JP2011081876A - 光ディスク装置の制振機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ディスク装置において、主軸と軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきを効果的に抑制することのできる制振機構を提供する。
【解決手段】 回転駆動軸8の回転運動を光ピックアップ7の走行運動に変換するための走行駆動ユニット9が、光ピックアップ7に固着された基台部91と、回転駆動軸8の歯部82に噛み合わされた噛合い歯93を有する板片部92と、板片部92を弾圧して噛合い歯82を回転駆動軸8の歯部82に押し付けているばね体94とを有する。主軸5に摺動自在に当接された摺動面111を有する主軸押圧片110が基台部91に連設されている。主軸押圧片110を弾圧することにより摺動面111を主軸5に押し付ける弾圧部材120を備える。弾圧部材120とばね体94とが同一のコイルばねによって共用されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク装置の制振機構、特に、光ピックアップの走行を案内する主軸とその相手方である軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきを抑制するという対策が講じられた光ディスク装置の制振機構に関する。
図3は光ディスク装置の要部の構成を示した概略平面図である。同図の光ディスク装置では、略矩形枠形のメインシャーシ(メカシャーシ)1の後端部の幅方向の2箇所に、略矩形枠形の可動シャーシ(トラバースシャーシ)2の後端部がゴム輪でなる弾性材3,3を介してビス(不図示)で連結されていて、それら2箇所の連結箇所4,4を支点として可動シャーシの先端側の自由端部が上下方向に回動して昇降するようになっている。図3の一点鎖線L−Lは、可動シャーシ2の昇降動作時の回動軸線を示している。
また、可動シャーシ2には、その幅方向両側に主軸5と副軸6とが配備されていて、それらのうち、主軸5には、光ピックアップ7の幅方向片側の間隔を隔てた2箇所に設けられている軸受孔部71が相対摺動自在に嵌合されているのに対し、副軸6には光ピックアップ7の他側の1箇所に設けられている支持部73が相対摺動自在に係合している。また、可動シャーシ2に図示していないターンテーブルが搭載されているのに対し、メインシャーシ1側には上記ターンテーブルと共働してディスクを挟持するクランパ(不図示)が備わっていて、可動シャーシ2が上記回動軸線L−Lを支点として上昇することによってクランパとターンテーブルとによってディスクが挟持されるようになっている。そして、この構成を備えた光ディスク装置では、クランパとターンテーブルとによって挟持されたディスクがターンテーブルと共に回転しているときに、光ピックアップ7が上記した主軸5や副軸6に案内されていディスクの半径方向に走行すると共に、その光ピックアップ7がディスクの記録面を光学的に走査する。
メインシャーシ1には、回転駆動軸8が取り付けられていて、この回転駆動軸8がメインシャーシ1に搭載されたモータ81によって定位置で回転駆動されるようになっている。そして、光ピックアップ7に固着された走行駆動ユニット9の作用によって、回転駆動軸8の回転運動が光ピックアップ7の往復方向(矢印S)での直線走行運動に変換されて、上記のように光ピックアップ7が主軸5や副軸6に案内されてディスクの半径方向に走行する。
図4は従来例としての光ディスク装置に採用されていた回転駆動軸8と光ピックアップ7に固着されている走行駆動ユニット9とを示した要部の拡大断面図である。同図のように、走行駆動ユニット9は、光ピックアップ7にビス止めなどの適宜手段を介して固着されている基台部91と、回転駆動軸8の歯部82に噛み合わされた噛合い歯93を有する弾性を備えた板片部92と、この板片部92を矢印F1方向に弾圧してその噛合い歯93を回転駆動軸8の歯部82に押し付けているコイルばねでなるばね体94とを有している。さらに具体的には、ばね体94が、基台部91とこの基台部91の側方に間隔を隔てて配備されている上記板片部92とのそれぞれに形成されているばね受け座面95,96との相互間に圧縮状態で介在されている。そして、ばね体94が板片部92を弾圧して噛合い歯93を回転駆動軸8の歯部82に押し付けているのに対して、その反力が光ピックアップ7に対して定位置に位置している基台部91側のばね受け座面95によって受け止められている。
ここで、主軸5は表面平滑な断面円形の軸体によって形成されていて、2箇所の軸受孔部71の円形孔74を貫通している。そして、実質的には、主軸5と2箇所の軸受孔部71との嵌合箇所が相対的に摺動することによって、光ピックアップ7が主軸5に案内されて走行するようになっている。したがって、主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所には、がたつきを生じない程度の寸法精度を具備させることが要求されている。これは、主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所の寸法精度の良否が、光ピックアップ7でディスクの記録面を光学的に走査させるときの光学性能に大きな影響を及ぼすからである。
これに対し、副軸6は、主軸5による光ピックアップ7の走行案内作用を補助する機能を有する。したがって、副軸6と支持部73との係合箇所には、主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所に要求されるほどの寸法精度が要求されているわけではない。しかしながら、この係合箇所の寸法精度の良否も上記光学性能に影響を及ぼすので、その係合箇所にもそれほど大きながたつきが生じない程度の寸法精度が要求されることは勿論である。このような事情の下で、支持部73は副軸6を抱き込むU字形に形成されたり、円形孔を有する孔部として形成されたりしている。
一方、光ディスク装置において、リードスクリューに側方から噛み合う歯を備えた噛合部材を光ピックアップの側面に取り付けることは知られている(たとえば、特許文献1参照)。また、光ピックアップの走行を主軸と副軸とによって案内させる光ディスク装置において、光ピックアップと副軸との係合箇所でのびびり振動を抑制するために、光ピックアップに取り付けたラックを送りネジに噛み合わせ、そのラックをコイルバネによって噛合い方向に付勢させると共に、主軸を支点とするコイルバネの反力のモーメントを光ピックアップの上記副軸との係合箇所に付与することも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。さらに、ガイドシャフトによって走行が案内されるピックアップに設けた歯部をリードスクリューに弾性的に押し付けた状態で噛み合わせた場合に、歯部を有する部材が弾性に抗して後退して歯部の噛合いが解除されてしまうことを防ぐために、歯部を有する部材の後退を阻止する手段を設けることも知られている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2008−210440号公報 特開2001−210028号公報 特開平11−224469号公報
図3又は図4を参照して説明したように、主軸5と2箇所の軸受孔部71との嵌合箇所には、設計上、がたつきを生じない程度の寸法精度が付与されているけれども、樹脂で成形された軸受孔部71にはその円形孔74に寸法公差が不可避的に存在するために、主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所にがたつきの原因になる微小なクリアランスの生じていることがある。そのため、ターンテーブルと共に回転するディスクが仮に偏重心を有している場合には、ディスクの回転に伴う振動に起因して、主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所でがたつきが発生し、そのがたつきが異音の発生につながったり光ディスク装置の光学性能に悪影響を及ぼしたりすることがある。このことから、軸受孔部71に嵌合している主軸5のがたつきを抑制することは、異音の発生を防いだり光ディスク装置の光学性能の低下を防ぐ上で有益である。
そこで、上記のがたつきを抑制するためには、主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所の公差範囲を狭めた設計を行うことが役立つけれども、そのようにすると、金型製作のためのコストが高くつくだけでなく、主軸5に対する軸受孔部71の摺動抵抗が大きくなってモータ81に加わる付加が過大になるおそれがある。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、光ディスク装置において、主軸と軸受孔部との嵌合箇所に公差範囲内の微小なクリアランスが生じているとしても、振動に伴う嵌合箇所でのがたつきを効果的に抑制することのできるようにすると共に、軸受孔部の孔径公差範囲を緩和することが可能な制振機構を提供することを目的とする。
また、本発明は、新たな部品を追加することなく、走行駆動ユニットの構造を改変するだけで主軸と軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきを抑制することのできる制振機構を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、主軸と軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきを抑制する作用を長期に亘って発揮させることのできる制振機構を提供することを目的とする。
本発明に係る制振機構が適用される光ディスク装置は、ディスクの記録面を光学的に走査する光ピックアップと、この光ピックアップに設けられた軸受孔部に相対摺動自在に嵌合されてその走行を案内する主軸と、上記光ピックアップに設けられた支持部に相対摺動自在に係合して上記主軸による光ピックアップの走行案内作用を補助する副軸と、上記主軸及び上記副軸が取り付けられた可動シャーシと、この可動シャーシが昇降動可能に取り付けられたメインシャーシと、このメインシャーシに取り付けられた回転駆動軸と、この回転駆動軸の回転運動を上記光ピックアップの走行運動に変換するための走行駆動ユニットと、を備え、上記走行駆動ユニットが、上記光ピックアップに固着された基台部と、上記回転駆動軸の歯部に噛み合わされた噛合い歯を有する弾性を備えた板片部と、この板片部を弾圧してその噛合い歯を上記回転駆動軸の歯部に押し付けているばね体とを有している。
光ディスク装置がこの構成を有していると、板片部に設けられた噛合い歯が、板片部を弾圧するばね体の作用によって回転駆動軸の歯部に常時押し付けられているので、回転駆動軸の歯部と板片部の歯部との噛合いが振動などの影響を受けても解除されにくくなり、回転駆動軸の回転運動が光ピックアップの走行運動に正確に伝達される。
本発明に係る制振機構は、上記主軸に摺動自在に当接された摺動面を有する弾性を備えた主軸押圧片が上記基台部に連設されていて、その主軸押圧片を弾圧することにより上記摺動面を上記主軸に押し付ける弾圧部材を備えている。
この構成を備えた制振機構によれば、走行駆動ユニットの基台部が光ピックアップに固着されていて、しかも、その基台部に連設されている主軸押圧片の摺動面が、光ピックアップの軸受孔部に嵌合されている主軸に弾性的に押し付けられていることにより、軸受孔部に主軸の外周面が一定方向から弾性的に常時押し付けられることになる。そのため、軸受孔部に不可避的な寸法公差が存在していても、偏重心を有するディスクの回転時などには軸受孔部の変位に主軸が追従して変位することによって主軸と軸受孔部との嵌合箇所のがたつきが抑制される。したがって、軸受孔部の孔径の公差範囲を緩和することができるようになる。なお、この発明において、「主軸押圧片を弾圧することにより摺動面を主軸に押し付ける弾圧部材」には、「板片部を弾圧してその噛合い歯を回転駆動軸の歯部に押し付けているばね体」が含まれることは勿論、「別のばね体」や「特有の弾性を発揮する樹脂で成形された主軸押圧片」も含まれる。
本発明では、上記板片部と上記主軸押圧片とが上記基台部と共に樹脂で一体成形されていることが望ましい。この構成を採用すると、主軸押圧片や板片部が走行駆動ユニットの基台部に一体化されて1つの部品として取り扱うことができるので、板片部や主軸押圧片を別部品として製作する必要がなくなって部品点数が増加することを回避できるという利点がある。
本発明では、上記弾圧部材と上記ばね体とが同一のコイルばねによって共用されていることが望ましい。この構成を採用すると、弾圧部材として上記した別部品である「別のばね体」を用いる必要がなくなって部品点数が増加することを回避できるという利点があるほか、主軸押圧片を樹脂で成形した場合に、主軸押圧片の弾性の劣化がばね体の弾性によって補われることになるので、経時によっても、あるいは、高温環境下でも、樹脂製の主軸押圧片のクリープ変形によって摺動面を介して主軸に付与される与圧が減衰するという事態が起こらなくなるという利点もある。
上記のように弾圧部材とばね体とを同一のコイルばねによって共用する構成を採用した場合には、上記板片部と上記主軸押圧片とが、断面円形の上記主軸の半径方向に間隔を隔てて対向配備されていると共に、それらの板片部及び主軸押圧片のそれぞれに設けられたばね受け座面の相互間に上記コイルばねが圧縮状態で介在されているという構成を採用することが望ましい。この構成であれば、圧縮状態のコイルばねの弾性復元作用が板片部と主軸押圧片との双方に効率よく及ぶ。
本発明では、主軸押圧片の上記摺動面が、上記光ピックアップによって光学的に走査されるディスクの記録面に対して交差する方向に傾斜した平坦面でなり、かつ、その摺動面が上記主軸を弾圧する作用を通じて、その主軸の外周面の周方向1箇所に定められている摺動基準点が上記軸受孔部の孔壁面に押し付けられるように構成されていることが望ましい。この構成であれば、摺動面が線接触状態で主軸の外周面に弾接するので、光ピックアップの走行時の摺動面と主軸とが線接触してそれらの接触部分での摺動抵抗が最少限度に抑えられる。そのため、回転駆動軸をの回転動力源であるモータに加わる負荷の増大も最少限度に抑えられるようになり、モータに過大な負荷が加わることが未然に防止される。
また、摺動面の弾圧作用によって、主軸の外周面の周方向1箇所に定められている摺動基準点が軸受孔部の孔壁面に押し付けられるように構成されていることによって、次に説明するような特別な作用が奏される。すなわち、光ピックアップによってディスクの記録面を高精度で光学的に処理するためには、光ピックアップの傾きを調整(チルト調整)してディスクの記録面に垂直に光が照射される必要がある。そして、そのチルト調整には、主軸の傾き調整を通じて光ピックアップの傾きを調整することが行われる。このチルト調整に際して、光ピックアップの傾きは上記した摺動基準点の位置に基づいて行われるので、上記のように主軸が軸受孔部の孔壁面の摺動基準点に押し付けられるようになっていると、走行中の光ピックアップの傾きが初期のチルト調整時のまま変わらずに維持されるようになり、ディスクの記録面の走査中に走行中の光ピックアップの傾きが変わって光学的な処理性能が損なわれるという事態を生じなくなる。
本発明では、上記走行駆動ユニットの基台部が、上記軸受孔部の下側で上記光ピックアップに固着されていて、その基台部から上向きに立ち上げられた上記主軸押圧片の頂部に上記摺動面が形成されていると共に、その主軸押圧片の高さ方向中間部に当該主軸押圧片の上記ばね受け座面が形成されていることが望ましい。この構成であると、軸受溝部に対する主軸の嵌合箇所の近くで、その主軸に傾斜面が弾接することになるので、主軸押圧片のサイズを小さくすることが容易になるだけでなく、摺動面の弾圧作用が、主軸を軸受孔部の孔壁面の摺動基準点に押し付けることに有効に使われることになる。また、主軸押圧片の高さ方向中間部にコイルばねの弾圧作用が加わるので、コイルばねの弾性復元力が摺動面にそのまま伝わるのではなく、コイルばねの弾性復元力が主軸押圧片に備わっている樹脂に特有の弾性により緩和されて摺動面に伝わる。そのため、摺動面が主軸を押圧する力がいたずらに大きくなって摺動抵抗が大きくなりすぎるという事態を回避することが可能になる。
以上のように、本発明に係る制振機構によれば、主軸と光ピックアップの軸受孔部との嵌合箇所に公差範囲内の微小なクリアランスが生じているとしても、振動に伴う嵌合箇所でのがたつきが抑制される。したがって、軸受孔部の孔径の公差範囲を緩和することができるようにもなる。それにももかかわらず、主軸と軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきによって異音が発生するという事態が生じにくくなり、そのがたつきによって光学性能が損なわれたりする事態も生じにくくなる。その上、本発明によれば、新たな部品を追加することなく、走行駆動ユニットの構造を改変するだけで主軸と軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきを抑制することができるので、組立工程が煩雑になることがなく、コスト高にもつながりにくい。さらに、本発明によれば、主軸と軸受孔部との嵌合箇所でのがたつきに起因して起こる種々のトラブルの発生などを長期に亘って抑制することが可能になるという効果も奏される。
本発明に係る制振機構Aの拡大断面図である。 図1の要部を拡大した説明図である。 光ディスク装置の要部の構成を示した概略平面図である。 従来例としての光ディスク装置に採用されていた回転駆動軸や走行駆動ユニット9を示した要部の拡大断面図である。
図1は本発明に係る制振機構Aの拡大断面図、図2は図1の要部を拡大した説明図である。
図1に示した制振機構Aは、図4を参照して説明した走行駆動ユニット9の構造を改変することによって当該走行駆動ユニット9に具備されていて、その走行駆動ユニット9が発揮する作用を損なうことなく、軸受孔部71に摺動自在に嵌合している主軸5のがたつきを抑制するという制振作用を発揮する。以下にその詳細を説明する。
制振機構Aは、走行駆動ユニット9の基台部91に連設されてその基台部91から上向きに立ち上げられた板片状の主軸押圧片110を有し、その主軸押圧片110の頂部に、光ピックアップ7の軸受孔部71に嵌合されている円形断面の主軸5に摺動自在に当接された摺動面111が形成されている。また、主軸押圧片110は、走行駆動ユニット9の板片部92に、上記主軸5の半径方向Rに間隔を隔てて対向している。そして、主軸押圧片110の高さ方向Hの中間部にばね受け突起112が設けられ、そのばね受け突起112の根元の周囲にばね受け座面113が形成されている。これに対し、走行駆動ユニット9の板片部92にもばね受け突起97が設けられ、そのばね受け突起97の根元の周囲にばね受け座面96が形成されている。そして、それらの主軸押圧片110及び板片部92のそれぞれのばね受け座面113,98の相互間に、コイルばねでなる弾圧部材120が圧縮状態で介在されている。
ここで説明した制振機構Aを具備する走行駆動ユニット9は、図3を参照して説明した光ディスク装置に適用されているのであって、図3に示した制振機構Aを有していない走行駆動ユニット9と置き換えられている。したがって、図3によって明らかなように、主軸押圧片110が立ち上げられている走行駆動ユニット9の基台部91が、2箇所の軸受孔部71の下側でそれらに跨がる形態で光ピックアップ7に固着されている。このように、制振機構Aを具備する走行駆動ユニット9の基台部91を、2箇所の軸受孔部71の下側で光ピックアップ7に固着しておくと、主軸押圧片110を基台部91からまっすぐに立ち上げるだけで、その頂部の摺動面11を主軸5に当接させることが可能になる。そのため、主軸押圧片110の高さサイズを短く抑えることが可能になるという利点がある。
主軸押圧片110は、板片部92を一体に有する基台部91と共に樹脂で一体成形されている。そのため、主軸押圧片110が基台部91や板片部92を有する走行駆動ユニット9に一体化され、主軸押圧片110が走行駆動ユニット9に追加されているとしても、部品点数は増加していない。
この実施形態によると、光ピックアップ7の軸受孔部71に主軸5の外周面が一定方向から弾性的に常時押し付けられている。そのため、樹脂成形体でなる軸受孔部71に不可避的な寸法公差が存在していても、偏重心を有するディスクの回転時などには軸受孔部71の変位に主軸5が追従して変位することによって主軸5と軸受孔部71との嵌合箇所のがたつきが抑制される。
図1又は図2のように、主軸押圧片110の摺動面111は、光ピックアップによって光学的に走査されるディスクの記録面(不図示)に対して交差する方向に傾斜した平坦面でなる。しかも、その摺動面111が主軸5を弾圧する作用を通じて、主軸5の外周面の周方向1箇所に定められている摺動基準面Pが軸受孔部71の円形孔74の孔壁面に押し付けられるように構成されている。ここでいう摺動基準点Pは、主軸の傾き角度を調整して光ピックアップ7の傾きを調整するという、所謂チルト調整を行う際の基準位置として用いられ、通常は、主軸5の外周面の頂点が摺動基準面Pとして定めている。
この実施形態では、摺動面111が平坦面でなるので、光ピックアップ7の走行時の摺動面111と主軸5とが線接触してそれらの接触部分での摺動抵抗が最少限度に抑えられる。そのため、回転駆動軸8の回転動力源であるモータ81に加わる負荷の増大も最少限度に抑えられるようになり、モータ81に過大な負荷が加わることが未然に防止される(図3参照)。
また、弾圧部材120の弾圧作用を受けて主軸5を弾圧する作用と、軸受孔部71の孔壁面に主軸5の摺動基準点Pを押し付けるという作用と、の両方が摺動面111によって発揮されるようにしてある。すなわち、主軸5に対する摺動面111の当接位置を、主軸5の摺動基準点Pから90度よりも大きくて180度よりも小さい隔たり角度を持つ位置に定めてある。具体的には、摺動面111の垂直線に対する傾斜角度を45度とし、主軸5に対する摺動面111の当接位置を摺動基準点Pから135度の隔たり角度を持つ位置に定めてある。こうしておくと、図2に矢印Gで示したように摺動面111による直接的な弾圧力が主軸5の中心を向き、その分力である上向きの力Y1が垂直上方に向くので、矢印Yで示したように摺動基準点Pが軸受孔部71の孔壁面に押付けられるようになる。このように、摺動基準点Pが軸受孔部71の孔壁面に弾圧されていると、走行中の光ピックアップの傾きが初期のチルト調整時のまま変わらずに維持されるようになるので、ディスクの記録面の走査中に走行中の光ピックアップの傾きが変わって光学的な処理性能が損なわれるという事態が生じなくなるという利点がある。
この実施形態では、走行駆動ユニット9の板片部92と制振機構Aの主軸押圧片110とが、それらに共通の1つのコイルばねでなる弾圧部材120によって互いに反対向き(矢印F1,F2に弾圧されている。そのため、上記したような主軸押圧片110の摺動面111で主軸5を弾圧させる作用と、板片部92の噛合い歯93を回転駆動軸8の歯部82に押し付けさせる作用とが、1つの弾圧部材120によって発揮されている。したがって、この弾圧部材120は、主軸押圧片110を弾圧する作用だけでなく、板片部92を弾圧することに用いられている図4に示したばね体94の作用をも発揮している。このことから、この実施形態では、主軸押圧片110を弾圧するための弾圧部材120と板片部92を弾圧するための図4のばね体94とが、同一のコイルばねによって共用されていることになり、そのことが部品点数の増加を抑えることに役立っている。
この実施形態では、主軸押圧片110の高さ方向中間部に、弾圧部材120及びばね体94(図4参照)に共用されているコイルばねの弾圧作用が加わるので、コイルばねの弾性復元力が摺動面111にそのまま伝わるのではなく、コイルばねの弾性復元力が主軸押圧片110に備わっている樹脂に特有の弾性により緩和されて摺動面111に伝わる。そのため、摺動面111が主軸5を押圧する力がいたずらに大きくなって摺動抵抗が大きくなりすぎるという事態が回避される。
この実施形態では、主軸押圧片110をコイルばねによって弾圧する事例を説明したけれども、主軸押圧片110を樹脂成形体によって形成したものでは、その樹脂成形体自体に備わっている特有の弾性によって主軸押圧片110の摺動面111を主軸5に弾接させる構成とすることも可能である。しかしながら、実施形態のようにコイルばねによって弾圧する構成を採用しておくと、主軸押圧片110の弾性の劣化がコイルばねの弾性によって補われることになるので、経時によっても、あるいは、高温環境下でも、摺動面111を介して主軸5に付与される与圧が減衰しなくなるという利点が生じる。
この実施形態による制振機構Aが適用されている光ディスク装置は、図3を参照して先に説明したところと同様の構成を有している。したがって、光ディスク装置の構成そのものについては説明を省略して説明の重複を避けることにする。また、図1〜図4では、同一又は相応する要素に同一の符号を付してある。
1 メインシャーシ
2 可動シャーシ
5 主軸
6 副軸
7 光ピックアップ
8 回転駆動軸
9 走行駆動ユニット
71 軸受孔部
82 回転駆動軸の歯部
91 基台部
92 板片部
93 噛合い歯
94 ばね体
98,113 ばね受け座面
110 主軸押圧片
111 摺動面
120 弾圧部材
R 主軸の半径方向
P 摺動基準点

Claims (6)

  1. ディスクの記録面を光学的に走査する光ピックアップと、この光ピックアップに設けられた軸受孔部に相対摺動自在に嵌合されてその走行を案内する主軸と、上記光ピックアップに設けられた支持部に相対摺動自在に係合して上記主軸による光ピックアップの走行案内作用を補助する副軸と、上記主軸及び上記副軸が取り付けられた可動シャーシと、この可動シャーシが昇降動可能に取り付けられたメインシャーシと、このメインシャーシに取り付けられた回転駆動軸と、この回転駆動軸の回転運動を上記光ピックアップの走行運動に変換するための走行駆動ユニットと、を備え、
    上記走行駆動ユニットが、上記光ピックアップに固着された基台部と、上記回転駆動軸の歯部に噛み合わされた噛合い歯を有する弾性を備えた板片部と、この板片部を弾圧してその噛合い歯を上記回転駆動軸の歯部に押し付けているばね体とを有する光ディスク装置において、
    上記主軸に摺動自在に当接された摺動面を有する弾性を備えた主軸押圧片が上記基台部に連設されていて、その主軸押圧片を弾圧することにより上記摺動面を上記主軸に押し付ける弾圧部材を備えることを特徴とする光ディスク装置の制振機構。
  2. 上記板片部と上記主軸押圧片とが上記基台部と共に樹脂で一体成形されている請求項1に記載した光ディスク装置の制振機構。
  3. 上記弾圧部材と上記ばね体とが同一のコイルばねによって共用されている請求項1又は請求項2に記載した光ディスク装置の制振機構。
  4. 上記板片部と上記主軸押圧片とが、断面円形の上記主軸の半径方向に間隔を隔てて対向配備されていると共に、それらの板片部及び主軸押圧片のそれぞれに設けられたばね受け座面の相互間に上記コイルばねが圧縮状態で介在されている請求項3に記載した光ディスク装置の制振機構。
  5. 主軸押圧片の上記摺動面が、上記光ピックアップによって光学的に走査されるディスクの記録面に対して交差する方向に傾斜した平坦面でなり、かつ、その摺動面が上記主軸を弾圧する作用を通じて、その主軸の外周面の周方向1箇所に定められている摺動基準点が上記軸受孔部の孔壁面に押し付けられるように構成されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載した光ピックアップの制振機構。
  6. 上記走行駆動ユニットの基台部が、上記軸受孔部の下側で上記光ピックアップに固着されていて、その基台部から上向きに立ち上げられた上記主軸押圧片の頂部に上記摺動面が形成されていると共に、その主軸押圧片の高さ方向中間部に当該主軸押圧片の上記ばね受け座面が形成されている請求項4又は請求項5に記載した光ピックアップの制振機構。
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