気口7に導く第1排気路8と、第1排気路8から分岐され水タンク6に連通し、燃焼排ガス熱交換器5で凝縮された水を導く第1凝縮水流路9が設けられている。また、燃料電池2に酸化剤ガスを供給する空気供給部として空気ブロワ10と、燃料電池2から排出された未反応の酸化剤ガス(以下酸化剤排ガス)中の水分を除去する酸化剤排ガス熱交換器11と、酸化剤排ガスを排気口7に導く第2排気路12と、第2排気路12から分岐され水タンク6に連通し酸化剤排ガス熱交換器11で凝縮された水を導く第2凝縮水流路13と、貯湯タンク14の水を循環させて、燃焼排ガス熱交換器5や酸化剤排ガス熱交換器11の凝縮熱や燃料電池2の冷却水熱(図示せず)を、貯湯タンク14に回収するように構成された温水循環経路15が設けられている。
なお本実施の形態における構成部材としての第1排気路8ならびに第2排気路12は第1の本発明の第1流路の具体的一例であり、第1凝縮水流路9ならびに第2凝縮水流路13は第1の本発明の第2流路の具体的一例である。
本実施の形態における燃料電池システム1の具体的動作を説明する。
燃料電池システム1は、水素生成器3に天然ガス、LPG等の原料が原料ブロワ4により供給される。水素生成器3では、供給された原料が水蒸気雰囲気化で水蒸気改質され、水素を多く含む燃料ガスが生成される。生成された燃料ガスは、燃料電池2の燃料極側に供給される。また、空気ブロワ10によって、空気が酸化剤ガスとして燃料電池2の酸化剤極側に供給される。
燃料電池2では、このようにして、供給された燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて反応が行われ、それにより発電が行われるとともに熱が発生する。この熱は、燃料電池2を通流する冷却水に回収される。
ここで、反応に利用されずに燃料電池2から排出された未反応の燃料ガスは水素生成器3の燃焼器3aに供給され、燃焼に用いられる。燃焼器3aで生じる燃焼熱により水素生成器3の反応部(図示せず)が加熱され、それにより、反応部を所定の温度に保った状態で水蒸気改質反応が行われる。燃焼器3aから排出された燃焼排ガスは燃焼排ガス熱交換器5に送られる。かかる構成では、温水循環経路15の水によって、燃焼排ガスの熱が回収されて燃焼排ガスが露点温度以下まで冷却され、それにより、燃焼排ガスの水分が凝縮される。そして、この凝縮された水は、第1凝縮水流路9を通じて、水タンク6に蓄えられる。また、燃焼排ガスの気体成分は、第1排気路8を通じて排気口7から外部に放出される。
また、反応に利用されずに燃料電池2から排出された未反応の酸化剤排ガスは、酸化剤排ガス熱交換器11に送られる。かかる構成では、温水循環経路15の水によって、酸化剤排ガスの熱が回収されて酸化剤排ガスが露点温度以下まで冷却され、それにより、酸化剤排ガスの水分が凝縮される。そして、この凝縮された水は、第2凝縮水流路13を通じて、水タンク6に蓄えられる。また、酸化剤排ガスの気体成分は、第2排気路12を通じて排気口7から外部に放出される。
次に本発明を特徴づける水タンク6の詳細構成について図2を用いて説明する。水タンクは密閉された構成になっており、図2に示すように、水タンク6内は、隔壁16を設けることで、第1貯水部17と第2貯水部18に分割し、第1貯水部17と第2貯水部18に蓄えられた水を連通する連通部6Aが形成されている。燃焼排ガス熱交換器5や酸化剤排ガス熱交換器11で凝縮された水を第1凝縮水流路9および第2凝縮水流路13を通じて導くことにより、第1貯水部17に蓄えられる。また、水位検知器19を第1貯水部17の隔壁16の最下部16Aより高い位置に備えた構成となっている。第2貯水部18には、排水口20を水位検知器19より高い位置に備えることで、貯水された水を排出し、排水口20の高さは、排気口7閉塞時に燃料電池2および水素生成器3の耐圧以下で、排水口20から排ガスを排出できるように高さを設定する。隔壁16の最下部16Aから排水口20までの高さをHmm、水素生成器3の耐圧が燃料電池2の耐圧より低く、水素生成器3の耐圧をAkPaとすると、隔壁16の最下部16Aから排水口20までの高さHは、103×Amm以下にする。燃料電池システム1の起動時には第1貯水部17の水位検知器19が水面低下を検知すれば、給水弁21を開放して、市水を供給することから、運転時は常に、第1貯水部17の水位は、水位検知器19より高い位置にある。
なお、第1排気路8および第2排気路12は圧力損失が大きくならないように内径が十分に大きい配管を用いる。
以上のように構成された燃料電池システム1について、以下その動作、作用を説明する。
図2(A)に示す通常運転時の状態から、運転中に排気口7が次第に閉塞すると、図2(B)に示すように、排気口7での燃焼排ガスと酸化剤排ガスの圧力損失が増加し、第1排気路8および第2排気路12の圧力が増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位が低下する。第1貯水部17に蓄えられた水は連通部6Aを介して第2貯水部18に移動することにより、第2貯水部18の水位は、第1貯水部17の水位が低下した分だけ上昇し、図2(C)に示すように、第2貯水部18の水位が排水口20より高くなると、水タンク6の水は排水口20を通じて、排水される。さらに排気口7が閉塞すると、排気口7での燃焼排ガスと酸化剤排ガスの圧力損失はさらに増加して、第1排気路8および第2排気路12の圧力がさらに増加することから、図2(D)に示すように、水タンク6の第1貯水部17の水位はさらに低くなり、隔壁16の最下部16Aより低くなる。すると、燃焼排ガスと酸化剤排ガスは、第1排気路8もしくは第2排気路12から、第1凝縮水流路9もしくは第2凝縮水流路13、第1貯水部17、連通部6A、第2貯水部18を通じて、気泡となって、排水口20から排出できることから、排気口7が閉塞しても、燃料電池2や水素生成器3の破損を防止できるのである。
排気口7が閉塞しても、排ガスを排水口20から排出することができるが、排気口7が閉塞していることを検知するため、本実施の形態における燃料電池システム1の制御部22は、第2の本発明における水位検知器19が燃料電池2による発電運転中に水位低下を検知した場合に運転を停止させる機能をもつ。排気口7が閉塞した場合に、水素生成器3の耐圧AkPa以下で、水位検知器19で水位低下異常を検知できるように、本実施の形態では水位センサ19の規定値を隔壁16の最下部16Aと同等の高さである位置に設定する。例えば、水素生成器3の耐圧が燃料電池2の耐圧より低く、水素生成器3の耐圧をAkPaとすると、水位検知器排水口20から103×Amm低い位置が水位センサ19の規定値とする。このとき、図2(B)に示すように、排気口7が次第に閉塞すると、排気口7での燃焼排ガスと酸化剤排ガスの圧力損失が増加し、第1排気路8および第2排気路12の圧力が増加することから、図2(C)に示すように、水タンク6の第1貯水部17の水位が低下し、第2貯水部18の水位が上昇する。排気口7がさらに閉塞すると、図2(D)に示すように、燃焼排ガスと酸化剤排ガスの排気口7での圧力損失はさらに増加し、第1排気路8および第2排気路12の圧力がさらに増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位が隔壁16の最下部16A以下まで低下し、燃焼排ガスと酸化剤排ガスは、気泡となって、第2貯水部18を通じて、排水口20から排出され、一方で、制御部22は水位センサ19で第1貯水部17の水位低下を検知し、燃料電池システム1の運転を停止することができ、排気口7が閉塞しても、燃料電池2や水素生成器3の破損を防止できるのである。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における燃料電池システムの構成を示す概略図である。なお、図3において、図1と互いに同一あるいは、相当する部材には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
図3に示すように燃料電池システム31は図1に示す燃料電池システム1と比較して、水タンク6に連通しているのは、燃焼排ガス熱交換器5で凝縮された水を導く第1凝縮水流路9のみであり、酸化剤排ガス熱交換器11で凝縮された水を水タンク6に導かない点で異なっている。
排気口7は燃焼排ガスを排出する第1排気口7aと酸化剤排ガスを排出する第2排気口7bに分かれている点でも異なる。
水タンク6の排水口20の高さは、排気口7閉塞時に燃料電池2および水素生成器3の耐圧以下で、排ガスを排水口20から排出できるように高さを設定する。隔壁16の最下
部16Aから排水口20までの高さをHmm、水素生成器3の耐圧が燃料電池2の耐圧より低く、水素生成器3の耐圧をAkPaとすると、隔壁16の最下部16Aから排水口20までの高さHは、103×Amm以下にする。
制御部22は、原料流量測定部として原料流量計32が検知する原料供給量が図4に示すような発電電力に応じた原料供給量になるように、原料供給部として原料ブロワ4の供給能力を変化させることで原料供給量を制御する点で異なっている。たとえば、原料供給量は、最低発電電力200Wでは1NLM、最高発電電力1,000Wでは4NLMとする。
また、本実施の形態における構成部材としての原料ブロワ4、原料流量計32は、各々、第4および第5の本発明における原料供給部、原料流量測定部の具体的な実施の一例である。
以上のように構成された燃料電池システム31について、以下その動作、作用を説明する。排気口7aが次第に閉塞すると、燃焼排ガスの排気口7aでの圧力損失が増加し、第1排気路8の圧力が増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位が低下する。第2貯水部18の水位は第1貯水部17の水位が低下した分だけ上昇し、第2貯水部18の水位が排水口20より高くなると、排水口20を通じて、排水される。さらに排気口7aが閉塞すると、燃焼排ガスの排気口7aでの圧力損失はさらに増加し、第1排気路8の圧力はさらに増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位は隔壁16の最下部16Aより低くなる。すると、図2で説明した作用と同様に、燃焼排ガスは、第1排気路8から、第1凝縮水流路9、第1貯水部17、第2貯水部18を通じて、気泡となって、排水口20から排出でき、排気口7aが閉塞しても、燃料電池2や水素生成器3の破損を防止できるのである。
なお、本実施の形態における燃料電池システム31の制御部22は、第3の本発明における原料流量計32が検知する原料供給量が規定値より低下した場合に制御部22が運転を停止する具体的な一例として、図4に示す発電電力に対応した規定値を設ける。燃料電池2の燃料利用率増加に伴う燃料電池2の劣化を防止するために、規定値は最低発電電力200Wでの燃料利用率が90%となる原料供給量0.8NLM以下、最高発電電力1,000Wでの燃料利用率が90%となる原料供給量3.2NLM以下に設定し、また、発電電力に対して一次直線になるように設定する。例えば、1,000W運転時に原料流量計32が検知する原料供給量が規定値である3.2以下に低下したことを検知すると、制御部22は、燃料電池システム31の運転を停止させる。
このとき、排気口7aが次第に閉塞すると、排気口7aでの燃焼排ガスの圧力損失は増加し、第1排気路8を含めた経路の圧力損失が増加し、原料供給量が低下する。このとき、原料流量計5が検知する原料供給量が規定値より低下した場合、制御部22は燃料電池システムの運転を停止することができ、排気口7aが閉塞しても、燃料電池2や水素生成器3の破損を防止できるのである。
また、第4の本発明における原料供給部としての原料ブロワ4の供給能力が規定値より高い供給能力であることを検知した場合に運転を停止する具体的な一例として、原料ブロワ4の供給能力が80%以上では、水素生成器3の耐圧以上になり、水素生成器が破損する恐れがあることから、原料ブロワ4の供給能力の規定値を80%から10ポイント低い70%とする。たとえば、1,000W運転時に原料ブロワ4の供給能力が規定値である70%以上に増加したことを検知すると、制御部22は燃料電池システム31の運転を停止させる。
排気口7aが閉塞すると、排気口7aでの燃焼排ガスの圧力損失が増加し、第1排気路8の圧力が増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位が低下する。このとき、第1排気路8を含めた経路の圧力損失が増加することから、原料供給量が低下する。制御部22は、原料流量計32が検知する原料供給量が図4に示すような発電電力に応じた原料供給量になるように、原料ブロワ4の供給能力を増加させる。さらに排気口7が閉塞すると、第1排気路8を含めた経路の圧力損失はさらに増加し、原料ブロワ4の供給能力はさらに増加する。たとえば、1,000W運転時に原料ブロワ4の供給能力が規定値である70%以上に増加したことを検知すると、制御部22は、燃料電池システム31の運転を停止させる。このように原料ブロワ4の供給能力により、排気口7aの閉塞を検知でき、排気口7aが閉塞しても、燃料電池2や水素生成器3の破損を防止できるのである。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における燃料電池システムの構成を示す概略図である。なお、図5において、図1と互いに同一あるいは、相当する部材には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
図5に示すように燃料電池システム41は図1に示す燃料電池システム1と比較して、水タンク6に連通しているのは、酸化剤排ガス熱交換器11で凝縮した水を導く第2凝縮水流路13のみであり、燃焼排ガス熱交換器5で凝縮した水を水タンク6に導かない点で異なっている。排気口7は燃焼排ガスを排出する第1排気口7aと酸化剤排ガスを排出する第2排気口7bに分かれている点でも異なる。水タンク6の排水口20の高さは、排気口7閉塞時に燃料電池2の耐圧以下で、排ガスを排水口20から排出できるように高さを設定する。隔壁16最下部から排水口20までの高さをHmm、水素生成器3の耐圧が燃料電池2の耐圧より低く、燃料電池2の耐圧をBkPaとすると、隔壁16最下部から排水口20までの高さHは、103×Bmm以下にする。
制御部22は、空気流量測定部として空気流量計42が検知する空気供給量が図6に示すような発電電力に応じた空気供給量になるように、空気供給部として空気ブロワ10の供給能力を変化させることで空気供給量を制御する点で異なり、たとえば、空気供給量は、最低発電電力200Wでは10NLM、最高発電電力1,000Wでは40NLMとする。
本実施の形態における構成部材としての空気ブロワ10、空気流量計42は、各々、第6および第7の本発明における空気供給部、空気流量測定部の具体的な実施の一例である。
以上のように構成された燃料電池システム41について、以下その動作、作用を説明する。排気口7bが閉塞すると、排気口7bでの酸化剤排ガスの圧力損失が増加し、第2排気路12の圧力が増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位が低下する。第2貯水部18の水位は、第1貯水部17の水位が低下した分だけ上昇し、第2貯水部18の水位が排水口20より高くなると、水タンク6の水は排水口20を通じて、排水される。さらに排気口7bが閉塞すると、排気口7bでの酸化剤排ガスの圧力損失はさらに増加し、水タンク6の第1貯水部17の水位は隔壁16より低くなる。そうすると、図2で説明した作用と同様に、酸化剤排ガスは、第2排気路12から、第2凝縮水流路13、第1貯水部17、第2貯水部18を通じて、気泡となって、排水口20から排出でき、排気口7bが閉塞しても、燃料電池2の破損を防止できるのである。
なお、本実施の形態における燃料電池システム41の制御部22は、第5の本発明における空気流量計42が検知する空気供給量が規定値より低下した場合に運転を停止する具体的な一例として、図6に示す発電電力に対応した規定値を設ける。燃料電池2の酸化剤
利用率増加に伴う燃料電池2の劣化を防止するために、規定値は最低発電電力200Wでの酸化剤利用率が80%となる空気供給量6NLM以下、最高発電電力1,000Wでの酸化剤利用率が80%となる空気供給量24NLM以下に設定し、また、発電電力に対して一次直線になるように規定値を設定する。たとえば、200W運転時に空気流量計42が検知する空気供給量が規定値である6NLM以下に低下したことを検知すると、制御部22は燃料電池システム41の運転を停止させる。
このとき、排気口7bが次第に閉塞すると、排気口7bでの酸化剤排ガスの圧力損失は増加し、第2排気路12を含めた空気経路の圧力損失が増加し、空気供給量が低下する。例えば、制御部22は200W運転時に空気流量計42が検知する空気供給量が規定値である6NLM以下であることを検知すると、燃料電池システム41の運転を停止させることができ、排気口7bが閉塞しても、燃料電池2の破損を防止できるのである。
また、第6の本発明における空気供給部として空気ブロワ10の供給能力が規定値より高い供給能力であることを検知した場合に運転を停止する具体的な一例として、空気ブロワ10の供給能力が70%以上では、燃料電池3の圧力が耐圧以上になり、燃料電池2が破損する恐れがあることから、空気ブロワ10の供給能力の規定値を70%から5ポイント低い65%とする。たとえば、200W運転時に空気ブロワ10の供給能力が規定値である65%以上に増加したことを検知すると、制御部22は燃料電池システム41の運転を停止させる。
排気口7bが次第に閉塞すると、排気口7bでの酸化剤排ガスの圧力損失が増加し、第2排気路12の圧力が増加することから、水タンク6の第1貯水部17の水位が低下する。このとき、第2排気路12を含めた空気経路の圧力損失は増加し、空気供給量は低下する。制御部22は、空気流量計42が検知する空気供給量が図7に示すような発電電力に応じた空気供給量になるように、空気ブロワ10の供給能力を増加させる。さらに排気口7bが閉塞すると、空気経路の圧力損失はさらに増加する。例えば、1,000W運転時に空気ブロワ4の供給能力が規定値である65%以上に増加したことを検知すると、制御部22は、燃料電池システム41の運転を停止させることができ、排気口7bが閉塞しても、燃料電池2の破損を防止できるのである。
本発明の燃料電池システムは、たとえばコージェネレーション装置に利用される燃料電池システム等に有用である。
1、31、41、201 燃料電池システム
2、202 燃料電池
3、203 水素生成器
3a、203a 燃焼器
4、204 原料ブロワ
5、205 燃焼排ガス熱交換器
6、206 水タンク
7、207 排気口
7a 燃焼排ガス排気口
7b 酸化剤排ガス排気口
8、208 第1排気路
9、209 第1凝縮水路
10、210 空気ブロワ
11、211 酸化剤排ガス熱交換器
12、212 第2排気路
13、213 第2凝縮水路
14 貯湯タンク
15 温水循環経路
16 隔壁
17 第1貯水路
18 第2貯水路
19 水位検知器
20 排水口
21 給水弁
22 制御部
32 原料流量計
42 空気流量計

Claims (6)

  1. 原料と水から改質反応により水素を含む燃料ガスを生成する水素生成器と、前記燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、前記水素生成器と前記燃料電池の少なくともいずれか一方から排気される排ガスを筐体外に排出する排気口と、前記排ガスを前記排気口に導く第1流路と、排ガスに含まれる水を蓄え、密閉された筐体で形成された水タンクと、前記第1流路から分岐され、前記排ガスに含まれる前記水を前記水タンクに導く第2流路とを備え、前記水タンクは、第1貯水部と第2貯水部とに分割する隔壁と、前記第1貯水部と前記第2貯水部に貯水された水を連通する連通部とを設け、前記第1貯水部には前記第2流路が連通し、前記第2貯水部には前記隔壁の最下部よりも高く、また前記連通部より高い位置に配される排水口を構成することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記水タンクには水位を検知する水位検知器を有し、前記水位検知器が連通部より高い位置に設けられた規定値よりも低い水位であることを検出したときには運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記水素生成器へ原料ガスを供給する原料供給部と、前記原料供給部から供給される原料供給量を測定する原料流量測定部とを備え、前記原料供給量が規定値より低下した場合に運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記水素生成器へ原料ガスを供給する原料供給部を有し、前記原料供給部の供給能力が規定値より高い供給能力であることを検知したときには運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池へ空気を供給する空気供給部と、前記空気供給部から供給される空気供給量を測定する空気流量測定部とを備え、前記空気供給量が規定値より低下した場合に運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池へ空気を供給する空気供給部を有し、前記空気供給部の供給能力が規定値より高い供給能力であることを検知したときには運転を停止させるように制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
JP2009243011A 2009-10-22 2009-10-22 燃料電池システム Pending JP2011090862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009243011A JP2011090862A (ja) 2009-10-22 2009-10-22 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009243011A JP2011090862A (ja) 2009-10-22 2009-10-22 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011090862A true JP2011090862A (ja) 2011-05-06

Family

ID=44108944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009243011A Pending JP2011090862A (ja) 2009-10-22 2009-10-22 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011090862A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017147040A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃焼システム
JP2018160430A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 大阪瓦斯株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017147040A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃焼システム
JP2018160430A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 大阪瓦斯株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5190561B2 (ja) 発電システム及びその運転方法
JP5381239B2 (ja) 燃料電池システム
JP4921619B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP5381237B2 (ja) 燃料電池システム
KR20150049399A (ko) 에어 퍼징을 통한 동결물질 제거 효과가 우수한 연료전지 시스템 및 그 제어 방법
JP2005276757A (ja) 燃料電池コジェネレーションシステム
JP2013161754A (ja) 燃料電池システム
JP5280588B2 (ja) 発電システム及びその運転方法
JP2010262746A (ja) 燃料電池発電システム
JP2011018534A (ja) 燃料電池システム
JP5256720B2 (ja) 燃料電池発電装置
JP2011090862A (ja) 燃料電池システム
JP5048870B2 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP2009259756A (ja) 燃料電池用燃料供給装置及びこれを用いた燃料電池システム
JP6352147B2 (ja) 複合発電システム及び複合発電システムの制御方法
JP6515131B2 (ja) 燃料電池システム
JP6650592B2 (ja) 燃料電池システム
JP2014191965A (ja) 燃料電池システム
JP5907372B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008251447A (ja) 燃料電池発電装置のドレン処理装置
JP2017199659A (ja) 燃料電池システム
JP6051402B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010244924A (ja) 燃料電池システム
JP5908340B2 (ja) 燃料電池発電システム
JP2018181598A (ja) 燃料電池システム