JP2011086757A - 半導体集積回路装置およびその電気的特性の検査方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその電気的特性の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチプロービング方法によるICのウェハテストにおいて、同時にプロービングされたチップのうちテスト中のチップに非テスト中のチップからの電気的干渉の発生を防ぐ。
【解決手段】本発明に係る半導体集積回路装置は、接地電位とは異なる内部電位を生成し、内部電位によって半導体基板の基板電位をバイアスする内部回路16と、基板電位が接地電位に接続される閉状態と、基板電位が接地電位から切り離される開状態との間で切り替え可能なスイッチ回路18と、スイッチ回路18と結合され、スイッチ回路18を開状態に固定する第1の制御信号が入力されるテスト用パッド20と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置およびその電気特性の検査方法に関する。
従来より、半導体基板の電位がスイッチ手段により内部生成の電位と異なる電位にバイアスされる半導体集積回路装置が知られている。例えば、半導体基板の電位を負電位にバイアスする昇圧回路を有し、さらに昇圧回路の不動作時に、半導体基板の電位を接地電位にバイアスするスイッチ手段を有する装置等がある。
この種の半導体集積回路装置(IC:Integrated Circuit、以下、ICという)が特許文献1に開示されている。図7に、特許文献1の図1に示されたICのブロック図を示す。
図7のIC1は、端子として、正電源端子2、負電源端子3、GND端子4、パワーセーブ制御信号端子5を有している。また、IC1は、内部回路として、正電源端子2から正電源の供給を受けて負電源を生成するチャージポンプ回路6と、正負両電源にて動作する増幅回路7と、GND端子4と負電源端子3との間をオン/オフするスイッチ回路8と、パワーセーブ制御信号端子5からのパワーセーブ制御信号を受けて、チャージポンプ回路6、増幅回路7およびスイッチ回路8の動作を制御するパワーセーブ検出回路9とを有している。負電源端子3とGND端子4との間には、コンデンサC1が外付けされている。
次にこの回路の動作を説明する。外部から正電源端子2に正電源が供給されると同時にチャージポンプ回路6がオンし、負電圧が発生する。IC1をシリコン基板上に形成する場合、この負電圧によりシリコン基板電位は最低電位の負電位にバイアスされる。外部から供給される正電源及びチャージポンプ回路6で発生した負電圧により、増幅回路7が動作する。
パワーセーブ制御信号端子5にパワーセーブ信号が与えられると、パワーセーブ検出回路9はチャージポンプ回路6と増幅回路7をオフし、スイッチ回路8をオンする。これによりチャージポンプ回路6の出力に接続している負電源端子3は接地電位であるGND端子4に接続される。パワーセーブ検出回路9は接地電位を基準に動作しており、チャージポンプ回路6がオフしているときは最低電位が接地電位となる。
したがって、シリコン基板電位は、IC1の最低電位である接地電位に速やかにバイアスされることになる。パワーセーブ制御信号端子5にパワーセーブ解除信号が与えられると、パワーセーブ検出回路9はチャージポンプ回路6と増幅回路7をオンし、スイッチ回路8をオフし、チャージポンプ回路6および増幅回路7がまた同様に動作する。
このような半導体集積回路装置の検査方法では、半導体集積回路装置が複数のチップとしてウェハ上に形成されている状態で、電気的特性検査が行われる。
次に、IC1の電気的特性検査を説明する前に、ICの一般的な電気的特性検査について説明する。ICは、製造工程において、通常、ウェハ上に複数のチップが形成されている状態で、チップに形成された電極パッドをICのテスト装置(以下、LSIテスタという)に治具(以下、プローブカードという)を介して電気的に接続して電気的特性検査(以下、ウェハテストという)が行われる。
このウェハテストにおいて、テスト時間を短縮することによりテストのコストを削減する方法として、プローブカードに設けられた探針(プローブ)をウェハ上の複数のチップの少なくとも2個のチップの電極パッドに同時に接触(以下、プロービングという)させてテストを行うマルチプロービングと呼ばれる方法がある。例えば、特許文献2には、マルチプロービング方法を用いて、2個のチップをプローブカードを介してLSIテスタの互いに異なるピンに同時に接続して同時にテストを行うことが示されている。
次に、IC1に上述のマルチプロービング方法を用いた場合のウェハテストについて説明する。IC1を構成するチャージポンプ回路6の出力特性をテストする場合、複数チップのウェハテストを同時に行うと、複数チップのそれぞれのチャージポンプ回路6の負電圧出力が正常な場合は、この負電圧により複数チップのそれぞれのシリコン基板電位は最低電位の負電位にバイアスされるので、共通のシリコン基板を通してチップ間の電気的干渉が発生することはない。しかし、負電圧出力が正常でないチップがあると、共通のシリコン基板を通してチップ間の電気的干渉が発生するため正確なウェハテストができないという問題がある。
この問題を回避するため、マルチプロービング方法を用いてチャージポンプ回路6の出力特性をテストする場合、複数チップを同時にプロービングした状態で1チップずつ順にテストを行うという方法が採られる。この場合でも、LSIテスタの端末(以下プローバという)上でプロービングのためにウェハを移動させる時間分だけテスト時間の短縮を行うことができる。
上述のIC1のウェハテストにおいては、上述のような電気的干渉の発生を防ぐために、同時にプロービングされたチップのうち非テスト中のチップの信号端子には、テスト中のチップの信号端子と同じ信号、すなわち、チャージポンプ回路6が動作状態となる信号を供給することができない。
また、逆にチャージポンプ回路6が動作しないようにパワーセーブ制御信号端子5にパワーセーブ信号を与えると、スイッチ回路8がオンとなって、非テスト中のチップ下のシリコン基板の電位が接地電位にバイアスされる。ここで、同時にプロービングされたチップのうち非テスト中のチップの信号端子は、オープンに設定されるが、LSIテスタの構造上、同時にプロービングされたチップのうち非テスト中のチップのGND端子4には接地電位が与えられる。
実用新案登録第3113702号公報(図1) 特開2003−107131号公報(図12)
しかしながら、上述のIC1のウェハテストにおいては以下の問題がある。この問題を図8を用いて説明する。図8は、従来のウェハテストの様子を示す図である。紙面左側にはテスト中のチップの一部が示され、紙面右側には非テスト中のチップの一部が示されている。図8では、スイッチ回路8をNチャネル型のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)であるトランジスタTrによって構成されているものとして説明を行う。
上述したように、IC1のウェハテストにおいて、同時にプロービングされたチップのうち、非テスト中のチップの信号端子はオープンに設定される。そのため、非テスト中のチップのスイッチ回路8の制御ノードは電位が供給されず、フローティング状態となっている。その結果、非テスト中のチップのスイッチ回路8の制御ノードの電位が不安定となり、スイッチ回路8がオンとなる虞がある。
一方、同時にプロービングされたチップのうち、非テスト中のチップのGND端子4には、接地電位が与えられている。そのため、非テスト中のチップのスイッチ回路8がオンした場合には、非テスト中のチップのチャージポンプ回路6の出力電位、すなわち、非テスト中のチップ下のシリコン基板の電位も接地電位となる。
テスト中のチップ下のシリコン基板と非テスト中のチップ下のシリコン基板は共通であるため、テスト中のチップのチャージポンプ回路によって負電圧にバイアスされるはずのテスト中のチップ下のシリコン基板には、非テスト中のスイッチ回路8がオンとなることによって、図8の点線に示すように非テスト中のチップを介してGNDから電流が流れ込む。換言すれば、テスト中のチップのチャージポンプ回路6の負電圧出力による負電位に、共通のシリコン基板を通して、非テスト中のチップを流れる電流がテスト中のチップに流れ込む。これにより、テスト中のチャージポンプ回路の負電圧出力が不安定になり、テスト中のチップの動作を正しく判定することができないという問題点を有していた。
本発明に係る半導体集積回路装置の一態様は、接地電位とは異なる内部電位を生成し、前記内部電位によって半導体基板の基板電位をバイアスする内部回路と、前記基板電位が前記接地電位に接続される閉状態と、前記基板電位が前記接地電位から切り離される開状態との間で切り替え可能なスイッチ回路と、前記スイッチ回路と結合され、前記スイッチ回路を前記開状態に固定する第1の制御信号が入力されるテスト用パッドと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る半導体集積回路装置の一態様によれば、共通の半導体基板上に複数の半導体回路装置が形成された状態で、各半導体集積回路装置の内部回路のテストが実施される際に、非テスト対象の半導体集積回路装置に、テスト用パッドから第1の制御信号を入力し、その基板電位を接地電源から切り離す。これにより、隣接するテスト対象の半導体集積回路装置の出力端子に、共通の半導体基板を介して非テスト対象の半導体集積回路装置の接地電位となった基板から電荷が流入することを防止することができる。
本発明に係る半導体集積回路装置の電気特性の検査方法の一態様は、各々に半導体集積回路が形成された複数のチップがウェハ上に形成されている状態での前記半導体集積回路の電気的特性の検査方法である。前記半導体集積回路は、接地電位とは異なる内部電位を生成し、前記内部電位によって半導体基板の基板電位をバイアスする内部回路と、前記基板電位が前記接地電位に接続される閉状態と、前記基板電位が前記接地電位から切り離される開状態との間で切り替え可能なスイッチ回路と、前記スイッチ回路と結合され、前記スイッチ回路を前記開状態に固定する第1の制御信号が入力されるテスト用パッドと、を備える。この方法は、複数のチップのうち少なくとも2個のチップが同時にプロービングされた状態で検査を行う際に、前記チップのうち非検査中チップの前記テスト用パッドに前記第1の制御信号を供給することを含む、ことを特徴とする。
本発明に係る半導体集積回路装置の検査方法の一態様によれば、共通の半導体基板上に複数の半導体回路装置が形成された状態で、各半導体集積回路装置の内部回路のテストが実施される際に、非テスト対象の半導体集積回路装置に第1の制御信号を入力することで、非テスト対象の半導体集積回路装置に対応する半導体基板を接地電源から切り離す。これにより、隣接するテスト対象の半導体集積回路装置に、共通の半導体基板を介して非テスト対象の接地電位となった半導体基板から電荷が流入することを防止することができる。
本発明によれば、非テスト中のチップのスイッチ回路の制御電位をテスト用パッドによりスイッチ回路のオフ電位に固定するようにしたので、共通の半導体基板を通してテスト中のチップに非テスト中のチップからの電気的干渉が発生しないため、正確なウェハテストができるとともに、測定待ち時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係るIC11の構成を示すブロック図である。 IC11のウェハテストに用いられるテストシステムの実施の形態のブロック図である。 図2に示すテストシステムを用いたIC11のウェハテストを説明するためのフローチャートである。 本実施の形態に係るIC11のウェハテストの様子を示す図である。 IC1およびIC11のウェハテストにおけるチャージポンプ回路の負電圧昇圧カーブを示す図である。 IC11のウェハテストに用いられるテストシステムの他の実施例を示すブロック図である。 従来のIC1の構成を示すブロック図である。 従来のIC1のウェハテストの様子を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の半導体集積回路装置(以下、ICという)の実施の形態につき詳細に説明する。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態に係るIC11の構成を示すブロック図である。図1のIC11は、端子として、正電源端子12、負電源端子13、GND端子14、パワーセーブ制御信号端子15を有し、内部回路として、正電源端子2から正電源の供給を受けて負電源を生成するチャージポンプ回路16と、正負両電源にて動作する増幅回路17と、GND端子14と負電源端子13との間をオン/オフするスイッチ回路18と、パワーセーブ制御信号端子15からのパワーセーブ制御信号を受けて、チャージポンプ回路16、増幅回路17およびスイッチ回路18の動作を制御するパワーセーブ検出回路19とを有している。負電源端子13とGND端子14との間には、コンデンサC1が外付けされている。IC11は、半導体基板、例えば、シリコン基板上に形成される。
図1のIC11は、さらに、テスト用パッド20を有している。テスト用パッド20は、スイッチ回路18の制御ノードに接続されている。IC11をパワーセーブも含め、ICとして動作させる場合には、テスト用パッド20には外部から何も電位は供給されない。IC11をウェハテストする場合には、同時にプロービングされたチップのうち非テスト中のチップのテスト用パッド20にのみ接地電位が供給され、非テスト中のチップのスイッチ回路18の制御ノードが接地電位に固定される。
次にこの回路のICとしての動作を説明する。外部から正電源端子12に正電源が供給されると同時にチャージポンプ回路16がオンし、負電圧が発生する。この負電圧によりシリコン基板電位は最低電位の負電位にバイアスされる。外部から供給される正電源及びチャージポンプ回路16で発生した負電圧により、増幅回路17が動作する。非テスト用パッドであるパワーセーブ制御信号端子15にパワーセーブ信号が与えられると、パワーセーブ検出回路19はチャージポンプ回路16と増幅回路17をオフし、スイッチ回路18をオンさせる。これによりチャージポンプ回路16の出力に接続している負電源端子13は接地電位であるGND端子14に接続される。
パワーセーブ検出回路19は接地電位を基準に動作しており、チャージポンプ回路16がオフしているときは最低電位が接地電位となる。したがって、シリコン基板電位はIC11の最低電位である接地電位に速やかにバイアスされることになる。パワーセーブ制御信号端子15にパワーセーブ解除信号が与えられると、パワーセーブ検出回路19はチャージポンプ回路16と増幅回路17をオンし、スイッチ回路18をオフし、チャージポンプ回路16および増幅回路17がまた同様に動作する。
上述のように、スイッチ回路18は、製品出荷後に使用される非テスト用パッドであるパワーセーブ制御信号端子15から入力されるパワーセーブ信号と、テスト用パッド20から入力される制御信号によりオン/オフが制御されている。
次に、LSIテスタとして、2チップを同時に測定可能なテスタを用いた場合のIC11のウェハテストについて説明する。図2は、IC11のウェハテストに用いられるテストシステムの第1実施例のブロック図である。図2のテストシステムは、LSIテスタ110とプローブカード120とを具備している。IC11のウェハテストにおいて、2つのチップ11−1、11−2が同時にプロービングされ、プローブカード120を介してLSIテスタ110の互いに異なるピンに同時に電気的に接続される。
プローブカード120には、LSIテスタ110の電源電位および接地電位を供給するテストピンをチップ11−1、11−2の正電源端子12およびGND端子14に直接接続する正電源配線121およびGND配線122を設けている。また、プローブカード120は、チップ11−1、11−2の入出力端子をLSIテスタ110の互いに異なる対応するテストピンに電気的接続する信号配線123,124を有している。さらに、プローブカード120は、GND配線121をチップ11−1、11−2のテスト用パッド20に接続するスイッチSW1、SW2を有している。さらにまた、プローブカード120は、LSIテスタ110からのテスト開始信号STARTを受けてスイッチSW1、SW2の制御信号S1、S2を生成するスイッチ制御信号生成回路125を有している。
次に図2のテストシステムによる動作について図3を参照して説明する。
(STEP1)ウェハテスト開始により、LSIテスタ110からプローバ(図示せず)およびプローブカード120にテスト開始信号STARTが送られる。
(STEP2)テスト開始信号STARTを受けて、プローバはプロービングを開始し、2つのチップ11−1、11−2が同時にプロービングされる。
(STEP3)チップ11−1、11−2がプロービングされた状態で、LSIテスタ110からテスト信号TEST1が信号線123を介してチップ11−1に供給され、チップ11−1のテストが開始される。このとき、LSIテスタ110からテスト信号TEST2が信号線124を介してチップ11−2に供給されずチップ11−2の信号端子は、オープンに設定される。また、このとき、プローブカード120において、テスト開始信号STARTを受けて、スイッチ制御信号生成回路125から"L"レベルの制御信号S1および"H"レベルの制御信号S2が出力される。
この"L"レベルの制御信号S1によりスイッチSW1がオフ制御され、"H"レベルの制御信号S2によりスイッチSW2がオン制御される。従って、チップ11−1のテスト中、非テスト中のチップ11−2のテスト用パッド20、すなわち、チップ11−2のスイッチ回路18の制御ノードの電位は接地電位に固定される。
この様子を、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る半導体集積回路装置のウェハテストの様子を示す図である。図4の紙面左側にはテスト中のチップの一部が示され、紙面右側には非テスト中のチップの一部が示されている。テスト中のチップには、チャージポンプ回路16により、負電源端子13に負電位が供給されている。
図4の例では、スイッチ回路18は、Nチャネル型のMOSFETであるトランジスタTrによって構成されている。なお、スイッチ回路18は、Nチャネル型のMOSFETに限られず、Pチャネル型のMOSトランジスタや他のスイッチ機構によっても構成することができる。
STEP3に示すように、非テスト対象であるチップ11−2のスイッチ回路18の制御ノード(トランジスタTrのゲート)に接地電位を供給した状態では、トランジスタTrは、ゲート及びソースが接地電位となるためオフ状態となる。これにより、非テスト中のチップの負電源端子13を介して、隣接するテスト中のチップの負電源端子13に電荷が流入することがない。換言すれば、非テスト中のチップ11−2下のシリコン基板の電位が接地電位となることはない。
このため、共通のシリコン基板を通してテスト中のチップ11−1に非テスト中のチップ11−2からの電気的干渉が発生しないため、正確なウェハテストができる。具体的には、チャージポンプ回路16によって生成された負電位をモニタする際に、負電位が供給される負電源端子13に、隣接する非テスト中のチップの半導体基板を介してGNDから電荷が流入せず、負電源端子13をモニタすることでチャージポンプ回路16によって生成された負電位の値を正確に測定することができる。
(STEP4)チップ11−1のテストが終了すると、チップ11−1、11−2がプロービングされたままの状態で、LSIテスタ110からテスト信号TEST2が信号線124を介してチップ11−2に供給され、チップ11−2のテストが開始される。このとき、LSIテスタ110からテスト信号TEST1が信号線123を介してチップ11−1に供給されずチップ11−1の信号端子は、オープンに設定される。また、このとき、プローブカード120において、テスト開始信号STARTを受けて、スイッチ制御信号生成回路125から"H"レベルの制御信号S1および"L"レベルの制御信号S2が出力される。
この"H"レベルの制御信号S1によりスイッチSW1がオン制御され、"L"レベルの制御信号S2によりスイッチSW2がオフ制御される。従って、チップ11−2のテスト中、非テスト中のチップ11−1のテスト用パッド20、すなわち、チップ11−1のスイッチ回路18の制御ノードの電位は接地電位に固定される。このため、非テスト中のチップ11−1のスイッチ回路18がオンする虞は無くなり、非テスト中のチップ11−1下のシリコン基板の電位が接地電位となることはない。このため、共通のシリコン基板を通してテスト中のチップ11−2に非テスト中のチップ11−1からの電気的干渉が発生しないため正確なウェハテストができる。
(STEP5)チップ11−2のテストが終了すると、チップ11−1、11−2のプロービングが終了する。
(STEP6)チップ11−1、11−2のプロービングが終了すると、ウェハテストにおけるチップ11−1、11−2のテストが終了する。
以上に説明したように、基板電位と接地電位間にスイッチ回路を有するチップのウェハテストにおいて、非テスト中のチップのスイッチ回路の制御電位を、外部端子によりスイッチ回路をオフする接地電位に固定するようにしたので、共通のシリコン基板を通してテスト中のチップに非テスト中のチップからの電気的干渉が発生せず、図5に示すように、チャージポンプ回路の負電圧昇圧カーブは、従来より急峻となり、正確なウェハテストができるとともに、測定待ち時間を短縮することができる。
(実施例)
次に、LSIテスタとして、テスト対象である2チップのうち、1チップずつしか測定できないテスタを用いた場合のIC11のウェハテストについて説明する。図6は、他の実施例に係るIC11のウェハテストのテストシステムを示すブロック図である。図6に示されるテストシステムは、LSIテスタ130とプローブカード140とを具備している。IC11のウェハテストにおいて、2つのチップ11−1、11−2が同時にプロービングされ、LSIテスタ130がプローブカード140を介してチップ11−1、11−2に電気的に接続される。
プローブカード140には、LSIテスタ130の電源電位および接地電位を供給するテストピンをチップ11−1、11−2の正電源端子12およびGND端子14に直接接続する正電源配線141およびGND配線142を設けている。また、プローブカード140は、チップ11−1、11−2の入出力端子をLSIテスタ110の共通するテストピンに電気的接続する信号配線143を有している。また、プローブカード140は、チップ11−1、11−2の入出力端子をLSIテスタ130の対応するテストピンに共通接続するスイッチSW11、SW21を有している。また、プローブカード140は、GND配線142をチップ11−1、11−2のテスト用パッド20に接続するスイッチSW12、SW22を有している。
さらにまた、プローブカード140は、LSIテスタ130からのテスト開始信号STARTを受けてスイッチSW11、SW12の制御信号S1およびスイッチSW21、SW22の制御信号S2を生成するスイッチ制御信号生成回路144を有している。スイッチSW12には、インバータINV1を介して制御信号S1が供給される。スイッチSW22には、インバータINV2を介して制御信号S2が供給される。
次に図6のテストシステムによる動作について図3を参照して説明する。
(STEP1)ウェハテスト開始により、LSIテスタ130からプローバ(図示せず)およびプローブカード140にテスト開始信号STARTが送られる。
(STEP2)テスト開始信号STARTを受けて、プローバはプロービングを開始し、2つのチップ11−1、11−2が同時にプロービングされる。
(STEP3)チップ11−1、11−2がプロービングされた状態で、プローブカード140において、テスト開始信号STARTを受けて、スイッチ制御信号生成回路144から"H"レベルの制御信号S1および"L"レベルの制御信号S2が出力される。この"H"レベルの制御信号S1によりスイッチSW11がオン制御され、"L"レベルの制御信号S2によりスイッチSW21がオフ制御される。この結果、LSIテスタ130のテストピンには、チップ11−1の入出力端子が電気的に接続され、チップ11−1のテストが開始される。このとき、"H"レベルの制御信号S1によりスイッチSW12がオフ制御され、"L"レベルの制御信号S2によりスイッチSW22がオン制御される。
従って、チップ11−1のテスト中、非テスト中のチップ11−2のテスト用パッド20、すなわち、チップ11−2のスイッチ回路18の制御ノードの電位は接地電位に固定される。このため、非テスト中のチップ11−2のスイッチ回路18がオンする虞は無くなり、非テスト中のチップ11−2下のシリコン基板の電位が接地電位となることはない。このため、共通のシリコン基板を通してテスト中のチップ11−1に非テスト中のチップ11−2からの電気的干渉が発生しないため正確なウェハテストができる。
(STEP4)チップ11−1のテストが終了すると、チップ11−1、11−2がプロービングされたままの状態で、プローブカード120において、スイッチ制御信号生成回路144から"L"レベルの制御信号S1および"H"レベルの制御信号S2が出力される。この"L"レベルの制御信号S1によりスイッチSW11がオフ制御され、"H"レベルの制御信号S2によりスイッチSW21がオン制御される。この結果、LSIテスタ130のテストピンには、チップ11−2の入出力端子が電気的に接続され、チップ11−2のテストが開始される。このとき、"L"レベルの制御信号S1によりスイッチSW12がオン制御され、"H"レベルの制御信号S2によりスイッチSW22がオフ制御される。
従って、チップ11−2のテスト中、非テスト中のチップ11−1のテスト用パッド20、すなわち、チップ11−1のスイッチ回路18の制御ノードの電位は接地電位に固定される。このため、非テスト中のチップ11−1のスイッチ回路18がオンする虞は無くなり、非テスト中のチップ11−1下のシリコン基板の電位が接地電位となることはない。このため、共通のシリコン基板を通してテスト中のチップ11−2に非テスト中のチップ11−1からの電気的干渉が発生しないため正確なウェハテストができる。
(STEP5)チップ11−2のテストが終了すると、チップ11−1、11−2のプロービングが終了する。
(STEP6)チップ11−1、11−2のプロービングが終了すると、ウェハテストにおけるチップ11−1、11−2のテストが終了する。
このように、実施例のように、テスト対象である2チップのうち、1チップずつしか測定できないテスタを用いた場合のIC11のウェハテストであっても、非テスト中のチップのスイッチ回路18を強制的にオフすることで、非テスト中のチップからのテスト中のチップ下のシリコン基板への電気的干渉を防ぐことができ、ウェハテストの検査精度を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態では、スイッチ回路18がNチャネル型MOSトランジスタによって構成されていたため、非テスト中のチップのテスト用パッドに供給される電位は接地電位として説明したが、テスト用パッドに供給される電位は接地電位でなくてもよい。例えば、スイッチ回路18をPチャネル型MOSトランジスタによって構成した場合には、当該トランジスタをオフさせるために、非テスト中のチップのテスト用パッドに電源電圧を供給するよう構成することもできる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態に対し種々の設計変更を行うことができる。
11 半導体集積回路装置(IC)
11−1、11−2 チップ
12 正電源端子
13 負電源端子
14 GND端子
15 パワーセーブ制御信号端子
16 チャージポンプ回路
17 増幅回路
18 スイッチ回路
19 パワーセーブ検出回路
20 テスト用パッド
110、120 LSIテスタ
130、140 プローブカード
121、141 正電源配線
122、142 GND配線
123、124、143 信号配線
125、144 スイッチ制御信号生成回路
SW1、SW2、SW11、SW12、SW21、SW22 スイッチ
INV1、INV2 インバータ

Claims (8)

  1. 接地電位とは異なる内部電位を生成し、前記内部電位によって半導体基板の基板電位をバイアスする内部回路と、
    前記基板電位が前記接地電位に接続される閉状態と、前記基板電位が前記接地電位から切り離される開状態との間で切り替え可能なスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路と結合され、前記スイッチ回路を前記開状態に固定する第1の制御信号が入力されるテスト用パッドと、
    を備える半導体集積回路装置。
  2. 前記内部回路の動作及び前記スイッチ回路の動作を共に制御する第2の制御信号が供給される制御信号端子をさらに備える請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記半導体集積回路装置は、前記制御信号端子に供給される前記第2の制御信号の変化に応じて、前記内部回路が前記内部電位の生成動作を行うとともに前記スイッチ回路が前記開状態となる第1の動作状態と、前記内部回路が前記生成動作を停止するとともに前記スイッチ回路が前記閉状態となる第2の動作状態の間で遷移する、
    請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記内部回路および前記スイッチ回路の動作を制御する制御回路をさらに備え、
    前記制御回路は、
    前記内部回路が前記内部電位の生成動作を行う際に前記スイッチ回路が前記開状態となるよう制御するとともに、
    前記内部回路が前記生成動作を停止する際に前記スイッチ回路が前記閉状態となるようを御する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記制御回路は、前記制御信号端子に供給される前記第2の制御信号に応じて動作する、請求項2又は3に従属する請求項4に記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記内部電位は負電位である請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  7. 正の電源電位が供給される第1の電源端子、および前記接地電位が供給される第2の電源端子をさらに備え、
    前記内部回路は、前記電源電位と前記接地電位との間で動作する、請求項6に記載の半導体集積回路装置。
  8. 各々に半導体集積回路が形成された複数のチップがウェハ上に形成されている状態での前記半導体集積回路の電気的特性の検査方法であって、
    前記半導体集積回路は、
    接地電位とは異なる内部電位を生成し、前記内部電位によって半導体基板の基板電位をバイアスする内部回路と、
    前記基板電位が前記接地電位に接続される閉状態と、前記基板電位が前記接地電位から切り離される開状態との間で切り替え可能なスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路と結合され、前記スイッチ回路を前記開状態に固定する第1の制御信号が入力されるテスト用パッドと、
    を備え、
    前記方法は、
    複数のチップのうち少なくとも2個のチップが同時にプロービングされた状態で検査を行う際に、前記チップのうち非検査中チップの前記テスト用パッドに前記第1の制御信号を供給することを含む、
    半導体集積回路の電気的特性の検査方法。
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