JP2011081589A - 周辺機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンピュータの周辺機器に供給することが可能な電力を、演算処理回路が配置された主基板から周辺機器に電力を供給する場合に比べて増加させることを目的とする。
【解決手段】コンピュータ用拡張ボード10は、コンピュータの演算処理回路と共に動作する拡張ボード回路14と、拡張ボード回路14が配置される回路基板12とを備える。回路基板12は、回路基板12の外縁に回路基板12の一部として形成されたスロット差し込み端子18と、回路基板12の外縁に回路基板12の一部として形成された電力コネクタ取り付け端子20とを備える。スロット差し込み端子18は、スロット30から拡張ボード回路14へと電力を導くパターン導体24を備え、電力コネクタ取り付け端子20は、電力コネクタ32から拡張ボード回路14へと電力を導くパターン導体26を備える。
【選択図】図1
【解決手段】コンピュータ用拡張ボード10は、コンピュータの演算処理回路と共に動作する拡張ボード回路14と、拡張ボード回路14が配置される回路基板12とを備える。回路基板12は、回路基板12の外縁に回路基板12の一部として形成されたスロット差し込み端子18と、回路基板12の外縁に回路基板12の一部として形成された電力コネクタ取り付け端子20とを備える。スロット差し込み端子18は、スロット30から拡張ボード回路14へと電力を導くパターン導体24を備え、電力コネクタ取り付け端子20は、電力コネクタ32から拡張ボード回路14へと電力を導くパターン導体26を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、周辺機器に関する。
コンピュータには、データ処理を実行する演算処理回路の他、演算処理回路が実行する処理を補助する装置、通信インターフェース、プリンタインターフェース、ハードディスクドライブ等の周辺機器が搭載される。
このような周辺機器には、特許文献1〜6に記載されているように、演算処理回路を配置した主基板にコネクタによって接続されものがある。周辺機器は、コネクタを介して演算処理回路との間でデータ転送を行う。また、周辺機器には、主基板からコネクタを介して電源電力が供給される。
主基板のコネクタを介して周辺機器に供給可能な電力は、PCI(Peripheral Component Interconnect)等の規格によって定められている。
本発明は、コンピュータの周辺機器に供給することが可能な電力を、演算処理回路が配置された主基板のみから周辺機器に電力を供給する場合に比べて増加させることを目的とする。
請求項1に係る本発明は、コンピュータの演算処理回路と共に動作する周辺回路と、前記周辺回路が配置される周辺回路基板と、を備え、前記周辺回路基板は、前記演算処理回路が配置された主基板上の主基板コネクタが取り付けられるよう、当該周辺回路基板の外縁に当該周辺回路基板の一部として形成された主基板コネクタ取り付け部と、電力供給装置が備える電力コネクタが取り付けられるよう、当該周辺回路基板の外縁に当該周辺回路基板の一部として形成された電力コネクタ取り付け部と、を備え、前記主基板コネクタ取り付け部は、前記主基板コネクタから前記周辺回路へと電力を導く導体を備え、前記電力コネクタ取り付け部は、前記電力コネクタから前記周辺回路へと電力を導く導体を備えることを特徴とする周辺機器である。
請求項2に係る本発明は、前記周辺回路基板は多角形状に形成され、前記主基板コネクタ取り付け部および前記電力コネクタ取り付け部は、前記周辺回路基板の外縁をなす複数の辺のうち互いに異なる辺に形成されることを特徴とする請求項1に記載の周辺機器である。
請求項3に係る本発明は、前記電力コネクタ取り付け部は、前記周辺回路基板の外縁を窪ませた区間に突起状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の周辺機器である。
請求項4に係る本発明は、前記電力コネクタおよび前記主基板は前記コンピュータの筐体に固定され、前記主基板コネクタ取り付け部が前記主基板コネクタに取り付けられ、前記電力コネクタが前記電力コネクタ取り付け部に取り付けられることで、前記主基板に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の周辺機器である。
請求項1に係る本発明によれば、周辺機器に供給することが可能な電力を、主基板のみから周辺機器に電力を供給する場合に比べて増加させることができる。
請求項2に係る本発明によれば、主基板上の主基板コネクタが周辺機器に取り付けられる方向とは異なる方向から、電力コネクタを周辺機器に取り付けることができる。
請求項3に係る本発明によれば、周辺回路基板の外縁を窪ませた区間に電力コネクタを取り付けることができる。
請求項4に係る本発明によれば、電力コネクタによって、周辺機器を主基板に固定することができる。
1.コンピュータ用拡張ボードの構成例
図1(a)に本発明に係る周辺機器の一実施形態としてのコンピュータ用拡張ボード10の構成例を示す。コンピュータ用拡張ボード10は、コンピュータの機能を拡張する回路を基板上に配置したコンピュータ周辺機器である。図1(a)は、コンピュータ用拡張ボード10の他、主基板28、主基板28上に配置されたスロット30、およびコンピュータ用拡張ボード10に電源電力を供給する電力コネクタ32を併せて示している。主基板28は、コンピュータの演算処理回路が配置される基板であり、マザーボードとも称される。スロット30は、コンピュータ用拡張ボード10を主基板28に接続するための接続部であり、PCI、PCI−Express等の規格で定められたものであってもよい。
図1(a)に本発明に係る周辺機器の一実施形態としてのコンピュータ用拡張ボード10の構成例を示す。コンピュータ用拡張ボード10は、コンピュータの機能を拡張する回路を基板上に配置したコンピュータ周辺機器である。図1(a)は、コンピュータ用拡張ボード10の他、主基板28、主基板28上に配置されたスロット30、およびコンピュータ用拡張ボード10に電源電力を供給する電力コネクタ32を併せて示している。主基板28は、コンピュータの演算処理回路が配置される基板であり、マザーボードとも称される。スロット30は、コンピュータ用拡張ボード10を主基板28に接続するための接続部であり、PCI、PCI−Express等の規格で定められたものであってもよい。
コンピュータ用拡張ボード10は、回路基板12、拡張ボード回路14および外部装置接続用コネクタ16を備える。コンピュータ用拡張ボード10は、プリンタインターフェース、通信インターフェース、オーディオ機器インターフェース等のインターフェースボードであってもよい。この場合、外部装置接続用コネクタ16には、プリンタ、通信機器、オーディオ機器等が接続される。拡張ボード回路14は、これらの外部装置と主基板28側の回路との間でデータの転送を行う。また、コンピュータ用拡張ボード10は、主基板28上の演算処理回路が実行する処理を補助する装置であってもよい。このような装置としては、例えば、3次元グラフィック処理を補助するビデオカードがある。この場合には、外部装置接続用コネクタ16を設けなくてもよい。
この例では、回路基板12は長方形状に形成されている。回路基板12は、上辺から突出させた電力コネクタ取り付け端子20、および下辺から突出させたスロット差し込み端子18および基板支持部22を有する。電力コネクタ取り付け端子20、スロット差し込み端子18、および基板支持部22は、回路基板12の縁から長方形状に突出した形状としてもよい。また、回路基板12は、長方形の他、長方形の角を斜めに欠いた多角形等、一般的な多角形状に形成されていてもよい。回路基板12が多角形状に形成されている場合、電力コネクタ取り付け端子20は、スロット差し込み端子18が設けられる辺とは別のいずれかの辺に設けられていてもよい。
スロット差し込み端子18をスロット30に差し込むことで、コンピュータ用拡張ボード10は主基板28に取り付けられる。スロット差し込み端子18には複数のパターン導体24が設けられている。パターン導体24は、スロット差し込み端子18をスロット30に差し込んだときに、スロット30に設けられている電極に接触するよう配置されている。スロット差し込み端子18上のパターン導体24の中には、主基板28に配置された回路からスロット30を介して供給される電力を拡張ボード回路14へと導くものがある。その他のパターン導体24は、主基板28に配置された回路と拡張ボード回路14との間でデータ信号を伝送する。
コンピュータには、主基板28上の回路、およびハードディスクドライブ、CD−ROMドライブ等の周辺機器に電源電力を供給する電力供給装置が搭載される。電力供給装置には、電力供給先の各周辺機器に電力供給線が引き出されるものがある。このような電力供給装置は、各周辺機器について規定された電源電圧を出力する。電力供給装置から引き出された電力供給線には電力コネクタが接続され、電力コネクタは各周辺機器に取り付けられる。
電力コネクタ取り付け端子20は、このような電力供給装置に接続された電力コネクタのコネクタ穴に合致する形状を有する。電力コネクタ32に電力コネクタ取り付け端子20が差し込まれることで、電力コネクタ32はコンピュータ用拡張ボード10に取り付けられる。
電力コネクタ取り付け端子20にはパターン導体26が設けられている。パターン導体26は、電力コネクタ取り付け端子20に電力コネクタ32が取り付けられたときに、電力コネクタ32の電極に接触するよう配置されている。パターン導体26は、電力供給装置から電力供給線34および電力コネクタ32を介して供給される電力を拡張ボード回路14へと導く。
コンピュータ用拡張ボード10を主基板28に取り付け、さらに、電力コネクタ32をコンピュータ用拡張ボード10に取り付けた状態を図1(b)に示す。基板支持部22は、スロット差し込み端子18がスロット30に差し込まれたときに主基板28の板面に接触し、回路基板12を支持する。なお、スロット30が回路基板12を支持する力の強さによっては、基板支持部22としての突起を回路基板12に設けなくてもよい。
外部装置接続用コネクタ16は、コンピュータ用拡張ボード10が主基板28に取り付けられたときに、外部装置接続用コネクタ16のコネクタ穴が、コンピュータの筐体に開けられた穴から筐体の外側を臨むよう、回路基板12に取り付けられる。図1(a)および図1(b)は、回路基板12の縦辺に外部装置接続用コネクタ16を取り付けた例を示している。
このようなコンピュータ用拡張ボード10の構成によれば、主基板28に配置された回路から電源電力が供給される他、電力供給装置から電力コネクタ32を介して電源電力が供給される。これによって、主基板28に配置された回路のみから電源電力が供給される場合に比べて、コンピュータ用拡張ボード10に供給することが可能な電源電力が増加する。
なお、ここでは、回路基板12の上辺に電力コネクタ取り付け端子20を設けた構成例について説明したが、回路基板12の縦辺に電力コネクタ取り付け端子20を設けた構成としてもよい。
2.コンピュータ用拡張ボードの配置例
図2に主基板28、コンピュータ用拡張ボード10、ハードディスクドライブ38、および電力供給装置40をコンピュータの筐体に取り付ける場合の配置例を示す。主基板28には、演算処理回路36、複数のスロット30等が配置されている。スロット30は、コンピュータ用拡張ボード10のような板状の周辺機器が厚み方向に連ねて配置されるよう、スロット穴の長手方向を揃えて主基板28上に配置されている。
図2に主基板28、コンピュータ用拡張ボード10、ハードディスクドライブ38、および電力供給装置40をコンピュータの筐体に取り付ける場合の配置例を示す。主基板28には、演算処理回路36、複数のスロット30等が配置されている。スロット30は、コンピュータ用拡張ボード10のような板状の周辺機器が厚み方向に連ねて配置されるよう、スロット穴の長手方向を揃えて主基板28上に配置されている。
図2は、左端のスロット30にコンピュータ用拡張ボード10が取り付けられ、左端から3番目のスロット30上の空間に、増設用のハードディスクドライブ38が配置された例を示している。このハードディスクドライブ38は、主基板28に配置されたシリアルATA(Advanced Technology Attachment)等の規格に基づくコネクタに接続される。
主基板28、コンピュータ用拡張ボード10、およびハードディスクドライブ38の電源供給端子には電力コネクタ32が取り付けられる。各電力コネクタ32には電力供給装置40から引き出された電力供給線34が接続されている。
電力供給装置40は、主基板28、コンピュータ用拡張ボード10、およびハードディスクドライブ38のそれぞれに、あらかじめ規定された電源電圧を印加する。これによって、電力供給装置40から主基板28、コンピュータ用拡張ボード10、およびハードディスクドライブ38に電源電力が供給される。
なお、コンピュータ用拡張ボード10の電源電圧と、ハードディスクドライブ38の電源電圧とが等しい場合には、次のように電力コネクタ32の形状を共通化してもよい。すなわち、コンピュータ用拡張ボード10の電力コネクタ取り付け端子20を、ハードディスクドライブ38に取り付けられる電力コネクタ32と形状が同一の電力コネクタ32が取り付けられる形状としてもよい。このように電力コネクタ32の形状を共通化することで、増設用のハードディスクドライブ38をスロット30上の空間に配置する代わりに、そのスロット30に増設用のコンピュータ用拡張ボード10を取り付けてもよい。増設用のコンピュータ用拡張ボード10には、ハードディスクドライブ38およびコンピュータ用拡張ボード10に対して共通化された電力コネクタ32を取り付けてもよい。
3.変形例
図3(a)に変形例に係るコンピュータ用拡張ボード10の構成を示す。図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この変形例は、回路基板12の外周に、窪み区間42を設け、その窪み区間42に電力コネクタ取り付け端子20を突出させたものである。この窪み区間42は回路基板12の外縁を長方形状に切り欠く形状を有していてもよい。図3(a)の構成例では、上辺を長方形状に切り欠く窪み区間42が設けられ、窪み区間42のうち横方向に伸びる区間に電力コネクタ取り付け端子20が形成されている。
図3(a)に変形例に係るコンピュータ用拡張ボード10の構成を示す。図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この変形例は、回路基板12の外周に、窪み区間42を設け、その窪み区間42に電力コネクタ取り付け端子20を突出させたものである。この窪み区間42は回路基板12の外縁を長方形状に切り欠く形状を有していてもよい。図3(a)の構成例では、上辺を長方形状に切り欠く窪み区間42が設けられ、窪み区間42のうち横方向に伸びる区間に電力コネクタ取り付け端子20が形成されている。
図3(b)は、図3(a)のコンピュータ用拡張ボード10に電力コネクタ32を取り付けた状態を示す。図3(a)に示す構成によれば、電力コネクタ32が取り付けられたときに、電力コネクタ32は、回路基板12の窪み区間42に囲まれる領域に位置する。これによって、コンピュータ用拡張ボード10および電力コネクタ32が占有する空間が、図1の構成に比べて縮小される。
図4(a)に第2の変形例に係るコンピュータ用拡張ボード10の構成を示す。図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この変形例は、上辺に電力コネクタ取り付け端子44Aを設ける他、縦辺にも電力コネクタ取り付け端子44Bを設けたものである。
回路基板12には、電力コネクタ取り付け端子44Aのパターン導体26または電力コネクタ取り付け端子44Bのパターン導体26のいずれかを選択し、選択したパターン導体26から拡張ボード回路14へと電力を導く選択スイッチ46が配置されている。選択スイッチ46には、ユーザによる機械的な操作によって選択状態を切り換えるものを採用してもよいし、主基板28上の演算処理回路の処理によって電気的に選択状態を切り換えるものを採用してもよい。
コンピュータ用拡張ボード10を主基板28に取り付けた際には、電力コネクタ32が、電力コネクタ取り付け端子44Aまたは44Bのうちいずれかに取り付けられる。そして、電力コネクタ32が取り付けられた電力コネクタ取り付け端子のパターン導体が選択されるよう、選択スイッチ46を設定する。
なお、回路基板12の外縁に3つ以上の電力コネクタ取り付け端子を設け、いずれかの電力コネクタ取り付け端子のパターン導体を選択する選択スイッチを設ける構成としてもよい。また、図4(b)に示すように、電力コネクタ取り付け端子44Aおよび44Bを、窪み区間に設ける構成としてもよい。さらに、電力コネクタ取り付け端子44Aおよび44Bのいずれか一方を窪み区間に設け、他方を窪み区間のない直線状の辺に設ける構成としてもよい。
4.コンピュータ用拡張ボードを固定する構成
(1)第1の構成例
図5および図6にコンピュータ用拡張ボード10を主基板28に固定するための第1の構成例を示す。図5は分解斜視図であり、図6は、図5の分解斜視図で示された構成要素の組み立て後の構造を右方向からみた図である。ただし、筐体板56については、断面を示している。図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)第1の構成例
図5および図6にコンピュータ用拡張ボード10を主基板28に固定するための第1の構成例を示す。図5は分解斜視図であり、図6は、図5の分解斜視図で示された構成要素の組み立て後の構造を右方向からみた図である。ただし、筐体板56については、断面を示している。図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
主基板28は、柱状のスペーサ54によってコンピュータの筐体板56上に支持され固定されている。コンピュータ用拡張ボード10は、スロット差し込み端子18がスロット30に差し込まれることで、主基板28に取り付けられる。
回路基板12の横方向の長さは、コンピュータ用拡張ボード10が主基板28に取り付けられたときに、電力コネクタ取り付け端子20が設けられた縦辺が主基板28の板面上の領域からはみ出す長さとする。
電力コネクタ基板48は、その板面が筐体板56の板面に垂直となるよう筐体板56に固定される。電力コネクタ32は、電力コネクタ基板48の板面に、筐体板56から電力コネクタ取り付け端子20までの高さと同じ高さの位置に、コネクタ穴の長手方向が縦方向となるよう配置されている。
電力コネクタ基板48は、次のような工程によって筐体板56に固定してもよい。まず、電力コネクタ基板48を筐体板56に固定する前に、コンピュータ用拡張ボード10を主基板28に取り付ける。また、電力コネクタ基板48には、その下辺にL形状金具50の角が合わせられるよう、L形状金具50をねじによって固定しておく。次に、コンピュータ用拡張ボード10に電力コネクタ32が取り付けられる位置に電力コネクタ基板48を配置する。そして、コンピュータ用拡張ボード10に電力コネクタ32が取り付られた状態で、L形状金具50を筐体板56にねじによって固定することで、電力コネクタ基板48を筐体板56に固定する。L形状金具50の筐体板56に接する板面に設けられたねじ穴52は、電力コネクタ32の抜き差し方向に伸びる長穴であってもよい。これによって、ねじを緩めた状態で電力コネクタ基板48が電力コネクタ32の抜き差し方向に移動可能となる。
なお、電力コネクタ基板48を固定する部材としてL形状金具50を用いる代わりに、プラスチック等の金属以外の材料で形成されたL形状の部材を用いてもよい。
このような構成によれば、電力コネクタ32が回路基板12に取り付けられることで、回路基板12は、スロット30から抜けないよう固定される。
なお、電力コネクタ基板48には、電力コネクタ32の電極と電力コネクタ取り付け端子20のパターン導体26とが導通したことを報知する回路を配置してもよい。この報知回路は、導通状態となったことを検出する回路、導通状態となったことが検出されたときにランプを点灯させる回路等によって構成してもよい。また、電力コネクタ基板48には、拡張ボード回路14に流れる電源電流を制限する保護回路を配置してもよい。保護回路には、ヒューズ、温度に応じて抵抗値が変化する素子等を用いたものがある。また、コンピュータの電力供給装置には、負荷装置を使用しないときにも最小限の負荷電流を流す必要があるものがある。このような場合、電源供給装置に最小限の負荷電流を流すためのブリーダ抵抗を電力コネクタ基板48に配置してもよい。
(2)第2の構成例
図7にコンピュータ用拡張ボード10を主基板28に固定する第2の構成例を示す。図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7にコンピュータ用拡張ボード10を主基板28に固定する第2の構成例を示す。図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
この構成例は、電力コネクタ基板48を移動させるためのレール58を筐体板56上に設け、レール58に案内される突起部60を電力コネクタ基板48に設けたものである。レール58は、長手方向に垂直な断面がU字形状となるよう、板状の部材を折り曲げたものであってもよい。この場合、2本のレール58は、U字形状の凹面側が互いに向き合うよう平行に筐体板56上に固定される。電力コネクタ基板48の下辺の両端には、レール58の形状に合致する突起部60が設けられている。この突起部60は、レール58の長手方向に延伸する形状を有していてもよい。
電力コネクタ基板48は、次のような工程によって筐体板56に固定してもよい。まず、電力コネクタ基板48を筐体板56に固定する前に、コンピュータ用拡張ボード10を主基板28に取り付ける。そして、電力コネクタ取り付け端子20に電力コネクタ32が取り付けられるよう、電力コネクタ基板48をレール58に沿って移動させる。
このような構成によれば、電力コネクタ32が回路基板12に取り付けられることで、回路基板12は、スロット30から抜けないよう固定される。
なお、電力コネクタ基板48は、レール58によって筐体板56から離れないよう支持されているが、電力コネクタ基板48をより強固に筐体板56に固定するため、第1の構成例と同様、電力コネクタ基板48をL形状金具を用いて筐体板56に固定してもよい。
また、ここでは長手方向に垂直な断面がU字形状のレールを採用し、そのレールに合致する突起部を電力コネクタ基板48に設けた構成について説明した。このような構成の他、長手方向に垂直な断面が凸形状のレールを採用し、そのような形状のレールに合致するよう電力コネクタ基板48を構成してもよい。
(3)第3の構成例
図8に複数のコンピュータ用拡張ボード10を主基板28に固定する構成例を示す。図5および図7に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この構成例は、複数のスロット30が主基板28に配置された場合について、第1または第2の構成例を応用したものである。電力コネクタ基板48には、スロット30に対応する複数の電力コネクタ32が配置されている。各電力コネクタ32は、電力コネクタ基板48の板面を各回路基板12に近づけたときに、対応する電力コネクタ取り付け端子20に取り付けられる位置に配置されている。本構成例に係る電力コネクタ基板48は、第1の構成例と同様、L形状金具を用いて筐体板56に取り付けてもよいし、第2の構成例と同様、レールを用いて筐体板56に取り付けてもよい。
図8に複数のコンピュータ用拡張ボード10を主基板28に固定する構成例を示す。図5および図7に示す構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この構成例は、複数のスロット30が主基板28に配置された場合について、第1または第2の構成例を応用したものである。電力コネクタ基板48には、スロット30に対応する複数の電力コネクタ32が配置されている。各電力コネクタ32は、電力コネクタ基板48の板面を各回路基板12に近づけたときに、対応する電力コネクタ取り付け端子20に取り付けられる位置に配置されている。本構成例に係る電力コネクタ基板48は、第1の構成例と同様、L形状金具を用いて筐体板56に取り付けてもよいし、第2の構成例と同様、レールを用いて筐体板56に取り付けてもよい。
図8は、主基板28に3つのスロット30が配置され、左端および右端のスロット30のそれぞれに、コンピュータ用拡張ボード10を取り付けた例を示す。電力コネクタ基板48を各回路基板12に近づけることで、図8の右端および左端の電力コネクタ32が、それぞれに対応する回路基板12の電力コネクタ取り付け端子20に取り付けられる。
このような構成によれば、各コンピュータ用拡張ボード10に対し個別に電力コネクタ基板48を設ける場合に比べて、電力コネクタ基板48の固定に必要な部品点数が削減される。
10 コンピュータ用拡張ボード、12 回路基板、14 拡張ボード回路、16 外部装置接続用コネクタ、18 スロット差し込み端子、20,44A,44B 電力コネクタ取り付け端子、22 基板支持部、24,26 パターン導体、28 主基板、30 スロット、32 電力コネクタ、34 電力供給線、36 演算処理回路、38 ハードディスクドライブ、40 電力供給装置、42 窪み区間、46 選択スイッチ、48 電力コネクタ基板、50 L形状金具、52 ねじ穴、54 スペーサ、56 筐体板、58 レール、60 突起部。
Claims (4)
- コンピュータの演算処理回路と共に動作する周辺回路と、
前記周辺回路が配置される周辺回路基板と、
を備え、
前記周辺回路基板は、
前記演算処理回路が配置された主基板上の主基板コネクタが取り付けられるよう、当該周辺回路基板の外縁に当該周辺回路基板の一部として形成された主基板コネクタ取り付け部と、
電力供給装置が備える電力コネクタが取り付けられるよう、当該周辺回路基板の外縁に当該周辺回路基板の一部として形成された電力コネクタ取り付け部と、
を備え、
前記主基板コネクタ取り付け部は、
前記主基板コネクタから前記周辺回路へと電力を導く導体を備え、
前記電力コネクタ取り付け部は、
前記電力コネクタから前記周辺回路へと電力を導く導体を備えることを特徴とする周辺機器。 - 前記周辺回路基板は多角形状に形成され、
前記主基板コネクタ取り付け部および前記電力コネクタ取り付け部は、
前記周辺回路基板の外縁をなす複数の辺のうち互いに異なる辺に形成されることを特徴とする請求項1に記載の周辺機器。 - 前記電力コネクタ取り付け部は、
前記周辺回路基板の外縁を窪ませた区間に突起状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の周辺機器。 - 前記電力コネクタおよび前記主基板は前記コンピュータの筐体に固定され、
前記主基板コネクタ取り付け部が前記主基板コネクタに取り付けられ、前記電力コネクタが前記電力コネクタ取り付け部に取り付けられることで、前記主基板に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の周辺機器。
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Cited By (1)
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JP2017162892A (ja) * | 2016-03-08 | 2017-09-14 | 三菱電機株式会社 | 電子機器筐体 |
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2009
- 2009-10-07 JP JP2009233097A patent/JP2011081589A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017162892A (ja) * | 2016-03-08 | 2017-09-14 | 三菱電機株式会社 | 電子機器筐体 |
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