JP2011086813A - バイアス回路 - Google Patents

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【課題】トランジスタのVthのばらつきを低減させ、アイドル電流を安定化するバイアス回路を提供すること。
【解決手段】本発明にかかるバイアス回路1は、複数のゲート、増幅器トランジスタ10、バイアス回路用単位トランジスタ20、素子間アイソレーション40を備える。複数のゲートは、半導体基板60上に、等間隔に延設されている。増幅器トランジスタ10は、複数のゲートのうち、少なくとも1つ以上のゲートを有している。バイアス回路用単位トランジスタ20は、複数のゲートのうち、増幅器トランジスタ10が有するゲートとは異なるゲートを有している。素子間アイソレーション40は、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20の間に設けられており、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20を電気的に分離する。また、複数のゲートの両端に位置するゲートはダミーゲートである。
【選択図】図1

Description

本発明はバイアス回路に関し、特に増幅器トランジスタを備えるバイアス回路に関する。
近年、普及が著しい移動体端末の無線通信において、利用者数の増大とデータ通信の大容量化が進んでいる。これに対応して、限られた周波数帯域で通信を高速化、大容量化できるデジタル変調技術の実用化が進んでいる。
デジタル変調では、信号の線形性に対する要求が厳しくなるため、無線通信用の電力増幅器(パワーアンプ)には高い線形性が要求される。他方、移動体端末にはバッテリ駆動時間の長時間化が要求されており、パワーアンプにも低消費電力化が求められている。
一般に、パワーアンプはA級動作に近づけて十分なバイアス電流(アイドル電流)を供給することで線形性を向上できるが、消費電力が増大するという問題がある。AB級動作では線形動作が可能な範囲でアイドル電流を低減させるため、低消費電力化が要求されるパワーアンプはAB級動作を行うよう設計されることが多い。AB級動作ではアイドル電流のばらつきがパワーアンプの特性を大きく左右する。すなわち、アイドル電流が低すぎるとパワーアンプの線形性が得られず、逆に高すぎると消費電力が増大する。こうした背景からパワーアンプのアイドル電流ばらつきを低減し、安定なバイアスを実現できるバイアス回路が必要となっている。
バイアス回路は複数のトランジスタを用いて構成されるが、各トランジスタの特性、特にVth(閾値電圧)特性がばらつくとアイドル電流がばらつく。図8にはカレントミラー回路を用いたバイアス回路を示す。増幅器トランジスタ82とバイアス回路中の単位トランジスタ81のゲートが接続されている。また、単位トランジスタ81のゲートとドレインが接続されており、単位トランジスタ81のドレインは定電流源83に接続されている。単位トランジスタ81及び増幅器トランジスタ82のソースは接地されている。カレントミラー回路では、単位トランジスタ81と増幅器トランジスタ82のトランジスタ特性、特にVth特性が等しいとき、定電流源83から単位トランジスタ81に与える電流I1と増幅器トランジスタ82を流れる電流I2の比が一定となる。すなわち、単位トランジスタ81と増幅器トランジスタ82のトランジスタサイズ(ゲート幅Wg)を各々Wg1、Wg2とするとき、電流の比はWgの比に等しくなり、I1/I2=Wg1/Wg2の関係が成立する。
しかし、単位トランジスタ81あるいは増幅器トランジスタ82のVthがばらついて各々のVthに差が生じるとこの関係を満たさなくなる。単位トランジスタ81、増幅器トランジスタ82のVthの間に差(dVth)を持つ場合のシミュレーション結果を図9に示す。このとき、Wg1とWg2の比はWg1:Wg2=1:20とする。図9において、dVthが0Vの場合はI1とI2の比はWgの比と同じ1:20となっているが、dVthが+50mVから−50mVへばらつくとI1とI2の比が1:10から1:30へとばらついている。
以上の結果はバイアス回路としてカレントミラー回路を用いた場合の例であるが、一般にアイドル電流を安定化させるためには増幅器トランジスタとバイアス回路中の単位トランジスタのVthが均一であることが要求される。
バイアス回路中の単位トランジスタのVthを均一化するため、特許文献1には、図10に示すように複数の単位トランジスタを配置したトランジスタ群において、少なくとも1つのバイアス回路用単位トランジスタ20をバイアス回路の一部として使用し、それ以外を並列接続して増幅器トランジスタ10として使用する技術が開示されている。
図10に示した回路の効果を示す例として、トランジスタにGaAsHJFET(Hetero-Junction Field Effect Transistor)を用いて、複数のトランジスタを並列に配置した18個の単位トランジスタ群における各々のトランジスタのVthと、単位トランジスタ群から十分に離して配置した単位トランジスタのVthとを図11に示す。孤立したトランジスタのVth112とトランジスタ群のVth111には約50mVの差があるが、トランジスタ群の各トランジスタ同士ではVthが±10mV程度の範囲で均一性がある。
しかし、図11に示したようにトランジスタ群の中央部と外縁部とではVthにばらつきがあるため、特許文献1に開示された技術において、バイアス回路用単位トランジスタ20をトランジスタ群の外縁部に配置する場合には、外縁部に配置されたバイアス回路用単位トランジスタ20とトランジスタ群の中央部で構成される増幅器トランジスタ10との間でVthの差が生じる。したがって、増幅器に用いるトランジスタ群とバイアス回路に用いる単位トランジスタのVthの差は20mV程度のばらつきを見込む必要があり、アイドル電流の安定化には一定の限度がある。
また、特許文献1の実施例としてバイアス回路用単位トランジスタ20を中央部に配置する変形例を図12に示す。また、このときのゲートパターンを図13に示す。この構成により中央部に配置されたバイアス回路用単位トランジスタ20と増幅器トランジスタ10とではVthのばらつきを抑える効果が期待できる。しかし、ゲートパターンはバイアス回路用単位トランジスタ20の近傍で繰り返しパターンとは異なり、間隔が広がる構成となっている。これはバイアス回路用単位トランジスタ20と増幅器トランジスタ10の間に素子間アイソレーション40を形成する必要があるためである。図14に素子間アイソレーション40と素子領域を合わせた構成を示す。この構成においてはゲートパターンが不均等間隔の形状となるためVthの均一性が損なわれる。
さらに、図14はバイアス回路用単位トランジスタ20と増幅器トランジスタ10のソース電極102を共有する例であるが、電極を共有できない場合は素子間アイソレーション40がさらに必要となる。図15はソース電極102を共有しない場合の配置例である。この構成によりゲートパターンの配置は更に不均等な間隔の構造となり、Vthの均一性が損なわれる。
一般に、ソース電極は接地されることが多いため、電気回路的にはソース電極を共有できる場合がある。ソース電極を共有することによりゲートパターンを均等間隔で配置することができるが、バイアス回路用単位トランジスタのVthは増幅器の影響を受ける。
図16は、トランジスタにGaAsHJFETを用いて、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20がソース電極を共有した場合のバイアス回路の断面構造を示す図である。このとき、増幅器の動作状態やバイアス状態(ドレイン電圧)によって半導体基板60中の電界分布が変化し、バイアス回路用単位トランジスタ20の特性が影響を受ける。図17は、図16の構成において影響を受けたバイアス回路用単位トランジスタ20のVthと増幅器トランジスタ10のドレイン電圧との関係を示すグラフである。ドレイン電圧を0Vから5Vに変化させるときにバイアス回路用単位トランジスタ20のVtは約25mV変化する。これは、増幅器トランジスタ10のバイアス状態によってバイアス回路用単位トランジスタ20が影響を受けることを示しており、増幅器動作時にバイアスが変化した場合のアイドル電流が不安定になる。
他方、ソース電極を共有しない場合には、上記のような問題は発生しないが、上述したようにバイアス回路用単位トランジスタ20と増幅器トランジスタ10の間に素子間アイソレーション40の間隔が必要となり、ゲートパターンが繰り返しパターンでなくなることによるVthの不均一性が問題となる。
ゲートパターンの間隔が不均等となることにより、光近接効果やエッチング時のマイクロローディング効果等による近接効果によってトランジスタの特性に影響を与えるゲート長の精度が変化する。このような問題を解決するために、特許文献2には図18に示すように、ダミーゲートパターンとゲートパターンを一定の距離を隔てて隣接して配置する技術が開示されている。この技術によって、ゲート長のばらつきを抑えることができる。
一方、特許文献3には、図19に示すように、活性トランジスタとそれに近接するゲートの間隔を広げて配置する技術が開示されている。具体的には、ゲート134と拡散領域135によって形成されたトランジスタ136と、ゲート137とが、ゲート131と拡散領域132によって形成された活性トランジスタ133の両側に配置されている。ここでゲート131とゲート134の間隔を間隔138、ゲート131とゲート137との間隔を間隔139とした場合、間隔138が間隔139より大きくなるようにゲートを配置する。これにより光近接効果を緩和し、ゲート131の仕上がり寸法ばらつきを抑制できる。また、図20に示すように、間隔138にダミーゲート141、142を配置することで、ゲートパターンを繰り返しパターンとみなすことができ、ゲート134がゲート131に与える光近接効果による仕上がり寸法のばらつきの影響を更に抑えることができる。
国際公開第2008/23487号 特開2000−112114号公報 特開2007−12855号公報
しかしながら、特許文献2、特許文献3において開示された技術では、ダミーゲートを用いてゲートパターンの均等間隔な配置を行っており、近接効果の影響によってトランジスタ群の中央部でのゲート長精度が悪化することに対して効果があるが、外縁部のトランジスタのVthが不均一な出来栄えとなることに対しては十分な効果が期待できない。また、トランジスタ間にアイソレーションを必要としていないため、上記のソース電極を共有する場合と同様に、隣接素子の動作状態によってトランジスタ特性が影響を受ける場合があるという問題がある。
本発明にかかるバイアス回路は、半導体基板上に、等間隔に延設された複数のゲートと、前記複数のゲートのうち、少なくとも1つ以上のゲートを有する増幅器トランジスタと、前記複数のゲートのうち、前記増幅器トランジスタが有するゲートとは異なるゲートを有する単位トランジスタと、前記増幅器トランジスタと前記単位トランジスタとの間に設けられ、前記増幅器トランジスタと前記単位トランジスタとを電気的に分離する素子分離手段と、を備え、前記複数のゲートの両端に位置するゲートはダミーゲートであるものである。このような構成により、トランジスタのVthがばらつくトランジスタ群の両端付近のゲートを使用しないので、Vthのばらつきを抑え、アイドル電流の安定化を図ることができる。
本発明により、トランジスタのVthのばらつきを低減させ、アイドル電流を安定化するバイアス回路を提供することができる。
実施の形態1にかかるバイアス回路の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるバイアス回路の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるバイアス回路のゲートパターンの構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるバイアス回路のゲートパターンの構成例を示す図である 実施の形態1にかかるバイアス回路の断面構造を示す図である。 実施の形態2にかかるバイアス回路の構成例を示す図である。 実施の形態2にかかるバイアス回路の断面構造を示す図である。 関連するバイアス回路を説明するための図である。 関連するバイアス回路のシミュレーション結果を示すグラフである。 関連する技術にかかるバイアス回路の実施例を示す図である。 関連する技術にかかる並列に配置された複数の単位トランジスタのVth分布を示す図である。 関連するバイアス回路の実施例を示す図である。 関連するバイアス回路のゲートパターンを示す図である。 関連するバイアス回路の実施例を示す図である。 関連するバイアス回路の実施例を示す図である。 関連するバイアス回路の断面構成を示す図である。 関連するバイアス回路のトランジスタのVthと増幅器トランジスタのドレイン電流の関係を示すグラフである。 関連する半導体素子の実施例を示す図である。 関連する半導体素子の実施例を示す図である。 関連する半導体素子の実施例を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかるバイアス回路1の構成例を示す図である。バイアス回路1は、増幅器トランジスタ10、バイアス回路用単位トランジスタ20、ダミーゲート30を備えている。
増幅器トランジスタ10は、少なくとも1つ以上のゲートから構成されており、図1においては、4つのゲート50a〜dを備えている。なお、それぞれのゲート50は、2つの電極(ドレイン及びソース)を備えている。バイアス回路用単位トランジスタ20は、ゲート50eを有する単位トランジスタであり、増幅器トランジスタ10に近接して配置されている。
増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20との間には、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20とを電気的に分離するために素子間アイソレーション40が設けられている。この素子間アイソレーション40としては、例えばホウ素やヘリウム、水素イオンの注入によって、チャネルを高抵抗化する方法が用いられており、そのために一定の間隔が必要である。素子間アイソレーション40により、隣接素子(増幅器トランジスタ10、バイアス回路用単位トランジスタ20)の動作状態によってトランジスタ特性が影響を受けることを抑制できる。
素子間アイソレーション40の領域には、ダミーゲート30c、dが設けられている。ダミーゲート30c、dを設けることで、ゲート50dとゲート50eの間にもゲートが配置される構成となり、ゲートパターン全体を繰り返しパターンとみなすことができる。そのため、トランジスタのVthの均一性が向上する。
また、増幅器トランジスタ10の外側とバイアス回路用単位トランジスタ20の外側にもダミーゲート30a、bとダミーゲート30e、fが設けられている。これらのダミーゲート30は、トランジスタのゲートとして使用しない。なお、図1においては、素子間アイソレーション40に設けられたダミーゲート30、増幅器トランジスタ10及びバイアス回路用単位トランジスタ20の外側に配置されたダミーゲート30は、夫々2つずつ配置されているが2つに限られるものではない。
このとき、図2に示すように、バイアス回路用単位トランジスタ20のゲートは、増幅器トランジスタ10の単位ゲート幅より小さいゲート幅であってもよい。この場合、ゲートパターンの間隔を一定とするために、増幅器トランジスタ10の単位ゲート幅相当となるようにゲートの長手方向にダミーゲート30gを配置する。
ゲート50及びダミーゲート30は、トランジスタのゲート長の方向にゲートパターンを構成している。図3は、ゲートパターンのみを示した図である。ゲートパターンのみに着目すると、ゲート50及びダミーゲート30はマルチゲートのように配置される。このとき、近接効果の影響によってトランジスタの特性に与える影響を抑制するために、夫々のゲート50及びダミーゲート30は等間隔に配置される。なお、ゲート幅の長短によりゲートの間隔が異なる箇所が生じないように、図3に示すようにゲート50及びダミーゲート30のゲート幅は等しい幅であることが好ましい。ただし、上述したように増幅器トランジスタ10と単位トランジスタ20のゲート幅が異なっていてもよく、その場合には図4に示すように、ゲート幅が短いゲート(ゲート50e)の長手方向にダミーゲート30gを配置する。
なお、本発明によれば、図10に示したように、バイアス回路用単位トランジスタ20を増幅器トランジスタ10の間に配置する構成においても、ゲートパターンを繰り返しパターンとすることもできる。しかし、増幅器トランジスタ10を分断するような構成となるので、高周波用途に増幅器を使用する場合においては位相差が発生することによる特性劣化の要因となる。そのため、図1に示すように、増幅器トランジスタ10が有するゲートは、バイアス回路用単位トランジスタ20のゲートを介さず、隣り合って配置されていることが好ましい。
続いて、本実施の形態にかかるバイアス回路1の動作例について説明する。図5は、図1の断面構造を示した図である。図1に示した構成が半導体基板60上に配置されている。まず、バイアス回路用単位トランジスタ20のドレイン201‐ソース202間に電流を流し、ゲート50eに電位を発生させる。バイアス回路用単位トランジスタ20と増幅器トランジスタ10のゲートは抵抗素子等を介して接続されており(図示省略)、バイアス回路用単位トランジスタ20のゲート50eに発生した電位が増幅器トランジスタ10のゲート50a〜dに印加される。すると、増幅器トランジスタ10のドレイン101‐ソース102間には、バイアス回路用単位トランジスタ20に流した電流を増幅したアイドル電流が流れる。
以上のように、ゲートパターン全体の中でVthがばらつく両端付近のゲートを使用せず、ダミーゲートとして配置することで、増幅器トランジスタ10及びバイアス回路用単位トランジスタ20は、ゲートパターン全体の中で中央部のゲートを使用する構成となる。そのため、トランジスタのVthの均一性が向上し、その結果、アイドル電流の安定化を図ることができる。
実施の形態2
本発明にかかる実施の形態2について説明する。図6は、本実施の形態にかかるバイアス回路2の構成例を示す図である。図6に示すバイアス回路2は、素子間アイソレーション40が設けられておらず、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20との間にはダミーゲート30hが配置されている構成となっている。その他の構成については、図1に示したバイアス回路1と同様であるので説明を省略する。
図6に示したバイアス回路2において、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20との間には、素子間アイソレーション40の替わりにアイソレーショントランジスタ(分離トランジスタ)70が設けられている。アイソレーショントランジスタ70は、増幅器トランジスタ10の電極とバイアス回路用単位トランジスタ20の電極のうち、最も近接している電極701、702(第1及び第2の電極)と、その間に配置されたダミーゲート30hにより構成されている。
続いて、本実施の形態にかかるバイアス回路2の動作例について説明する。図7は、バイアス回路2の断面構造を示した図である。まず、アイソレーショントランジスタ70のダミーゲート30hにバイアスをかけてアイソレーショントランジスタ70をピンチオフさせる。これにより、増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20を電気的に分離させる。その後の動作は、実施の形態1のバイアス回路1と同様に、バイアス回路用単位トランジスタ20のドレイン201‐電極702(ソース)間に電流を流す。すると、ゲート50eに電位が生じ、その電位が増幅器トランジスタ10のゲート50a〜dに印加される。電位の印加により増幅器トランジスタ10がオンになり、ドレイン101‐ソース102間に増幅されたアイドル電流が流れる。
本実施の形態にかかるバイアス回路2を用いることで、アイソレーショントランジスタ70によって増幅器トランジスタ10とバイアス回路用単位トランジスタ20が電気的に分離されるため、素子間アイソレーション40を設ける必要がなく、半導体チップの小型化を図ることができる。
さらに、アイソレーショントランジスタ70にエンハンスメント型トランジスタを用いることが好ましい。エンハンスメント型トランジスタは、ソースとゲートを接続するだけで電気的に分離することができる。そのため、アイソレーショントランジスタ70をピンチオフさせるためにダミーゲート30hをバイアスするための配線を必要としないので、更なるチップの小型化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1、2 バイアス回路
10 増幅器トランジスタ
20 バイアス回路用単位トランジスタ
30 ダミーゲート
40 素子間アイソレーション
50 ゲート
60 半導体基板
70 アイソレーショントランジスタ
81 単位トランジスタ
82 増幅器トランジスタ
83 定電流源
84 抵抗素子
101 増幅器トランジスタのドレイン電極
102 増幅器トランジスタのソース電極
111 単位トランジスタ群のVth
112 孤立したトランジスタのVth
131、134、137 ゲート
132、135 拡散領域
133、136 トランジスタ
138、139 間隔
141、142 ダミーゲート
201 バイアス回路用単位トランジスタのドレイン電極
202 バイアス回路用単位トランジスタのソース電極
701、702 電極

Claims (6)

  1. 半導体基板上に、等間隔に延設された複数のゲートと、
    前記複数のゲートのうち、少なくとも1つ以上のゲートを有する増幅器トランジスタと、
    前記複数のゲートのうち、前記増幅器トランジスタが有するゲートとは異なるゲートを有する単位トランジスタと、
    前記増幅器トランジスタと前記単位トランジスタとの間に設けられ、前記増幅器トランジスタと前記単位トランジスタとを電気的に分離する素子分離手段と、
    を備え、
    前記複数のゲートの両端に位置するゲートはダミーゲートであるバイアス回路。
  2. 前記素子分離手段は、前記半導体基板に設けられた素子間アイソレーションである請求項1に記載のバイアス回路。
  3. 前記素子分離手段は、
    前記増幅器トランジスタが有する電極のうち前記第単位トランジスタに最も近接する第1の電極と、
    前記単位トランジスタが有する電極のうち前記増幅器トランジスタに最も近接する第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに挟まれたゲートと、
    を有する分離トランジスタである請求項1に記載のバイアス回路。
  4. 前記分離トランジスタは、エンハンスメント型トランジスタである請求項3に記載のバイアス回路。
  5. 前記単位トランジスタが有するゲートのゲート幅と前記増幅器トランジスタが有するゲートのゲート幅が異なる場合には、ゲート幅が短い方のゲートの長手方向に、ダミーゲートが延設されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のバイアス回路。
  6. 前記増幅器トランジスタが有するゲートは、前記単位トランジスタが有するゲートを介さず、隣り合って配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のバイアス回路。
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