JP2011085011A - 屋根上設置物用取り付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】横葺き屋根材に穴をあけることなく、強固に取り付けることができる、屋根上設置物用取り付け金具を提供する。
【解決手段】固定ピース1は、上面部11と、上面部11の一側から折り下げられた脚部15と、上面部11の他側から折り下げられた折り下げ部12とを有していて、折り下げ部12の下側端縁は内側方向に向けられており、差し込みピース2は、側面部22と、側面部22の上側端縁を折り曲げた平面部21と、側面部22の下側端縁を平面部21と同じ方向に折り曲げた差し込み部23とを有しており、差し込みピース2に固定ピース1が組み合わせられている取り付け金具Aを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール等の屋根上設置物を取り付ける際に用いる、屋根上設置物用取り付け金具に関するものである。特に、すでに金属製横葺き屋根材で葺かれた屋根に屋根上設置物を取り付ける際に、用いることができるものである。
従来の屋根上設置物用取り付け金具は、屋根材を貫通して下地材に固定されており、雨漏りの恐れがあった。
近年、それを防ぐために、金属製横葺き屋根材を挟持して取り付ける金具が用いられている。
図4に示した取り付け金具Aは、その一例である。その取り付け金具Aは、実用新案登録第3096790号公報に記載されていたものである。
図4の取り付け金具Aは、固定ピース1と差し込みピース2とが、1枚の金属板から形成されている。そして、横葺き屋根材3に差し込みピース2を差し込み、固定ピース1で挟み込んで取り付ける。
差し込みピース2からボルト6が突出して固定ピース1を貫通しているので、それをナット4で締め付けて横葺き屋根材3に固定する。
このようにして横葺き屋根材3に固定された取り付け金具Aに、支持材を介して太陽電池モジュール等の屋根上設置物を取り付ける。
実用新案登録第3096790号公報
図4に示した取り付け金具Aには、次のような問題点があった。
まず、固定ピース1と差し込みピース2とが、1枚の金属板から形成されているため、取り付け金具A自体に強度がなかった。従って、取り付け金具Aに荷重がかかった場合には、上段または下段の横葺き屋根材3に向かって脚部15が傾く可能性があった。
また、固定ピース1において、差し込みピース2とで挟持する箇所は、外側方向に開いて形成されている。このため、荷重がかかった場合には、挟持箇所が開いてしまい、取り付け金具Aが外れる可能性があった。
さらに、水下方向に滑るような力が働いたときにも、脚部15が傾いたり、挟持箇所が開いたりして外れる可能性があった。
このように、上段と下段に施工されている横葺き屋根材3のどちら側にも傾く可能性があり、水下方向に滑って外れる場合もあり、屋根上設置物を安定して取り付けることができなかった。
そのうえ、固定ピース1の端縁と差し込みピース2の端縁とで横葺き屋根材3を傷付ける恐れがあった。ボルト6が突出している箇所は、固定ピース1と差し込みピース2の間隔があいているからである。ナット4で締め付けると、固定ピース1と差し込みピース2が付くまで締めようとする力が働き、端縁同士が必要以上に横葺き屋根材3を締め付けてしまった。
本願は、屋根上設置物用取り付け金具自体に強度があり、屋根材に強固に取り付けることができる取り付け金具を提供することを目的とする。
また、強固な取り付けができることに加えて、2つのピースを組み合わせる際に組み立てしやすく、一旦取り付けた金具を外したりはめたりしやすくする工夫が成された取り付け金具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、次のような取り付け金具を用いる。
請求項1に記載した屋根上設置物用取り付け金具は、本願発明の上位概念であって、基本形状を示している。
その取り付け金具は、下向きに開口する形状の固定ピースと横向きに開口する形状の差し込みピースとから成っている。固定ピースと差し込みピースとは、固定具を介して組み合わせられている。
固定ピースには、上面部と、上面部の一側から折り下げられた脚部と、上面部の他側から折り下げられた折り下げ部とが形成されており、該折り下げ部の下側端縁は内側方向に向けられている。
差し込みピースには、側面部と、側面部の上側端縁を折り曲げた平面部と、側面部の下側端縁を平面部と同じ方向に折り曲げた差し込み部とが形成されている。
このような差し込みピースの平面部に前記固定ピースの上面部が載せられて、屋根上設置物用取り付け金具を成している。そして、前記折り下げ部の下側端縁と前記差し込み部とで屋根材を挟持する。
前記折り下げ部は、上面部から鋭角な略L字状に折り下げたものでもよいし、折り下げてからさらに内側方向に折り曲げたものでもよい。いずれにせよ、折り下げ部の下側端縁が、内側方向に向けられていることが特徴である。
請求項2記載の屋根上設置物用取り付け金具は、請求項1記載の取り付け金具であって、折り下げ部の下側端縁は、差し込み部と略平行に複数形成されている係止部となっている。
この係止部は、たとえば、折り下げ部から、角度を変えて位置をずらして差し込み部と略平行に形成する。これにより、折り下げ部の下側端縁である係止部と差し込み部とで横葺き屋根材を挟持する位置が、一直線上ではなくなる。
また、係止部とで屋根材を挟持する差し込み部の端縁は、前記係止部の最も内側と最も外側の間に位置している屋根上設置物用取り付け金具である。
請求項3記載の屋根上設置物用取り付け金具は、請求項1または請求項2記載の取り付け金具であって、固定ピースの上面部から脚部にかけての面に、挿通口が形成されていることを特徴とする。
挿通口において、上面部の開口箇所は、2つのピースを連結する固定具であるボルトのねじ部を通すことができる幅で、そのボルトを締め付けるナットやワッシャーよりも幅が狭い。
また、脚部の開口箇所は、少なくともボルトのねじ部よりも広い幅である。ボルトのねじ部を通すことができるだけの幅であってもよいし、ナットやワッシャーよりも広い幅であってもよい。
請求項1によれば、まず、下向きに開口する形状の固定ピースと横向きに開口する形状の差し込みピースとから成っているため、取り付け金具自体に強度がある。
そして、固定ピースには、脚部が形成されていて、折り下げ部の下側端縁は内側方向に向けられている。このため、横葺き屋根材に取り付けられたのちに荷重がかかったときに、抵抗する方向に力が働いて、強固な取り付けができる。
脚部によって、下段の横葺き屋根材の表面側に傾くのを防ぎ、内側方向に向けられた折り下げ部の下側端縁と差し込み部とによって、上段の横葺き屋根材の表面側に傾くのを防ぐことができる。さらに、取り付け金具が水下方向に滑るのを防ぐこともできる。従って、屋根上設置物を安定して取り付けることができる。
そのうえ、差し込みピースの平面部に固定ピースの上面部が載せられている。そこで、折り下げ部の下側端縁と差し込み部とが、必要以上に屋根材を締め付けるのを防ぐことができる。
このように、従来技術とは異なり、脚部が形成されていて、折り下げ部の下側端縁が内側方向に向けられていて、差し込みピースの平面部に固定ピースの上面部が載っているので、強固で、屋根材に傷を付けにくい取り付け金具とすることができる。
請求項2によれば、固定ピースは、折り下げ部の下側端縁が、差し込み部と略平行に複数形成されている係止部となっている。
一方、差し込みピースは、差し込み部の端縁が、差し込みピースの上に固定ピースが組み合わせられたときに、係止部の最も内側と最も外側の間に位置している。
このため、複数の爪となって、係止部と差し込み部とで横葺き屋根材にしっかり食い込むように挟持して取り付けることができる。
各係止部と差し込み部とが互い違いに屋根材を挟持するので支点が分散し、いっそう強固な取り付け金具とすることができる。
請求項3によれば、挿通口によって、請求項1または請求項2の取り付け金具を組み立てやすくしたり、取り外ししやすくしたりすることができる。
まず、挿通口の全体の幅が、ボルトのねじ部を通すことができる幅で、そのボルトを締めるナットやワッシャーよりも狭い幅である場合を説明する。この場合には、差し込みピースに、先にボルトが挿通されている場合でも、差し込みピースの上面部に固定ピースの平面部を容易に重ねることができる。
次に、挿通口において、脚部の開口箇所の幅が、ナットやワッシャーを通すことができる幅を有していた場合を説明する。この場合には、前述の効果に加えて、ナットを緩めることで、ナットやワッシャーをはめたまま固定ピースを外し、再びはめることができるという効果も有している。
(ア)(イ)は、本願の取り付け金具Aの実施例の説明図である。 図1の取り付け金具Aを横葺き屋根材3に取り付けた状態を示す説明図である。 (ア)(イ)は、本願の取り付け金具Aの他の実施例の説明図であり、さらに回り止めBを組み合わせた実施例の説明図である。 従来技術の説明図である。
本願の屋根上設置物用取り付け金具Aの実施例について、図1と図2に基づいて説明する。図1(ア)は分解斜視図であり、(イ)は組み立てた状態の説明図である。図2は、図1の取り付け金具Aを横葺き屋根材3に取り付けた状態を示す説明図である。
横葺き屋根材3は金属製であり、図2に示したものは、その棟側に止着具8を打ち込んで、下地材7に固定する。そして、下段に施工されている横葺き屋根材3の棟側に、上段に施工する横葺き屋根材3の軒側を組み合わせて施工していく。
次に、横葺き屋根材3に取り付ける取り付け金具Aの実施例について説明する。まず、基本構造について説明する。その取り付け金具Aは、下向きに開口する固定ピース1と横向きに開口する差し込みピース2とから成っている。そして、固定具を介して組み合わせられている。
固定ピース1には、上面部11と、上面部11の一側から折り下げられた脚部15と、上面部11の他側から折り下げられた折り下げ部12とが形成されている。その折り下げ部12の下側端縁は内側方向に向けられている。
本実施例の折り下げ部12は、上面部11から略直角に折り下げられ、さらに、その下側端縁が内側方向に折り曲げられている。従って、折り下げ部12の下側端縁は、上面部11の端縁よりも内側方向に位置している。
差し込みピース2には、側面部22と、側面部22の上側端縁を略直角に折り曲げた平面部21と、側面部22の下側端縁を平面部21と同じ方向に略直角に折り曲げた差し込み部23とが形成されている。
このような差し込みピース2の上に前記固定ピース1が載せられて、取り付け金具Aを成している。そして、固定ピース1の折り下げ部12の下側端縁と、差し込みピース2の差し込み部23とで、横葺き屋根材3に挟み込んで係止する。
本願の取り付け金具Aは、このように、全体形状が下向きに開口する断面略コ字状の固定ピース1と、横向きに開口する断面略コ字状の差し込みピース2との組み合わせである。従って、取り付け金具A自体が、強度の高いものである。
そして、固定ピース1には脚部15が形成されており、折り下げ部12の下側端縁は内側方向に向けられている。
このため、取り付け金具Aが横葺き屋根材3に取り付けられたのちに荷重がかかったときに、脚部15によって支持することができる。
また、折り下げ部12の下側端縁が内側方向に向けられているため、横葺き屋根材3にしっかりと食い込んで強固な取り付けができる。
本実施例の場合には、その他の工夫点として、後述する差し込みピース2のガイド片21a・21aと固定ピース1の切り欠き11a・11aとが組み合わせられている。
固定ピース1は、上面部11と、上面部11から折り下げられた脚部15及び折り下げ部12を有していて、下方に開口する形状をしている。脚部15は、横葺き屋根材3に組み合わせたときに水下方向に位置し、本実施例の場合には、横葺き屋根材3の表面の傷防止のために下側端縁が外側方向に折り曲げられている。折り下げ部12は、水上方向に位置するように上面部11から折り下げられている。
そして、上面部11に、脚部15及び折り下げ部12が形成されない側を切り欠いた切り欠き11a・11aが形成されている。そして、上面部11には、ボルト6を挿入することができる穴があけられている。
さらに本実施例の場合には、いっそう強固な取り付けをするために、角度の異なる複数の係止部が形成されている。この係止部は、差し込み部23と略平行に複数形成されている第一係止部13・13と第二係止部14となっている。
本実施例の場合には、中央部分に第二係止部14が形成されており、その両脇に第一係止部13・13が形成されている。上面部11を折り下げて折り下げ部12を形成し、さらに内側方向に折り曲げてから切り込みを入れて形成されている。
それぞれの第一係止部13・13の折り曲げ角度は同じであり、第二係止部14の折り曲げ角度とは異なっている。このように、折り下げ部12から角度を変えて、後述する差し込みピース2の差し込み部23と略平行に、位置をずらして形成されている。
そして、図1及び図2に示した通り、第二係止部14の方が、第一係止部13・13よりも短い。
差し込みピース2は、横向きに開口する形状をしている。差し込みピース2には、側面部22が形成されており、その下側端縁を折り曲げて、横葺き屋根材3の組み合わせ箇所に差し込む差し込み部23が設けられている。本実施例の場合には、ボルト6を挿入しやすいように差し込み部23の中央部分が円弧状に切り欠かれている。
差し込み部23の端縁は、固定ピース1と組み合わせたときに、第一係止部13・13と第二係止部14の下側端縁の間に位置するように寸法設定されている。
また、差し込みピース2には、側面部22の上側端縁を差し込み部23と同じ方向へ折り曲げた平面部21が形成されている。平面部21の中央部分にはボルト6を挿入することができる穴があけられている。
さらに、図1(ア)の通り、差し込みピース2には、平面部21の両側を立ち上げたガイド片21a・21aが形成されている。このガイド片21a・21aは、固定ピース1の切り欠き11a・11aに組み合わせられる。本実施例の場合には、上側端縁が外側方向に折り曲げられている。
ガイド片21a・21aは、差し込みピース2の平面部21から切り起こして形成されている。平面部21からガイド片21a・21aだけを突出させて形成したものではなく、差し込み部23・側面部22・平面部21の外形を形成する板取りによって設けられている。
このため、材料に無駄がなく、しかも、差し込み部23の左右方向の長さが脚部15よりも長くなって、横葺き屋根材3に差し込む長さを長くして強固に取り付けることができる。
続いて、図1(ア)の固定ピース1と差し込みピース2とを組み合わせて、図1(イ)の取り付け金具Aとするようすを説明する。
まず、差し込みピース2の平面部21に固定ピース1の上面部11を載せる。このとき、差し込みピース2のガイド片21a・21aに固定ピース1の切り欠き11a・11aをはめる。平面部21の端縁に、上面部11と折り下げ部12の角部を当てるようにし、差し込みピース2に固定ピース1をかぶせるとよい。
次に、差し込みピース2と固定ピース1の穴に下からボルト6を通し、上からワッシャー5をはめ、ナット4でそれぞれのピース1・2が離れないようにしておく。
2つのピースを組み合わせたとき、第一係止部13・13と第二係止部14とは、差し込み部23とによって横葺き屋根材3を挟持したときに、下側端縁が一直線上になく、ずれていて、挟持位置が異なる。従って、折り下げ部12の下側端縁が一直線上にある場合に比べ、傾きの支点となる位置が分散するので傾きにくい。
本願の取り付け金具Aの望ましい形態は、切り欠き11a・11aとガイド片21a・21aとを形成したものである。
このことにより、横葺き屋根材3に取り付けたときに左右方向となる側にも、水下水上方向となる側にも、各ピース1・2がずれない。
従って、差し込みピース2と固定ピース1とを組み合わせて取り付け金具Aを成す際に、作業がしやすい。
もし、切り欠き11a・11aとガイド片21a・21aとが形成されていないとする。その場合には、上面部11と平面部21の穴がずれてしまい、ボルト6が挿入しにくくなる。
それぞれの穴がずれないように、上面部11と平面部21の左右方向の長さを揃えたとする。この場合には、左右方向のずれはなくなるが、横葺き屋根材3に取り付けたときに水下水上方向にずれる可能性がある。
本実施例の場合には、切り欠き11a・11aとガイド片21a・21aとを組み合わせればよいので、取り付け金具Aの組み立て作業がスムーズにできる。
図2により、横葺き屋根材3に取り付け金具Aを取り付けた状態を説明する。
本願の取り付け金具Aは、すでに施工されている、新設または既設の横葺き屋根材3に取り付ける。
差し込みピース2の差し込み部23と、固定ピース1の折り下げ部12を開き気味にし、差し込み部23を横葺き屋根材3の組み合わせ箇所に差し込む。あるいは、差し込みピース2に対して固定ピース1をまっすぐ上方に持ち上げてから差し込み部23を差し込み、平面部21に上面部11を重ねる。
そして、ナット4を締め付けて、横葺き屋根材3に取り付け金具Aを取り付ける。横葺き屋根材3に取り付け金具Aが食い込むように、強く締め付ける。第一係止部13・13及び第二係止部14と、差し込み部23とで、横葺き屋根材3が変形するくらいまで締め付ける。本実施例の場合には、図2のように、横葺き屋根材3が第一係止部13・13と第二係止部14とによって、略S字状に波打つようにして締め付けられる。
こうして横葺き屋根材3に取り付け金具Aが取り付けられた後、取り付け金具Aの上に、直接もしくは支持材を介して太陽電池モジュール等の屋根上設置物が取り付けられる。
さらに、横葺き屋根材3に取り付け金具Aを取り付ける際の、ガイド片21a・21aの利点について説明する。
固定ピース1と差し込みピース2とは、緩めに組み合わせられている。このため、横葺き屋根材3にはめるときに、差し込み部23を横葺き屋根材3の組み合わせ箇所に差し込み、一旦、固定ピース1を上方に持ち上げてから下げることになる。もしくは、開き気味にしておいた折り下げ部12を閉じるようにする。
このとき、切り欠き11a・11aに対してガイド片21a・21aを目安に組み合わせればよい。切り欠き11a・11aが、文字通りガイド片21a・21aに案内されて、所定の位置に組み合わせられる。
切り欠き11a・11aとガイド片21a・21aの組み合わせによって、固定ピース1と差し込みピース2の左右方向のずれも、水下水上方向のずれもなくなる。取り付け作業がしやすく、横葺き屋根材3に対して所定の位置に安定して取り付けることができる。
もし、切り欠き11a・11aとガイド片21a・21aが無い場合には、差し込みピース2が上段の横葺き屋根材3の表面側に傾いてしまう。また、ボルト6を中心として固定ピース1が回動するような動きをし、折り下げ部12と側面部22とが略平行にならず、差し込みピース2に対して固定ピース1が斜めになってしまう。
このように、切り欠き11a・11aとガイド片21a・21aとは、取り付け金具Aの組み立てのときだけでなく、横葺き屋根材3に取り付けるときにも効果を発揮する。
また、本実施例のように、ガイド片21a・21aの上側端縁を折り曲げておくことで、その折り曲げ面に支持材を載せることもできる。ガイド片21a・21aの間に支持材を入れる際にも、位置決めすることができる。
本実施例の取り付け金具Aの強度について、再び図2に基づいて説明する。横葺き屋根材3に取り付け金具Aを取り付けたとき、第一係止部13・13と第二係止部14とは差し込み部23と略平行に形成されている。第一係止部13・13と第二係止部14とは、折り曲げ角度が異なり、長さも違う。そして、差し込み部23の端縁は、横葺き屋根材3を介して、第一係止部13・13と第二係止部14の間に位置している。
このため、取り付け金具Aが上段に施工されている横葺き屋根材3の表面側に傾くような力が働いたときに、第一係止部13・13と第二係止部14の下側端縁が異なる支点となる。傾きの支点となる位置が分散するので、横葺き屋根材3に対して強固な取り付けとなり、傾くのを防ぐ。
さらに、中央部分にある第二係止部14は、両脇の第一係止部13・13よりも短いので、固定ピース1と差し込みピース2を連結するためのボルト6の頭部が邪魔にならないという利点もある。
下段に施工されている横葺き屋根材3の表面側に傾くような力が働いたときには、脚部15が支点となるため、傾きにくい。
そのうえ、取り付け金具Aが水下方向へ滑るような力が働いたときにも、第一係止部13・13及び第二係止部14と、差し込み部23とで横葺き屋根材3をしっかり挟持しており、脚部15が支えとなるため、滑りにくい。
本実施例の場合には、脚部15の下側端縁を外側方向に折り曲げた角度より、上面部11を折り下げて脚部15を形成した角度の方が大きいので抵抗が大きくなり、いっそう水下方向へ滑りにくい。
これまで述べた通り、本実施例の取り付け金具Aが横葺き屋根材3に強固に取り付けられるのは、横葺き屋根材3が略S字状に湾曲するように変形して挟持する爪のような働きをする第一係止部13・13及び第二係止部14が形成されているからである。
本実施例の場合には、第二係止部14の両脇に第一係止部13・13が形成されている。しかし、係止部は、複数であって、挟持位置が異なるように差し込み部23と略平行に形成されていればよく、本実施例に限定されるものではない。
また、取り付け金具Aは、各係止部13・13・14だけでなく、脚部15によっても支持される。このため、上段の横葺き屋根材3の表面側へも、下段の横葺き屋根材3の表面側へも傾きにくく、しかも水下方向へ滑りにくい。
さらに、ボルト6の位置は、横葺き屋根材3に取り付け金具Aが取り付けられたときに、挟持された箇所のほぼ真上となっている。
このため、屋根上設置物が上方に持ち上がるような力が働いたときにも、外れにくい。もし、ボルト6の位置と挟持位置が、図4のようにずれていたならば、取り付け金具Aが変形して屋根上設置物が傾いたり、取り付け金具Aが横葺き屋根材3から外れたりしやすい。
図示していないが、取り付け金具Aに、挿通口を設けた実施例について説明する。図1の固定ピース1の上面部11から脚部15にかけての略L字状の面に、固定ピース1と差し込みピース2を連結するための固定具を通すことができる幅の挿通口を形成する。
実施例として、図3とは異なり、挿通口16の幅が、2つのピース1・2を連結するためのボルト6のねじ部を通すことができる幅を有する場合から説明する。この挿通口16は、上面部11から脚部15にかけての開口箇所が同じ幅で、ナット4やワッシャー5よりも幅が狭い。
このような挿通口16があることで、差し込みピース2の平面部21に先にボルト6を通しておいたり、差し込みピース2にボルト6が固定されていたりした場合でも、固定ピース1を重ねる作業がスムーズに行える。
固定ピース1の折り下げ部12もしくは係止部13・14の下側端縁が差し込みピース2の上面部21の端縁を越えるように傾ける。次に、挿通口16の脚部15側の開口箇所にボルト6を通し、そのボルト6を軸にして回転させるようにして、固定ピース1を起こす。このようにして、2つのピースの穴を合わせて下からボルト6を通すのに比べ、組み立て作業が一連の動きで行える。
図3は、挿通口16において、脚部15の開口箇所の幅が、2つのピース1・2の固定具であるナット4やワッシャー5を通すことができる幅である例を示している。
この場合には、挿通口16の幅が、脚部15と上面部11にかけて同じである場合の効果に加えて、次のような効果がある。
組み立ての際、ボルト6にナット4やワッシャー5が通してあっても、脚部15の挿通口16を利用して、容易に組み立て作業が行える。
逆に、ナット4を緩めて、固定ピース1をボルト6に沿わせて差し込みピース2を持ち上げてから傾け、挿通口16にナット4やワッシャー5を通して差し込みピース2を外すこともできる。従って、ナット4やワッシャー5をはめたまま、再びはめることができる。
小さな部品であるナット4やワッシャー5を落とすことがなく、ボルト6から外したり再びはめたりする手間も省ける。
さらに図3は、挿通口16が、2つのピース1・2を連結するボルト6の回り止めBを取り付けるボルト9の頭部をも通すことができる幅である例を示している。
回り止めBが取り付けられた差し込みピース2に固定ピース1を組み合わせる場合、回り止めBを取り付けるボルト9の頭部が邪魔になる。差し込みピース2に固定ピース1を組み合わせる際、脚部15が、そのボルト9の頭部に当たってしまうからである。
このとき、脚部15における挿通口16の幅が、回り止めBを取り付けるボルト9の頭部をも通す幅であったならば、取り付け金具Aを容易に組み立てることができる。
もし、挿通口16が無ければ、ボルト9の頭部が当たらないように、差し込みピース2の側面部22と固定ピース1の脚部15の間隔を広くするために、上面部11の長さを長くする必要がある。挿通口16があることで、取り付け金具Aを大きくすることなく、回り止めBを取り付けられる。
また、挿通口16によって、取り付け金具Aの回り止めBのボルト9を容易に外して分解することもできる。
このように工夫を重ね、強固であるだけでなく、組み立てしやすい、取り外ししやすい、といった利点を持つ取り付け金具Aとした。
A 取り付け金具
1 固定ピース
11 上面部
11a 切り欠き
12 折り下げ部
13 第一係止部
14 第二係止部
15 脚部
16 挿通口
2 差し込みピース
21 平面部
21a ガイド片
22 側面部
23 差し込み部
3 横葺き屋根材
4 ナット
5 ワッシャー
6 ボルト
7 下地材
8 止着具
9 ボルト
B 回り止め

Claims (3)

  1. 固定ピースと差し込みピースとが固定具を介して組み合わせられた屋根上設置物用取り付け金具であって、
    固定ピースは下向きに開口する形状をしており、
    上面部と、
    上面部の一側から折り下げられた脚部と、
    上面部の他側から折り下げられた折り下げ部とが形成されており、
    該折り下げ部の下側端縁は内側方向に向けられており、
    差し込みピースは横向きに開口する形状をしており、
    側面部と、
    側面部の上側端縁を折り曲げた平面部と、
    側面部の下側端縁を平面部と同じ方向に折り曲げた差し込み部とが形成されており、
    差し込みピースの平面部に固定ピースの上面部が載せられており、
    前記折り下げ部の下側端縁と前記差し込み部とで屋根材に挟持される屋根上設置物用取り付け金具。
  2. 請求項1記載の屋根上設置物用取り付け金具であって、
    折り下げ部の下側端縁は、
    差し込み部と略平行に複数形成されている係止部となっており、
    差し込み部の端縁は、
    前記係止部の最も内側と最も外側の間に位置している屋根上設置物用取り付け金具。
  3. 請求項1または請求項2記載の屋根上設置物用取り付け金具であって、
    固定ピースの上面部から脚部にかけての面に挿通口が形成されており、
    該挿通口において、
    上面部の開口箇所はナットとワッシャーよりも狭い幅で、
    脚部の開口箇所は少なくともボルトのねじ部よりも広い幅に形成されていることを特徴とする屋根上設置物用取り付け金具。
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