JP2011081287A - 投写型映像表示システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性かつ信頼性の高い投写型映像表示システムを実現する。
【解決手段】投写型映像表示システム1は、光源装置100と、光源装置100から出射された光を変調する表示装置120と、表示装置120によって変調された光を投写する投写ユニット150と、光源装置100からの出射光を表示装置120に導くための導光路300と、導光路300と光源装置100および表示装置120との接続の有無を検出するための検出手段と、検出手段により導光路300と光源装置100および表示装置120との接続が検出されたときに、光源装置100を起動させるための光源制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、投写型映像表示システムに関し、より特定的には、光源装置および表示装置が導光路により接続された投写型映像表示システムの駆動制御技術に関する。
入力された画像信号に応じた光を投写することにより映像を表示する投写型映像表示システムにおいては、単色性および指向性が高いことから、光源にレーザを用いたものが採用されている。
一方で、レーザ光の光出力において数ワットの出力を必要とする分野では、レーザ光が観察者の目に与える影響を考慮して、さまざまな安全対策が提案されている。たとえば、特表平11−501419号公報(特許文献1)には、レーザーを光源として用いた画像表示装置が開示されている。具体的には、特許文献1では、レーザー放射線を無害化すること、レーザーの到達可能領域の外側に、到達可能領域よりも大きい領域を有する監視領域を設定し、監視領域内に物体が存在しないかを検出するセンサを備えることなどが開示されている。
特表平11−501419号公報
近年では、光源の高出力化が求められるとともに、投写型映像表示システムの用途に応じて、適度な出力の光源を選択できるようにしたいという要望が高まりつつある。
これに対し、上述した特許文献1に記載の画像表示装置では、映像の表示中、すなわち、画像表示装置の通常運転中において、人の目にレーザ光が入らないようにするための安全対策が採られているものの、画像表示装置の起動時(セッティング時を含む)や、停止時における安全対策については十分な検討がなされていない。そのため、レーザ光を用いて適度の出力の光源を選択できる光源装置を実現しようとすると、上述した起動時の安全性確保という問題が重要となってくる。
また、レーザ光源の光出力は温度依存性が高いことから、安定したレーザ光の出力を行なうためには、レーザ光源を一定の温度に保つための温度管理が必要となる。さらに、レーザ光源は、寿命に関しても温度に大きく左右されるため、どのような温度環境下においても、品質面で寿命を維持できることが求められる。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、安全性かつ信頼性の高い投写型映像表示システムおよび投写型映像表示システムの制御方法を提供することである。
この発明のある局面に従えば、投写型映像表示ステムは、光源装置と、光源装置から出射された光から映像光を生成する表示装置と、光源装置からの出射光を表示装置へ導く導光路と、導光路と光源装置および表示装置との接続の有無を検出する検出部と、検出部からの信号に応じて、光源装置を制御する光源制御部と備える。
好ましくは、上記の投写型映像表示システムにおいて、表示装置は、光源装置が起動するときに、通常の画面表示に比べて明るさを抑えた初期画面を表示させる表示制御部を備える。
好ましくは、投写型映像表示システムは、光源装置に設けられ、光源装置を制御する光源制御部と、表示装置に設けられ、表示装置を制御する表示制御部と、光源制御部と表示制御部とを通信可能に接続する信号線とを備える。信号線は、導光路に併設される。
好ましくは、投写型映像表示システムは、光源装置に設けられ、光源装置を制御する光源制御部と、表示装置に設けられ、表示装置を制御する表示制御部と、導光路から表示装置へ導かれた光を検出する光検出手段とを備える。光源制御部は、光検出手段からの信号に応じて、光源装置を制御する。
この発明の別の局面に従えば、光源装置と、光源装置から出射された光から映像光に生成する表示装置と、光源装置からの出射光を表示装置へ導く導光路と、を備える投写型映像表示ステムの制御方法であって、導光路と光源装置および表示装置との接続の有無を検出する検出ステップと、この検出ステップにより、導光路と光源装置および表示装置とが接続されていることが検出されたとき、光源装置を起動する光源起動ステップとを有する。
好ましくは、投写型映像表示ステムの制御方法は、光源起動ステップの前に、通常の画面表示に比べて明るさを抑えた初期画面を表示させる表示制御ステップを有する。
この発明によれば、安全性かつ信頼性の高い投写型映像表示システムを実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムの概略構成図である。 図1における冷却装置の構成を示す図である。 図1における色分離合成ユニットおよび投写ユニットの構成を示す図である。 図1における導光路の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムの制御構造を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムの起動処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る投写型映像表示システムの制御構造を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る投写型映像表示システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る投写型映像表示システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る投写型映像表示システムの調光処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る投写型映像表示システムの調光処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムの概略構成図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムは、光源光にレーザ光を用いている。投写型映像表示システム1は、光源装置100と、表示装置120と、投写ユニット150と、光源装置100からの出射光を表示装置120に導くための導光路300とを備える。
光源装置100は、光源ユニット110と、光ファイバー114と、バンドル部116と、冷却装置200とを含む。光源ユニット110は、複数の赤固体光源112Rと、複数の緑固体光源112Gと、複数の青固体光源112Bとにより構成される。赤固体光源112Rは、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)などの固体光源であり、赤成分光を出射する。緑固体光源112Gは、LEDやLDなどの固体光源であり、緑成分光を出射する。青固体光源112Bは、LEDやLDなどの固体光源であり、青成分光を出射する。
複数の固体光源112R,112G,112Bの各々は、ヘッド部(図示せず)を有しており、当該ヘッド部には光ファイバー114が接続される。各固体光源112R,112G,112Bに接続された光ファイバー114は、バンドル部116で束ねられる。すなわち、各固体光源112R,112G,112Bから出射された光(赤成分光、緑成分光、青成分光)は、光ファイバー114によって伝達されて、バンドル部116に集められる。
各固体光源112R,112G,112Bは、図示しない冷却ジャケットに搭載される。たとえば、各固体光源112R,112G,112Bは、ねじ止めによって冷却ジャケットに固定される。冷却ジャケットは、冷却装置200によって冷却される。これにより、冷却装置200は、各固体光源112R,112G,112Bを冷却する。冷却装置200の詳細については後述する(図2を参照)。
光源装置100のバンドル部116は、導光路300の一方の端部に設けられた接続部310に接続される。これにより、バンドル部116と導光路300とは光学的に接続される。導光路300の他方の端部は、表示装置120に設けられたコネクタ部130に接続される。すなわち、光源装置100と表示装置120とは、導光路300により光学的に接続されている。これにより、光源装置100のバンドル部116に集められた各固体光源112R,112G,112Bからの出射光(赤成分光、緑成分光および青成分光)は、導光路300の内部を伝搬すると、コネクタ部130を介して表示装置120内部の色分離合成ユニット140に導かれる。導光路300の詳細については詳述する(図4を参照)。
色分離合成ユニット140は、赤成分光、緑成分光および青成分光を合成する。また、色分離合成ユニット140は、赤成分光、緑成分光および青成分光を含む合成光を分離して、赤成分光、緑成分光および青成分光を変調する。さらに、色分離合成ユニット140は、変調された赤成分光、緑成分光および青成分光を再合成して、映像光を投写ユニット150に出射する。投写ユニット150は、色分離合成ユニット140から出射された光(映像光)を投写面(図示せず)に投写する。色分離合成ユニット140および投写ユニット150の詳細については後述する(図3を参照)。
(冷却装置の構成)
以下に、図2を用いて、本実施の形態に係る光源装置に搭載される冷却装置の構成について説明する。図2は、図1における冷却装置200の構成を示す図である。
図2を参照して、冷却装置200は、第1冷媒を用いて光源ユニット110を冷却するための第1冷媒循環経路210と、第2冷媒を用いて第1冷媒循環経路210の第1冷媒を冷却するための第2冷媒循環経路220とを含む。第1冷媒としては、純水や不凍液を混合した水などの冷却水が用いられる。第2冷媒としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)やHFC(ハイドロフルオロカーボン)、CO(二酸化炭素)などが用いられる。
第1冷媒循環経路210は、光源ユニット110の固体光源112R,112G,112Bと、ポンプP1,P2と、冷却水タンクT1と、熱交換器R1とを含む。
ポンプP1,P2は、冷媒を第1冷媒循環経路210で循環させるために、所定の吐出圧で第1冷媒を送出する。詳細には、ポンプP1は、第1冷媒を第1冷媒循環経路210Aへ送出する。第1冷媒は、各固体光源112R,112G,112Bに近接して配置された冷却ジャケット内を流通して、各固体光源からの熱を吸収し、冷却水タンクT1へ戻る。一方、ポンプP2は、第1冷媒を第1冷媒循環経路210Bへ送出し、第1冷媒は、熱交換器R1にて第2冷媒と熱交換して冷却され、冷却水タンクT1へ戻る。
冷却水タンクT1は、第1冷媒循環経路210に介挿され、所定量の第1冷媒を貯蔵可能に構成される。熱交換器R1は、第1冷媒が有する熱を第2冷媒循環経路220に放熱して、第1冷媒を冷却する。
第2冷媒循環経路220は、たとえばフロン等からなる第2冷媒がその状態を変化させながら循環する。具体的には、第2冷媒は、コンプレッサCP1により圧縮されて高温高圧となった後に、放熱器R2で冷却されて液体状態に変化する。放熱器R2に近接して、ファンF1が設けられる。ファンF1は、放熱器R2と光源装置100外部との空気との接触量を増大させ、第2冷媒の冷却能力を向上させる。
第2冷媒循環経路220には、膨張弁V1と、熱交換器R1とがさらに含まれる。膨張弁V1により膨張した第2冷媒は、熱交換器R1にて第1冷媒から熱を吸収して、コンプレッサCP1へ戻る。
第2冷媒循環経路220には、放熱/吸熱器R3および吸熱器R4と、ファンF2,F3とがさらに含まれる。放熱/吸熱器R3および吸熱器R4の上流側には膨張弁V2およびV3がそれぞれ設けられる。また、膨張弁V2および吸熱器R4を短絡して、放熱/吸熱器R3からコンプレッサCP1へ戻る経路には、電磁弁EV1が設けられ、放熱/吸熱器R3および膨張弁V2を短絡して、膨張弁V3と吸熱器R4とをつなぐ経路には、電磁弁EV2が設けられる。
電磁弁EV1、EV2、膨張弁V2、V3の開閉(開度)を調整し、放熱/吸熱器R3および吸熱器R4を流れる第2冷媒の量、圧力およびファンF2,F3の風量、風向を制御することにより、第2冷媒循環経路220は、光源ユニット110へ冷たい空気を供給(冷房機能)したり、乾いた空気を供給(除湿機能)したりすることができる。
このように、冷却装置200は、発熱量が大きい光源ユニット110と直接的に熱交換し、光源ユニット110を冷却する第1冷却機構(第1冷媒循環経路210に相当)と、光源ユニット110内の空調機能を果たす第2冷却機構(第2冷媒循環経路220に相当)とを備えることにより、光源ユニット110を強力に冷却することができる。
(色分離合成ユニットおよび投写ユニットの構成)
以下に、図3を用いて、本実施の形態に係る表示装置に搭載される色分離合成ユニットおよび投写ユニットの構成について説明する。図3は、図1における色分離合成ユニット140および投写ユニット150の構成を示す図である。
図3を参照して、色分離合成ユニット140は、第1ユニット141と、第2ユニット142とを有する。第1ユニットは、導光路300により導かれた赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを合成して、これらの合成光を第2ユニット142に出射する。
具体的には、第1ユニット141は、レンズ群(レンズ21R,21G,21B,22,23)と、ミラー群(ミラー31〜35)と、照度センサ36とを含む。
レンズ21Rは、赤成分光Rが光変調素子500Rに照射されるように、赤成分光Rを略平行光化するレンズである。レンズ21Gは、緑成分光Gが光変調素子500Gに照射されるように、緑成分光Gを略平行光化するレンズである。レンズ21Bは、青成分光Bを略平行光化するレンズである。
レンズ22は、赤成分光Rおよび緑成分光Gの拡大を抑制しながら、光変調素子500Rおよび光変調素子500G上に赤成分光Rおよび緑成分光Gを略結像するためのレンズである。レンズ23は、青成分光Bの拡大を抑制しながら、光変調素子500B上に青成分光Bを略結像するためのレンズである。
ミラー31は、導光路300から出射された赤成分光Rを反射する。ミラー32は、導光路300から出射された緑成分光Gを反射し、赤成分光Rを透過するダイクロイックミラーである。ミラー33は、導光路300から出射された青成分光Bを透過し、赤成分光Rおよび緑成分光Gを反射するダイクロイックミラーである。
ミラー34は、赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを反射する。ミラー35は、赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを第2ユニット142側に反射する。なお、図5では説明を簡易にするために、各構成が平面図で示されているが、ミラー35は、赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを高さ方向(紙面に垂直な方向)に斜めに反射する。
照度センサ36は、導光路300から色分離合成ユニット140に導かれた光の照度を検出する。照度センサ36は、色分離合成ユニット140に導かれた光が、第2ユニット142内の光変調素子500R,500G,500Bに入射されるまでの経路(光路)上に配置される。図3の例では、照度センサ36は、ミラー34の裏面に配置されているが、ミラー35の裏面に配置されてもよい。照度センサ36によって検出された照度は、後述する方法によって、表示装置120を制御するための表示制御ユニットに送出される。
第2ユニット142は、赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを含む合成光を分離し、赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを変調する。第2ユニット142は、続いて、赤成分光R、緑成分光Gおよび青成分光Bを再合成して、映像光を投写ユニット150側に出射する。
具体的には、第2ユニット142は、レンズ40と、プリズム50,60,70,80,90と、複数の光変調素子500R,500G,500Bとを有する。
レンズ40は、各色成分光が各光変調素子に照射されるように、第1ユニット141から出射された光を集光するレンズである。
プリズム50は、透光性部材によって構成されており、面51および面52を有する。プリズム50(面51)と、プリズム60(面61)との間にはエアギャップが設けられており、第1ユニット141から出射される光が面51に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、第1ユニット141から出射される光は面51で反射される。一方で、プリズム50(面52)とプリズム70(面71)との間にはエアギャップが設けられるが、第1ユニット141から出射される光が面52に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、面51で反射された光は面52を透過する。
プリズム60は、透光性部材によって構成されており、面61を有する。
プリズム70は、透光性部材によって構成されており、面71および面72を有する。プリズム50(面52)と、プリズム70(面71)との間にはエアギャップが設けられており、面72で反射された青成分光Bおよび光変調素子500Bから出射された青成分光Bが面71に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、面72で反射された青成分光Bおよび光変調素子500Bから出射された青成分光Bは面71で反射される。
面72は、赤成分光Rおよび緑成分光Gを透過して、青成分光Bを反射するダイクロイックミラー面である。したがって、面51で反射された光のうち、赤成分光Rおよび緑成分光Gは面72を透過し、青成分光Bは面72で反射される。面71で反射された青成分光Bは面72で反射される。
プリズム80は、透光性部材によって構成されており、面81および面82を有する。プリズム70(面72)とプリズム80(面81)との間にはエアギャップが設けられており、面81を透過して面82で反射された赤成分光Rおよび光変調素子500Rから出射された赤成分光Rが再び面81に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、面81を透過して面82で反射された赤成分光Rおよび光変調素子500Rから出射された赤成分光Rは面81で反射される。一方で、光変調素子500Rから出射されて面81で反射された後に面82で反射された赤成分光Rが再び面81に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、光変調素子500Rから出射されて面81で反射された後に面82で反射された赤成分光Rは面81を透過する。
面82は、緑成分光Gを透過して、赤成分光Rを反射するダイクロイックミラー面である。したがって、面81を透過した光のうち、緑成分光Gは面82を透過し、赤成分光Rは面82で反射される。面81で反射された赤成分光Rは面82で反射される。光変調素子500Gから出射された緑成分光Gは面82を透過する。
ここで、プリズム70は、赤成分光Rおよび緑成分光Gを含む合成光と青成分光Bとを面72によって分離する。プリズム80は、赤成分光Rと緑成分光Gとを面82によって分離する。すなわち、プリズム70およびプリズム80は、各色成分光を分離する色分離素子として機能する。なお、本実施の形態では、プリズム70の面72のカットオフ波長は、緑色に相当する波長帯と青色に相当する波長帯との間に設けられる。プリズム80の面82のカットオフ波長は、赤色に相当する波長帯と緑色に相当する波長帯との間に設けられる。
一方で、プリズム70は、赤成分光Rおよび緑成分光Gを含む合成光と青成分光Bとを合成する。プリズム80は、赤成分光Rと緑成分光Gとを面82によって合成する。すなわち、プリズム70およびプリズム80は、各色成分光を合成する色合成素子として機能する。
プリズム90は、透光性部材によって構成されており、面91を有する。面91は、緑成分光Gを透過するように構成されている。なお、光変調素子500Gへ入射する緑成分光Gおよび光変調素子500Gから出射された緑成分光Gは面91を透過する。
光変調素子500R,500G,500Bは、DMD(Digital Micromirror Device)であり、複数の微小ミラーによって構成されている。複数の微小ミラーは可動式であり、各微小ミラーが基本的に1画素に相当する。光変調素子500Rは、各微小ミラーの角度を変更することによって、投写ユニット150側に赤成分光Rを反射するか否かを切替える。同様に、光変調素子500Gおよび光変調素子500Bは、各微小ミラーの角度を変更することによって、投写ユニット150側に緑成分光Gおよび青成分光Bを反射するか否かを切替える。このように各微小ミラーを駆動して反射角度を変更することによって射出光(反射光)の輝度を変調する。
投写ユニット150は、投写レンズ群151と、凹面ミラー152とを有する。投写レンズ群151は、色分離合成ユニット140から出射された光(映像光)を凹面ミラー152側に出射する。
凹面ミラー152は、投写レンズ群151から出射された光(映像光)を反射する。凹面ミラー152は、映像光を集光した上で、映像光を広角化する。たとえば、凹面ミラー152は、投写レンズ群151側に凹面を有する非球面ミラーである。
投写ユニット150と色分離合成ユニット140との間には、メカシャッタ165が設けられる。メカシャッタ165が開閉動作を行なうことにより、投写ユニット150への入射光が透過または遮光される。メカシャッタ165の開閉動作は、後述する方法によって、メカシャッタ駆動部からの駆動信号により制御される。
具体的には、メカシャッタ165が開状態に駆動されたときには、色分離合成ユニット140から出射された光(映像光)はメカシャッタ165を透過する。このため、映像光が投写ユニット150に入射され、そこで拡大されて投写面に投写される。一方、メカシャッタ165が閉状態に駆動されたときには、色分離合成ユニット140から出射された光は遮光される。このため、投写ユニット150から映像は投写されない。
(導光路の構成)
以下に、図4を用いて、本実施の形態に係る導光路の構成について説明する。図4は、図1における導光路300の構成を示す図である。
図4(a)を参照して、導光路300は、光源装置100と表示装置120との間に配設されており、光源装置100と表示装置120とを光学的に接続する。
具体的には、導光路300の一方の端部には、接続部310が設けられており、この接続部310が光源装置100のバンドル部116と接続される。また、導光路300の他方の端部は、表示装置120のコネクタ部130に接続される。
図中には、バンドル部116の断面形状(A−A断面図を参照)と、接続部310の断面形状(B−B断面図を参照)とが示される。A−A断面図に示すように、バンドル部116は、光源ユニット110の各固体光源のヘッドに接続された光ファイバー114が束ねられている。そして、光ファイバー114の外周部分は、被覆部材910によって覆われている。
また、B−B断面図を参照して、接続部310は、導光光学系を構成する光学部材900と、光学部材900の外周を覆う被覆部材910とにより構成されている。光学部材900は、光軸方向に延びる直方体状のロッド形状を有し、石英ガラス等の光学ガラス材料または耐熱性樹脂部材により形成されている。
光学部材900は、光入射面と、光出射面と、光入射面の外周から光出射面の外周に亘って設けられる光反射側面とを有する。光学部材900は、導光路300から出射される光を均一化する。具体的には、光学部材900は、光反射側面で光を反射することによって、光を均一化する。なお、光学部材900は、光反射側面がミラー面によって構成された中空ロッド、またはガラスなどによって構成された中実ロッドであってもよい。
ここで、光学部材900は、断面形状が、光変調素子500R,500G,500B(図3)の画像形成領域と同じアスペクト比(縦横比)の矩形状となるように形成される。これにより、光源装置100からの出射光が効率良く光変調素子500R,500G,500Bに導かれる。
また、被覆部材910は、耐熱性樹脂からなり、光学部材900を被覆する。光学部材900および被覆部材910はともに可撓性を有している。
図4(a)には、導光路300の断面(C−C断面図を参照)がさらに示される。同図を参照して、導光路300は、導光光学系を構成する光学部材900と、光学部材900を被覆する被覆部材910とからなる。さらに、信号線350が、光学部材900と一体化されて被覆部材910により覆われている。すなわち、信号線350は、少なくとも一部分が、導光路300と一体化されて配設される。なお、図4(a)の例では、光学部材900と信号線350とを共通の被覆部材910により被覆する構成としたが、別々の被覆部材で覆われた導光路300と信号線350とを束ねる構成としてもよい。
信号線350は、光源装置100と表示装置120とを通信可能に接続する。具体的には、図4(b)に示すように、信号線350は、光源装置100を統括制御する光源制御部610と、表示装置120を統括制御する表示制御部810との間に配設される。これにより、本実施の形態に係る投写型映像表示システム1の駆動制御は、光源制御部610と表示制御部810との間で送受信される信号に従って実行される。
(制御構造)
図5は、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムの制御構造を説明する図である。
図5を参照して、投写型映像表示システム1の制御構造は、光源装置100側に設けられた光源制御ユニット600と、表示装置120側に設けられた表示制御ユニット800とから構成される。光源制御ユニット600と表示制御ユニット800とは、信号線350によって通信可能に接続される。
光源制御ユニット600は、光源装置100の制御を司る制御装置であり、一例として、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部とを含むマイクロコンピュータを主体として構成される。
具体的には、光源制御ユニット600は、光源制御部610と、導光路接続検出部612と、室温制御部614と、冷却制御部616と、レーザ駆動部618とを含む。
光源制御部610は、投写型映像表示システム1の動作時において、入力される映像信号に応じた光を光源装置100から出射させるために、光源ユニット110および冷却装置200を制御するための制御指令を生成する。
導光路接続検出部612は、接続部310(図4)におけるバンドル部116と導光路300との接続の有無を検出する。具体的には、導光路接続検出部612は、導光路300と一体化された信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、バンドル部116と導光路300との接続の有無を検出する。
室温制御部614は、光源装置100が置かれている部屋の室温を室温センサ(図示せず)によって検出し、その検出された室温を光源制御部610へ出力する。光源制御部610は、室温に応じて光源装置100内部の冷却動作および光源ユニット110から出射させる光量を制御する。これにより、光源装置100内部の結露が防止されるとともに、光源ユニット110の温度管理が実行される。
冷却制御部616は、光源制御部610からの指示により、冷却装置200を制御する。具体的には、冷却制御部616は、光源ユニット110の各固体光源112R,112G,112Bが適正温度に保たれるように、冷却装置200における第1冷媒循環経路210(図2)に流れる冷媒の循環量および温度を制御する。
レーザ駆動部618は、光源制御部610からの指示により、光源ユニット110の各固体光源112R,112G,112Bを駆動する。具体的には、レーザ駆動部618は、各固体光源112R,112G,112Bの駆動値(電流値、電圧値、光出力値など)を変化させることにより、各固体光源112R,112G,112Bからの出力(光量)を制御する。
表示制御ユニット800は、表示装置120の制御を司る制御装置であり、一例として、CPUと、ROMやRAMなどの記憶部とを含むマイクロコンピュータを主体として構成される。
具体的には、表示制御ユニット800は、表示制御部810と、導光路接続検出部812と、メカシャッタ制御部814と、照度センサ駆動部816と、映像信号駆動部818と、冷却駆動部820とを含む。
表示制御部810は、投写型映像表示システム1の動作時において、光源装置100から入射された光(映像光)を投写面上に投写させるために、色分離合成ユニット140および冷却ユニット160を制御するための制御指令を生成する。
導光路接続検出部812は、コネクタ部130(図4)における導光路300の接続の有無を検出する。具体的には、導光路接続検出部612は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、導光路300の接続の有無を検出する。
メカシャッタ制御部814は、表示制御部810からの指示により、投写ユニット150への入射光を遮光するためのメカシャッタ165(図3)の開閉動作を制御する。
照度センサ駆動部816は、色分離合成ユニット140に設けられた照度センサ36(図3)によって、導光路300から表示装置120に導かれた光の照度を検出し、その検出した照度を表示制御部810へ出力する。
映像信号駆動部818は、表示制御部810からの指示により、1フレーム期間ごとに各色成分光に対応する画像を生成すべく、光変調素子(DMD)500R,500G,500Bを構成する微小ミラーを駆動する。具体的には、色分離合成ユニット140から出射された光(映像光)が光変調素子500R,500G,500Bに入射される際には、光変調素子500R,500G,500Bの各画素に対応する微小ミラーが、画素ごとにオン状態あるいはオフ状態となるように異なる角度に駆動される。このとき、オン状態にある微小ミラーで反射した光は投写ユニット150へ入射され、オフ状態にある微小ミラーで反射した光は投写ユニット150へ入射されないようになっている。すなわち、オン状態の画素が明状態、オフ状態の画素が暗状態とすると、光変調素子500R,500G,500Bは、駆動信号に応じて画素ごとに明状態、暗状態を制御することで、1フレーム期間に各色成分光に対応した画像を生成する。そして、光変調素子500R,500G,500B上に生成された画像が投写ユニット150によって投写面上に投写される。
冷却駆動部820は、光変調素子500R,500G,500Bの温度制御を行なうための冷却ユニット(たとえば、冷却ファン)160を駆動する。具体的には、表示制御部810からの指示により、光変調素子500R,500G,500Bの温度変化に応じて、光変調素子500R,500G,500Bを冷却する冷却ファンを駆動制御する。
このように、本実施の形態1に係る投写型映像表示システム1において、光源制御部610、導光路接続検出部612、導光路接続検出部812および表示制御部810は、信号線350を介して通信可能に接続されている。
さらに、本実施の形態1に係る投写型映像表示システム1では、光源制御部610および表示制御部810がそれぞれ、リモコン制御部700との間で赤外線通信が可能に構成されている。リモコン制御部700は、ユーザが光源装置100および表示装置120を遠隔操作するためのリモートコントローラ(リモコン)に設けられ、リモコンのキー操作に応じた操作信号(赤外線信号)を光源制御部610および表示制御部810へ送信する。
光源制御部610は、操作信号を受信するためのリモコン信号受信部を有している。光源制御部610は、受信した操作信号に含まれる制御コマンドに基づいて制御指令を生成し、室温制御部614、冷却制御部616およびレーザ駆動部618へ出力する。表示制御部810は、操作信号を受信するためのリモコン信号受信部を有している。表示制御部810は、受信した操作信号に含まれる制御コマンドに基づいて制御指令を生成し、メカシャッタ制御部814、照度センサ駆動部816、映像信号駆動部818および冷却駆動部820へ出力する。
さらに、光源制御部610および表示制御部810は、赤外線信号を送信するためのリモコン信号送信部を有している。光源制御部610および表示制御部810は、後述する方法によって、光源装置100、導光路300および表示装置120のいずれかに異常を検出した場合には、その異常情報を示す赤外線信号をリモコン制御部700へ送信する。
以上に説明したように、本実施の形態1に係る投写型映像表示システム1では、光源装置100が、表示装置120および投写ユニット150から分離され、独立した別個の装置として設けられる。このような構成したことにより、厳しい温度管理が求められる光源装置100に対し、十分な冷却能力を有する冷却装置200を設置することができる。この結果、光源装置100の冷却効率を高めることが可能となるため、レーザ光の高出力化を促進することができる。
また、導光路300において、光学部材900の光出射面では光が均一化されているため、光を均一化するためのロッドインテグレータを色分離合成ユニット140の内部に設ける必要がない。その結果、表示装置120を小型化することができる。
さらに、投写型映像表示システム1が使用される環境に応じて、導光路300の配線長をカスタマイズすることが可能となるとともに、導光路300のメンテナンスが容易となる。
その一方で、光源にレーザを用いているため、レーザ光が人の目に入らないようにするための安全対策が必要となる。特にレーザ光の出力を高めるに従って、映像の表示中だけでなく、光源装置100の起動時においても、安全性の確保が重要となってくる。以下では、本実施の形態1に係る投写型映像表示システム1の駆動制御として、当該システムの起動処理について説明する。
(システム起動処理)
図6は、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示システムの起動処理を説明するフローチャートである。図6のフローチャートは、図5の光源制御ユニット600および表示制御ユニット800によって実行される処理である。
図6を参照して、光源装置100および表示装置120の電源が投入されると(ステップS01)、最初に、光源制御ユニット600および表示制御ユニット800が起動する(ステップS02)。
表示制御ユニット800では、メカシャッタ制御部814が、表示制御部810からの指示により、メカシャッタ165(図3)を閉状態に駆動する(ステップS05)。これにより、色分離合成ユニット140から出射された光は遮光される。表示制御部810は、メカシャッタ165が閉状態に駆動されて、投写ユニット150への入射光の遮光が可能な状態であるか否かを判断する(ステップS06)。投写ユニット150への入射光の遮光が可能な状態でないと判断されたときには(ステップS06にてNO)、表示制御部810はステップS05に戻る。一方、投写ユニット150への入射光の遮光が可能な状態であると判断されたときには(ステップS06にてYES)、表示制御部810は、メカシャッタ165を閉状態に維持して映像表示動作を行なうための光源装置100の起動(ステップS11)を待ち受ける待機状態とする。
光源制御ユニット600では、光源制御部610が、光源装置100内に設けられた温度センサおよび湿度センサによって装置内の温度および湿度を検出するとともに、室温センサによって室温を検出する。そして、光源制御部610からの指示により、冷却制御部616は、検出された装置内の温度および湿度と室温とに基づいて、冷却装置200(図2)を駆動する(ステップS03)。
具体的には、冷却制御部616は、検出された装置内の温度および湿度と室温とに応じて、冷却装置200内の第1冷媒循環経路210を流れる第1冷媒の流量および第2冷媒循環経路220を流れる第2冷媒の流量を制御する。このとき、検出された装置内の温度および湿度が予め設定された所定の温度範囲を超えている場合には、冷却制御部616は、冷却装置200を駆動して冷却能力を上げる制御を行ない、装置内の温度および湿度を所定の温度範囲内に入れる。このように、光源装置100の駆動に先立って冷却装置200を駆動させることにより、光源ユニット110の冷却性を確保することができる。また、第2冷媒循環経路220により冷却された第1冷媒が循環することによって装置内外の温度差が拡大するのが抑えられるため、結露の発生を防止することができる。
光源制御部610は、冷却装置200が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS04)。具体的には、光源制御部610は、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が、所定の温度範囲内にあるか否かを判断する。装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内となっていないと判断されたときには(ステップS04にてNO)、光源制御部610は、ステップS03に戻り、装置内の温度および湿度と所定の温度範囲との偏差に応じて冷却装置200の冷却動作を制御する。
これに対して、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内であって、冷却装置200が正常に駆動していると判断されたときには(ステップS04にてYES)、光源制御部610は、その判断結果を示す信号を、信号線350を介して表示制御ユニット800の表示制御部810へ送信する。
表示制御部810は、光源制御部610から信号線350を介して送信された信号を受信すると、映像信号駆動部818を制御することにより、光変調素子(DMD)500R,500G,500B(図3)を初期画面表示に設定する(ステップS07)。また、表示制御部810は、冷却駆動部820を制御することにより、光変調素子500R,500G,500Bの冷却ユニット160を起動させる。
ここで、初期画面とは、光源装置100を点灯させたときに最初に表示させる画面であり、通常の画面表示に比べて明るさを抑えた画面表示が行なわれる。これは、光源装置100を点灯させた直後に、観察者の至近距離において、通常の画面と同レベルの明るさで初期画面が表示されると、レーザ光が直接目に入射した場合に目に悪影響が及ぶおそれがあるためである。本実施の形態1では、通常の画面よりも明るさを抑えた初期画面を表示させることによって、このような不具合の発生を回避している。なお、この初期画面には、光源装置100が点灯状態にあることをユーザに報知するための表示を含めることができる。
映像信号駆動部818は、表示制御部810からの指示により、初期画面を生成するべく、光変調素子(DMD)500R,500G,500Bを構成する微小ミラーを駆動する。このとき、映像信号駆動部818は、光変調素子500R,500G,500Bの各画素に対応する微小ミラーが全てオフ状態となるように駆動する。その結果、光変調素子500R,500G,500Bは、駆動信号に応じて全ての画素が暗状態に制御される。
このような構成としたことにより、後述するステップS11において光源装置100が点灯され、色分離合成ユニット140から出射された光が光変調素子500R,500G,500Bに入射すると、光変調素子500R,500G,500Bは、通常の画面表示よりも明るさを抑えた初期画面を生成する。そして、光変調素子500R,500G,500B上に生成された初期画面が投写ユニット150によって投写面上に投写される。
ステップS08では、表示制御部810は、光変調素子500R,500G,500Bが正常に駆動しているか否かを判断する。表示制御部810は、光変調素子500R,500G,500Bが初期画面表示に設定され、かつ、冷却ユニット160が正常に動作していることが検出されたときには、光変調素子500R,500G,500Bが正常に駆動していると判断する(ステップS08にてYES)。
一方、光変調素子500R,500G,500Bが初期画面表示に設定されていないこと、あるいは冷却ユニット160が動作していないことが検出されたときには、光変調素子500R,500G,500Bが正常に駆動していないと判断して(ステップS08にてNO)、ステップS07に戻る。
ステップS08で光変調素子500R,500G,500Bが正常に駆動していると判断されると、光源制御部610および表示制御部810は、導光路300と光源装置100および表示装置120との接続の有無を検出する(ステップS09)。具体的には、導光路接続検出部612(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、接続部310(図4)におけるバンドル部116と導光路300との接続の有無を検出する。また、導光路接続検出部812(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、コネクタ部130(図4)における導光路300の接続の有無を検出する。
そして、導光路300と光源装置100との接続、および導光路300と表示装置120との接続が検出されたときには(ステップS10にてYES)、光源制御部610は、光源装置100を起動(点灯)させる(ステップS11)。これにより、光源装置100からレーザ光が出射されるとともに、出射されたレーザ光が導光路300を介して表示装置120に導かれる。
なお、表示装置120では、色分離合成ユニット140から出射された光が、初期画面表示に設定された光変調素子500R,500G,500Bに入射される。メカシャッタ駆動部814からの駆動信号によりメカシャッタ165が閉状態から開状態に切替えられると、通常の画面表示よりも明るさを抑えた初期画面が投写ユニット150によって投写面上に投写される。
以上に述べたように、この発明の実施の形態1によれば、投写型映像表示システム1の起動時には、光源装置100および表示装置120を結ぶ導光路300の接続状態を検出し、導光路300の接続を検出したときに光源装置100を起動する。すなわち、レーザ光の伝搬が正常に行なわれることが確認された状態でレーザ光を発生するように、光源装置100を起動させる。これにより、高い安全性を保ちながら、高速に光源を起動させて映像を表示させることができる。
また、光源装置100を起動させる前に、表示装置120の光変調素子500R,500G,500Bを通常画面表示よりも明るさを抑えた初期画面表示に設定することから、観察者がスクリーンなどの表示面付近にいても、目に及ぼす影響を低減でき、投写型映像表示システムの安全性を高めることができる。
さらに、光源装置100を起動させる前に、光源装置100の冷却装置200および表示装置120の冷却ユニット160をそれぞれ駆動させておくため、光源ユニット110および光変調素子500R,500G,500Bの冷却性を向上することができ、これらの光学特性の劣化を抑制して長寿命化を図ることができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2では、映像表示動作の実行中に導光路300が断線する異常が発生した場合における投写型映像表示システムの駆動制御について説明する。なお、本実施の形態2に係る投写型映像表示システムは、図1〜図4で説明した本実施の形態1に係る投写型映像表示システムと同じ構成であるため、詳細な説明は繰り返さない。
図7に示す投写型映像表示システムの制御構造において、導光路300が断線した場合には、導光路300と一体化された信号線350においても断線が発生する。そのため、光源制御ユニット600および表示制御ユニット800の間は通信不能となる。本実施の形態2では、以下に説明する異常検出処理において、この通信不能となった状態を導光路接続検出部612が検出する。そして、導光路接続検出部612からの検出信号により導光路300の断線の発生を検出すると、光源制御部610は光源装置100を強制的に停止させる。
(異常検出処理)
図8は、本発明の実施の形態2に係る投写型映像表示システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。図8のフローチャートは、図7の光源制御ユニット600および表示制御ユニット800によって所定の周期で繰り返し実行される処理である。
図8を参照して、光源制御ユニット600では、冷却制御部616が、光源制御部610からの指示により、温度センサおよび湿度センサで検出された装置内の温度および湿度と室温とに基づいて、冷却装置200を駆動する(ステップS21)。
光源制御部610は、冷却装置200が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS22)。具体的には、光源制御部610は、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が、予め設定された所定の温度範囲内にあるか否かを判断する。装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内となっていないと判断されたときには(ステップS22にてNO)、光源制御部610は、ステップS21に戻り、冷却装置200の冷却動作を制御する。
これに対して、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内であって、冷却装置200が正常に駆動していると判断されたときには(ステップS22にてYES)、光源制御部610は、その判断結果を示す信号を、信号線350を介して表示制御ユニット800の表示制御部810へ送信する。
表示制御部810は、信号線350を介して光源制御部610からの信号を受信すると、冷却駆動部820を制御することにより、光変調素子500R,500G,500Bの冷却ユニット160を駆動する(ステップS23)。そして、表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS24)。光変調素子500R,500G,500Bが予め設定された所定の温度範囲内にあることが検出されたときには、表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動していると判断する(ステップS24にてYES)。
一方、光変調素子500R,500G,500Bが所定の温度範囲内となっていないことが検出されたときには、冷却ユニット160が正常に駆動していないと判断し(ステップS24にてNO)、ステップS23に戻る。
ステップS24で冷却ユニット160が正常に駆動していると判断されると、光源制御部610および表示制御部810は、導光路300と光源装置100および表示装置120との接続状態を検出する(ステップS25)。具体的には、導光路接続検出部612(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、導光路300の断線の有無を検出する。
導光路300の断線が検出されたときには(ステップS26にてYES)、導光路接続検出部612は、光源制御部610に対して接続異常を示す異常信号を発する。光源制御部610は、異常信号を受けると、映像表示動作を強制的に停止させるための強制停止信号を生成し、その生成した強制停止信号を、リモコン信号送信部(図示せず)を介してリモコン制御部700(図7)へ送信する(ステップS27)。
リモコン制御部700は、強制停止信号を受信すると、その受信した強制停止信号をさらに表示制御部810へ送信する。表示制御部810は、リモコン信号受信部(図示せず)を介して強制停止信号を受信すると、表示装置120に設けられた、LED等からなる表示部(インジケータ)に、導光路300の断線を示すエラーメッセージを表示させる。
光源制御部610は、光源装置100(特に、光源ユニット110)への電力供給を遮断することにより、光源装置100を強制的に停止させる(ステップS29)。これにより、レーザ光の射出を確実に遮断することができる。
以上に述べたように、この発明の実施の形態2によれば、投写型映像表示システム1の動作時には、光源装置100および表示装置120を結ぶ導光路300の接続状態を検出し、導光路300の断線を検出したときには、光源装置100を強制的に停止する。これにより、導光路300の接続の検出によってレーザ光の伝搬が正常に行なわれることが確認された状態で映像表示動作が実行される。この結果、投写型映像表示システムの安全性を高めることができる。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3では、映像表示動作の実行中に、光源装置100、導光路300および表示装置120のいずれかに異常が発生した場合における投写型映像表示システムの駆動制御について説明する。なお、本実施の形態3に係る投写型映像表示システムは、図1〜図5で説明した本実施の形態1に係る投写型映像表示システムと同じ構成であるため、詳細な説明は繰り返さない。
(異常検出処理)
図9は、本発明の実施の形態3に係る投写型映像表示システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。図9のフローチャートは、図5の光源制御ユニット600および表示制御ユニット800によって所定の周期で繰り返し実行される処理である。
図9を参照して、光源制御ユニット600では、冷却制御部616が、光源制御部610からの指示により、温度センサおよび湿度センサで検出された装置内の温度および湿度と室温とに基づいて、冷却装置200を駆動する(ステップS41)。
光源制御部610は、冷却装置200が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS42)。具体的には、光源制御部610は、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が、予め設定された所定の温度範囲内にあるか否かを判断する。装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内となっていないと判断されたときには(ステップS42にてNO)、光源制御部610は、ステップS41に戻り、冷却装置200の冷却動作を制御する。
これに対して、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内であって、冷却装置200が正常に駆動していると判断されたときには(ステップS42にてYES)、光源制御部610は、その判断結果を示す信号を、信号線350を介して表示制御ユニット800の表示制御部810へ送信する。
表示制御部810は、信号線350を介して光源制御部610からの信号を受信すると、冷却駆動部820を制御することにより、光変調素子500R,500G,500Bの冷却ユニット160を駆動する(ステップS43)。表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS44)。光変調素子500R,500G,500Bが予め設定された所定の温度範囲内にあることが検出されたときには、表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動していると判断する(ステップS44にてYES)。
一方、光変調素子500R,500G,500Bが所定の温度範囲内となっていないことが検出されたときには、表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動していないと判断し(ステップS44にてNO)、ステップS43に戻る。
ステップS44で冷却ユニット160が正常に駆動していると判断されると、光源制御部610および表示制御部810は、導光路300と光源装置100および表示装置120との接続状態を検出する(ステップS45)。具体的には、導光路接続検出部612(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、接続部310(図4)におけるバンドル部116と導光路300との接続の有無を検出する。また、導光路接続検出部812(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、コネクタ部130(図4)における導光路300の接続の有無を検出する。
導光路300と光源装置100との接続、および導光路300と表示装置120との接続が検出されたときには(ステップS46にてYES)、光源制御部610は、光源装置100を駆動する(ステップS47)。これにより、光源装置100からレーザ光が出射されるとともに、出射されたレーザ光が導光路300を介して表示装置120に導かれる。
表示装置120では、照度センサ駆動部816が、色分離合成ユニット140に設けられた照度センサ36(図3)によって、導光路300から表示装置120に導かれた光の照度を検出し、その検出した照度を表示制御部810へ出力する(ステップS48)。
表示制御部810は、照度センサ36で検出された照度(センサ値)が、予め設定された所定の許容範囲内にあるか否かを判断する(ステップS49)。センサ値が所定の許容範囲内にある場合(ステップS49にてNO)には、表示制御部810は、レーザ光の出射が正常に行なわれていると判断する。
一方、照度センサ36のセンサ値が所定の許容範囲内にない場合(ステップS49にてYES)、表示制御部810は、光源装置100、導光路300および表示装置120のいずれかに異常が発生していると判断する。そして、表示制御部810は、映像表示動作を強制的に停止させるための強制停止信号を生成し、その生成した強制停止信号を、リモコン信号送信部(図示せず)を介してリモコン制御部700(図7)へ送信するとともに、信号線350を介して光源制御部610へ送信する(ステップS50)。
さらに、表示制御部810は、表示装置120に設けられた、LED等からなる表示部(インジケータ)に、システム異常を示すエラーメッセージを表示させる(ステップS51)。
光源制御部610は、信号線350を介して強制停止信号を受信すると、光源装置100(特に、光源ユニット110)への電力供給を遮断することにより、光源装置100を強制的に停止させる(ステップS52)。これにより、レーザ光の射出を確実に遮断することができる。
以上に述べたように、この発明の実施の形態3によれば、投写型映像表示システム1の動作時には、光源装置100から導光路300を介して表示装置120へ導かれる光の照度を検出し、照度の検出値に基づいて投写型映像表示システム1に生じた異常を検出する。そして、投写型映像表示システム1の異常を検出したときには、光源装置100を強制的に停止する。これにより、レーザ光の走査が正常に行なわれることが確認された状態で映像表示動作が実行される。この結果、投写型映像表示システムの安全性を高めることができる。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4では、映像表示動作の実行中に、レーザ光の光量を調整する調光処理を行なうための投写型映像表示システムの駆動制御について説明する。なお、本実施の形態4に係る投写型映像表示システムは、図1〜図5で説明した本実施の形態1に係る投写型映像表示システムと同じ構成であるため、詳細な説明は繰り返さない。
(調光処理)
図10および11は、本発明の実施の形態4に係る投写型映像表示システムの調光処理を説明するフローチャートである。図10および11のフローチャートは、図5の光源制御ユニット600および表示制御ユニット800によって所定の周期で繰り返し実行される処理である。
図10を参照して、光源制御ユニット600では、冷却制御部616が、光源制御部610からの指示により、温度センサおよび湿度センサで検出された装置内の温度および湿度と室温とに基づいて、冷却装置200を駆動する(ステップS61)。
光源制御部610は、冷却装置200が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS62)。具体的には、光源制御部610は、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が、予め設定された所定の温度範囲内にあるか否かを判断する。装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内となっていないと判断されたときには(ステップS62にてNO)、光源制御部610は、ステップS61に戻り、冷却装置200の冷却動作を制御する。
これに対して、温度センサおよび湿度センサで検出される装置内の温度および湿度が所定の温度範囲内であって、冷却装置200が正常に駆動していると判断されたときには(ステップS62にてYES)、光源制御部610は、その判断結果を示す信号を、信号線350を介して表示制御ユニット800の表示制御部810へ送信する。
表示制御部810は、信号線350を介して光源制御部610からの信号を受信すると、冷却駆動部820を制御することにより、光変調素子500R,500G,500Bの冷却ユニット160を駆動する(ステップS63)。表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS64)。光変調素子500R,500G,500Bが予め設定された所定の温度範囲内にあることが検出されたときには、表示制御部810は、冷却ユニット160が正常に駆動していると判断する(ステップS64にてYES)。
一方、光変調素子500R,500G,500Bが所定の温度範囲内となっていないことが検出されたときには、冷却ユニット160が正常に駆動していないと判断し(ステップS64にてNO)、ステップS63に戻る。
ステップS64で冷却ユニット160が正常に駆動していると判断されると、光源制御部610および表示制御部810は、導光路300と光源装置100および表示装置120との接続状態を検出する(ステップS66)。具体的には、導光路接続検出部612(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、接続部310(図4)におけるバンドル部116と導光路300との接続の有無を検出する。また、導光路接続検出部812(図5)は、信号線350を介して光源制御部610および表示制御部810の間で通信される信号に基づいて、コネクタ部130(図4)における導光路300の接続の有無を検出する。
導光路300と光源装置100との接続、および導光路300と表示装置120との接続が検出されたときには(ステップS66にてYES)、光源制御部610は、光源装置100を駆動する(ステップS67)。これにより、光源装置100からレーザ光が出射されるとともに、出射されたレーザ光が導光路300を介して表示装置120に導かれる。
表示装置120では、照度センサ駆動部816が、色分離合成ユニット140に設けられた照度センサ36(図3)によって、導光路300から表示装置120に導かれた光の照度を検出し、その検出した照度を表示制御部810へ出力する(ステップS68)。
表示制御部810は、照度センサ36の検出値に基づいて、照度センサ36が正常に駆動しているか否かを判断する(ステップS69)。照度センサ36が正常に駆動していないと判断されると(ステップS69にてNO)、処理をステップS68に戻す。
一方、照度センサ36が正常に駆動していると判断されたときには(ステップS69にてYES)、表示制御部810は、レーザ光の光量の設定が変更されたか否かを判断する(ステップS70)。なお、レーザ光の設定光量の変更は、表示装置120に設けられた操作部(図示せず)の操作によって行なうことができる。あるいは、リモコンの操作によっても行なうことができる。表示制御部810は、操作部またはリモコンからの操作信号に基づいて、設定光量の変更の有無を判断する。レーザ光の設定光量が変更されていないと判断されたときには(ステップS70にてNO)、調光処理は行なわれない。
一方、レーザ光の設定光量が変更されたと判断されたときには(ステップS70にてYES)、表示制御部810は、変更後の光量を示す信号(光量変更指令)を生成し、その生成した光量変更指令を、信号線350を介して光源制御部610へ送信する(ステップS71)。
光源制御部610は、信号線350を介して表示制御部810からの光量変更指令を受信すると、光量変更指令が指示する変更後の光量に従って、光源装置100への電力供給を制御する。
具体的には、レーザ駆動部618は、光源制御部610からの指示により、各固体光源112R,112G,112Bの駆動値(電流値、電圧値、光出力値など)を変化させることにより、各固体光源112R,112G,112Bからの出力(光量)を制御する(ステップS72)。また、冷却制御部616は、光源制御部610からの指示により、レーザ光の光量を変更した後においても、各固体光源112R,112G,112B度が適正温度に保たれ、かつ結露の発生を防止するように、冷却装置200における第1冷媒循環経路210および第2冷媒循環経路220(図2)に流れる冷媒の循環量を制御する(ステップS73)。
表示制御部810は、照度センサ36で検出された、導光路300から表示装置120に導かれた光の照度を取得する(ステップS74)。表示制御部810は、取得した照度センサ36の検出値と、変更後の設定光量とを比較し、その比較結果信号を信号線350を介して光源制御部610へ送信する(ステップS75)。
光源制御部610は、信号線350を介して比較結果信号を受けると、照度センサ36の検出値と変更後の設定光量とが一致しているか否かを判断する(ステップS76)。照度センサ36の検出値と変更後の設定光量とが一致していない場合には(ステップS76にてNO)、ステップS72に戻り、光源制御部610は、照度センサ36の検出値と変更後の設定光量との偏差に基づいて、照度センサ36の検出値が変更後の設定光量に一致するように、各固体光源112R,112G,112Bの駆動値をフィードバック制御する。
以上に述べたように、この発明の実施の形態4によれば、投写型映像表示システム1の動作時には、光源装置100および表示装置120を結ぶ導光路300の接続状態を検出し、導光路300の接続が検出された状態、すなわち、レーザ光の伝搬が正常に行なわれることが確認された状態でレーザ光の光量調整が行なわれる。これにより、高い安全性を保ちながらレーザ光源の光出力制御(投写映像の光量制御)を行なうことができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 投写型映像表示システム、21R,21G,21B,22,23,40 レンズ、31〜35 ミラー、36 照度センサ、50,60,70,80,90 プリズム、100 光源装置、110 光源ユニット、112G 緑固体光源、112R 赤固体光源、112B 青固体光源、114 光ファイバー、116 バンドル部、120 表示装置、130 コネクタ部、140 色分離合成ユニット、141 第1ユニット、142 第2ユニット、150 投写ユニット、151 投写レンズ群、152 凹面ミラー、160 冷却ユニット、165 メカシャッタ、200 冷却装置、210 第1冷媒循環経路、220 第2冷媒循環経路、300 導光路、310 接続部、350 信号線、500R,500G,500B 光変調素子、600 光源制御ユニット、610 光源制御部、612 導光路接続検出部、614 室温制御部、616 冷却制御部、618 レーザ駆動部、700 リモコン制御部、800 表示制御ユニット、810 表示制御部、812 導光路接続検出部、814 メカシャッタ制御部、816 照度センサ駆動部、818 映像信号駆動部、820 冷却駆動部、900 光学部材、910 被覆部材、CP1 コンプレッサ、F1〜F3 ファン、P1,P2 ポンプ、R1 熱交換器、R2 放熱器、R3 放熱/吸熱器、R4 吸熱器、T1 タンク。

Claims (6)

  1. 光源装置と、
    前記光源装置から出射された光から映像光を生成する表示装置と、
    前記光源装置からの出射光を前記表示装置へ導く導光路と、
    前記導光路と前記光源装置および前記表示装置との接続の有無を検出する検出部と、
    前記検出部からの信号に応じて、前記光源装置を制御する光源制御部と、
    を備えることを特徴とする投写型映像表示ステム。
  2. 請求項1記載の投写型映像表示システムにおいて、
    前記表示装置は、前記光源装置が起動するときに、通常の画面表示に比べて明るさを抑えた初期画面を表示させる表示制御部を備えることを特徴とする投写型映像表示システム。
  3. 請求項1記載の投写型映像表示システムにおいて、
    前記光源装置に設けられ、前記光源装置を制御する光源制御部と、
    前記表示装置に設けられ、前記表示装置を制御する表示制御部と、
    前記光源制御部と前記表示制御部とを通信可能に接続する信号線とを備え、
    前記信号線は、前記導光路に併設されることを特徴とする投写型映像表示システム。
  4. 請求項1記載の投写型映像表示システムにおいて、
    前記光源装置に設けられ、前記光源装置を制御する光源制御部と、
    前記表示装置に設けられ、前記表示装置を制御する表示制御部と、
    前記導光路から前記表示装置へ導かれた光を検出する光検出手段とを備え、
    前記光源制御部は、前記光検出手段からの信号に応じて、前記光源装置を制御することを特徴とする投写型映像表示ステム。
  5. 光源装置と、前記光源装置から出射された光から映像光に生成する表示装置と、前記光源装置からの出射光を前記表示装置へ導く導光路と、を備える投写型映像表示ステムの制御方法であって、
    前記導光路と前記光源装置および前記表示装置との接続の有無を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより、前記導光路と前記光源装置および前記表示装置とが接続されていることが検出されたとき、前記光源装置を起動する光源起動ステップと、
    を有することを特徴とする投写型映像表示ステムの制御方法。
  6. 請求項5記載の投写型映像表示ステムの制御方法において、
    前記光源起動ステップの前に、通常の画面表示に比べて明るさを抑えた初期画面を表示させる表示制御ステップを有することを特徴とする投写型映像表示システムの制御方法。
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