JP2011087272A - 圧電デバイスの製造方法及び圧電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイシングブレードの先端がダイシングシートを切り込まないで切断する圧電デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】圧電デバイスの製造方法は、圧電デバイス100の大きさに相当する切断溝49が形成されたベース40を複数有するベース基板BWを用意する工程と、圧電材料で形成された圧電振動片30を複数有する振動片基板VWを用意する工程と、リッドを複数有するリッド基板LWを用意する工程と、振動片基板を中央にしてリッド基板と切断溝を外側にしたベース基板とを接合する接合工程と、接合された基板のベース基板側をダイシングシートにマウントするマウント工程と、接合された基板をダイシングブレードで切断溝まで切断する切断工程と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のウエハを重ね合わせた圧電デバイスを製造する製造方法に関する。
水晶ウエハの切断には、デュアルダイサを用いて同一方向から2段カットを行うステップカット切断方法や、1段フルカットによる切断方法などがある。水晶は硬度が高いため水晶にチッピングやクラックが発生したり、デュアルダイサのダイシングブレード自体が破損してしまったりする。特許文献1は、1枚の水晶ウエハの切断方法として、デュアルダイサによりステップカットを行う方法を開示する。この方法は、水晶ウエハに対する同一方向へのハーフカット及びフルカットを、同一刃幅を有するダイシングブレードによって同一方向から行っている。同一方向からハーフカット、フルカットを行うため切断抵抗を小さく抑えることができる技術を開示している。
一方、特許文献2は、低コスト化を実現するため、数百から数千個の圧電振動片を形成した圧電ウエハに、リッドウエハとベースウエハとを両側から接合してウエハの状態で複数の圧電振動子を製造する技術を提案している。特許文献2では、ダイシングブレードが圧電ウエハにリッドウエハとベースウエハとを接合した状態の接合ウエハを切断している。なお、特許文献2は、リッドウエハとベースウエハとがどのような材料で構成されているかの記載はない。特許文献2には開示されていないが、一般に、ウエハはダイシングシート(又はダイシングテープとも呼ばれる。)上に粘着剤で固定されてから、ダイシングブレードで切断される。
特開2006−114687号公報 特開2007−325250号公報
ダイシングシートで接着固定されたウエハを切断する際には、ダイシングシートまで切断して、ウエハを個々の圧電振動子に切り取る。しかし、ダイシングシートが切り込まれるためダイシングシートの粘着剤がダイシングブレードに付着することによるパッケージのチッピング及びクラックなどが発生する。
本発明は、ウエハの切断に際して、ダイシングブレードの先端がダイシングシートを切り込まないで切断する圧電デバイスの製造方法を提供する。
第1の観点の圧電デバイスの製造方法は、圧電デバイスの大きさに相当する切断溝が一面に形成されたベースを複数有するベース基板を用意する工程と、圧電材料で形成された圧電振動片を複数有する振動片基板を用意する工程と、リッドを複数有するリッド基板を用意する工程と、振動片基板を中央にしてリッド基板と切断溝を外側にしたベース基板とを接合する接合工程と、接合工程後、基板のベース基板の切断溝側をダイシングシートにマウントするマウント工程と、接合された基板をダイシングブレードで切断溝まで切断する切断工程と、を備える。
切断溝が形成されたベース基板側をダイシングシートにマウントして、ダイシングブレードで切断溝まで切断することで、バリ、チッピング又はクラックが圧電デバイスに発生しない。
第2の観点の圧電デバイスの製造方法は、圧電デバイスの製造方法において、圧電デバイスの大きさに相当する切断溝が一面に形成されたリッドを複数有するリッド基板を用意する工程と、圧電材料で形成された圧電振動片を複数有する振動片基板を用意する工程と、ベースを複数有するベース基板を用意する工程と、振動片基板を中央にしてベース基板と切断溝を外側にしたリッド基板とを接合する接合工程と、接合工程後、リッド基板の切断溝側をダイシングシートにマウントするマウント工程と、接合された基板をダイシングブレードで切断溝まで切断する切断工程と、を備える。
第3の観点の圧電デバイスの製造方法において、切断工程はダイシングブレードの刃先がダイシングシートに接しないように切り込み量を制御する。
第4の観点の圧電デバイスの製造方法において、圧電振動片は、音叉型の圧電振動片又はATカットの振動片である。
第5の観点の圧電デバイスの製造方法において、ベース基板とリッド基板とはガラス材料であり、接合工程は陽極接合である。
第6の観点の圧電デバイスの製造方法において、ベース基板とリッド基板とは圧電材料であり、接合工程はシロキサン結合である。
第7の観点の圧電デバイスの製造方法において、切断溝は、エッチングによって形成される。
第8の観点の圧電デバイスの製造方法において、ベース基板には複数の貫通孔が形成されており、接合工程後に接合された基板を真空中又は不活性雰囲気中に配置して、共晶金属を溶融することにより、貫通孔を封止する封止工程を備える。
第9の観点の圧電デバイスの製造方法において、ベース基板の切断溝にはテーパ部が形成されており、一面からテーパ部にかけて圧電デバイスの外部電極用に金属膜を形成する工程と、外部電極用の金属膜にメッキ加工を施すメッキ工程と、を有する。
第10の観点の圧電デバイスの製造方法において、金属膜を形成する前にベース基板の切断溝側を滑らかな面から粗い面に加工する工程を有する。
第11の観点の圧電デバイスの製造方法において、金属膜を形成する工程においてダイシングブレードで切断される領域には金属膜が形成されていない。
第12の観点の圧電デバイスは、上記製造方法によって製造された圧電デバイスであって、リッド基板又はベース基板の一方にエッチングによって形成された切断溝のテーパ部を備える。
本発明の圧電デバイスの製造方法を用いることで、パッケージの切断面に存在するチッピング、クラック、バリを解消し、圧電デバイスの安定性及び耐久性を向上させた製品を提供でき、歩留まりを向上させることができる。
(a)は、音叉型水晶振動片30を備えた第1実施例の第1水晶デバイス100の斜視図である。 (b)は、リッド10の内面図である。 (c)は、音叉型水晶振動片30を有する水晶フレーム20の上面図である。 (d)は、ベース40の上面図である。 (a)は、リッド用水晶ウエハLWから見たパッケージウエハ80Wの上面図である。 (b)は、第1水晶デバイス100を有するパッケージウエハ80WのA−A断面図である。 リッド用水晶ウエハLWと、振動片用の水晶ウエハVWと、ベース用水晶ウエハBWとを重ね合わせる前の斜視図である。 (a)は、ダイシングシート50にマウントされているウエハ80Wの上面図である。 (b)は、ウエハ80Wをダイシングシートにマウントした概念図である。 (c)は、切断溝49を備えたウエハ80Wの切断の様子を示す概念図である。 (a)は、ダイシングブレード51でダイシングシート50の中まで切り込んでウエハ80Wを切断する図である。 (b)は(a)に示された方法で切断されたベース用水晶ウエハBW側の平面図である。 (a)は、ダイシングブレード51がダイシングシート50の粘着剤50aに接しない程度まで切り込んでウエハ80Wを切断する図である。 (b)は(a)で切断された第1水晶デバイス100を示した図である。 (c)は、図4(c)に示された方法で切断された第1水晶デバイス100を示した図である。 AT型水晶振動片65を備えた第2水晶デバイス120の概略図である。 リッド用ガラスウエハGLWと、水晶ウエハVWと、ベース用ガラスウエハGBWとを重ね合わせる斜視図である。 (a)は、音叉型水晶振動片30を備えた第3水晶デバイス150の斜視図である。 (b)は、(a)のB−B断面で第3水晶デバイス150の断面構成図である。 (a)は、リッド用水晶ウエハLW2の上面図である。 (b)は、リッド用水晶ウエハLW2の内面図である。 (c)は、(a)のC−C断面でリッド用水晶ウエハLW2の断面図である。 (a)は、振動片用の水晶ウエハVW2の上面図である。 (b)は、(a)のD−D断面で振動片用の水晶ウエハVW2の断面図である。 (a)は、ベース用水晶ウエハBW2の上面図である。 (b)は、ベース用水晶ウエハBW2の裏面図である。 (c)は、(a)のE−E断面でベース用水晶ウエハBW2の断面図である。 リッド用水晶ウエハLW2側から見たパッケージウエハ80WAの上面図である。 図13で示されたパッケージウエハ80WAのF−F断面線で切った断面図である。 図14のX部の拡大断面図である。 第3水晶デバイス150の外部電極を形成する工程の第1製造方法のフローチャートである。 第3水晶デバイス150の外部電極を形成する工程の第2製造方法のフローチャートである
<第1実施形態;第1水晶デバイス100の構成>
図1(a)は、音叉型水晶振動片30を備えた本実施例の第1水晶デバイス100の概略図を示している。音叉型水晶振動片30は、基部23及び振動腕21を囲む外枠部29を備え、一対の支持腕22から延びる接続部26により外枠部29と接続し、水晶フレーム20を形成している。図1(a)は、分割した状態の第1水晶デバイス100を、リッド10のリッド部側からみた斜視図である。図1(b)は、第1水晶デバイス100を構成するリッド10の上面図であり、(c)は音叉型水晶振動片30を有する水晶フレーム20の上面図であり、(d)はベース40の上面図である。
図1(a)に示されるように、第1水晶デバイス100は、最上部のリッド10、水晶フレーム20及びベース40から構成される。リッド10及びベース40は水晶材料から形成される。水晶フレーム20は、エッチングにより形成された音叉型水晶振動片30を有している。
ここで、リッド10及びベース40を水晶材料から形成する理由は以下のとおりである。工業材料の硬さを表わす指標の一つにヌープ硬度がある。ヌープ硬度は数値が高ければ硬く、低ければ柔らかい。リッド及びベースに使用される代表的なガラスであるホウケイ酸ガラスは、ヌープ硬度が590kg/mmである。また、水晶のヌープ硬度は710〜790kg/mmである。そのため第1水晶デバイス100では、リッド10及びベース40にガラスの代わりに水晶を使用する方が水晶デバイスの硬度を高くすることができる。また、水晶デバイスを所定の硬度にする場合には、リッド及びベースに使われるガラスの厚みを厚くする必要があるが、水晶であれば厚みが薄くてもよい。つまり、同じ硬度の水晶デバイスであればリッド及びベースに水晶を使用すると、小型化・低背化が可能となる。
また、水晶デバイスの作製時、または水晶デバイスのプリント基板への取り付け時には水晶デバイスに熱が加えられる。その時に、リッド10及びベース40に水晶材料とは異なる種類の材料を使用する場合、水晶デバイス内には熱膨張係数の差による応力が加わる。熱膨張係数の差が大きいと、この応力も大きくなり、特に外枠部29を備える水晶フレーム20では強度の弱い外枠部29の角等が破損することがある。そのため、リッド10及びベース40と水晶フレーム20との熱膨張係数の差を小さくすることが望まれる。リッド10及びベース40に水晶を使用することは、ガラスを使用した場合に比べて水晶フレーム20との熱膨張係数の差を小さくし、第1水晶デバイス100内の応力を小さくすることができるため好ましい。さらに、上記の通り、ガラスを使用した場合に比べて水晶デバイスの小型化・低背化が可能となるため好ましい。
第1水晶デバイス100は、いわゆる音叉型水晶振動片30を備えた水晶フレーム20を中心に、その水晶フレーム20の上にリッド10が接合され、水晶フレーム20の下にベース40が接合されてパッケージ80が形成されている。つまり、リッド10は水晶フレーム20に、ベース40は水晶フレーム20にシロキサン結合(Si−O−Si)する構成になっている。
図1(b)に示されるようにリッド10は、リッド側凹部17を水晶フレーム20側の片面に有している。リッド側凹部17はウェットエッチングにより形成される。
図1(c)に示される水晶フレーム20は、その中央部に音叉型水晶振動片30とその外側に外枠部29とを有しており、音叉型水晶振動片30と外枠部29との間には空間部24が形成されている。音叉型水晶振動片30の外形を規定する空間部24はウェットエッチングにより形成されている。水晶フレーム20は、音叉型水晶振動片30と、外枠部29と、支持腕22と、接続部26とから構成され、同じ厚さの水晶ウエハに一体に形成されている。音叉型水晶振動片30は一対の振動腕21と基部23とからなる。
水晶フレーム20は、外枠部29から基部23にかけて第1基部電極31及び第2基部電極32を備える。一対の振動腕21は、表面、裏面及び側面に第1励振電極33及び第2励振電極34が形成されており、第1励振電極33は第1基部電極31につながっており、第2励振電極34は第2基部電極32につながっている。音叉型水晶振動片30は、たとえば32.768kHzで発振する振動片で、極めて小型の振動片となっている。
基部23と一対の振動腕21とで成す振動根元部及び基部23と振動腕21と支持腕22とで成す2箇所の支持根元部の形状は、滑らかなU字形状をしている。音叉型水晶振動片30は、振動腕21及び支持腕22の各幅並びに間隙を揃え、各根元部の形状を揃え、さらに各基部の長さを揃えることで、エッチングを行っても左右対称に形成することができ、左右でバランスがとれた構造となる。
振動腕21の先端付近は一定幅で幅広となりハンマー型の形状となっている。ハンマー型の形状部分は金属膜を備えた錘部を形成している。第1基部電極31及び第2基部電極32並びに第1励振電極33及び第2励振電極34は、ともに、150オングストローム〜700オングストロームのクロム(Cr)層の上に400オングストローム〜2000オングストロームの金(Au)層が形成された構成である。クロム(Cr)層の代わりにチタン(Ti)層を使用してもよく、また金(Au)層の代わりに銀(Ag)層を使用してもよい。
一対の支持腕22は、基部23の一端から振動腕21が伸びる方向(Y方向)に伸びて接続部26と外枠部29とに接続している。一対の支持腕22は、振動腕21の振動を第1水晶デバイス100の外部へ振動漏れとして伝えづらくさせ、またパッケージ外部の温度変化、または衝撃の影響を受けづらくさせる効果を持つ。
図1(d)に示されるように、ベース40は、ベース側凹部47を水晶フレーム20側の片面に有している。ベース40は、エッチングによりベース側凹部47を設ける際、同時に第1スルーホール41と第2スルーホール43とを形成する。ベース40の表面には、第1接続電極42及び第2接続電極44を形成する。図1(a)に示されるようにベース40の底部には、メタライジングされた第1外部電極45及び第2外部電極46が形成されている。
第1スルーホール41及び第2スルーホール43は、その内面に金属膜が形成され、その内面の金属膜は、第1接続電極42及び第2接続電極44と同時にフォトリソグラフィー工程で作成されている。第1接続電極42は、第1スルーホール41の金属膜を通じてベース40の底面に設けた第1外部電極45に接続する。第2接続電極44は、第2スルーホール43の金属膜を通じてベース40の底面に設けた第2外部電極46に接続する。
外枠部29の裏面に形成された第1基部電極31と第2基部電極32とは、それぞれベース40の表面の第1接続電極42及び第2接続電極44に接続する。つまり、第1基部電極31は第1外部電極45と電気的に接続し、第2基部電極32は第2外部電極46と電気的に接続している。
図1において、1つの第1水晶デバイス100で構成を説明した。しかし、1枚の水晶ウエハに数百から数千個の水晶フレーム20が形成されている。この水晶ウエハに数百から数千個のリッドが形成されたリッド用水晶ウエハと、数百から数千個のベースが形成されたベース用水晶ウエハとがシロキサン結合される。そのシロキサン結合されたウエハがダイシングブレードで個々の第1水晶デバイス100に切断される。
図2(a)は、リッド用水晶ウエハLW側から見たパッケージウエハ80Wの上面図であり、(b)は、第1水晶デバイス100を有するパッケージウエハ80Wの断面図である。また、図2(a)は特にリッド用水晶ウエハLWが透明の状態で、振動片用の水晶ウエハVWの音叉型水晶振動片30を主体に描かれている。パッケージウエハ80Wは、説明の都合上、1つの第1水晶デバイス100の外形(XY平面の大きさ)に相当する領域を仮想線(二点鎖線)で表示している。なお、理解を容易にするため、第1水晶フレーム20の音叉型水晶振動片30を点線で示し、空間部24を網目で示している。
図2(a)に示されるように、リッド用水晶ウエハLWは、第1水晶デバイス100の大きさに相当する領域に切断溝15が格子状に形成されている。リッド用水晶ウエハLWの切断溝15は、ダイシングブレードで切断される際に、第1水晶デバイス100に割れなどが生じないように設けられている。ダイシングブレードは直線状に移動するため、リッド用水晶ウエハLWの切断溝15はリッド用水晶ウエハLWの周縁部にまで伸びている。
図2(b)は、第1水晶デバイス100を有するパッケージウエハ80Wの断面図である。図2(b)に示されるように、パッケージウエハ80Wは、リッド用水晶ウエハLWと振動片用の水晶ウエハVWとベース用水晶ウエハBWとから構成されている。リッド用水晶ウエハLW及びベース用水晶ウエハBWは、それぞれ厚さが100μmから150μmであり圧電デバイスの大きさに相当する切断溝15及び切断溝49が形成されている。図2(a)において第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wは、説明の都合上第1水晶デバイス100の大きさに相当する部分を仮想線(二点鎖線)で表示している。
リッド用水晶ウエハLWは、ウェットエッチングによりリッド側凹部17を形成する工程において、リッド側凹部17の反対面に圧電デバイスの大きさに相当する切断溝15が格子状に形成される。ベース用水晶ウエハBWは、ウェットエッチングによりベース側凹部47を形成する工程に於いて、ベース側凹部47の反対面に圧電デバイスの大きさに相当する切断溝49が格子状に形成される。切断溝15及び切断溝49の深さDDは、20μmから100μmである。また、切断溝15及び切断溝49の幅WWは、後述するダイシングブレードの先端(刃先)とほぼ同等の幅又は幅より若干広い幅に形成されている。
切断溝15及び切断溝49はウェットエッチングにより形成されるため、中央から外側に行くほど幅広い溝が形成される。このため切断溝15及び切断溝49には斜め状のテーパ面が形成される。
リッド用水晶ウエハLWとベース用水晶ウエハBWとの両面に切断溝15及び切断溝49がそれぞれ形成されれば、ダイシングブレードの切断負荷が軽減され作業効率が高くなる。ダイシングシートの粘着剤がダイシングブレードに付着することによるパッケージのチッピング及びクラックなどの発生を解消するためには、ダイシングシート側だけに形成されていれば良い。すなわち、リッド用水晶ウエハLW側がダイシングシートの粘着剤で固定されるのであれば切断溝15が形成されればよい。ベース用水晶ウエハBW側がダイシングシートの粘着剤で固定されるのであれば切断溝49が形成されればよい。
<第1水晶デバイス100の製造工程>
図3は、リッド10が形成されたリッド用水晶ウエハLWと、音叉型水晶振動片30及び水晶フレーム20が形成された振動片用の水晶ウエハVWと、ベース40が形成されたベース用水晶ウエハBWとを重ね合わせる前の斜視図である。説明の都合上仮想線(一点鎖線)で、リッド用水晶ウエハLWにリッド10が示され、振動片用の水晶ウエハVWに水晶フレーム20が示され、ベース用水晶ウエハBWにベース40が示されている。なお、振動片用の水晶ウエハVWに対しては、水晶フレーム20と音叉型水晶振動片30とが区別し易いように空間部24が斜線で示されている。
上記3枚の水晶ウエハが重ね合わされる際には、すでにリッド10のリッド側凹部17及び切断溝15はフッ酸を用いたウェットエッチングで形成されている。また、ベース40のベース側凹部47及び切断溝49がフッ酸を用いたウェットエッチングで形成されており、さらに第1接続電極42及び第2接続電極44も形成されている。音叉型水晶振動片30には第1基部電極31及び第2基部電極32並びに第1励振電極33及び第2励振電極34が形成されている。リッド用水晶ウエハLW、振動片用の水晶ウエハVW及びベース用水晶ウエハBWは、接合面を鏡面状態にしてプラズマ処理又はイオンビームを照射される。そしてリッド用水晶ウエハLW、振動片用の水晶ウエハVW及びベース用水晶ウエハBWの接合面が活性化される。
接合面が活性化されたそれぞれの水晶ウエハの大きさは例えば4インチ角である。また夫々の水晶ウエハにはオリエンテーションフラット10cが形成されているため、3枚の水晶ウエハを正確に位置合わせして重ね合わせる。リッド用水晶ウエハLW、振動片用の水晶ウエハVW及びベース用水晶ウエハBWの接合面は、位置合わせして重ね合わされた後、大気中で100°Cから200°C程度に加熱した状態で加圧する。これによりシロキサン結合で強固に接合し、第1水晶デバイス100が複数形成されたウエハ80Wを形成する。水晶ウエハ同士のシロキサン結合の際に、第1基部電極31及び第2基部電極32と第1接続電極42及び第2接続電極44ともしっかりと接合する。
第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wを形成後、真空中又は不活性雰囲気中で第1スルーホール41及び第2スルーホール43(図1又は図2を参照)の封止を行う。第1スルーホール41及び第2スルーホール43の封止されたウエハは、ダイシングブレードで切断して第1水晶デバイス100が完成する。第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wの切断方法は、図4ないし図5を用いて説明する。
図4(a)は、ダイシングシート50にマウントされている第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wの上面図であり、図4(b)は、切断溝15が形成され第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wをダイシングシートにマウントした概念図であり、図4(c)は、切断溝15を備えたウエハ80Wの切断の様子を示す概念図である。
図4(a)に示されるように、第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wは、ダイシングシート50にマウントされ粘着剤50aで固着される。ウエハ80Wは、ベース用水晶ウエハBWが粘着剤50aに固着されている。リッド用水晶ウエハLWには、圧電デバイスの大きさに相当する切断溝15が格子状に形成されている。
図4(b)に示されるように、ベース用水晶ウエハBWの切断溝49は、粘着剤50aと接しておらず、切断溝49の底面と粘着剤50aとの間には20μmから100μmの空間が形成される。
図4(c)は、切断溝49を備えたウエハ80Wの切断の様子を示す概念図である。第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wは、ダイシングブレード51によって切断され複数の第1水晶デバイス100に分離される。このとき、ダイシングブレード51の先端はダイシングシート50に接しない程度に切り込まれるよう制御される。ダイシングシート50側のウエハ80W、すなわちベース用水晶ウエハBWに切断溝49が設けられているため、ダイシングブレード51の先端がダイシングブレード51まで接しなくても切断できる。
<第1水晶デバイス100の切断>
次にダイシングブレード51でウエハ80Wの切り込み深さを調整して実験した結果を図5及び図6を使って説明する。
図5(a)は、ダイシングブレード51でダイシングシート50の中まで切り込んでウエハ80Wを切断する図である。(b)は(a)に示された方法で切断された第1水晶デバイス100のベース用水晶ウエハBW側の平面図である。
まず、図5(a)に示されるように、ダイシングブレード51の先端が粘着剤50a及びダイシングシート50にまで切り込むと、ウエハ80Wの切りくずが粘着剤50aに粘着される。またダイシングブレード51の先端にも粘着剤50aが付着する。このため大きさの異なる水晶の切りくずが粘着剤50aに粘着したまま、ダイシングブレード51とともに回転する。すると、大きさの異なる水晶の切りくずがブレードのような役目をして、ベース用水晶ウエハBWを切断する現象が発生する。
このため、図5(b)に示されるように、第1水晶デバイス100のベース40側(又はベース用水晶ウエハBW側)は、チッピング及びクラックなどが発生する。このようなチッピング及びクラックがある第1水晶デバイス100は不良が発生し易い。このため、ウエハ80Wの切りくずが出ないように、ダイシングブレード51の先端が粘着剤50aに接しない程度まで切り込むことが考えられる。
図6(a)は、ダイシングブレード51でダイシングシート50の粘着剤50aに接しない程度まで切り込んでウエハ80Wを切断する図である。(b)は(a)で切断された第1水晶デバイス100を示した図である。図6(c)は、図4(c)に示された方法で切断された第1水晶デバイス100を示した図である。
まず、図6(a)に示されるように、ダイシングブレード51の先端が粘着剤50aに接しない程度に切り込む。一般にダイシングブレード51の先端は、切断の繰り返しにより丸みを帯びている。特に硬度が高い水晶ウエハの切断ではダイシングブレードの先端が丸くなる。このため、第1水晶デバイス100が形成されたベース40側(又はベース用水晶ウエハBW側)の裏面ギリギリの深さで切断した場合は、切断されなかった部分がバリ52となる。
図6(a)に示されたように切断した場合は、(b)に示されるように、切断された第1水晶デバイス100のベース40側(又はベース用水晶ウエハBW側)に、バリ52が形成されている。これらのバリ52は割れ53を引き起こし、これがパッケージ80のリークやパッケージ内雰囲気の安定性を欠き、第1水晶デバイス100の耐久性の低下の原因となっている。
図6(c)において、切断溝49が仮想的に点線で示されている。このとき、ダイシングブレード51の先端はダイシングシート50に接しない程度に切り込まれる。ベース用水晶ウエハBWに切断溝49が設けられているため、ダイシングブレード51の先端がダイシングシート50まで接しなくても、図6(b)に示されたバリ52が形成されていない。ダイシングブレード51が粘着剤50aに接しない状態でも切断できるので、第1水晶デバイス100が形成されたウエハ80Wにチッピングが発生せず、またバリ52が形成されない。また、バリ52のように水晶が突き出るのではなく、バリ52代わりに切断溝49のテーパ面が形成されている。
<第2実施形態;第2水晶デバイス120の構成>
図7は、AT型水晶振動片65を備えた第2水晶デバイス120の概略図を示している。一般的に、高周波数に対応した圧電振動デバイスとして、AT型水晶振動片65が利用されている。このAT型水晶振動片65は、水晶振動片の厚み方向の上下表面が、それぞれ対向方向にすべるような振動により高い振動を発生させる。AT型水晶振動片65の周波数は水晶振動片の厚さによって決まり、厚さと反比例の関係にある。
図7(a)は、第2水晶デバイス120の陽極接合を行う概略断面図であり、(b)は、第2リッド10Aの正面図であり、(c)は、第2水晶フレーム60の正面図であり、(d)は、第2ベース40Aの正面図である。
図7(a)は、第2水晶デバイス120のパッケージ接合に陽極接合を行う第2リッド10Aおよび第2ベース40A並びに第2水晶フレーム60のB−B概略断面図である。第2水晶デバイス120は、第2水晶フレーム60を中心として、第2水晶フレーム60の下に第2ベース40Aが接合され、第2水晶フレーム60の上にリッド側凹部17Aを備えた第2リッド10Aが接合されている。
図7(b)及び(d)に示される第2リッド10Aおよび第2ベース40Aは、パイレックス(登録商標)ガラス及びホウ珪酸ガラスなどからなり、ナトリウムイオンなどの金属イオンを含有している。第2リッド10Aは、リッド側凹部17Aを第2水晶フレーム60側の片面に有している。第2ベース40Aは、ベース側凹部47Aを第2水晶フレーム60側の片面に有している。第2水晶フレーム60は、水晶エッチングにより形成されたAT型水晶振動片65を有している。
図7(c)に示される第2水晶フレーム60は、AT型水晶振動片65と外側に外枠部61とを有しており、AT型水晶振動片65と外枠部61との間には空間部62が形成されている。AT型水晶振動片65は、接続電極66,67及び励振電極68を備える。接続電極66,67及び励振電極68は、150オングストローム〜700オングストロームのクロム(Cr)層の上に400オングストローム〜2000オングストロームの金(Au)層が形成された構成である。第2水晶フレーム60の外枠部61は、表面及び裏面に金属膜63を備える。金属膜63は、スパッタリングもしくは真空蒸着などの手法により形成する。金属膜63は、アルミニュウム(Al)層より成り、アルミニュウム層の厚みは1000Å〜1500Å程度とする。
図7(d)に示されるように、第2ベース40Aは、ベース側凹部47Aを第2水晶フレーム60側の片面に有している。第2ベース40Aは、エッチングによりベース側凹部47を設ける際、同時に第1スルーホール41Aと第2スルーホール43Aとを形成する。第2ベース40Aの表面には、第1接続電極42及び第2接続電極44を形成する。ベース40の裏面には、第1外部電極45及び第2外部電極46を形成されている。
第2水晶デバイス120は、AT型水晶振動片65を備えた第2水晶フレーム60を中心として、リッド側凹部17Aを備えた第2リッド10A及びベース側凹部47Aを備えた第2ベース40Aを重ねる。そして、大気中で200°Cから400°Cに加熱しながら加圧し、第2リッド10Aの上面をマイナス電位に、外枠部61の表面及び裏面の金属膜63をプラス電位にして、直流電源90を用いて400Vの直流電圧を10分間印加して陽極接合技術により接合しパッケージ80Aが形成される。
パッケージ80Aは、スルーホールの体積より多少体積の小さい共晶金属ボールによって、真空中又は不活性雰囲気中で第1スルーホール41及び第2スルーホール43が封止される。第1スルーホール41及び第2スルーホール43の封止されたパッケージ80Aは、ダイシングブレード又はレーザソーで切断して第2水晶デバイス120が完成する。
なお、図7で説明された第2水晶デバイス120は、第2リッド10A、第2ベース40A及びAT型水晶振動片65を備えた第2水晶フレーム60が単体で描かれているが、実際には図8に描かれているようにウエハ単位で製造が行われる。
また、第2リッド10A及び第2ベース40Aがガラスではなく水晶材料を使用する場合には、ATカットのリッド及びベースを用意し、それらを第2水晶フレーム60とシロキサン結合を行うことができる。
<第2水晶デバイス120の製造工程>
図8は、リッド側凹部17Aが形成されたリッド用ガラスウエハGLWと、AT型水晶振動片65及び金属膜63が形成された振動片用の水晶ウエハVWと、ベース側凹部47Aが形成されたベース用ガラスウエハGBWとを重ね合わせる前の図である。
リッド用ガラスウエハGLWには切断溝15、リッド側凹部17A及び第2リッド10Aが形成され、リッド側凹部17Aが点線で示されている。重ね合わせる際には、すでに第2リッド10Aのリッド側凹部17A及び切断溝15はエッチングで形成されている。ベース用ガラスウエハGBWには、切断溝49、ベース側凹部47A及び第2ベース40Aが形成され、切断溝49が点線で示されている。重ね合わせる際には、すでに第2ベース40Aのベース側凹部47A及び切断溝49はエッチングで形成されている。説明の都合上仮想線で、振動片用の水晶ウエハVWに水晶フレーム60を示し、AT型水晶振動片65と水晶フレーム60とが区別しやすいように空間部62が斜線で示されている。また、パッケージ接合に陽極接合を行う説明用配線図が示されている。
振動片用水晶ウエハVWは、AT型水晶振動片65及び金属膜63を備えている。また、図7で説明したように、AT型水晶振動片65には励振電極68及び接続電極66、67が形成されている。
リッド用ガラスウエハGLW及びベース用ガラスウエハGBW並びに振動片用の水晶ウエハVWの大きさは、例えば直径4インチでありオリエンテーションフラット10cが形成されているため、3枚のウエハを正確に位置合わせして重ね合わせる。重ね合わされた3枚のウエハは陽極接合技術により接合される。具体的には3枚のウエハは、真空中あるいは不活性ガス中で200℃から400℃に加熱しながら加圧され、さらに、リッド10Aの上面及びベース40Aの下面をマイナス電位に、外枠部61の表面及び裏面の金属膜63をプラス電位にして、直流電源90を用いて400Vの直流電圧が10分間印加される。その結果、パッケージ80Aを形成される。パッケージ80Aは、真空中又は不活性雰囲気中で第1スルーホール41A及び第2スルーホール43Aの封止が行われる。パッケージ80A内が真空になった又は不活性ガスで満たされた第2水晶デバイス120が形成される。
リッド用ガラスウエハGLW及びベース用ガラスウエハGBW並びに振動片用の水晶ウエハVWの3枚が接合された状態で、ダイシングブレード51で切断して第2水晶デバイス120が完成する。リッド用ガラスウエハGLW及びベース用ガラスウエハGBWは、圧電デバイスの大きさに相当する切断溝15及び切断溝49がそれぞれ形成されている。ウエハの切断方法は、図4を用いて説明した方法と同様に、ダイシングブレード51によって切断され複数の第2水晶デバイス120に分離される。このとき、切断溝49がダイシングシート側のウエハに設けられているため、ダイシングブレード51がダイシングシート50まで切り込まなくても切断できる。このためベース用ガラスウエハGBWにチッピング及びクラックなどの発生要因となるガラス又は水晶の切りくずを発生させることなく、所定の圧電デバイスの大きさに高精度で切断することが可能となる。
<第3水晶デバイス150の構成>
図9(a)は、音叉型水晶振動片30を備えた本実施例の第3水晶デバイス150の概略図を示している。音叉型水晶振動片30は、基部23及び振動腕21を囲む外枠部29を備え、一対の支持腕22から延びる接続部26により外枠部29と接続し、第3水晶フレーム20Bを形成している。図9(a)は、分割した状態の第3水晶デバイス150を、第3リッド10Bのリッド部側からみた斜視図である。図9(b)は、(a)のA−A断面で第3水晶デバイス150の断面構成図である。
図9(a)に示されるように、第3水晶デバイス150は、最上部の第3リッド10B、第3水晶フレーム20B及び第3ベース40Bから構成される。第3リッド10B及び第3ベース40Bは水晶材料から形成される。第3水晶フレーム20Bは、エッチングにより形成された音叉型水晶振動片30を有している。第3水晶デバイス150と第1水晶デバイス100と異なる点は、第3水晶デバイス150の第3ベース40Bのダイシングラインに斜面を有する切断溝を形成している点である。また、第3ベース40Bのベース底面をサンドブラスト後に、ベース底面の切断溝斜面と底面とに外部電極部を成膜し、外部電極部をメッキしている点である。
図9(a)、(b)に示されるように、パッケージ80Bのスルーホール41,43は、封止材70で封止される。第3ベース40Bは、底面にサンドブラストで粗い面55が形成され、第1外部電極45A(45a,45b)及び第2外部電極46A(46a,46b)が形成される。第1外部電極45A及び第2外部電極46Aは二層から成り、サンドブラストで形成された粗い面55の全面に金属膜をスパッタリングした後、フォトリソグラフィー技術により第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aが形成される。第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aは、湿式金属メッキにより第1外部電極メッキ膜45b及び第2外部電極メッキ膜46bが形成される。外部電極の製造方法は、図14ないし図17を用いて後述する。
図10(a)はリッド用水晶ウエハLW2の上面図であり、(b)はリッド用水晶ウエハLW2の内面図であり、(c)は(a)のB−B断面でリッド用水晶ウエハLW2の断面図である。説明の都合上、1つの第3リッド10Bの外形(XY平面の大きさ)に相当する領域を仮想線(二点鎖線)で表示している。
図10(a)示されるように、リッド用水晶ウエハLW2には切断溝15が形成されている。リッド用水晶ウエハLW2の切断溝15は、ダイシングブレードで切断される際に、第3水晶デバイス150に割れなどが生じないように設けられている。ダイシングブレードは直線状に移動するため、リッド用水晶ウエハLWの切断溝15はリッド用水晶ウエハLW2の周縁部にまで伸びている。
図10(b)は、リッド用水晶ウエハLW2の内面図である。リッド用水晶ウエハLW2は、リッド側凹部17と段差部18を有している。リッド側凹部17と段差部18は、ウェットエッチングにより形成される。図10(c)は、(a)のC−C断面でリッド用水晶ウエハLW2の断面図である。リッド用水晶ウエハLW2のリッド側凹部17及び切断溝15は、ウェットエッチングにより同時に形成される。
図11(a)は振動片用の水晶ウエハVW2の上面図であり、(b)は(a)のD−D断面で振動片用の水晶ウエハVW2の断面図である。説明の都合上、1つの第3水晶フレーム20Bの外形(XY平面の大きさ)に相当する領域を仮想線(二点鎖線)で表示している。
図11(a)に示されるように、第3水晶フレーム20Bは、その中央部にいわゆる音叉型水晶振動片30と外側に外枠部29とを有しており、音叉型水晶振動片30と外枠部29との間には空間部24が形成されている。音叉型水晶振動片30の外形を規定する空間部24はウェットエッチングにより形成されている。音叉型水晶振動片30は、外枠部29と同じ厚さである。図11(a)および(b)に示されるように表面、裏面に基部電極及び励振電極が形成されている。第3水晶フレーム20Bは、振動腕21の先端付近は一定幅でストレートである。その形状以外は、第1水晶デバイス100の水晶フレーム20と同じ構成で同一符号のため説明を省略する。
図12(a)はベース用水晶ウエハBW2の上面図であり、(b)はベース用水晶ウエハBW2の裏面図であり、(c)は(a)のE−E断面でベース用水晶ウエハBW2の断面図である。図12(a)は、理解を容易にするために、1つの第3ベース40Bの外形(XY平面の大きさ)に相当する領域を仮想線(二点鎖線)で表示している。
図12(a)に示されるように、ベース用水晶ウエハBW2の第3ベース40Bは、表面にベース側凹部47、接続電極用段差48を有している。ベース40は、ウェットエッチングによりベース側凹部47及び接続電極用段差48を設ける際、同時に第1スルーホール41と第2スルーホール43とを形成する。第3ベース40Bの表面には、接続電極用段差48が形成され、接続電極用段差48に第1接続電極42及び第2接続電極44を形成する。
図12(b)に示されるように、ベース用水晶ウエハBW2の底部には、切断溝59が形成されている。切断溝59は、ウェットエッチングによりベース側凹部47を形成する工程に於いて、ベース側凹部47の反対面に第3ベース40Bの大きさに相当する領域に格子状に且つベース用水晶ウエハBW2の周縁部にまで形成される。図12(c)に示されるように、切断溝59は大きなテーパ部58を有している。第3ベース40Bの底面および大きなテーパ部58にも第1外部電極45A及び第2外部電極46Aが形成されている。切断溝59のテーパ部58に形成された第1外部電極45A及び第2外部電極46Aは、第3水晶デバイス150をプリント基板(不図示)に表面実装した際にハンダ(不図示)が上方向(Z軸方向)にまで盛り上がり固着強度を増す役目を有する。
図13は、リッド用水晶ウエハLW2側から見たパッケージウエハ80WAの上面図である。また、図13は特にリッド用水晶ウエハLW2が透明の状態で、振動片用の水晶ウエハVW2の音叉型水晶振動片30を主体に描かれている。パッケージウエハ80WAは、説明の都合上、1つの第3水晶デバイス150の外形(XY平面の大きさ)に相当する領域を仮想線(二点鎖線)で表示している。なお、理解を容易にするため、第3水晶フレーム20Bの音叉型水晶振動片30を点線で示し、空間部24を網目で示している。
図13に示されるように、リッド用水晶ウエハLW2には切断溝15が形成されている。ベース用水晶ウエハBW2(図14を参照)にも、リッド用水晶ウエハLW2の切断溝15と同じ位置(XY平面)で、切断溝15より大きめの切断溝59が形成される。
図14は、図13で示したパッケージウエハ80WAのF−F断面線で切った拡大断面図である。
図14に示されるように、第3水晶デバイス150が形成されたパッケージウエハ80WAは、リッド用水晶ウエハLW2と振動片用の水晶ウエハVW2とベース用水晶ウエハBW2とから構成されている。リッド用水晶ウエハLW2及びベース用水晶ウエハBW2は、それぞれ厚さが100μmから150μmであり、第3水晶デバイス150の大きさに相当する切断溝15及び切断溝59が形成されている。パッケージウエハ80WAは、理解を容易にするため、第3水晶デバイス150の大きさに相当する部分を仮想線(二点鎖線)で表示している。
切断溝15の深さDD1は20μmから70μmである。また、切断溝15の幅WW1は、後述するダイシングブレードの先端(刃先)とほぼ同等の幅又は幅より若干広い幅に形成されている。切断溝59の深さDD2及び幅WW2は、切断溝15より深く、広く形成される。切断溝59の深さDD2は、30μmから100μmである。また、切断溝59の両側には断面が斜め状のテーパ部58が形成されている。このテーパ部58に外部電極用の金属膜が成膜される。切断溝59の幅WW2は切断溝15の幅WW1の1.2〜1.5倍の広さとなる。切断溝15及び切断溝59はウェットエッチングにより形成されるため、中央から外側に行くほど幅広い溝が形成される。
ベース用水晶ウエハBW2の第1スルーホール41及び第2スルーホール43は封止材70で封止される。第1スルーホール41及び第2スルーホール43を封止されたベース用水晶ウエハBW2の底面は、サンドブラストで粗い面55に形成される。粗い面55はその全面に金属膜がスパッタリングで形成された後、フォトリソグラフィー技術により第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aの形状に形成される第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aは、切断溝59のテーパ部58にまで成膜される。しかし、ダイシングブレード51で切断される箇所には、第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aが形成されていない。
第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aには、湿式金属メッキにより第1外部電極メッキ膜45b及び2外部電極メッキ膜46bが成膜される。これによりテーパ部19を有する二層からなる第1外部電極45A及び第2外部電極46Aが完成する。第3水晶デバイス150がプリント基板又はフレキシブル基板(不図示)などにハンダで表面実装した際にハンダがテーパの斜面にも盛り上がるため接着強度が向上する。
図15は、図14のX部の拡大断面図である。パッケージウエハ80WAはダイシングシート50に固定されて、ダイシングブレード51で切断される。ダイシングシート50の粘着剤50aと切断溝59とには空間が形成される。図15に示されるように、ダイシングブレード51はダイシングシート50の粘着剤50aに接しない程度まで切り込む。そのためダイシングブレード51の先端はダイシングシート50及び粘着剤50aに接しない状態でパッケージウエハ80WAを切断でき、水晶の切りくずがパッケージウエハ80WAに悪影響を与えない。第3水晶デバイス150が形成されたパッケージウエハ80WAにチッピングやバリが発生しない。
<第3水晶デバイス150の製造方法>
次に第3水晶デバイス150の製造方法について説明する。図16は第3水晶デバイス150の第1製造方法のフローチャートであり、図17は第3水晶デバイス150の第2製造方法のフローチャートである。
ステップS102はリッド用水晶ウエハLW2の工程であり、ステップS112及びステップS114は振動片用の水晶ウエハVW2の工程であり、ステップS122及びステップS124はベース用水晶ウエハBW2の工程である。ステップS152以降は3枚のウエハを重ね合わせた工程である。
ステップS102において、リッド用水晶ウエハLW2にリッド側凹部17及び切断溝15を有する第3リッド10Bが形成される。リッド用水晶ウエハLW2は、リッド側凹部17及び切断溝15を有する第3リッド10Bが数百から数千個形成される。
ステップS112において、ウェットエッチングにより振動片用の水晶ウエハVW2に水晶振動片30を有する第3水晶フレーム20Bが形成される。第3水晶フレーム20Bは1枚の振動片用の水晶ウエハVWに数百から数千個形成される。
ステップS114において、振動片用の水晶ウエハVW2の各水晶振動片30に励振電極33,34及び基部電極31,32が形成される。
ステップS122において、ベース用水晶ウエハBW2にベース側凹部47、切断溝59及び第1スルーホール41,第2スルーホール43を有する第3ベース40Bを形成する。1枚のベース用水晶ウエハBW2に第3ベース40Bは数百から数千個形成される。
ステップS124において、ベース用ウエハBW2に、第1接続電極42及び第2接続電極44を形成する。
ステップS152において、リッド用水晶ウエハLW2、振動片用の水晶ウエハVW2及びベース用水晶ウエハBW2をシロキサン結合するため接合面を鏡面状態にして清浄な状態にする。SWP(Surface Wave Plasma)型RIE方式のプラズマ処理装置を用いて接合面を活性化させることができる。第3リッド10B、第3水晶フレーム20B及び第3ベース40Bの接合面が活性化されたウエハが位置合わせして重ね合わせられ、常温から100°C程度の比較的低温に加熱した状態で加圧される。これにより、シロキサン結合で強固に接合したパッケージウエハ80WAが形成される。
ステップS154において、パッケージウエハ80WAは、真空中又は不活性雰囲気中で封止材70を溶かして第1スルーホール41,第2スルーホール43を封止する。封止材70は共晶金属ボールであり、金シリコン(Au3.15Si)合金又は金ゲルマニューム(Au12Ge)合金が使用される。
ステップS156において、スルーホールが封止されたパッケージウエハ80WAは、ベース基板底面全面をサンドブラストによって粗い面55に形成される。粗い面55は、スパッタリングにより金属膜が形成される。次にフォトリソグラフィー技術を用い第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aが形成される。第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aは、切断溝59のテーパ部58にも形成される。
ステップS158において、第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aが形成されたパッケージウエハ80WAは、湿式電気メッキでメッキ膜が成膜され、第1外部電極メッキ膜45b及び第2外部電極メッキ膜46bを有する第1外部電極45A及び第2外部電極46Aが形成される。
ステップS160において、外部電極が形成されたパッケージウエハ80WAは、切断溝15に沿ってダイシングブレード51で切断する。ダイシングブレード51の先端はダイシングシート50及び粘着剤50aに接しない状態で切断できるので、第3水晶デバイス150が形成されたパッケージウエハ80WAにチッピングやバリが発生しない。また、パッケージウエハ80WAの底面のテーパ部58にも第1外部電極45A及び第2外部電極46Aが形成されている。
図17は、第3水晶デバイス150の第2製造方法のフローチャートである。
ステップS202はリッド用水晶ウエハLW2の工程であり、ステップS212及びステップS214は振動片用の水晶ウエハVW2の工程であり、ステップS222からステップSS226はベース用水晶ウエハBW2の工程である。ステップS252以降は3枚のウエハを重ね合わせた工程である。
ステップS202において、リッド用水晶ウエハLW2にリッド側凹部17及び切断溝15を有する第3リッド10Bが形成される。
ステップS212において、ウェットエッチングにより振動片用の水晶ウエハVW2に水晶振動片30を有する第3水晶フレーム20Bが形成される。
ステップS214において、水晶ウエハVW2の各水晶振動片30に基部電極31,32及び励振電極33,34などが形成される。
ステップS222において、ベース用水晶ウエハBW2にベース側凹部47、切断溝59及び第1スルーホール41,第2スルーホール43を形成する。
ステップS224において、ベース用水晶ウエハBW2に、第1接続電極42及び第2接続電極44が形成される。
ステップS226において、封止材70を溶かして第1スルーホール41,第2スルーホール43を封止する。封止材70は共晶金属ボールであり、金シリコン(Au3.15Si)合金又は金ゲルマニューム(Au12Ge)合金が使用される。
ステップS252において、リッド用水晶ウエハLW2、振動片用の水晶ウエハVW2及びベース用水晶ウエハBW2をシロキサン結合するため接合面を鏡面状態にしてプラズマ処理などによって表面活性化する。表面活性化されたリッド用水晶ウエハLW2、振動片用の水晶ウエハVW2及びベース用水晶ウエハBW2は、不図示のオリエンテーションフラットで位置決めされ重ね合わされる。
ステップS254において、重ね合わされた3枚のウエハは、真空中又は不活性雰囲気中で100°Cから200°C程度以下の比較的低温に加熱した状態で加圧することによりシロキサン結合で強固に接合してパッケージウエハ80WAを形成する。
ステップS256において、気密封止されたパッケージウエハ80WAは、ベース基板底面全面をサンドブラストによって粗い面55が形成される。
ステップS258において、パッケージウエハ80WAの粗い面55に、外部電極のパターンを備えたメタルマスクを配置し金属膜をスパッタリングにより形成する。メタルマスクを取り除くと、パッケージウエハ80WAの底面およびテーパ部58に第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aが形成されている。
ステップS260において、第1外部電極下地膜45a及び第2外部電極下地膜46aが形成されたパッケージウエハ80WAは、湿式電気メッキで第1外部電極メッキ膜45b及び第2外部電極メッキ膜46bが成膜され、第1外部電極45A及び第2外部電極46Aが形成される。
ステップS262において、外部電極が形成されたパッケージウエハ80WAは、切断溝15に沿ってダイシングブレードで切断される。
以上、本発明の好適実施例について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において上記各実施例に様々な変更・変形を加えて実施することができる。たとえば、本実施形態では切断溝15、切断溝49及び切断溝59はウェットエッチングにより形成される例を説明した。しかし、切断溝15、切断溝49及び切断溝59は、細かな砂を飛ばして水晶を加工するブラスト加工などで形成してもよい。また、本発明の音叉型圧電振動片30及びAT振動片65を有する水晶フレームは、水晶以外にニオブ酸リチウム等の様々な圧電単結晶材料を用いることができる。
10 … リッド、10A … 第2リッド、10B … 第3リッド
15,49,59 … 切断溝
17,17A … リッド側凹部
18 … 段差
20 … 水晶フレーム、60 … 第2水晶フレーム、20B … 第3水晶フレーム
21 … 振動腕、22 … 支持腕、23 … 基部
24,62 … 空間部
26 … 接続部
29,61 … 外枠部
30 … 音叉型水晶振動片
31、32 … 基部電極
33、34、68 … 励振電極
40 … ベース、 40A … 第2ベース、 40B … 第3ベース
41、41A … 第1スルーホール、43,43A … 第2スルーホール
42 … 第1接続電極、 44 … 第2接続電極
45,45A … 第1外部電極、 46,46A … 第2外部電極
47,47A … ベース側凹部
48 … 接続電極用段差
50 … ダイシングシート、50a … 粘着剤
52 … バリ、53 … 割れ
55 … 粗い面
58 … テーパ面
63 … 金属膜
65 … AT型水晶振動片
66,67 … 接続電極
70 … 封止材
80,80A、80B … パッケージ、
80W、80WA … パッケージウエハ
90 … 直流電源
100 … 第1水晶デバイス
120 … 第2水晶デバイス
150 … 第3水晶デバイス
BW、BW2 … ベース用水晶ウエハ 、GBW … ベース用ガラスウエハ
LW、LW2 … リッド用水晶ウエハ、GLW … リッド用ガラスウエハ
VW、VW2 … 振動片用の水晶ウエハ
DD … 切断溝の深さ
WW … 切断溝の幅

Claims (12)

  1. 圧電デバイスの製造方法において、
    前記圧電デバイスの大きさに相当する切断溝が一面に形成されたベースを複数有するベース基板を用意する工程と、
    圧電材料で形成された圧電振動片を複数有する振動片基板を用意する工程と、
    リッドを複数有するリッド基板を用意する工程と、
    前記振動片基板を中央にして前記リッド基板と前記切断溝を外側にした前記ベース基板とを接合する接合工程と、
    前記接合工程後、前記基板の前記ベース基板の前記切断溝側をダイシングシートにマウントするマウント工程と、
    前記接合された基板をダイシングブレードで前記切断溝まで切断する切断工程と、
    を備える圧電デバイスの製造方法。
  2. 圧電デバイスの製造方法において、
    前記圧電デバイスの大きさに相当する切断溝が一面に形成されたリッドを複数有するリッド基板を用意する工程と、
    圧電材料で形成された圧電振動片を複数有する振動片基板を用意する工程と、
    ベースを複数有するベース基板を用意する工程と、
    前記振動片基板を中央にして前記ベース基板と前記切断溝を外側にした前記リッド基板とを接合する接合工程と、
    前記接合工程後、前記リッド基板の前記切断溝側をダイシングシートにマウントするマウント工程と、
    前記接合された基板をダイシングブレードで前記切断溝まで切断する切断工程と、
    を備える圧電デバイスの製造方法。
  3. 前記切断工程は、前記ダイシングブレードの刃先が前記ダイシングシートに接しないように切り込み量を制御する請求項1又は請求項2に記載の圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記圧電振動片は、音叉型の圧電振動片又はATカットの振動片である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記ベース基板と前記リッド基板とはガラス材料であり、
    前記接合工程は、陽極接合である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  6. 前記ベース基板と前記リッド基板とは圧電材料であり、
    前記接合工程は、シロキサン結合である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  7. 前記切断溝は、エッチングによって形成される請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  8. 前記ベース基板には複数の貫通孔が形成されており、
    前記接合工程後に接合された基板を真空中又は不活性雰囲気中に配置して、共晶金属を溶融することにより、前記貫通孔を封止する封止工程を備える請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  9. 前記ベース基板の前記切断溝にはテーパ部が形成されており、前記一面から前記テーパ部にかけて、前記圧電デバイスの外部電極用に金属膜を形成する工程と、
    前記外部電極用の金属膜にメッキ加工を施すメッキ工程と、
    を有する請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法。
  10. 前記金属膜を形成する前に、前記ベース基板の前記切断溝側を滑らかな面から粗い面に加工する工程を有する請求項9に記載の圧電デバイスの製造方法。
  11. 前記金属膜を形成する工程において、前記ダイシングブレードで切断される領域には前記金属膜が形成されていない請求項9又は請求項10に記載の圧電デバイスの製造方法。
  12. 請求項7又は請求項9の圧電デバイスの製造方法によって製造された圧電デバイスであって、前記リッド基板又は前記ベース基板の一方にエッチングによって形成された切断溝のテーパ部を備える圧電デバイス。

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