JP2011089323A - 建築用防水シート - Google Patents

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登 宮家
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秀紀 金泥
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Abstract

【課題】瓦屋根施工において、縦桟を不要とする雨水流路を設け、野地板と屋根下葺材の間の結露が防止でき、屋根下葺材施工時、屋根材施工後においても、十分な雨水流路及び通気層を確保する。
【解決手段】熱可塑性樹脂層1、アスファルト防水層2、熱可塑性樹脂層3を順次積層したシートを120度以上に加熱したロールに通過させ、少なくとも片面に0.5mm以上の突起5を設けることにより雨水流路を設け、また、両面に突起5を設けることにより、野地板と屋根下葺材の間に通気層を介在させ、野地板と屋根下葺材の間の結露が防止でき、突起5の耐圧性能を付与することにより、屋根下葺材施工時、屋根材施工後においても、十分な雨水流路及び通気層を確保する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築用防水シートであり、特に、瓦屋根の屋根材と野地板間に介在される屋根下葺材に関するものである。
従来、瓦屋根の屋根下葺材としては、JIS A 6005に規定されているアスファルトルーフィング940がよく使用されている。瓦屋根の一般的な屋根材の施工方法は、野地板の上に屋根下葺材を勾配の流れ方向に直角に敷きタッカー釘で仮固定し、勾配の流れ方向に平行に位置するように縦桟、縦桟に対して直角な方向に横桟を設け、横桟に瓦を引っ掛け、最終的に屋根材を釘で固定する。特に縦桟は、屋根下葺材と横桟の間に間隙を設けることにより、台風などの気象条件の悪化時に瓦の隙間から浸入する水が、その間隙を通り、横桟と屋根下葺材間で浸入した水が滞在することなく、スムーズに排水させることを目的としている。特許文献1には、 軟質性合成樹脂のシート状基材の上下両面に紙を一体的に接合すると共に、上記シート状基材の一方の面には一方向に直線状に延びる略一定高さの突条を所定間隔で一体的に形成し、且つそのシート状基材の反対側の面には所定の高さだけ突出した多数のすき間形成用突起を一体的に形成したことを特徴とする屋根下葺材が開示されている。しかしながら軟質性合成樹脂には、ポリエチレンなどが使用されているが、アスファルトを使用した屋根下葺材と比較し、釘穴からの水の浸入する可能性が高い、つまり釘穴シール性が劣る問題がある。また、特許文献2には、アスファルト層とその上面に張設した表面仕上げ材と、前記アスファルト層の裏面に貼付した被覆材とを具え、前記表面仕上げ材は雨水流路を有するとともにアスファルト層の基材機能も有する芯材と、この芯材を被覆する樹脂膜と、この樹脂膜上に貼着した防滑手段とからなることを特徴とする屋根下葺材が開示されている。更に、芯材は紙材からなることを特徴としている。つまり、芯材の紙材は、樹脂膜で覆われているため、雨水等が接触しても芯材には直接水が接触しないが、勾配屋根上での作業となるため、作業中に表面の樹脂膜が破損すると、芯材に水が接触し、芯材の紙材の強度が低下する恐れがある。また、芯材へのエンボス加工による多数の突起により雨水流路を構成したことを特徴としている。つまり、エンボスの突起内部にアスファルトが位置することを示しているが、アスファルトが均一に被覆されていない恐れがあり、防水性能が低下する恐れがある。さらにアスファルトは、50度以上になると軟化する性質があり、屋根下葺材施工時、屋根材施工後、アスファルトの軟化により、突起が破壊され、雨水流路が十分に確保できなくなる恐れがある。
特開2005−16109 特開2007−9480
本発明は、少なくとも片面に突起を設けることにより雨水流路を有し、また、両面に突起を設けることにより、野地板と屋根下葺材の間に通気層を介在させ、野地板と屋根下葺材の間の結露を防止する。また、突起に耐圧性能を付与することにより、屋根下葺材施工時及び屋根材施工後においても、十分な雨水流路及び通気層を確保することを課題とする。
本発明は、熱可塑性樹脂層1、アスファルト防水層2、熱可塑性樹脂層3を順次積層したシートを、120度以上に加熱した突起を設けたロールに通過させることにより、少なくとも片面に、0.5mm以上の突起を設けることを特徴とする。
本発明の熱可塑性樹脂層1、3の主成分は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンからなる不織布又はフィルムであることを特徴とする。
本発明のアスファルト防水層2の基材は、ラグ質原紙であることを特徴とする。
本発明は、上記構成であるため、少なくとも片面に突起を設けることにより雨水流路を設け、また、両面に突起を設けることにより、野地板と屋根下葺材の間に通気層を介在させ、野地板と屋根下葺材の間の結露が防止でき、突起の耐圧性能を付与することにより、屋根下葺材施工時、屋根材施工後においても、十分な雨水流路及び通気層を確保することができる。また、表面に突起が設けられているため、勾配屋根上での作業においても、突起が滑り止めになり、余分な加工も必要としない。
図1に本発明の実施例の1例の断面図を示す。本発明は、熱可塑性樹脂層1、アスファルト防水層2、熱可塑性樹脂層3を順次積層したシートを、120度以上に加熱した突起を設けたロールに通過させることにより、少なくとも片面に、0.5mm以上ある突起を設けることを特徴とした建築用防水シートである。詳細に説明すると、熱可塑性樹脂層1、3にアスファルト防水層2を挟み込んだシートを、120度以上に加熱した突起を設けたロールに通過させることにより、熱可塑性樹脂膜1、3の熱可塑性樹脂が軟化し、突起が成形され、それに追従してアスファルト防水層2表面の熱可塑性樹脂膜1、3に追従し突起に変形される。つまり、熱可塑性樹脂が熱により軟化し、突起が成形され、その後、冷却固化されることで、耐圧性能を付与することができる。また、アスファルト防水層2に、ラグ質原紙を基材として使用しており、アスファルト防水層2自身も突起に追従して変形する。つまり、熱可塑性樹脂の突起部分にアスファルト防水層2の基材が入り込んだ状態となるため、より耐圧性能が向上する。
本発明に使用する熱可塑性樹脂層1、3は、特に限定しないが、軟化点が90度から160度付近にあるポリエチレン及びポリプロピレンを主成分とする不織布またはフィルムを使用することが望ましい。ポリエステルを使用することもできるが、本発明を実施するには、突起を設けたロールを250度以上に加熱する必要がある。最も好ましいものは、ポリプロピレンのスパンボンド不織布で、単位面積質量は、30〜200g/mのものを使用することができる。
アスファルト防水層2は特に限定はしない。好ましくは、ラグ質原紙を基材とし、アスファルトを浸透、被覆されたものである。ラグ質原紙は、単位面積質量100〜250g/mのものが好ましい。アスファルトも特に限定しないが、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、防水工事用アスファルトやアスファルトに合成ゴムなどの改質剤を添加した改質アスファルトを使用することができる。また、アスファルトは単独及び2種以上混合したものも使用することができる。
熱可塑性樹脂層1、3とアスファルト防水層2の積層方法であるが、特に限定はしないが、あらかじめ積層するか、突起を設けたロールを用いて積層することができる。ロールの加熱温度については、熱可塑性樹脂膜1、3がポリエチレンであれば120度、ポリプロピレンであれば140度が好ましい。加熱温度が低すぎると熱可塑性が弱く、十分な成形ができず、また、高すぎると、アスファルトが熱可塑性樹脂膜1、3から染み出し、成形することができなくなる。突起を設けたロールは、一般的にエンボスロールと呼ばれるものを使用することにより、両面に突起を付与することができる。突起の高さは、0.5mm以上とする。片面の場合は、突起を設けたい面のみ突起を設けたロールを使用し、その他の面は平ロールを使用する。少なくとも1本のロールを加熱することにより成形する。
本発明の突起の形状は、特に限定しないがひし形、正方形、円形、台形、三角形、長方形等を使用することが出来るが、特に、加工性、耐圧性を考えると、円形が好ましい。また、流水方向と平行な直線状の突起、つまり突条でも良い。また、突起と突条を共に設けることもできる。図2に本発明の突起を設けた場合の実施例の一例の斜視図を、図3に本発明の突条を設けた場合の実施例の一例の斜視図を示す。突起の高さは、特に限定しないが小さすぎると雨水流路が確保できず、大きすぎると、巻き径が大きくなり、保管場所、施工時の運搬などを考慮すると、0.5〜3mmの範囲のものが好ましい。
熱可塑性樹脂層は、表面にポリプロピレンのスパンボンド不織布100g/m、裏面にポリプロピレンのスパンボンド不織布30g/mを使用した。アスファルト防水層として、基材に単位面積質量220g/mのラグ質原紙にストレートアスファルト60〜80を浸透させ、ブローンアスファルト10〜20を被覆させ、被覆アスファルトが接着性を有している状態において、両面を前記したポリプロピレンのスパンボンド不織布を貼着したシートを作製した。突起成形は、140度に加熱した突起ロールにシートを通過させ、シートを突起成形した。突起の高さは0.7mmとした。
比較品として、目付が220g/mのラグ質原紙に、ストレートアスファルト60〜80を浸透させ、ブローンアスファルト10〜20を被覆させ、被覆アスファルトが接着性を有している状態において、両面に硅砂を撒着したものを使用した。
比較試験として、上記の実施例の屋根下葺材と比較品との性能評価試験を行った。また、流水性試験は、比較1は、縦桟、横桟を施工し、比較2及び実施例は、横桟のみで行った。
流水試験は、比較1、2及び実施例のシートを4寸5分の勾配でタッカー釘で仮止めし、横桟木を300mm間隔で施工し、上からシャワーで流水して横桟から流水の確認を行った。評価は、横桟から流水している場合を○、横桟に水がたまり、流水していない場合を×とした。防滑性試験は、比較1、2及び実施例のシートを4寸5分の勾配でタッカー釘で仮止めし、シートの上を歩行し、防滑性について、官能評価を行った。5人の評価で行い、全く滑らない場合は○、滑らないは△、滑るは×で評価した。通気性試験は、温湿度20℃、85%及び30℃、80%に設定した2室間に野地板と実施例及び比較品のシートを実際に施工し、結露が発生するかどうかの評価を行った。設置位置は、シート側を20℃、85%の条件側とした。上記の性能評価試験を、表1に示す。
上記の比較試験結果より、本発明品の建築用防水シートは、従来の比較2に比べ流水性に優れ、防滑性に関しても突起を設けているため、比較1、2に比べ良く、総合的に従来品より優れていることが分かった。
本発明の実施例の一例の断面図である。 本発明の突起を設けた場合の実施例の一例の斜視図である。 本発明の突条を設けた場合の実施例の一例の斜視図である。 従来品の断面図である。
1 熱可塑性樹脂層
2 アスファルト防水層
3 熱可塑性樹脂層
4 ラグ質原紙
5 突起
6 突条
7 鉱物質粉粒
8 被覆アスファルト

Claims (3)

  1. 熱可塑性樹脂層1、アスファルト防水層2、熱可塑性樹脂層3を順次積層したシートを120度以上に加熱した突起ロールに通過させることにより、少なくとも片面に、0.5mm以上の突起を設けることを特徴とする建築用防水シート
  2. 当該熱可塑性樹脂層1、3の主成分は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンからなる不織布又はフィルムであることを特徴とする請求項1の記載の建築用防水シート
  3. 当該アスファルト防水層2の基材は、ラグ質原紙であることを特徴とする請求項1及び請求項2の記載の建築用防水シート
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