JP2011084994A - 側溝ブロックとこれに用いる集水桝及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、ケーブル類4を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有する側溝ブロック1に関する。この側溝ブロック1は、左右の側壁部14とその下端部同士を繋ぐ底壁部15とを一体に有する、上方が開放されたブロック本体11と、ブロック本体11の上方開放部からその内空断面の上部側に着脱自在に嵌め込まれた、長手方向に貫通する排水路22を断面内部に有する排水ブロック12とを備える。また、ブロック本体11の内空断面における排水ブロック12よりも下方の部分はケーブル類4の収納空間18になっている。
【選択図】 図1
Description
そこで、特に都市部においては、機能的な道路空間を形成しかつ美しい街並みを実現するため、歩道に埋設した電線共同溝(C・C・BOX)にケーブル類を纏めて収納することにより、道路を無電柱化することが進められている。
しかし、歩道の官民境界部には、家屋からの生活排水を下水に流す側溝ブロックが設置されている場合が多いため、電線共同溝を設置したい位置が既に側溝ブロックが設置されている位置と重複することがある。
このハイブリッド型の側溝ブロックとしては、従来2つのタイプがある。このうち、第1のタイプは、上方が開放された断面ほぼU字型のブロック本体と、その上方開放部を閉塞する蓋部材とを備えており、ブロック本体の側壁部を長手方向に貫通する貫通孔にケーブル類を収納するようにしたものである(特許文献1及び2参照)。
すなわち、第1のタイプでは、ブロック本体の断面内部にケーブル類の収納空間(貫通孔)が形成されているので、ブロック本体を埋設した後にケーブル類を追加又は交換することとなった場合には、ブロック本体の側壁部を外部に露出させるために、その側方の地盤を掘り返す必要があり施工が煩雑となる。
しかし、第2のタイプでは、上記保持部材が側壁部の内面に突設され、下水の排水路がブロック本体の底部に形成されているので、ケーブル類が邪魔になってブロック本体の底部に清掃具が入り難く、汚泥除去のための清掃等のメンテナンスが行い難いという欠点がある。
このため、ケーブル類の追加又は交換を行う際に、ブロック本体の側方の地盤を掘り返す必要がなく、ケーブル類の追加又は交換に容易に対応することができる。
そこで、前記ブロック本体の前記側壁部の内面に、前記排水ブロックの左右両縁部を支持する段差部が当該ブロック本体の長手方向に沿って延設されていることが好ましい。この場合、上記アンカー部材を設けなくても、ブロック本体の内空断面の上部側に排水ブロックを保持できるので、製作コストを安価に抑えることができる。
このため、排水ブロックから漏れ出た排水がケーブル類の収納空間に至ることに伴う当該ケーブル類の劣化を、出来るだけ抑制することができる。
この場合、上記吊り上げ器具を係合部に係合させることができるので、吊り上げ器具を用いた排水ブロックの取り外し作業を容易に行うことができる。
(6) また、前記排水ブロックが、表面水を前記排水路に排水を導くための当該排水路より細幅の導水スリットが上壁部分に形成されたブロック体よりなる場合には、前記係合部は、前記導水スリットの幅方向両側に形成された引っ掛け部より構成することができる。
また、本発明の集水桝によれば、ケーブル収納部がケーブル類のハンドホール部としての機能を併有するので、既設のケーブル類に対して定期的に行われる点検や配線については、側溝ブロックの区間で排水ブロックを取り外さなくても、当該ケーブル収納部において行うことができる。
この場合、集水室がケーブル収納部に対して高さ方向で干渉しなくなるので、集水室の深さを必要に応じて任意に決定することができ、当該集水桝の集水能力を十分に確保できるようになる。
(a) 上端が道路面と一致するように前記ブロック本体を埋設する工程
(b) 前記ブロック本体の内空断面の底部に前記ケーブル類を収納する工程
(c) 前記ブロック本体の内空断面の上部側に前記排水ブロックを嵌め込む工程
このため、ケーブル類の追加又は交換を行う際に、ブロック本体の側方の地盤を掘り返す必要がなく、ケーブル類の追加又は交換に容易に対応することができる。
この場合、例えば上記係合部を側壁部に打ち込んだアンカー部材で構成する場合に比べて、側溝ブロックの製作コストを低減できるという利点がある。
〔側溝ブロックの設置状態〕
図1は、第1実施形態に係る側溝ブロック1の設置状態の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の側溝ブロック1は、ケーブル類4を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有しており、歩道2の縦断方向Aに沿って当該歩道2の道路脇に複数連続して埋設されている。
また、各側溝ブロック1は、開削した路盤に敷設された砕石基礎5の上に、敷きモルタル6を介して設置されており、このさい、各側溝ブロック1の上端(ブロック本体11の上端)が歩道2の道路面と一致するようになっている。
なお、上記ケーブル類4には、家屋3の住民のライフラインとなる各種のケーブル含まれ、例えば、配電線4A、電話線4B及び光ファイバー4C等よりなる(図2(a)参照)。もっとも、後述の収納空間18のサイズに余裕がある場合には、このケーブル類4として、上水道配管やガス配管を含めることもできる。
本実施形態の側溝ブロック1は、内外二重の管路構造になっており、外側管路を構成するブロック本体11と、内側管路を構成する排水ブロック12と、これらの上方開放部を共に閉塞する蓋部材13とを備えている。
このうち、ブロック本体11は、プレキャストコンクリート製であり、左右の側壁部14と、その下端部同士を繋ぐ底壁部15とを一体に有する、上方が開放された断面ほぼU字状のコンクリートブロック体よりなる。
ブロック本体11の長さLは1000〜2000mmの範囲に設定され、蓋部材13の長さはブロック本体11の長さLのほぼ半分に設定されている。また、排水ブロック12の長さはブロック本体11の長さのほぼ半分に設定されている。
そして、両側壁部14と底壁部15とで囲まれるブロック本体11の内空断面のうち、段差部16より上方の上側部分が排水ブロック12の嵌合空間17になっており、段差部16より下方の下側部分がケーブル類4の収納空間18となっている。
本実施形態の排水ブロック12は、断面幅と断面高さが概ね同等のほぼ正方形断面に形成され、その断面の幅寸法は、ブロック本体11の嵌合空間17の内空幅にちょうど嵌り込む程度の寸法に設定されている。
そして、図1に示すように、排水ブロック12を嵌合空間17に収納すると、排水ブロック12の底壁21の左右両縁部がブロック本体11の段差部16に当接し、排水ブロック12がブロック本体11の内空断面の上部側に支持される。従って、その内空断面における排水ブロック12より下方の部分に、ケーブル類4の収納空間18が確保されることになる。
そのため、図1に示すように、排水ブロック12を嵌合空間17に収納した状態で蓋部材13をブロック本体12の上方開放部に嵌め込むと、蓋部材13の幅方向両端縁が排水ブロック12の両側壁20の各上端に当接し、当該排水ブロック12の上方開放部が閉塞される。
なお、図2(b)に示すように、各側壁部14に形成した段差部16の上面には、ブロック本体11の長手方向に延びる断面ほぼ三角形の通水路23が形成されており、この通水路23は、排水ブロック12から漏れ出た排水の一部又は全部を長手方向に排水する機能を有する。
図2は、第1実施形態に係る側溝ブロック1を新設する場合の施工手順を示す断面図である。以下、この図2を参照しつつ、新設の側溝ブロック1の施工方法を説明する。
図2(a)に示すように、本実施形態の側溝ブロック1では、まず、ブロック本体11の上端が歩道2の道路面と一致するようにそのブロック本体11が歩道2に埋設される。なお、長手方向に連続するブロック本体11の接合端同士は、図示しない止水材によってシールされ、接続金具25(図1参照)によって互いに接続される。
このケーブル類4の収納作業が完了すると、図2(b)に示すように、ブロック本体11の内空断面の上部側にある嵌合空間17に上から排水ブロック12を嵌め込み、当該ブロック12の底壁21が段差部16に当接して高さが決まるまで、排水ブロック12を嵌合空間17に落とし込む。
そして、図2(c)に示すように、ブロック本体11の上方開放部を蓋部材13で閉することより、図2(d)に示すように、ブロック本体11の下部側の収納空間18にケーブル類4が収納され、同本体11の上部側の嵌合空間17に排水ブロック12が保持されたハイブリッド型の側溝ブロック1が構築される。
一方、上記のようにして側溝ブロック1の施工が完了してから例えば数年後に、特定区間の側溝ブロック1に対して、ケーブル類4を追加的に敷設する必要が生じたり、或いは、故障したケーブル類4を交換する必要が生じたりする場合がある。
すると、図2(b)に示すように、ブロック本体11の内部のケーブル類4の収納空間18が開放されるので、この開放されたブロック本体11に対して必要なケーブル類4の追加や交換を行えばよい。
このため、ケーブル類4の追加又は交換を行う際に、ブロック本体11の側方の地盤を掘り返す必要がなく、ケーブル類4の追加又は交換に容易に対応することができる。
このため、排水ブロック12に対する汚泥除去のための清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
このため、例えば、アンカー部材(図示せず)を側壁部14に打ち込んで排水ブロック12の支持部を構成する場合に比べて、材料費と打設手間を低減することができ、側溝ブロック1の製作コストを安価に抑えることができる。
このため、排水ブロック12から漏れ出た排水がケーブル類4の収納空間18に至ることに伴う当該ケーブル類4の劣化を、出来るだけ抑制できるという利点がある。
図3は、第1実施形態に係る側溝ブロック1と集水桝29の設置状態の平面図である。また、図4(a)は図3のX−X線断面図、図4(b)は図3のY−Y線断面図、図4(c)は迂回ブロック31の平面図、図4(d)は迂回ブロック31の正面図である。
図3に示すように、本実施形態の集水桝29は、桝本体30と、この桝本体31の長手方向両側に収納された迂回ブロック31と、桝本体31の長手方向中央部を閉塞する第1蓋部材32と、迂回ブロック31の対応部分を閉塞する第2蓋部材33とを備える。
中央桝部34は、平面視長方形状であり、その幅寸法は側溝ブロック1の幅寸法Bよりも大きい寸法に設定されている。
この2つの部屋のうち、民地側(図4の左側)の部屋はケーブル類4が収納されるケーブル収納部37であり、道路側(図4の右側)の部屋は排水ブロック12からの排水を取り込む集水室38となっている。このうち、ケーブル収納部37は、上方開口部がコンクリート蓋32Aで着脱自在に閉塞された構造であり(図4(b)参照)、ケーブル類4のハンドホール部としての機能を併有している。
また、傾斜桝部35の内空断面の下部にも、前記ケーブル収納部37が連続して形成されており、このケーブル収納部37は、一端側の接合部39から他端側の接合部39に至る桝本体30の長手方向全長に渡って真っ直ぐな状態で延びている。
この排水路40は、迂回ブロック31の短辺側から長辺側に向かって、傾斜辺に沿った方向に延びて形成されている。
従って、迂回ブロック31を傾斜桝部35内に嵌め込むと、排水路40の上流側(接合部39側)の端部が排水ブロック12の排水路22と連通し、かつ、排水路40の下流側(中央桝部34側)の端部が集水室38に連通するようになっている。
また、図3に示すように、第2蓋部材33は、迂回ブロック31とほぼ同じ平面視台形状に形成されており、傾斜桝部35の上方開放部に嵌め込まれることで、迂回ブロック31の排水路40を閉塞する。
また、本実施形態の集水桝29によれば、ケーブル収納部37が、ケーブル類4のハンドホール部としての機能を併有するので、既設のケーブル類4に対して定期的に行われる点検や配線については、側溝ブロック1の区間で排水ブロック12を取り外さなくても、当該ケーブル収納部37において行うことができる。
このため、例えば図4(b)に示すように、集水室38の深さをケーブル収納部37と同程度の深さに設定することができるので、集水桝29の集水能力を十分に確保できるようになる。
このように、高圧ケーブル4Dを集水室38の下方に配置しても、一般家屋3用の配電線4A、電話線4B及び光りファイバー4Cはケーブル収納部37に収納されているので、高圧ケーブル4Dの電磁誘導によってそれらのケーブル4A〜4Cが悪影響を受けることは殆どない。
図5は、第1実施形態に係る側溝ブロック1の変形例の斜視図である。
この変形例では、上下方向にやや長いほぼ楕円形状の断面の排水路22を有する排水ブロック12を採用しており、この点で第1実施形態の場合と異なる。この楕円形状の排水路22は排水ブロック12を長手方向に貫通している。
また、排水ブロック12の上壁部分には、表面水を排水路22に導くための導水スリット42が形成され、この導水スリット42は排水路22よりも細幅である。
このため、吊り上げ器具のフック部を導水スリット42から排水路22に挿通し、そのフック部を引っ掛け部43に掛止させることにより、当該吊り上げ器具によって排水ブロック12を吊り上げることができる。
このため、排水ブロック12をブロック本体11の嵌合空間17に嵌め込むと、排水ブロック12の上面がブロック本体11の側壁部14の上端面と面一になる。
図6は、第1実施形態に係る側溝ブロックの別の変形例の断面図である。
この変形例では、プラスチック等の合成樹脂製の排水ブロック12を採用しており、この点で第1実施形態の場合と異なる。この合成樹脂製の排水ブロック12は、側壁20の上端縁から幅方向外側に延びるフランジ部44を一体に有している。
この変形例の場合には、排水ブロック12が合成樹脂製であり、コンクリート製の場合に比べて軽量であるから、側溝ブロック1の施工作業が簡便になるという利点がある。もっとも、排水ブロック12は、コンクリート製よりも軽量な材質又は厚さであれば、金属製のものであってもよい。
図7は、第2実施形態に係る側溝ブロック1の設置状態の斜視図である。
図7に示すように、本実施形態の側溝ブロック1も、ケーブル類4を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有しており、歩道2の縦断方向Aに沿って当該歩道2の道路脇に複数連続して埋設されている。
本実施形態(図7)の側溝ブロック1が第1実施形態(図1)のそれと異なるところは、側溝ブロック1のブロック本体11が断面ほぼH型のコンクリートブロックよりなる点にある。
このブロック本体11は、中間壁部46の上方の内空断面が排水路47になっており、かつ、中間壁部46の下方の内空断面がケーブル類の収納空間48となっている。
また、側壁部45の下端縁部には、ケーブル類4を外部に引き出すための引き出し窓51が形成されており、側壁部45の上方開放部には、蓋部材13の幅方向端部が嵌合する段差溝45A(図8(a)参照)が形成されている。
なお、本実施形態では、ブロック本体11におけるケーブル類4の収納空間18が下方開放状であり、ケーブル類4が開削溝52の底面に敷設されるため、各ケーブル類4は1つの集合管53の内部に纏めて挿通されている。
図8は、第2実施形態に係る既設の側溝ブロック1を開削溝52から取り出す場合の施工手順を示す断面図である。以下、この図8を参照しつつ、既設の側溝ブロック1の施工方法を説明する。
既設の側溝ブロック1は、ブロック本体11の上端が道路面と一致するように開削溝52の内部に埋設されており(図7参照)、この場合、ブロック本体11の中間壁部46の下方の収納空間48にケーブル類4が挿通された集合管53が収納され、同中間壁部46の上方に排水路47が配置されている。
この吊り上げ装置49は、開削溝52の幅方向両端部に架設された門型フレーム49Aと、この門型フレーム49Aに上下動自在に結合された左右一対の昇降アーム49Bとから構成されている。昇降アーム49Bは、油圧ジャッキ等によって門型フレーム49Aに対して昇降自在であり、前記係合溝50(図7参照)に引っ掛かるフック部を下端部に有する。
すると、図8(b)に示すように、開削溝52の底面に敷設されていたケーブル類4の集合管53が開放される。
そして、ブロック本体11が取り外された開削溝52の内部において、必要なケーブル類4の追加や交換を行い、その後は、ブロック本体11を吊り上げ装置49によって開削溝52の内部に戻せばよい。
このため、ケーブル類4の追加又は交換を行う際に、ブロック本体11の側方の地盤を掘り返す必要がなく、ケーブル類4の追加又は交換に容易に対応することができる。
なお、本実施形態の側溝ブロック1の場合には、ブロック本体11の中間壁部46の上方が排水路47となっているので、第1実施形態(図1)の場合と異なり、ブロック本体11に対して更に排水ブロック12を嵌め込む必要がなく、その分だけ部品点数が少なくて済むという利点もある。
図9は、第2実施形態に係る既設の側溝ブロック1を開削溝52から取り外す場合の別の施工手順を示す断面図である。
この変形例では、ブロック本体11の側壁部14の外側面全面に、土留めプレート54が予め取り付けられている。この土留めプレート54の取り付けは、側壁部14の外側面に複数のホールインアンカー(図示せず)を打ち込み、このアンカーの突出端部を土留めプレート54に形成した取付孔に嵌合させることによって行われる。
また、上記ホールインアンカーは、せん断強度が比較的小さく、少なくとも土留めプレート54をブロック本体11の側壁部14に仮止め可能な程度のせん断強度を有するが、吊り上げ装置49の引き上げ力に伴うせん断に対しては破断するようになっている。
その後、昇降アーム49Bのフック部を排水路47の内面の係合溝50に引っ掛けて昇降アーム49Bを上昇させ、ブロック本体11を開削溝52から引き上げる。
そして、土留めプレート54が残された開削溝52の内部において、必要なケーブル類4の追加や交換を行い、その後は、ブロック本体11を吊り上げ装置49によって開削溝52の内部に戻せばよい。
なお、今回開示した実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。
2 歩道
3 家屋
4 ケーブル類
11 ブロック本体
12 排水ブロック
13 蓋部材
14 側壁部
15 底壁部
16 段差部
17 嵌合空間
18 収納空間
20 側壁
21 底壁
22 排水路
23 通水路
24 係合溝(係合部)
29 集水桝
30 桝本体
31 迂回ブロック
34 中央桝部
35 傾斜桝部
36 中間隔壁
37 ケーブル収納部
38 集水室
42 導水スリット
43 引っ掛け部(係合部)
Claims (12)
- ケーブル類を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有する側溝ブロックであって、
左右の側壁部とその下端部同士を繋ぐ底壁部とを一体に有する、上方が開放されたブロック本体と、
前記ブロック本体の上方開放部からその内空断面の上部側に着脱自在に嵌め込まれた、長手方向に貫通する排水路を断面内部に有する排水ブロックとを備えており、
前記ブロック本体の内空断面における前記排水ブロックよりも下方の部分が前記ケーブル類の収納空間になっていることを特徴とする側溝ブロック。 - 前記ブロック本体の前記側壁部の内面に、前記排水ブロックの左右両縁部を支持する段差部が当該ブロック本体の長手方向に沿って延設されている請求項1に記載の側溝ブロック。
- 前記段差部の上面には、前記ブロック本体の長手方向に延びる通水路が形成されている請求項1又は2に記載の側溝ブロック。
- 前記排水ブロックは、当該ブロックを吊り上げるための吊り上げ器具が係合する係合部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の側溝ブロック。
- 前記排水ブロックは、左右の側壁とその下端部同士を繋ぐ底壁とを一体に有する、上方が開放されたブロック体よりなり、
前記係合部は、前記両側壁の内面に形成された係合溝よりなる請求項4に記載の側溝ブロック。 - 前記排水ブロックは、表面水を前記排水路に導くための当該排水路より細幅の導水スリットが上壁部分に形成されたブロック体よりなり、
前記係合部は、前記導水スリットの幅方向両側に形成された引っ掛け部よりなる請求項4に記載の側溝ブロック。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の側溝ブロックが接続される集水桝であって、
前記ブロック本体に収納された前記ケーブル類を真っ直ぐな状態で通過させることができるケーブル収納部と、前記排水ブロックからの排水を取り込む集水室と、を備えていることを特徴とする集水桝。 - 前記集水室は、前記ケーブル収納部の幅方向道路側にオフセットした位置に配置されている請求項7に記載の集水桝。
- 次の工程(a)〜(c)を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の側溝ブロックの施工方法。
(a) 上端が道路面と一致するように前記ブロック本体を埋設する工程
(b) 前記ブロック本体の内空断面の底部に前記ケーブル類を収納する工程
(c) 前記ブロック本体の内空断面の上部側に前記排水ブロックを嵌め込む工程 - ケーブル類を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有する側溝ブロックであって、
左右の側壁部とその中間部同士を繋ぐ中間壁部とを一体に有する、上方及び下方が開放されたブロック本体を備えており、
前記ブロック本体は、前記中間壁部の上方の内空断面が排水路であり、かつ、前記中間壁部の下方の内空断面が前記ケーブル類の収納空間となっており、当該ブロック本体を吊り上げるための吊り上げ装置が係合する係合部を有することを特徴とする側溝ブロック。 - 前記係合部は、前記両側壁部の前記排水路側の内面に形成された係合溝よりなる請求項10に記載の側溝ブロック。
- 前記両側壁部の外側面は、下方に至るに従って先細りとなるテーパー面になっている請求項10又は11に記載の側溝ブロック。
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- 2009-10-19 JP JP2009240602A patent/JP5480587B2/ja active Active
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