JP2011085847A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤供給部材から無端帯状体の現像剤保持体へ供給される現像剤のムラを低減すること。
【解決手段】現像容器(V)内の現像剤を表面に保持して回転する現像剤供給部材(R0)と、現像剤供給部材(R0)に対向して現像剤供給部材(R0)から現像剤が供給される供給領域(19)と表面に潜像が形成される像保持体(PR)に対向する現像領域とを通過する無端帯状体により構成されて、供給領域(19)で表面に供給された現像剤を保持して現像領域(Q2y)を通過して前記潜像を可視像に現像する前記現像剤保持体(16)と、前記無端帯状体の前記現像剤保持体(16)と、前記現像剤供給部材(R0)表面に保持された現像剤との圧力において、前記無端帯状体の幅方向の圧力の差を調整する圧力調整部材(23)と、を備えたことを特徴とする現像装置(Gy)。
【選択図】図3

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、潜像を可視像に現像する現像装置に関して、以下の特許文献1、2に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての実開平2−47662号公報には、マグネットローラ(5)が内蔵されたスリーブ(4)と感光体ドラム(1)との間に2つの支持ローラ(6a,6b)に支持されて回転する弾性を有する導電性ベルト(7)が感光体ドラム(1)に近接して配置され、支持ローラ(6a,6b)に印加された電圧により、スリーブ(4)表面の現像剤が、ドクター(8)で薄層化された後、静電的に導電性ベルト(7)表面に移動し、導電性ベルト(7)と感光体ドラム(1)とが導電性ベルト(7)の弾性で密着した状態で、電界によって感光体ドラム(1)の潜像が現像される技術が記載されている。
特許文献2としての特開昭58−025670号公報には、駆動ロール(20)とアイドラーロール(22)とで回転可能に支持された供与ベルト(18)において、アイドラーロール(22)が張力付与手段(24)で供与ベルト(18)に張力を付与しており、供与ベルト(18)には帯電ロール(12)から供給されたトナー粒子を、可撓性感光体像形成部材(26、いわゆる感光体ベルト)に対向する領域まで搬送して、可撓性感光体像形成部材(26)の潜像を現像する技術が記載されている。
実開平2−47662号公報(明細書第3ページ第2行〜第5ページ第3行、図1) 特開昭58−025670号公報(明細書第12ページ右上欄第1行〜13ページ左下欄第10行、図1)
本発明は、現像剤供給部材から無端帯状体の現像剤保持体へ供給される現像剤のムラを低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の現像装置は、
現像剤が収容される現像容器と、
前記現像容器内の現像剤を表面に保持して回転する現像剤供給部材と、
前記現像剤供給部材に対向して前記現像剤供給部材から現像剤が供給される供給領域と、表面に潜像が形成される像保持体に対向する現像領域と、を通過する現像剤保持体であって、無端帯状体により構成されて、前記供給領域で表面に供給された現像剤を保持して前記現像領域を通過して前記潜像を可視像に現像する前記現像剤保持体と、
前記無端帯状体の前記現像剤保持体と、前記現像剤供給部材表面に保持された現像剤との圧力において、前記無端帯状体の幅方向の圧力の差を調整する圧力調整部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、
前記現像剤供給部材を、前記現像剤保持体に対して付勢する付勢部材により構成された前記圧力調整部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、
前記供給領域において、前記現像剤保持体を挟んで前記現像剤供給部材の反対側に配置されて、前記現像剤保持体を前記現像剤供給部材側に押して前記圧力を調整する前記圧力調整部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置において、
前記現像剤保持体の回転方向に対して、前記現像領域の下流側、且つ、前記圧力調整部材よりも上流側に配置され、前記現像剤保持体に張力を付与する張力付与部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置において、
前記現像剤保持体の回転方向に対して前記供給領域の上流側において前記現像剤保持体と対向して配置され、前記現像剤保持体表面の現像剤を回収する回収部材、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の画像形成装置は、
像保持体と、
前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着する定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、無端帯状体の幅方向の圧力の差を調整する圧力調整部材を有しない構成に比べて、現像剤供給部材から無端帯状体の現像剤保持体へ供給される現像剤のムラを低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、現像剤供給部材を現像剤保持体に付勢して、無端帯状体の幅方向の圧力の差を調整できる。
請求項3に記載の発明によれば、無端帯状の現像剤保持体を付勢しない場合に比べて、小さな負荷で圧力の差を調整することができ、追従性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、現像剤保持体の張力の変動を張力付与部材で対応することができ、張力付与部材を配置しない場合に比べて、現像剤保持体と現像剤供給部材との関係が変化しにくく、現像剤の供給量が安定しやすい。
請求項5に記載の発明によれば、回収部材を設けない場合に比べて、前回の現像時の履歴が次回の現像に悪影響を与えることを低減できる。
請求項6に記載の発明によれば、無端帯状体の幅方向の圧力の差を調整する圧力調整部材を有しない構成に比べて、現像剤供給部材から無端帯状体の現像剤保持体へ供給される現像剤のムラを低減することができ、現像不良を低減し、画質を安定させることができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の現像装置本体の斜視図である。 図3は実施例1の現像装置の説明図であり、図3Aは図2のIIIA−IIIA線断面図、図3Bは図2のIIIB−IIIB線断面図である。 図4は図3AのIV−IV線断面図である。 図5は実施例2の現像装置の説明図であり、実施例1の図3Aに対応する図である。 図6は実施例3の現像装置の説明図であり、実施例1の図3Aに対応する説明図である。 図7は実施例4の現像装置の説明図であり、実施例2の図5に対応する図である。 図8は実施例5の現像装置の説明図であり、実施例4の図7に対応する図である。 図9は実施例6の現像装置の説明図であり、実施例5の図8に対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置としての複写機Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿収容部の一例としての原稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から前記プラテンガラスPG上の原稿読取位置を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイTG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、利用者が複写開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
前記自動原稿搬送装置U1でプラテンガラスPG上を搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
画像処理部GSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒:K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を潜像形成用の画像情報として書込駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が黒色の単色画像の場合は、黒:Kのみの画像情報が書込駆動回路DLに入力される。
前記書込駆動回路DLは、各色Y,M,C,Kの各書込駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた書込駆動信号を予め設定された時期に、潜像形成装置ROSの各色の潜像書込部材の一例としての図示しないレーザダイオードに出力する。
前記潜像形成装置ROSの上方に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、および黒:Kの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置ROSの前記図示しない各レーザダイオードから出射したY,M,C,Kの潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkは、それぞれ、回転する像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。
前記Yの可視像像形成装置Uyは、回転する感光体PRy、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,現像装置Gy、転写器の一例としての転写ロールT1y、像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLyを有しており、前記可視像像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像像形成装置Uyと同様に構成されている。
前記各感光体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電された後、潜像形成位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記レーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより、その表面に静電潜像が形成される。前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて現像装置Gy,Gm,Gc,Gkにより可視像の一例としてのトナー像に現像される。
現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期に、トナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、上下移動可能且つ前方に引き出し可能な中間転写ユニットの一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行補正部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動支持部材の一例としてのアイドラロールRfと、駆動部材の一例であり且つ二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。前記テンションロールRt、ウォーキングロールRw、アイドラロールRf、バックアップロールRfにより、中間転写ベルトBを回転移動可能に支持する実施例1の中間転写支持部材の一例としてのベルト支持ロールRt+Rw+Rf+T2aが構成されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。前記バックアップロールT2aと、2次転写ロールT2bにより、2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域により、最終転写領域の一例としての2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記潜像形成装置ROSの下方には、媒体の一例としての記録シートSが収容される媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が配置されており、給紙トレイTR1〜TR3は、前後方向に出入可能に支持する案内部材の一例としての左右一対のガイドレールGR、GRにより支持されている。給紙トレイTR1〜TR3の記録シートSは、媒体取出部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体分離部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離されてから、媒体搬送部材の一例としての複数のシート搬送ロールRaにより、時期調整部材の一例としてのレジロールRrに送られる。前記シート搬送ロールRaは、媒体案内部材の一例としてのシートガイドにより形成された搬送路SHに沿って複数設けられており、2次転写領域Q4の媒体搬送方向上流側にレジロールRrが配置されている。前記搬送路SH、シート搬送ロールRa、レジロールRr等により媒体搬送装置SH+Ra+Rrが構成されている。
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたカラートナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期に合わせて、前記記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写ロールT2bには電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のカラートナー像は、前記2次転写器T2により前記記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
したがって、前記トナー像形成装置Uy〜Ukの感光体PRy〜PRk上に形成されたトナー像は、1次転写領域Q3y〜Q3kでベルトモジュールBMの1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトBに1次転写され、2次転写領域Q4で2次転写器T2の2次転写ロールT2b等により記録シートSに2次転写される。したがって、前記ベルトモジュールBMおよび2次転写器T2等により、転写領域Q3y〜Q3kを通過する感光体PRy〜PRk表面のトナー像を記録シートSに転写する転写装置BM+T2が構成されている。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fに搬送される。前記定着装置は、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域である定着領域Q5に記録シートSが搬送される。定着領域Q5に搬送された記録シートSは、定着領域Q5通過する際に加熱定着され、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhにより、媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに排出される。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
前記ベルトモジュールBMの上方にはY,M,C,Kの各色の現像剤を収容する現像剤収容容器の一例としての現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkに収容された現像剤は、前記現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤の消費に応じて、図示しない現像剤補給路から前記各現像装置Gy,Gm,Gc,Gkに補給される。なお、実施例1の画像形成装置Uでは、現像剤として、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用しており、画像形成に伴って現像装置Gy〜Gk内のトナーが消費される。
図1において、前記画像形成装置Uは上側フレームUFと下側フレームLFとを有しており、上側フレームUFには、潜像形成装置ROSおよび潜像形成装置ROSよりも上方に配置された感光体PRy,PRm,PRc,PRk、現像装置Gy,Gm,Gc,Gk、ベルトモジュールBM等が支持されている。
また、下側フレームLFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行うピックアップロールRp、さばきロールRs、シート搬送ロールRa等が支持されている。
(現像装置)
図2は実施例1の現像装置本体の斜視図である。
図3は実施例1の現像装置の説明図であり、図3Aは図2のIIIA−IIIA線断面図、図3Bは図2のIIIB−IIIB線断面図である。
図4は図3AのIV−IV線断面図である。
なお、前記Y,M,C,Kの各色の現像装置Gy,Gm,Gc,Gkは同様に構成されているので、以下の説明では、現像装置Gyに関して説明し、その他の現像装置Gm,Gc,Gkに関する説明は省略する。
図2ないし図4において、前記現像領域Q2yで感光体PRyに対向して配置された現像装置Gyは、−極性に帯電するトナー及び+極性に帯電するキャリアからなる2成分現像剤を収容する現像容器Vを有する。前記現像容器Vは、現像容器本体1とその上端を塞ぐ蓋部材の一例としての容器カバー2と、現像容器本体1の前端に連結された前側接続部材3とを有する。
図3において、現像容器本体1の内側には、現像剤供給部材の一例としての供給ロールR0を収容する供給体収容室の一例としての供給ロール室4と、供給ロール室4の斜め下方に隣接する第1攪拌室6と、第1攪拌室6の右側に隣接する第2攪拌室7とを有している。前記現像容器カバー2は、供給ロール室4を形成する収容壁2aと、第2攪拌室7上に配置される上壁2bと、前記上壁2bの右側から下方に延びて現像容器本体1の側壁に接触する接触壁2cとを有している。前記収容壁2aは、頂壁2a1及び側壁2a2を有し、頂壁2a1の内面側の供給ロール室4内には、容器カバー2が現像容器本体1に装着された場合に供給ロールR0表面の現像剤の層厚を規制するための層厚規制部材8が設けられている。図2において、前記容器カバー2が現像容器本体1に装着された際には、接触壁2cに形成された掛かり口2c1が、前記現像容器本体1の外側面に形成された爪により固定される。
図3、図4において、前記第1攪拌室6は現像容器本体1側の第1主攪拌室6aと前側接続部材3の左部3a側の排出室6bとを有している。また、前記第2攪拌室7は現像容器本体1側の第2主攪拌室7aと前記前側接続部材3の右部3b側の補給室7bとを有している。前記現像容器本体1の内側で前記第1攪拌室6と第2攪拌室7との間には、前記第1主攪拌室6aおよび第2主攪拌室7aの両端部以外の部分に仕切壁9が形成されている。前記仕切壁9の上端は、前記ロール収容壁2aの側壁2a2の下端に接触し、第1攪拌室6と第2攪拌室7との間を仕切っている。そして、第1主攪拌室6a及び第2主攪拌室7aはその前後方向両端部の前側流入部E1及び後側流入部E2において、現像剤が流入可能に構成されている。
前記第1攪拌室6及び第2攪拌室7とによって循環室6+7が構成されている。
図2、図3B、図4において、前側接続部材3の左部3aの下部には劣化した現像剤を少しずつ排出する排出口3a1が設けられており、前側接続部材3の右部3bの上部には、現像剤カートリッジKyからの新たな現像剤が補給される補給口3b1が設けられている。
実施例1の現像装置Gyでは、補給口3b1から補給された新しい現像剤が補給後すぐに排出される割合を少なくするため、現像剤排出口3a1の位置より現像剤搬送方向下流側に補給口3b1が設けられている。
図3、図4において、供給ロールR0は、磁石部材の一例としての固定の磁石ロール11と、磁石ロール11の外周に回転可能に支持された筒状体の一例としてのスリーブ12とを有する。前記第1主攪拌室6aの現像剤は、前記磁性ロール11の磁力によってスリーブ12の表面上に吸着され、スリーブ12の回転に伴って搬送される。
図2、図3Bにおいて、供給ロールR0の軸R0aの後端には、図4に示すように歯車の一例としてのギアG0が支持されている。
図3、図4において、第1攪拌室6及び第2攪拌室7には、現像剤を攪拌しながら搬送する第1攪拌部材の一例としてのサプライオーガR1および第2攪拌部材の一例としてのアドミクスオーガR2が配置されている。図4において、サプライオーガR1は、供給ロールR0の軸方向に沿って延びる第1回転軸R1aと、第1回転軸R1aの外周に固着された攪拌搬送羽根R1bと逆搬送羽根R1cとを有している。攪拌搬送羽根R1bは、現像剤を後側から前側に搬送するために、後側連通部E2から前側連通部E1にかけて設けられている。逆搬送羽根R1cは前記現像剤排出口3a1付近に設けられており、現像剤を攪拌搬送羽根R1bの搬送方向の逆方向に搬送することによって、現像剤を第1攪拌室6から第2攪拌室7に流入させている。第1回転軸R1aは、前側接続部3の左部3aの前面壁と前記現像容器本体1の後面壁によって回転可能に支持されており、第1回転軸R1aの後端部には歯車の一例としてのギアG1が支持されている。
また、前記アドミクスオーガR2も、第2回転軸R2aおよび攪拌搬送羽根R2bおよび逆搬送羽根R2cとを有している。攪拌搬送羽根R2bは現像剤を前側から後側に搬送するために前記トナー補給口3b1から後側連通部E2にかけて設けられている。前記逆搬送羽根R1cは、後側連通部E2の後側に設けられており、現像剤を攪拌搬送羽根R2bの搬送方向の逆方向に搬送することによって、現像剤を第2攪拌室7から第1攪拌室6に流入させている。第2回転軸R2aは前側接続部3の右部3bの前面壁と現像容器本体1の後面壁によって回転可能に支持され、後端部に歯車の一例としてのギアG2が支持されている。
図2、図4において、供給ロールR0の軸R0aのギアG0は、第1回転軸R1aのギアG1と噛合っており、ギアG1は第2回転軸R2aのギアG2と噛合っている。ギアG0には、図示しない駆動源の一例としての現像用モータの回転力が伝達されており、現像用モータによってギアG0が回転すると、ギアG1はギアG0と逆方向に回転し、前記ギアG1とギアG2は互いに逆方向に回転する。したがって、前記ギアG1及びギアG2と一体に回転するサプライオーガR1及びアドミクスオーガR2は互いに逆方向に回転する。したがって、サプライオーガR1及びアドミクスオーガR2の回転によって、第1攪拌室6及び第2攪拌室7の中の現像剤は互いに逆方向に搬送され、循環している。
図1、図3において、供給ロールR0と感光体PRyとの間には、無端帯状の現像剤保持体の一例としての現像ベルト16が配置されている。現像ベルト16は、上方に配置された駆動部材の一例としての駆動ロール17と、下方に配置された従動部材の一例としての従動ロール18と支持されており、駆動ロール17の駆動により、図3Aの矢印Ya方向に回転可能に支持されている。
実施例1の現像ベルト16は、導電性の薄膜状の金属により構成されているが、導電材が分散された樹脂等の任意の導電材料を使用可能である。また、現像ベルト16表面に絶縁層や高抵抗層を設けることも可能である。さらに、絶縁性や高抵抗の薄膜の内面に導電性の層を形成する構成とすることも可能である。
実施例1の駆動ロール17は、導電性の非磁性の金属ローラにより構成されており、電源回路Eから電圧が印加される。実施例1では、一例として、駆動ロール17すなわち導電性の現像ベルト16には、−500[V]の電圧が印加され、スリーブ12には−700[V]の電圧が印加される。また、帯電ロールCRyにより感光体PRy表面は、−700[V]に帯電され、潜像が書き込まれた画像部は−300[v]になるように設定されている。したがって、スリーブ12表面の現像剤は、現像ベルト16と対向する供給領域19において、−極性に帯電するトナーが電界によって現像ベルト16側に移動して、現像ベルト16の表面に保持される。現像ベルト16表面のトナーは、現像ベルト16と感光体PRとが対向する現像領域Q2yにおいて、電界によって画像部のみにトナーが移動して、潜像が可視像に現像される。
なお、印加される電圧としては、直流電圧または直流電圧に交流電圧が重畳された重畳電圧を印加可能である。
図2、図3Bにおいて、現像容器本体1の前側壁および後側壁には、供給ロールR0の軸R0aの端部を支持する長孔状の凹部21が形成されている。なお、図2、図3Bには、前側の凹部21のみ図示するが、後側の凹部も同様に構成されているため、図示および詳細な説明は省略する。
また、現像容器本体1の前側壁および後側壁には、凹部21の右方に、板状の付勢支持部22が支持されており、付勢支持部22と軸R0aとの間には、圧力調整部材の一例であって、付勢部材の一例としてのロール付勢バネ23が連結されており、軸R0aを左方に付勢する。
したがって、図3Bにおいて、実施例1の供給ロールR0は、ロール付勢バネ23により現像ベルト16に対して、押し当てられている。
前記現像容器V、供給ロール室4、循環室6+7、供給ロールR0、サプライオーガR1およびアドミクスオーガR2、現像ベルト16、駆動ロール17、従動ロール18、ロール支持バネ23等によって、実施例1の現像装置Gyが構成されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、画像形成動作が実行される場合、現像容器V内の現像剤がオーガR1,R2による撹拌で摩擦帯電されて、磁石ロール11の磁力でスリーブ12に吸着される。スリーブ12表面の現像剤は、層厚規制部材8で層厚が規制された状態で、供給領域19に搬送され、トナーが現像ベルト16に移動する。そして、現像ベルト16表面のトナーは、現像ベルト16の回転に伴って、感光体PRと対向する現像領域Q2で画像部に移動して、現像が行われる。
供給ロールR0と現像ベルト16とが対向する供給領域19では、供給ロールR0が現像ベルト16側にロール付勢バネ23で付勢されており、現像ベルト16と供給ロールR0表面に保持された現像剤が予め設定された圧力で押されている。
ここで、現像ベルト16に供給ロールR0が付勢されていない従来の構成では、供給ロールR0の捩れや取り付け誤差、供給ロールR0の偏心等が存在すると、現像ベルト16の幅方向、すなわち供給ロールR0の軸方向の両側で、接触圧力にばらつき、ムラが発生する。接触圧力にばらつきやムラが発生すると、供給ロールR0から現像ベルト16に供給される現像剤に周期的なムラや軸方向のムラが発生し、供給量が安定せず、現像領域Q2yにおいて現像不良が発生する恐れがあった。
これに対して、実施例1の現像装置Gy〜Gkでは、供給ロールR0の前後両側で独立して移動可能に支持されていると共に、独立してロール支持バネ23が供給ロールR0を付勢している。したがって、取り付け誤差等が発生したり、現像ベルト16の位置の変動等が発生しても、ロール支持バネ23の付勢力が作用して供給ロールR0が追従可能となっており、従来の構成に比べて、供給ロールR0と現像ベルト16との接触圧力のムラが低減され、現像ベルト16へのトナーの供給量が安定しやすい。よって、現像不良が低減され、安定した画質が得られる。
図5は実施例2の現像装置の説明図であり、実施例1の図3Aに対応する図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図5において、実施例2の現像装置Gy〜Gkでは、供給領域19に対して、現像ベルト16を挟んで供給ロールR0反対側に、現像ベルト16を供給ロールR0側に付勢する圧力調整部材の一例としての圧力ロール31が配置されている。前記圧力ロール31は、軸31aが、前後両端部でそれぞれ、軸支持部材32に回転可能且つ供給ロールR0に接近、離間する方向に移動可能に支持されており、軸支持部材32と軸31aとの間には、圧力付与部材の一例としての圧力バネ33が支持されている。なお、実施例2では、実施例1の凹部21、付勢支持部22およびロール付勢バネ23が省略されており、供給ロールR0は現像容器Vに回転可能且つ移動不能に支持されている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の現像装置Gy〜Gkでは、圧力ロール31が現像ベルト16の内側から、供給ロールR0側に押し当てており、圧力ロール31が前後両端で軸支持部材32に前後で独立して移動可能に支持され、且つ、圧力バネ33で前後で独立して押されている。したがって、実施例2の現像装置Gy〜Gkでも、実施例1と同様に、従来の構成に比べて、接触圧力のムラが低減され、トナーの供給量が安定しやすい。よって、現像不良が低減され、安定した画質が得られる。
特に、実施例2では、圧力ロール31が、供給領域19に対応して配置されている。仮に、圧力ロール31が供給領域19の下流側に配置された場合、供給領域19でトナーが保持された表面が、圧力ロール31の領域に差し掛かった時に、圧力ロール31の調整により現像ベルト16が移動すると、トナーの均一性が乱れる可能性があるが、実施例2では、供給領域19で圧力ロール31が接触しており、トナーの均一性が乱れることが低減されている。
また、実施例2では、現像ベルト16が押されており、供給ロールR0を押す場合に比べて、押す際の負荷が小さく、追従性が向上して、さらに安定した画質が得やすくなっている。
図6は実施例3の現像装置の説明図であり、実施例1の図3Aに対応する説明図である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図6において、実施例3の現像装置Gy〜Gkでは、供給領域19において、現像ベルト16を挟んで供給ロールR0の反対側に、圧力調整部材の一例としての押圧パッド41が配置されている。前記押圧パッド41は、前後両端において、圧力付与部材の一例としての圧力バネ42により、供給ロールR0側に押されている。
なお、実施例3では、実施例1の凹部21、付勢支持部22およびロール付勢バネ23が省略されており、供給ロールR0は現像容器Vに回転可能且つ移動不能に支持されている。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の現像装置Gy〜Gkでは、実施例2と同様に、押圧パッド41が現像ベルト16を内側から押しており、前後両端で独立して圧力バネ42が押す。よって、実施例3の現像装置Gy〜Gkでも、実施例1、2と同様に、従来の構成に比べて、接触圧力のムラが低減され、トナーの供給量が安定しやすい。よって、現像不良が低減され、安定した画質が得られる。
また、実施例2と同様に、現像ベルト16が押されており、供給ロールR0を押す場合に比べて、追従性が向上しており、画質が安定しやすい。
なお、押圧パッド41を、現像ベルト16の幅方向に複数配置することも可能であり、この場合、両端において圧力バネ42で押される場合に比べて、さらに追従性を向上させることが可能である。
図7は実施例4の現像装置の説明図であり、実施例2の図5に対応する図である。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成される。
図7において、実施例4の現像装置Gy〜Gkでは、現像ベルト16の回転方向に対して、現像領域Q2yの下流側、且つ、圧力ロール31よりも上流側に、現像ベルト16に張力を付与する張力付与部材の一例としてのテンションローラ51が配置されている。テンションローラ51は、軸51aが、軸支持部材52により上下方向に移動可能且つ回転可能に支持されており、張力付与部材の一例としてのテンションバネ53で外方に付勢されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の現像装置Gy〜Gkでは、現像ベルト16の張力の変動がテンションローラ51で調整される。したがって、テンションローラ51が設けられない場合に比べて、圧力ロール31の付勢に伴う供給ロールR0と現像ベルト16との接触状態に、現像ベルト16の張力の変動が影響を及ぼしにくくなっており、画質がさらに安定しやすくなっている。
図8は実施例5の現像装置の説明図であり、実施例4の図7に対応する図である。
次に本発明の実施例5の説明をするが、この実施例5の説明において、前記実施例1、2、4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1、2、4と相違しているが、他の点では前記実施例1、2、4と同様に構成される。
図8において、実施例5の現像装置Gy〜Gkでは、現像ベルト16の回転方向に対して、テンションローラ51の下流側、且つ、圧力ロール31よりも上流側に、現像ベルト16の表面に対向して回収部材の一例としての回収ロール61が配置されている。実施例5の回収ロール61は回転駆動すると共に、回収ロール61には、電源回路Eからトナーとは逆極性の電圧が印加されており、現像領域Q2yで消費されずに現像ベルト16表面に保持された現像剤が回収ロール61に付着して、回収される。
回収ロール61の右側には、回収ロール61表面に接触して、表面に付着した現像剤を剥離させる剥離部材の一例としてのスクレーパ62が配置されている。スクレーパ62で剥離されたトナーは、回収路63を通じて、現像容器Vの循環室6+7に搬送され、再使用される。
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の現像装置Gy〜Gkでは、現像領域Q2yで使用されなかったトナーは回収ロール61で回収され、供給領域19はトナーが回収された後の現像ベルト16表面が通過する。回収ロール61でトナーを回収しない場合、現像領域Q2yで現像された画像に対応する状態で現像ベルト16表面に現像剤が残ったままとなり、次回の現像時に、前回の画像が影響を与え、印字履歴、いわゆるゴーストが発生することがある。これに対して、実施例5では、回収ロール61でトナーが回収されており、次回の現像に前回の画像が悪影響を与えることが低減されている。
図9は実施例6の現像装置の説明図であり、実施例5の図8に対応する図である。
次に本発明の実施例6の説明をするが、この実施例6の説明において、前記実施例1〜5の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1〜5と相違しているが、他の点では前記実施例1〜5と同様に構成される。
図9において、実施例6の現像装置Gy〜Gkでは、感光体PRy〜PRkおよび現像ベルト16の回転方向が逆方向に設定されている。したがって、実施例6の画像形成装置Uは、実施例1〜5のように中間転写ベルトBに対して下方に感光体PRy〜PRkが配置された画像形成装置ではなく、中間転写ベルトBに対して上方に感光体PRy〜PRkが配置された構成となっている。なお、このような構成は、例えば、特開2002−268474号公報、特開2002−333810号公報等に記載されており、従来公知であるため、詳細な説明は省略する。
また、実施例6の現像装置Gy〜Gkでは、実施例1〜5と比べて、供給ロール室4′が上下方向に長く形成されており、供給ロール室4′の上端部に供給ロールR0が配置されている。
供給ロールR0とサプライオーガR1との間には、回収ロール71が配置されている。実施例6の回収ロール71は、供給ロールR0と同様に構成されており、回収磁石部材の一例としての回収磁石ロール72と、回収回転体の一例としての回収スリーブ73とを有する。
したがって、実施例6の現像装置Gy〜Gkでは、第1撹拌室6内の現像剤が、回収磁石ロール72の磁力により回収スリーブ73表面に吸着され、回収ロール71と供給ロールR0との対向領域74において、磁石ロール11の磁力によって回収スリーブ73からスリーブ12表面に移動する。供給ロールR0のスリーブ12表面の現像剤は、層厚規制部材8で層厚が規制された後、供給領域19で現像ベルト16に供給される。
供給領域19を通過したスリーブ12表面に残った現像剤は、回収ロール71との対向領域74において、回収磁石ロール72の磁力で回収スリーブ73側に移動する。表面に現像剤が吸着された回収スリーブ73は、回収スリーブ73と現像ベルト16とが対向する回収領域76において、現像領域Q2yで消費されずに現像ベルト16表面に残留した現像剤を磁力で吸着して回収する。そして、第1撹拌室6に対応して配置された回収磁石ロール72の剥離磁極、いわゆるピックオフ磁極により、回収スリーブ73表面から現像剤が剥離して、第1撹拌室6に戻される。
(実施例6の作用)
前記構成を備えた実施例6の現像装置Gy〜Gkでは、実施例2、4、5と同様に、供給領域19に圧力ロール31が配置されており、従来の構成に比べて、接触圧力のムラが低減され、トナーの供給量が安定しやすく、現像不良が低減され、安定した画質が得られる。
また、実施例6の現像装置Gy〜Gkでは、供給領域19で現像ベルト16に供給されなかった現像スリーブ12表面の現像剤が、回収スリーブ73に回収されると共に、現像領域Q2yにおいて感光体PRy〜PRkに供給されなかった現像ベルト16表面の現像剤も回収スリーブ73で回収される。このとき、供給領域19を通過後の現像スリーブ12表面では、供給領域19を通過前に比べて、トナーが減り、相対的にキャリアの割合が多くなっており、トナー濃度が低下した現像剤が回収スリーブ73に付着する。そして、回収領域76において、現像ベルト16表面に残留したトナーが、回収スリーブ73表面に回収され、低下したトナー濃度が完全ではないが回復し、トナー濃度が回復した現像剤が、回収スリーブ73表面から第1撹拌室6に戻される。
したがって、トナー濃度が回復せずに現像剤が戻される場合では、第1撹拌室6の現像剤搬送方向下流側で現像剤の濃度が急激に低下し、感光体PRy〜PRkの軸方向、いわゆる主走査方向における画像の濃度ムラや現像不良が発生する恐れがあるが、実施例6では、トナー濃度が回復した現像剤が第1撹拌室6に戻されており、画像の濃度ムラ等の発生が低減される。
また、実施例6では、回収領域76において、回収スリーブ73表面と現像ベルト16表面の移動方向が逆方向、いわゆるカウンター方向となっており、現像ベルト16からトナーを擦り取る力が作用し、カウンター方向でない場合に比べて、回収スリーブ73にトナーを回収する効率が高まっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置として複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、前記プリンタUは、4色のトナーが使用される構成に限定されず、例えば、5色以上や、3色以下や単色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例2、4、5において、圧力ローラ31を配置する位置は、供給領域19が望ましいが、上流側または下流側に少しずらして配置することも可能である。また、テンションローラ51も同様に配置することが可能である。
(H04)前記実施例1において、供給ローラR0の両端においてロール付勢バネ23で押す構成を例示したが、この構成に限定されず、例えば、現像容器Vの前後両端部に付勢バネ23を設けて、現像容器V全体が首を振るように移動可能とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、具体的な材料名や数値は、例示したものに限定されず、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。
(H06)前記実施例において、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用する構成を例示したが、この構成に限定されず、トナーのみからなる一成分現像剤を使用する構成とすることも可能である。
8…層厚規制部材、
16…現像剤保持体、
19…供給領域、
23…付勢部材、
23,31,41…圧力調整部材、
51…張力付与部材、
61、71…回収部材、
BM+T2…転写装置、
F…定着装置、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
PRy,PRm,PRc,PRk…像保持体、
Q2y,Q2m,Q2c,Q2k…現像領域、
R0…現像剤供給部材、
ROS…潜像形成装置、
S…媒体、
U…画像形成装置、
V…現像容器。

Claims (6)

  1. 現像剤が収容される現像容器と、
    前記現像容器内の現像剤を表面に保持して回転する現像剤供給部材と、
    前記現像剤供給部材に対向して前記現像剤供給部材から現像剤が供給される供給領域と、表面に潜像が形成される像保持体に対向する現像領域と、を通過する現像剤保持体であって、無端帯状体により構成されて、前記供給領域で表面に供給された現像剤を保持して前記現像領域を通過して前記潜像を可視像に現像する前記現像剤保持体と、
    前記無端帯状体の前記現像剤保持体と、前記現像剤供給部材表面に保持された現像剤との圧力において、前記無端帯状体の幅方向の圧力の差を調整する圧力調整部材と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤供給部材を、前記現像剤保持体に対して付勢する付勢部材により構成された前記圧力調整部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記供給領域において、前記現像剤保持体を挟んで前記現像剤供給部材の反対側に配置されて、前記現像剤保持体を前記現像剤供給部材側に押して前記圧力を調整する前記圧力調整部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤保持体の回転方向に対して、前記現像領域の下流側、且つ、前記圧力調整部材よりも上流側に配置され、前記現像剤保持体に張力を付与する張力付与部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記現像剤保持体の回転方向に対して前記供給領域の上流側において前記現像剤保持体と対向して配置され、前記現像剤保持体表面の現像剤を回収する回収部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 像保持体と、
    前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
    前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像装置と、
    前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
    前記媒体に転写された可視像を定着する定着装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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