JP2011087797A - 寝具用寝起き補助装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持部3と取付部4と上掛け保持部材5を備え、その上掛け保持部材5は、本体5aに複数の上掛け吊り具5bと手掛け部5cを設けたものとし、その複数の上掛け吊り具5bで寝具1の上掛け1bを吊り下げ保持して寝ている人に直接に触れないようにすると共に、前記手掛け部5cを手で把持して上半身を起こしたり、寝たりできるようにした寝具用寝起き補助装置とする。
【選択図】図1
Description
特に、高齢者、身体不自由の人、病人、けが人などの人にとっては、前述の上半身を起こしたり、寝たりする寝起き動作は大変苦しく、介護人の手助けがなければ寝起き動作ができないことがある。
一方、特許文献1には、自立困難な人の起立、座位動作を補助する装置が開示されている。
この装置は、把持部材を、ハンドル部を回転操作することで上下方向に回動するようにした構成で、利用者が把持部材を握り、介護者がハンドル部を回転操作することで把持部材を上方、下方に回動して利用者の起立動作、座位動作を補助する。
仮に、前述の補助装置を前述した寝起き動作の補助に用いたとすると、種々の不具合が生じる。
第1の不具合は、上半身を起こす動作のときには、寝具の掛け布団などの上掛けがまくれ上がったり、前後、左右に動くので、再び人が寝たときに上掛けで人を正しく覆うことができない。
このために、再び人が寝た後に、上掛けを手で動かして上掛けで人を正しく覆うようにしなければならず、その上掛けを手で動かすことが面倒である。
前記寝具敷設物2に支持するための支持部材3と、この支持部材3に設けた取付部材4と、この取付部材4に横向きに設けた上掛け保持部材5を備え、
前記上掛け保持部材5は、本体5aに複数の上掛け吊り具5bと手掛け部5cを設けたもので、
前記複数の上掛け吊り具5bは、前記寝具1の上掛け1bの長手方向及び幅方向の複数個所を吊り下げ保持し、前記手掛け部5cは、前記寝具1の敷設体1aに寝ている人が腕を延ばすことで把持できるようにしたことを特徴とする寝具用寝起き補助装置である。
したがって、寝ている人の腕の長さに応じた手掛け部5cの高さとして、腕の長さが異なる人が手掛け部5cをしっかりと握持することができる。
前記本体5aの長手方向他端寄りは、長手方向一端寄りに対して上下回動自在とすることができる。
前記支持部材3は、寝具敷設物2がベッド2bの場合には、その手摺り3cを挟持するもの、又はベッド2bの架台2dにボルト止めされるものにできる。
しかも、上半身を起こした後に再び寝たときに、上掛け1bは元の状態となるので、その上掛け1bで人を正しく覆うことができる。
前記寝具1の敷設体1aは寝具敷設用物2の上に敷設してある。この実施の形態では寝具敷設用物2は畳2aである。
前記支持部材3は寝具敷設用物2に補助装置を支持するものである。
この実施の形態では、前記支持部材3は、寝具敷設用物2としての畳2aと、敷設体1aとの間に挟持される長尺で幅狭、薄いものとしてある。
例えば、支持部材3は薄い板状としてある。
この実施の形態では、取付部材4は支持部材3の長手方向一端寄りに上向きに取り付けてある。
前記本体5aは、その長手方向一端部が、前記取付部材4の上部に、前記支持部材3とほぼ平行な横向き姿勢に取り付けてある。
前記上掛け吊り具5bは、本体5aの長手方向及び幅方向に間隔を置いて複数設けてあり、その各上掛け吊り具5bで前記寝具1の上掛け1bの長手方向及び幅方向の複数の位置を吊り下げ保持し、前記寝具1の敷設体1aに寝ている人に上掛け1bが直接触れないようにしてある。
この手掛け部5cは、前述のように寝具1の敷設体1aに寝ている人が腕を延ばすことで手で握持できるようにしてある。
このとき、上掛け1bが寝ている人に直接触れないので、上掛けの重量が寝ている人に負荷しないことから、上半身を起こし易い。
したがって、寝具1に寝ている人自身によって上半身を起こす動作を楽にできる。
したがって、寝具1の上で上半身を起こしている人が、再び寝具1に寝る動作を楽にできる。
したがって、上掛け1bの掛け直しなどの面倒な作業をせずに上掛け1bで人を正しく覆うことができる。
前記支持部材3は、図2に示すように、幅広い長手方向一端寄り部分3aと、この部分3aの幅方向両側寄りと一体に連続した幅狭で長尺な一対の両側寄り部分3b,3bで平面コ字形状の板状としてある。
これによって、支持部材3を寝具敷設用物2としての畳2aと、敷設体1aとでしっかりと挟持して支持できると共に、支持部材3を軽量とすることができる。
例えば、固定筒体4aに可動筒体4bをスライド自在に嵌合し、その固定筒体4aに複数のピン孔4cを長手方向に間隔を置いて形成し、可動筒体4bにロック孔4dを形成し、いずれか1つのピン孔4cからロック孔4dにロックピン4eを挿入することで可動筒体4bを固定筒体4aに固定してある。
そして、前記固定筒体4aを支持部材3の長手方向一端寄りで、幅方向中央部に固設し、可動筒体4bをスライドして異なるピン孔4cからロックピン4eをロック孔4dに挿入することで高さを調整できるようにしてある。
例えば、固定筒体4aの開口縁にスリットを形成すると共に、螺子溝を形成し、可動筒体4bにスライド自在に嵌挿したナット部材を前記螺子溝に螺合することで固定筒体4aの開口縁部分を締め付けて可動筒体4bに圧接することで可動筒体4bを固定し、前記ナット部材を弛めることで可動筒体4bを固定筒体4aにスライド可能とする。
したがって、手掛け部5cの高さを腕の長さに応じた高さとすることができるので、腕の長さが異なる人が手掛け部5cをしっかりと握持することができる。
例えば、可動筒体4bの上端部と本体5aの長手方向一端部をヒンジ6で上下方向に回動自在に連結する。
例えば、可動筒体4bに取り付けた一側ヒンジ体6aと本体5aに取り付けた他側ヒンジ体6bをピン6cで回動自在に連結し、その一側ヒンジ体6aに図示しないストッパを設けて他側ヒンジ体6bが図1の状態から下方に回動しないようにすると共に、一側ヒンジ体6aと他側ヒンジ体6bとの間に摩擦プレートを設けて所定の角度で保持できるようにする。
この実施の形態では、上掛け保持部材5の本体5aを手動によって上下に回動する構成としてあるが、動力源によって本体5aを上下に回動することもできる。
例えば、モータによって軸を回転し、その軸に本体5aを連結する。
または、本体5aと取付部材4(可動筒体4b)に亘ってシリンダを連結し、そのシリンダを伸縮することで本体5aを上下に回動する。
例えば、前記本体5aは、複数の主桁を順次スライド自在に連結した長手方向に向かう主杆部10と、その各主杆に幅方向に向けてそれぞれ取り付けた長さ調整自在な複数の補助杆20を備え、その各補助杆20に上掛け吊り具5bを設けてある。
そして、主桁をスライドして各補助杆20を長手方向に移動することで各上掛け吊り具5bを長手方向に位置調整でき、前記補助杆20の長さを変えることで上掛け保持具5bの幅方向に位置調整できる。
前述の説明で、長手方向とは寝ている人の身長方向(敷設体1aの長手方向)で、幅方向とは長手方向と直角な方向(敷設体1aの幅方向)である。
前記主杆部10は、第1主杆11に第2主杆12をスライド自在に嵌合し、その第2主杆12の第1主杆11からの突出長さを調整可能としてある。
前記第2主杆12に第3主杆13をスライド自在に嵌合し、その第3主杆13の第2主杆12からの突出長さを調整可能としてある。
前記第3主杆13に第4主杆14をスライド自在に嵌合し、その第4主杆14の第3主杆13からの突出長さを調整可能としてある。
前記第1・第2・第3・第4主杆11,12,13,14は断面非円形の中空形状、例えば、矩形断面の中空形状で、各主杆が回転しないようにしてある。
そして、いずれか1つのピン孔15からロックピン17をロック孔16に挿入して第2主杆12を第1主杆11に固定する。
このようにすれば、ロックピン17を異なるピン孔15に挿入することで第2主杆12の第1主杆11からの突出長さが変化する。
前記第3主杆13の第2主杆12からの突出長さを調整可能とする構成、第4主杆14の第3主杆13からの突出長さを調整可能とする構成は、前述したピン孔15からロックピン17をロック孔16に挿入する構成と同一である。
この突出長さを調整可能とする構成は、前述の構成に限ることはない、例えば、前述した高さを調整可能等する構成のようにスリットと、ナット部材を用いた構成でも良い。
つまり、第1主杆11の長手方向一端部が取付部材4の上部に取り付けられ、その第1主杆11の長手方向他端部から第2主杆12が長手方向他端に向けて突出している。
第3・第4主杆13,14も同様に第2・第3主杆12,13の長手方向他端部から長手方向他端に向けて突出している。
この調整可能とする構成は、固定杆21の長手方向両側寄りに複数のピン孔23を長手方向に間隔を置いてそれぞれ形成し、各可動杆22にロック孔24を形成する。
そして、いずれか1つのピン孔23からロックピン25をロック孔24に挿入することで可動杆22を長手方向に移動しないように固定する。
これにより、異なるピン孔23からロックピン25をロック孔24に挿入することで、可動杆22の固定杆21からの突出長さを調整できる。
例えば、第1・第2・第3主杆11,12,13の長手方向中間部にブラケット26を設け、このブラケット26に補助杆20の固定杆21をボルト27で固定することで、固定杆21が第1・第2・第3主杆11,12,13と直交すると共に、固定杆21の長手方向両側部が第1・第2・第3主杆11,12,13から幅方向両側方に張り出すように十文字状となるようにする。
前記ブラケット26は、第1・第2・第3主杆11,12,13に嵌まり合う下向きコ字状片26aと、その下向きコ字状片26aの両端に設けた取付片26bを有し、その取付片26bが固定杆21の上面にボルト27で固定される。
このブラケット28はプレートと、このプレートに設けた突部を備え、その突部を第4主杆14の中空部に嵌合することで第4主杆14の長手方向他端に取り付けられる。そのプレートに補助杆20の固定杆21の長手方向中央部がボルト29で直交するように取り付けてある。
前記突部と第4主杆14をボルトで固定するようにしても良い。
そして、この補助杆20の固定杆21を手掛け部5cとしてある。
つまり、長手方向に間隔を置いて複数設けた補助杆20における最も長手方向他端寄りの補助杆20を手掛け部5cとしてある。
そして、本体5aの長手方向一端寄り、つまり第1・第2・第3主杆11,12,13と第4主杆14の第3主杆13寄りの部分は、本体5aの長手方向他端寄り、つまり第4主杆14の手掛け部5cを設けた部分と分離し、補助ヒンジ7で上下回動自在に連結され、直線状姿勢と上向きV字状姿勢に上下回動できるようにしてある。
例えば、第4主杆14を、第3主杆13に嵌合した一端寄り部分14aと、手掛け部5cとなる補助杆20を取り付けた他端寄り部分14bを補助ヒンジ7で上下回動自在に連結したものとする。
この補助ヒンジ7は前述のヒンジ6と同様で、他端寄り部分14bが一端寄り部分14aに対して直線状姿勢よりも下方に回動しないようにストッパを有しているとともに、その他端寄り部分14bを上向きV字状姿勢で保持できるようにしてある。
したがって、寝具1上で上半身を起こした姿勢で食事などをするときに補助杆20(手掛け部5c)が邪魔にならない。
また、第2・第3・第4主杆12,13,14の突出長さを変えることで各上掛け吊り具5bの長手方向の間隔を調整できる。
これによって、索条30の吊り下げ長さを変えることで、上掛け1bを上下に移動できるので、上掛け1bを吊り下げ保持する高さを、寝具1に寝ている人の体格に応じた高さとすることができる。
例えば、図3と図4に示すように、支持部材3を、ベッド2bの後側の手摺り2cを挟持するように取り付ける形状とする。
具体的には、一側縦プレート40と他側縦プレート41を上連結片42で一体的に連結した下向きコ字形状の支持部材3とし、その一側縦プレート40、他側縦プレート41が手摺り2cの後面、前面に接すると共に、上連結片42が手摺り2cの上面に接するように取り付ける。
なお、取付部材4は一側縦プレート40に取り付けても良いし、一側・他側縦プレート40,41をボルトで連結しても良い。
この場合には、各プレート43に取付けプレート45を上下長孔46を挿通したボルト・ナット47で取り付けることで取付部材4とする。
そして、各取付けプレート45間に上掛け保持部材5の本体5aを取り付ける。例えば、左右の取付けプレート45の上部間に横軸48を横架し、本体5aの第1主杆11を横軸48に上下回動自在に取り付ける。
なお、図3〜図6において上掛け保持部材5は概略的に図示してある。
このように、ベッド2bの架台2dに支持部材3を取り付けるようにした場合には、そのベッド2bは手摺りを有しないものとすることができる。
このようにすれば、幅広い寝具1、例えば、2人用寝具などに対応できる。
この場合には、支持部材3の幅が広くなると共に、取付部材4を主杆部10の数だけ取り付けることになる。
例えば、図9、図10に示すように、上掛け保持部材5の本体部5aの長手方向他端部寄り部分(手掛け部5c側寄り部分)に枠体50を、横向き姿勢と縦向き姿勢とに亘って上下回動自在に取り付け、その枠体50に防虫網51を吊り具52で吊り下げて取り付ける。
そして、図9に実線で示すように枠体50を横向き姿勢とすることで、防虫網51が寝具1に寝ている人の頭部(首から上の部分)を覆うようにしてあると共に、枠体50を図9に仮想線で示すように縦向き姿勢とすることで、防虫網51が寝具1に寝ている人の頭部から離れる。
前記枠部50aは矩形状で、その下面に沿って吊り具52を間隔を置いて複数設けてある。
前記取付部50bは下向きコ字状の取付片53を有し、その取付片53が第4主杆14の他側寄り部分の14bに嵌まり合い、その取付片53と第4主杆14の他側寄り部分14bに亘ってボルト54を貫通し、そのボルト54にナット55を螺合することで、取付片53が上下回動自在に取り付けられる。
このようであるから、枠体50をボルト54を中心として上下に回動できると共に、ナット55を弛めてボルト54を抜き出すことで枠体50を取り外しできる。
また、第4主杆14と補助杆20を連結するブラケット28は、上下一対のT字状のプレートを有し、その一対のプレートを第4主杆14、補助杆20(固定杆21)の上面と下面に接し、ボルト29で連結したものとしてある。
また、突出長さを調整するためのロックピンをボルト・ナット60としてある。
Claims (6)
- 寝具敷設物2に敷設した寝具1に寝ている人の寝起き動作を補助する寝具用寝起き補助装置であって、
前記寝具敷設物2に支持するための支持部材3と、この支持部材3に設けた取付部材4と、この取付部材4に横向きに設けた上掛け保持部材5を備え、
前記上掛け保持部材5は、本体5aに複数の上掛け吊り具5bと手掛け部5cを設けたもので、
前記複数の上掛け吊り具5bは、前記寝具1の上掛け1bの長手方向及び幅方向の複数個所を吊り下げ保持し、前記手掛け部5cは、前記寝具1の敷設体1aに寝ている人が腕を延ばすことで把持できるようにしたことを特徴とする寝具用寝起き補助装置。 - 前記取付部材4は高さ調整可能で、その取付部材4の上部に上掛け保持部材5の本体5aを取り付けた請求項1記載の寝具用寝起き補助装置。
- 前記上掛け保持部材5の各上掛け吊り具5bは、長手方向及び幅方向に位置調整できるようにした請求項1又は2記載の寝具用寝起き補助装置。
- 前記上掛け保持部材5の本体5aは、前記取付部材4の上部に、横向き姿勢と縦向き姿勢とに亘って上下回動可能に設けている請求項1又は2又は3記載の寝具用寝起き補助装置。
- 前記上掛け保持部材5の本体5aの長手方向一端部が取付部材4に設けてあると共に、長手方向他端部に手掛け部5cが設けてあり、
前記本体5aの長手方向他端寄りは、長手方向一端寄りに対して上下回動自在である請求項1〜4いずれか1項記載の寝具用寝起き補助装置。 - 前記支持部材3は、寝具敷設物2が畳2aの場合には、その畳2aと敷設体1aとの間で挟持されるものとし、
前記支持部材3は、寝具敷設物2がベッド2bの場合には、その手摺り3cを挟持するもの、又はベッド2bの架台2dにボルト止めされるものとした請求項1〜5いずれか1項記載の寝具用寝起き補助装置。
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- 2009-10-23 JP JP2009244349A patent/JP5294486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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