JP2011089845A - 鋳片状態測定装置、鋳片状態測定方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
鋳片状態測定装置、鋳片状態測定方法、及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011089845A JP2011089845A JP2009242658A JP2009242658A JP2011089845A JP 2011089845 A JP2011089845 A JP 2011089845A JP 2009242658 A JP2009242658 A JP 2009242658A JP 2009242658 A JP2009242658 A JP 2009242658A JP 2011089845 A JP2011089845 A JP 2011089845A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- surface temperature
- electromotive force
- induced electromotive
- detection coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
【解決手段】鋳型10の短辺側部材11の下方において、鋳片15の短辺側の面に垂直に交流磁界を印加する励磁コイル21と、当該交流磁界の変化を相対的に鋳片15に近い位置で検出する前面側検出コイル22と、当該交流磁界の変化を励磁コイル21よりも鋳片15に近い位置で検出する背面側検出コイル23とを設ける。また、各ギャップについての誘導起電力と鋳片表面温度との関係を検出コイル22、23毎に求め、求めた結果から、検出コイル22、23で検出される誘導起電力毎に、鋳片表面温度とギャップとの関係(グラフ91、92)を、検出コイル22、23毎に求めておく。検出コイル22、23で誘導起電力が検出されると、当該誘導起電力に対応するグラフ91、92の交点を取得し、取得した交点に対応する鋳片表面温度と、当該交点に対応するギャップに基づくバルジング量を出力する。
【選択図】図4
Description
冷却水を用いた急冷を行うことによって、鋳型の短辺の直下での鋳片表面温度がキュリー点よりも低い温度になると、その部分で鋳片の磁気変態が起こるので(鋳片が磁性を有するようになるので)、この部分に交流磁界を印加すると磁力線が変化する。特許文献1ではこのことを利用して、鋳型の短辺の直下に、鋳片の長手方向に対して垂直な方向の交流磁界を印加するソレノイド状の励磁コイルと、その励磁コイルによる磁力線の変化を検出するソレノイド状の検出コイルとを設け、予め定めておいた鋳片表面温度と誘導起電力との関係を示す較正式に、検出コイルから出力された誘導起電力を代入して鋳片の表面温度を求めるようにしている。このようにすることにより、多量の水や蒸気等が存在する雰囲気下でも、鋳片表面温度を長時間、安定的に測定することができる。
バルジングが生じると鋳片が外側に膨らむので、励磁コイル及び検出コイルと鋳片との距離が変化する。このため、バルジングが生じることによっても励磁コイルによる磁力線は変化するが、前述した特許文献1に記載の技術では、このコイルと鋳片との距離の変化を考慮していないため、正確な鋳片表面温度の測定ができない。そのため、鋳片表面温度と、コイルと鋳片との距離(すなわち、バルジング量)とを分離して測定することが困難であるという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、鋳片表面温度とバルジング量とを独立して測定することを目的とする。
図1は、鋳片状態測定装置が設けられた連続鋳造機の一部分の構成の一例を示す図である。具体的に図1の上図は、連続鋳造機の横断面図であり、図1の下図は、連続鋳造機の縦断面図である。尚、図1では、説明の都合上、各部の構成を簡略化して示している。
図1において、鋳型10は、短辺側部材11a、11bと、長辺側部材12a、12bと、を有する。前述したように鋳型10の内部は直方体形状となっている。浸漬ノズル13は、鋳型10の上方から内部にかけて上下方向に延設されている。溶鋼14は、図示しないタンディッシュを経由して、浸漬ノズル13によって鋳型10の内部へ連続的に注がれる。溶鋼14は、鋳型10の内部において、そのエッジの領域が凝固して凝固シェルになり、鋳片15として鋳型10から下方に引き出される。鋳型10の短辺側部材11a、11bの直下には、それぞれ2本のサポートロール16a・16b、16c・16dが設けられている。更に、サポートロール16b、16dの直下には、それぞれ鋳片状態測定装置20a、20bが設けられている。ここで、鋳型10の短辺側部材11a(11b)、サポートロール16a、16b(16c、16d)、及び鋳片状態測定装置20a(20b)のセンサー部分(図3の符号21〜24で示されている部分)は一体で動くようにしている。すなわち、鋳片15の鋳造幅を調整するために、鋳型10の短辺側部材11a(11b)が水平方向に移動すると、それに連動してサポートロール16a、16b(16c、16d)及び鋳片状態測定装置20a(20b)のセンサー部分も水平方向に移動する。このように、鋳型10の短辺側部材11a(11b)、サポートロール16a、16b(16c、16d)、及び鋳片状態測定装置20a(20b)のセンサー部分の位置関係は、鋳型10の短辺側部材11a(11b)が移動しても変わらない。これにより、鋳片15の幅を種々変更するべく鋳型10を調整したとしても、鋳片状態測定装置20と鋳片15の短辺側の表面との間の冷間時における距離を略一定にすること、すなわち、後述する励磁コイル21によって鋳片15の短辺側の表面に対して略垂直に印加される交流磁界を略一定にすることができる。
図3において、鋳片状態測定装置20は、励磁コイル21と、前面側検出コイル22と、背面側検出コイル23と、パイプ24と、発振器25と、定電流アンプ26と、信号処理器27と、ロックインアンプ28と、演算装置29とを有している。
尚、以下の説明では、前面側検出コイル22と背面側検出コイル23を、必要に応じて、検出コイル22、23と略称する。
図4において、励磁コイル21から、鋳型10の短辺側の表面に対して略垂直方向から交流磁界が印加され、交流磁束が鋳片15に励磁される。そうすると、鋳片15の表面温度、並びに鋳片15とセンサーとの間の距離によって磁力線の分布が変化し、検出コイル22、23で検出される誘導起電力が変化する。すなわち、検出コイル22、23には、N×dφc/dt(N:検出コイル22、23の巻数、φc:検出コイル22、23の鎖交磁束数、t:時間)の誘導起電力が誘導されるところ、鋳片15の表面温度、並びに鋳片15とセンサーとの間の距離によって交流磁束φの分布が変わると、検出コイル22、23の鎖交磁束数φcが変わり、検出コイル22、23に誘導される電圧が変化する。
尚、以下の説明では、鋳片15とセンサーとの間の最短距離を必要に応じてギャップと称する。
交流磁界の周波数が高周波側であると、交流磁界が鋳片15に浸透する深さである表皮深さが薄くなるため、交流磁界がより鋳片15の表面に集中することになる。そうすると、その交流磁界(磁力線)の分布が、鋳片15の表面温度に依存しづらくなり、検出コイル22、23で検出される誘導起電力に、鋳片15の表面温度の情報が反映されづらくなる。また、交流磁界の周波数が高周波側であると、その交流磁界(磁力線)の分布が、鋳片15の表面にあるオシレーションマーク等の僅かな凹凸に過敏に反応してしまい、検出コイル22、23で検出される誘導起電力にノイズが多く含まれる虞がある。このことを考慮して図6を見てみると、20Hzまでは比透磁率が「200」程度であったとしても表皮深さを10mm程度(0.01m程度)に確保できるので、鋳片15に印加する交流磁界の周波数の上限は20Hzとするのが好ましい。また、このようにすることにより、検出コイル22、23で検出される誘導起電力が大きくなり過ぎることを防止することができる。一方、鋳片15に印加する交流磁界の周波数が0.5Hz未満になると、検出コイル22、23から検出される誘導起電力の信号を位相検波する際の時定数が1分以上必要となり、測定装置の応答速度が遅くなる等、信号処理が困難になる虞がある。よって、鋳片15に印加する交流磁界の周波数の下限は0.5Hzとするのが好ましい。
以上のことから、発振器25から発振して励磁コイル21に印加する交流電力の周波数は、0.5Hz以上、20Hz以下の範囲であるのが好ましい。本実施形態では、このことを踏まえ、発振器25から出力される交流信号の周波数を1.5Hzとした。
尚、信号処理器27及びロックインアンプ28の機能をソフトウェアで代替処理することもできる。このようにする場合には、前面側検出コイル22及び背面側検出コイル23で検出された誘導起電力の信号を、AD変換器を通してパソコン等のコンピュータに取り込み、信号処理器27とロックインアンプ28の機能をソフトウェアプログラムで実現すればよい。
尚、ここでは、検出コイル22に対するグラフ71を示しているが、検出コイル23に対するグラフも、概ね図7に示すような変化を示す。
演算装置29は、検出コイル22、23で検出された誘導起電力に対応する特性曲線であって、検出コイル22についての特性曲線と検出コイル23についての特性曲線との交点を取得する。
また、図8から明らかなように、鋳片表面温度(温度)が測定温度区間を超えると鋳片は非磁性体となるため、検出コイル22、23の誘導起電力(電圧)は一定値となる。電圧値が一定値(最小値)の場合、電圧値は温度とギャップに依存しないため、温度は予め定められている上限値を、ギャップは予め定められている値をそれぞれリターンさせる(採用する)。なお、温度が上限値を超えると明らかに冷却不足であり、異常状態と判断することができる。一方、鋳片表面温度(温度)が測定温度区間よりも低ければ鋳片は磁性体となるため、電圧値はギャップのみに依存する。その場合、温度は予め定められている下限値を、ギャップは電圧値に応じた値をそれぞれリターンさせる。なお、ギャップが冷間時のギャップ量よりも明らかに小さければバルジングが生じていることであり、バルジング量に応じて異常か正常かを判断することができる。
尚、ここでは、20mm、30mm、40mmの(10mmピッチでの)3つのギャップについて特性曲線(グラフ91、92)の交点を求める場合を例に挙げて示した。しかしながら、例えば、5mmピッチ或いは2mmピッチ等のより短いピッチでの特性曲線に基づいて、鋳片表面温度とギャップとを推定することが測定精度の面で好ましいことは勿論である。
本願発明者らは、鋳片状態測定装置20a、20bを用いて鋳片15の表面温度とバルジング量を求める実験を行った。その実験の条件は、以下に示す通りである。
(実験条件)
鋳片幅:1000〜1800mm
鋳造速度:0.75〜1.2m/分
鋼種:中炭素Al−キルド鋼
センサー設置位置:鋳型内湯面レベルから1m下方であって、鋳型の短辺側の冷却帯の直下
センサー(パイプの鋳片側の端部)と鋳片の短辺側の表面との最短距離:30mm
励磁コイルに印加する交流電流の周波数:1.5Hz
図10(a)に示すように、放射温度計を用いた場合には、放射温度計が、放射温度計と鋳片15の短辺側の表面との間に存在する水膜や水蒸気の影響を受けるため、測定値が大きくばらついており、鋳片表面温度を正確に測定することができなかった。これに対し、図10(b)に示すように、鋳片状態測定装置20a、20bを用いれば鋳片表面温度を長時間、安定して測定することができることが分かる。
図11は、バルジング量と測定時間との関係を示す図である。図11においてセンサー値は、鋳片状態測定装置20a、20bを用いて求めたバルジング量を示し、実測値は、鋳片15を観察して計測したバルジング量を示す。図11に示すように、鋳片状態測定装置20a、20bを用いて求めたバルジング量は実際のバルジング量に近い値になることが分かる。
また、本実施形態では、0.5Hz以上20Hz以下の範囲の交流磁界を印加するようにしたので、検出コイル22、23で検出される誘導起電力の信号を確実に処理することができると共に、交流磁界を鋳片15の内部まで侵入させることができる。これにより、検出コイル22、23で検出される誘導起電力に鋳片15の温度の情報を確実に含めさせることができると共に、検出コイル22、23で検出される誘導起電力にノイズが多量に発生してしまうことを確実に防止することができる。
また、複数のギャップのそれぞれについての誘導起電力と鋳片表面温度との関係式や、前述したテーブルのデータを用いて補間処理を行って、当該複数のギャップと異なる値のギャップにおける誘導起電力と鋳片表面温度との関係を求めるようにしてもよい。このようにすれば、多くのギャップについて、鋳片表面温度(温度)と、検出コイル22、23の誘導起電力(電圧)との関係を求めなくても(図8に示すグラフの数を多くしなくても)、鋳片表面温度とギャップ(すなわち、バルジング量)を高精度に求めることができる。
また、本実施形態のように、鋳型10の短辺側のサポートロール16の直下に鋳片状態測定装置20a、20bを配置すれば、バルジングの発生やブレークアウトを早期に検出することができるので好ましいが、鋳片状態測定装置20a、20bを必ずしもこの位置に配置する必要はない。すなわち、表面温度が変動する領域(好ましくはキュリー点Tcを挟んで変動する領域)に対して配置していれば、鋳片状態測定装置20a、20bをどこに配置してもよい。
また、本実施形態のように2つの鋳片状態測定装置20a、20bを配置すれば、鋳片15の短辺側の両側においてバルジングの発生やブレークアウトを検出することができるので好ましいが、鋳片状態測定装置20a、20bの一方だけを配置するようにしてもよい。
また、発振器25と、定電流アンプ26と、信号処理器27と、ロックインアンプ28と、演算装置29は、2つのセンサーで共用するようにしてもよい。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
11 短辺側部材
12 長辺側部材
13 浸漬ノズル
14 溶鋼
15 鋳片
16 サポートロール
20 鋳片状態測定装置
21 励磁コイル
22 前面側検出コイル
23 背面側検出コイル
24 パイプ
25 発振器
26 定電流アンプ
27 信号処理器
28 ロックインアンプ
29 演算装置
Claims (9)
- 鋳片の表面温度と、当該鋳片に発生するバルジング量とをオンラインで測定する鋳片状態測定装置であって、
前記鋳片の表面に対して略垂直方向から交流磁界を印加する印加コイルと、
前記印加コイルにより印加された交流磁界の時間的な変化を表す誘導起電力を、相対的に前記鋳片に近い位置で検出する第1の検出コイルと、
前記印加コイルにより印加された交流磁界の時間的な変化を表す誘導起電力を、相対的に前記鋳片から遠い位置で検出する第2の検出コイルと、を備え、
前記鋳片の表面温度が変動する領域に対して配置されたセンサーと、
前記誘導起電力、前記センサーと鋳片サンプルとの間の距離であるギャップ、及び前記鋳片サンプルの表面温度の対応関係を示す対応関係データであって、前記検出コイルで検出される誘導起電力から、前記ギャップと、前記表面温度との組を出力するための対応関係データを、前記検出コイルごとに予め記憶する記憶手段と、
前記検出コイルにより検出された誘導起電力から、前記対応関係データを用いて、前記ギャップと前記表面温度との組を取得する取得手段と、
前記ギャップと前記表面温度との組の値に基づいて、前記鋳片の表面温度と、前記鋳片におけるバルジング量とを導出する導出手段と、を有することを特徴とする鋳片状態測定装置。 - 前記記憶手段は、前記第1の検出コイル及び前記第2の検出コイルのそれぞれについての、前記ギャップと前記表面温度との関係を前記誘導起電力毎に示す特性曲線に基づくデータを、前記対応関係データとして記憶し、
前記取得手段は、前記検出コイルにより検出された誘導起電力に対応する前記特性曲線であって、前記第1の検出コイルについての前記特性曲線と、前記第2の検出コイルについての前記特性曲線との交点を取得し、
前記導出手段は、前記取得手段により取得された前記特性曲線の交点の値に基づいて、前記鋳片の表面温度と、前記鋳片におけるバルジング量とを導出することを特徴とする請求項1に記載の鋳片状態測定装置。 - 前記第2の検出コイルの巻数は、前記第1の検出コイルの巻数よりも多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳片状態測定装置。
- 前記印加コイルは、0.5Hz以上20Hz以下の範囲の周波数の交流磁界を印加することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の鋳片状態測定装置。
- 前記センサーは、前記鋳片の表面温度が、前記鋳片のキュリー点を挟んで変動する領域に対して配置されており、
前記対応関係データに含まれる鋳片サンプルの表面温度は、前記鋳片のキュリー点を含む温度区間内の温度であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の鋳片状態測定装置。 - 前記鋳片は、連続鋳造機における鋳型から下方に引き抜かれた鋳片であり、
前記センサーは、前記鋳型の直下で前記鋳片の短辺側の表面を冷却する冷却帯よりも下方において、前記鋳片の短辺側の表面に対して配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の鋳片状態測定装置。 - 前記第1の検出コイルは、前記印加コイルよりも前記鋳片に近い位置に配置され、
前記第2の検出コイルは、前記印加コイルよりも前記鋳片から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の鋳片状態測定装置。 - 鋳片の表面温度と、当該鋳片に発生するバルジング量とをオンラインで測定する鋳片状態測定方法であって、
前記鋳片の表面温度が変動する領域に対して略垂直方向から印加コイルを用いて交流磁界を印加する印加ステップと、
前記印加コイルにより印加された交流磁界の時間的な変化を表す誘導起電力を、相対的に前記鋳片に近い位置で第1の検出コイルを用いて検出する第1の検出ステップと、
前記印加コイルにより印加された交流磁界の時間的な変化を表す誘導起電力を、相対的に前記鋳片から遠い位置で第2の検出コイルを用いて検出する第2の検出ステップと、
前記誘導起電力と、前記印加コイル、前記第1の検出コイル、及び前記第2の検出コイルとを備えるセンサーと鋳片サンプルとの間の距離であるギャップと、前記鋳片サンプルの表面温度との対応関係を示す対応関係データであって、前記検出コイルで検出される誘導起電力から、前記ギャップと、前記表面温度との組を出力するための対応関係データを、前記検出コイルごとに予め記憶媒体に記憶する記憶ステップと、
前記検出コイルにより検出された誘導起電力から、前記対応関係データを用いて、前記ギャップと前記表面温度との組を取得する取得ステップと、
前記ギャップと前記表面温度との組の値に基づいて、前記鋳片の表面温度と、前記鋳片におけるバルジング量とを導出する導出ステップと、を有することを特徴とする鋳片状態測定方法。 - 鋳片の表面に対して略垂直方向から交流磁界を印加する印加コイルと、
前記印加コイルにより印加された交流磁界の時間的な変化を表す誘導起電力を、相対的に前記鋳片に近い位置で検出する第1の検出コイルと、
前記印加コイルにより印加された交流磁界の時間的な変化を表す誘導起電力を、相対的に前記鋳片から遠い位置で検出する第2の検出コイルと、を備え、
前記鋳片の表面温度が変動する領域に対して配置されたセンサーを用いて、鋳片の表面温度と、当該鋳片に発生するバルジング量とをオンラインで測定することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記誘導起電力、前記センサーと鋳片サンプルとの間の距離であるギャップ、及び前記鋳片サンプルの表面温度の対応関係を示す対応関係データであって、前記検出コイルで検出される誘導起電力から、前記ギャップと、前記表面温度との組を出力するための対応関係データを、前記検出コイルごとに予め記憶媒体に記憶する記憶ステップと、
前記検出コイルにより検出された誘導起電力から、前記対応関係データを用いて、前記ギャップと前記鋳片の表面温度との組を取得する取得ステップと、
前記ギャップと前記表面温度との組の値に基づいて、前記鋳片の表面温度と、前記鋳片におけるバルジング量とを導出する導出ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009242658A JP5223841B2 (ja) | 2009-10-21 | 2009-10-21 | 鋳片状態測定装置、鋳片状態測定方法、及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009242658A JP5223841B2 (ja) | 2009-10-21 | 2009-10-21 | 鋳片状態測定装置、鋳片状態測定方法、及びコンピュータプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011089845A true JP2011089845A (ja) | 2011-05-06 |
JP5223841B2 JP5223841B2 (ja) | 2013-06-26 |
Family
ID=44108234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009242658A Active JP5223841B2 (ja) | 2009-10-21 | 2009-10-21 | 鋳片状態測定装置、鋳片状態測定方法、及びコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5223841B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5834331A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-02-28 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 温度測定装置 |
JP2007192042A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Shimadzu Corp | 真空ポンプ |
JP2008102073A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Jfe Steel Kk | 電磁気特性測定方法および装置 |
JP2008256605A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corp | 鋳片表面温度の測定装置および鋳片表面温度の測定方法 |
-
2009
- 2009-10-21 JP JP2009242658A patent/JP5223841B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5834331A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-02-28 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 温度測定装置 |
JP2007192042A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Shimadzu Corp | 真空ポンプ |
JP2008102073A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Jfe Steel Kk | 電磁気特性測定方法および装置 |
JP2008256605A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corp | 鋳片表面温度の測定装置および鋳片表面温度の測定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5223841B2 (ja) | 2013-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6472778B2 (ja) | 金属ターゲットの微細構造を監視するシステム、その方法、及び、金属ターゲットの製造方法 | |
KR100768395B1 (ko) | 연속주조주편의 응고완료위치검지방법 및 검지장치 및연속주조주편의 제조방법 | |
JP4842195B2 (ja) | 鋳片表面温度の測定装置および鋳片表面温度の測定方法 | |
KR101302228B1 (ko) | 주조편 표면 온도 측정 장치 및 주조편 표면 온도 측정 방법 | |
JP4453556B2 (ja) | 連続鋳造鋳片の製造方法 | |
GB2490393A (en) | Monitoring microstructure of a metal target | |
JP5223841B2 (ja) | 鋳片状態測定装置、鋳片状態測定方法、及びコンピュータプログラム | |
JP4505536B2 (ja) | 鋳片表面温度の測定装置および鋳片表面温度の測定方法 | |
JP5079714B2 (ja) | 表面状態測定装置及び表面状態測定方法 | |
JP5223842B2 (ja) | 鋳片表面温度導出装置及び鋳片表面温度導出方法 | |
JP5915589B2 (ja) | 連続鋳造鋳型の温度測定方法 | |
JP2005177860A (ja) | 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置並びに連続鋳造鋳片の製造方法 | |
JPH02140621A (ja) | 渦流式モールドレベル計 | |
JP2001314951A (ja) | 電磁鋳造におけるモールド湯面レベル計測方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130225 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5223841 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |