JP2011089924A - 薬物分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】血液試料中に含まれるたんぱく質やリン脂質などの夾雑成分を除去し、それと同時に目的対象成分の選択的捕捉を行うことで、簡便かつ高効率な前処理装置を備えた薬物分析装置を提供することにある。
【解決手段】加圧攪拌機構117は、固相抽出カートリッジ101の上部に密着固定された圧力負荷部105と、撹拌機構である超音波発生部113Aを備えている。圧力負荷部105は、加圧用シリンジ105bを固相抽出カートリッジ101の側の方向に移動させてカートリッジ101の内部の気体を圧縮することで、カートリッジ101の内部の圧力を上昇させる。超音波発生部113Aは、固相抽出カートリッジ101の外側の上段フィルタ101a付近に超音波を発生させて溶液の攪拌を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、血液などの生体試料を質量分析装置により分析する薬物分析装置に係り、特に、固相抽出などによる試料前処理装置を備えた薬物分析装置に関する。
質量分析法は、測定対象成分をイオン化し、生成したイオンの質量に基づいて測定する分析法である。特に質量分析を複数回実施するMS/MSと呼ばれる分析法は、測定対象成分イオンをフラグメント化することにより、夾雑成分を多く含む試料溶液中の微量成分を高感度かつ高選択性をもって検出できることから、生体試料をはじめ多くの分野で利用されている。血清や尿などの生体試料を96穴の固相抽出プレートで前処理し、質量分析計で測定することにより、アミノ酸,カルニチン類,糖及び免疫抑制剤などの定量を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
質量分析法を血液のような夾雑物を多く含む生体試料中の微量成分分析に応用する場合、目的成分の信号強度が夾雑物の存在しない場合よりも低下する、イオンサプレッションと呼ばれる問題が発生する。質量分析法では、エレクトロスプレーイオン化法などのイオン化法により、目的対象成分をイオン化する必要がある。目的成分をイオン化する際に多量の夾雑物が同時に存在すると、目的成分のイオン化効率が低下し、定量結果に影響を与える。血液試料の場合、試料中に多く含まれかつイオン化効率が高いたんぱく質やリン脂質などの夾雑物が、共存物質のイオン化効率を低下させる成分として知られている(例えば非特許文献1参照)。
このようなイオン化効率の低下,すなわち、イオンサプレッションは、定量値の精度あるいは正確さに悪影響を与えることから、何らかの対策が必要となる。イオンサプレッション対策の一例として、同一のイオンサプレッションを生じるとみなすことができる安定同位体標識物質を用いて定量値を補正する方法がある。しかし、安定同位体標識物質の合成にはコストがかかるだけではなく、合成できない成分については安定同位体標識物質を作製できないという問題がある。
そこで、特許文献1では、内部標準物質として、安定同位体標識物質の他に、分子構造の似通った類似化合物を用いている。このように内部標準物質に類似化合物を用いる場合、夾雑成分による影響が、測定対象物質と内部標準物質とで完全には等価でなく、補正をおこなっても正確な値が得られる保証はないものである。
別のイオンサプレッション対策として、夾雑成分と測定対象成分とを分離する、例えばLCや固相抽出処理の前処理を行うことで、夾雑成分の影響を軽減させる方法も用いられる。LCのような高価な専用装置を用いる手法に比べ、固相抽出処理は簡便な操作で目的成分の分離濃縮と夾雑物の除去が行える。分子サイズの大きなたんぱく質の場合、固相抽出処理で血液試料中の目的成分との分離除去は比較的容易であるが、リン脂質の目的対象成分との分離除去は容易ではないことが多い。多量のリン脂質が溶液内に存在すると、質量分析法で測定結果に影響を与えるだけでなく、固相抽出処理においても目的対象成分の捕捉回収率を低下させる。そのため、リン脂質と固相抽出剤との接触を避けることが必要となる。
ここで、リン脂質を選択的に捕捉する方法として、チタニアやジルコニア等の金属酸化物とリン酸化化合物の特異的な相互作用を利用したものがある。たとえば、チタニア粒子を用いて卵黄由来脂質抽出液から選択的にリン脂質を濃縮するものが知られている(例えば、非特許文献2参照)。また、特許文献2では、チタニア粒子を用いて細胞由来脂質抽出液からリン脂質および糖脂質を選択的に分離している。
米国公開2007/0004044号明細書 特開2008―156571号公報 Yuan-Qing Xia and Mohammed Jemal, Rapid Commun, Mass Spectrom,2009, 23, 2125-2138. Y. Ikeguchi and H. Nakamura, Anal. Sci., 2000, 16, 541-543.
しかしながら、非特許文献2や特許文献2記載の方法は、チタニア粒子による処理の前に別途前処理を行っている。いずれも溶媒抽出により脂質のみを精製した抽出液を対象としており、血液試料の様な複雑な夾雑物に対するリン脂質の選択的吸着については考慮されていない。
また同様な技術として、ジルコニアによるリン脂質補足機能を付加した除去フィルタがシグマ・アルドリッチ社から販売されている。しかし、これは血清・血漿試料を対象としたもので、血液試料の場合は遠心分離などにより血球を取り除いて血漿にする必要がある。フィルタの目詰まりなどが起こりそのままでは適応できないためである。このため、免役抑制剤のような血球に多く存在する薬物を測定したい場合、本フィルタは使用できない。また本フィルタを使用する場合、その他の夾雑成分を除去し目的対象成分を濃縮するため、別途固相抽出などの処理が必要になり前処理操作が煩雑になる問題が生じる。
本発明の目的は、血液試料中に含まれるたんぱく質やリン脂質などの夾雑成分を除去し、それと同時に目的対象成分の選択的捕捉を行うことで、簡便かつ高効率な前処理装置を備えた薬物分析装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、前処理部にて薬物を含む溶液試料から夾雑成分であるリン脂質を除去して測定対象である薬物を固相抽出により選択して精製し、質量分析部にて薬物を定量する薬物分析装置であって、前記固相抽出に用いる固相抽出カートリッジの内部の溶液試料を加圧すると同時に攪拌する加圧撹拌機構を備えるようにしたものである。
かかる構成により、血液試料中に含まれるたんぱく質やリン脂質などの夾雑成分を除去し、それと同時に目的対象成分の選択的捕捉を行うことで、簡便かつ高効率なものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記加圧撹拌機構は、超音波発生部を備え、該超音波発生部により撹拌するようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記固相抽出カートリッジの内部の溶液試料は、金属酸化物懸濁液を含むものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記金属酸化物が、チタン酸化物あるいはジルコン酸化物である。
(5)上記(3)において、好ましくは、前記固相抽出カートリッジは、固相抽出剤と、該固相抽出剤の上部に設けられた上部フィルタと、前記固相抽出剤の下部に設けられた下部フィルタとから構成され、前記固相抽出カートリッジの前記固相抽出剤により、測定対象成分を抽出し、前記上部フィルタにより、たんぱく質の沈殿除去および金属酸化物に捕捉されたリン酸化合物の除去を行うものである。
本発明によれば、血液試料中に含まれるたんぱく質やリン脂質などの夾雑成分を除去し、それと同時に目的対象成分の選択的捕捉を行うことで、簡便かつ高効率な前処理を行えるものとなる。
本発明の一実施形態による薬物分析装置の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による薬物分析装置における試料処理工程の説明図である。 本発明の一実施形態による薬物分析装置に用いる加圧撹拌機構の構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態による薬物分析装置に用いる加圧撹拌機構の構成を示す断面図である。
本発明の実施形態を、図面を用いてより詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態のみに限定されるものではない。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施形態による薬物分析装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による薬物分析装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による薬物分析装置の構成を示すシステムブロック図である。
ここでは、質量分析を用いた血液試料中薬物分析として、免疫抑制剤の分析を例に説明する。免役抑制剤は血球移行性があり、患者に投与された免役抑制剤は血液試料中血球に存在する。そのため血清ないし血漿のような血球を取り除いた試料のみでは測定対象とはならず、全血を用いて、血球を破壊する溶血という手順を行った後に試料溶液を分析する必要がある。
本実施形態の血液中薬物分析装置において、カートリッジテーブル102の無限軌道上には、複数個の固相抽出カートリッジ101が装着できる。図示の例では、18個の固相抽出カートリッジ101が装着できる。カートリッジテーブル102は、制御部120の制御により、時計回りに、所定時間毎に一定角度回転する。例えば、カートリッジテーブル102は、20秒毎に、20度(=360度/18)回転する。
カップテーブル103は、カートリッジテーブル102の下方に位置している。カップテーブル103は、無限軌道上に複数のカップ104を装着できる。カートリッジテーブル102の位置mにおいて、カートリッジテーブル102に装着された固相抽出カートリッジ101により精製された試料溶液は、その下の位置xに位置するカップテーブル103に装着されたカップ104により、受けることができる。カップテーブル103は、制御部120の制御により、時計回りに加点する。
圧力負荷部105は、カートリッジテーブル102の上方に位置し、固相抽出カートリッジ101の内部を加圧できる。図示の例では、位置c,e,m,o,pの5カ所に設けられている。
サンプルディスク106には、血液試料を保管する複数の試料容器が装着できる。サンプルプローブ107は、サンプルディスク106に装着された試料容器から血液試料を吸引し、カートリッジテーブル102の位置fにおいて、固相抽出カートリッジ101に吐出する。
試薬ディスク108には、複数の試薬を保管した複数の試薬容器が装着されている。試薬プローブ109は、試薬ディスク108に装着された試薬容器から所定の試薬を吸引し、位置gおよび位置hにおいて、固相抽出カートリッジ101に吐出する。
メタノールディスペンサ110A,110Bは、それぞれ、カートリッジテーブル102の位置lと、位置bおよび位置pにおいて、メタノール等の有機溶媒を固相抽出カートリッジ101に供給できる。水ディスペンサ111A,111Bは、それぞれ、カートリッジテーブル102の位置dおよび位置nにおいて、固相抽出カートリッジ101に蒸留水等の水系溶媒を供給できる。
消耗品ラック112は、新しい固相抽出カートリッジ101をカートリッジテーブル102の位置aに搬送し、使用済みの固相抽出カートリッジ101を位置nで廃棄できる。また、消耗品ラック112は、新しいカップ104を位置yでカップテーブル103に搬送し、使用済みのカップ104を位置yで廃棄できる。
攪拌機構113は、カートリッジテーブル102の位置i,k,o,qにおいて、固相抽出カートリッジ101のフィルタ上段に供給された血液試料や溶媒などの攪拌を行う。
懸濁液ボトル114には、チタニア粒子懸濁液が保管されている。懸濁液攪拌機構115は、懸濁液ボトル114内のチタニア粒子懸濁液を攪拌する。懸濁液プローブ116は、懸濁液ボトル114からチタニア粒子懸濁液を吸引し、位置jにおいて、固相抽出カートリッジ101に吐出する。
加圧攪拌機構117は、位置mにおいて、固相抽出カートリッジ102の内部の試料溶液の攪拌と加圧が同時に行えるものである。本実施形態の特徴は、この加圧攪拌機構117にあり、その詳細については、図3を用いて後述する。
質量分析部119は、溶液中の免役抑制剤成分を測定する。前処理サンプル導入部118は、カップテーブル103の位置zにおいて、前処理した血液試料溶液をカップ104から吸引し、質量分析部119に導入する。
制御部120は、質量分析部119における測定結果の解析や、カートリッジテーブル102の回転動作,カップテーブル103の回転動作,圧力負荷部105の圧力負荷動作,サンプルディスク106の回転動作,サンプルプローブ107の分注動作,試薬ディスク108の回転動作,試薬プローブ109の分注動作,メタノールディスペンサ110A,110Bの分注動作,水ディスペンサ111A,111Bの分注動作,消耗品ラック112の固相抽出カートリッジ101やカップ104の搬送・廃棄動作,攪拌機構113の撹拌動作,懸濁液攪拌機構115の撹拌動作,懸濁液プローブ116の分注動作,加圧攪拌機構117の加圧撹拌動作,前処理サンプル導入部118の分注動作を制御する。
次に、図2を用いて、本実施形態による薬物分析装置における試料処理工程について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による薬物分析装置における試料処理工程の説明図である。
工程1はカートリッジ準備操作であり、固相抽出カートリッジ101が消耗品ラック112から供給され、カートリッジテーブル102の位置aに充填される。その後、カートリッジテーブル102が時計回りに回転し、充填された固相抽出カートリッジ101は位置bに移動する。なお各工程終了後、カートリッジテーブル102は時計回り方向に20度回転し、固相抽出カートリッジ101を次の位置に移動させる。
工程2および工程3は洗浄操作であり、位置bにおいて、メタノールディスペンサ111からメタノール200μLが固相抽出カートリッジ101に注入される。次に、位置cに移動して、位置cにある圧力負荷部105により上方からカートリッジ内部に圧力が印加され、注入されたメタノールは固相抽出カートリッジ101の下部より外部に排出される。なお圧力負荷部105のうち、カートリッジテーブル102の位置c、e、m、oの4箇所には、下部に廃液処理受けが設けられており、圧力負荷により排出された溶液は廃液受けに送られ回収される。メタノール排出後、カートリッジは位置dに移動する。
工程4および工程5は平衡化操作であり、位置dにおいて、水ディスペンサ110から水200μLがカートリッジに注入される。次に、位置eに移動して、位置eにある圧力負荷部105により上方からカートリッジ内部に圧力が印加され、注入された水は固相抽出カートリッジ下部より外部に排出される。水排出後、カートリッジは位置fに移動する。
工程6は試料注入操作であり、位置fにおいて、サンプルディスク106に保存された血液試料溶液はサンプルプローブ107により50μL分注され、平衡化が終了した固相抽出カートリッジ101に注入される。試料溶液注入後、カートリッジは位置gに移動する。
工程7は内部標準注入操作であり、位置gにおいて、試薬ディスクに保存された規定濃度の内部標準物質溶液5μLが試薬プローブ109により分注され、血液試料が注入された固相抽出カートリッジ101に注入される。内部標準物質には、測定対象薬物の同位体ラベル化体が望ましいが、分子構造の類似した化合物で代用することも可能である。例えば免役抑制剤タクロリムスの場合、内部標準として類似化合物であるアスコマイシンが内部標準物質として使用できる。内部標準が添加された後、カートリッジは位置hに移動する。
工程8および9は溶血操作であり、位置hにおいて、試薬ディスク108に保存された0.5mol/L硫酸亜鉛水溶液150μLが試薬プローブ109により分注され、固相抽出カートリッジ101に注入される。硫酸亜鉛水溶液注入後、カートリッジは位置iに移動する。そして、位置iに設置された攪拌機構113により攪拌され、血液中に存在する赤血球の細胞膜の破壊が促進される。
攪拌機構113には、先端にへらが装着された攪拌棒を溶液内に導入して回転させる機構の他、カートリッジ外部より溶液に超音波を印加して溶液を攪拌させる機構などを用いてもよい。攪拌時間は任意に設定可能であるが、通常10秒程度で利用される。特に70℃〜80℃の高温下で超音波を負荷することにより溶血の効率が向上し、10秒程度の短時間での処理が可能となる。攪拌終了後、カートリッジは位置jに移動する。
工程10および11はリン脂質捕捉操作であり、位置jにおいて、懸濁液ボトル114に保存されたチタニア粒子懸濁液が懸濁液プローブ116により10uL分注され、固相抽出カートリッジに注入される。懸濁液ボトルには懸濁液攪拌機構115が備わっており、懸濁液を攪拌することで分注時に懸濁状態を均一にする機能を有する。また、チタニアがリン脂質を捕捉するには、溶液が酸性条件である必要があり、通常血液試料溶液は中性付近であることから、チタニア粒子懸濁液は酸性であることが望ましい。例えば、10%ギ酸水溶液中にチタニア粒子が0.5mg/mLの割合で懸濁した懸濁液が適応可能である。
チタニア粒子懸濁液注入後、カートリッジは位置kに移動し、攪拌機構113によりチタニア粒子と血液試料溶液が攪拌され、溶液中のリン脂質などリン酸化化合物がチタニア粒子表面に捕捉される。攪拌終了後、カートリッジは位置lに移動する。
工程12はたんぱく質沈殿生成操作であり、位置lにおいて、メタノールディスペンサ111よりメタノール200μLがカートリッジに注入され、血液試料溶液中に存在するたんぱく質の凝集が開始される。メタノール注入後、カートリッジは位置mに移動する。
工程13は夾雑物除去操作であり、位置mに設置された加圧攪拌機構117により血液試料溶液を攪拌しながらカートリッジ内部に圧力を負荷し、試料溶液を固相抽出カートリッジ101の固相抽出剤に通液すると同時に、リン脂質を補足したチタニア粒子とたんぱく質沈殿を固相抽出剤の上部のフィルタにより溶液から除去する。通常、チタニア粒子あるいはたんぱく質沈殿物はフィルタ表面に凝集し、フィルタの目詰まりを起こすが、本機構では加圧と同時に溶液の攪拌を行うため、沈殿物の凝集による目詰まりを押さえることが可能である。
固相抽出剤を通過した溶液中に溶解している免役抑制剤は、固相抽出剤との間の疎水性相互作用により固相抽出剤に捕捉され、その他の成分は溶液と共にカートリッジを通過しカートリッジ下部に設置された廃液受けに送られる。圧力負荷後、カートリッジは位置nに移動する。
工程14および15は洗浄操作であり、位置nにおいて、水ディスペンサ110から水100μLが免役抑制剤を捕捉した固相抽出カートリッジ101に注入された後、カートリッジは位置oに移動する。位置oに設置された加圧攪拌機構117により、水を攪拌しながら圧力を負荷して固相抽出剤を通過させ、固相抽出剤表面に残存する不要成分を取り除く。通過した水はカートリッジ下部に設置された廃液受けに送られる。通液後、カートリッジは位置pに移動する。
工程16および17は測定成分溶出操作であり、位置pにおいて、メタノールディスペンサ111によりメタノール100μLがカートリッジに注入された後、カートリッジは位置qに移動する。位置qに設置された加圧攪拌機構117により、メタノールを攪拌しながら圧力を負荷して固相抽出剤を通過させ、固相抽出剤に捕捉された測定成分である免役抑制剤を溶出させる。溶出された免役抑制剤を含むメタノール液は、位置qの下部に設置されたカップ104により回収される。カップ104は、カートリッジテーブル102の下方に位置し、テーブル外周上に溶出された試料溶液を受けるカップ104を装着できる。カップ104は消耗品ラック112により位置yにおいて、装着および廃棄が可能である。成分溶出後、カートリッジは位置rに移動し、使用後のカートリッジは消耗品ラック112にて廃棄され、位置aにて新しい固相抽出カートリッジ101が充填される。
カップ104に回収された溶出液は、カップテーブルを回転させて前処理サンプル導入部118に搬送される。位置zにおいて、前処理サンプル導入部118は溶出液20μLを吸引し、質量分析部119に導入する。これにより質量分析部119において、免役抑制剤成分の定量分析が行われる。測定信号は制御部120にて定量処理される。
次に、図3を用いて、本実施形態による薬物分析装置に用いる加圧撹拌機構117の構成及び動作について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による薬物分析装置に用いる加圧撹拌機構の構成を示す断面図である。
加圧撹拌機構117は、固相抽出カートリッジ101の内部の溶液を攪拌すると同時に加圧することが可能な機構である。
固相抽出カートリッジ101は、その内部に、固相抽出剤101cおよび固相抽出剤101cの上段および下段にフィルタ101aおよび101bを有している。
固相抽出剤101cは、疎水性相互作用により血液試料溶液中の免役抑制剤を吸着する作用がある、一般に逆相系と呼ばれる充填剤を用いることができる。例えば、日立ハイテクノロジーズ社製NOBIAS RP−OD1のような有機高分子表面にオクダデシル基を付加した微小粒子を用いることができる。
相抽出剤101c上段にあるフィルタ101aは、フィルタ径0.45〜2.0μm程度であるものが使用可能であるが1.0μm程度であるものが望ましい。
固相抽出カートリッジ101の上部フィルタ101aの上部には、図2の工程11によりリン脂質を補足したチタニア粒子と工程12により生成したたんぱく質沈殿との懸濁液が保持されている。懸濁液は、懸濁体と溶存体との混合物であるが、ここで、懸濁体の径は0.45μm以上である。そこで、上部フィルタ101aのフィルタ径は、0.45μm以上とする。一方、上部フィルタ101aのフィルタ径が大きすぎると、懸濁体が上部フィルタ101aにより補足されず、透過するため、例えば、上部フィルタ101aのフィルタ径は、2.0μm以下とする。なお、フィルタ径0.45〜2.0μmの範囲でも、0.45μmに近いと、フィルタが目詰まりしやすく、2.0μmに近いと透過する懸濁体が増えやすいので、その点から、1.0μm程度が好ましい。
固相抽出カートリッジ101の上部には、圧力負荷部105が密着固定される。圧力負荷部105は、圧力負荷部ホールダ105aと、加圧用シリンジ105bとから構成されている。圧力負荷部ホールダ105aは、固相抽出カートリッジ101の上部に隙間無く装着される。加圧用シリンジ105bを固相抽出カートリッジ101の側(図3における下側)の方向に移動させてカートリッジ101の内部の気体を圧縮することで、カートリッジ101の内部の圧力を上昇させる。
さらに、本実施形態では、固相抽出カートリッジ101の外側の上段フィルタ101a付近には、超音波を発生させて溶液の攪拌を行うことができる撹拌機構である超音波発生部113Aが設置されている。
固相抽出カートリッジ101の上部フィルタ101aの上部に保持された懸濁液の中で、懸濁体の密度は上部が小さく、下部が大きい密度分布となっている。従って、撹拌機構を用いないで、圧力負荷部105により加圧すると、下部の密度の高い懸濁体が上部フィルタ101aに目詰まりしやすいものである。
そこで、本実施形態では、撹拌機構113Aにより撹拌することで、懸濁液の内部の懸濁体の密度分布を一様にし、その上で、圧力負荷部105により懸濁液に加圧することで、フィルタ101aの目詰まりを抑制する。
以上のように、撹拌機構と加圧機構を同時に動作させることで、固相抽出カートリッジ101の内部の溶液に対して加圧と攪拌を同時に行うことができる。加圧することにより、溶液は、上部フィルタ101aを透過する。さらに、溶液中に溶解している免役抑制剤は、固相抽出剤101cとの間の疎水性相互作用により固相抽出剤101cに捕捉される。その他の成分は、溶液と共にカートリッジの下部フィルタ101bを通過し、カートリッジ下部から排出される。
下部フィルタ101bのフィルタ径は、例えば、1.0μm程度のものを用いる。下部フィルタ101bの役割は、その上部の固相抽出剤101cがカートリッジの外部に漏れ出すことを防止することにある。固相抽出剤101cの平均粒径は、数十μmである。従って、固相抽出剤101cの最小粒径は数μm程度であるので、この粒子が流出しないようにするため、数μm以下のフィルタ径としている。
以上説明したように、本実施形態では、1回の加圧処理で、フィルタによる血液試料中のたんぱく質およびリン脂質除去と、固相抽出剤による目的対象成分の濃縮を同時に行うことが可能である。血液試料の前処理に必要な溶血・たんぱく質除去工程と同一容器内で行えるため、追加のフィルタや前処理用容器などは不要であり、前処理工程の簡素化が可能である。
次に、図4を用いて、本発明の他の実施形態による薬物分析装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による薬物分析装置の構成は、図1と同様である。また、本実施形態による薬物分析装置における試料処理工程は、図2と同様である。
図4は、本発明の他の実施形態による薬物分析装置に用いる加圧撹拌機構の構成を示す断面図である。
加圧攪拌機構117Bは、固相抽出カートリッジ101を攪拌と同時に加圧することが可能なものである。加圧攪拌機構117Bは、圧力負荷部105と、撹拌機構113Bとを備えている。
固相抽出カートリッジ101の上部には、圧力負荷部105が密着固定される。圧力負荷部105は、圧力負荷部ホールダ105aと、加圧用シリンジ105bとから構成されている。圧力負荷部ホールダ105aは、固相抽出カートリッジ101の上部に隙間無く装着される。加圧用シリンジ105bを固相抽出カートリッジ101の側(図3における左方向)に移動させてカートリッジ101の内部の気体を圧縮することで、カートリッジ101の内部の圧力を上昇させる。
撹拌機構113Bは、先端に羽根が装備された攪拌棒113aと、攪拌棒105aを回転させるモータ113bとを備えている。モータ113bにより撹拌棒113aを回転させることで、カートリッジ101の内部の容器を撹拌することができる。
本実施形態によっても、1回の加圧処理で、フィルタによる血液試料中のたんぱく質およびリン脂質除去と、固相抽出剤による目的対象成分の濃縮を同時に行うことが可能である。血液試料の前処理に必要な溶血・たんぱく質除去工程と同一容器内で行えるため、追加のフィルタや前処理用容器などは不要であり、前処理工程の簡素化が可能である。
なお、上述の各実施形態では、血液中タクロリムスの測定結果について説明したが、他の免役抑制剤やその他の薬物についても同様に適応可能である。また血液に限らず、生体抽出液(尿や髄液など)などたんぱく質とリン脂質を含む溶液試料に対して適応できる。また試料溶液中に含まれる複数成分を同時に固相抽出剤に捕捉させ、質量分析で検出することも可能である。その場合は、内部標準および質量分析部の検出条件を測定対象成分に応じて変更することで容易に達成できる。
101…固相抽出カートリッジ
101a,101b…フィルタ
101c…固相抽出剤
102…カートリッジテーブル
103…カップテーブル
104…カップ
105…圧力負荷部
105a…圧力負荷部ホールダ
105b…加圧用シリンジ
106…サンプルディスク
107…サンプルプローブ
108…試薬ディスク
109…試薬プローブ
110…メタノールディスペンサ
111…水ディスペンサ
112…消耗品ラック
113…攪拌機構
114…懸濁液ボトル
115…懸濁液攪拌機構
116…懸濁液プローブ
117…加圧攪拌機構
118…前処理サンプル導入部
119…質量分析部
120…制御部
113A…超音波発生部
113a…攪拌棒
113b…モータ

Claims (5)

  1. 前処理部にて薬物を含む溶液試料から夾雑成分であるリン脂質を除去して測定対象である薬物を固相抽出により選択して精製し、質量分析部にて薬物を定量する薬物分析装置であって、
    前記固相抽出に用いる固相抽出カートリッジの内部の溶液試料を加圧すると同時に攪拌する加圧撹拌機構を備えることを特徴とする薬物分析装置。
  2. 請求項1記載の薬物分析装置において、
    前記加圧撹拌機構は、超音波発生部を備え、該超音波発生部により撹拌することを特徴とする薬物分析装置。
  3. 請求項1記載の薬物分析装置において、
    前記固相抽出カートリッジの内部の溶液試料は、金属酸化物懸濁液を含むことを特徴とする薬物分析装置。
  4. 請求項3記載の薬物分析装置において、
    前記金属酸化物が、チタン酸化物あるいはジルコン酸化物であることを特徴とする薬物分析装置。
  5. 請求項3記載の薬物分析装置において、
    前記固相抽出カートリッジは、固相抽出剤と、該固相抽出剤の上部に設けられた上部フィルタと、前記固相抽出剤の下部に設けられた下部フィルタとから構成され、
    前記固相抽出カートリッジの前記固相抽出剤により、測定対象成分を抽出し、前記上部フィルタにより、たんぱく質の沈殿除去および金属酸化物に捕捉されたリン酸化合物の除去を行うことを特徴とする薬物分析装置。
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