JP2011088642A - 回転式キャップ抜き具 - Google Patents

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Abstract

【課題】握力や腕力の弱い人および手や指等に障害を有する人でも、容易に且つ確実にペットボトル等の飲料容器に取り付けられた回転式キャップを取外すことが可能な回転式キャップ抜き具を提供する。
【解決手段】円筒状のケース本体1と、その内壁に配置したピニオンギア11と、当該ピニオンギア11を回転させるギヤードモータ6と、ピニオンギア11の上部側に回転自在に設け、ピニオンギア11と歯合する歯車15aを形成したリング状の上部フェースギア部7と、ピニオンギア11の下部側に回転自在に設け、当該ピニオンギア11と歯合する歯車15bを形成したリング状の下部フェースギア部8とを備え、且つ上部フェースギア部7の上部に、回転式キャップ34を把持して上部フェースギア部7と一体的に回転する上部回転体16を設けるとともに、下部フェースギア部8の下部に、飲料容器を把持して下部フェースギア部8と一体的に回転する下部回転体17を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペットボトル等の飲料容器の開口部に取り付けられた回転式キャップを取外すための回転式キャップ抜き具に関するものである。
一般に、飲料容器の一つであるペットボトルは、飲料を収容するペットボトル本体と、当該ペットボトル本体の開口部を塞ぐ回転式キャップによって構成されている。
そして、このペットボトルは、市販段階において、飲料の漏洩を防止するために、ペットボトル本体への回転式キャップの締付けを強くしている。また、不正な開封を防止するために、ペットボトル本体の開口部側に固着リングを取り付け、当該固着リングに回転式キャップを固着させている等の対策が施されている。
このため、上記ペットボトル本体の開口部に取り付けられた回転式キャップを開栓するためには、0.7N・m〜1N・m程度のトルク(開栓トルク)が必要であった。
この結果、幼児や老人のように握力や腕力が弱い人、特に手や指等に障害を有する人は、上記飲料容器に取り付けられた回転式キャップを取外すことが非常に困難となることがあった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、握力や腕力の弱い人および手や指等に障害を有する人でも、容易に且つ確実にペットボトル等の飲料容器に取り付けられた回転式キャップを取外すことが可能な回転式キャップ抜き具を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、飲料容器の開口の螺子部に螺着された回転式キャップを取外す回転式キャップ抜き具であって、円筒状のケース本体と、当該ケース本体の内壁に配置されたピニオンギアと、このピニオンギアを回転させるモータと、上記ピニオンギアの上部側に回転自在に設けられ、上記ピニオンギアと歯合する歯車が軸線周りに沿って形成されたリング状の上部フェースギア部と、上記ピニオンギアの下部側に回転自在に設けられ、当該ピニオンギアと歯合する歯車が軸線周りに沿って形成されたリング状の下部フェースギア部とを備えてなり、且つ上記上部フェースギア部の上部に、上記回転式キャップを把持して上記上部フェースギア部と一体的に回転可能な上部回転体が設けられるとともに、上記下部フェースギア部の下部に、上記飲料容器を把持して上記下部フェースギア部と一体的に回転可能な下部回転体が設けられていることを特徴とするものである。
そして、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の回転式キャップ抜き具において、上記上部および下部回転体は、リング状に形成されるとともに、上記上部および下部フェースギア部が回転した際に、それぞれの内周面より径方向内側に突出して上記回転式キャップおよび飲料容器を各々把持する複数個の把持爪が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の回転式キャップ抜き具において、上記ケース本体の内壁には、上部および下部回転体の外周面との対向位置に、上部および下部回転体を軸線側に向けて押圧する押圧部材が備えられており、且つ上記上部および下部フェースギア部と上記上部および下部回転体との間に、上記把持爪が上記回転式キャップおよび飲料容器を把持した後に、互いを係合させて一体的に回転させる係合部が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、請求項4に記載の本発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転式キャップ抜き具において、上記モータは、正逆回転機能を備えたギヤードモータであることを特徴とするものである。
そして、請求項5に記載の本発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転式キャップ抜き具において、上記下部回転体は、上記軸線方向下方に位置する内周縁部が面取りされていることを特徴とするものである。
さらに、請求項6に記載の本発明は、請求項3に記載の回転式キャップ抜き具において、上記押圧部材として、スプリング、弾性ゴム、またはこれらを組み合わせたものが用いられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の本発明によれば、飲料容器の首部側にケース本体を取り付けて、上記ケース本体内において下部回転体が上記飲料容器の首部を臨む位置に、上部回転体が回転式キャップを臨む位置に配置させる。そして、上記ケース本体に配置されたモータを起動して、上記ケース本体の内壁に配置されたピニオンギアを回転させると、上記ピニオンギアの上部側に設けられた上部フェースギア部が軸線回り方向に回転するとともに、上記ピニオンギアの下部側に設けられた下部フェースギア部が上記上部フェースギア部の回転方向と逆方向に回転する。
このため、上記上部フェースギア部の上部側に設けた上部回転体が上記回転式キャップを把持するとともに、上記下部フェースギア部の下部に設けた下部回転体が上記飲料容器を把持した後に、上記上部および下部回転体と上記上部および下部フェースギア部とをともに回転させると、上記下部回転体に把持された飲料容器と上記上部回転体に把持された回転式キャップとには、互いに反対方向に回転する力が生じるため、上記飲料容器から上記回転式キャップを取外すことが可能となる。この結果、幼児や老人のように握力や腕力が弱い人、特に手や指等に障害を有する人でも、上記回転式キャップを螺着した飲料容器に本発明の回転式キャップ抜き具を取り付け、上記モータを起動するという簡単な作業で、容易に上記飲料容器から上記回転式キャップを取外すことが可能となる。
そして、請求項2に記載の本発明によれば、同様に上記ペットボトル等の飲料容器の首部に上記ケース本体を取り付けて、上記上部および下部フェースギア部を回転させると、上記上部および下部回転体の内周面から径方向内側に向けて複数個の把持爪が突出して、上記回転式キャップおよび飲料容器を各々把持する。そして、さらに上記上部および下部フェースギア部を回転させると、上記把持爪が上記回転式キャップおよび飲料容器を把持した状態で、上記上部および下部回転体が上記上部および下部フェースギア部とともに回転するため、飲料容器から回転式キャップを取外すことが可能となる。
また、請求項3に記載の本発明によれば、上記ケース本体の内壁において、上部および下部回転体の側面との対向位置に、上記上部および下部回転体を軸線に向けて押圧する押圧部材を設けているために、上記押圧部材が上記上部および下部回転体を押圧することによりその間の摩擦力を増大させることが可能である。これにより、上記上部および下部回転体の把持爪が上記回転式キャップおよび飲料容器を各々把持するまで、上記上部および下部回転体が上記上部および下部フェースギア部とともに回転してしまうことを抑制することが可能である。この結果、上部および下部回転体の内周面から径方向内側に向けて上記把持爪が突出するため、確実に上記回転式キャップおよび飲料容器を把持することが可能である。
そして、上記上部および下部フェースギア部と上記上部および下部回転体との間に、互いを係合させて一体的に回転させる係合部を設けているために、上記把持爪が上記回転式キャップおよび飲料容器を把持した後に、さらに上部および下部フェースギア部を回転させると、係合部によりさらに上記上部および下部回転体に上記回転方向に回転させようとする力が作用し、この力が上記摩擦力より大きくなると、上部および下部回転体が上部および下部フェースギア部とともに上記回転方向へと回転する。この結果、上記把持爪が上記回転式キャップおよび飲料容器を把持した後に、上記押圧部材によって回転が抑制された上記上部および下部回転体を上記上部および下部フェースギア部とともに回転させることが可能となる。
さらに、請求項4に記載の本発明によれば、上記モータとして、正逆回転機能を備えたギヤードモータが用いられているために、上記モータの出力軸を正逆回転させることにより、ピニオンギアの回転も正逆回転させることが可能となる。これにより、上部および下部フェースギア部と上部および下部回転体の回転も正逆回転させることが可能であるために、上記モータの出力軸を正回転させた際に上記上部および下部回転体の内周面から上記把持爪が突出する構造の場合には、上記モータの出力軸を逆回転させることにより上記把持爪を上記上部および下部回転体の内周面へと収納させることが可能となる。この結果、開栓後、上記モータの出力軸を逆回転させることによって、回転式キャップおよび飲料容器を把持している上記把持爪を容易に取外すことが可能である。
そして、請求項5に記載の本発明によれば、上記下部回転体は、上記軸線方向下方に位置する内周縁部が面取りされているために、上記飲料容器の首部に上記ケース本体を取り付けた際に、上記飲料容器の肩と面取り面とが面接触する。この結果、上記回転式キャップの開栓時に、上記飲料容器ががたつくことがなくなるため、上記飲料容器から上記回転式キャップを安定した状態で取外すことが可能である。
さらに、請求項6に記載の本発明によれば、上記押圧部材として、圧縮スプリング、弾性ゴム、またはこれらを組合せたものが用いられているために、圧縮スプリングおよび弾性ゴムの弾性力により上記上部および下部回転体を軸線に向けて押圧することが可能となる。これにより、これら押圧部材と上部および下部回転体との間に摩擦力が生じるために、上記把持爪が上記回転式キャップおよび飲料容器を各々把持するまで、上部および下部回転体が上記上部および下部フェースギア部とともに回転してしまうことを確実に抑制することが可能である。
本発明に係る回転式キャップ抜き具の一実施形態を示す断面図である。 図1の分解斜視図である。 図1の上部押え部材を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のIII−III線視断面図である。 図1の下部押え部材を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のIV−IV線視断面図である。 図1の上部回転体を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のV−V線視断面図、(c)が上部把持爪の平面図である。 図1の下部回転体を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のVI−VI線視断面図、(c)が下部把持爪の平面図ある。 図1の上部フェースギア部を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のVII−VII線視断面図である。 図1の下部フェースギア部を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のVIII−VIII線視断面図である。 図1のケース本体を示すもので、(a)が平面図、(b)が(a)のIX−IX線視断面図である。
図1は、本実施形態の回転式キャップ抜き具を示すもので、図中符号1がケース本体である。
このケース本体1は、図8に示すように、円筒状に形成されているとともに、その内部中心に、リング状の支持部材2が水平方向に設けられている。また、当該支持部材2の内周には、鉛直方向に突出する円筒状の壁部3が設けられており、これらの部材がアルミダイカストによって一体成形されている。さらに、この壁部3の内径は、一般的な回転式キャップ(φ27〜38mm)および飲料容器の開口部側(φ27〜38mm)より大きく形成されるとともに、上記飲料容器の肩幅(φ60mm)より小さく形成されている。そして、ケース本体1は、側部に貫通孔4が形成されており、上端面および下端面に、軸線回り方向に等間隔に、ねじ穴5が複数(図では12個)穿設されている。
そして、ケース本体1の側部には、図1に示すように、貫通孔4を形成した位置に、ギヤードモータ6が取り付けられており、ケース本体1の支持部材2の上部に上部フェースギア部7が、下部に下部フェースギア部8が各々回転自在に配置されている。
ここで、ギヤードモータ6は、出力12Wの正逆回転機能を有するモータ9のシャフトに、内部に減速ギアを備えたギアヘッド10を取り付けて構成されている。そして、このギアヘッド10の出力軸にピニオンギア11が取り付けられており、当該ピニオンギア11がケース本体1の貫通孔4からケース本体1内に向けて挿入されている。なお、本実施形態においては、回転数を7.9r/min、定格トルクを1.0N・mに設定したギヤードモータ6を使用している。
そして、下部フェースギア部8は、図8に示すように、リング状の基部12bと、その外周に設けられた鍔部13bとがアルミダイカストによって一体成形されている。そして、この鍔部13bの外径がケース本体1の内径より僅かに小さく形成されるとともに、基部12bの内径が支持部材2の内径より僅かに大きく形成されている。さらに、基部12bの下面には、3つの凸部14bが軸線回り方向に等間隔に突設されている。また、鍔部13bの上面には、歯車15bが形成されている。そして、下部フェースギア部8は、ケース本体1の下方の開口部から支持部材2に向けて挿入することにより、ピニオンギア11に歯車15bが歯合されている。また、図1に示すように、下部フェースギア部8の下部に下部回転体17が設けられている。
他方、上部フェースギア部7は、図7に示すように、下部フェースギア部8を水平に対して上下対称にした形状に成形されており、基部12aの上面に3つの凸部14aが軸回り方向に等間隔に突設され、鍔部13aの下面に歯車15aが形成されている。そして、上部フェースギア部7は、ケース本体1の上方の開口部から支持部材2に向けて挿入することにより、ピニオンギア11に歯車15aが歯合されている。また、図1に示すように、上部フェースギア部7の上部に上部回転体16が設けられている。
下部回転体17は、図6に示すように、リング状の基部18bと、その上面に周方向に等間隔に突設された3個の扇状の凸部19bとがアルミダイカストによって一体成形されている。そして、この基部18bの外径が下部フェースギア部8の鍔部13bの外径と同径に形成され、内径が下部フェースギア部8の基部12bの内径と同径に形成されている。また、基部18bの下面側の内周縁部が面取りされて面取り面20が形成されている。さらに、凸部19b同士の間であって、基部18bの上面には、軸線方向に向けて突出する凸部21bが突設されている。また、下部回転体の凸部19b同士の間に下部把持爪22bが配置されている。
この下部把持爪22bは、図6(c)に示すように、略三角形の平板状に形成されるとともに鉄によって構成されている。そして、下部回転体17の外周側に位置する角部23bが円弧状に形成されている。また、当該角部23bより下部回転体17の上記回転方向の進行側(図中右側)に位置する角部24bは、尖端部25bが焼き入れされているとともに、下部回転体17の内周側に位置する底部26b側に、平面視三角形状の引掛部27bが複数(図では3個)突設されている。さらに、角部23b近傍には、上下面を貫通する貫通孔28bが穿設されており、当該貫通孔28bに下部フェースギア部8の凸部14bが挿入されている。また、貫通孔28b近傍から角部24b近傍に延びる長穴状のガイド孔29bが穿設されており、当該ガイド孔29bに下部回転体17の凸部21bが挿入されている。この結果、この下部把持爪22bは、図6(a)の破線に示すように、下部フェースギア部8の凸部14bを時計回り方向に移動させることにより、凸部21bを支点に時計回り方向に回転して、角部24bの尖端部25bが内周面から径方向内側に向けて突出し、下部フェースギア部8の凸部14bをその反対方向に移動させることにより、角部24bの尖端部25bが下部回転体17の内周面内に収納されるように設けられている。
他方、上部回転体16は、図5に示すように、下部回転体17を水平に対して上下対称にした形状に成形されており、凸部19a同士の間であって基部18aの下面に軸線方向に向けて突出する凸部21aが突設されている。また、上部回転体16の凸部19a同士の間に上部把持爪22aが配置されている。
この上部把持爪22aは、図5(c)に示すように、下部把持爪22bを鉛直に対して左右対称にした形状に成形されており、角部23aが円弧状に形成されている。また当該角部23aより上部回転体16の上記回転方向である進行側(図中左側)に位置する角部24aは、尖端部25aが焼き入れされるとともに、上部回転体16の内周側に位置する底部26a側に平面視三角形状の引掛部27aが複数(下部把持爪22bと同様に3個)突設されている。また、角部23a近傍には、上下面を貫通する貫通孔28aが穿設されており、当該貫通孔28aに上部フェースギア部8の凸部14aが挿入されている。また、貫通孔28a近傍から角部24a近傍に延びる長穴状のガイド孔29aが穿設されており、当該ガイド孔29aに上部回転体16の凸部21aが挿入されている。この結果、上部フェースギア部7の凸部14aを反時計回り方向に移動させることにより、凸部21aを支点に反時計回り方向に回転して、角部24aの尖端部25aが内周面から径方向内側に向けて突出し、上部フェースギア部7の凸部14aをその反対方向に移動させることにより、角部24aの尖端部25aが上部回転体16の内周面内に収納されるように設けられている。
一方、図2に示すように、ケース本体1内壁には、上部および下部回転体16、17の外周面の対向位置に内外周面を貫通する貫通孔30が穿設されており、当該貫通孔30に、ケース本体1の側部側から弾性ゴム31、圧縮スプリング32が順に挿入され、最後にイモネジ33が螺着されている。この結果、圧縮スプリング32と弾性ゴム31の弾性力によって上部および下部回転体16、17が押圧されて、当該弾性ゴム31と上部および下部回転体16、17との間に摩擦力が生じることにより、把持爪22a、22bが上記回転式キャップおよび飲料容器を把持するまで、上部および下部回転体16、17の回転を抑制するように設けられている。
また、図6(a)に示すように、下部フェースギア部8と下部回転体17との間には、下部把持爪22bが飲料容器36を把持した後に、互いを係合させて一体的に回転させるための凸部14b、貫通孔28bの壁部37b、ガイド孔29bの壁部38bおよび凸部19bからなる係合部が設けられている。この結果、下部把持爪22bが飲料容器36を把持した後に、下部フェースギア部8を時計回り方向に回転させると、凸部14b(係合部)によって下部回転体17に配置された下部把持爪22bの貫通孔28bの壁部37b(係合部)に時計回り方向に移動させる力が作用し、下部把持爪22bのガイド孔29bの壁部38b(係合部)によって凸部21b(係合部)に下部回転体17を時計回り方向に回転させる力が作用する。そして、下部回転体17は、この力が弾性ゴム31と圧縮スプリング32からなる押圧部材と下部回転体17との摩擦力より大きくなることにより、下部フェースギア部8とともに時計回り方向に回転するように設けられている。
他方、図5(a)に示すように、上部フェースギア部6と上部回転体17との間には、上部把持爪22aが回転式キャップ34を把持した後に、互いを係合させて一体的に回転させるための凸部14a、貫通孔28aの壁部37a、ガイド孔29aの壁部38aおよび凸部19aからなる係合部が設けられている。この結果、上部把持爪22aが回転式キャップ34を把持した後に、上部フェースギア部7を反時計回り方向に回転させると、凸部14a(係合部)によって下部回転体17に配置された上部把持爪22aの貫通孔28aの壁部37a(係合部)に反時計回り方向に移動させる力が作用し、上部把持爪22aのガイド孔29aの壁部38a(係合部)によって凸部21a(係合部)に上部回転体16を反時計回り方向に回転させる力が作用する。そして、上部回転体16は、この力が弾性ゴム31と圧縮スプリング32からなる押圧部材と上部回転体16との摩擦力より大きくなることにより、上部フェースギア部6とともに反時回り方向に回転するように設けられている。
また、ケース本体1の上端面および下端面には、上部および下部押さえ部材39、40が取り付けられている。この下部押え部材40は、図4に示すように、アルミダイカストによってリング状に一体成形されている。そして、外径がケース本体1の外径と同径に形成されており、内径がケース本体1の内径より小さく形成されるとともに、上部回転体16の内径より大きく形成されている。上下端面を貫通するねじ穴42bが、軸線回り方向に等間隔に複数(図では12個)形成されている。また、下端面の内周縁部が面取りされて面取り面41が形成されている。この結果、下部押え部材40は、ねじ穴42bからケース本体1の下端面のねじ穴5に向けて螺子を挿入・締付けすることにより、下部フェースギア部8と下部回転体17とがケース本体1に収容されている。
他方、上部押え部材39は、図3に示すように、下部押え部材40を水平に対して上下対称にした形状に成形されており、上下端面を貫通するねじ穴42aが、軸線回り方向に等間隔に複数(図では12個)形成されている。この結果、上部押え部材39は、ねじ穴42aからケース本体1の上端面のねじ穴5に向けて螺子を挿入・締付けすることにより、上部フェースギア部7と上部回転体16とがケース本体1に収容されている。さらに、図1に示すように、上部押え部材39の上部には、円板43が取付けられ、さらに円板43の上部に円柱状の把手44が取り付けられている。
次に、本実施形態の回転式キャップ抜き具の作用を説明する。
先ず、把手44を握って本実施形態の回転式キャップ抜き具を把持して、ペットボトル等の飲料容器36の首部側にケース本体1を取り付け、ケース本体1内において、上記飲料容器に螺着された回転式キャップをケース本体1の天板である円板43に当接させることにより、下部回転体17を飲料容器36の首部に取り付けられた固着リング45を臨む位置に、上部回転体16を回転式キャップ34を臨む位置に配置させる。その後、ギヤードモータ6を起動して出力軸を正回転(時計回り)させてピニオンギア11を時計回り方向に回転させる。
このピニオンギア11を時計回り方向に回転させると、ピニオンギア11と上部および下部フェースギア部7、8の鍔部13a、13bの歯車15a、15bとが歯合していることから、図2の矢印に示すように、上部フェースギア部7が平面視反時計回り方向に回転し、下部フェースギア部8が平面視時計回り方向に回転する。
ここで、上部および下部回転体16、17は、初期段階において、圧縮スプリング32と弾性ゴム31からなる押圧部材により軸線に向かって押さえつけられ、その間の摩擦力により回転しないために、上部および下部フェースギア部7、8の凸部14a、14bが、それぞれの回転方向に移動するに連れて、上部および下部回転体16、17に配置された上部および下部把持爪22a、22bがそれぞれの回転方向へと移動する。
すると、上部回転体16の凸部21aを支点に3個の上部把持爪22aが反時計回り方向に回転することにより、当該上部把持爪22aの角部24aの尖端部25aが内周面から径方向内側に向かって突出する。これにより、この角部24の尖端部25が回転式キャップ34の側部と当接し、上部把持爪22aが回転式キャップ34を把持する。
同時に、下部回転体17の凸部21bを支点に3個の下部把持爪22bが時計回り方向に回転することにより、当該下部把持爪22bの角部24bの尖端部25bが内周面から径方向内側に向かって突出する。これにより、この角部24bの尖端部25bが固着リング45と当接して、下部把持爪22bが固着リング45を把持する。
次いで、さらに上部フェースギア部7を反時計回り方向に回転させると、凸部14a(係合部)によって上部回転体16に配置された上部把持爪22aの貫通孔28aの壁部37a(係合部)に上記回転方向に移動させる力が作用し、当該上部把持爪22aのガイド孔29aの壁部38a(係合部)によって凸部21a(係合部)に上部回転体16を上記回転方向に回転させる力が作用する。そして、上部回転体16は、この力が弾性ゴム31と圧縮スプリング32からなる押圧部材と上部回転体16との摩擦力より大きくなることにより、上部フェースギア部7とともに上記回転方向へと回転する。
同時に、下部フェースギア部8を回転方向に回転させると、凸部14b(係合部)によって下部回転体17に配置された把持爪22bの貫通孔28bの壁部37b(係合部)に上記回転方向に移動させる力が作用し、当該下部把持爪22bのガイド孔29bの壁部38b(係合部)によって凸部21b(係合部)に下部回転体17を上記回転方向に回転させる力が作用する。そして、下部回転体17も、この力が弾性ゴム31と圧縮スプリング32からなる押圧部材と下部回転体17との摩擦力より大きくなることにより、下部フェースギア部8とともに上記回転方向へと回転する。
この結果、上部回転体16の上部把持爪22aに把持された回転式キャップ34に反時計回り方向の力が作用し、下部回転体17の下部把持爪22bに把持された固着リング45に時計回り方向の力が作用して、回転式キャップ34および固着リング45に、把持爪22によって互いに反対方向に回転する力を加えられることにより、飲料容器36から回転式キャップ34が取外される。
次いで、開栓後、先ずギヤードモータ6を起動して出力軸を逆回転(反時計回り)させてピニオンギア11を反時計回り方向に回転させる。
このピニオンギア11を反時計回り方向に回転させると、ピニオンギア11が上部および下部ファースギア7、8の歯車15a、15bと歯合していることから、上部フェースギア部7が平面視時計回り方向に回転し、下部フェースギア部8が平面視反時計回り方向に回転する。
すると、上部回転体16の凸部21aを支点に、上部回転体16の3個の上部把持爪22aが時計回り方向に回転することにより、上部把持爪22aの角部24aの尖端部25aが内周面内に向かって収納される。これにより、上部把持爪22aから回転式キャップ34が取外される。
同時に、下部回転体17の凸部21bを支点に、下部回転体17の3個の下部把持爪22bが反時計回り方向に回転することにより、下部把持爪22bの角部24bの尖端部25bが内周面内に向かって収納される。これにより、下部把持爪22bから固着リング45が取外される。
以上の構成からなる回転式キャップ抜き具は、3個の上部および下部把持爪22a、22bが回転式キャップ34および固着リング45を確実に把持した状態で、上部および下部回転体16、17が上部および下部フェースギア部7、8とともに回転することが可能となり、これにより、下部回転体17に把持された固着リング45および上部回転体16に把持された回転式キャップ34とに、互いに反対方向に回転する力が生じるため、この力により飲料容器36から回転式キャップ34を取外すことが可能となる。この結果、幼児や老人のように握力や腕力が弱い人、特に手や指等に障害を有する人でも、回転式キャップ34を螺着した飲料容器36に本発明の回転式キャップ抜き具を取り付け、ギヤードモータ6を起動するという簡単な作業で、容易に飲料容器36から回転式キャップ34を取外すことが可能となる。
さらに、モータとして、正逆回転機能を備えたギヤードモータ6が用いられているために、ギヤードモータ6の出力軸を正逆回転させることにより、ピニオンギア11の回転も正逆回転する。これにより、上部および下部フェースギア部7、8と上部および下部回転体16、17の回転も正逆回転させることが可能となるために、ギヤードモータ6の出力軸を上部および下部把持爪22a、22bを突出する回転方向と逆方向に回転させることにより、当該上部および下部把持爪22a、22bをそれぞれ上部および下部回転体14、15の内周面へと収納させることが可能となる。この結果、開栓後、ギヤードモータ6の出力軸を逆回転方向に回転させることにより、回転式キャップ34および固着リング45を把持している把持爪22を容易に取外すことが可能である。
また、下部回転体17は、軸線方向下方に位置する内周縁部が面取りされているために、飲料容器36の肩と面取り面20とが面接触する。この結果、開栓時に、上記飲料容器ががたつくことがなくなり、安定した状態で飲料容器36から回転式キャップ34を取外すことが可能である。
さらに、圧縮スプリング32および弾性ゴム31からなる押圧部材は、圧縮スプリング32および弾性ゴム31の弾性力によって上部および下部回転体16、17を軸線に向けて押圧することにより、弾性ゴム31と上部および下部回転体16、17との間に摩擦力が生じるために、上部および下部把持爪22a、22bが回転式キャップ34および固着リング45を把持するまで、上部および下部回転体16、17が上部および下部フェースギア部7、8とともに回転してしまうことを確実に抑制することが可能である。
また、ケース本体1、上部および下部フェースギア部7、8、上部および下部回転体16、17を、アルミダイカストによって一体成形しているために、容易に上記部材を鋳造することが可能であり、生産性が良い。さらには、アルミニウム合金を使用しているために、銅合金などの他の金属材料に比べて軽量である。このために、握力や腕力の弱い人および手や指等に障害を有する人でも片手で把持することが可能である。
そして、上部および下部把持爪22a、22bは、少なくとも角部24a、24bの尖端部25a、25bを焼き入れしているために、角部24a、24bの尖端部25a、25bの硬度が増している。このため、開栓時に尖端部25a、25bにテンションが掛かっても尖端部25a、25bが変形することがない。この結果、確実に回転式キャップ34及び飲料容器36を把持し続けることが可能となる。
なお、本実施形態の回転式キャップ抜き具においては、ピニオンギア11と当該ピニオンギアに歯合する歯車15a、15bからなる交差軸フェースギアとして、平歯型の交差軸フェースギアを用いたが、はす歯型の交差軸フェースギアを用いても対応可能である。
また、本実施形態の回転式キャップ抜き具の作用を説明した際に、開口部の直径が27mm程度の一般的なペットボトルに螺着された回転式キャップ34を使用して説明を行なったが、図4(b)に示すように、飲料を飲み易くした直径が38mm程度の飲料容器の首部および当該飲料容器に螺着された回転式キャップ34も、上部および下部把持爪22a、22bの角部24a、24bの尖端部25a、25bに設けた引掛部27を、回転式キャップ35の側部に引掛けることにより、把持することが可能である。
1 ケース本体
6 ギヤードモータ
7 上部フェースギア部
8 下部フェースギア部
9 モータ
10 ギアヘッド
11 ピニオンギア
14a 上部フェースギア部の凸部(係合部)
14b 下部フェースギア部の凸部(係合部)
15a 歯車(上部フェースギア部の歯車)
15b 歯車(下部フェースギア部の歯車)
16 上部回転体
17 下部回転体
20 面取り面
21a 上部回転体の凸部(係合部)
21b 下部回転体の凸部(係合部)
22a 上部把持爪
22b 下部把持爪
31 弾性ゴム(押圧部材)
32 圧縮スプリング(押圧部材)
37a 貫通孔の壁部(係合部)
37b 貫通孔の壁部(係合部)
38a ガイド孔の壁部(係合部)
38b ガイド孔の壁部(係合部)

Claims (6)

  1. 飲料容器の開口部の螺子部に螺着された回転式キャップを取外す回転式キャップ抜き具であって、
    円筒状のケース本体と、当該ケース本体の内壁に配置されたピニオンギアと、このピニオンギアを回転させるモータと、上記ピニオンギアの上部側に回転自在に設けられ、上記ピニオンギアと歯合する歯車が軸線周りに沿って形成されたリング状の上部フェースギア部と、上記ピニオンギアの下部側に回転自在に設けられ、当該ピニオンギアと歯合する歯車が軸線周りに沿って形成されたリング状の下部フェースギア部とを備えてなり、
    且つ上記上部フェースギア部の上部に、上記回転式キャップを把持して上記上部フェースギア部と一体的に回転可能な上部回転体が設けられるとともに、上記下部フェースギア部の下部に、上記飲料容器を把持して上記下部フェースギア部と一体的に回転可能な下部回転体が設けられていることを特徴とする回転式キャップ抜き具。
  2. 上記上部および下部回転体は、リング状に形成されるとともに、上記上部および下部フェースギア部が回転した際に、それぞれの内周面より径方向内側に突出して上記回転式キャップおよび飲料容器を各々把持する複数個の把持爪が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転式キャップ抜き具。
  3. 上記ケース本体の内壁には、上部および下部回転体の外周面との対向位置に、上部および下部回転体をそれぞれの軸線側に向けて押圧する押圧部材が備えられており、
    且つ上記上部および下部フェースギア部と上記上部および下部回転体との間に、互いを係合させて一体的に回転させる係合部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の回転式キャップ抜き具。
  4. 上記モータは、正逆回転機能を備えたギヤードモータであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回転式キャップ抜き具。
  5. 上記下部回転体は、上記軸線方向下方に位置する内周縁部が面取りされていることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の回転式キャップ抜き具。
  6. 上記押圧部材としては、スプリング、弾性ゴムまたはこれらの組合せたものが用いられていることを特徴とする請求項3に記載の回転式キャップ抜き具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014156278A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Kai R & D Center Co Ltd 容器の蓋開け具
JP2020033033A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 株式会社石井工作研究所 ペットボトルの開蓋装置

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