JP2009249874A - 雨水貯留浸透システム - Google Patents

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Abstract

【課題】夾雑物受枠の端部の段差をなくして夾雑物を容易に除去できる雨水貯留浸透システムを提供する。
【解決手段】雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設1と、貯留浸透施設1の下部に敷設される夾雑物受枠2と、夾雑物受枠2に貯留された夾雑物を取り除くために貯留浸透施設1に近接して設置される点検口3と、を備える雨水貯留浸透システムSである。
そして、夾雑物受枠2は、少なくとも点検口3の内面31位置まで延長される。
【選択図】図1

Description

本発明は、雨水を貯留又は浸透させる雨水貯留浸透システムに関するものである。
近年、都市化が急激に進んだことで、舗装の面積が増加したため、雨水が地中に浸み込まずに、一気に河川に流れ込むようになっている。
このため、都市型の洪水が起こる反面、普段は河川の流量が少なく、水質が悪化し、地下水が枯れるなどの問題が生じている。
また、地下水の低下によって渇水の危険性が高まり、緑地や街路樹などの潤いが失われ、気温の上昇や地中の乾燥化などが生じて、都市の気候変化をもたらすことも明らかになってきている。
このような問題を解決するために、雨水を貯留させる技術や雨水を地中に浸透させる技術が開発されている。
このような雨水貯留浸透槽として、例えば特許文献1では、排水路内に充填部材を連設した浸透渠部を設け、充填部材に一体に形成される傾斜面部の雨水流下方向を、排水路の流れ方向と一致させる構成が開示されている。
したがって、雨水とともに流入した砂や汚泥が、充填部材の傾斜面部の雨水流下方向に沿って移動することで、砂や汚泥が堆積することなく一定の方向へ移動するため、一箇所で収集することができるというメリットがある。
特開2007−16582号公報
ところで、前記特許文献1では、充填部材の下部に夾雑物受枠が設置されており、この夾雑物受枠に砂などの夾雑物を集め、点検口からバキューム等によって夾雑物を除去していた。
しかしながら、図9に示すように、夾雑物受枠2と点検口3は継手9によって接続されており、この夾雑物受枠2の内面21と継手9の内面91との間に段差が生じていた。そして、段差が生じている夾雑物受枠2の端部近傍に夾雑物が溜まるため、完全には除去しにくくなっていた。
そこで、本発明は、夾雑物受枠の端部の段差をなくして夾雑物を容易に除去できる雨水貯留浸透システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の雨水貯留浸透システムは、雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設と、前記貯留浸透施設の下部に敷設される夾雑物受枠と、前記夾雑物受枠に貯留された夾雑物を取り除くために前記貯留浸透施設に近接して設置される点検口と、を備える雨水貯留浸透システムであって、前記夾雑物受枠は、少なくとも前記点検口の内面位置まで延長されることを特徴とする。
また、前記貯留浸透施設と前記点検口とが間隔をおいて配置されている場合に、前記夾雑物受枠の前記貯留浸透施設から出て前記点検口に入るまでの部分は、さや管によって覆われる構成とすることができる。
さらに、本発明の雨水貯留浸透システムは、雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設と、前記貯留浸透施設の下部に敷設される夾雑物受枠と、前記夾雑物受枠に貯留された夾雑物を取り除くために前記貯留浸透施設に近接して設置される点検口と、を備える雨水貯留浸透システムであって、前記貯留浸透施設と前記点検口とが間隔をおいて配置されている場合に、前記夾雑物受枠と前記点検口のインバート部とは、断面形状が滑らかに変化する変換継手によって接続されることを特徴とする。
そして、本発明の雨水貯留浸透システムは、雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設と、前記貯留浸透施設の下部に敷設される夾雑物受枠と、前記夾雑物受枠に貯留された夾雑物を取り除くために設置される点検口と、を備える雨水貯留浸透システムであって、前記点検口は、本体筒部と蓋部とを有し、前記本体筒部は前記夾雑物受枠の上方に位置して下方を向いて開口するように前記貯留浸透施設に固定されるとともに、前記蓋部は前記本体筒部と分離されて地盤に支持されることを特徴とする。
また、前記貯留浸透施設は、複数の充填部材を組立てることによって構成されるとともに、前記充填部材層には雨水を一定方向に誘導して前記夾雑物受枠に流下させる誘導手段を有することが好ましい。
このように、本発明の雨水貯留浸透システムは、貯留浸透施設と夾雑物受枠と点検口とを備える雨水貯留浸透システムであって、夾雑物受枠は、少なくとも点検口の内面位置まで延長される。
したがって、夾雑物受枠を延長することによって、夾雑物受枠の端部近傍に段差が生じないため、夾雑物が溜まることがなくなるうえに容易に夾雑物を除去できる。
また、貯留浸透施設と点検口とが間隔をおいて配置されている場合に、夾雑物受枠の貯留浸透施設から出て点検口に入るまでの部分は、さや管によって覆われることで、周囲の土砂の夾雑物受枠への崩落・浸入を防止しつつ、夾雑物を容易に除去できる。
さらに、本発明の雨水貯留浸透システムは、貯留浸透施設と夾雑物受枠と点検口とを備える雨水貯留浸透システムであって、貯留浸透施設と点検口とが間隔をおいて配置されている場合に、夾雑物受枠と点検口のインバート部とは、断面形状が滑らかに変化する変換継手によって接続されることを特徴とする。
したがって、点検口がインバート部を有する場合でも、夾雑物受枠とインバート部とを滑らかに接続することで、夾雑物が溜まることがなくなるうえに夾雑物を容易に除去できる。
そして、本発明の雨水貯留浸透システムは、貯留浸透施設と夾雑物受枠と点検口とを備える雨水貯留浸透システムであって、点検口は、本体筒部と蓋部とを有し、本体筒部は夾雑物受枠の上方に位置して下方を向いて開口するように貯留浸透施設に固定されるとともに、蓋部は本体筒部と分離されて地盤に支持される。
したがって、貯留浸透施設内に点検口を設置することで雨水貯留浸透システム全体の設置面積を小さくできるうえに、蓋部が本体筒部と分離されて地盤に支持されることで上載荷重が夾雑物受枠に作用することを防止できる。
また、貯留浸透施設は、複数の充填部材を組立てることによって構成されるとともに、充填部材層には雨水を一定方向に誘導して夾雑物受枠に流下させる誘導手段を有することで、充填部材を複数列敷設した際でも、夾雑物を一方向に集めて効率よく除去できる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて本発明の雨水貯留浸透システムSの全体構成を説明する。
本実施の形態の雨水貯留浸透システムSは、図1に示すように、雨水を貯留又は浸透させるために道路の脇に設けられた側道下などに埋設される貯留浸透施設1と、この貯留浸透施設1の下部に敷設される夾雑物受枠2と、この夾雑物受枠2に貯留された夾雑物を取り除くために貯留浸透施設1に近接して設置される点検口3,3と、を備えている。
この貯留浸透施設1は、図8に示すように、充填部材6としての底板部61、傾斜板部63、天板部65が、三角柱状の連結片62,64,・・・を介して重ね合わされて骨格が形成され、下部には夾雑物受枠2が挿入されて、全体が透水シート14(図1,2参照)によって覆われて地盤7に埋設されている。
これらの底板部61、傾斜板部63、天板部65は、合成樹脂によって形成されるもので、所定の貯留空間を有するとともに所定の強度を有するように、縦横にリブが設けられて補強されている。
また、傾斜板部63は、平面部が傾斜した傾斜面部63aを備えており、この傾斜面部63aの四隅の上下には連結片62,64,・・・が嵌合されて上下に複数重ね合わされる。なお、図8では、説明の便宜のために傾斜板部63を1つ用いる場合を説明している。
さらに、貯留浸透施設1に複数敷設される傾斜板部63,・・・は、傾斜面部63a,・・・の傾斜方向が一定方向に揃えられていることで、流入管13から流入して雨水とともに傾斜面部63a,・・・を流下する泥や砂などが、一定の方向に誘導されるように形成されている。
そして、貯留浸透施設1の地盤7に向いた側面には、図1,2に示すように、板状の側板69,・・・が取り付けられて、充填部材6の側面から作用する土圧を支持して充填部材6内に周囲の土砂が入り込むことを防止している。
加えて、貯留浸透施設1の延長方向の端部の外面11には、図2に示すように、夾雑物受枠2を覆うさや管4を構成する自在曲管12が取付板12aを介してビスや接着剤などによって取り付けられている。
この自在曲管12は、合成樹脂によって形成されるもので、図2に示すように、取付板部12aと円筒部12bと球面状の嵌合部12cとを備えている。
また、貯留浸透施設1全体を覆う透水シート14は、ポリエステル系の不織布などによって形成されるため透水性を備えており、貯留された雨水を地盤7へ浸透させるように形成されている。
さらに、夾雑物受枠2は、合成樹脂によって略コ字状断面を有する長尺状に形成されるもので、コ字の開いた側を上に向けた状態で、上記した充填部材6の最下部の中央に充填部材6の敷設方向に沿って挿入されている。
つまり、この夾雑物受枠2は、底板部61の上面と連結片62,・・・の側面と傾斜板部63の下面とによって形成される四角柱状の空間を、隣接する充填部材6を連通するように挿入されている。
なお、この夾雑物受枠2には、コ字の両方の上縁に沿って内側に突出した折り返しを設けることで、夾雑物を除去する際のジェット噴射等による巻上げを抑制することもできる。
そして、点検口3は、合成樹脂によって円筒状に形成されるもので、下筒部32aと、この下筒部32aに止水ゴムを介して上下方向移動可能に挿入される上筒部32bと、上筒部32bの上方を塞ぐ蓋部33と、を備えて地盤7中に立設されている。
また、この下筒部32aの側面には夾雑物受枠2が挿入されるさや管4を構成する円筒状の挿口38が外側に向けて突出するように設けられている。
そして、本実施の形態の雨水貯留浸透システムSは、図1に示すように、夾雑物受枠2が、点検口3の貯留浸透施設1に近い側の内面31の位置を超えて点検口3の内部まで延長されている。
すなわち、夾雑物受枠2は、図2に示すように、点検口3の内面31よりも内側まで延長され、貯留浸透施設1の外面11から点検口3の外面36までの露出した部分をさや管4としての自在曲管12及び挿口38とによって覆われている。
つまり、夾雑物受枠2は、図9に示す従来例とは異なり、貯留浸透施設1の外面11位置までの長さに形成されるものではなく、外面11位置を超えてさらに点検口3の内面31を超える長さに形成されている。
次に、本実施の形態の雨水貯留浸透システムSの作用について説明する。
このように、雨水貯留浸透システムSは、貯留浸透施設1と夾雑物受枠2と点検口3,3とを備える雨水貯留浸透システムSであって、夾雑物受枠2は、点検口3の内面31位置を超えて、点検口3の内部に突出するように延長されている。
したがって、夾雑物受枠2を延長することによって、夾雑物受枠2の端部近傍に段差が生じないため、夾雑物が溜まることがなくなるうえに容易に夾雑物を除去することができる。
すなわち、雨が降った場合には、道路の表面の雨水は路面の横断方向の勾配によって側道に誘導され、側道の縦断方向の勾配によってマスに集められて、流入管13に流れ込む。
次に、この流入管13に流れ込んだ雨水は、貯留浸透施設1に流入し、傾斜板部63,・・・を順に伝わっていくように流下し、最下部の傾斜板部63,・・・に達し、最下部に敷設された夾雑物受枠2に流れ込む。
同時に、雨水に混入している夾雑物も、雨水とともに傾斜板部63,・・・を順に伝わっていくように流下して、最下部に敷設された夾雑物受枠2に流れ込んで貯留される。
ここにおいて、夾雑物を受ける夾雑物受枠2が点検口3まで延長されていることで、貯留浸透施設1内での段差がなくなるため、夾雑物2の移動を阻害して一箇所に集中して堆積させることがなくなる。
さらに、雨水は、貯留浸透施設1の底面や側面などから、透水シート14を通じて地盤7へ浸透していく。降雨の強度が強い場合には、雨水は雨水貯留浸透システムSに一時的に貯留された後に地盤7に浸透していく。
そして、夾雑物受枠2に溜まった泥や砂などの夾雑物を除去する際には、一方の点検口3からバキュームホースを挿入し、夾雑物受枠2の内側を通して夾雑物を吸い取る。
この際、夾雑物受枠2が点検口3の内部まで延長されていることで、点検口3から挿口38を通じてバキュームホースを挿入しやすくなるうえに、挿入後もバキュームホースを滑らかに移動させることができる。
また、夾雑物が夾雑物受枠2の段差部に局所的に貯留されないことで、夾雑物を除去するための点検・整備の回数を減らすことができる。
加えて、夾雑物受枠2に勾配が設けられていれば、夾雑物を一方の点検口3の近傍に集めておくことで、バキュームホースなどによる夾雑物の除去をよりいっそう容易にすることができる。
さらに、貯留浸透施設1と点検口3とが間隔をおいて配置されている場合に、夾雑物受枠2の貯留浸透施設1から出て点検口3に入るまでの部分は、さや管4としての自在曲管12及び挿口38によって覆われることで、周囲の土砂の夾雑物受枠への崩落・浸入を防止しつつ、夾雑物を容易に除去できる。
すなわち、さや管4によって夾雑物受枠2を覆うことによって、夾雑物受枠2の構造を変えることなく、夾雑物受枠2を点検口3まで延長することができる。
また、本実施の形態の自在曲管12は、既製の充填部材6に後からビスや接着剤などによって取り付けるものであるため、充填部材6として従来と同一構造の部材を用いることができる。
さらに、さや管4が、自在曲管12に挿口38を挿入して形成されるため、施工時の位置ずれによる挿入不良を防止することができるうえに、経年的な変位によるさや管4の破損を防止することもできる。
そして、さや管4と夾雑物受枠2の隙間にモルタル等を充填することによって、夾雑物受枠2を安定して支持できるうえに、この隙間を通じて点検口3から貯留浸透施設1へ雨水が逆流することを防止できる。
以下、図3を用いて、前記実施の形態とは別の形態の雨水貯留浸透システムS1について説明する。
なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず、構成から説明すると、本実例の雨水貯留浸透システムS1は、図3に示すように、貯留浸透施設1と、夾雑物受枠2と、点検口3,3と、を備えている。
この点検口3は、コンクリートによって筒状に形成される、いわゆるマンホールであり、内部に人間が入って夾雑物の除去などをおこなうことができる程度の広さを有している。
そして、本実施例では、前記実施の形態とは異なり、点検口3の側面が貯留浸透施設1の側面に接するように配置されており、さや管を用いることなく夾雑物受枠2が延長されている。
加えて、この夾雑物受枠2は、点検口3の内面31位置まで延長されているが、点検口3の内部に突出する位置までは延長されていない。
さらに、点検口3は、夾雑物受枠2が接続される位置よりも下方に伸ばされて所定の深さの泥溜部39が設けられている。
次に、作用について説明する。
このように、本実施例の雨水貯留浸透システムS1は、夾雑物受枠2が、点検口3の内面31位置まで延長されることによって、夾雑物受枠2の端部近傍に段差が生じないため、夾雑物が溜まることがなくなるうえに、容易に夾雑物を除去することができる。
また、貯留浸透施設1と点検口3とが互いに接するように配置されることで、さや管を用いることなく、夾雑物受枠2を延長することができる。
加えて、さや管を用いる必要がないことで、雨水貯留浸透システムS1の全長が同じ場合には、貯留浸透施設1の長さを長くして、容量を大きくすることができる。
さらに、夾雑物受枠2が点検口3の内部に突出しないことで、泥溜部39に貯留された夾雑物を除去する際に支障となることがない。
そして、点検口3は、夾雑物受枠2が接続される位置よりも下方に伸ばされて、夾雑物を溜める泥溜部39を形成することで、この泥溜部39に夾雑物を貯留して容易に除去できるようになる。
特に、夾雑物受枠2に勾配を設けた場合には、下流側の点検口3に泥溜部39を設けて夾雑物を貯留することで、夾雑物をいっそう容易に除去できるようになる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以下、図4,5を用いて、前記実施の形態及び実施例1とは別の形態の雨水貯留浸透システムS2について説明する。
なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず、構成から説明すると、本実例の雨水貯留浸透システムS2は、図4に示すように、貯留浸透施設1と、夾雑物受枠2と、点検口3,3と、を備えている。
そして、本実施例では、前記実施の形態とは異なり、夾雑物受枠2は点検口3の内部までは延長されずに、さや管4の内部で変換継手5に接続されて、この変換継手5が点検口3のインバート部81に嵌合されている。
この変換継手5は、図5に示すように、受枠側端縁51が断面略コ字状に形成され、点検口側端縁52が断面略U字状に形成されて、中間部分は略コ字状から略U円状に断面形状が滑らかに変化するように形成されている。
また、受枠側端縁51の内側には段差部53が設けられて夾雑物受枠2が嵌合されるとともに、点検口側端縁52はインバート部81に設けた嵌合用の段差(不図示)に嵌合されている。
次に、作用について説明する。
このように、本実施例の雨水貯留浸透システムS3は、貯留浸透施設1と夾雑物受枠2と点検口3,3とを備える雨水貯留浸透システムS3であって、貯留浸透施設1と点検口3とが間隔をおいて配置されている場合に、夾雑物受枠2と点検口3のインバート部81とは、断面形状が滑らかに変化する変換継手5によって接続されている。
したがって、点検口3がインバート部81を有する場合でも、夾雑物受枠2とインバート部81とを滑らかに接続することで、夾雑物が溜まることがなくなるうえに夾雑物を容易に除去できる。
すなわち、インバート部81は断面略U字状の溝を有して形成されるため、断面略コ字状の夾雑物受枠2をそのままの形状で延長してインバート部81に接続することはできない。
そこで、夾雑物受枠2の端部に変換継手5を接続させて、この変換継手5をインバート部81に接続させることで、インバート部81への接続を可能にしている。
そして、この変換継手5は、夾雑物受枠2に嵌合する形状からインバート部81のU字溝に嵌合する形状へと、断面形状を滑らかに変化させて形成されるため、雨水の流れを滞留させることがないうえに、夾雑物を堆積させることもない。
さらに、変換継手5を用いて、インバート部81を有する点検口3に夾雑物受枠2を滑らかに接続させることで、点検口3にバキュームホースなどを挿入する際にインバート部81の傾斜を利用して挿入できるため、挿入が容易になる。
加えて、このようにインバート部81を有する点検口3に夾雑物受枠2を接続させることで、点検口3の内部の雨水の貯留容量を抑制して、貯留浸透施設1を通じた雨水の貯留・浸透を効率よくおこなうことができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以下、図6,7を用いて、前記実施の形態及び実施例1,2とは別の形態の雨水貯留浸透システムS3について説明する。
なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず、構成から説明すると、本実例の雨水貯留浸透システムS3は、図6に示すように、貯留浸透施設1と、夾雑物受枠2と、点検口3,3と、を備えている。
そして、本実施例の雨水貯留浸透システムS3は、前記実施の形態とは異なり、図6,7に示すように、点検口3,3が充填部材6,・・・を貫通するように設置されている。
つまり、充填部材6,・・・の平面中央には点検口3の外径と略同一径の嵌合孔が設けられ、この嵌合孔に上方から本体筒部32が挿入されて、サドル35によって懸垂して支持されている。
この点検口3は、合成樹脂によって形成されるもので、円筒状の下筒部32aとこの下筒部32aに嵌め合わされる円筒状の上筒部32bとを有する本体筒部32と、この本体筒部32とは分離されて台座34を介して地盤7に支持される蓋部33と、を備えている。
この本体筒部32の下筒部32aは、下端を貯留浸透施設1の内部に敷設された夾雑物受枠2の上方に位置させるとともに、上端を貯留浸透施設1の上面から突出するように位置させて、サドル35によって貯留浸透施設1に支持されている。
このサドル35は、合成樹脂によって略L字断面の円環状に形成されるもので、L字の一方が貯留浸透施設1の上面に載置して固定され、他方が本体筒部32の側面に接着して固定される。
そして、図7(a)(b)に示すように、2列に充填部材6,・・・を配列する場合、夾雑物受枠2が挿入される列の充填部材6,・・・は、延長方向の一方を向くように傾斜面63aを揃え、夾雑物受枠2が挿入されない列の充填部材6,・・・は、夾雑物受枠2が挿入される列の方向に向けて傾斜させる。
次に、作用について説明する。
このように、本実施例の雨水貯留浸透システムS3は、貯留浸透施設1と夾雑物受枠2と点検口3,3とを備える雨水貯留浸透システムS3であって、点検口3は、本体筒部32と蓋部33とを有し、本体筒部32は夾雑物受枠2の上方に位置して下方を向いて開口するように貯留浸透施設1に固定されるとともに、蓋部33は本体筒部32と分離されて地盤7に支持される。
したがって、貯留浸透施設1内に点検口3を設置することで雨水貯留浸透システムS3全体の設置面積を小さくできるうえに、蓋部33が本体筒部32と分離されて地盤7に支持されることで上載荷重が夾雑物受枠2に作用することを防止できる。
つまり、貯留浸透施設1の設置領域内に点検口3,3を設置すれば、点検口3,3を設置領域外に設置した場合と比べて、点検口3,3の面積に相当する分の面積だけ雨水貯留浸透システムS3の面積を小さくできる。
さらに、蓋部33は本体筒部32と分離されることで、蓋部33に上載荷重が作用した場合に、蓋部33から台座34を通じて地盤7に荷重を分散させることができる。したがって、上載荷重が本体筒部32に直接的に作用して本体筒部32が破損することを防止できる。
加えて、この本体筒部32の下端は夾雑物受枠2から距離をおいて設置されているため、仮に本体筒部32に上載荷重が作用した場合にも、夾雑物受枠2を破損させることはない。
そして、貯留浸透施設1の設置区域内に点検口3,3を設置することで、雨水貯留浸透システムS3の設置面積が同じ場合には、貯留浸透施設1の面積を広くして、容量を大きくすることができる。
また、貯留浸透施設1は、複数の充填部材6,・・・を組立てることによって構成されるとともに、充填部材6は雨水を一定方向に誘導して流下させる誘導手段としての傾斜面63aを有することで、充填部材6,・・・を複数列敷設した際でも、夾雑物を一方向に集めて効率よく除去できる。
つまり、図7(a)(b)に示すように、夾雑物受枠2が挿入される一方の列の充填部材6,・・・は延長方向の一方を向くように傾斜面63aを揃え、挿入されない他方の列の充填部材6,・・・は、夾雑物受枠2の列に向けて傾斜させる。
そうすると、図7(b)の矢印で示すように、一方の列を流下する雨水は他方の列を流下するように流れるため、最終的には夾雑物受枠2に夾雑物が貯留されることになる。
したがって、充填部材6,・・・を複数列敷設した際でも、夾雑物を夾雑物受枠2が敷設された充填部材6,・・・の列に集めることで、この夾雑物受枠2にバキュームホースを挿入して夾雑物を除去することができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態及び実施例では、貯留浸透施設1は透水シート14によって覆われる浸透タイプの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、遮水シートによって覆われる貯留タイプのものであってもよい。
また、前記実施の形態及び実施例では、点検口3は1つの貯留浸透施設1の両側に1つずつ配置される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2つの貯留浸透施設1,1の間に挟まれるように配置されて、両方の貯留浸透施設1,1の点検・整備に用いられるものであってもよい。
さらに、前記実施の形態及び実施例では、雨水を一定方向に誘導して流下させる誘導手段として傾斜面63aを有する傾斜板部63を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、別に用意した管や仕切り板や整流用の板などを用いるものであってもよく、要は夾雑物受枠2に向かって流下させる手段であればよい。
そして、前記実施例3では、点検口3,3が貯留浸透施設1の端部の充填部材6に設置される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、点検口3,3は端部以外に設置されるものであってもよい。
例えば、全長の1/4の地点と3/4の地点の2箇所に設置することで、点検口3,3からの到達距離を等しくするように構成することもできるし、全長の1/2の地点(中央)に1箇所だけ設置することもできる。
本発明の最良の実施の形態の雨水貯留浸透システムの構成について説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態の雨水貯留浸透システムの構成について部材を破断して説明する斜視図である。 実施例1の雨水貯留浸透システムの構成を説明する断面図である。 実施例2の雨水貯留浸透システムの構成を説明する断面図である。 変換継手の構成を説明する斜視図である。 実施例3の雨水貯留浸透システムの構成を説明する断面図である。 傾斜板部の作用を説明する説明図である。(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 充填部材の構成を分解して説明する分解斜視図である。 従来の雨水貯留浸透システムの構成を説明する斜視図である。
符号の説明
S,S1,S2,S3 雨水貯留浸透システム
1 貯留浸透施設
11 外面
12 自在曲管
2 夾雑物受枠
3 点検口
31 内面
32 本体筒部
33 蓋部
34 台座
35 サドル
36 外面
38 挿口
4 さや管
5 変換継手
6 充填部材
63a 傾斜面(誘導手段)
69 側板
81 インバート部

Claims (5)

  1. 雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設と、前記貯留浸透施設の下部に敷設される夾雑物受枠と、前記夾雑物受枠に貯留された夾雑物を取り除くために前記貯留浸透施設に近接して設置される点検口と、を備える雨水貯留浸透システムであって、
    前記夾雑物受枠は、少なくとも前記点検口の内面位置まで延長されることを特徴とする雨水貯留浸透システム。
  2. 前記貯留浸透施設と前記点検口とが間隔をおいて配置されている場合に、
    前記夾雑物受枠の前記貯留浸透施設から出て前記点検口に入るまでの部分は、さや管によって覆われることを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留浸透システム。
  3. 雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設と、前記貯留浸透施設の下部に敷設される夾雑物受枠と、前記夾雑物受枠に貯留された夾雑物を取り除くために前記貯留浸透施設に近接して設置される点検口と、を備える雨水貯留浸透システムであって、
    前記貯留浸透施設と前記点検口とが間隔をおいて配置されている場合に、
    前記夾雑物受枠と前記点検口のインバート部とは、断面形状が滑らかに変化する変換継手によって接続されることを特徴とする雨水貯留浸透システム。
  4. 雨水を貯留又は浸透させる貯留浸透施設と、前記貯留浸透施設の下部に敷設される夾雑物受枠と、前記夾雑物受枠に貯留された夾雑物を取り除くために設置される点検口と、を備える雨水貯留浸透システムであって、
    前記点検口は、本体筒部と蓋部とを有し、前記本体筒部は前記夾雑物受枠の上方に位置して下方を向いて開口するように前記貯留浸透施設に固定されるとともに、前記蓋部は前記本体筒部と分離されて地盤に支持されることを特徴とする雨水貯留浸透システム。
  5. 前記貯留浸透施設は、複数の充填部材を組立てることによって構成されるとともに、前記充填部材層には雨水を一定方向に誘導して前記夾雑物受枠に流下させる誘導手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の雨水貯留浸透システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219951A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Sekisui Chem Co Ltd 地中埋設物構造
JP2014070386A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Sekisui Chem Co Ltd 集砂受枠の取付部材
JP2014198952A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 積水化学工業株式会社 点検部材及び雨水貯留浸透施設
CN111719671A (zh) * 2020-06-22 2020-09-29 四川环宇建筑设计有限公司 一种雨水蓄渗利用系统

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