JP2011086605A - ショートアーク型放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】放射照度維持率が高く、放射輝度も維持でき、更に、「積算放射量」が多いランプとすることにより、露光装置の生産性が向上した放電ランプを提供する。
【解決手段】陽極先端面3Dの陽極中心軸L上に凹部30が形成され、凹部は、円周方向に形成された陽極内壁面30Aと、陽極中心軸に対して径方向に広がり平坦に形成された陽極内底面30Bと、陽極内壁面および陽極先端面3Dの境界において陽極中心軸Lから径方向に離間して円周方向に形成された環状角部30Cとを備えて、凹部は陽極先端面から電極の内方側に向けて窪んで形成されており、アークARの大きさを表す指標をD0とし、凹部30の直径をD1(mm)としたとき、比の値D1/D0が、0.25≦D1/D0≦1.2を満足する。なお、前記アークの大きさを表す指標D0は、下記の式で規定される。D0=1.4+2.5(P−1.6)0.5但し、Pはランプ電力(kW)
【選択図】図2

Description

この発明はショートアーク型放電ランプ(以下、「放電ランプ」と言う)に関し、特に、ショートアーク型放電ランプの陽極構造に関する。
従来の放電ランプは、中央部が膨出した石英ガラス製の発光管と、この発光管の膨出部の内部に対向して配置された陽極と陰極とを備えている。陽極は、陰極に対向する先端に平坦な先端面を有している。陰極は、陽極に対向する先端が先端に向かって次第に外径が細くなる円錐状に形成されている。この放電ランプに通電すると、陰極から放出された電子はランプ内の気体と衝突して荷電粒子を生成する。この荷電粒子が、衝突を繰り返して発光管の内部に封入した物質、例えば水銀がプラズマ状態になり、両極間にアークが形成される。
そして、プラズマ中の電子は陽極側に流れ、陽極の先端面に衝突する。電子の衝突を受ける陽極の先端面が平坦であるので、陽極中央部の電界強度は周辺部に比べて強くなり、その強い電界に引かれて陽極中央部に電流が流れ込み、陽極中央部が高温になるとともに蒸発して消耗することが知られている。
このようにして陽極が消耗すると、蒸発した陽極構成物質は発光管の内壁に付着し、発光管の内壁面を黒化させるという不具合が生じる。そして、発光管の内壁面の黒化が進行すると、放電ランプからの放射束が低下し、照射面での必要な放射照度が不足するため放電ランプを新品のランプに交換する必要があった。
そこで、放電ランプの点灯時に、陽極が温度上昇することを抑制して、陽極の消耗と、発光管の内壁面の黒化の進行とを遅らせることにより、高い放射照度維持率を得るための対策が、従来から検討されていた。
特許文献1には、陽極の先端部を除く側面に炭化タングステン(WC)と炭化タンタル(TaC)とタングステン(W)からなる混合物を焼結して多孔質層が形成されている陽極が開示されている。この多孔質層は母材との密着性が良いので陽極の温度上昇を適切に抑制することが可能となり、陽極の消耗と発光管の内壁面の黒化を少なくして、放電ランプの寿命を延長することができる、と記載されている。
また、特許文献2、3および4には、図7に示すように、陰極90に対向する陽極80の先端部に凹部81が設けられている。この凹部81は、陰極90から放出される電子を受け止める点で発生する電界の強さを近づけるように形成されている。これらの文献によれば、陽極80の表面での電流密度分布が分散され、陽極80の消耗が少なくなり、発光管の内壁面の黒化の進行が遅れ、これにより、高い放射照度維持率を得ることができ、放電ランプの寿命を延長することができる、とされている。
これら1から4の各特許文献に開示された技術は、いずれも放電ランプの寿命を延長すること、すなわち放射照度維持率を高めることに主眼が置かれていた。
特許第3598475号(特開平09−115479号公報) 特許第3136511号(特開平10−283988号公報) 特許第4054198号(特開2003−234083号公報) 特許第4132879号(特開2003−257365号公報)
しかしながら、一般に露光装置に用いられる放電ランプは、放射照度維持率が高いことが必要であるが、それ以外に放射輝度が高いことすなわち放射束が高いことも求められている。
そこで、本発明者らは、これまでのランプが持っていた高い放射照度維持率に加えて、放射輝度すなわち放射束も高い放電ランプを提供する検討を行い、この出願より前に特願2009−154651号として特許出願を行った。
この特許出願は概略以下のようなものである。陽極内壁面、平坦な陽極内底面、および環状角部からなる凹部を陽極先端面に設けることにより、凹部の各点と陰極との電極間の距離が変化して、陽極中心軸の位置と環状角部の位置の2ヶ所で電界強度のピークができ、この陽極中心軸の位置の電界強度のピークは放電ランプの放射輝度を維持するように働き、また環状角部の位置の電界強度のピークは電子を引き付けこの部分の電流密度が上がることで陽極先端面上での一部領域の局所的な電流の集中が緩和され、陽極の消耗を抑制するように働く。
以下に、前記特許出願の内容を、図1、2に基づいて詳細に説明する。
図1は、放電ランプの構成の概略を示す断面図である。
放電ランプ10は、略球状に形成された発光部11と発光部11の両端のそれぞれに連続した直管状の封止部12Aおよび12Bとで構成される発光管を備えている。発光管は、例えば石英ガラスによって一体的に形成されている。封止部12Aおよび12Bには、それぞれ円筒形状を有する給電用の口金13Aおよび13Bが装着されている。
発光管の内部に形成された放電空間Sには、陰極2と陽極3とが、陽極中心軸L上において互いに対向して配置されると共に発光物質が封入されている。
発光物質は、キセノンガス、アルゴンガスおよびクリプトンガスの少なくとも1種以上と、水銀が封入されている。発光物質として、これらの希ガスおよび水銀のうち、いずれか一方のみが封入されていても良い。
陰極2は、封止部12Aに保持されると共に放電空間Sに臨む円柱状の胴部2Aと、胴部2Aに続いて先端に向かって次第に外径が細くなる円錐状に形成された先端部2Bとが、タングステン等によって一体的に形成されている。
陽極3は、円柱状の胴部3Aと、胴部3Aの先端側と後端側のそれぞれに続いて形成される円錐台部3Bおよび3Cとが、例えばタングステンによって一体的に形成されている。後端側の円錐台部3Cには、胴部3Aよりも小径のロッド状のリード部(不図示)が一体的に続いており、リード部が封止部12Bに保持されている。
陽極3は、全長が30〜100mm、胴部3Aの直径が20〜40mm、円錐台部3Bの先端径が5〜20mm、円錐台部3Bの後端径が20〜40mmである。陰極2および陽極3の間の電極間距離は3〜40mmである。
図2(A)は、陽極中心軸Lを含む断面を拡大した断面図である。図2(B)は、図2(A)に示す矢印Bの方向から陽極先端面を見た正面図である。
陽極3は、先端に向かって次第に外径が細くなる円錐台部3Bを有し、この円錐台部3Bの先端部に陽極先端面3Dが形成され、陽極先端面3Dの陽極中心軸L上には凹部30が形成されている。
凹部30の形状を説明すると、この凹部30は、陽極先端面3Dより窪んで円周方向に形成された壁である陽極内壁面30Aと、前記陽極内壁面30Aに続いて形成され、陽極中心軸Lに対して直角に径方向に広がり、平坦に形成された壁である陽極内底面30Bと、陽極先端面3Dおよび陽極内壁面30Aの境界において、陽極中心軸Lから径方向に離間して円周方向に形成された環状角部30Cとを有しており、これらの3つの構成からなる凹部30は陽極先端面3Dから陽極3の内方側に向けて窪んで形成されている。
凹部30はこのような形状であるのでその全体形状は、陽極中心軸Lを含む断面が矩形状、即ち円柱形状である。また、凹部30は、円柱形状に限らず、回転円錐台形状であってもかまわない。
このような形状の陽極を用いた放電ランプは、陰極と陽極との間に高電圧を印加すると、両電極間にアークが形成される。
図2に示す陽極3においては、陽極先端面3Dよりも陽極の内方側に窪んだ平坦な陽極内底面30Bを備え、この陽極内底面30Bでは陽極中心軸Lに近付くにつれて電界強度が高くなる。また、陽極中心軸Lから径方向外方に離間した位置に環状角部30Cを備えるため、当該位置においても電界強度が高い状態になる。
このように、陽極3は陽極中心軸Lと環状角部30Cとの両方の位置で電界強度が高い状態になることによって、陰極2から発した電子が陽極中心軸Lおよび環状角部30Cのそれぞれに分散して引き付けられるため、陽極中心軸Lに引き付けられる電子の量が低減される。
この陽極内底面30Bの陽極中心軸Lの位置の電界強度のピークは、放電ランプの輝度を維持するように働き、環状角部の位置の電界強度のピークは、電子を引き付けこの部分の電流が増えることで陽極先端面での局所的な電流の集中が緩和され陽極の消耗を抑制するように働く。
図8は、段落0010から0015で説明した陽極内壁面と平坦な陽極内底面と環状角部からなる凹部を有する図2に示す陽極を備えた放電ランプ(以下、「ランプ1」と言う)と、段落0006で説明した電界強度を近づけた凹部を有する図7に示す陽極を備えた放電ランプ(以下、「ランプ2」と言う)とのそれぞれについて、アーク中の電界強度分布のシミュレーション結果を示す。図8の縦軸は電界強度を、横軸は陽極中心軸Lからの距離を示し、実線はランプ1の陽極の電界強度を、破線はランプ2の陽極の電界強度を示す。
ランプ1の陽極では、図8の実線で示すように、電界強度の鋭いピークが陽極中心軸Lの位置と凹部30の環状角部30Cに対応する位置とに表れており、陽極中心軸Lと環状角部30Cにアーク中の電子が集中する様子が推察される。一方、ランプ2の陽極では、このようなピークは見られないことから、凹部81のエッジ部82に引き寄せられる電流の割合は少ない。
このように、ランプ1は、平坦な陽極内底面30Bを有することにより、陽極中心軸Lの電流密度は陽極が消耗しない程度に適度に高くなり放射輝度が高くなっており、しかも、陽極中心軸Lの径方向外方に離間するように形成された環状角部30Cを有することにより、環状角部30Cに電流が分散され、陽極中心軸Lへの局所的な電流の集中が緩和されて陽極の消耗を抑制できて高い放射照度維持率とすることができる。
したがって、ランプ1は、ランプ2に比べて、放射輝度を維持しながら、放射照度維持率を高いものとすることが出来るようになっている。
以上が、特願2009−154651号の内容である。
以上に説明し、特願2009−154651号に開示した、ランプ1の放電ランプでも、露光装置に使用される光源に必要な要求を、十分に満足するものではなかった。
すなわち、放射輝度が高い放電ランプでも、放射照度維持率の低い放電ランプでは、発光管の内壁面が短時間で黒化し、短期間でランプからの必要な放射束が得られなくなり、ランプ寿命が短くて放電ランプを頻繁に取り替える必要が有る。これは、取替え作業の煩雑さに加えて、取替えに伴う露光装置の停止時間(ダウンタイム)や、ランプ点灯後の露光装置が定常温度に戻るまでの時間などが露光に使用できない時間となり、生産性が劣る露光装置となってしまう問題が有る。
また、放射照度維持率が高い放電ランプであっても、紫外光の放射輝度が小さいと露光に必要な露光量が足りず、結果的に露光時間が長くなり生産性が劣る露光装置となってしまう問題が有る。
このように、露光工程では、露光時間の短縮すなわちスループット増大が求められている。露光時間の短縮に貢献し露光工程の生産性向上に寄与するために、放電ランプには、その一定の点灯時間の間に放射される紫外光の総放射量である「積算放射量」が多いことも求められている。
そこで、上記の問題点に鑑み、本願発明は、露光装置に用いられるショートアーク型放電ランプであって、放射輝度を維持しながら、高い放射照度維持率とすることができ、更に、「積算放射量」が多いランプとすることにより、露光装置の生産性を向上させる放電ランプを提供することを目的とする。
ここで、この積算放射量と、放射輝度や放射束との関係を考えてみる。
アークの放射輝度分布をBとすると、「アークから放射される放射束」Lは、以下の式(1)に示すように放射輝度分布Bを面積(ds)及び立体角(dΩ)で積分を行うことによって求められる。
式(1) L=∬BdsdΩ
「点灯初期のアークから放射される放射束」Lは、発光管を介して取り出されるので、「ある時間経過後のランプから放射される放射束」Lは、発光管の透過率をTとすると、以下の式(2)に示すように放射束Lと透過率Tの積で表される。
式(2) L=L
この透過率Tは、陽極などからの蒸発物が時間と共に発光管に付着することによる黒化や光の散乱に大きく起因しているので、点灯時間の関数で表される放射照度維持率η(t)(%)に置き換えて近似することができる。したがって、時刻tにおける「ランプから放射される放射束」L(t)は、
Figure 2011086605
と表される。
紫外線の総放射量である「積算放射量φ」は、時刻tにおける「ランプから放射される放射束」L(t)の時間積分で表されるので、以下の式(4)に示すようになる。
Figure 2011086605
ここで、放射照度維持率η(t)は発光管内面への上記蒸発物の堆積に密接に関連しており単純な指数関数で近似することができるので、点灯t時間後の放射照度維持率をη(t)%とすると、その減衰定数を以下の式(5)で表すことができる。
Figure 2011086605
したがって、式(4)を用いると、点灯t時間後の積算放射量φは、更に式(6)のように表される。
Figure 2011086605
この式(6)から、積算放射量φは、「点灯初期のアークから放射される放射束」Lと、t時間経過後の放射照度維持率η(t)を用いて算出することができることが分かる。
後段の段落0042、0043において、積算放射量φを求める際には、この「点灯初期のアークから放射される放射束」Lと、t時間経過後の放射照度維持率η(t)とを使用することになる。
請求項1に記載のショートアーク型放電ランプは、
発光管内に互いに対向するように陽極および陰極が配置され、前記陽極と前記陰極の間に電圧を印加してアークを発生させるショートアーク型放電ランプにおいて、
前記陽極は、陽極先端面の陽極中心軸上に凹部が形成され、
前記凹部は、前記陽極先端面より窪んで円周方向に形成された陽極内壁面と、前記陽極内壁面に続いて形成され陽極中心軸に対して径方向に広がり平坦に形成された陽極内底面と、陽極中心軸から径方向に離間して前記陽極先端面および前記陽極内壁面の境界において円周方向に形成された環状角部とからなり、これらの3つの構成からなる凹部は前記陽極先端面から電極の内方側に向けて窪んで形成されており、
前記アークの大きさを表す指標をD0とし、前記凹部の直径をD1(mm)としたとき、比の値D1/D0は、0.25≦D1/D0≦1.2を満足することを特徴とする。
なお、前記アークの大きさを表す指標D0は、下記の式で規定される。
D0=1.4+2.5(P−1.6)0.5
但し、Pはランプ電力(kW)
請求項2に記載のショートアーク型放電ランプは、
請求項1に記載のショートアーク型放電ランプであって、前記凹部の深さが0.1mm〜0.5mmであることを特徴とする。
本発明のショートアーク型放電ランプは、陽極は陽極先端面の陽極中心軸上に凹部が形成され、この凹部は、陽極内壁面と、平坦な陽極内底面と、陽極中心軸から径方向外方に離間した環状角部とを備えていることにより、放射輝度を維持し、かつ高い放射照度維持率のランプを得ることができる。
更に、陽極と陰極の間に形成されるアークの大きさを表す指標D0と陽極に設けた凹部の直径D1(mm)の比の値D1/D0が、0.25≦D1/D0≦1.2の関係を満たすことにより、積算放射量の多いランプを得ることができる。
さらに、陽極の凹部の深さが0.1mm〜0.5mmであることにより、放射輝度と放射照度維持率の両方を、確実に高めることができる。
放電ランプの構成の一例を示す断面図である。 放電ランプに適用される陽極の説明図である。 放電ランプの点灯時に、陰極と陽極の間に形成されるアークの状態を示す断面図である。 図3に示すアークから放射される、波長365nmの紫外光の放射輝度分布のプロファイルを示す。 「アークの大きさを表す指標」D0とランプ電力Pとの関係を示すグラフである。 相対積算放射量と、「アークの大きさを表す指標」D0と凹部の直径D1の比の値D1/D0との関係を示すグラフである。 従来のショートアーク型放電ランプの電極構造を示す断面図である。 電界強度分布を表す図である。
以下、図面を用いて本願発明の放電ランプを説明する。
放電ランプの構成は、段落0010から0015の記載および図1と図2の内容と同じであるので、この部分の説明を引用することで省略する。
放電ランプ10の陰極2および陽極3の間に高電圧が印加されると、両極間で絶縁破壊が起きて、陰極2および陽極3の間にアークARが形成される。そのアークARの概念図を図3に示す。アークARはランプ電力P(kW)に依存して陽極中心軸Lを中心として拡張したり収縮したりする。すなわち、ランプ電力が大きくなるとアークARは広がって大きくなり、ランプ電力が小さくなるとアークARは収縮して小さくなる。凹部30の大きさが一定とすると、アークARは凹部30の環状角部30Cを超えて陽極先端面3D上にまで広がることもあれば、凹部30の環状角部30Cの内側にとどまることもある。
このような凹部30とアークARの大きさの関係から、凹部30の大きさD1とアークARの大きさD0の比の値D1/D0を求めると、この比の値は、アークARが陽極先端面の凹部30を覆う程度を表しており、この比の値すなわちアークARが凹部30を覆う程度が変わると、環状角部30Cが電界によって電流の一部を引き寄せる効果に影響を与え、電極間に発生する電子の流れに影響が出て、放射量が変動するのである。
したがって、凹部30の大きさとアークARの大きさの比の値D1/D0は、段落0022で説明した「積算放射量」と密接に関連しており、積算放射量の最適範囲をD1/D0の関数として見出すことができると考えられる。ここで、凹部の大きさD1はアークが覆う程度を表す指標に用いる値であり、このD1とアークの大きさとを対比させる必要が有ることから、凹部の大きさD1として凹部の直径すなわち環状角部の直径を用いることとする。
次に、アークの大きさの特定をどのようにして行うかを検討する。
アークは、封入物がプラズマ化した領域を指すものであり、その大きさを測定し、特定することは困難である。
そこで、例えば、アークは当然に電流密度分布と密接に関連しており、電流密度分布がアークの分布の一形態とみなせるので、電流密度分布を測定してアークの大きさを求めることも考えられる。しかしながら、この電流密度分布を厳密に直接測定する事は困難とされており、また、この電流密度分布は連続的に変化しているので、この電流密度分布によってもアークの分布を明確に定めることは困難でありアークの大きさを特定できない。このように、「電流密度分布」の測定によって、「アークの大きさ」を特定することは極めて困難または不可能なことである。
しかしながら、アークの電流密度分布は、放射輝度分布と密接な関係があり、「放射輝度分布」を測定することでアークの「電流密度分布」ひいては「アークの大きさ」をうかがい知ることが出来るようになる。
そこで、放射輝度分布の測定を行う。
発光物質が水銀の場合は、陰極2と陽極3との間に高電圧を印加すると、陰極2から放出された電子が放電空間Sに封入された水銀の原子に衝突し、水銀の原子が励起状態になり、励起状態から下位のエネルギー状態に遷移するときに種々の放射光を放射する。この放射光を特定波長、例えば波長365nmだけを通過させるバンドパスフィルターに通し、放射の輝度分布を求める。この波長365nmの紫外線の輝度分布は、電極中心軸L上の任意の点における径方向の輝度分布であり、それを図4に示す。この分布のプロファイルは、放射輝度をJ(r)、径方向の電極中心軸からの距離をrとすると、下記式(7)で近似して表すことができる。
式(7) J(r)=Jexp〔−(r/r
ここで、Jはアークの中心での放射輝度であり、rは中心での放射輝度Jが1/e(≒0.37)に減衰するところの中心からの距離(mm)である。上記放射輝度分布の式(7)は、アークに流れる電流の多くが電極の中心からrの距離内に集中していることを示している。
このrを2倍して得られる2rを「仮想直径」と考えると、この2rは、「アークの大きさを表す指標」D0として用いることができる。ただし、実際のアークの大きさはこの仮想直径である「アークの大きさを表す指標」D0の値を超えて拡がっていることに注意すべきである。
上記のように、「アークの大きさを表す指標」は放射輝度分布から求めることができるが、この方法は「アークの大きさを表す指標」を求める必要が有る度に放射輝度分布の測定を行うという煩雑さを伴う。しかしながら、筆者らの鋭意研究により、放射輝度分布はランプ入力電力と強い相関がある事を見出したことによって、予めランプ電力と放射輝度分布の関係を求めておくと、必要になる度に放射輝度分布を測定する煩雑さを排除できて、ランプ電力から「アークの大きさを表す指標」を求めることができるようになる。
このランプ電力と「アークの大きさを表す指標」D0との関係を求める検討のために、以下の実験を行った。
ところで、アークは電極先端の物理的形状の影響を受けてその形状が変化する。陽極先端面に凹部を設けた電極を用いた放電ランプを用いて前記指標を作成しようとすると、凹部の大きさが異なるランプ毎にアークは凹部から異なる影響を受けることになる。これでは、ランプ毎に「アークの大きさを表す指標」D0が異なってしまい基準の指標として用いることができない。「アークの大きさを表す指標」D0は、指標であり基準とすべき値であるので、変動しない変わらない値でなければならない。そこで、アークが陽極先端形状に影響されないように、凹部を有さず平坦であるごく普通の陽極を用いた放電ランプを用いて、「アークの大きさを表す指標」D0を作成し、これを基準の指標とした。
そこで、「アークの大きさを表す指標」D0を作成する実験に用いる実験用放電ランプA1〜A5は、陽極先端面に凹部を有さず平坦であるごく普通の陽極を用いた。そして、封入する水銀量と電極間距離を変えて5種類の実験用放電ランプA1〜A5を作製した。
この実験用放電ランプA1〜A5を表1に示すランプ電力Pで点灯させ、陽極近傍のアークの放射輝度分布を測定し、それらの放射輝度分布に対して式(7)に従いフィティングを行ってrを求め、「アークの大きさを表す指標」D0の値を求めた。
それらの実験結果を表1に示す。
Figure 2011086605
次に、表1の「アークの大きさを表す指標」D0と、ランプ電力P(kW)との関係を図5に丸印で表す。この図5に示された丸印を結ぶ近似曲線の式を求め、次式(8)を得た。
式(8) D0=1.4+2.5(P−1.6)0.5
この式(8)から、ランプ電力P(kW)が知られているランプについては、放射輝度分布を測定しなくても、「アークの大きさを表す指標」D0を求めることができるようになる。
こうして、ランプ電力P(kW)から「アークの大きさを表す指標」D0を決定すれば、段落0030に記載したように、比の値D1/D0を変数にして、積算放射量の最適範囲を見出すことができる。
そこで、凹部の直径D1と「アークの大きさを表す指標」D0の比の値D1/D0を変数として、積算放射量を求めるための実験を行った。
実験を行うにあたり、実験用放電ランプB1〜B10を作製し用意した。実験用放電ランプB1〜B10は、以下に示す共通のランプ基本構成を有している。
<ランプB1〜B10の基本構成>
・陽極3の凹部の深さ : 0.4mm
・水銀量 : 25mg/cm
・キセノンガス : 室温で2×10Pa
・電極間距離L : 5.5mm
・ランプ電力P : 7.5kW(定電力)
各ランプの陽極は、その先端面に陽極内壁面と平坦に形成された陽極内底面と環状角部からなる凹部を有しているが、その凹部の大きさは、表2に示すように、「アークの大きさを表す指標」D0に対する凹部30の直径D1(mm)の比の値D1/D0がそれぞれ異なるようにしてある。
比較例として、比の値D1/D0が零、即ち、凹部を有しない陽極を備える比較用放電ランプXも作製し用意した。比較用放電ランプXは陽極先端面に凹部が無い点以外は実験用放電ランプBと同じ基本構成を有している。
実験用放電ランプB1〜B10および比較用放電ランプXのランプ電力は7.5kWであるので、「アークの大きさを表す指標」D0は、段落0037の式(8)にP=7.5を代入して求めることができ、D0=7.5 と求められる。
実験用放電ランプB1〜B10及び比較用放電ランプXについて、点灯初期時および800時間定電力点灯後に、波長365nmの紫外光の放射照度を測定した。これを実験aとする。表2の「放射照度維持率(%)」は、点灯初期の放射照度に対する800時間点灯後の放射照度の割合を、ランプ毎に%表記したものである。
また、実験用放電ランプB1〜B10及び比較用放電ランプXを点灯させ、それぞれの放電ランプについて、点灯初期の波長365nmの紫外光の放射輝度を測定し、段落0022の式(1)に従い、放射輝度の積分によって点灯初期の放射束Lを得た。これを実験bとする。そして、表2では、実験bの結果から、比較用放電ランプXの点灯初期の放射束に対する実験用放電ランプBの点灯初期の放射束の割合を求め、この相対値を「相対放射束」として記載している。
「積算放射量」は、表2の「放射照度維持率(%)」と「相対放射束」を用いて、段落0022の式(6)から求めている。そして、積算放射量の最大値を1とした相対値である「相対積算放射量」で表している。
なお、式(6)から分かるように積算放射量の計算には、「点灯初期のアークから放射される放射束」が必要である。念のために、この放射束と「点灯初期のランプから放射される放射束」の関係について説明しておく。
段落0022の式(3)において、点灯初期の状態は時間tが0であるので、T(t)はT(0)でほぼ1であり、L(0)=Lとなる。これは、実験bで求めることができた各ランプの点灯初期の放射束は、「点灯初期のランプから放射される放射束」L(0)のことであるが、この放射束が実は「点灯初期のアークから放射される放射束」Lに等しいということを示している。したがって、式(6)の「点灯初期のアークから放射される放射束」Lには、実験bで求めた各ランプの点灯初期の放射束Lの値を代入して計算できることが分かる。
Figure 2011086605
次に、表2の、比の値D1/D0と、相対積算放射量との関係を図6に示す。
縦軸は相対積算放射量、横軸は比の値D1/D0である。
比の値D1/D0が小さい領域では相対積算放射量はほとんど変化無く、0.2付近から増大し、0.65付近で最大になり、その後減少する。比の値D1/D0が1.2辺りで比の値D1/D0が0の場合と同じ値になり、その後更に減少している。
電極先端部に凹部を設けない場合、すなわち比の値D1/D0が0の時、相対積算放射量の値は0.959である。この0.959の値を超える範囲とすることで、凹部の無い陽極を有するランプよりも相対積算放射量が多い放電ランプとすることが出来る。従って、相対積算放射量として効果のある範囲は、比の値D1/D0が0.25〜1.2であることが分かる。
更に、比の値D1/D0が0.39〜1.1であれば、積算放射量がより高い値を示し、より顕著な効果が得られ好ましい。
さらに、凹部30の深さHは0.1mm〜0.5mmであることが好ましい。その理由は次のとおりである。
凹部30の深さHが0.5mmを超えると、電極間距離が長くなるため、ランプ電圧が上昇する。ショートアーク型放電ランプ10は、点灯用電源として定電力電源を使用しているため、上記のようにランプ電圧が上昇すると、陰極および陽極間に供給するランプ電流を下げるように制御され、放射輝度が低下することになる。このような放射輝度の低下は、凹部30の深さHが深くなるに従って顕著になる。
一方、凹部30の深さHが0.1mm未満であると凹部30が実質的に無くなり、環状角部による電界強度の集中の効果が無くなり高い放射照度維持率を得ることができなくなる。
したがって、放電ランプの放射輝度の低下を可及的に小さくし、かつ高い放射照度維持率を得るためには、凹部30の深さHを0.1mm〜0.5mmとすることが好ましい。
10 ショートアーク型放電ランプ
11 発光部
12A,12B 封止部
13A,13B 口金
2 陰極
2A 胴部
2B 先端部
3 陽極
3B,3C 円錐台部
3A 胴部
3D 陽極先端面
30 凹部
30A 陽極内壁面
30B 陽極内底面
30C 環状角部
AR アーク

Claims (2)

  1. 発光管内に互いに対向するように陽極および陰極が配置され、前記陽極と前記陰極の間に電圧を印加してアークを発生させるショートアーク型放電ランプにおいて、
    前記陽極は、陽極先端面の陽極中心軸上に凹部が形成され、
    前記凹部は、前記陽極先端面より窪んで円周方向に形成された陽極内壁面と、前記陽極内壁面に続いて形成され陽極中心軸に対して径方向に広がり平坦に形成された陽極内底面と、陽極中心軸から径方向に離間して前記陽極先端面および前記陽極内壁面の境界において円周方向に形成された環状角部とからなり、これらの3つの構成からなる凹部は前記陽極先端面から電極の内方側に向けて窪んで形成されており、
    前記アークの大きさを表す指標をD0とし、前記凹部の直径をD1(mm)としたとき、比の値D1/D0は、0.25≦D1/D0≦1.2を満足する
    ことを特徴とするショートアーク型放電ランプ。
    前記アークの大きさを表す指標D0は、下記の式で規定される。
    D0=1.4+2.5(P−1.6)0.5
    但し、Pはランプ電力(kW)
  2. 前記凹部の深さは0.1mm〜0.5mmである
    ことを特徴とする請求項1記載のショートアーク型放電ランプ。
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