JP2011089285A - プラウ用エッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、第1部材と第2部材とが剥離することがなく、かつ強度および外観に優れるとともに生産効率にも優れたプラウ用エッジを提供することにある。
【解決手段】本発明のプラウ用エッジは、第1部材と1または2以上の第2部材とからなり、該第2部材を該第1部材で覆うことにより、その表面が該第1部材のみで構成されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、除雪車等のプラウの接地側先端部に取り付けられて使用されるプラウ用エッジに関する。
図4は、一般的な除雪車30のプラウ20を示すものであり、プラウ20の接地側先端部にはプラウ用エッジ10が取り付けられている。このプラウ用エッジ10は、ポリウレタン等の硬質ゴムにより構成され、金属製の重いプラウ20が直接路面に接することにより、路面を損傷したり、粉塵が発生することを防止している。
しかし、このようなプラウ用エッジ10は、除雪作業等に繰り返し使用すると摩耗したり、劣化するという問題があった。このため、プラウ用エッジは、ある程度の使用期間を経ると交換する必要があるが、その交換の都度、新製品と取り替えては経済的に不利であるばかりか、地球環境的にも好ましくなかった。
そこで、一度使用したプラウ用エッジ10をリサイクルする取り組みが行なわれている。たとえば特許文献1および特許文献2では、図5に示すようなプラウ用エッジ10が提案されており、プラウ用エッジとして一度使用して廃材(すなわち摩耗せずに残存した部分)となった第2部材2と、新たに合成してなる第1部材1とを、プラウ用エッジの高さのほぼ中間点付近にその接合面がくるようにして両者を接合して用いることが提案されている。
また、図6に示すようなプラウ用エッジ10も知られており、これはプラウ用エッジとして一度使用して廃材(すなわち摩耗せずに残存した部分)となった第2部材2を、長手方向に対する垂直方向にカットし、そのカットした部分の長さがプラウ用エッジの高さと一致するように調整した後、これと新たに合成してなる第1部材1とを接合した構造となっている。
特開昭61−122316号公報 特開2009−035943号公報
図5に示すようなプラウ用エッジ10は、第1部材1と第2部材2との接合面積が小さいため、除雪作業等の使用中に両者がその接合部分において剥離してしまうという不都合があった。また、図6に示すようなプラウ用エッジ10では、第2部材のカットに手間がかかるため、生産効率に劣るものであった。
また、図5に示したプラウ用エッジ10と図6に示したプラウ用エッジ10とに共通して、一度使用して廃材となった第2部材2が表面に露出しているため、外観が劣るばかりではなく、その部分の強度が劣り、早期摩耗や割れ等の原因となっていた。さらに、第1部材1と第2部材2とを接合した箇所に発生する所謂バリを除去する必要があり、生産効率を低下させていた。さらにまた、これらのプラウ用エッジにおいては、第1部材と第2部材との接合を強化するために、主として第2部材の表面に複雑な凹凸形状を形成させる必要があり、生産効率をさらに低下させる要因となっていた。
本発明は、上記のような従来技術に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、第1部材と第2部材とが剥離することがなく、かつ強度および外観に優れるとともに生産効率にも優れたプラウ用エッジを提供することにある。
本発明のプラウ用エッジは、第1部材と1または2以上の第2部材とからなり、該第2部材を該第1部材で覆うことにより、その表面が該第1部材のみで構成されることを特徴とする。
ここで、上記プラウ用エッジは、上記第1部材を鞘部とし、上記第2部材を芯部とする芯鞘型の構造を有することが好ましく、上記第1部材は、新たに合成してなる素材により構成され、上記第2部材は、プラウ用エッジとして一度以上使用した廃材であることが好ましい。また、上記第1部材と上記第2部材は、ともにポリウレタンであることが好ましい。
本発明のプラウ用エッジは、第1部材と第2部材とが剥離することがなく、かつ強度および外観に優れるとともに生産効率にも優れたものである。
本発明のプラウ用エッジの斜視図である。 本発明のプラウ用エッジの断面図である。 図2とは異なった態様の本発明のプラウ用エッジの断面図である。 プラウを備えた除雪車の模式図である。 従来技術のプラウ用エッジの斜視図である。 図5とは異なった態様の従来技術のプラウ用エッジの斜視図である。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明では、図面を用いて説明しているが、本発明の図面において同一の参照符号を付したものは、同一部分または相当部分を示している。
<プラウ用エッジ>
本発明のプラウ用エッジは、第1部材と1または2以上の第2部材とからなり、該第2部材を該第1部材で覆うことにより、その表面が第1部材のみで構成されることを特徴とする。
このようなプラウ用エッジ10は、たとえば図4に示したように除雪車30のプラウ20の接地側先端部に取り付けられるものであるが、その対象は除雪車のみに限られるものではなく、所謂プラウを有する限り、たとえばブルドーザー、ユンボ、農耕機、道路清掃作業車、特殊作業車等、広範囲の用途に適用することができる。
また、図1に示したようにこのようなプラウ用エッジ10は、たとえば芯鞘型の薄板状の形状を有することができ、上記第1部材を鞘部とし、上記第2部材を芯部とする芯鞘型の構造を有することが好ましい。この場合、芯部に相当する薄板状(または棒状)の第2部材2を覆うようにして鞘部に相当する薄板状の第1部材が配置され、その結果表面(たとえばプラウ用エッジが直方体の場合は六個の表面全て)が第1部材1のみで構成されたものとなる。
図2は、図1の断面図に相当するが、このような芯部に相当する第2部材2は、図1および図2に示されるようにプラウ用エッジ10中に1枚(1本)のみ存在する場合だけに限られることはなく、たとえば図3に示したように2枚(2本)あるいはそれ以上配置されていてもよい。また、図示していないが、このような第2部材は、長さ方向に2以上のものに分離された状態で、第1部材により覆ったものとすることもできる。本発明において、この第2部材を「1または2以上の第2部材」と規定している理由も、上記のような各態様が含まれることを意味している。
本発明のプラウ用エッジ10は、該第2部材を該第1部材で覆うことにより、その表面が該第1部材のみで構成されることにより、第1部材と第2部材とが剥離することがなく、かつ強度および外観に優れたものとなる。しかも、従来技術のように第1部材と第2部材との接合面に発生するバリを除去する必要がなく、さらに第2部材の表面に対して複雑な凹凸形状を施す必要もないことから生産効率にも優れたものである。ただし、第2部材の表面に凹凸形状が施されていても本発明の範囲を逸脱するものではない。
なお、このようなプラウ用エッジの外形寸法は、特に限定されるものではないが、一般的には、高さ200〜400mm、長さ500〜2250mm、厚み30〜40mmであり、第2部材の形状は、高さ70〜100mm、長さ480〜2200mm、厚み20〜30mmであることが好ましい。このように、本発明のプラウ用エッジは、第1部材と第2部材とにより芯鞘型の構造を有することが好ましい。
なお、第2部材2で構成される芯部の配置は、強度等を考慮すると図1や図2で示されるように高さ方向の中間点よりやや上方(接地側とは逆の方向)とすることが好ましい。しかし、これのみに限られることはなく、ほぼ中間点に配置されていてもよいし、あるいは下方側(接地側)に配置されていてもよい。また、第1部材により構成される部分中、第1部材の厚みが最も薄くなる部分の厚みは、第2部材が表面に露出しない限り特に限定されるものではないが、通常1〜5mmとすれば十分である。
このような本発明のプラウ用エッジは、90〜98°、より好ましくは92〜96°の硬さ(JIS−A)を有していることが好ましい。この硬さが90°未満では、強度が劣る場合があり、98°を超えると、硬くなりすぎ、路面(アスファルト)と接触した際、プラウエッジの表面にカケ、ワレが発生する場合がある。
なお、本発明のプラウ用エッジは、プラウに取り付けるための貫通孔やホックが形成されていてもよい。この場合、貫通孔の内部や、ホックの部分は、プラウ用エッジの表面には含まれないものとする。したがって、貫通孔の内部や、ホックの一部において第1部材が表面を構成しない部分が含まれていたとしても、本発明の範囲を逸脱するものではない。
<第1部材>
本発明で用いる第1部材は、硬質ゴム等からなり後述の第2部材に比し強度に優れた素材で構成することが好ましく、特に好ましくは新たに合成してなる素材により構成されることが好適である。ここで、新たに合成してなる素材とは、本発明のプラウ用エッジを製造する際にモノマーやプレポリマーを重合することによって生成される素材を意味し、後述の第2部材として使用されるような、プラウ用エッジとして一度以上使用した廃材とは区別されるものである。
このような第1部材としては、適度な硬さと強度とを有した弾性体であることが好ましく、優れた耐摩耗性を有していることがより好ましい。
このような第1部材は、上記のような特性を備える限り、特に化学組成は限定されず、従来公知の合成樹脂弾性体(熱可塑性エラストマーを含む)を採用することができる。たとえば、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、フッ素系、合成ゴム系、エポキシ系等のものを挙げることができる。中でも、ウレタン系の合成樹脂弾性体であるポリウレタンを採用することが特に好ましい。
このようなポリウレタンとしては、ポリオールとポリイソシアネートとを重合して得られるウレタンプレポリマーに対して、アミン系またはグリコール、トリオール等のヒドロキシ系の硬化剤を反応させることを特徴とする所謂プレポリマー法により製造されるものや、ポリオール、ポリイソシアネート、および硬化剤を同時に反応させることを特徴とする所謂ワンショット法により製造されるもの等を挙げることができる。
ここで、上記ポリオールとしては、特に限定されず、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテル系ポリオール、ポリエチレンアジペートエステルポリオール、ポリブチレンアジペートエステルポリオール、エチレン−ブチレン共重合体エステルポリオール、ポリカプロラクトンエステルポリオール等のポリエステル系ポリオール等を挙げることができ、これら以外にもたとえばポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール等を挙げることができる。
また、上記ポリイソシアネートの具体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’−MDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、1,5−ナフタリンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水添MDI(H12MDI)、カルボジイミド変性MDI等を挙げることができる。
また、上記硬化剤の具体例としては、アミン系硬化剤としてエチレンジアミン、2,4−トルエンジアミン、2,6−トルエンジアミン、4,4’−ジフェニルメタンジアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)等、ヒドロキシ系硬化剤として、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン等を挙げることができる。
<第2部材>
本発明で用いる第2部材は、その強度が上記の第1部材に比し劣っていてもよく、経済性や地球環境を考慮した場合、プラウ用エッジとして一度以上使用した廃材を用いることが好ましい。このような廃材としては、たとえばプラウ用エッジとして一度以上使用され、摩耗せずに残存した残存部分を挙げることができる。通常、このような廃材を適切な形状(たとえば上記で説明した芯部となる形状)となるようにカットしたものをそのまま第2部材として用いることができる。
このような第2部材としては、硬さが90〜98°(JIS−A)であり、弾性を有しているものであれば通常は十分である。
このような第2部材は、特に化学組成は限定されず、上記の第1部材と同種のものを用いることができる。しかし、特に好ましくは、第2部材としてもポリウレタンを用い、第1部材と第2部材の両者をポリウレタンで構成することが好適である。
なお、このような第2部材は、プラウ用エッジ全体に対して20質量%以上80質量%以下、より好ましくは25質量%以上60質量%以下の割合で含有されることが好適である。これにより、経済性と強度とを両立させることができるからである。
<製造方法>
本発明のプラウ用エッジは、たとえば次のようにして製造することができる。
まず、第2部材として上記のような廃材を所定寸法に切断加工する。次いで、この第2部材を金型内の所定位置にセットする。この場合、たとえば第2部材の位置決め用のピン(突起部)を金型内の数箇所に予め埋め込み、そのピンの上に第2部材を載せることにより、第2部材と金型との間に空隙を作り、その空隙に第1部材を注入するようにする。
一方、第1部材としては、原料を調製する。そして、上記のように第2部材を所定位置にセットした金型をオーブンにより50〜200℃に加熱し、その加熱された金型に対して当該原料を注入する。
引き続き、該金型を50〜200℃の温度で5〜120分間程度加熱することにより、当該原料を重合させることによって、第2部材を覆うようにして第1部材を生成させる。
その後、このようにして第1部材で第2部材を覆ったプラウ用エッジの前駆体を金型から取り出す。引き続き、この前駆体をオーブン中で50〜200℃の温度で1〜24時間加熱した後、常温、常湿下において、冷却することにより熟成させる。次いで、所定寸法に切断加工することにより、本発明のプラウ用エッジを得ることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
まず、プラウ用エッジとして使用した後、摩耗せずに残存している部分(廃材)を高さ80mm、長さ830mm、厚み20mmとなるように切断加工することにより、第2部材(硬さ(JIS−A)=92°)を準備した。なお、この第2部材をフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)により分析した結果、その化学組成はポリウレタンであった。
次いで、この第2部材をオーブンで110℃に加熱し、金型(高さ200mm、長さ850mm、厚み30mm)内にセットした。具体的には、金型内部に第2部材のセット位置を位置決めするため直径10mm、厚み5mmの突起部を9箇所形成し、その突起部上に第2部材を載せることにより金型と第2部材との間に空隙を作り、所定位置に(すなわち金型内の高さ方向上部側中央部に第2部材を)セットした。
一方、ポリオール成分として、ポリエステル系ポリオールであるポリエチレンアジペートエステルポリオール(数平均分子量1000、水酸基価112)と、ポリイソシアネート成分として、2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートからなる混合物(質量比=80/20)とを反応させることにより、残存NCO基の含有率が5.0質量%のウレタンプレポリマーを調製した。
このウレタンプレポリマー100質量部に対し、アミン系硬化剤として3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(イハラケミカル社製、商品名「キュアミンMT」)を14質量部加えて混合し、この混合物を110℃に加熱された金型内(すなわち金型と第2部材との空隙)に注入することにより第2部材を覆うための第1部材を注入した。
その後、110℃のオーブン内で60分間硬化反応させた後脱型し(金型から取り出し)、110℃のオーブン内でさらに16時間加熱した。その後、室温で冷却することにより熟成させることによって第2部材を覆うようにして第1部材(硬さ(JIS−A)=94°)を生成させた。
次いで、この前駆体を高さ200mm、長さ850mm、厚み30mmの寸法に切断加工することにより、本発明のプラウ用エッジを得た。
<比較例1>
実施例1で用いたのと同じ状態の第2部材を用い、かつ実施例1で用いたのと同じウレタンプレポリマーおよび硬化剤を用いることによって、図5に示すプラウ用エッジを得た。
具体的には、第2部材を高さ100mm、長さ850mm、厚み30mmとなるように切断加工し、それを実施例1と同じ金型(ただし第2部材の位置決め用の突起部は設けられていない)内の底部に沈めるようにして配置しウレタンプレポリマーおよび硬化剤を注入することを除き、第1部材の生成条件等は全て実施例1と同様にして比較例のプラウ用エッジ(高さ200mm、長さ850mm、厚み30mm)を得た。
<比較例2>
実施例1で用いたのと同じ状態の第2部材を用い、かつ実施例1で用いたのと同じウレタンプレポリマーおよび硬化剤を用いることによって、図6に示すプラウ用エッジを得た。
具体的には、第2部材を高さ200mm、長さ80mm、厚み30mmとなるように切断加工し、それを実施例1と同じ金型(ただし第2部材の位置決め用の突起部は設けられていない)内に等間隔で配置することおよび第2部材の配置されていないところに第1部材を形成することを除き、第1部材の生成条件等は全て実施例1と同様にして比較例のプラウ用エッジ(高さ200mm、長さ850mm、厚み30mm)を得た。
<強度確認試験>
実施例1および比較例1〜2のプラウ用エッジを用いて、強度確認試験を行なった。具体的な条件は以下の通りである。
すなわち、実施例1および比較例1〜2のプラウ用エッジ(高さ200mm、長さ850mm、厚み30mm)を長さ方向に(比較例2については第1部材と第2部材との接合部がサンプル内に含まれるように)切断することにより、高さ200mm、長さ50mm、厚み30mmのサンプルを各3個ずつ準備した。
つぎに、各サンプルの高さ方向一端の50mm部分を該サンプルが水平方向となるように固定し、該サンプルの他端に対して上部から圧力を負荷し、その他端が30°傾斜するようした後、除荷した。そして、このような負荷と除荷とを100回繰り返す「30°曲げ試験」を行なった。
その結果、実施例1のサンプル3個については、上記試験の前後において全く変化は認められなかった。これに対し、比較例1については3個のサンプル中、1個のサンプルについて負荷と除荷を4回繰り返したところで第1部材と第2部材との剥離が観察され、他の1個のサンプルについても負荷と除荷を51回繰り返したところで第1部材と第2部材との剥離が観察された。また、比較例1と比較例2の全サンプルについて、上記試験後において第1部材と第2部材との接合部において亀裂が発生していた。
以上の結果、本発明のプラウ用エッジは、比較例のプラウ用エッジに比し、第1部材と第2部材とが剥離することがなく、強度に優れていることが確認できた。また、本発明のプラウ用エッジは、表面が第1部材のみで構成されていることから、比較例のような第1部材と第2部材間の色目の違いによる審美性を害することもなく、外観に優れるものであった。さらに、本発明のプラウ用エッジは、第1部材と第2部材との接合部を補強するためや第1部材と第2部材の接合部に発生するバリを取り除くための特別な加工を行なう必要がないことから、生産効率に優れていることは明らかである。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1部材、2 第2部材、10 プラウ用エッジ、20 プラウ、30 除雪車。

Claims (4)

  1. 第1部材と1または2以上の第2部材とからなり、
    前記第2部材を前記第1部材で覆うことにより、その表面が前記第1部材のみで構成される、プラウ用エッジ。
  2. 前記プラウ用エッジは、前記第1部材を鞘部とし、前記第2部材を芯部とする芯鞘型の構造を有する、請求項1記載のプラウ用エッジ。
  3. 前記第1部材は、新たに合成してなる素材により構成され、
    前記第2部材は、プラウ用エッジとして一度以上使用した廃材である、請求項1または2に記載のプラウ用エッジ。
  4. 前記第1部材と前記第2部材は、ともにポリウレタンである、請求項1〜3のいずれかに記載のプラウ用エッジ。
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