JP2011085009A - 吐水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水栓の使用感を保ちつつ、低消費電力化した吐水装置を提供する。
【解決手段】水栓の流路を流れる水流により発電する発電手段と、前記発電手段により充電される第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサの両端の第1の電圧を第2の電圧に変換して第2のコンデンサに充電する電圧変換手段と、前記第2のコンデンサからの給電により作動して水栓の流路を開閉する電磁弁と、前記電磁弁を制御する水栓制御手段と、を備え、前記水栓制御手段は、前記発電手段における発電履歴情報に基づいて、前記電圧変換手段を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させることを特徴とする吐水装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐水装置に関し、特に消費電力の小さい吐水装置に関する。
トイレや洗面所に設置される自動水栓装置や自動便器洗浄装置などでは、水力発電機を設け、流す水によって発電して蓄電し、それを電源として動作するものが実用化されつつある。蓄電手段としてコンデンサを使用する場合、コンデンサの電圧は、その蓄電量に比例するため、コンデンサの充放電にともなう電圧変動が大きい。そこで、電圧変換手段を用いて、一定の電圧に安定させてコンデンサ(第2のコンデンサ)に蓄電し、水栓装置の回路や電磁弁に給電される(例えば、特許文献1)。
特開2008−138369号公報(段落番号0065、図6)
特許文献1に開示された発明では、電圧変換手段は入・切のみ行って制御されている。 一方、電圧変換手段の電圧変換効率を高めるためには、デューティ比を低くすると良い。そのため、発電量が少なくてもコンデンサ(第2のコンデンサ)に電磁弁などを駆動するために必要な蓄電を行うことができるように、電圧変換手段の電圧変換効率が高い、デューティ比が低い状態で電圧変換手段を駆動するように設定されていた。
しかし、デューティ比を低くすると電圧変換手段が出力できる電流が小さくなり、コンデンサ(第2のコンデンサ)の充電時間が長くなる。コンデンサ(第2のコンデンサ)の充電時間が長くなると、電磁弁が駆動できるようになるまでの時間も長くなるため、結果として水栓の使用感が低下する。
本発明は、水栓の使用感を保ちつつ、低消費電力化した吐水装置を提供する。
第1の発明の態様によれば、水栓の流路を流れる水流により発電する発電手段と、前記発電手段により充電される第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサの両端の第1の電圧を第2の電圧に変換して第2のコンデンサに充電する電圧変換手段と、前記第2のコンデンサからの給電により作動して水栓の流路を開閉する電磁弁と、前記電磁弁を制御する水栓制御手段と、を備え、前記水栓制御手段は、前記発電手段における発電履歴情報に基づいて、前記電圧変換手段を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させることを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、発電履歴情報により、発電量が多いときには、電磁弁駆動のための第2のコンデンサの充電を速めて電磁弁の開閉の応答性を良くすることで使用感の悪化を抑えることができ、一方、発電量が少ないときには電圧変換手段の変換効率を高めて低消費電力化することができる。
また、第2の発明の態様によれば、前記発電履歴情報は、単位時間ごとに記憶された前記電磁弁の開閉回数又は開合計時間、に基いて予測した現在の時間帯における発電頻度であることを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、単位時間ごとに発電頻度を予測しているため、精度良く発電頻度、すなわち発電量を判定することができ、さらに使用感を保ちつつ、低消費電力化することができる。
また、第3の発明の態様によれば、水栓の流路を流れる水流により発電する発電手段と、前記発電手段により充電される第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサの両端の第1の電圧を第2の電圧に変換して第2のコンデンサに充電する電圧変換手段と、前記第2のコンデンサからの給電により作動して水栓の流路を開閉する電磁弁と、前記電磁弁を制御する水栓制御手段と、を備え、前記水栓制御手段は、前記第1のコンデンサの充電電圧を検出し、前記第1のコンデンサの充電電圧に基づいて、前記電圧変換手段を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させることを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、発電手段の発電量が多く、第1のコンデンサの充電電圧が高いときには、水栓制御手段は、デューティ比を高く設定することにより電磁弁を駆動するための第2のコンデンサの充電を速めて電磁弁の開閉の応答を良くし、使用感の悪化を抑えることができる。一方、発電手段の発電量が少なく、第1のコンデンサの充電電圧が低いときには、水栓制御手段は、デューティ比を低く設定することにより電圧変換手段の変換効率を高めて、電圧変換による消費電力を少なくすることができる。
また、第4の発明の態様によれば、第1〜3のいずれか1つの発明の態様において、前記電圧変換手段から供給された駆動電力により間欠的に駆動し使用者を検出可能な人体検出センサをさらに備え、前記水栓制御手段は、前記人体検出センサの駆動時には、前記デューティ比を所定の値以上に設定することを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、電磁弁の開閉動作により第1のコンデンサの充電電圧が低下しても、水栓制御手段は、人体検出センサを駆動するときにはデューティ比を所定の値以上である高い値に設定して必要な出力電圧を確保し、人体検出センサを確実に間欠的に駆動することができる。このとき、人体検出センサの駆動時間は短いため、その短い時間の間だけは電圧変換手段の変換効率は低下するが、第2のコンデンサを充電するための電圧変換手段の昇圧動作の時間は、人体検出センサの駆動時間と比べると長いため、昇圧動作の変換効率は、その影響をほとんど受けない。そのため、水栓制御手段は、人体検出センサを駆動するときにデューティ比を所定の値以上に高く設定することにより、第2のコンデンサを充電するための昇圧動作の変換効率に影響をほとんど与えることなく、人体検出センサを周期的に駆動することができる。
また、第5の発明の態様によれば、第1〜3のいずれか1つの発明の態様において、前記水栓制御手段は、前記電磁弁の駆動時に前記第2のコンデンサの充電電圧を検出し、前記第2のコンデンサの充電電圧が閾値に達していないときには、前記デューティ比を所定の値以上に設定することを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、水栓制御手段は、デューティ比を所定の値以上に高く設定することにより第2のコンデンサの充電を速め、より早く電磁弁の開閉動作を実行することができる。そのため、電磁弁の応答性の悪化を防止し、使用感の悪化を抑えることができる。
また、第6の発明の態様によれば、第5の発明の態様において、前記水栓制御手段は、前記電磁弁の駆動時に、前記駆動の方向が開弁方向であるか閉弁方向であるかを判断し、前記駆動の方向が前記開弁方向であり且つ前記第2のコンデンサの充電電圧が閾値に達していない場合には前記第1のコンデンサの充電電圧にかかわらず前記デューティ比を所定の値以上に設定し、前記駆動の方向が前記閉弁方向である場合には前記第2のコンデンサの充電電圧にかかわらず前記第1のコンデンサの充電電圧に基づいて前記デューティ比を変化させることを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、水栓制御手段は、電磁弁を開くときには、デューティ比を所定の値以上に高く設定することにより第2のコンデンサの充電を速め、より早く電磁弁を開く。そのため、電磁弁の応答性の悪化を防止し、使用感の悪化を抑えることができる。また、水栓制御手段がデューティ比を所定の値以上に高く設定することにより電磁弁をより早く開いたとしても、その後に、発電手段は、流路を流れる水流により発電する。そのため、電力の収支を考慮し、水栓制御手段は、デューティ比を所定の値以上に高く設定することにより電磁弁を急いで開くことができる。
一方、水栓制御手段は、電磁弁を閉じるときには、デューティ比を変化させず、急いで電磁弁を閉じることはしない。これは、水栓制御手段が電磁弁を閉じると、その後には流路に水は流れないため、発電手段は発電しないためである。そのため、電力の収支を考慮し、水栓制御手段は、デューティ比を所定の値以上に高く設定してまで電磁弁を急いで閉じる必要はなく、より高い変換効率で電圧変換手段を駆動することができる。これにより、電圧変換による消費電力を少なくすることができる。
また、第7の発明の態様によれば、第3の発明の態様において、前記水栓制御手段は、前記第1のコンデンサの充電電圧を単位時間ごとに記憶し、前記単位時間ごとに記憶された第1のコンデンサの充電電圧により予測した現在の時間帯における発電頻度に基づいて前記デューティ比をさらに変化させることを特徴とする吐水装置が提供される。
これによれば、発電手段の発電量が少なく、第1のコンデンサの充電電圧が低くなると、水栓制御手段は、デューティ比をより低く設定しようとするが、そのときの時間帯における記憶された発電頻度が多い場合には、デューティ比を変化させず、より高いデューティ比を維持する。あるいは、発電手段の発電量が少なく、第1のコンデンサの充電電圧が低いときには、水栓制御手段は、デューティ比をより低く設定しているが、記憶された発電頻度が多い時間帯になると、デューティ比をより高く設定する。これは、記憶された発電頻度が多い時間帯では、発電手段の発電量が多くなることが見込まれるため、水栓制御手段は、デューティ比を低く設定することにより電圧変換手段の変換効率を高める必要はないためである。これにより、ある所定の時間帯、例えば朝などに電磁弁の開閉の応答が悪く、使用感が悪いということを抑えることができる。
本発明の態様によれば、使用感を保ちつつ、低消費電力化した吐水装置が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る吐水装置の構成を例示する回路図である。 水栓制御手段のマイクロコンピュータの制御動作を例示するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る吐水装置の構成を例示する回路図である。 本実施形態にかかる吐水装置の動作の具体例を例示するフローチャートである。 第2のコンデンサの充電電圧を確認する動作の具体例を例示するフローチャートである。 第2のコンデンサの充電電圧を確認する動作の他の具体例を例示するフローチャートである。 蓄電量が十分である場合の動作波形を例示するタイミングチャートである。 蓄電量が不十分である場合の動作波形を例示するタイミングチャートである。 本実施形態にかかる吐水装置の動作の他の具体例を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る吐水装置の構成を例示する回路図である。
本実施例の吐水装置は、水栓制御手段3、電磁弁4、電磁弁通電手段5、第1のコンデンサ6、電圧変換手段7、発電機8(発電手段)、充電電圧制御手段9、一次電池10、充電制御手段11、ダイオード12及びRCフィルタ16を備えている。このRCフィルタ16を構成するコンデンサ17が第2のコンデンサであり、電磁弁4の駆動時に給電できるよう、電圧変換手段7によって充電されている。
発電機8(発電手段)は、水栓の流路を流れる水流(図示せず)により発電し、その出力端VGは充電電圧制御手段9を介して第1のコンデンサ6の端子VCに接続されている。第1のコンデンサ6の両端の電圧、すなわち第1の電圧は、発電機8(発電手段)により充電される。なお、充電電圧制御手段9は、第1のコンデンサ6の過充電を防止し、また発電機8(発電手段)の負荷変動に伴い吐水装置の流量が変動することを軽減するために挿入されている。
第1のコンデンサ6の端子VCは、充電制御手段11を介して一次電池10の出力端VBATに接続されている。一次電池10としては、例えば、リチウム電池を用いることができる。第1のコンデンサ6は、充電制御手段11を介して一次電池10により充電される。
電圧変換手段7は、第1のコンデンサ6の第1の電圧を第2の電圧に変換する。そして、第2の電圧により、RCフィルタ16の抵抗を介して第2のコンデンサ17を充電し、この第2のコンデンサ17の電圧が電磁弁通電手段5に入力される。本実施例においては、電圧変換手段7として昇圧回路を用い、制御線37により昇圧回路を駆動する駆動パルスのデューティ比の制御が可能な構成を例示している。また、電磁弁通電手段5として、MOSFETによるブリッジを用いた構成を例示しており、水栓の流路を開閉する電磁弁4は、このブリッジにより駆動される。そして、電磁弁4の駆動により第2のコンデンサ17での電荷が消費されて電圧が低下した際に電圧変換手段7に対する電圧低下の影響をRCフィルタ16によって緩和することができる。
ここで、第1の電圧は、一次電池10で充電可能な電圧であり、例えば、リチウム電池を用いた場合、3Vに設定することができる。また、第2の電圧は、電磁弁4の動作が可能な第1の電圧より高い電圧であり、例えば、3.3〜5Vに設定することができる。
また、電圧変換手段7の出力端VDDは、水栓制御手段3のマイクロコンピュータ1及びセンサ(人体検出センサ)2の電源に接続されている。さらに、マイクロコンピュータ1及びセンサ2の電源は、ダイオード12を介して一次電池10の出力端VBATにも接続されている。
このように、マイクロコンピュータ1及びセンサ2の電源は、第2の電圧が一次電池10の電圧より高いときは、電圧変換手段7から供給され、第2の電圧が一次電池10の電圧より低いときは、一次電池10から供給される。これにより、一次電池10の消耗を軽減することができる。
水栓制御手段3は、上記のとおりマイクロコンピュータ1及びセンサ2を有する。マイクロコンピュータ1は、制御線37を介して電圧変換手段7を制御する。電圧変換手段7は、駆動パルスのデューティ比が大きいほど第2の電圧の立上がりが速くなるが消費電力も大きくなる。マイクロコンピュータ1は、制御線37を介して電圧変換手段7のデューティ比を制御することにより、第2の電圧の立上がりと消費電力とを制御する。
また、マイクロコンピュータ1は、制御線35を介して電磁弁通電手段5を制御することにより、電磁弁4を開閉する。本実施例においては、電磁弁通電手段5はブリッジ構成のため、制御線35は、35a〜35dの4本を有する。
センサ2は、例えば、光電センサ等で構成されており、センサ2が光電センサの場合、手を近づけると手を検出する。センサ2の検出情報は、マイクロコンピュータ1で処理される。マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御し、電磁弁4が通電されて吐水する。その後、センサ2は、手が無くなったことを検出すると、その検出情報がマイクロコンピュータ1で処理される。マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御し、電磁弁4が通電されて止水する。
上記の構成において、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御して電磁弁4を開閉した回数及び電磁弁4を開いていた合計時間を、発電が行われた回数及び発電が行われた合計時間とみなし、発電履歴情報として記憶する。また、マイクロコンピュータ1は、第1のコンデンサ6の端子VCの電圧すなわち第1の電圧を検出し、その第1の電圧を発電機8の発電量とみなして発電履歴情報として記憶する。例えば、使用頻度を電磁弁4が開放されて発電が行われる発電頻度とみなす。マイクロコンピュータ1は、記憶した発電履歴情報から電圧変換手段7を制御することができる。
例えば、図2に示すように、所定期間の発電履歴情報に基づいて発電頻度を算出し、発電頻度に応じた電圧変換手段7の制御を行うことができる。発電頻度が高い時間帯は発電量も多くなるためデューティ比を高く設定し、使い勝手を保つことができる。また、発電頻度が低い時間帯は発電量が少ないためデューティ比を低く設定し、電圧変換による電力消費を少なくすることができる。
ここで、発電頻度としては、所定の単位時間ごとに発電履歴情報を記憶しておき、その時間帯の過去の、例えば1週間の発電履歴情報の記憶値に基づいて、その時間帯における発電頻度を予測して記憶しておくことが好ましい。
マイクロコンピュータ1は、上記のとおり、発電履歴情報に基づいて電圧変換手段7を制御することにより、第2の電圧の立上がりと消費電力とのトレードオフの関係を調整する。これにより、使用感を保ちつつ、低消費電力化した吐水装置を提供することができる。
図2は、水栓制御手段のマイクロコンピュータの制御動作を例示するフローチャートである。
図2に表したように、まずマイクロコンピュータ1は、電圧変換手段7を動作させて第1の電圧を第2の電圧に昇圧するか否か判断する(ステップS11:No)。
第2のコンデンサの蓄電量が大きく第2の電圧が十分に大きい場合は、電圧変換手段7を動作させて第1の電圧を第2の電圧に昇圧する必要はない。なお、ステップ11の処理をとばして、ステップS12に進んでもよい。
昇圧すると判断した場合(ステップS11:Yes)、発電履歴情報から発電頻度を判別する(ステップS12)。
そして発電頻度が、低、中、高のいずれかを判断する(ステップS13:低、中、高)。
発電頻度が低のとき(ステップS13:低)、電圧変換手段7のデューティ比を低く、例えば25%に設定する(ステップS14)。発電頻度が中のとき(ステップS13:中)、デューティ比を中程度に、例えば、50%に設定する(ステップS15)。また、発電頻度が高のとき(ステップS13:高)、デューティ比を高く、例えば、75%に設定する(ステップS16)。
設定されたデューティ比により電圧変換手段7を動作させる(ステップS17)。
発電頻度が低いときは、発電機8(発電手段)による発電量が少ないため、デューティ比を小さく設定して消費電力を削減し、長時間使用できるようにする。また、発電頻度が高いときは、発電機8(発電手段)による発電量が大きいため、デューティ比を高く設定して、第2の電圧の立上がりを速くし使い勝手を落とさないようにする。発電頻度が中程度のときは、デューティ比も中程度とする。
このように、発電頻度の低、中、高に応じて、電圧変換手段7のデューティ比を変換させることにより、使用感を保ちつつ、消費電力を削減することができる。
なお、本実施例においては、通常使用時の制御動作について説明したが、起動時などの初期状態においては、第2の電圧を速く立上げて使用可能状態にするため、電圧変換手段7のデューティ比を75%で動作を開始することが望ましい。
なお、本実施例においては、発電頻度が低、中、高の3通りあり、電圧変換手段7のデューティ比を25%、50%、75%の3通りに制御する場合について説明した。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、発電頻度は任意数に区分することができ、それに応じて、電圧変換手段7のデューティ比をさらに細かく設定することもできる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る吐水装置の構成を例示する回路図である。
本実施形態にかかる吐水装置では、マイクロコンピュータ1は、検出線31を介して第1のコンデンサ6の端子VCの電圧(充電電圧)を検出することができる。また、マイクロコンピュータ1は、検出線33を介して第2のコンデンサ17の端子VLSの電圧(充電電圧)を検出することができる。本実施形態では、水栓制御手段3のマイクロコンピュータ1及びセンサ2の電源は、電圧変換手段7の出力端VDDに接続されている一方で、一次電池10の出力端VBATには接続されていない。また、RCフィルタ16は、図1に表した吐水装置と同様に、抵抗14を有する。その他の構成は、図1に表した吐水装置の構成と同様である。
このような構成において、マイクロコンピュータ1は、検出線31を介して第1のコンデンサ6の端子VCの電圧(充電電圧)を検出し、その検出した充電電圧に基づいて電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比を制御することができる。つまり、マイクロコンピュータ1は、記憶した発電履歴情報ではなく、リアルタイムの第1のコンデンサ6の充電電圧に基づいて電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させることができる。
これによれば、発電機8の発電量が多く、第1のコンデンサ6の充電電圧が高いときには、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を高く設定することにより電磁弁4を駆動するための第2のコンデンサ17の充電を速めて電磁弁4の開閉の応答を良くし、使用感の悪化を抑えることができる。一方、発電機8の発電量が少なく、第1のコンデンサ6の充電電圧が低いときには、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を低く設定することにより電圧変換手段7の変換効率を高めて、電圧変換による消費電力を少なくすることができる。
次に、本実施形態にかかる吐水装置の動作の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図4は、本実施形態にかかる吐水装置の動作の具体例を例示するフローチャートである。
また、図5は、第2のコンデンサの充電電圧を確認する動作の具体例を例示するフローチャートである。
また、図6は、第2のコンデンサの充電電圧を確認する動作の他の具体例を例示するフローチャートである。
マイクロコンピュータ1は、センサ2を駆動する(ステップS103)前に、まず電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比をより高い値である75%に設定する(ステップS101)。より具体的には、マイクロコンピュータ1は、センサ2を駆動するときにはデューティ比をより高く設定し、センサ2を駆動するのに必要な出力電圧(出力端VDDの電圧)を確保する。
これによれば、例えば、電磁弁4の開閉動作により第2のコンデンサ17の充電電圧が低下しても、マイクロコンピュータ1は、センサ2を駆動するときにはデューティ比をより高い値である75%に設定して必要な出力電圧を確保し、センサ2を確実に間欠的に駆動することができる。このとき、センサ2の駆動時間は例えば約1ms(ミリ秒)程度と短い時間であるため、その短い時間の間だけは電圧変換手段7の変換効率は低下するが、第2のコンデンサ17を充電するための電圧変換手段7の昇圧動作の時間は、センサ2の駆動時間と比べると長いため、昇圧動作の変換効率は、その影響をほとんど受けない。そのため、マイクロコンピュータ1は、センサ2を駆動するときにデューティ比をより高く設定することにより、第2のコンデンサ17を充電するための昇圧動作の変換効率に影響をほとんど与えることなく、センサ2を周期的に駆動することができる。
続いて、マイクロコンピュータ1は、端子VCの電圧(第1のコンデンサ6の充電電圧)をA/D(アナログ/ディジタル)変換し検出する(ステップS105)。そして、マイクロコンピュータ1は、その検出した端子VCの電圧が第2の閾値VTH2以上であるか否かを判断する(ステップS107)。端子VCの電圧が第2の閾値VTH2以上である場合には(ステップS107:Yes)、発電機8の発電量が多く、第1のコンデンサ6の蓄電量が多いため、マイクロコンピュータ1は、使い勝手を確保するためにデューティ比をより高い値である75%に設定する(ステップS115)。
一方、端子VCの電圧が第2の閾値VTH2よりも小さい場合には(ステップS107:No)、マイクロコンピュータ1は、端子VCの電圧が第1の閾値VTH1以上であるか否かを判断する(ステップS109)。端子VCの電圧が第1の閾値VTH1以上である場合には(ステップS109:Yes)、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を中程度の値である50%に設定する(ステップS113)。端子VCの電圧が第1の閾値VTH1よりも小さい場合には(ステップS109:No)、発電機8の発電量が少なく、第1のコンデンサ6の蓄電量が少ないため、電圧変換手段7の変換効率を高めて、電圧変換による消費電力を少なくするためにデューティ比をより低い値である25%に設定する(ステップS111)。
続いて、マイクロコンピュータ1は、センサ2が人体を感知したか否かを判断する(ステップS117)。センサ2が人体を感知した場合には(ステップS117:Yes)、マイクロコンピュータ1は、吐水装置が吐水中か否かを判断する(ステップS119)。吐水装置が吐水中ではない場合には(ステップS119:No)、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を開くが、その前に端子VLSの電圧(第2のコンデンサ17の充電電圧)を確認する(ステップS121)。
ここで、端子VLSの電圧を確認する動作の具体例を図5および図6を参照しつつ説明すると、まず、マイクロコンピュータ1は、図5に表したように、端子VLSの電圧をA/D(アナログ/ディジタル)変換し検出する(ステップS201)。続いて、マイクロコンピュータ1は、その検出した端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3以上であるか否かを判断する(ステップS203)。端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3以上である場合には(ステップS203:Yes)、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4の開閉動作を実行するために必要な電圧が確保されていると判断し、デューティ比を変化させることなく端子VLSの電圧を確認する動作を終了する(ステップS207)。一方、端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3よりも小さい場合には(ステップS203:No)、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4の開閉動作を実行するために必要な電圧をより早く確保するために、デューティ比をより高い値である75%に設定する(ステップS205)。
これによれば、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより高く設定することにより第2のコンデンサ17の充電を速め、より早く電磁弁4の開閉動作を実行することができる。そのため、電磁弁4の応答性の悪化を防止し、使用感の悪化を抑えることができる。そして、端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3以上となったときに、マイクロコンピュータ1は、端子VLSの電圧を確認する動作を終了する(ステップS207)。
なお、図6に表したように、マイクロコンピュータ1は、端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3よりも小さい場合には(ステップS203:No)、今から電磁弁4を閉じる動作を実行するか否かを判断してもよい(ステップS204)。そして、マイクロコンピュータ1は、今から電磁弁4を閉じる場合には(ステップS204:Yes)、デューティ比を変化させず、今から電磁弁4を開く場合には(ステップS204:No)、デューティ比をより高い値である75%に設定する(ステップS205)。
これによれば、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4を開くときには、デューティ比をより高く設定することにより第2のコンデンサ17の充電を速め、より早く電磁弁4を開く。そのため、電磁弁4の応答性の悪化を防止し、使用感の悪化を抑えることができる。また、マイクロコンピュータ1がデューティ比をより高く設定することにより電磁弁4をより早く開いたとしても、その後に、発電機8は、流路を流れる水流により発電する。そのため、電力の収支を考慮すると、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより高く設定することにより電磁弁4を急いで開くことがより好ましい。
一方、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4を閉じるときには、デューティ比を変化させず、急いで電磁弁4を閉じることはしない。これは、マイクロコンピュータ1が電磁弁4を閉じると、その後には流路に水は流れないため、発電機8は発電しないためである。そのため、電力の収支を考慮すると、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより高く設定してまで電磁弁4を急いで閉じる必要はなく、より高い変換効率で電圧変換手段7を駆動することがより好ましい。これにより、電圧変換による消費電力を少なくすることができる。
続いて、図4に表したフローチャートに戻って説明すると、マイクロコンピュータ1は、端子VLSの電圧を確認し(ステップS121)、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を開く(ステップS123)。一方、ステップS119において、吐水装置が吐水中である場合には(ステップS119:Yes)、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4の開く必要なないため、電磁弁通電手段5および電磁弁4の動作を制御することなくステップS101へ戻る。
また、ステップS117において、センサ2が人体を感知しない場合には(ステップS117:No)、マイクロコンピュータ1は、吐水装置が止水中か否かを判断する(ステップS125)。吐水装置が止水中ではない場合には(ステップS125:No)、マイクロコンピュータ1は、端子VLSの電圧を確認し(ステップS127)、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を閉じる(ステップS129)。ここで、端子VLSの電圧を確認する動作(ステップS127)は、図5および図6に関して前述した動作と同様である。一方、吐水装置が止水中である場合には(ステップS125:Yes)、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4を閉じる必要はないため、電磁弁通電手段5および電磁弁4の動作を制御することなくステップS101へ戻る。
なお、本具体例においては、電圧変換手段7のデューティ比を25%、50%、75%の3通りに制御する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。電圧変換手段7のデューティ比は、さらに細かく設定されてもよい。
続いて、本実施形態にかかる吐水装置の動作波形を参照し、動作の具体例についてさらに説明する。
図7は、蓄電量が十分である場合の動作波形を例示するタイミングチャートである。
図7に表した具体例では、第1のコンデンサ6の充電電圧は高く、その蓄電量は多いため、マイクロコンピュータ1は、電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比を50%に設定している。但し、図4に関して前述したように、マイクロコンピュータ1は、センサ2を駆動するときにはデューティ比を75%に設定し、センサ2を間欠的に駆動するために必要な出力電圧を確保する。
そして、センサ2が人体を感知すると、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を開く(タイミングt1)。このとき、電磁弁4の開動作により第2のコンデンサ17の電荷は消費され、その充電電圧は低下する(タイミングt1)。本具体例では、前述したように、第1のコンデンサ6の充電電圧は高く、その蓄電量は多いため、デューティ比は50%に設定されている。そのため、電圧変換手段7の出力電流は大きく、端子VLSの電圧の立ち上がりは速い。これにより、第1のコンデンサ6の蓄電量が十分である場合には、第2のコンデンサ17の充電時間を短くし、第2のコンデンサ17の充電を速めることができる。
続いて、センサ2が人体を感知しなくなると、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を閉じる(タイミングt2)。このとき、電磁弁4を閉じるために必要な第2のコンデンサ17の充電電圧、すなわち端子VLSの電圧は第3の閾値VTH3以上であるため、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を変化させることなくすぐに電磁弁4を閉じることができる。また、タイミングt1における動作と同様に、電磁弁4の閉動作により第2のコンデンサ17の充電電圧は低下するが(タイミングt2)、第2のコンデンサ17の充電時間は短い。
続いて、センサ2が人体を再び感知したとき(タイミングt3)の動作と、その人体を感知しなくなったとき(タイミングt4)の動作と、はタイミングt1およびt2における動作とそれぞれ同様である。図7に表した具体例のように、第1のコンデンサ6の蓄電量が十分である場合には、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより高く設定することにより、電磁弁4の開閉の応答を良くし、使用感の悪化を抑えることができる。
これに対して、第1のコンデンサ6の充電電圧が低く、その蓄電量が少ない場合について、図8を参照しつつ説明する。
図8は、蓄電量が不十分である場合の動作波形を例示するタイミングチャートである。
図8に表した具体例では、第1のコンデンサ6の充電電圧は図7に表した具体例の場合よりも低く、その蓄電量は図7に表した具体例の場合よりも少ないため、マイクロコンピュータ1は、電圧変換手段7を駆動パルスのデューティ比を25%に設定している。但し、図4に関して前述したように、マイクロコンピュータ1は、センサ2を駆動するにときには、デューティ比を75%に設定し、センサ2を間欠的に駆動するために必要な出力電圧を確保する。
そして、センサ2が人体を感知すると、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を開く(タイミングt1)。これは、図7に関して前述したタイミングt1における動作と同様である。本具体例では、前述したように、第1のコンデンサ6の充電電圧は図7に表した具体例の場合よりも低く、その蓄電量は図7に表した具体例の場合よりも少ないため、デューティ比は25%に設定されている。そのため、電圧変換手段7の出力電流は図7に表した具体例の場合よりも少なく、端子VLSの電圧の立ち上がりは図7に表した具体例の場合よりも遅い。
続いて、センサ2が人体を検知しなくなると、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を閉じる(タイミングt2)。これは、図7に関して前述したタイミングt2における動作と同様である。このとき、電磁弁4を閉じるために必要な第2のコンデンサ17の充電電圧、すなわち端子VLSの電圧は第3の閾値VTH3以上であるため、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を変化させることなくすぐに電磁弁4を閉じることができる。
これに対して、その後、比較的早いタイミングでセンサ2が人体を感知すると、そのときの端子VLSの電圧は、前述したようにより遅く立ち上がるため第3の閾値VTH3よりも低い場合がある(タイミングt3)。この場合には、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4をすぐに開くことはできず、デューティ比をより高い75%に設定することにより第2のコンデンサ17の充電を速める(タイミングt3)。そして、端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3以上になると、マイクロコンピュータ1は、電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を開く(タイミングt4)。このとき、第1のコンデンサ6の充電電圧はより低いため、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を再び25%に設定する(タイミングt4)。
これにより、端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3よりも低い場合でも、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより高く設定することにより電磁弁4をより早く開くことができる。そのため、電磁弁4の応答性の悪化を防止し、使用感の悪化を抑えることができる。また、電磁弁4がより早く開くことにより、発電機8は、より早いタイミングで発電を開始することができる。
続いて、センサ2が人体を感知しなくなると、タイミングt3と同様に、そのときの端子VLSの電圧は、第3の閾値VTH3よりも低い場合がある(タイミングt5)。この場合には、マイクロコンピュータ1は、電磁弁4をすぐに閉じることはできない。また、マイクロコンピュータ1は、タイミングt3における動作のようにはデューティ比をより高く設定しない。そして、マイクロコンピュータ1は、端子VLSの電圧が第3の閾値VTH3以上になるのを待ってから電磁弁通電手段5を制御することにより電磁弁4を閉じる(タイミングt6)。
これにより、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより低い25%に設定したままであるため、より高い変換効率で電圧変換手段7を駆動することができる。そのため、電圧変換による消費電力を少なくすることができる。また、電磁弁4はすぐには閉じないため、発電機8は、しばらくの間、発電動作を継続することができる。
なお、図7および図8に表した動作波形では、センサ2の駆動に関する周波数は一定であるが、これだけに限定されるわけではない。例えば、センサ2が人体を感知すると、マイクロコンピュータ1は、センサ2の駆動に関する周波数をより高く設定してもよい。これによれば、センサ2は、より精度良く、より早いタイミングで、人体の感知と非感知とを識別することができる。また、センサ2が人体を感知していないときの消費電力を抑えることができる。あるいは、マイクロコンピュータ1は、所定の単位時間ごとにセンサ2の感知回数を記憶し、その記憶値に基づいてセンサ2の駆動に関する周波数を設定してもよい。これによれば、例えば、マイクロコンピュータ1は、夜間などの感知回数が少ない時間帯において周波数をより低く設定することにより消費電力を抑えることができる。
図9は、本実施形態にかかる吐水装置の動作の他の具体例を例示するフローチャートである。
図4に関して前述した具体例では、リアルタイムの第1のコンデンサ6の充電電圧に基づいて電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させる場合を例に挙げて説明したが、本具体例の吐水装置は、図2に表した動作と図4に表した動作とを組み合わせた動作を行う。つまり、本具体例の吐水装置は、第1のコンデンサ6の充電電圧に基づいて電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させ、さらに、単位時間ごとに記憶された第1のコンデンサ6の充電電圧により予測した現在の時間帯における発電頻度に基づいて電圧変換手段7を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させる。そのため、図9に表したフローチャートでは、図4に表したフローチャートのステップS111、S113、S115の動作の後に、図2に表したフローチャートのステップS12以降の動作と同様の動作が行われる。
具体的には、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を25%に設定すると(ステップS111)、発電履歴情報から発電頻度を判別する(ステップS12)。そして、発電頻度が中、高のいずれかであるか否かを判断する(ステップS18)。発電頻度が低のとき(ステップS18:No)、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を変更することなく設定されたデューティ比により電圧変換手段7を動作させる(ステップS17)。一方、発電頻度が中、高のとき(ステップS18:Yes)、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を中程度に、例えば、50%に設定し(ステップS15)、そのデューティ比により電圧変換手段7を動作させる(ステップS17)。
また、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を50%に設定すると(ステップS113)、発電履歴情報から発電頻度を判別する(ステップS12)。そして、発電頻度が高であるか否かを判断する(ステップS19)。発電頻度が低、中のとき(ステップS19:No)、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を変更することなく設定されたデューティ比により電圧変換手段7を動作させる(ステップS17)。一方、発電頻度が高のとき(ステップS19:Yes)、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を高く、例えば、75%に設定し(ステップS16)、そのデューティ比により電圧変換手段7を動作させる(ステップS17)。
また、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を75%に設定すると(ステップS115)、デューティ比を変更することなく設定されたデューティ比により電圧変換手段7を動作させる(ステップS17)。
続いて、ステップS117以降の動作は、図4に関して前述したステップS117以降の動作と同様である。
これによれば、例えば、マイクロコンピュータ1は、所定の単位時間ごとに第1のコンデンサ6の充電電圧を検出し、その充電電圧を発電履歴情報として記憶する。また、マイクロコンピュータ1は、その時間帯の過去の、例えば1週間の発電履歴情報の記憶値に基づいて、その時間帯における発電頻度を算出し記憶する。
そして、発電機8の発電量が少なく、第1のコンデンサ6の充電電圧が低くなると、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより低く設定しようとするが、そのときの時間帯における記憶された発電頻度が多い場合には、デューティ比を変化させず、より高いデューティ比を維持する。あるいは、発電機8の発電量が少なく、第1のコンデンサ6の充電電圧が低いときには、マイクロコンピュータ1は、デューティ比をより低く設定しているが、記憶された発電頻度が多い時間帯になると、デューティ比をより高く設定する。これは、記憶された発電頻度が多い時間帯では、発電機8の発電量が多くなることが見込まれるため、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を低く設定することにより電圧変換手段7の変換効率を高める必要はないためである。
例えば、夜間において吐水装置の使用頻度が少なく、一方で、朝に吐水装置の使用頻度が夜間よりも多い場合を考える。この場合には、夜間においては発電頻度が低いため、朝のときに第1のコンデンサ6の充電電圧が低い場合があるが、マイクロコンピュータ1は、朝になるとデューティ比をより高く設定する、あるいはより高いデューティ比を維持する。これは、前述したように、朝になると発電機8の発電量が多くなることが見込まれるため、マイクロコンピュータ1は、デューティ比を低く設定することにより電圧変換手段7の変換効率を高める必要はないためである。これにより、電磁弁4の開閉の応答が毎朝に悪く、使用感が毎朝に悪いということを抑えることができる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、吐水装置を構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した吐水装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての吐水装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の吐水装置は、例えば、キッチンや洗面台などの水栓装置や、清水器や、シャワーなどに利用され得る。
1…マイクロコンピュータ
2…センサ
3…水栓制御手段
4…電磁弁
5…電磁弁通電手段
6…第1のコンデンサ
7…電圧変換手段
8…発電機(発電手段)
9…充電電圧制御手段
10…一次電池
11…充電制御手段
12…ダイオード
14…抵抗
16…RCフィルタ
17…第2のコンデンサ
31、33…検出線
35a〜35d、35、37…制御線

Claims (7)

  1. 水栓の流路を流れる水流により発電する発電手段と、
    前記発電手段により充電される第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサの両端の第1の電圧を第2の電圧に変換して第2のコンデンサに充電する電圧変換手段と、
    前記第2のコンデンサからの給電により作動して水栓の流路を開閉する電磁弁と、
    前記電磁弁を制御する水栓制御手段と、
    を備え、
    前記水栓制御手段は、前記発電手段における発電履歴情報に基づいて、前記電圧変換手段を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記発電履歴情報は、単位時間ごとに記憶された前記電磁弁の開閉回数又は開合計時間、に基いて予測した現在の時間帯における発電頻度であることを特徴とする請求項1記載の吐水装置。
  3. 水栓の流路を流れる水流により発電する発電手段と、
    前記発電手段により充電される第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサの両端の第1の電圧を第2の電圧に変換して第2のコンデンサに充電する電圧変換手段と、
    前記第2のコンデンサからの給電により作動して水栓の流路を開閉する電磁弁と、
    前記電磁弁を制御する水栓制御手段と、
    を備え、
    前記水栓制御手段は、前記第1のコンデンサの充電電圧を検出し、前記第1のコンデンサの充電電圧に基づいて、前記電圧変換手段を駆動する駆動パルスのデューティ比を変化させることを特徴とする吐水装置。
  4. 前記電圧変換手段から供給された駆動電力により間欠的に駆動し使用者を検出可能な人体検出センサをさらに備え、
    前記水栓制御手段は、前記人体検出センサの駆動時には、前記デューティ比を所定の値以上に設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の吐水装置。
  5. 前記水栓制御手段は、前記電磁弁の駆動時に前記第2のコンデンサの充電電圧を検出し、前記第2のコンデンサの充電電圧が閾値に達していないときには、前記デューティ比を所定の値以上に設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の吐水装置。
  6. 前記水栓制御手段は、前記電磁弁の駆動時に、前記駆動の方向が開弁方向であるか閉弁方向であるかを判断し、前記駆動の方向が前記開弁方向であり且つ前記第2のコンデンサの充電電圧が閾値に達していない場合には前記第1のコンデンサの充電電圧にかかわらず前記デューティ比を所定の値以上に設定し、前記駆動の方向が前記閉弁方向である場合には前記第2のコンデンサの充電電圧にかかわらず前記第1のコンデンサの充電電圧に基づいて前記デューティ比を変化させることを特徴とする請求項5記載の吐水装置。
  7. 前記水栓制御手段は、前記第1のコンデンサの充電電圧を単位時間ごとに記憶し、前記単位時間ごとに記憶された第1のコンデンサの充電電圧により予測した現在の時間帯における発電頻度に基づいて前記デューティ比をさらに変化させることを特徴とする請求項3記載の吐水装置。
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