JP2011085817A - 光半導体装置及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】III V族半導体を用いて、シリコン細線と同等の屈折率差をもつ光導波路を形成し、ハイメサ構造よりも更に小さく、機械的な強度が強く導波路の特性に問題の無い光集積回路を実現することができる光半導体装置の作製方法を提供する。
【解決手段】基板1と、この基板1上に形成された第2エッチングストップ層4、コア層2、及び、コア層2よりも屈折率の低い有機材料クラッド層3とを有しており、第2エッチングストップ層4上に有機材料クラッド層3が形成され、この有機材料クラッド層3によって、コア層2の外周面全体が覆われた構造とする。また、この構造は、基板1上に第2エッチングストップ層、クラッド層、第1エッチングストップ層、コア層を順次積層した積層構造を、幅方向の一方側と他方側に2回に分けてエッチング加工をすることによって形成する。
【選択図】図1A

Description

本発明は光半導体装置及びその作製方法に関するものである。
現在のインターネットの爆発的な広がりから、必要な通信容量は年々増加している。そのような要求に答えるため、従来の光信号を時間領域で0と1に変調する時分割多重、空間のチャネル数を増やす空間分割多重通信に加え、光の色(波長)に信号を載せる波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信が開発されてきた。WDM通信は主に長距離の幹線系の通信に用いられ、光ファイバの損失の最も小さな1.55μm帯の波長が用いられる。隣り合う波長の間隔は規格で決められているが、例えばDWDM(Dense WDM)では0.8 nm間隔で光の波長に信号を載せることが取り決められている。WDM通信では、それぞれの色を発光するレーザ、それらを受信する受光器が必要なことはもちろんであるが、そのほかに、光の色に応じて出力先を変えるものや、逆に様々な色の光を一つに束ねる光合分波器が必要となる。
このような光合分波器は様々な材料、形状で実現されてきたが、平面状の基板に、屈折率の大きなコア部、それよりも屈折率の小さなクラッド層を有する光導波路を用いて光集積回路を形成する平面型光集積回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)では、ガラスを用いるものが最も一般的であり、光導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)など様々な光合分波器が実現されてきた。特にガラスを用いたPLCによる光合分波器は、波長間隔の非常に狭いDWDMなどにおいても非常に優れた分波特性を有しているが、近年の通信容量の増大化に伴い、一つのチップで処理するチャネル数が増えたため、そのチップの大きさや消費電力が問題となり始めている。
PLCにおけるチップの大きさは、そこに用いられる光導波路の曲げ損失によって決まる。光合分波器などの光集積回路においては、平面上で光を引き回すために光導波路を曲げることが不可欠であるが、その際、曲げに対して外側の領域に光が放射していくことが知られており、これを曲げ損失と呼ぶ。この損失はゆるやかに曲げるほど(曲げ半径が大きいほど)小さく、急激に曲げるほど(曲げ半径が小さいほど)大きい。そして、この損失の大きさは光導波路のコア部の屈折率とそれを囲むクラッド部の屈折率の差によって決まる。この屈折率の差が大きいほど光はコア部に良く閉じ込められるが、小さいとクラッド部に大きく漏れ出し曲げ損失が大きくなる。
ガラスを用いたPLCの場合、コア部に不純物をドーピングすることにより屈折率を大きくするが、通常クラッドとの屈折率差は0.1%から3%程度と非常に小さく、例えばAWGの場合、そのチップサイズはせいぜい数cm角程度である。
このことから、より大きな屈折率差をもつIII V族半導体導波路を用いて光集積回路を構成しようとする試みもなされてきた。III V族半導体を用いる場合には、基板上に屈折率の大きな導波層、その上に屈折率の小さなオーバークラッド層を形成し、導波路の両脇を導波層を突き抜ける深さまでエッチングによって削り、その部分をたとえば低屈折率の有機材料で埋めることによって導波路を形成する(ハイメサ構造)。この場合、導波路の上下方向に関しては半導体同士のため光の閉じ込めはそれほどでもないが、横方向に関しては半導体(屈折率は通常3.4程度)と有機材料(屈折率は1.5〜2程度)のため数十%もの巨大な屈折率差を得ることができる。このとき、例えばAWGを作成した場合、そのチップサイズは数mm角となり、上下方向の光の漏れがチップの最小サイズを決定する。また、III V族半導体を用いるもう一つの大きなメリットは半導体レーザ(送信器)、受光器と集積可能なことである。送受信機と同一基板上に集積することにより、送受信モジュールをより小さく、挿入損失を抑えて作成するこが可能となる。これはガラス系の材料には無い特徴である。
最近、更なる光集積回路の小型化を目指して、シリコン基板上にシリコンをコア、ガラスをクラッドとする導波路(シリコン細線導波路)を用いた超小型光集積回路の研究が盛んに行われている。シリコンの屈折率は3.5程度、ガラスの屈折率は1.5程度であり、III V族半導体の場合と同等の屈折率差を得ることができるうえに、シリコンをガラス膜の上に堆積することが可能なため、シリコンコアの上下左右どの方向もガラスで囲む導波路構造となるため、どの方向の屈折率差も非常に大きく、III V族半導体の場合よりも更に小型化が可能となる。また、このときのコアの横断面での大きさは通信波長である1.55 μmに対しては、数百nm程度であり、媒質内の光の波長程度となる。例えばAWGを作成した場合、そのチップサイズは数十μm角となりガラスを用いた場合の1000分の1となる。この構造の最大の問題点は送受信機との結合にある。シリコン導波路を用いて送受信モジュールを構成する場合には、III V族半導体のように一つのチップ上に集積することは困難なため、半導体レーザとの間をレンズなどで結合することになるが、レンズの集光限界などにより、効率の良い結合は難しい。
III V族半導体を用いてシリコン細線導波路のような超小型光導波路を作製する試みも行われているが、シリコンの場合のように屈折率の小さな膜の上に半導体を堆積することが困難なため、ウェットエッチングにより導波路の下側まで溶かして作製されている。その際に、導波路部分が流されていかないように、導波路と外側のエッチングしない部分を細い半導体の棒でつなぐ必要がある。そのため、この導波路は下側に支えがなく、細い棒で宙吊りになっていることから機械的に弱く、また、光の進行方向に周期的に細い棒が存在し、その部分が不連続部となるため、ある波長の光の透過特性が悪くなるなど、導波路の特性に悪影響を及ぼす。また、周囲が空気であるため、ほぼ導波路は断熱されており、半導体光デバイスにおいてしばしば問題となる、熱の影響をまともにうけてしまう。
K. Okamoto, K. Shuto, H. Takahashi, and H. Ohmori, "Fabrication of 128-channel arrayed waveguide grating multiplexer with 25GHz channel spacing," Electronics Letters, Vol. 32, No. 16, pp. 1474-1476, Aug. 1996. N. Kikuchi, Y. Shibata, H. Okamoto, Y. Kawaguchi, S. Oku, H. Ishii, Y. Yoshikuni, and Y. Tohmori, "Monolithically integrated 64-channel WDM channel selector with novel configuration," Electronics Letters, Vol. 38, No. 7, pp. 331-332, Mar. 2002. K. Sasaki, F. Ohno, A. Motegi, and T. Baba, "Arrayed waveguide grating of 7060 μm2 size based on Si photonic wire waveguides," Electronics Letters, Vol. 41, No. 14, pp. 801-801, July 2005. T. H. Stievater, W. S. Rabinovich, D. Park, J. B. Khurgin, S. Kanakaraju, and C. J. K. Richardson, "Low-loss suspended quantum well waveguides," Optics Express, Vol. 16, No. 4, pp. 2621-2627, Feb. 2008.
このように、シリコン細線導波路を用いると、光集積回路のチップサイズは飛躍的に小さくなるものの、半導体レーザや受光器との集積が難しい。しかし、III V族半導体のハイメサ導波路を用いた光集積回路では上下方向の光の閉じ込めが小さいため、そこでチップの大きさが決定されてしまう。III V族半導体を用いた細線導波路に関しても、その構造から機械的な強度や導波路の特性に問題がある。
従って、本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、III V族半導体を用いて、シリコン細線と同等の屈折率差をもつ光導波路を形成し、ハイメサ構造よりも更に小さく、機械的な強度が強く導波路の特性に問題の無い光集積回路を実現することができる光半導体装置の作製方法を提供することを課題とする。即ち、III V族半導体混晶基板上に、媒質(基板上の半導体光導波路構造)内での光の波長程度の大きさのコア層を有する光導波路を形成し、それを要素とする光部品の小型化を実現することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の光半導体装置は、基板と、前記基板上に形成された第2エッチングストップ層、光の導波層であるコア層及び前記コア層よりも屈折率の低い有機材料クラッド層とを有しており、
前記第2エッチングストップ層上に前記有機材料クラッド層が形成され、
前記有機材料クラッド層によって、前記コア層の外周面全体が覆われていること、
を特徴とする。
また、第2発明の光半導体装置は、第1発明の光半導体装置において、
前記第2エッチングストップ層の上面から前記コア層の下面までの高さが、1μm以上であることを特徴とする。
また、第3発明の光半導体装置は、第1又は第2発明の光半導体装置において、
前記コア層がバルク半導体、もしくは半導体を用いた量子井戸構造を含むことを特徴とする。
また、第4発明の光半導体装置の作製方法は、第1〜第3発明の何れか1つの発明の光半導体装置を作製する方法であって、
第1エッチングストップ層には前記コア層をエッチングするときに前記第1エッチングストップ層がエッチングされない材料を用い、前記コア層及びクラッド層には前記第1エッチングストップ層をエッチングするときに前記コア層及び前記クラッド層がエッチングされない材料を用い、前記コア層、前記第1エッチングストップ層及び前記第2エッチングストップ層には前記クラッド層をエッチングするときに前記コア層、前記第1エッチングストップ層及び前記第2エッチングストップ層がエッチングされない材料を用いることにより、
前記基板上に前記第2エッチングストップ層、前記クラッド層、前記第1エッチングストップ層、前記コア層を順次積層する工程と、
前記コア層の幅方向の一方側をエッチングする工程と、
前記第1エッチングストップ層の幅方向の一方側をエッチングする工程と、
前記クラッド層の幅方向の一方側をエッチングする工程と、
前記コア層の上面、一方の側面及び下面を、前記有機材料クラッド層で覆う工程と、
前記コア層の上面を覆っている前記有機材料クラッド層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
前記コア層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
前記第1エッチングストップ層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
前記クラッド層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
前記コア層の他方の側面及び下面を、前記有機材料クラッド層で覆う工程と、
を実施することを特徴とする。
また、第5発明の光半導体装置の作製方法は、第4発明の光半導体装置の作製方法において、
前記コア層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長が、前記第1エッチングストップ層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長よりも小さく、更に前記第1エッチングストップ層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長が、前記クラッド層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長よりも大きいことを特徴とする。
本発明の実施によって、コア層とその周囲の有機材料クラッド層との屈折率差が大きくて、曲げ損失が小さくなるため、半導体レーザや受光器と同一基板上に集積可能な、III V族半導体を用いた超小型の光集積回路の構成を実現することが可能となる。
本発明の実施の形態例1に係る光半導体装置におけるIII V族半導体を用いた半導体細線導波路の構造図である。 前記半導体細線導波路を作製するための積層構造図である。 図1Aとの比較のために示した従来の光半導体装置におけるハイメサ導波路の構造図である。 本発明の実施の形態例1に係る光半導体装置における半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、基板上に第2エッチングストップ層、クラッド層、第1エッチングストップ層及びコア層を積層する工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記コア層の幅方向の一方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記第1エッチングストップ層の幅方向の一方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記クラッド層の幅方向の一方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記クラッド層の幅方向の一方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記コア層の外周の幅方向の一方側全体を、有機材料クラッド層で覆う工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記有機材料クラッド層の幅方向の他方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記コア層の幅方向の他方側をエッチングする工程を示す図である。 前記支柱つきの半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記第1エッチングストップ層の幅方向の他方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記クラッド層の幅方向の他方側をエッチングする工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の作製方法を示す図であって、前記コア層の外周の幅方向の他方側全体を、前記有機材料クラッド層で覆う工程を示す図である。 前記半導体細線導波路の90度当たりの曲げ損失の曲げ半径依存性を示す図である。 従来のハイメサ導波路の90度当たりの曲げ損失の曲げ半径依存性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1Aに示すように、本発明の実施の形態例1に係る光半導体装置は、半導体混晶基板1と、この基板1上に形成された第2エッチングストップ層4、光の導波層であり半導体混晶で構成されている光導波路コア層2、及び、コア層2よりも屈折率の低い有機材料クラッド層3とを有している。そして、第2エッチングストップ層4上に有機材料クラッド層3が形成され、この有機材料クラッド層3によって、コア層2の外周面全体が覆われた構造となっている。即ち、コア層2の光の進行方向(図1Aの紙面に垂直な方向)と垂直な断面の外周面である上面2a、両側面2a,2c及び下面2dが、有機材料クラッド層3によって覆われている。コア層2は、前記光の進行方向に垂直な断面(横断面)の大きさが媒質(基板上の半導体細線導波路構造)内での光の波長程度の大きさである。
このIII V族半導体を用いた細線導波路を作製するための積層構造は、図1Bに示すとおりである。即ち、基板1上に第2エッチングストップ層4、クラッド層5、第1エッチングストップ層6、コア層2を順次積層した構造となっている。そして、詳細は後述するが、この積層構造を幅方向(図1Bの左右方向)の一方側と他方側に2回に分けてエッチング加工をすることによって、図1Aのような半導体細線導波路構造を形成する。
また、コア層2から下層6,5へと順次エッチング加工して上記構造の半導体細線導波路を形成することができるようにするため、コア層2、第1エッチングストップ層6、クラッド層5及び第2エッチングストップ層4の材料は、コア層2をエッチングするときに第1エッチングストップ層6がエッチングされず、第1エッチングストップ層6をエッチングするときにコア層2及びクラッド層5がエッチングされず、クラッド層5をエッチングするときにコア層2、第1エッチングストップ層6及び第2エッチングストップ層4がエッチングされない材料からなっている。
その際、例えば、コア層2に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長を、第1エッチングストップ層6に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長よりも小さくし、更に第1エッチングストップ層6に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長を、クラッド層5に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長よりも大きくする。
また、第2エッチングストップ層4の上面4aからコア層の下面2dまでの高さH(即ちコア層4と第2エッチングストップ層4の間の有機材料クラッド層3の厚さ)は、1μm以上である。
上記構造の半導体細線導波路に対して、図1Cに示すように従来のハイメサ導波路は、基板1上に下部クラッド層5、コア層2、上部クラッド層5を順次積層し、これらの両側面だけが有機材料を用いたクラッド層3によって覆われた構造になっている。
次に、本実施の形態例1に係るIII V族半導体を用いた細線導波路の作製方法を説明する。半導体細線導波路は図2A〜図2Kの順で作製する。コア層2からクラッド層5までのエッチング加工を2回に分けて行うことに特徴がある。
まず、図2Aに示すように、III V族半導体混晶基板であるInP基板1上に、第2エッチングストップ層4、InPクラッド層5、第1エッチングストップ層6、コア層2を順次成長させる。
このとき、第2エッチングストップ層4はコア層2と同じ材料で良く、厚さは数十nm程度あれば良い。InPクラッド層5はコア層2を基板1から十分に離すために1μm程度の厚さが必要である。第1エッチングストップ層4はコア層5の材料と選択性ウェットエッチングが可能な材料とする。即ち、第1エッチングストップ層6には、コア層2をエッチングするときに第1エッチングストップ層6がエッチングされない材料を用いればよい。コア層2がInGaAsPの場合には、例えば第1エッチングストップ層6をInGaAsとすることで、ウェットエッチングでの選択エッチングが可能となる。第1エッチングストップ層6の厚さはやはり数十nm程度あれば良い。コア層5は所望の厚さに成長させる。ここではコア層2、第2エッチングストップ層4をInGaAsP、第1エッチングストップ層をInGaAsとする。
次に、コア層2の一部分(図2Bの右側だけ)にマスク(図示省略)をつけ、ドライエッチングによって、第1エッチングストップ層6の上面まで、コア層2の幅方向の一方側(図2Bの左側)をエッチングして削る。その結果、図2Bに示すような状態になる。より具体的にはCH4とH2を用いたリアクティブイオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)、ハロゲンガスを用いた反応性RIE(ICP−RIE:Inductive Coupled Plasma-RIE)、リアクティブイオンビームエッチング(RIBE:Reactive Ion Beam Etching)などを用いてコア層2をエッチングする。
そして、第1エッチングストップ層6がコア層2よりも早くエッチングされるような溶液を用いて、即ち第1エッチングストップ層6のみをエッチングする溶液を用いて、第1エッチングストップ層6の幅方向の一方側(図2Cの左側)のウェットエッチングを行う。例えば、硫酸と水と過酸化水素水を3:1:1で混合した溶液を用いると、InGaAsのエッチングレートはInGaAsPよりも早く、またInPはエッチングされないため、InGaAsの第1エッチングストップ層6はエッチングされるが、InGaAsPのコア層2と、InPのクラッド層5はエッチングされない。即ち、コア層2及びクラッド層5には、第1エッチングストップ層6をエッチングするときにコア層2及びクラッド層5がエッチングされない材料を用いている。このエッチングの結果、図2Cのような状態になる。
更に、この図2Cの状態から、ドライエッチングによりInPクラッド層5の幅方向の一方側(図2Dの左側)をエッチングして、図2Dのような状態にした後、InPのみを溶かすような溶液、例えば塩酸と燐酸を1:3で混合した溶液を用いて、InPクラッド層5の幅方向の一方側(図2Eの左側)のウェットエッチングを行うと、図2Eのような状態になる。即ち、クラッド層5をエッチングするときにコア層2、第1エッチングストップ層6及び第2エッチングストップ層4がエッチングされない材料を、コア層2、第1エッチングストップ層6及び第2エッチングストップ層4に用いている。ここでは前記溶液の塩酸と燐酸の混合比を1:3としたが、他の混合比でも良い。もし、第1エッチングストップ層6が無く、コア層2をエッチング後、直接InPクラッド層5をエッチングすると、結晶の面方位によっては、コア層2がマスクとなって、横方向へのエッチングが進行せず、コア層2下の半導体を取り除くことができない。
この図2Eの状態から、コア層2の上についているマスクを除去して、有機材料(ここではBCB(benzocyclobutene)とする)を塗布することより、コア層2の上面2a、一方の側面2b及び下面2d(即ちコア層2のエッチングで形成された一方の側面2bと、第1エッチングストップ層6及びクラッド層5のエッチングで露出した下面5dの一方側)を、有機材料クラッド層3で覆う。その結果、図2Fのような状態となる。ここで1回目のエッチング加工が終了する。
なお、図2Bから図2Dの工程において、図2Cと図2Dの工程の順番を逆にしても問題は無い。つまり、先にドライエッチングでクラッド層5までエッチングした後にウェットエッチングで第1エッチングストップ層6をエッチングしても良い。また、第1エッチングストップ層6をウェットエッチングでエッチングした後のクラッド層5のドライエッチング(図2D)を省略して、図2Eのクラッド層5のウェットエッチングを行っても良い。
2回目のエッチング加工では、始めに、図2Gに示すように、コア層2を所望の幅だけ残すように有機材料クラッド層3にマスク(図示省略)をつけ、その他の部分の有機材料クラッド層3をエッチングする。即ち、コア層2の上面2aを覆っている有機材料クラッド層6の幅方向の他方側(図2Gの右側)をエッチングする。その後は1回目のエッチング加工と同様の手順で同様のエッチング加工を繰り返す。
即ち、まず、ドライエッチングによって、第1エッチングストップ層6の上面まで、コア層2の幅方向の他方側(図2Hの右側)をエッチングして削る。その結果、図2Hに示すような状態になる。
そして、第1エッチングストップ層6がコア層2よりも早くエッチングされるような溶液を用いて、即ち第1エッチングストップ層6のみをエッチングする溶液を用いて、第1エッチングストップ層6の幅方向の他方側(図2Iの右側)のウェットエッチングを行う。その結果、第1エッチングストップ層6が全て削除されて、図2Iのような状態となる。
更に、この図2Iの状態から、InPのみを溶かすような溶液を用いて、InPクラッド層5の幅方向の他方側(図2Jの右側)のウェットエッチングを行う。その結果、InPクラッド層5が全て削除されて、図2Jのような状態となる。第1エッチングストップ層6とクラッド層5を全て削除しても、一回目のエッチング加工時に有機材料クラッド層3の殻側を形成しているため、この片側の有機材料クラッド層3によってコア層2を支持することができる。
最後に、もう一度、有機材料(BCB)を塗布することにより、コア層5の他方の側面5c及び下面5d(即ちコア層2のエッチングで形成された他方の側面2cと、第1エッチングストップ層6及びクラッド層5のエッチングで露出した下面5dの他方側)を、有機材料クラッド層6で覆う。かくして、コア層2の外周面全体(上下面2a,2d、両側面2b,2c)が、有機材料クラッド層3によって覆われた状態となる。即ち、図4Kのような状態となり、半導体細線導波路の構造が完成する。
本半導体細線導波路の構造では、導波路の周りが全て有機材料のクラッド層3で埋まっているため、機械的な強度に関しては問題が無く、上下左右全ての方向に対して強く光を閉じ込めることができる。また、光の進行方向に不連続部も生じないため導波路の特性も通常のものとなる。更に、周囲を埋める物質が空気ではないために、空気中にさらした導波路よりも放熱は良い。なお、ここでは導波路の周りを埋める有機材料をBCBとしたが、その屈折率が半導体に比べて小さいものであれば他の有機材料、例えばポリイミドでも良い。
図3A、図3Bはそれぞれ、光の波長1.55 μmに対する、細線導波路、ハイメサ導波路の90度曲げ損失の曲げ半径依存性を示したものである。ここに、ハイメサ導波路の導波路幅は1.5 μm、コア層2の厚さは0.4 μm、上部クラッド層5の高さは2μm、メサ全体の高さは3μmである。また、細線導波路に対しては、コア層2の幅W、厚さともに0.4 μmである。導波路の幅は共に、コア層2の厚さ0.4 μmに対し、導波モードが単一である条件を満たす幅とした。両導波路共に、クラッド層3は有機材料BCBであり、コア層2はInGaAsPである。コア層2は基板1に格子整合しているものとし、その組成はバンドギャップ波長によって特定するものとする。例えば、バンドギャップ波長が1.1 μmの場合は1.1Qと書くことにする。
図3A、図3Bから、ハイメサ導波路の場合には、コア層2に1.3Qを用いたとしても、90度当たりの曲げ損失0.01 dBを達成するには曲げ半径が100μm以上でなければならないのに対し、細線導波路ではコア層が1.2Qであっても曲げ半径2μmで達成できるのがわかる。このとき、一つの曲げ部における導波路長さは、ハイメサ導波路では628μm、細線導波路では13μmと50分の1に小さくすることが可能である。このことから、曲げ部を多数含む光集積回路にした場合でも同様のサイズ低減を計ることが可能である。
<実施の形態例2>
本発明の実施の形態例2の光半導体装置では、半導体細線導波路の構造及び作製方法は実施の形態例1と同じであるが(図1A,図2A〜図2K参照)、第1エッチングストップ層6をInGaAlAsとすることに特徴がある。通常、アルミニウムを混ぜた半導体混晶は酸に対してより溶けやすい性質をもっているため、InGaAlAsを本発明の半導体細線導波路を作成するための第1エッチングストップ層4に用いることができ、実施の形態例1と同様の効果を得ることができる。
<実施の形態例3>
本発明の実施の形態例3の光半導体装置では、半導体細線導波路の構造及び作製方法は実施の形態例1,2と同じであるが、コア層2及び第1エッチングストップ層6をInGaAlAsとすることに特徴がある。コア層2と第1エッチングストップ層6のバンドギャップ波長を変えることで、実施の形態例1と同様に半導体細線導波路を作成することができ、同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態例1〜3においては、導波路層にはInP、InGaAsP、InGaAlAsを用いたが、使用する光の波長がバンドギャップ波長よりも長く、前述の材料条件、即ちコア層5、第1エッチングストップ層4、クラッド層3及び第2エッチングストップ層2の材料が、コア層5をエッチングするときに第1エッチングストップ層4がエッチングされず、第1エッチングストップ層4をエッチングするときにコア層5及びクラッド層3がエッチングされず、クラッド層3をエッチングするときにコア層5、第1エッチングストップ層4及び第2エッチングストップ層2がエッチングされない材料からなるという条件を満たすならば、他の半導体材料GaAs、AlGaAs、GaInNAs、ZnSe、GaNを用いても良い。
また、上記実施の形態例1〜4においては、基板はInPを用いたが、GaAs、Si、サファイア基板などを用いても良い。
また、コア層がバルク半導体、もしくは半導体を用いた量子井戸構造であってもよい。
本発明は光半導体装置及びその作製方法に関するものであり、半導体レーザや半導体受光器のような光半導体送受信装置などに適用して有用なものである。
1 半導体混晶基板
2 半導体導波路コア層
2a コア層の上面
2b,2c 側面
2d 下面
3 有機材料クラッド層
4 第2エッチングストップ層
5 半導体クラッド層
6 第1エッチングストップ層

Claims (5)

  1. 基板と、前記基板上に形成された第2エッチングストップ層、光の導波層であるコア層及び前記コア層よりも屈折率の低い有機材料クラッド層とを有しており、
    前記第2エッチングストップ層上に前記有機材料クラッド層が形成され、
    前記有機材料クラッド層によって、前記コア層の外周面全体が覆われていること、
    を特徴とする光半導体装置。
  2. 請求項1に記載の光半導体装置において、
    前記第2エッチングストップ層の上面から前記コア層の下面までの高さが、1μm以上であることを特徴とする光半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光半導体装置において、
    前記コア層がバルク半導体、もしくは半導体を用いた量子井戸構造を含むことを特徴とする光半導体装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の光半導体装置を作製する方法であって、
    第1エッチングストップ層には前記コア層をエッチングするときに前記第1エッチングストップ層がエッチングされない材料を用い、前記コア層及びクラッド層には前記第1エッチングストップ層をエッチングするときに前記コア層及び前記クラッド層がエッチングされない材料を用い、前記コア層、前記第1エッチングストップ層及び前記第2エッチングストップ層には前記クラッド層をエッチングするときに前記コア層、前記第1エッチングストップ層及び前記第2エッチングストップ層がエッチングされない材料を用いることにより、
    前記基板上に前記第2エッチングストップ層、前記クラッド層、前記第1エッチングストップ層、前記コア層を順次積層する工程と、
    前記コア層の幅方向の一方側をエッチングする工程と、
    前記第1エッチングストップ層の幅方向の一方側をエッチングする工程と、
    前記クラッド層の幅方向の一方側をエッチングする工程と、
    前記コア層の上面、一方の側面及び下面を、前記有機材料クラッド層で覆う工程と、
    前記コア層の上面を覆っている前記有機材料クラッド層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
    前記コア層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
    前記第1エッチングストップ層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
    前記クラッド層の幅方向の他方側をエッチングする工程と、
    前記コア層の他方の側面及び下面を、前記有機材料クラッド層で覆う工程と、
    を実施することを特徴とする光半導体装置の作製方法。
  5. 請求項4に記載の光半導体装置の作製方法において、
    前記コア層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長が、前記第1エッチングストップ層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長よりも小さく、更に前記第1エッチングストップ層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長が、前記クラッド層に用いる半導体混晶のバンドギャップ波長よりも大きいことを特徴とする光半導体装置の作製方法。
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